説明

流量制御装置と患者用流体サンプリング方法

医療流体サンプリングに使用される流量制御装置22である。本装置は、バルブアセンブリ26と、第1のポート28と、第2のポート30と、キャップ32とを有する。バルブアセンブリは、筐体36に回転可能に取り付けられるとともに通路50を形成する本体34と、通路と分離して形成された筐体および本体の内部表面によって形成される少なくとも2つの凹部48a、48bとを有する。ポートは、筐体から延びて医療装置に接続される。バルブアセンブリは、通路および凹部を置換可能にポートと整列させるように操作可能である。最後にキャップは、筐体に接続されて、検体容器24と連結するための開口を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に、患者の検体収集装置に関し、より詳細には、内圧の損失を生じさせない吸引・滴下機能を有する流量制御装置を取り入れるとともに、患者の呼吸器系から流体サンプルを収集する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、流体サンプリング装置は、患者の気道や他の体内空洞から流体サンプルを収集するために用いられている。流体サンプルが実験室での検査や評価を受ける場合、サンプリング作業中にはサンプルの完全性が維持されなくてはならない。さらに、サンプリング作業中における二次感染や他の人物のものとの混合を回避する必要もある。いくつかのサンプリング技術では、(挿管されたカテーテルを経由して)患者の気道や他の体内空洞に流体が滴下された後、(対象領域からの検体とともに)その流体が吸引されてサンプリング容器へと戻される。そして、流体サンプルは、細胞、微生物、血液、若しくはその他の生体物質についての検査のために収集容器へと運ばれる。これらの作業を補助するために流量制御装置を採用することができる。流量制御装置によれば、使用者は所定のシステム若しくは手段によって運ばれる流体の流れ方向や量を制御することができる。この手順に用いられる装置の多くは片方が分離した装置であるため、滴下後にカテーテル若しくはチューブが室内空気に曝されることにより内圧の損失が生じるか、あるいは、同じ機能を達成するために複数の栓が必要となる。
【0003】
上述の通り、患者用の流体サンプリング装置とともに用いられる流量制御装置およびその方法を改善するという需要がある。
【発明の概要】
【0004】
1つの態様によれば、医療流体サンプリングに使用される流量制御装置を提供する。装置はバルブアセンブリを備え、バルブアセンブリは、通路が形成されるとともに回転軸に沿って筐体に回転可能に取り付けられた本体と、通路と分離して形成される筐体および本体の内部表面によって形成される少なくとも2つの凹部とを備える。装置はさらに、第1および第2のポートを備え、第1および第2のポートは、互いに筐体から延びるとともに医療装置へと接続される。この点を考慮して、バルブアセンブリは、通路および2つの凹部を置換可能にポートと整列させるように操作可能である。最後に、装置はキャップを備え、キャップは、筐体へと接続され、検体容器に連結される開口を有する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】本発明の態様による流体サンプリング装置の横斜視図
【図2】図1の装置とともに使用することができる本発明の態様による流量制御装置の横斜視図
【図3】図2の流量制御装置の分解断面図
【図4A】最終組立後における、第1の位置にある図3の流量制御装置の断面図
【図4B】第2の位置にある図4Bの流量制御装置の断面図
【図5】図2の流量制御装置の上面図
【図6】手術中において注入モードの図1の流体サンプリング装置の正面図
【図7】図6の流体サンプリング装置と注入時の流体の流れを示す断面図
【図8】手術中において吸引モードの図1の流体サンプリング装置の正面図
【図9】図8の流体サンプリング装置と吸引時の流体の流れを示す断面図
【図10】医療検体収集手続きを実施する際の図1の流体サンプリング装置の使用を示す図
【発明を実施するための形態】
【0006】
添付の図面は、実施形態をより理解するために用いられ、本明細書に組み込まれると共に本明細書の一部を構成する。図面は実施形態を示し、図面と明細書の記述とを組み合わせることで実施形態の原理を説明する。他の実施形態および実施形態の多くの利点は、以降の詳細な説明を参照することにより容易に理解される。図面の構成要素は、必ずしも互いにスケール通りではない。部材等については同様の番号を参照することで、対応する同様の部分を指し示すものとする。
【0007】
図1には、本発明による流体サンプリング装置20の1つの構造が示されており、流体サンプリング装置20は、流量制御装置22と、検体容器24とを備える。流量制御装置22は、バルブアセンブリ26と、第1のポート28と、第2のポート30と、キャップ32とを備える。構成要素の詳細については以降で説明するが、通常、流量制御装置22は、選択的に検体容器24へ固定される。バルブアセンブリ26は、第1および第2のポート28、30と検体容器24とを選択的に連通させる。このような構造の下、流体サンプリング装置20を、例えば気管支肺胞洗浄手続きに併用するなど患者用通気システムの一部として採用することにより、挿管された患者に対して流体の注入・吸引を行い、呼吸流体サンプル若しくは検体を得ることができる。
【0008】
図2、3に示すように、バルブアセンブリ26は、バルブ本体34と、筐体36と、ハンドル38とを備える。バルブ本体34は筐体36によって回転可能に維持され、使用者は、ハンドル38を利用して筐体36に対するバルブ本体34の回転位置を選択的に変更することができる。バルブアセンブリ26は、いくつかの実施形態ではストップコック型のバルブとして設計されるが、ボール、ゲート、若しくは他の適切なバルブを用いても良い。
【0009】
図3に示すように、バルブ本体34は、土台40と、中間体42と、茎部44とを備え、若しくは形成する。土台40は外側表面46を有し、外側表面46に沿って対向する凹部(若しくは溝)48a、48bが形成される。中間体42は、土台40から延びて通路50を形成する。通路50は、対向する第1および第2の端部52a、52b(図4Bに最も良く示される)にて、中間体42の外部と連通する。図示のように、通路50は、凹部48a、48bと連通しない。いくつかの実施形態では、図中におけるバルブアセンブリ26の垂直方向に対して、通路50は水平であるように示されており、凹部48a、48bは垂直であるように示されている。しかしながら、他の構造を採用することもできる。茎部44は中間体42から土台40の反対側に延びており、いくつかの実施形態では、筐体36と回転的な組立を行うための円周状のリブ54を形成する。
【0010】
筐体36は、バルブ本体34を受けられる大きさに設定されており、図示するようにポート28、30およびキャップ32が一体的に形成されても良い。それとは関係なく、筐体36は、下部58と、中間部60と、上部62とを備え、若しくは形成する。上部62は尾根部66を有し、尾根部66に沿って位置指示器64が形成される。位置指示器64は、図2にさらに示されており、接触式の指示器や他のあらゆる有用な形態で形成しても良い。ある実施形態では、位置指示器64は、上部62の尾根部66に沿って外側に突出する。位置指示器64は選択的に、隆起ポイントや隆起伸長体として形成しても良い。あるいは、位置表示器64は選択的に、尾根部66中の溝や凹部として形成しても良い。上部62は、筐体36の内部表面70にチャネル68を備える。チャネル68は、内部表面70の周りに連続的に延びる。中間部60は上部62から尾根部66とは反対方向に延びて、対向する開口72a、72bを形成する。下部58は中間部60から延びる。
【0011】
図2に示されるように、ハンドル38は、方向端74と、対向する終端78と、中点76とを有する。いくつかの実施形態では、方向端74は、中子80を有する。中子80は、方向端74の突起若しくは伸長として形成しても良い。中点76は、ハンドル38とバルブ本体34を通る回転軸を形成する。ハンドル38は、使用者の手/指で掴みやすい様々な形状をとることができる。
【0012】
図2および図3には、ハンドル38とバルブ本体34との連結が示される。ハンドル38は、バルブアセンブリ26の筐体36内でバルブ本体34を回転させる手段を提供する。ハンドル38は通路50と連携し(すなわち、方向端74と終端78を通るハンドル38の延長方向が通路50の軸に一致する)、この方法によれば、使用者は、ハンドル38の方向によって、ポート28、30に対して通路50が整列したことの確証を得ることができる。ハンドル38の中子80と位置指示器64との関係は、図2にさらに示される。ハンドル38が回転すると、ハンドル38の中子80は、筐体36の上部62における尾根部66の位置指示器64と接触する。ある実施形態では、位置指示器64は、近接して配置された1組の成形突起からなり、中子80が突起間にゆったりと存在するとともに突起を通過することもできるようにして形成されている。ある実施形態では、位置指示器64は、尾根部66の上方に十分な距離を移動して特定の方向における中子80のさらなる移動に接触することにより、ハンドル38のその特定の方向への回転を抑止するように形成されても良い。位置指示器64の位置は、通常、患者の流体サンプリングに有用なバルブ本体34の所望の位置に対応している。
【0013】
バルブ本体34は、バルブアセンブリ26の筐体36内で回転する。筐体36は、バルブ本体34の機能的部分を包含する。筐体36のチャネル68とバルブ本体34のリブ54との関係は、図4Aおよび図4Bにさらに反映されている。図示されるように、チャネル68は、リブ54が回転するための通路として機能し、バルブ本体34を筐体36内に回転可能に固定する。リブ54/チャネル68の接触は、調和のとれた長期間のシールおよび漏れのない適合度をもたらす。バルブ本体34の外部表面46は、筐体36の内部表面70と流体的シール関係を維持する。筐体36内へのバルブ本体34の取り付け方法として、他の方法も等しく採用することができる。通路50および凹部48a、48bは、開口72a、72bに対応するように、大きさが決められてバルブ本体34内に配置される。例えば、図4Aに示す第1のバルブ本体位置では、凹部48a、48bは、筐体36の開口72a、72bと整列するように配置される。図4Bに示す第2のバルブ本体位置では、ハンドル38を回転させてバルブ本体34を再配置する(すなわち、図4Aの位置若しくは状態から図4Bの位置若しくは状態へと移行する)ことにより、筐体36の開口72a、72bが、バルブ本体34の通路50と整列するように配置される。
【0014】
図1に戻ると、第1および第2のポート28、30は、筐体36に沿って互いに略対向するようにしてバルブアセンブリ26に取り付けられている。ポート28、30は、筐体36と一体的に形成されても良い。あるいは、ポート28、30は、分離して形成され、後で筐体36に取り付けられても良い。図3にさらに示されるように、ポート28、30は、入口端部86a、86bおよび出口端部88a、88bとのそれぞれの通路84a、84bを形成する構造的物体である。ポート28の入口端部86aには、図2に示されるように外部返し部90が形成されても良い。ポート30の入口端部86bには、凹状に形成されたねじ切り92が形成されても良い。ポート28、30は、はめ込み型(雄雌型)の接続品であっても良く、さらにルアー型接続品若しくは他のあらゆる適切な接続品とっても良い。この目的を達成するために、第2のポート30は、カテーテルや患者の体腔(例えば肺)若しくは器官の中に配置・接続されるのに適した他のチューブ若しくは装置との接続に適するようにされている。第1のポート28は、第2のポート30からカテーテル(若しくは他の構成部材)を取り外さずに各種医療装置と接続・非接続するのに適するようにされている。しかしながら、さらに一般的には、ポート28、30は、柔軟なチューブやカテーテル、あるいはポート28、30にはめ込まれて接続が維持されうる他の医療装置との結合を促進するように設計されている。
【0015】
図3および図5に示すように、キャップ32は、上面94と側面96とを有し、側面96は、キャップ32の上面94から、以下で説明するような検体容器24(図1)とのシール可能な係合をするのに十分な長さ延びている。ある実施形態では、側面96は、医療関係者による取り扱いを容易にするためのくぼみ98を有する。さらに、側面96は、取扱いを補助するためのフランジ100を有しても良い。側面96も、検体容器24のねじ形の外面(図示せず)に対応するねじ形の内部表面102を有するが、他の取り付け技術(スナップ式など)を採用することも可能である。それにかかわらず、上面94は開口104を有し、開口104を通して、筐体36の内部とキャップ32のチャンバ105との連通が確立される。キャップ32は、筐体36と同じ材料や他の適切な互換材料で構成しても良い。キャップ32は、筐体36と一体的に形成されても良く、あるいは、流量制御装置22の製造工程において後で取り付けるようにしても良い。
【0016】
上述のような構成によれば、バルブアセンブリ26がキャップ32内にシールされることにより、バルブアセンブリ26の通路50が、所望の医療手術での必要に応じて方向を変更し、キャップ32と連通できるようになる。この点を考慮して、キャップ32の開口104は筐体36の内部表面70の寸法特性に対応するような直径を有しており、これにより、最終組立後におけるキャップ32に対するバルブ本体34の所望の配置を確保することができる。さらに、カップリングやシールといった所望の連通を確立および維持するのに有効な付加的な構成部材を採用しても良い。バルブアセンブリ26は、ポート28、30と一体的に形成されても良く、あるいはポート28、30に適切にシールされても良い。
【0017】
図1に戻ると、検体容器24は、検体収集を目的として用いられる標準的ないかなる容器であっても良い。ある実施形態では、検体容器24は、透明若しくは半透明であっても良く、側面に沿いに体積指示器を備えても良い。検体容器24は、プラスチックや他のあらゆる適切な材料で構成されていても良い。図示されていないが、容器24はねじ形の外面部分を有し、その外面部分は、キャップ32のねじ形内部表面102(図3)と選択的に係合してシール接続する。
【0018】
流体サンプリング装置20は、少なくとも2つの位置を有するバルブアセンブリ26を有し、さらには4つの位置を有しても良く、これにより患者からの流体のサンプリングが促進される。この限りにおいて、位置指示器64(図2)は、例えば、バルブアセンブリ26が吸引(aspiration)位置若しくは注入位置にあるときなどの点位置から構成されていても良く、あるいは、バルブアセンブリ26がシール位置にある場合における伸長指示器で構成されても良い。
【0019】
図6および図7に示されるように、バルブアセンブリ26の注入位置において、バルブ本体34の通路50がポート28、30と整列することにより、ポート28、30は互いに連通する。結果として、図7の矢印で示される吸引(inspiration)流れIが生じる。患者への注入時における流体の流路を提供するために、通路50は、筐体36の開口72a、72bを通じ、それぞれポート28、30とつながる。この位置では、流体や検体が容器24(図1)から排出されたり流入することはない。なお、検体容器24を吸引位置若しくは吸引モードにおいて流量制御装置22に接続する必要はないが、注入手続きに影響を与えることなく接続することもできる。このようにして流体は、注射器や他の同様の装置により注入され、チューブやカテーテルを下り肺や他の体腔/器官に届けられる。この方法によれば、流体は流体源から直接流れて、流量制御装置22を通じて患者や吸引装置に届けられる。
【0020】
図8および図9に示されるように、第2の位置において、第1および第2のポート28、30は検体容器24と連通する。ここでは、通路50が筐体36によって遮断されるとともにポート28、30と接続しないようにして、バルブ本体34の方向が決められている。この位置では、呼吸が可能であり、流体サンプルは、第1のポート28に取り付けられた吸引装置を用いて、負圧のもと、キャップ32に取り付けられた検体容器24に取り込まれる。結果として、図9の矢印で示される吸引(aspiration)流れAが生じ、流れAは、第2のポート30および接続された凹部48bを通って検体容器24へと流れて収集される。その後、検体容器24から出て、対向する凹部48aを通って吸引装置に接続された第1のポート28へと流れ続ける。図10に示されるように、第1のポート28に注射器110や他の吸引装置が接続される場合には、流体は第2のポート30を通って引き戻され検体容器24へ取り込まれる。別の実施形態では、第2のポート30はチューブ112につながれ、チューブ112は、気管内チューブや気管開口チューブに連通している。あるいは、人工気道112を直接第2のポート30に接続することもできる。第2のポート30は、人工気道112に連通するか、そうでなければ患者の呼吸路116に直接連通する。この方法によって、検体を収集することができる。
【0021】
流量制御装置22の第3の位置は、上述の注入位置および吸引位置の間に存在する。第3の位置は休止位置である。この位置の場合、第1のポート28への取付用として付加的な流体や真空を準備できるようにするために、ポート28、30は遮断され、カテーテル112への圧力は維持される。ある実施形態では、第4の位置が吸引位置を過ぎて利用可能であることにより、収集された検体を分析用に送るためポート28、30がシールされる(すなわち、通路50および凹部48a、48bと連通しない)。
【0022】
本発明の特定の実施形態をここに記載し図示したが、当業者であれば、本発明の範囲から離れずに、図示および記載した特定の実施形態に代えて様々な変形例や均等な実施が可能であることは明らかである。本出願は、ここに記載した特定の実施形態についてあらゆる適応・変形を含むことを目的とする。したがって、本発明は特許請求の範囲およびそれに均等なものによってのみ制限される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通路が形成されるとともに回転軸に沿って筐体に回転可能に取り付けられた本体と、通路と分離して形成された筐体および本体の内部表面によって形成される少なくとも2つの凹部とを備えるバルブアセンブリと、
互いに筐体から延びて医療装置へと接続される第1および第2のポートと、
筐体へ接続されるとともに、検体容器に連結される開口を有するキャップとを備え、
バルブアセンブリは、通路および凹部を置換可能にポートと整列させるように操作可能である、医療流体サンプリングに使用される流量制御装置。
【請求項2】
バルブアセンブリはストップコック型のバルブを備える、請求項1に記載の流体サンプリング装置。
【請求項3】
バルブアセンブリは少なくとも2つの流れ状態を提供する、請求項1に記載の流体サンプリング装置。
【請求項4】
筐体は、バルブアセンブリの少なくとも2つの流れ状態にそれぞれ対応するバルブ位置指示器を備える、請求項3に記載の流体サンプリング装置。
【請求項5】
バルブアセンブリの第1の流れ状態には、第1および第2のポートと連通する通路が含まれる、請求項3に記載の流体サンプリング装置。
【請求項6】
バルブアセンブリの第2の流れ状態は、第1のポートから、少なくとも2つの凹部のうちの1つの凹部を通ってキャップへと入り、少なくとも2つの凹部のうち対向する凹部および第2のポートを通る流れ方向を形成する、請求項5に記載の流体サンプリング装置。
【請求項7】
バルブアセンブリは、通路および少なくとも2つの凹部が第1および第2のポートと連通しない第3の流れ状態を提供する、請求項6に記載の流体サンプリング装置。
【請求項8】
バルブアセンブリは、通路および少なくとも2つの凹部がバルブアセンブリ内にてシールされる第4の流れ状態を提供する、請求項7に記載の流体サンプリング装置。
【請求項9】
第1のポートは雌型の接続品であり、第2のポートは雄型の接続品である、請求項1に記載の流体サンプリング装置。
【請求項10】
第1および第2のポートはルアー型接続品である、請求項1に記載の流体サンプリング装置。
【請求項11】
第1のポートと、
第2のポートと、
4つの流れ位置を有し、通路および少なくとも2つの凹部を形成する本体および筐体を備えるバルブアセンブリと、
バルブアセンブリに接続されるキャップと、
着脱可能にキャップに接続される流体用検体容器とを備える、医療流体サンプリングに使用される流量制御装置。
【請求項12】
バルブアセンブリは内部通路を形成する本体を備え、バルブアセンブリの注入位置は第1のポートを第2のポートに連通させる、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
本体とバルブアセンブリの筐体との交差によって少なくとも2つの凹部が形成され、バルブアセンブリの吸引位置は、第1および第2のポートを凹部経由で流体サンプリング容器に連通させる、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
キャップは、着脱可能に流体サンプリング容器と接続するためのねじ形の内部を形成する、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
バルブアセンブリは、流れを表示する端部を有するハンドルを備える、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
バルブアセンブリの4つの流れ位置に対応する位置指示器を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
人工気道を患者へ挿入する工程と、
人工気道を流体サンプリング装置の第1のポートに接続する工程と、
第1のポートからバルブアセンブリの通路を通って第2のポートまでの流路を提供するように、流体サンプリング装置のバルブアセンブリの方向を決める工程と、
流体を流体サンプリング装置の中に注入して患者へ送る工程と、
バルブアセンブリの方向および流体サンプリング容器を通る通路の方向を再度決める工程と、
第2のポートに負圧を提供することにより患者から流体サンプルを吸引する工程とを有する、患者から流体サンプルを得る方法。
【請求項18】
通路をシールしつつ内部の圧力を維持するように、バルブアセンブリの方向を再度決める工程を備える、請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−514740(P2012−514740A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544497(P2011−544497)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/069152
【国際公開番号】WO2010/080648
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(510003324)ケアフュージョン2200、インコーポレイテッド (20)
【Fターム(参考)】