説明

流し台

【課題】今まで使用されていなかった空間に生ごみ処理機を設けることで、流し台内の収納容積を減少させることなく収納容積を確保し、また、乾燥ごみの取り出し作業性の改善を図った流し台を提供する。
【解決手段】流し台本体10の上面の天板11に凹みを設けてシンク12を形成し、シンク12の奥側の天板11のコーナー部分に生ごみ投入口13を設け、生ごみ投入口13には、投入口蓋14が開閉自在に設けられている。また、流し台本体10の内部でシンク12の後方には生ごみ投入口13の下部に生ごみ処理機20を設け、その内部には、上方に着脱自在に処理容器21を設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生ごみ処理機を設けた流し台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の生ごみを乾燥処理する流し台に組み込まれた生ごみ処理機としては、図7、図8にその構造を示すものがある。一般的にこの種の生ごみ処理機4においては、流し台1の内部を占有して設けられており、天板2の上面シンク3のコーナー部に設けられた生ごみ投入口5と連通している。
【特許文献1】特開平11−137352号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし前記従来の構成での生ごみ処理機組み込みの流し台は、シンク下に設けられているため、流し台内の収納容積が小さくなること、また乾燥処理後のごみは扉や引き出しを開けて取りださなければならず、作業的にも煩わしいという課題があった。
【0004】
本発明は上記課題を解決しようとするもので、流し台のシンク奥側のデッドスペースを利用し、その場所に生ごみ処理機を収納することにより、流し台内の収納容積を確保すると共に、乾燥ごみの取り出し作業性を改善した生ごみ処理機を組み込んだ流し台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するために、生ゴミを収用するための処理容器を有する生ごみ処理機をシンクの奥側後方の空間部に配置したもので、今まで使用されていなかった空間に生ごみ処理機を設けることで、流し台内の収納容積を減少させることなく収納容積を確保し、また、乾燥ごみの取り出し作業性の改善を図ることができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の流し台は、今まで使用されていなかった空間に生ごみ処理機を設けることで、流し台内の収納容積を減少させることなく収納容積を確保し、また、乾燥ごみの取り出し作業性の改善を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
第1の発明は、生ゴミを収用するための処理容器を有する生ごみ処理機をシンクの奥側後方の空間部に配置したもので、今まで使用されていなかった空間に生ごみ処理機を設けることで、流し台内の収納容積を減少させることなく収納容積を確保できる。
【0008】
第2の発明は、シンク後方の天板部に生ゴミを投入するための生ごみ投入口を設け、生ごみ処理機の処理容器を前記生ごみ投入口から着脱自在に構成したことで、流し台の収納容積を確保すると共に、流し台の前面扉や引き出しを開けて処理容器を取り出すような煩わしい作業もなくなり、流し台の上でごみ処理作業が完結する。更に、流し台内で処理容器の取り出し作業がなくなり、ごみこぼれ等による流し台内の汚れや臭い拡散もなく衛生的で、処理容器の取り出しで、例えごみがこぼれてもシンク上であるため容易に清掃ができる等の多大なメリットが生まれるものである。
【0009】
第3の発明は、シンク側面に生ゴミを投入するための生ごみ投入口、シンク後方の天板部に処理容器を出し入れするための開口部を設けたことで、シンク内に投入口があるため、生ごみを投入する際、その周囲が汚れた場合、容易に清掃をすることができる。
【0010】
第4の発明は、シンク後方の天板部又は壁面に生ごみ投入口、流し台本体の側面に処理容器を着脱可能な取り出し口を設けたことで、ごみが入った処理容器の収納、取り出し作業と食器等を収納、取り出す流し台前面からの作業とを位置的に分離・区分できるため、ごみの扱いに対して使用者に安心感をもたらせることができる。また、上方に処理容器を着脱自在にする構成の場合は、処理容器の大きさは、生ごみ投入口の大きさ以下となり、その投入口も天板の面積が限られているため、大きさが制限され、処理容器の処理容量も大きくできないが、流し台側面からの処理容器の着脱はその制限がなく、処理容器の処理容量も大きくできる効果がある。
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0012】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態を図1、図2に基づいて説明する。
【0013】
本発明の流し台は、図1、図2に示すように、流し台本体10の上面の天板11に凹みを設けてシンク12を形成し、シンク12の奥側の天板11のコーナー部分に生ごみ投入口13を設けたものである。生ごみ投入口13には、投入口蓋14が開閉自在に設けられている。また流し台本体10の内部でシンク12の後方には生ごみ投入口13の下部に生ごみ処理機20を設け、その内部には、上方に着脱自在に処理容器21を設けている。また生ごみ処理機20は乾燥ユニット22、触媒ユニット23、排気ユニット24等で構成され、処理容器21内の生ごみは、乾燥処理され触媒ユニット23で脱臭された後、排気ユニット24より、天板11に設けられた排気口15より室内に排気される。このようにシンク12の奥側に生ごみ処理機20を配置することにより、今まで使用されていなかった空間に生ごみ処理機20を設けることで、流し台内の収納容積を減少させることなく収納容積を確保することができる。また、乾燥ごみの取り出し作業性については、前面の扉や引き出しを開けなくても、処理容器の取り出し作業ができ、ごみこぼれ等による流し台内の汚れや臭い拡散もなく、処理容器21の取り出しで、例えごみがこぼれてもシンク12上であるため容易に清掃ができる。
【0014】
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態を図3、図4を用いて説明する。なお、実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0015】
本実施の形態において、実施の形態1と異なる点は、生ごみ投入口20aをシンク12の側壁に設けた点である。
【0016】
図において、生ごみ投入口20aはシンク12の側壁に構成されており、開閉自在に設けた蓋12aにより、生ゴミ投入時に開口するように構成されている。従って、シンク内に投入口があるため、生ごみを投入する際、その周囲が汚れても、容易に清掃をすることができる。
【0017】
(実施の形態3)
図6は、第2の実施例で、流し台側面16に処理容器21の取り出し口17を設けたもので、取り出し口蓋17aにより、開閉自在に構成されており、処理容器21を側面から着脱することが可能となり、生ごみ投入口13の大きさには影響を受けずに処理容器21を大きくできる。
【0018】
なお、図7に示すようなアイランド型の流し台裏面18に処理容器21の取り出し口17を設けても同様に、処理容器21を裏面から着脱することにより、生ごみ投入口13の大きさには影響を受けずに処理容器21を大きくできる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
以上のように、本発明にかかる生ごみ処理機及び生ごみ処理機を設けた流し台は、シンク後方、引き出しの奥側に位置し、上部に生ごみ投入口、その下に着脱自在な処理容器を設け、今まで使用されていなかった空間に生ごみ処理機を設けることで、流し台内の収納容積を確保し、また、乾燥ごみの取り出し作業性の改善も図られ、生ごみ処理機を単独設置することに代わり、流し台内部の空間を有効利用することで、キッチン全体の空間を有効活用できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施の形態の流し台の透視図
【図2】本発明の第1の実施の形態の流し台の側面図
【図3】本発明の第2の実施の形態の流し台の透視図
【図4】本発明の第2の実施の形態の流し台の側面図
【図5】本発明の第3の実施の形態の流し台の斜視図
【図6】本発明の第3の実施の形態の他の形態の流し台の斜視図
【図7】従来の流し台の斜視図
【図8】従来の流し台の側面図
【符号の説明】
【0021】
10 流し台本体
11 天板
12 シンク
13、20a 生ごみ投入口
16 流し台側面
17 取り出し口
18 流し台裏面
20 生ごみ処理機
21 処理容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生ゴミを収用するための処理容器を有する生ごみ処理機をシンクの奥側後方の空間部に配置した流し台。
【請求項2】
シンク後方の天板部に生ゴミを投入するための生ごみ投入口を設け、生ごみ処理機の処理容器を前記生ごみ投入口から着脱自在に構成した請求項1記載の流し台。
【請求項3】
シンク側面に生ゴミを投入するための生ごみ投入口、シンク後方の天板部に処理容器を出し入れするための開口部を設けた請求項1記載の流し台。
【請求項4】
シンク後方の天板部又は壁面に生ごみ投入口、流し台本体の側面に処理容器を着脱可能な取り出し口を設けた流し台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−247635(P2009−247635A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−99901(P2008−99901)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】