消臭装置
【課題】消臭成分を、長期間均一に空間に放出することを目的とする。
【解決手段】基材1と消臭剤2とコーティング剤3からなる。前記基材1に含浸または塗布された前記消臭剤2の全体を覆うように有機物のコーティング剤3を塗布する。上記構成において、消臭剤2より除法されたの消臭成分は、コーティング剤3の網目構造の間よりじょじょに放出される。またコーティング剤は椰子油などの有機物なので、空気と接触することにより徐々に酸化劣化をおこし、表面より少しづつ剥離していく。それにより、初期よりコーティング剤3の厚みが薄くなり、消臭剤2内の消臭成分量が減少しても、ほぼ同等量の消臭成分を放出することができ、消臭剤の寿命を延長し、初期から寿命までほぼ同等の消臭成分を放出することが可能となる。
【解決手段】基材1と消臭剤2とコーティング剤3からなる。前記基材1に含浸または塗布された前記消臭剤2の全体を覆うように有機物のコーティング剤3を塗布する。上記構成において、消臭剤2より除法されたの消臭成分は、コーティング剤3の網目構造の間よりじょじょに放出される。またコーティング剤は椰子油などの有機物なので、空気と接触することにより徐々に酸化劣化をおこし、表面より少しづつ剥離していく。それにより、初期よりコーティング剤3の厚みが薄くなり、消臭剤2内の消臭成分量が減少しても、ほぼ同等量の消臭成分を放出することができ、消臭剤の寿命を延長し、初期から寿命までほぼ同等の消臭成分を放出することが可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空間の消臭に使用される徐放型の消臭剤とその消臭装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の消臭装置は、消臭剤、離水防止剤、寒天および水を含むゲルを、容器に入れられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その消臭装置について図16を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、本体101はケース102と放出口103からなり、消臭ゲル104を備える。濃度差により消臭ゲル104より放出された消臭剤は放出口103より空間に放出される。
【特許文献1】特開平6−245984号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の消臭装置では、寿命が短いという課題があり、長期間使用できることが要求されている。
【0006】
また、使用当初の消臭剤の発生量と商品寿命末期の消臭剤の発生量が大きく異なるという課題があり、常に安定して均一に消臭剤を発生することが要求されている。
【0007】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、寿命を延長することができ、また、常に均一な量を発生することのできる消臭装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の消臭装置は上記目的を達成するために、ゲル状の消臭剤または液状の消臭剤を基材に含浸したものを、有機物のコーティング剤で覆ったものである。有機物のコーティング剤は時間により酸化劣化し表面より少量ずつ剥離していく、コーティング剤が薄くなることで、内部の消臭剤が揮発しやすくなり。
【0009】
この手段により消臭剤よりの徐放量を調整することができ、また、消臭剤の寿命を延長することができる消臭装置が得られる。
【0010】
また他の手段は、コーティング剤の部分毎の厚みを変更することにより、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる消臭装置が得られる。
【0011】
また他の手段は、消臭剤とコーティング剤をアーチ形状することにより、アーチの頂点からコーティング剤が酸化剥離する、消臭剤の濃度勾配の大きい初期は、コーティング剤が厚く、時間が経過しの消臭剤濃度勾配が小さくなった時、コーティング剤が薄く、消臭剤の露出面積が大きくなることにより消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる消臭装置が得られる。
【0012】
また他の手段は、消臭剤とコーティング剤とを交互に塗布することにより、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができ、寿命を延長することのできる消臭装置が得られる。
【0013】
また他の手段は、ブラシによりコーティング剤を強制的に削ることにより、計画的な徐放量と寿命を決める事ができる消臭装置が得られる。
【0014】
また他の手段は、コーティング剤に香料を混ぜることにより、消臭剤の香料の香りと混合し経時毎に異なった香りを発生することのできる消臭装置が得られる。
【0015】
また他の手段は、シャッター機構を有する外装ケースの中に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、シャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を減少でき、消臭剤の寿命を延長することができる消臭装置が得られる。
【0016】
また他の手段は、風路に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、空気の流れ、及び空気中の粉塵により表面が削られる、削られた高さだけジャッキにより高さを調整でき、空気との接触面積を確保することにより、消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる消臭装置が得られる。
【0017】
また他の手段は、コーティング剤に光触媒を混ぜ、紫外線を発するライトまたは太陽光に当て強制的にコーティング剤の劣化を促進することにより、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる消臭装置が得られる。
【0018】
また他の手段は、タイマー装置を有するシャッター機構を有する外装ケースの中に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、計画的にシャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を調整でき、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる消臭装置が得られる。
【0019】
また、消臭剤の香料を層により変更することにより、時間が経過することに異なった香りを発生することのできるの消臭装置を得られる。また消臭剤の香料の濃度を、表面より遠いほど高濃度にする事により、濃度勾配が小さくなり徐放量が減少しても、香料の臭気の強度が均一な消臭装置が得られる。
【0020】
また他の手段は、熱源を設け、温度により強制的にコーティング剤の劣化を促進することにより、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる消臭装置が得られる。
【0021】
また他の手段は、シール型のコーティング剤シートと消臭剤とを交互に塗布することにより、任意にシートをはがすことができるようにすることにより、感覚的に芳香が弱くなった場合、任意にシートをはがすことができる消臭装置が得られる。
【0022】
また他の手段は、シール型のコーティング剤シートをタイマー機能付き剥離装置で、時間により自動で剥がすことにより、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる消臭装置が得られる。
【0023】
また他の手段は、消臭剤に芳香成分が減少すると色が変わる、インジケーター機能を設け、色が変色することにより、シール型のコーティング剤シートを剥がすタイミングを認識することのできる消臭装置が得られる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、長寿命で、長期間使い終わりまで同等の消臭成分量を徐放できるという効果のある消臭装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の請求項1記載の発明は、基材と消臭剤と有機物のコーティング剤を設け、基材に塗布された消臭剤をコーティング剤で被覆し、コーティング剤を剥離することにより消臭剤より消臭成分を気化、放出するようにしたものであり、長寿命で消臭能力が初期能力から一定、消臭剤の徐放量を均一にするという作用を有する。
【0026】
また、コーティング剤の厚みを変化させ、位置により剥離の時間を変化させたものであり、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる。
【0027】
また、基材にアーチ形状に消臭剤を塗布し、前記消臭剤をコーティング剤で被覆し、アーチの頂点よりコーティング剤を剥離するようにしたものであり、アーチの頂点からコーティング剤が酸化剥離する、消臭剤の濃度勾配の大きい初期は、コーティング剤が厚く、時間が経過しの消臭剤濃度勾配が小さくなった時、コーティング剤が薄く、消臭剤の露出面積が大きくなることにより消臭剤の徐放量を均一に近づけることができるという作用を有する。
【0028】
また、基材に消臭剤とコーティング剤を交互に複数回塗布したものであり、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができ、寿命を延長することのできるという作用を有する。
【0029】
また、ブラシにより、表面を強制的に削るものであり、計画的な徐放量と寿命を決める事ができるという作用を有する。
【0030】
また、コーティング剤に芳香成分を混ぜたものであり、消臭剤の香料の香りと混合し経時毎に異なった香りを発生することのできるという作用を有する。
【0031】
また、シャッター機構を有する外装ケースの中に配置されたものであり、シャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を減少でき、消臭剤の寿命を延長することができるという作用を有する。
【0032】
また、風路に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、空気の流れ、及び空気中の粉塵により表面が削られる、削られた高さだけジャッキにより高さを調整でき、空気との接触面積を確保するとしたものであり、消臭剤の徐放量を均一に近づけることができるという作用を有する。
【0033】
また、コーティング剤に光触媒を混ぜ、紫外線を発するライトまたは太陽光に当て強制的にコーティング剤の劣化を促進するとしたものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整することができるという作用を有する。
【0034】
また、タイマー装置を有するシャッター機構を有する外装ケースの中に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、計画的にシャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を調整したものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整することができるという作用を有する。
【0035】
また、消臭剤の香料を層により変更するとしたものであり、時間が経過することに異なった香りを発生するという作用を有する。
【0036】
また、臭剤の香料の濃度を、表面より遠いほど高濃度にするとしたものであり、濃度勾配が小さくなり徐放量が減少しても、香料の臭気の強度が均一にすることができるという作用を有する。
【0037】
また、熱源を設け、温度により強制的にコーティング剤の劣化を促進するとしたものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整するという作用を有する。
【0038】
また、シール型のコーティング剤シートと消臭剤とを交互に塗布することにより、任意にシートをはがすことができるようにしたものであり、感覚的に芳香が弱くなった場合、任意にシートをはがすことができるという作用を有する。
【0039】
また、シール型のコーティング剤シートをタイマー機能付き剥離装置で、時間により自動で剥がすことができるとしたもので、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできるという作用を有する。
【0040】
また、消臭剤に芳香成分が減少すると色が変わるインジケーター機能を設けたもので、色が変色することにより、シール型のコーティング剤シートを剥がすタイミングを認識することのできるという作用を有する。
【0041】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0042】
(実施の形態1)
図1示すように、基材1と消臭剤2とコーティング剤3からなる。前記基材1に含浸または塗布された前記消臭剤2の全体を覆うように有機物のコーティング剤3を塗布する。
【0043】
上記構成において、フィトンチッドなどの消臭剤2より徐放された植物精油などの消臭成分は、コーティング剤の網目構造の間よりじょじょに放出される。またコーティング剤は椰子油などの有機物なので、空気と接触することにより徐々に酸化劣化をおこし、表面よりすこしづつ剥離していく。それにより、初期よりコーティング剤3の厚みが薄くなり、消臭剤2内の消臭成分量が減少しても、ほぼ同等量の消臭成分を気化、放出することができ、消臭剤の寿命を延長し、初期から寿命までほぼ同等の消臭成分を放出することが可能となる。
【0044】
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図2に示すように、消臭剤2とコーティング剤3の厚みを場所により変える。
【0045】
上記構成において、コーティン剤3の厚みのばらつきにより、コーティン剤3の厚みが薄いところからは消臭成分が多く放出され、コーティン剤3の厚みが厚いところからは消臭成分が少なく放出され、消臭剤2よりの消臭成分のコーティン剤3の位置、場所の発生量が変わる。消臭成分の放出による時間経過とともに、コーティン剤3の厚みが薄い位置、部分からの消臭成分の放出が減少し、コーティン剤3が酸化劣化し、少しづつ剥離することにより、逆に、コーティン剤3の厚みが厚い位置、部分からの消臭成分の放出が増加し、長寿命化と時間経過による消臭成分の発生量を均一に保つことが可能となる。なお、消臭剤2の厚みは均一でコーティング剤3の厚みのみ場所により変えてもよい。
【0046】
(実施の形態3)
実施の形態1または2と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図3に示すように、消臭剤2とコーティング剤3をアーチ形状とする。
【0047】
上記構成において、アーチの頂点よりコーティング剤3が劣化により剥離する、消臭剤の濃度勾配の大きい初期は、コーティング剤3が厚く、時間が経過しの消臭剤濃度勾配が小さくなった時、コーティング剤3が薄く、消臭剤2の露出面積が大きくなることにより消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる。
【0048】
(実施の形態4)
実施の形態1乃至3と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図4に示すように、基材1に消臭剤2とコーティング剤3を交互に複数回塗布する。
【0049】
上記構成において、消臭剤2の消臭剤2層とコーティング剤3層を交互に積層することで、消臭剤2層とコーティング剤3層が分離し、消臭剤内での消臭成分の消臭剤2層間の移動が無く、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができ、寿命を延長することのできる。
【0050】
(実施の形態5)
実施の形態1乃至4と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図5に示すように、ブラシ4とブラシ駆動部5を設け、前記ブラシ駆動部5の移動により、ブラシ4でコーティング剤3の表面を強制的に削る。
【0051】
上記構成において計画的な徐放量と寿命を決める事ができる。
【0052】
(実施の形態6)
実施の形態1乃至5と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図6に示すように、基材1と消臭剤2と芳香成分入りコーティング剤6からなる。前記基材1に含浸または塗布された前記消臭剤2の全体を覆うように芳香成分入りコーティング剤6を塗布する。
【0053】
上記構成において、芳香成分入りコーティング剤6の芳香成分と、消臭剤の香料の芳香成分が混合し経時毎に異なった香りを発生することのできる。
【0054】
(実施の形態7)
実施の形態1乃至6と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図7に示すように、シャッター機構7を有する外装ケース8を設ける。
【0055】
上記構成において、シャッター機構7を閉めることにより未使用時の芳香成分の徐放量を減少でき、消臭剤の寿命を延長することができるという作用を有する。
【0056】
(実施の形態8)
実施の形態1乃至7と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図8に示すように、風路9に本体10を入れ、ジャッキ11により前記本体の高さを調整する。
【0057】
上記構成において、空気の流れ、及び空気中の粉塵により本体10の表面が削られる、削られた高さだけ、例えばジャッキ11により高さを調整でき、本体10と空気との接触面積を確保するとしたものであり、消臭成分の徐放量を均一に近づけることができるという作用を有する。
【0058】
(実施の形態9)
実施の形態1乃至8と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図9に示すように、基材1と消臭剤2と光触媒入りコーティング剤12からなる。前記基材1に含浸または塗布された前記消臭剤2の全体を覆うように光触媒入りコーティング剤12を塗布する。
【0059】
上記構成において、紫外線を発する水銀ランプなどの光源または太陽光に当て強制的にコーティング剤の劣化を促進するとしたものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整することができる。
【0060】
(実施の形態10)
実施の形態1乃至9と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0061】
図10に示すようにタイマー装置13を有するシャッター機構7を有する外装ケース8の中に本体10を入れる。
【0062】
上記構成において、計画的にシャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を調整したものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整することができる。
【0063】
(実施の形態11)
実施の形態1乃至10と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図11に示すように消臭剤2の香料の濃度を、表面より遠い層ほど高濃度にした。
【0064】
上記構成において、濃度勾配が小さくなり徐放量が減少しても、香料の臭気の強度が均一にすることができ、感応的には変化を感じさせない。なお、消臭剤2の層毎に異なった香料を混ぜることにより、時間が経過することに異なった香りを発生することができる。
【0065】
(実施の形態12)
実施の形態1乃至11と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図12に示すように熱源14を設け、計画的に本体10に熱を照射する。
【0066】
上記構成において、温度により強制的にコーティング剤の劣化を促進するとしたものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整できる。
【0067】
(実施の形態13)
実施の形態1乃至12と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図13に示すように、シール型コーティング剤シート15と消臭剤2とを交互に塗布する構造。
【0068】
上記構成において、任意にシール型のコーティング剤をコーティングしたコーティング剤シート15をはがすことができるようにしたものであり、感覚的に芳香が弱くなった場合、任意にシール型コーティング剤シート15をはがすことができる。シール型コーティング剤シート15は、例えば、椰子油などのコーティング剤をシートの片面に担持し、他面に接着剤を塗布したものである。
【0069】
(実施の形態14)
実施の形態1乃至13と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図14に示すように、シール型コーティング剤シート15をタイマー機能付き剥離装置16で時間により自動で剥がすことができる構造である。タイマー機能付き剥離装置16は、例えば、タイマーによりローラを動作させ、ローラで引っ張り剥離させるものである。
【0070】
上記構成において、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる。
【0071】
(実施の形態15)
実施の形態1乃至14と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図15に示すように、シール型コーティング剤シート15と芳香成分が減少すると色が変わるインジケーター機能付き消臭剤17とを交互に塗布する構造である。
【0072】
上記構成において、インジケーター機能付き消臭剤17の色が変色することにより、シール型のコーティング剤シートを剥がすタイミングを認識することができ、任意にシール型コーティング剤シート15の剥がす時期を、わかりやすくしたものである。芳香成分が減少すると色が変わるインジケーターは、例えば、クレゾールに赤い色などの着色剤を混入したものを、芳香剤に混ぜたものなどがある。植物精油などの消臭成分とともに、クレゾールも気化し、クレゾールの気化とともに、赤い色などの着色剤も気化し、赤い色などの着色が消えて、例えば、赤から白色に変化し、コーティング剤シートを剥がすタイミングが分かり易く、分かることとなる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
有機物のコーティング剤で消臭剤を覆うことにより、消臭効果を均一に長期間保つことができ、家庭用、業務用、産業用などの消臭、アロマテラピーなどの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施例1の概略構成図
【図2】本発明の実施例2の概略構成図
【図3】本発明の実施例3の概略構成図
【図4】本発明の実施例4の概略構成図
【図5】本発明の実施例5の概略構成図
【図6】本発明の実施例6の概略構成図
【図7】本発明の実施例7の概略構成図
【図8】本発明の実施例8の概略構成図
【図9】本発明の実施例9の概略構成図
【図10】本発明の実施例10の概略構成図
【図11】本発明の実施例11の概略構成図
【図12】本発明の実施例12の概略構成図
【図13】本発明の実施例13の概略構成図
【図14】本発明の実施例14の概略構成図
【図15】本発明の実施例15の概略構成図
【図16】従来技術の概略構成図
【符号の説明】
【0075】
1 基材
2 消臭剤
3 コーティング剤
4 ブラシ
5 ブラシ駆動部
6 芳香成分入りコーティング剤
7 シャッター機構
8 外装ケース
9 風路
10 本体
11 ジャッキ
12 光触媒入りコーティング剤
13 タイマー装置
14 熱源
15 シール型コーティング剤シート
16 タイマー機能付き剥離装置
17 インジケーター機能付き消臭剤
101 本体
102 ケース
103 放出口
104 消臭ゲル
【技術分野】
【0001】
本発明は、空間の消臭に使用される徐放型の消臭剤とその消臭装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の消臭装置は、消臭剤、離水防止剤、寒天および水を含むゲルを、容器に入れられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その消臭装置について図16を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、本体101はケース102と放出口103からなり、消臭ゲル104を備える。濃度差により消臭ゲル104より放出された消臭剤は放出口103より空間に放出される。
【特許文献1】特開平6−245984号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の消臭装置では、寿命が短いという課題があり、長期間使用できることが要求されている。
【0006】
また、使用当初の消臭剤の発生量と商品寿命末期の消臭剤の発生量が大きく異なるという課題があり、常に安定して均一に消臭剤を発生することが要求されている。
【0007】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、寿命を延長することができ、また、常に均一な量を発生することのできる消臭装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の消臭装置は上記目的を達成するために、ゲル状の消臭剤または液状の消臭剤を基材に含浸したものを、有機物のコーティング剤で覆ったものである。有機物のコーティング剤は時間により酸化劣化し表面より少量ずつ剥離していく、コーティング剤が薄くなることで、内部の消臭剤が揮発しやすくなり。
【0009】
この手段により消臭剤よりの徐放量を調整することができ、また、消臭剤の寿命を延長することができる消臭装置が得られる。
【0010】
また他の手段は、コーティング剤の部分毎の厚みを変更することにより、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる消臭装置が得られる。
【0011】
また他の手段は、消臭剤とコーティング剤をアーチ形状することにより、アーチの頂点からコーティング剤が酸化剥離する、消臭剤の濃度勾配の大きい初期は、コーティング剤が厚く、時間が経過しの消臭剤濃度勾配が小さくなった時、コーティング剤が薄く、消臭剤の露出面積が大きくなることにより消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる消臭装置が得られる。
【0012】
また他の手段は、消臭剤とコーティング剤とを交互に塗布することにより、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができ、寿命を延長することのできる消臭装置が得られる。
【0013】
また他の手段は、ブラシによりコーティング剤を強制的に削ることにより、計画的な徐放量と寿命を決める事ができる消臭装置が得られる。
【0014】
また他の手段は、コーティング剤に香料を混ぜることにより、消臭剤の香料の香りと混合し経時毎に異なった香りを発生することのできる消臭装置が得られる。
【0015】
また他の手段は、シャッター機構を有する外装ケースの中に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、シャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を減少でき、消臭剤の寿命を延長することができる消臭装置が得られる。
【0016】
また他の手段は、風路に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、空気の流れ、及び空気中の粉塵により表面が削られる、削られた高さだけジャッキにより高さを調整でき、空気との接触面積を確保することにより、消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる消臭装置が得られる。
【0017】
また他の手段は、コーティング剤に光触媒を混ぜ、紫外線を発するライトまたは太陽光に当て強制的にコーティング剤の劣化を促進することにより、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる消臭装置が得られる。
【0018】
また他の手段は、タイマー装置を有するシャッター機構を有する外装ケースの中に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、計画的にシャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を調整でき、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる消臭装置が得られる。
【0019】
また、消臭剤の香料を層により変更することにより、時間が経過することに異なった香りを発生することのできるの消臭装置を得られる。また消臭剤の香料の濃度を、表面より遠いほど高濃度にする事により、濃度勾配が小さくなり徐放量が減少しても、香料の臭気の強度が均一な消臭装置が得られる。
【0020】
また他の手段は、熱源を設け、温度により強制的にコーティング剤の劣化を促進することにより、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる消臭装置が得られる。
【0021】
また他の手段は、シール型のコーティング剤シートと消臭剤とを交互に塗布することにより、任意にシートをはがすことができるようにすることにより、感覚的に芳香が弱くなった場合、任意にシートをはがすことができる消臭装置が得られる。
【0022】
また他の手段は、シール型のコーティング剤シートをタイマー機能付き剥離装置で、時間により自動で剥がすことにより、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる消臭装置が得られる。
【0023】
また他の手段は、消臭剤に芳香成分が減少すると色が変わる、インジケーター機能を設け、色が変色することにより、シール型のコーティング剤シートを剥がすタイミングを認識することのできる消臭装置が得られる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、長寿命で、長期間使い終わりまで同等の消臭成分量を徐放できるという効果のある消臭装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の請求項1記載の発明は、基材と消臭剤と有機物のコーティング剤を設け、基材に塗布された消臭剤をコーティング剤で被覆し、コーティング剤を剥離することにより消臭剤より消臭成分を気化、放出するようにしたものであり、長寿命で消臭能力が初期能力から一定、消臭剤の徐放量を均一にするという作用を有する。
【0026】
また、コーティング剤の厚みを変化させ、位置により剥離の時間を変化させたものであり、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる。
【0027】
また、基材にアーチ形状に消臭剤を塗布し、前記消臭剤をコーティング剤で被覆し、アーチの頂点よりコーティング剤を剥離するようにしたものであり、アーチの頂点からコーティング剤が酸化剥離する、消臭剤の濃度勾配の大きい初期は、コーティング剤が厚く、時間が経過しの消臭剤濃度勾配が小さくなった時、コーティング剤が薄く、消臭剤の露出面積が大きくなることにより消臭剤の徐放量を均一に近づけることができるという作用を有する。
【0028】
また、基材に消臭剤とコーティング剤を交互に複数回塗布したものであり、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができ、寿命を延長することのできるという作用を有する。
【0029】
また、ブラシにより、表面を強制的に削るものであり、計画的な徐放量と寿命を決める事ができるという作用を有する。
【0030】
また、コーティング剤に芳香成分を混ぜたものであり、消臭剤の香料の香りと混合し経時毎に異なった香りを発生することのできるという作用を有する。
【0031】
また、シャッター機構を有する外装ケースの中に配置されたものであり、シャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を減少でき、消臭剤の寿命を延長することができるという作用を有する。
【0032】
また、風路に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、空気の流れ、及び空気中の粉塵により表面が削られる、削られた高さだけジャッキにより高さを調整でき、空気との接触面積を確保するとしたものであり、消臭剤の徐放量を均一に近づけることができるという作用を有する。
【0033】
また、コーティング剤に光触媒を混ぜ、紫外線を発するライトまたは太陽光に当て強制的にコーティング剤の劣化を促進するとしたものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整することができるという作用を有する。
【0034】
また、タイマー装置を有するシャッター機構を有する外装ケースの中に消臭剤にコーティング剤を塗布したものを入れる事により、計画的にシャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を調整したものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整することができるという作用を有する。
【0035】
また、消臭剤の香料を層により変更するとしたものであり、時間が経過することに異なった香りを発生するという作用を有する。
【0036】
また、臭剤の香料の濃度を、表面より遠いほど高濃度にするとしたものであり、濃度勾配が小さくなり徐放量が減少しても、香料の臭気の強度が均一にすることができるという作用を有する。
【0037】
また、熱源を設け、温度により強制的にコーティング剤の劣化を促進するとしたものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整するという作用を有する。
【0038】
また、シール型のコーティング剤シートと消臭剤とを交互に塗布することにより、任意にシートをはがすことができるようにしたものであり、感覚的に芳香が弱くなった場合、任意にシートをはがすことができるという作用を有する。
【0039】
また、シール型のコーティング剤シートをタイマー機能付き剥離装置で、時間により自動で剥がすことができるとしたもので、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできるという作用を有する。
【0040】
また、消臭剤に芳香成分が減少すると色が変わるインジケーター機能を設けたもので、色が変色することにより、シール型のコーティング剤シートを剥がすタイミングを認識することのできるという作用を有する。
【0041】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0042】
(実施の形態1)
図1示すように、基材1と消臭剤2とコーティング剤3からなる。前記基材1に含浸または塗布された前記消臭剤2の全体を覆うように有機物のコーティング剤3を塗布する。
【0043】
上記構成において、フィトンチッドなどの消臭剤2より徐放された植物精油などの消臭成分は、コーティング剤の網目構造の間よりじょじょに放出される。またコーティング剤は椰子油などの有機物なので、空気と接触することにより徐々に酸化劣化をおこし、表面よりすこしづつ剥離していく。それにより、初期よりコーティング剤3の厚みが薄くなり、消臭剤2内の消臭成分量が減少しても、ほぼ同等量の消臭成分を気化、放出することができ、消臭剤の寿命を延長し、初期から寿命までほぼ同等の消臭成分を放出することが可能となる。
【0044】
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図2に示すように、消臭剤2とコーティング剤3の厚みを場所により変える。
【0045】
上記構成において、コーティン剤3の厚みのばらつきにより、コーティン剤3の厚みが薄いところからは消臭成分が多く放出され、コーティン剤3の厚みが厚いところからは消臭成分が少なく放出され、消臭剤2よりの消臭成分のコーティン剤3の位置、場所の発生量が変わる。消臭成分の放出による時間経過とともに、コーティン剤3の厚みが薄い位置、部分からの消臭成分の放出が減少し、コーティン剤3が酸化劣化し、少しづつ剥離することにより、逆に、コーティン剤3の厚みが厚い位置、部分からの消臭成分の放出が増加し、長寿命化と時間経過による消臭成分の発生量を均一に保つことが可能となる。なお、消臭剤2の厚みは均一でコーティング剤3の厚みのみ場所により変えてもよい。
【0046】
(実施の形態3)
実施の形態1または2と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図3に示すように、消臭剤2とコーティング剤3をアーチ形状とする。
【0047】
上記構成において、アーチの頂点よりコーティング剤3が劣化により剥離する、消臭剤の濃度勾配の大きい初期は、コーティング剤3が厚く、時間が経過しの消臭剤濃度勾配が小さくなった時、コーティング剤3が薄く、消臭剤2の露出面積が大きくなることにより消臭剤の徐放量を均一に近づけることができる。
【0048】
(実施の形態4)
実施の形態1乃至3と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図4に示すように、基材1に消臭剤2とコーティング剤3を交互に複数回塗布する。
【0049】
上記構成において、消臭剤2の消臭剤2層とコーティング剤3層を交互に積層することで、消臭剤2層とコーティング剤3層が分離し、消臭剤内での消臭成分の消臭剤2層間の移動が無く、経時毎の消臭剤の徐放量を均一に近づけることができ、寿命を延長することのできる。
【0050】
(実施の形態5)
実施の形態1乃至4と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図5に示すように、ブラシ4とブラシ駆動部5を設け、前記ブラシ駆動部5の移動により、ブラシ4でコーティング剤3の表面を強制的に削る。
【0051】
上記構成において計画的な徐放量と寿命を決める事ができる。
【0052】
(実施の形態6)
実施の形態1乃至5と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図6に示すように、基材1と消臭剤2と芳香成分入りコーティング剤6からなる。前記基材1に含浸または塗布された前記消臭剤2の全体を覆うように芳香成分入りコーティング剤6を塗布する。
【0053】
上記構成において、芳香成分入りコーティング剤6の芳香成分と、消臭剤の香料の芳香成分が混合し経時毎に異なった香りを発生することのできる。
【0054】
(実施の形態7)
実施の形態1乃至6と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図7に示すように、シャッター機構7を有する外装ケース8を設ける。
【0055】
上記構成において、シャッター機構7を閉めることにより未使用時の芳香成分の徐放量を減少でき、消臭剤の寿命を延長することができるという作用を有する。
【0056】
(実施の形態8)
実施の形態1乃至7と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図8に示すように、風路9に本体10を入れ、ジャッキ11により前記本体の高さを調整する。
【0057】
上記構成において、空気の流れ、及び空気中の粉塵により本体10の表面が削られる、削られた高さだけ、例えばジャッキ11により高さを調整でき、本体10と空気との接触面積を確保するとしたものであり、消臭成分の徐放量を均一に近づけることができるという作用を有する。
【0058】
(実施の形態9)
実施の形態1乃至8と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図9に示すように、基材1と消臭剤2と光触媒入りコーティング剤12からなる。前記基材1に含浸または塗布された前記消臭剤2の全体を覆うように光触媒入りコーティング剤12を塗布する。
【0059】
上記構成において、紫外線を発する水銀ランプなどの光源または太陽光に当て強制的にコーティング剤の劣化を促進するとしたものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整することができる。
【0060】
(実施の形態10)
実施の形態1乃至9と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0061】
図10に示すようにタイマー装置13を有するシャッター機構7を有する外装ケース8の中に本体10を入れる。
【0062】
上記構成において、計画的にシャッターを閉めることにより未使用時の徐放量を調整したものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整することができる。
【0063】
(実施の形態11)
実施の形態1乃至10と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図11に示すように消臭剤2の香料の濃度を、表面より遠い層ほど高濃度にした。
【0064】
上記構成において、濃度勾配が小さくなり徐放量が減少しても、香料の臭気の強度が均一にすることができ、感応的には変化を感じさせない。なお、消臭剤2の層毎に異なった香料を混ぜることにより、時間が経過することに異なった香りを発生することができる。
【0065】
(実施の形態12)
実施の形態1乃至11と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図12に示すように熱源14を設け、計画的に本体10に熱を照射する。
【0066】
上記構成において、温度により強制的にコーティング剤の劣化を促進するとしたものであり、消臭剤の寿命を計画的に調整できる。
【0067】
(実施の形態13)
実施の形態1乃至12と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図13に示すように、シール型コーティング剤シート15と消臭剤2とを交互に塗布する構造。
【0068】
上記構成において、任意にシール型のコーティング剤をコーティングしたコーティング剤シート15をはがすことができるようにしたものであり、感覚的に芳香が弱くなった場合、任意にシール型コーティング剤シート15をはがすことができる。シール型コーティング剤シート15は、例えば、椰子油などのコーティング剤をシートの片面に担持し、他面に接着剤を塗布したものである。
【0069】
(実施の形態14)
実施の形態1乃至13と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図14に示すように、シール型コーティング剤シート15をタイマー機能付き剥離装置16で時間により自動で剥がすことができる構造である。タイマー機能付き剥離装置16は、例えば、タイマーによりローラを動作させ、ローラで引っ張り剥離させるものである。
【0070】
上記構成において、消臭剤の寿命を計画的に調整することのできる。
【0071】
(実施の形態15)
実施の形態1乃至14と同一部分は同一符号を付し詳細な説明は省略する。図15に示すように、シール型コーティング剤シート15と芳香成分が減少すると色が変わるインジケーター機能付き消臭剤17とを交互に塗布する構造である。
【0072】
上記構成において、インジケーター機能付き消臭剤17の色が変色することにより、シール型のコーティング剤シートを剥がすタイミングを認識することができ、任意にシール型コーティング剤シート15の剥がす時期を、わかりやすくしたものである。芳香成分が減少すると色が変わるインジケーターは、例えば、クレゾールに赤い色などの着色剤を混入したものを、芳香剤に混ぜたものなどがある。植物精油などの消臭成分とともに、クレゾールも気化し、クレゾールの気化とともに、赤い色などの着色剤も気化し、赤い色などの着色が消えて、例えば、赤から白色に変化し、コーティング剤シートを剥がすタイミングが分かり易く、分かることとなる。
【産業上の利用可能性】
【0073】
有機物のコーティング剤で消臭剤を覆うことにより、消臭効果を均一に長期間保つことができ、家庭用、業務用、産業用などの消臭、アロマテラピーなどの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施例1の概略構成図
【図2】本発明の実施例2の概略構成図
【図3】本発明の実施例3の概略構成図
【図4】本発明の実施例4の概略構成図
【図5】本発明の実施例5の概略構成図
【図6】本発明の実施例6の概略構成図
【図7】本発明の実施例7の概略構成図
【図8】本発明の実施例8の概略構成図
【図9】本発明の実施例9の概略構成図
【図10】本発明の実施例10の概略構成図
【図11】本発明の実施例11の概略構成図
【図12】本発明の実施例12の概略構成図
【図13】本発明の実施例13の概略構成図
【図14】本発明の実施例14の概略構成図
【図15】本発明の実施例15の概略構成図
【図16】従来技術の概略構成図
【符号の説明】
【0075】
1 基材
2 消臭剤
3 コーティング剤
4 ブラシ
5 ブラシ駆動部
6 芳香成分入りコーティング剤
7 シャッター機構
8 外装ケース
9 風路
10 本体
11 ジャッキ
12 光触媒入りコーティング剤
13 タイマー装置
14 熱源
15 シール型コーティング剤シート
16 タイマー機能付き剥離装置
17 インジケーター機能付き消臭剤
101 本体
102 ケース
103 放出口
104 消臭ゲル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と消臭剤と有機物のコーティング剤を設け、基材に塗布された消臭剤をコーティング剤で被覆し、コーティング剤を剥離することにより消臭剤より消臭成分を放出するようにした消臭装置。
【請求項2】
コーティング剤の厚みを変化させ、前記コーティング剤の位置により剥離の時間を変化させた、請求項1記載の消臭装置。
【請求項3】
基材にアーチ形状に消臭剤を塗布し、前記消臭剤をコーティング剤で被覆し、アーチの頂点よりコーティング剤を剥離するようにした請求項1記載の消臭装置。
【請求項4】
基材に消臭剤とコーティング剤を交互に複数回塗布した請求項1乃至3のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項5】
ブラシにより、表面を強制的に削る請求項4記載の消臭装置。
【請求項6】
コーティング剤に芳香成分を混ぜた請求項1乃至5のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項7】
シャッター機構を有する外装ケースの中に配置された請求項1乃至6のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項8】
送風ダクト内に配置され、送風により表面を削られ、削られた高さだけ上昇する機構を有する請求項1乃至7のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項9】
コーティング剤に光触媒を混合し、光源または太陽光を照射することにより、劣化を促進し剥離時間を短縮する請求項1乃至8のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項10】
シャッター機構の開閉をタイマーで制御する請求項7記載の消臭装置。
【請求項11】
積層した消臭剤毎に別の芳香成分を混入し、時間経過により異なった香りを出すことのできる請求項4記載の消臭装置。
【請求項12】
熱源を設け、熱により、コーティング剤の劣化を促進し、消臭剤からの消臭成分の放出を加速する請求項1乃至11のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項13】
シール型のコーティング剤シートと消臭剤を積層し、任意にシートをはがすことにより消臭成分を長期間維持することのできる消臭装置。
【請求項14】
タイマーによりコーティング剤シートをはがす請求項13記載の消臭装置。
【請求項15】
インジケーター機能を設け、コーティングシート剤をはがす時期をわかりやすくする請求項13記載の消臭装置。
【請求項1】
基材と消臭剤と有機物のコーティング剤を設け、基材に塗布された消臭剤をコーティング剤で被覆し、コーティング剤を剥離することにより消臭剤より消臭成分を放出するようにした消臭装置。
【請求項2】
コーティング剤の厚みを変化させ、前記コーティング剤の位置により剥離の時間を変化させた、請求項1記載の消臭装置。
【請求項3】
基材にアーチ形状に消臭剤を塗布し、前記消臭剤をコーティング剤で被覆し、アーチの頂点よりコーティング剤を剥離するようにした請求項1記載の消臭装置。
【請求項4】
基材に消臭剤とコーティング剤を交互に複数回塗布した請求項1乃至3のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項5】
ブラシにより、表面を強制的に削る請求項4記載の消臭装置。
【請求項6】
コーティング剤に芳香成分を混ぜた請求項1乃至5のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項7】
シャッター機構を有する外装ケースの中に配置された請求項1乃至6のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項8】
送風ダクト内に配置され、送風により表面を削られ、削られた高さだけ上昇する機構を有する請求項1乃至7のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項9】
コーティング剤に光触媒を混合し、光源または太陽光を照射することにより、劣化を促進し剥離時間を短縮する請求項1乃至8のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項10】
シャッター機構の開閉をタイマーで制御する請求項7記載の消臭装置。
【請求項11】
積層した消臭剤毎に別の芳香成分を混入し、時間経過により異なった香りを出すことのできる請求項4記載の消臭装置。
【請求項12】
熱源を設け、熱により、コーティング剤の劣化を促進し、消臭剤からの消臭成分の放出を加速する請求項1乃至11のいずれかに記載の消臭装置。
【請求項13】
シール型のコーティング剤シートと消臭剤を積層し、任意にシートをはがすことにより消臭成分を長期間維持することのできる消臭装置。
【請求項14】
タイマーによりコーティング剤シートをはがす請求項13記載の消臭装置。
【請求項15】
インジケーター機能を設け、コーティングシート剤をはがす時期をわかりやすくする請求項13記載の消臭装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−245691(P2008−245691A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−87461(P2007−87461)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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