説明

浴室換気乾燥機

【課題】ルーバーからの圧迫感をなくしつつ見た目の美観性をよくすることができることを目的とする。
【解決手段】吹出空気を吹出アダプター3を介して浴室へ吹出す構成であって、天井102の厚みに応じルーバー2を本体1の底面に設けたという構成にしたことにより、ルーバー2が天井102の厚みに応じて本体1の底面に取り付けられるので、ルーバー2からの圧迫感をなくしつつ見た目の美観性をよくすることができる浴室換気乾燥機を得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室に設置し、洗濯物を浴室に干し乾燥および換気を行ったり、脱衣室、洗面所、あるいはトイレなどのサニタリーゾンの換気も同時に行うことのできる浴室換気乾燥機に使用されるルーバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の浴室換気乾燥機は、浴室を利用して洗濯物を乾燥する浴室換気乾燥機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その浴室換気乾燥機について図3を参照しながら説明する。
【0004】
図3に示すように、浴室の天井の裏に配置する本体101と、天井102を介して取り付けるルーバー103から構成され、前記ルーバー103には吸込グリル104と吹出グリル105をルーバー103の中央部に配置し、吹出グリル105には本体101から吹出した風を向けたい方向にむける風向板106を設け、吹出グリル105を90度間隔で吹出方向を変更できる構成としたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−284115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の浴室換気乾燥機においては、吹出グリル105に本体101から吹出した風を向けたい方向にむける風向板106の板の長さが長くなければ、本体101から吹出す風を向けたい方向に風を誘導できず、結果、ルーバー103の厚さが厚くなり浴室からルーバー103からの圧迫感や見た目の美観性が悪いという課題を有していた。
【0007】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、ルーバーの圧迫感をなくし、見た目の美観性をよくすることができる浴室換気乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、この目的を達成するために、本発明は、浴室の天井の裏に配置する本体と、前記本体に浴室の空気を吸込むルーバーと、前記本体から吹出される吹出空気を吹出アダプターを介して浴室へ吹出す構成であって、前記天井の厚みに応じ前記ルーバーを前記本体の底面に設けたこととしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、浴室の天井の裏に配置する本体と、前記本体に浴室の空気を吸込むルーバーと、前記本体から吹出される吹出空気を吹出アダプターを介して浴室へ吹出す構成であって、前記天井の厚みに応じ前記ルーバーを前記本体の底面に設けたという構成にしたことにより、ルーバーが天井の厚みに応じて本体の底面に取り付けられることとなるので、ルーバーからの圧迫感をなくしつつ見た目の美観性をよくすることができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1の浴室換気乾燥機の分解斜視図
【図2】本発明の実施の形態2の浴室換気乾燥機の吹出アダプターの斜視図
【図3】従来の浴室換気乾燥機の分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の請求項1記載の浴室換気乾燥機は、浴室の天井の裏に配置する本体と、前記本体に浴室の空気を吸込むルーバーと、前記本体から吹出される吹出空気を吹出アダプターを介して浴室へ吹出す構成であって、前記天井の厚みに応じ前記ルーバーを前記本体の底面に設けた構成を有する。これにより、ルーバーが天井の厚みに応じて本体の底面に取り付けられることとなるので、ルーバーからの圧迫感をなくしつつ見た目の美観性をよくすることができるという効果を奏する。
【0012】
また、吹出アダプターを2部品以上で伸縮自在に長さを調整できる構成にしてもよい。これにより、ルーバーを本体の底面に取り付けるだけで、天井の厚みの応じた長さに2部品以上の部品同士が伸縮することとなるので、天井の厚みを調整しつつルーバーからの圧迫感をなくしつつ見た目の美観性をよくすることができる、という効果を奏する。
【0013】
また、吹出アダプターをジャバラ構造とした構成にしてもよい。これにより、ルーバーを本体の底面に取り付けるだけで、天井の厚みの応じた長さにジャバラが伸縮することとなるので、簡単な構造で天井の厚みを調整しつつルーバーからの圧迫感をなくしつつ見た目の美観性をよくすることができるという効果を奏する。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1に示すように、浴室の天井102の裏に浴槽の上に配置する本体1と、前記本体1に浴室の空気を吸込むルーバー2と、前記本体1から吹出される吹出空気を本体1の底面内とルーバー2との間に設けた吹出アダプター3を介して浴室へ吹出す構成である。
【0016】
前記吹出アダプター3は、外周の長さの違う四角枠4の2部品を組み合わせ上下にスライドする四角枠4で構成され、つまり、弁当箱の上箱と下箱を組み合わせるような構成にし、さらに、吹出アダプター3内側には複数の同じ方向に向けた風向板5を設け、吹出アダプター3は前記本体1と前記ルーバー2との間に設ける。
【0017】
また、吹出アダプター3は、90度間隔で吹出方向を変更できる構成としたものである。
【0018】
また、前記ルーバー2は、吹出部6と吸込部7とから構成され、ルーバー2の形状は長方形とし、短辺の中央線上の吹出アダプター3を取り付けるための四角にくり抜いた穴に吹出部6を設け、同じく中央線上の吸込部7を配置し、ルーバー2を前記本体1の底面にねじを介して天井102に密着させて設けた構成とする。
【0019】
このような構成にすれば、吹出アダプター3は本体1内とルーバー2との間にあるので、吹出アダプター3の風向板5が本体1内におさまるので、ルーバー2の厚みに影響することなくルーバー2を薄くできる。
【0020】
さらに、本体1とルーバー2との間には天井102があり、外周の長さの違う四角枠4を組み合わせ上下にスライドできるようにしているため、天井102の厚みに応じ吹出口長さを調整できる。
【0021】
なお、外周の長さは、上下の上より下の長さが短い方がよい。
【0022】
ルーバー2を薄くすることは、浴室内でルーバー2からの圧迫感をなくしつつ見た目の美観性をよくすることができる。
【0023】
なお、実施の形態1において、吹出アダプター3を外周の長さの違う四角枠4の2部品を組み合わせとしたが、2部品以上で伸縮自在に長さを調整しても良い。
【0024】
(実施の形態2)
図2において、図1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0025】
図2は、吹出アダプター3の外周をジャバラ8の構造にしたものである。
【0026】
上記構成において、吹出アダプター3aをジャバラ8の構造にすることで、ルーバー2を本体1の底面から押し当てるだけで、本体1とルーバー2との間でジャバラ8の構造が収縮するため、つまり電車の車両同士を連結する連結部、すなわち、山・谷を設けた伸縮の構造を用いているため、底面からルーバー2を押し上げだけで、天井102にルーバー2を密着させることができるので、天井102厚さを気にすることなく、浴室の天井102にルーバー2を取り付けることができる。
【0027】
なお、ジャバラ8の材料は、耐熱性がある材料を用い、たとえば、ゴム状も伸縮自在の材料なら何でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明にかかる浴室換気乾燥機は、天井に取り付けるルーバーの圧迫感をなくしつつ見た目の美観性をよくする用途に適用できる。
【符号の説明】
【0029】
1 本体
2 ルーバー
3 吹出アダプター
3a 吹出アダプター
4 四角枠
5 風向板
6 吹出部
7 吸込部
8 ジャバラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室の天井の裏に配置する本体と、前記本体に浴室の空気を吸込むルーバーと、前記本体から吹出される吹出空気を吹出アダプターを介して浴室へ吹出す構成であって、前記天井の厚みに応じ前記ルーバーを前記本体の底面に設けたことを特徴とする浴室換気乾燥機。
【請求項2】
吹出アダプターを、2部品以上で伸縮自在に長さを調整できることを特徴とする請求項1に記載の浴室換気乾燥機。
【請求項3】
吹出アダプターを、ジャバラ構造としたことを特徴とする請求項1に記載の浴室換気乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−36710(P2013−36710A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174738(P2011−174738)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】