説明

流体線のための連結器と流体線

【課題】補助要素が流体線の外から導かれても、漏れの危険性を低くする。
【解決手段】連結器1は、筐体2の外から少なくとも1つの補助要素10、11が導かれることが可能な出口開口9を有する筐体2と、パイプ4に接続可能なパイプ接続3と、反対要素に接続可能な接続形状7と、すくなくとも1つの補助要素10、11が通過方向に導かれることが可能に構成され配置されたエラストマ体12とを含む。前記エラストマ体12は、通過方向と平行な圧力の適用の際に前記エラストマ体12が通過方向と垂直に拡張するものとして構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、パイプに接続されるパイプ接続と反対要素に接続される接続形状を持つ筐体を有する流体線のための連結器に関する。
【0002】
さらに、本発明はこの型の連結器を有する流体線に関する。
【0003】
実施形態は、以下で自動車の応用を含み以下で説明されるが、他の実施形態が他の流体線と連結器に適用可能であることが理解される。
【背景技術】
【0004】
自動車において、流体、特に液体を貯蔵コンテナから消費位置に輸送することは、しばしば必要になる。この1つの例が尿素であり、これは窒素酸化物を減少するためディーゼルエンジンの接続で使用される。この型の流体線は消費位置とタンクを接続する。少なくとも2つの端で連結器が提供され、この助けで接続が流体線とタンクまたはポンプ間に生成される。タンクとポンプは、接続形状と噛み合いに持ち込む反対要素、例えばパイプ接続を有している。ホースまたは他の線として実装または形成されたパイプは、パイプ接続を介して連結器の筐体に接続される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
応用のいくつかの場合で、流体線の内部に所定の道具を持つことが望ましい。しかしながら、この道具は外部と通信する必要があり、流体線の外に導くため、道具に接続されたまたは道具を形成する補助要素が必要となる。この型の道具の1つの例は加熱器である。しかしながら、道具は、例えば圧力、温度、流量、粘度、または流体線の内部の媒体の同種のものを検出する検出器であることもできる。
【0006】
流体線の中の流体は、流体線の周囲の圧力より大きい圧力をしばしば受ける。これは、補助要素が流体線の外から導かれる点で漏れの危険性を導く。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、漏れの危険性を低くする手法で流体線の外に補助要素を導く。
【0008】
したがって、上記で言及されたこの型の連結器は、少なくとも1つの補助要素が筐体から外部に導かれる出口開口を持つ筐体を含む。補助要素はエラストマ体を通して導かれる。エラストマ体は、エラストマ体を通して補助要素の通路方向と平行な圧力の適用の際に、通路方向と垂直に拡張する。
【0009】
したがって、まず第1に連結器は、補助要素が流体線の内部から外部に導かれる要素として選択される。この文章で連結器の筐体は、必要な圧力を加えることが可能であるため、十分安定していると考えられる。筐体の中で、出口開口が提供され、補助要素が密封の手法で導かれる。特別なエラストマ体が、密封のため選択され、出口開口の縁を一定の堅さの内部圧力で支える。つまり、出口開口を囲む筐体の部分を補助要素と同様に支える。流体線の内部のより大きい圧力への堅さを保証するため、密封を形成するエラストマ体は、「軸方向」の圧縮、つまり通過方向と平行な圧縮の際に、これが半径方向に拡張する性質を有し、この結果これは補助要素に向かうと同様に出口開口を囲む筐体部分に向かって拡張する。流体線の内部で圧力が大きくなるほど、出口開口の縁と補助要素に対してエラストマ体が押す力も大きくなる。したがって、堅さは増加する圧力ともに増加する。漏れの危険性はしたがってより大きい圧力でさえも低く保たれる。
【0010】
好ましくは、エラストマ体は保持器具によって出口開口の中に保持されることが提供される。保持器具は流体線の内部のより高い圧力の場合に、エラストマ体上に作用する力を吸収するために使用され、実際エラストマ体は通過方向と平行に圧縮され、外側に漏れない。エラストマ体の密封機能は保持機能から外される。エラストマ体は保持器具で押され、半径方向内部と外部にもっと良く拡張され、堅さが向上する。
【0011】
好ましくは、エラストマ体は一定の体積の材料で形成される。一定の体積の材料の場合、1つの方向の圧縮は、本質的に体積の減少を導かない。しかし、他の方向での体の拡張を代わりに導く。現在の場合、圧縮は実質的に通過方向と平行のみに起こるため、半径方向内側と半径方向外側の2つの方向のみが、拡張ために、つまり、出口開口の縁と補助要素に対して残る。
【0012】
好ましくは、エラストマ体は、筐体の内部より出口開口でより大きい直径を有する。これは密封が筐体に内部ですでに起こる効果を有する。もし、圧力がエラストマ体上のここに働いた場合、この圧力は実質的に変換され、エラストマ体が出口開口の周辺方向の壁をしっかりと支えることおよび補助要素をしっかりと支えることを確実にする。
【0013】
好ましくは、エラストマ体は、円錐形に先細になる拡大部分を有する。この円錐形に先細になる拡大部分は、エラストマ体の挿入の間、一定の半径方向の先行負荷を生成するために使用され、出口開口に挿入されたエラストマ体は、補助要素をきつく支えることによって、半径方向内部と同様に、出口開口の周辺方向の壁をきつく支えることによって、半径方向外側に一定の先行負荷で密封する。
【0014】
もし、エラストマ体が段を有する場合、効果的である。段はエラストマ体が筐体の中で離れて挿入されることを防ぐ。
【0015】
好ましくは、出口開口は出口接続の中に配置される。したがって、非常に多くの材料で実装または形成された他の筐体なしで、筐体の中にエラストマ体が適応することが可能な十分な長さが筐体内にある。出口接続は例えば、筐体の管状の部分を形成する。
【0016】
好ましくは、出口接続は、通過方向と平行なエラストマ体の長さより大きい、通過方向と平行な長さを有する。したがって、エラストマ体は、連結器を通して直通の管と干渉しない。流体線を流れる流体の流れは、エラストマ体によって邪魔されない。
【0017】
好ましくは、保持器具は圧縮リングを有する。圧縮リングは平らな手法でエラストマ体上で働くことができ、エラストマ体上に働く圧力を吸収することができる。したがって、圧縮リングは連結器の筐体の中で確実にエラストマ体を保持し、流体線の内部の圧力によるエラストマ体の圧縮に対して、反対の支えとして役に立つ。
【0018】
好ましくは、圧縮リングは切り下げによって出口開口の中に保持される。圧縮リングは、例えば、出口開口が押されている中一時的に大きくされ、再度半径方向内側にバネではねることで、出口開口の中に押される。圧縮リングは追加の出費なしで筐体に確実に保持される。
【0019】
好ましくは、保持器具は少なくとも一部で出口開口を覆うふたを有する。これは筐体上にねじ込まれる、押される、圧縮される、粘着される、または溶接される。ふたが筐体上にねじ込まれるとき、対応するねじ山はふたの中と筐体上に必要とされる。押される場合、正の閉鎖を許す異なった接続形状が必要となる。一時的に半径方向にふたを広くし、その後接続形状上にそれがバネではねることは可能である。ふたが圧縮されるとき、これは、原理的に摩擦によって保持される。粘着または溶接の場合、粘着力による、ふたと筐体間の近接の結果となる。全ての場合で、ふたは必要な保持力を提供でき、エラストマ体は、増加した圧力が流体線の中で広がったとき、筐体の外に押されない。さらにエラストマ体の望ましい圧縮を生成するため、反対の支えを形成する。ふたは圧縮リングとともにまたは圧縮リングなく使用される。
【0020】
好ましくは、保持器具は筐体の外側被覆を有する。補助要素が出口開口の外に導かれ、エラストマ体が出口開口に挿入されたとき、連結器は例えば射出成形金型の中に挿入され、プラスチックが外側被覆を生成するために挿入される。これは、(圧縮リングありまたはなしの)エラストマ体を出口開口の中に保持し、圧縮のため必要な反対方向の力を与える1つの方法である。
【0021】
外側被覆が出口開口の反対側に横たわる側上で筐体を包囲することは好ましい。これは外側被覆のプラスチックの正の閉鎖の結果となる。また、より大きい力に対する出口開口内でエラストマ体を保持することにもなる。
【0022】
好ましくは、外側被覆が少なくとも一部でパイプ接続を覆う。外側被覆はパイプ接続上で押されるパイプの外側から覆うためにも使用され、パイプはパイプ接続上でよりよく保持される。
【0023】
好ましくは、補助要素は電気的ケーブルによって形成される。この型の電気的ケーブルは例えば流体線の内部に配置された加熱器に電力を伝達する。電気的ケーブルは、流体線の内部に配置されたセンサから外側に測定データを伝達するためにも使用することができる。電気的ケーブルが使用されたとき、高い安定性を有する堅さを確実にするため、エラストマ体に開口を通し分離した2つの線伝導体を導くことも好ましい。
【0024】
本発明は、上記に記載されたように連結器を有する流体線、およびパイプ接続に取り付けられたパイプに関する。補助要素、例えば電気的ケーブルはパイプの内部で連結器から離れて導かれることができる。
【0025】
本発明の実施形態は、筐体の外から少なくとも1つの補助要素が導かれることが可能な出口開口を有する筐体と、パイプに接続可能なパイプ接続と、反対要素に接続可能な接続形状と、すくなくとも1つの補助要素が通過方向に導かれることが可能に構成され配置されたエラストマ体とを含む流体線のための連結器に向いている。エラストマ体は、通過方向と平行な圧力の適用の際にエラストマ体が通過方向と垂直に拡張するものとして構成される。
【0026】
本発明の実施形態によれば、保持器具は出口開口内にエラストマ体を保持するため、構成され配置される。
【0027】
本発明の他の実施形態によれば、エラストマ体は一定の体積の材料で形成される。
【0028】
さらなる他の実施形態によれば、エラストマ体は、筐体の内部より出口開口でより大きい直径を有する。エラストマ体は、円錐形に先細になる拡大部分を有する。さらに、エラストマ体は、段を有する。
【0029】
さらなる実施形態によれば、出口接続は出口開口を含む。出口接続は、通過方向と平行な方向にエラストマ体の長さより大きい通過方向と平行に伸びる長さを有する。
【0030】
さらなる他の特徴によれば、保持器具は、圧縮リングを有する。出口開口は、圧縮リングを保持するために構成された切り下げを含む。保持器具は、少なくとも一部で出口開口を覆うふたを有し、ふたは筐体上にねじ込まれる、押される、圧縮される、粘着される、または溶接されるの一つである。さらに、保持器具は、筐体の外側被覆を有する。外側被覆は、出口開口の反対側に横たわる側上で筐体を包囲する。外側被覆は、少なくとも一部でパイプ接続を覆うため構成される。
【0031】
さらなる他の実施形態によれば、補助要素は、電気的ケーブルを含む。
【0032】
本発明の実施形態は、上記に記載されたような連結器とパイプ接続に取り付けられたパイプを含む流体線に向いている。
【0033】
本発明の実施形態は流体線を形成する方法に向いている。方法は、連結器筐体の中に出口開口を通して補助要素を導くこと、通過方向にエラストマ体を通して補助要素を導くこと、および出口開口の中にエラストマ体を置くことを含む。エラストマ体は、通過方向の方向にエラストマ体を対して働く圧力が、通過方向と垂直な方向にエラストマ体の拡張の結果となるものとして構成される。
【0034】
本発明の他の実施形態によれば、方法は、筐体上にねじ込まれる、押される、圧縮される、粘着される、または溶接されることの1つであるふたで出口開口を少なくとも一部で覆うこと含む。
【0035】
方法は連結器筐体上にパイプを滑らすことも含む。
【0036】
本発明のさらなる他の実施形態によれば、エラストマ体は、パイプ接続に連結した出口接続の縦方向の拡張より、通過方向のなかで短い。出口接続は出口開口を含む。
【0037】
他の例示的実施形態と本発明の効果は、本開示と添付の図によって確かめられる。
【0038】
本発明は、本発明の例示的実施形態の非制限例により、複数の図を参照することによって、以下の詳細な記述により記載される。図の中のいくつかを通して同じ参照番号は同じ部分を表す。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】連結器の第1の実施形態による縦方向の部分を図示する。
【図2】連結器の第2の実施形態による縦方向の部分を図示する。
【図3】透視表現により図1の連結器を図示する。
【図4】図3と比較された修正された実施形態を図示する。
【図5】連結器の簡略化された実施形態による縦方向の部分を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0040】
ここで、詳細は例示の方法で示され、本発明の実施形態の図示的議論の目的のためのみに、本発明の原理と概念的な面をすぐに理解でき、最も効果的と信じられることを提供するために表される。このことについて、本発明の基本的理解のために必要なもの以上に、本発明のいくつかの形状が実際にどのように実装されるかを当業者に明らかにさせる、図を伴った記載以上に、本発明の構造的詳細を開示することを意図していない。
【0041】
図1は、パイプ接続3を持つ筐体2を有する流体線のための連結器1を示す。パイプ4はパイプ接続3上で押される。さらに詳細に示されない要素が、パイプ接続3上で柔軟な線またはホースのように実装または形成されたパイプ4を保持するために提供される。密封リング5は、パイプ接続3とパイプ4の間の追加の密封を確実にする。さらに、パイプ接続3は、「松の木」形状を持つ。
【0042】
直通の管6はパイプ接続3を通り、パイプ接続3の反対で筐体2の端に置かれた接続形状7まで走る。接続形状7は、図式的にのみ示され、連結器1を反対要素、例えばタンクまたはポンプ(図示されず)のパイプ接続に接続するために使用される。接続形状7は、力学的負荷ときつい接続を可能とする。本発明のため、この正確な設計は二次的な重要性である。
【0043】
筐体2は、出口開口9を囲む出口接続8を有する。2つの線導電体10、11が、出口開口9を通り、直通の管6を通りパイプ4の内部に伸びる電気線まで導かれる。電気線の線導電体10、11は、例えば、温度、圧力、流量またはパイプ4と連結器1を通り流れる流体の同種のものを検出するセンサーに導かれる。線導電体10、11はまた、パイプ4の内部に配置され、より詳細に示されない加熱器に電力を伝導するために使用される。
【0044】
筐体2の内部から外部に密封された手法で線導電体10、11を導くことを可能とするため、パイプ接続8の中に置かれたエラストマ体12が、密封機能を提供する。
【0045】
エラストマ体12は各線導電体10、11のため貫通開口13、14を有する(図3も参照)。以下の説明を簡略化するため、貫通開口13、14の縦方向は「通過方向」として言及される。本場合で、通過方向は出口接続8の軸と一致する。
【0046】
エラストマ体12は、筐体2から離れて面する出口接続8の端に近接する円筒形部分15を有する。円筒形部分15は円錐形部分16の中に混合する。円錐形部分16は、さらなる円筒形部分18に隣接する小さい段17に続く。円筒形部分18は、円筒形部分15よりも小さい直径を有する。
【0047】
エラストマ体12が出口接続8の外側に置かれている限り、これは、より大きい直径を有する円筒形部分15の領域で少なくとも小さい超過を有する。連結器1の組み立てのため、エラストマ体12が、出口開口9から突き出て、出口開口9の中に押される2つの線導電体10、11上に押される。円錐形部分16は、出口接続8の中にエラストマ体12を押すことをより容易にする。この押しつけの間、エラストマ体12は半径方向、つまり通過方向と垂直にわずかに圧縮され、出口開口9の円周方向の壁をきつく支える。半径方向の圧縮により、これは線導電体10、11の円周方向の表面もきつく支える。段17は、エラストマ体12が出口接続8の中で非常に遠くに押されることを防ぐ。
【0048】
エラストマ体12を出口接続8の中に保持するため、圧縮リング19が提供され、切り下げ20の後ろで閉まることができる。圧縮リングは、同様に2つの線導電体10、11のため、2つの貫通開口を有する。
【0049】
圧縮リング19は、切り下げ20によって形成された正の閉鎖に加えて、ふた21によって出口接続8の中に保持される。示されたように、出口接続8に取り付けられたふた21は、ねじ式組み立て物22を有する。代わりに、取り付けの他の型が使用することができる。例えば、ふた21は、出口接続8上で押されることのみができる。つまり、摩擦接続によってそこに保持される。正の接続が出口接続8上にふた21を押すことによって生成される。突起と凹部がこの目的のために必要であるが、図1には示されていない。ふた21は出口接続8に接着または溶接されることもできる。つまり、接着力により、閉鎖が形成される。
【0050】
上記ですでに述べたように、出口接続8の中でエラストマ体12を押すことにより、一定の堅さの結果になる。しかしながら、圧力が直通の管6の中で広がるために必ずしも十分でない。これらの圧力は矢印23によって表される。
【0051】
1つの方向での圧縮で、エラストマ体12の材料は現在、他の可能な方向に拡張する性質を有する。極端な場合、エラストマ体12は、1つの方向への圧縮が体積の減少を導かなく、代わりにこの方向に対応する短縮が他の方向での大きさの増加を導く一定の体積の材料から作られる。
【0052】
現在の場合、エラストマ体12の材料性質は以下の結果を導く。エラストマ体12が筐体2の内部で圧力23によって作動された場合、これは圧縮リング19に対して押され、通過方向の圧縮の結果となる。この圧縮は半径方向、つまり通過方向と垂直な方向の拡張を導く。言い換えれば、エラストマ体12は、出口開口9の周辺方向の壁をより近くで支えるため半径方向外側に拡張することを試みる。同時に、エラストマ体12は線導電体10、11の周辺方向の表面をより近くで支えるため、半径方向内側にも拡張する。よりきついエラストマ体12は対応する噛み合い表面を支える。つまり、より大きい力でエラストマ体12が噛み合い表面を支えるほど、よりよい密封となる。したがって、堅さは実質的に筐体2の内部の圧力とともに増加し、筐体の内部のより高いで、十分な堅さになる。
【0053】
出口接続8は、通過方向と平行なエラストマ体12の長さより大きい通過方向と平行な長さを有する。これはエラストマ体12が直通の管6の中に突き出ること、および直通の管6で流体の流れを妨げることを妨げる。
【0054】
図2は、同じ機能を有する同じ部分は同じ参照番号が提供された、修正された実施形態を示す。
【0055】
ここで、出口接続8は直通の管6と角度αである。角度αは例えば20°から80°の範囲である。
【0056】
図2による実施形態でエラストマ体12は出口接続8の端まで拡張する。出口開口9の中にエラストマ体12を保持するため、連結器1の筐体2は外側被覆24とともに提供される。外側被覆24は、線導電体10、11が通過する領域から離れてエラストマ体12を完全に覆う。
【0057】
外側被覆24は、パイプ接続3としたがって、パイプ接続3上で押されるパイプ4の一部も覆う。外側被覆24は、直通の管6の周り周辺方向に筐体2を囲み、出口接続8の反対側に横たわる筐体2の側上に配置される部分25を有する。エラストマ体12は、筐体2の中の形成閉鎖によっても保持される。
【0058】
外側被覆24は、圧縮リング19と一緒に使われることもできる。外側被覆24は、ふた21とも一緒に使われることもできる。しかしながら、多くの場合、これは必要でない。
【0059】
図3は、(パイプ4がない)外側からの図1による連結器1を示す。これは、あたかもパイプ接続3と接続形状7が直線上に横たわり、直通の管6がどんなたわみ部分または類するものを含んでいないことを認識できる。この型の連結器は「0°連結器」として言及される。出口接続8は直通の管6と20°から80°の範囲の角度である。
【0060】
図4は、同じ機能を有する同じ要素は同じ参照番号が提供された、修正された実施形態を示す。
【0061】
図4に示された連結器1’は、「90°連結器」としても言及される。筐体2’が、パイプ接続3と接続形状7がお互いに90°の角度であるように配置されるためである。
【0062】
この場合、パイプ接続8は、パイプ接続3と同じ軸を有し、線導電体10、11は、直線の手法で貫通開口13、14から導かれる。
【0063】
当然ながら、他の補助要素も線導電体10、11の代わりに使用することができる。
【0064】
図5は、図1と図2と比較した簡単化した実施形態を示す。図1に対応する要素は同じ参照番号が提供される。
【0065】
エラストマ体12’は、保持器具なしで出口接続8の出口開口9の中に挿入される。必要な保持力を与えるため、エラストマ体12’が、この挿入の間、図1による実施形態より半径方向に強く圧縮されることが効果的である。エラストマ体12’が、挿入の後、拡張することを欲する場合、対応するおおきい摩擦力で出口開口9の中にこれは保持される。選択的に、いくらか荒くされたまたは構造化された表面を有する出口開口9を提供することは効果がある。これは、エラストマ体12’が、出口接続8の中に挿入されることは可能であるが、出口接続8の外にエラストマ体を押すことを困難にする。
【0066】
この場合も、筐体2の内部の増加した圧力によって起こされる力は、エラストマ体12’上の対応する力を導く。エラストマ体12’が出口接続8の中に保持されるため、この力は通過方向にエラストマ体12’を圧縮する。この後、望ましい半径方向の圧縮が、より小さい直径を有する円筒形部分18の少なくとも領域内で、対応する密封の結果となる。
【0067】
上記の例は、単に例示の目的のために提示されたものであり、本発明の制限として構成されるものではないことに注意すべきである。本発明は例示的な実施形態を参照し記載されたが、ここで用いられた言葉は、制限の言葉ではなく、記載と例示の言葉と理解すべきである。添付の請求項の範囲内で、本発明の範囲と概念から、その態様を逸脱することなく、ここで述べられたようにおよび補正によって、変形は可能である。本発明は、特定の手段、材料および形態に関して、ここで記載されたが、本発明は、ここで開示された特別なものに制限されない。むしろ、本発明は、添付された請求項の範囲内で機能的に同等な構成、方法および用途に拡張される。
【符号の説明】
【0068】
1 連結器
2 筐体
3 パイプ接続
4 パイプ
5 密封リング
6 直通の管
7 接続形状
8 出口接続
9 出口開口
10、11 線導電体
12 エラストマ体
13、14 貫通開口
15 円筒形部分
16 円錐形部分
17 段
18 円筒形部分
19 圧縮リング
20 切り下げ
21 ふた
22 ねじ式組み立て物
23 矢印
24 外側被覆
25 部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体(2)の外から少なくとも1つの補助要素(10、11)が導かれることが可能な出口開口(9)を有する筐体(2)と、
パイプ(4)に接続可能なパイプ接続(3)と、
反対要素に接続可能な接続形状(7)と、
前記すくなくとも1つの補助要素(10、11)が通過方向に導かれることが可能に構成され配置されたエラストマ体(12)と、
を含み、
前記エラストマ体(12)は、通過方向と平行な圧力の適用の際に前記エラストマ体(12)が通過方向と垂直に拡張するものとして構成される
流体線のための連結器(1)。
【請求項2】
前記出口開口(9)内に前記エラストマ体(12)を保持するため、構成され配置される保持器具をさらに含む請求項1に記載の連結器(1)。
【請求項3】
前記エラストマ体(12)は、一定の体積の材料で形成される請求項1に記載の連結器(1)。
【請求項4】
前記エラストマ体(12)は、前記筐体(2)の内部より前記出口開口(9)でより大きい直径を有する請求項1に記載の連結器(1)。
【請求項5】
前記エラストマ体(12)は、円錐形に先細になる拡大部分(16)を有する請求項4に記載の連結器(1)。
【請求項6】
前記エラストマ体(12)は、段(17)を有する請求項4に記載の連結器(1)。
【請求項7】
前記出口開口(9)を含む出口接続(8)をさらに有する請求項1に記載の連結器(1)。
【請求項8】
前記出口接続(8)は、通過方向と平行な方向に前記エラストマ体(12)の長さより大きい通過方向と平行に伸びる長さを有する請求項7に記載の連結器(1)。
【請求項9】
前記保持器具は、圧縮リング(19)を有する請求項2に記載の連結器(1)。
【請求項10】
前記出口開口(9)は、前記圧縮リング(19)を保持するために構成された切り下げを含む請求項9に記載の連結器(1)。
【請求項11】
前記保持器具は、少なくとも一部で前記出口開口(9)を覆うふた(21)を有し、該ふたは前記筐体(2)上にねじ込まれる、押される、圧縮される、粘着される、または溶接されるの一つである請求項2に記載の連結器(1)。
【請求項12】
前記保持器具は、前記筐体(2)の外側被覆(25)を有する請求項2に記載の連結器(1)。
【請求項13】
前記外側被覆(25)は、前記出口開口(9)の反対側に横たわる側上で前記筐体(2)を包囲する請求項12に記載の連結器(1)。
【請求項14】
前記外側被覆(25)は、少なくとも一部で前記パイプ接続(3)を覆うため構成される請求項12に記載の連結器(1)。
【請求項15】
前記補助要素(10、11)は、電気的ケーブル(10、11)を含む請求項1に記載の連結器(1)。
【請求項16】
請求項1による連結器(1)と、
パイプ接続(3)に取り付けられたパイプ(4)と、
を含む流体線。
【請求項17】
連結器筐体(2)の中に出口開口(9)を通して補助要素(10、11)を導くこと、
通過方向にエラストマ体(12)を通して前記補助要素(10、11)を導くこと、
前記出口開口(9)の中に前記エラストマ体(12)を置くこと、
を含み、前記エラストマ体(12)は、通過方向の方向に前記エラストマ体(12)を対して働く圧力が、通過方向と垂直な方向に前記エラストマ体(12)の拡張の結果となるものとして構成される
流体線を形成する方法。
【請求項18】
前記筐体(2)上にねじ込まれる、押される、圧縮される、粘着される、または溶接されることの1つであるふたで前記出口開口(9)を少なくとも一部で覆うことさらに含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記連結器筐体(2)上にパイプ(4)を滑らすことをさらに含む請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記エラストマ体(12)は、前記パイプ接続(3)に連結した出口接続の縦方向の拡張より、通過方向のなかで短く、前記出口接続は前記出口開口(9)を含む請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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