説明

流体出口手段を有する、液体を入れるための容器

水のような液体を入れるための容器2は、流体が脱出するのを可能にするための穴13をもつ流体出口手段10を有する。穴13を規定する表面12は、少なくとも1つの凹部11を備える。述べられたような凹部11の存在に基づいて、流体出口手段10の穴13が1又はそれ以上の粒子により塞がれたときに、流体が凹部11により形成された通路を介して依然として脱出することができることが実現される。好ましい実施形態において、容器2は、流体出口手段10の穴13の近くの位置から容器2において内方に延在する少なくとも1つの突起部15を更に備える。突起部15は、比較的大きな粒子による、凹部11を含む、穴13全体の封鎖を回避する機能をもつ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体が脱出可能な穴をもつ流体出口手段を有する、水のような液体を入れるための容器に関する。更に、本発明は、述べられたような容器と前記容器の液体内容物を加熱するための加熱手段とを有する、液体を加熱するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
液体を入れるための容器は、多数のデバイスにおいて用いられる。多くのアプリケーションにおいて、大量の液体を加熱することが意図される。これは、適切な容量をもつ容器を設けてその容器をデバイス内に組み込み、加熱手段が更に設けられて同様に前記デバイス内に組み込まれることにより実現される。加熱手段が起動したときには、容器の内容物は、所望の温度まで加熱され、熱水が要求に従って更に加えられる。
【0003】
多くの場合において、これは、容器が閉鎖されたハウジングをもつ場合に有利であり実際に役立つ。しかしながら、液体が閉鎖空間内で加熱されたときには、特に液体が沸騰したときに圧力がその内部において増大する。それ故、斯様な場合において、容器の上側位置に設けられ、空気及びスチームのようなガス、及び必要であれば液体の膨張による余分な液体である液体を外に出すように適合された通気管をもつことが有利である。通気管が無い場合には、容器内の圧力が非常に高くなり、その結果として容器が損傷し得るというリスクが存在する。
【0004】
当然ながら、通気管が圧力低減効果を適切且つ実際に実現するように機能するために、通気管が開になり、通気管の封鎖を回避するための手段がとられることが重要である。例えば、水が容器内で沸騰したときには、バイオフィルムの塊のような粒子、スケールパーティクル、パッケージング材料の部分及び/又はポリスチレン部分が通気管を塞ぎ、通気管の圧力低減機能を大幅に低下させるというリスクが存在する。また、容器のアプリケーションが頻繁なクリーニングを必要とするようなときには、粒子は、布の塊、スポンジの塊等を有する場合がある。粒子は、多くの場合、液体上に浮かぶことが可能であり、その結果として、粒子は、実際に通気管まで達し得る。粒子の特定のタイプに関わらず、通気管の圧力低減機能が保証され、危険な状況が生じ得ないように、粒子による通気管の封鎖が阻止される必要がある。
【0005】
良く知られたソリューションは、容器内の適切な位置にメッシュ又はスクリーンを設けることを含む。しかしながら、時間がたつと、斯様なメッシュ又はスクリーンは、全ての種類の粒子で詰まる。メッシュ又はスクリーンが汚れるほど、通気管の圧力低減機能が低下する。最終的には、時がたってコンタミネーションに気付かない場合には、通気管は、結局のところ詰まり、従って、容器の損傷のリスクが依然として存在する。
【0006】
特開2004−299766号公報は、流体が脱出可能な穴をもつ流体出口手段を有し、穴を規定する表面が少なくとも1つの凹部を備える、水を入れるのに適した容器を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、液体を入れるための容器の流体出口手段を常に且つあらゆる状況においても開に維持することを目的とし、メッシュ又はスクリーンを設ける既知のソリューションよりもはるかに信頼性のある、実用的なソリューションを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本目的は、流体出口手段の穴を規定する表面が少なくとも1つの凹部を備え、前記流体出口手段の前記穴の近くの位置から容器内において内方に延在する少なくとも1つの突起部を更に有する、容器により達成される。
【0009】
本発明によれば、流体出口手段の穴を規定する表面は、少なくとも1つの位置に妨害部をもち、前記妨害部は、前記表面における凹部の構成に基づいて実現される。前記少なくとも1つの凹部は、空気、スチーム又は他のガス及び場合により余分な液体が前記容器から他の場所に流れるのを可能にするために用いられ得る。流体出口手段の穴が、この穴に入った一部の粒子により封鎖された場合には、この粒子が前記穴を区切る表面の凹部を封鎖するような形状をもつ可能性は、ほとんどゼロである。
【0010】
本発明の範囲内において、流体出口手段の穴を規定する表面の断面は、その形状が少なくとも1つの凹部をもつ限り、任意の適切な形状をもってもよい。
【0011】
実用的な場合において、流体出口手段は、チューブ状部材、即ち従来から知られたような通気管を有してもよく、チューブ状部材内の穴を規定する表面の凹部は、チューブ状部材の長さ方向に沿って延在する溝のように形成され得る。通気管が塞がれたときには、空気及びスチーム等のガスを含む流体は、依然として前記溝を介して脱出することができる。
【0012】
これは、容器のハウジング及び流体出口手段が一体的に作られ得る場合に有利である。製造プロセスを容易にするとともに製造コストを削減するためである。本発明の場合において、これは、本発明が部品の追加を必要としないので、実用的な可能性である。例えば、既知の通気管の状況を発端とすると、本発明は、通気管の内面に溝をもつに過ぎない。一般に、容器のハウジング及び流体出口手段が射出成形要素として作られることが可能であり、この要素の形状は、切断を伴うことなく、製造プロセスの間におけるモールドからの前記要素の解放が、製造プロセスの間にスライダの追加を必要としないようになり得る。
【0013】
流体出口手段の穴を規定する表面の少なくとも1つの凹部をもつことに加えて、本発明は、流体出口手段の穴が封鎖されるのを阻止するための他の手段を提案する。本発明の容器において、容器は、液体出口手段の穴の近くの位置から容器において内方に延在する少なくとも1つの突起部を更に備える。前記突起部は、比較的大きな粒子が、穴から離れて斯様な粒子を保持することにより穴全体を封鎖するのを阻止するのに役立つ。
【0014】
好ましくは、前記突起部は、流体出口手段の穴を規定する表面の凹部の近くに配置される。この態様において、凹部があらゆる状況下においても開の状態にすることが保証される。本発明の範囲内において、突起部が流体出口手段の穴を規定する表面の凹部の近くに配置されると言われ得る取り得る構成は、入口側(即ち、容器の部分を含む液体に関連付けられた側であり、ここでは粒子が穴に入り得る)の凹部の断面の最も小さな突出寸法に等しいか又はそれよりも小さい凹部の周囲から離れて突起部が配置される構成を含む。
【0015】
突起部の有利な位置は、比較的大きな粒子による封鎖に対する、穴及び穴を規定する表面の凹部の最適な保護をもたせるために、穴の周囲と前記周囲を厳密に囲む仮想凸多角形との間に存在するエリア内に少なくとも部分的にある位置である。これに関して、完全を期すために、凸多角形は、全ての内角が180°よりも小さく、その頂点(多角形の角/交差について述べる点)の任意の対を接続する全ての線分が、多角形の境界の内側又はその上にとどまる多角形であることに留意されたい。周囲を厳密に囲む凸多角形は、入口側の穴の断面において多角形の最も大きな長さ寸法が穴の最も大きな長さ寸法に等しく、多角形の全ての線分が穴の接線であるような態様で穴を囲む凸多角形として規定され得る。
【0016】
流体出口手段の穴を規定する表面の凹部寄りにあり、それ故に封鎖から凹部を保護するのに非常に効果的であり得る、突起部の位置は、穴の周囲とできるだけ近くで穴の周囲を囲む仮想的に凸状に湾曲された閉ループとの間にあるエリアに少なくとも部分的にある位置である(即ち、あたかも前記ループが穴の外周の周りに設けられたタイトなゴムバンドと同等であるかのようになる)。
【0017】
好ましくは、突起部の数は、流体出口手段の穴を規定する表面の凹部の数に少なくとも等しく、従って、凹部のそれぞれは、少なくとも1つの突起部に関連付けられる。この場合において、各凹部が比較的大きな粒子による封鎖に対して適切に保護されることが保証される。前述したように、凹部が開口しているときには、穴の中心部分が閉鎖された場合であっても、必要に応じて容器内の圧力を低減することが常に可能である。
【0018】
前に規定されたような少なくとも1つの突起部をもつ本発明の容器の実施形態に関して、容器のハウジング、流体出口手段及び突起部が、一の一体要素、例えば射出成形要素で作られることも可能であり、製造プロセスの間においてモールドからの前記要素の解放を実現するための追加の手段が必要とされないことに留意されたい。
【0019】
完全を期すために、本発明の容器の実用的な実施形態において、流体出口手段は、容器の通常の動作可能な向きにおける上側である、前記容器の側に配置されることに留意されたい。流体出口手段の前記位置によれば、前記手段は、ガスが通常上側において液体から離れるので、容器からガスを外に出す機能を最適に実行可能である。
【0020】
全体として見ると、本発明は、流体出口手段を備えた容器から流体が脱出するのを可能にするための可能性を保証するという課題に対する有利なソリューションを提供する。最初の場所において、少なくとも1つの凹部は、流体出口手段の穴を規定する表面内に設けられ、従って、穴が塞がれたときに、液体を外に出す機能が依然として維持される。更に、前記穴の近くで少なくとも1つの突起部をもつことが提案され、従って、比較的大きな粒子による穴及び凹部の全体的な封鎖が阻止される。
【0021】
本発明は、基本的には、流体出口手段の穴を規定する表面の少なくとも1つの凹部をもつことに属するが、少なくとも1つの突起部も設けられるときには予想外の最も有利な効果が得られることに留意されたい。突起部は、凹部が粒子により封止され得ないことを保証するように配置され得る。突起部が存在する場所では、表面エリアへの粒子の付着が存在し得ない。代わりに、粒子は、凹部の入口側での流体の乱流の影響に基づき、突起部に接触している限り凹部の通路の外側に回りやすくなる。突起部だけでなく、凹部の入口から離れて粒子を保持するための物理的アイテムも、これが適切な位置に設けられたときに渦を強化可能であり、従って、その存在の有効性は、凹部との組み合わせにおいて強化される。
【0022】
本発明の前述された及び他の態様は、本発明の容器の実施形態の以下の詳細な説明から明らかになり、この説明を参照して説明されるだろう。
【0023】
本発明は、図面を参照してより詳細に説明されるだろう。図中、同一又は類似の部分は、同一の参照符号で示される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】通気管をもつ本発明の第1の実施形態の容器の断面図及び通気管の上面図を図式的に示す。
【図2】通気管をもつ本発明の第2の実施形態の容器の断面図及び通気管の上面図を図式的に示す。
【図3】本発明に従って形成された通気管の代替上面図を図式的に示す。
【図4】本発明に従って形成された通気管の代替上面図を図式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、通気管10をもつ本発明の第1の実施形態の容器1の断面図を図式的に示すとともに、通気管10の上面図を更に示す。
【0026】
容器1は、大量の液体を入れるのに適しており、容器1の液体内容物を加熱するために備えられたデバイス内に適用されるのに適している。通気管10は、容器1の内部に広がる圧力が危険なほどに高いレベル、即ち圧力が容器1を損傷し得るレベルに達する状況を阻止する機能をもつ。ガス及び場合により余分な液体が容器1を出ることを可能にするための通気管10又は同様のものの存在がない場合には、圧力は、液体から脱出するガスの、及び、液体の膨張の、増大する量の影響に基づき、液体の加熱プロセスの間、上昇するだろう。
【0027】
有利には、通気管10は容器1の上側に配置される。上側は、ガスが蓄積する側であるためである。通気管10の適切な機能を保証するために、通気管10の通気機能の除去を回避するための手段がとられることが重要である。本発明によれば、斯様な手段は、通気管10の中空空間13を区切る内側管表面12において凹部11の構成を含む。図1は、内側管表面12の凹部11が通気管10の長さ方向に沿って延在する溝11であり得るという事実を明確に示している。特に、示された例においては、2つの斯様な溝11が通気管10内に存在する。本発明の範囲内において、凹部11の数を自由に選択することができ、最小数は1である。
【0028】
溝11の存在により、通気管10が粒子により封鎖されたときには、液体を容器1の内側から容器1の外側に運ぶことが依然として可能であり、容器1内に広がる圧力が許容可能なレベルで維持され得る。特に、粒子が通気管10内に付着したとき、又は、コンタミネーションが通気管10を塞いでいるときには、溝11が、容器1の内部と容器1の外部との間の連通を可能にする機能を依然としてもち、言わば、溝11が封鎖のバイパスを与える。
【0029】
溝11に関して、これらは、圧力が増大するとすぐに流体が容器1から脱出し得るように容器1の内側と容器1の外側との間に通路を与えることが可能である限り、任意の適切な形状、サイズ及び相互のポジショニングをもち得ることに留意されたい。
【0030】
容器1は、任意の適切な材料で作られ得る。通気管10が容器1の一体部分であることが可能であり、容器1のハウジング及び通気管10は、一の一体要素で作られる。例えば、容器1は、射出成形技術を適用することにより作られ得る。これに関して、前記要素が追加のスライダを伴うことなくモールドから解放され得るように、切断の必要がないことに留意されたい。
【0031】
図2は、通気管10をもつ本発明の第2の実施形態の容器2の断面図を図式的に示すとともに、通気管10の上面図を更に示している。
【0032】
本発明の第2の好ましい実施形態の容器2は、かなりの部分で本発明の第1の好ましい実施形態の容器1と似ている。しかしながら、本発明の第2の好ましい実施形態の容器2は、追加の特徴、即ち、通気管10の基部の近くの位置から容器2における内方に延在する2つの突起部15をもつ。突起部15のそれぞれは、溝11の一つの近くに配置される。
【0033】
突起部15の存在に基づいて、比較的大きな粒子が溝11を含む通気管10の入口を封鎖可能であるという状況が阻止される。突起部15は、流体が脱出するための余裕が常に存在するように、通気管の入口から或る程度離れて斯様な粒子を保持するのに役立つ。溝11の近くの突起15の配置は、溝11の入口に余裕が確実に存在するので、少なくとも溝11のバイパス機能がこの態様で安全に保証されるという事実の観点で有利である。それ故、溝11の存在と少なくとも同じ数の突起部15をもつことが好ましい。
【0034】
突起部15の追加は、通気管10に加えて突起部15が容器2の一体部分であることが可能であるという事実を考慮すると、容易に実現され得る。
【0035】
突起部15に関して、これらは、粒子が通気管10の入口、特に溝11の入口を封鎖するのを阻止することが可能な限り、任意の適切な形状、サイズ及び相互のポジショニングをもち得ることに留意されたい。
【0036】
図3及び図4は、通気管の断面の形状の代替手段を示している。この代替手段においては、穴13を区切る内側管表面12に1つだけの凹部11が存在する。図3及び4において、凹部11と残りの穴13との間の境界は、点線16により示されている。更に、示された代替手段において、凹部11の近くに配置された1つの突起部15が存在する。実際には、示された形状において、図3に示されたように、穴13の周囲、即ち内側管表面12の断面を厳密に囲む仮想凸多角形17を示すことが可能である。粒子による封鎖に対して凹部11を適切に保護するために、突起部15の少なくとも一部は、述べられたような凸多角形17と前記周囲との間に存在するエリア18内に配置され、突起部15は、凹部11のすぐ近くにある。他のオプションは、突起部15を、図4に示されたように、できるだけ近くで穴13を囲む仮想的に凸状に湾曲された閉ループ19と前記周囲との間に存在するエリア18内に配置することである。
【0037】
概して、本発明は、液体を入れるための別の閉鎖された容器1,2から流体が脱出可能であり、斯様な流体の脱出を容易にするための手段の封鎖を阻止することが重要であるという状況において適用されるのに適している。本発明の容器1,2は、容器1,2の液体内容物を加熱するための加熱手段を有するデバイスを含む、種々のタイプのデバイスに適用され得る。斯様なデバイスの一例は、熱い飲み物を作るためのデバイスである。
【0038】
多くの実現可能なアプリケーションにおいて、容器1,2は、水で満たされるが、これは、容器1,2が他のタイプの液体を入れるために用いられ得るという事実を変えるものではない。
【0039】
本発明の範囲が前述した例に限定されるものではなく、これらの幾つかの補正及び変更が、特許請求の範囲に規定された本発明の範囲から逸脱することなく可能であることが当業者にとって明らかであるだろう。本発明が図面及び説明において詳細に示され説明された一方で、斯様な図示及び説明は、例示又は単なる例に過ぎず、限定するものではないものと見なされるべきである。本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。
【0040】
開示された実施形態に対するバリエーションは、図面、説明及び特許請求の範囲の研究から、当業者により理解され実施され得る。請求項において、"有する"という用語は、他のステップ又は要素を除外するものではなく、単数表記は、複数を除外するものではない。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に用いられ得ないことを示すものではない。請求項中の如何なる参照符号も、本発明の範囲を限定するものとして考慮されるべきではない。
【0041】
完全を期すため、本発明の説明において、"流体"という用語は、ガス及び液体の双方をカバーするために用いられる。
【0042】
本発明は以下のように要約され得る。水のような液体を入れるための容器1,2は、流体が脱出するのを可能にするための穴13をもつ流体出口手段10を有する。穴13を規定する表面12は、少なくとも1つの凹部11を備える。述べられたような凹部11の存在に基づいて、流体出口手段10の穴13が1又はそれ以上の粒子により塞がれたときに、流体が凹部11により形成された通路を介して依然として脱出することができることが実現される。それ故、述べられたような凹部11の存在に基づいて、高くなりすぎる容器1,2の内部の圧力のリスクが最小限にされるので、安全性が強化される。
【0043】
好ましい実施形態において、容器2は、流体出口手段10の穴13の近くの位置から容器2において内方に延在する少なくとも1つの突起部15を更に備える。突起部15は、比較的大きな粒子による、凹部11を含む、穴13全体の封鎖を回避する機能をもつ。突起部15が穴13の入口から離れて斯様な粒子を保持するために用いられるのに適しているためである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水のような液体を入れるための容器であって、
流体が脱出するのを可能にするための穴をもつ流体出口手段を有し、
前記穴を規定する表面は、少なくとも1つの凹部を備え、
当該容器は、前記流体出口手段の前記穴の近くの位置から当該容器において内方に延在する少なくとも1つの突起部を更に有する、容器。
【請求項2】
前記流体出口手段は、チューブ状部材を有し、前記チューブ状部材の内側の前記穴を規定する前記表面の前記凹部は、前記チューブ状部材の長さ方向に沿って延在する溝状に形成される、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
当該容器のハウジング及び前記流体出口手段は、一の一体化要素で作られる、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
当該容器のハウジング及び前記流体出口手段は、射出成形要素として作られる、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記突起部は、前記流体出口手段の前記穴を規定する前記表面の凹部の近くに配置される、請求項1に記載の容器。
【請求項6】
前記穴を規定する前記表面の前記凹部の周囲に対する前記突起部の最大距離は、当該容器の液体含有部分に関連付けられた側での前記凹部の断面の最も小さく突出した寸法である、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記突起部は、前記流体出口手段の前記穴の周囲と前記周囲を厳密に囲む仮想凸多角形との間に存在するエリア内に少なくとも部分的に配置される、請求項5に記載の容器。
【請求項8】
前記突起部は、前記流体出口手段の前記穴の周囲とできるだけ近くで前記周囲を囲む仮想的に凸状に湾曲した閉ループとの間に存在するエリア内に少なくとも部分的に配置される、請求項5に記載の容器。
【請求項9】
突起部の数は、前記流体出口手段の前記穴を規定する前記表面の凹部の数に少なくとも等しい、請求項5に記載の容器。
【請求項10】
前記容器のハウジング、前記流体出口手段及び前記突起部は、一の一体化要素で作られる、請求項1に記載の容器。
【請求項11】
前記容器のハウジング、前記流体出口手段及び前記突起部は、射出成形要素として作られる、請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記流体出口手段は、当該容器の通常動作可能な向きにおいて上側にある、当該容器の側に配置される、請求項1に記載の容器。
【請求項13】
液体を加熱するためのデバイスであって、
請求項1に記載の容器と、
前記容器の液体内容物を加熱するための加熱手段とを有する、デバイス。
【請求項14】
液体を加熱するためのデバイスであって、
請求項1に記載の容器と、
前記容器の液体内容物を加熱するための加熱手段とを有する、デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−511446(P2013−511446A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539452(P2012−539452)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055163
【国際公開番号】WO2011/061668
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】