説明

液体の残量表示装置、及び液体の残量表示方法

【課題】低コスト且つ簡易的に、検出器が液面を検出できない範囲においても液体の残量を把握し、表示することができる液体の残量表示装置を提供する。
【解決手段】次第に減少するタンク102内の液体104の残量を表示する液体104の残量表示装置N1において、タンク102内の液面104Fの位置を検出する液面検出器104Fと、液体104の残量を表示する表示器110と、を備え、表示器110は、液面検出器106が検出した液面104Fの位置に基づいて液体104の残量を表示する第1表示部分110Cと、液体104の残量が液面検出器106が検出可能な液体104の最下液面に相当する検出最低残量Qにまで減少した以降の残量を表示する第2表示部分110Dと、の2つの表示部分を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の残量表示装置、及び液体の残量表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図5に示すようなタンク1内の液面2の位置を検出する液面検出器3を備えた燃料の残量表示装置が知られている。この液面検出器3は、支点5を中心として回動可能なアーム6の先端にフロート7を有するもので、液面2の位置に応じて変化するアーム6の回動角度から次第に減少するタンク1内の燃料8の残量を検出・表示することができる。
【0003】
しかしながら、このようなアーム6の先端にフロート7を有した液面検出器3をベースとする燃料の残量表示装置4は、液面検出器3自体は簡易で低コストではあるが、アーム6が回動できる(十分に大きな)水平方向の幅を有したタンク1にしか適用できないため、適用可能なタンク1の形状に大きな制限があるという問題があった。
【0004】
一方、特許文献1には、図6に示すような燃料残量表示装置11が示されている。
【0005】
この燃料の残量表示装置11は、上述した問題を解消するべく、水平方向に狭い幅しか有しないタンク13でも液面12Aの検出ができるようにしたものである。この燃料の残量表示装置11は、燃料12を収容する縦長形状のタンク13と、タンク13における燃料12の液面12Aの位置を検出する検出器14と、燃料12の残量を表示する表示器17を備えている。検出器14は、タンク13内部の縦方向に配設されたロッド15と、該ロッド15に対して、上下摺動可能に装着してあるフロート16と、を備えている。該フロート16は、タンク13内の燃料12の残量の増減に伴い、浮き沈み(上下移動)する。表示器17は、ロッド15から導出されている導線に接続されており、フロート16の上下方向の位置に応じて表示器17の指針18を回動させ、燃料12の残量を表示している。この残量表示装置11によれば、水平方向の幅が狭いタンク13であっても、燃料12の液面12Aを検出・表示できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−125457(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図6に示した従来例に係る検出器は、燃料タンクの形状に適した専用且つ高機能なロッドを備えたものとなっており、燃料タンクの大きさの異なる他機種に用いることができず、結果として非常に高価になってしまうという問題があった。また、いずれの従来例も、液面を検出する検出器で検出された液面情報に基づいて燃料の残量を表示するものであったため、結局、液面が検出可能な部分までしか表示することができなかった。従って、タンクの形状や燃料パイプの配設によっては、タンク内、あるいはタンクから例えばエンジンまでの燃料パイプ内に未だかなりの燃料があるにも拘らず、表示器は燃料の残量がないことを表示してしまっていた。
【0008】
このため、本発明では、低コスト且つ簡易的に、検出器が液面を検出できない範囲においても液体の残量を把握し、表示することができる液体の残量表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、次第に減少するタンク内の液体の残量を表示する液体の残量表示装置において、前記タンク内の液面の位置を検出する液面検出器と、前記液体の残量を表示する表示器と、を備え、前記表示器は、前記液面検出器が検出した前記液面の位置に基づいて前記液体の残量を表示する第1表示部分と、前記液体の残量が前記液面検出器が検出可能な前記液体の最下液面に相当する検出最低残量にまで減少した以降の残量を表示する第2表示部分と、の2つの表示部分を備えることにより、上記課題を解決した。
【0010】
本発明にかかる表示器は、液面検出器が検出した液面の位置に基づいて液体の残量を表示する第1表示部分の他に、液面検出器が検出可能な検出最低残量まで減少した以降の残量を表示する第2表示部分を備えていることにより、液面検出器が検出可能な液体の最下液面以降の液体の残量も表示することができ、作業者に液体のより正確な残量を認識させることができる。このため、例えばタンクの形状的理由により、液面検出器が検出できない範囲があったとしても、表示器はそれ以降の液体の残量を表示することができる。
【0011】
そのため、液面検出器が検出できない範囲が、機種ごとに変化したとしても、本発明は、タンクの形状に応じて第2表示部分を柔軟に変化させることで、低コストの液面検出器を使用ながら、多機種のタンクに充填されている液体の残量を把握し、表示することができる。即ち、本発明は、当該表示器を多機種に用いることができるため、検出器の共通化を図ることができ、且つタンクの形状に依存せずに、液体の残量を低コストで正確に把握することができる。この結果、液体のタンクへの補給回数を低減することができ、補給のための作業が増大するのを防止できるため、この点でもコストを低減できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、低コスト且つ簡易的に、検出器が液面を検出できない範囲においても液体の残量を把握し、表示することができる液体の残量表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態の一例にかかる液体の残量表示装置の概念図
【図2】図1の液体の残量表示装置にかかる表示器の正面図
【図3】本発明の他の実施形態の一例にかかる燃料残量表示装置の概念図
【図4】図3の燃料残量表示装置にかかる表示器の正面図
【図5】従来の液面検出器を備えた燃料の残量表示装置の正断面図
【図6】従来の燃料残量表示装置の正断面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態の一例にかかる油圧ショベル等の建設機械の燃料残量表示装置N1の概念図を示す。図2は、図1の燃料残量表示装置N1にかかる表示器110を示す。
【0016】
燃料104の残量表示装置(液体の残量表示装置)N1は、次第に減少するタンク102内のエンジン(図示略)を稼動するための燃料104(液体)の残量を表示しており、液面検出器106と、コントローラ108と、表示器110と、を備えている。
【0017】
タンク102の形状は、上下壁面間の距離Yが左右壁面間の距離Xより長い縦長の直方体である(Y>X)。燃料104の表面(液面)104Fが位置Pの時に燃料104がタンク102内部に満タンに充填された状態である。燃料104は、タンク102の下側に設けられた図示せぬ排出口から排出され、燃料104の表面104Fが位置Pから下側の壁面(位置S)に向けて減少する。
【0018】
液面検出器106は、タンク102内の燃料104の表面104Fの位置を検出する。具体的には、液面検出器106は、タンク102の壁面に固定された基端部106Bと、該基端部106Bに対して揺動可能に設けられたアーム106Aと、該アーム106Aの先端に固定され、燃料104の表面104Fの位置を検出できるフロート106Fを備えている。アーム106Aの先端に固定されたフロート106Fとタンク102の干渉を防止するため、アーム106Aとフロート106Fの全長Zは、(上下壁面間の距離Yより短い)左右側面間の距離Xよりも短い長さに設定されている。フロート106Fの揺動範囲は、アーム106Aの可動範囲(所定の角度θ:タンク102の高さ方向における範囲Aに相当)である。フロート106Fの最上点は、(燃料104がタンク102内部に満タンに充填された状態の)位置Pである。フロート106Fの最下点は、液面検出器106の検出最低残量に相当する位置Qである。液面検出器106は、フロート106Fが位置Pから位置Qまでの間(タンク102内部の一部の範囲である範囲A)で、燃料104の表面104Fの位置を検出することができる。フロート106Fが揺動した時のアーム106Aの変位を図示せぬセンサ(例えば、ポテンショメータ)により検出し、タンク102内部の燃料104の表面104Fの位置を検出することができる。
【0019】
コントローラ108は、タンク102内の燃料104の残量を演算し、推定する。範囲A(液面検出器106による燃料104の表面104Fの検出可能範囲)において、コントローラ108は液面検出器106から得られる燃料104の表面104Fの位置に基づき燃料104の残量を直接的に表示することができる。燃料104の表面104Fが最下液面に相当する検出最低位置(タンク102の位置Q)まで減少した以降、具体的には、燃料104の表面104Fが、タンク102内の位置Qから位置Rまでの間(範囲B)は、コントローラ108は、検出最低残量(位置Q)まで減少したときからカウントダウンされた値に基づいて燃料104の残量を推定する(詳細については、後述する)。
【0020】
表示器110は、燃料104の残量を表示するものであり、図1及び図2に示すように、検出表示部分(第1表示部分)110Cと、推定表示部分(第2表示部分)110Dと、の2つの表示部分を備えている。表示器110は、主に、スケール110Aと指針110Bを有している。
【0021】
検出表示部分110Cは、表示器110の位置pから位置qに相当する範囲であり、タンク102内の燃料104の表面104Fが位置Pから位置Qまでの間(範囲A)、液面検出器106が検出した燃料104の表面104Fの位置に基づいて燃料104の残量を表示する。検出表示部分110Cは、指針110Bがスケール110A上の位置pから位置qまでの間を回動する表示態様で燃料104の残量を表示する。
【0022】
推定表示部分110Dは、表示器110の位置qから位置rに相当する範囲であり、タンク102内の燃料104の表面104Fが位置Qから位置Rまでの間(範囲B)の燃料104の残量を推定して表示している。即ち、推定表示部分110Dは、燃料104の残量が液面検出器106が検出可能な燃料104の検出最低残量(タンク102の位置Q)にまで減少した以降の残量を表示する。この実施形態では、推定表示部分110Dは、検出表示部分110Cと同様に、指針110Bがスケール110Aの位置qから位置rまでの間を回動する表示態様で、検出表示部分110Cから連続して燃料104の残量を表示する。
【0023】
本実施形態においては、表示器110は、燃料104の残量が少ないことを作業者に認識させるため、推定表示部分110Dをそのまま警報残量を示す区間として活用している。即ち、警報残量を示す区間は、スケール110Aの位置qから位置rまでの間であり、タンク102内の燃料104の表面104Fの位置が位置Qから位置Rまでの範囲に相当する。この警報残量を示す区間(110D)は、スケール110A上の他の区間と区別できるように、例えば、他の色で示すこともできる。
【0024】
推定表示部分110Dは、燃料104の表面104Fが検出最低残量(タンク102内の位置Q)にまで減少したときから所定の警報残量(タンク102内の位置R)までカウントダウンされた値に基づいて、コントローラ108が推定した燃料104の残量を表示する。
【0025】
カウントダウンは、例えば、燃料104が検出最低残量(タンク102内の位置Q)にまで減少した以降の、図示せぬエンジンの稼働時間に基づいてなされる。建設機械の場合、エンジンは、図示せぬ油圧ポンプを駆動させるために使用されるため、エンジンの稼動時間と燃料消費量は極めて強い相関がある。カウントダウンスピードの係数にスロットルボリュームの開度を用いた場合には、更に信頼性の高い消費量推定が可能である。このため、燃料104が検出最低残量(タンク102内の位置Q)にまで減少した以降のエンジンの稼働時間と燃料104の消費量の関係に照らして、コントローラ108は、燃料104が検出最低残量(タンク102内の位置Q)にまで減少した以降に消費した分の燃料104を演算し(カウントダウンし)、タンク102内の燃料104の残量を推定することができる。推定表示部分110Dには、この推定値に依存した燃料の残量が表示される。
【0026】
なお、カウントダウンは、燃料104が検出最低残量(タンク102内の位置Q)にまで減少した以降の、エンジンの燃料噴射量情報に基づいてなされてもよい。近年のエンジンは、1爆発当たりの燃料噴射量をスロットルボリューム等に応じて演算した上で噴射するように構成されているものも多い。このようなエンジンでは、このエンジンのシリンダ内に現に噴射された燃料噴射量を積算することによっても燃料104が検出最低残量(タンク102内の位置Q)にまで減少した以降に消費した燃料104を演算できる。コントローラ108は、エンジン稼動中の燃料噴射量(燃料消費量)を明確に把握できているため、より正確に燃料104の残量を演算することができる。
【0027】
更に、カウントダウンは、燃料104が検出最低残量にまで減少した以降の、流量検出器で検出された燃料104の流量に基づいてなされてもよい。流量検出器は、別途設置してもよいが、エンジン制御に当たって何らかの目的で既に類似の流量検出器が備えられているときは、それを利用するとよい。コントローラ108は、流量検出器が検出した燃料104の流量(消費)分をタンク102内の燃料104から直接減じる演算を行うことにより、簡潔且つ高精度に燃料104の残量を推定することができる。
【0028】
なお、カウントダウンは、上述した具体的な推定方法によって行われる場合に限らず、他の推定方法によって行われてもよい。
【0029】
次に、燃料残量表示装置N1の作用について説明する。
【0030】
タンク102の範囲Bにおいて、コントローラ108は、液面検出器106の検出最低残量(タンク102内の位置Q)まで減少した時からカウントダウンされた値に基づいて燃料104の残量を推定し、且つ表示器110は、この推定された燃料104の残量を表示する推定表示部分110Dを備えている。つまり、表示器110は、検出最低残量にまで燃料104が減少するまでは、液面検出器106によって検出された燃料104の液面情報に基づいて該燃料104の残量を表示し、燃料104が検出最低残量にまで減少した以降は、該燃料104の残量を、カウントダウンによって推定された燃料104の残量情報に基づいて表示する。これにより、液面検出器106の可動範囲のみならず、液面検出器106が可動範囲外の燃料104の残量も表示し、作業者に認識させることができる。
【0031】
このため、簡易且つ低コストの液面検出器106をタンク102以外の他機種のタンクに使用して、液面検出器106が検出できない範囲が変化したとしても、この範囲に応じて、コントローラ108が燃料104の残量を推定する範囲、及び表示器110の推定表示部分110Dを柔軟に変化させ、他機種のタンク内部の燃料104の残量を表示することができる。特に、この実施形態に係るカウントダウン手法は、エンジンが稼動されたとき、単純に(スロットルボリュームやタンクの形状等に応じた係数で)カウントダウンするだけで済むため、極めて低コストである。
【0032】
よって、表示器110と液面検出器106は、タンクの形状等に依存せず、多機種のタンクに用いることができるため、共通化を図ることができる。
【0033】
また、燃料104の残量を把握できる範囲の拡張は、1回の補給作業によって補給ができる燃料104によるエンジンの稼働時間を長くし、作業効率を上昇させることができるとともに、燃料104の補給作業自体の手間を低減させることができる。
【0034】
即ち、表示器110は、コントローラ108の演算周期に連動してコントローラ108が推定した燃料104の残量を変化させて表示している。燃料104が警報残量を示す推定表示部分110Dに達した時、作業者は、燃料104の残量を正確に確認できるため、燃料104が(自身の予想に反して)なくなる危険性を回避することができる。建設機械の場合、タンク102に燃料104を補給するには、現場までタンクローリが急行しなければならないため、このメリットは大きい。
【0035】
他の実施形態にかかる燃料104の残量表示装置について説明する。
【0036】
図3は、本発明の他の実施形態の一例に係る燃料残量表示装置N2の断面図を示す。また、図4は、図3の燃料残量表示装置N2にかかる表示器210の概略正面図を示す。
【0037】
本実施形態においても、表示器210は、液面検出器106が検出した燃料104の表面104Fに基づいて燃料104の残量を表示する検出表示部分(第1表示部分)210Cと、燃料104の残量か液面検出器106が検出可能な燃料104の最下液面に相当する検出最低残量(タンク102内の位置Q)まで減少した以降の残量を表示する警報表示部分(第2表示部分)210Dと、の2つの表示部分を備えている。
【0038】
検出表示部210Cは、表示器210のスケール210A上に表示される。表示器210のスケール210Aの表示範囲(指針210Bの回動範囲)は、単純に液面検出器106が燃料204を検出することができる検出表示部分210Cのみに対応している。具体的には、タンク102内の燃料104が位置Pまで充填されている時、表示器210の指針210Bは位置p2を指している。タンク102内に燃料104が位置Qまで充填されている時、表示器210の指針210Bは位置q2を指している。
【0039】
警報表示部分210Dは、燃料104の残量自体を量的にスケール210A上に表示する構成とはされていない。即ち、表示器210の指針210Bは、(検出表示部分210Cの検出最低残量(タンク102内の位置Q)の状態と同じ)位置q2を指したままであり変化しない。警報表示部分210Dは、タンク102内の燃料104の表面104Fが位置Qになった時、コントローラ208によって推定された燃料104の残量が、検出最低残量よりも少ない(タンク102内の位置Q以降の)所定の警報残量になったことを文字にて表示する。即ち、警報表示部分210Dは、(表示器210のスケール210A上には表示されず)スケール210Aの下側にあり、「燃料を補給して下さい」と表示される。つまり、警報表示部分210Dは、液面検出器106が燃料104の液面を検出できない範囲(タンク102内の位置Q〜位置R:範囲B)の燃料104の残量を(数量的な表示とは異なる)文字情報として表示し、外部に認識させることができる。作業者は、警報表示部210Dの当該表示を見て、燃料104が所定の警報残量になったことを認識し、タンク102内に適切な量の燃料104のみを残した状態となったときに、燃料104を補給することができる。この文字情報は、燃料の残量の程度に応じて2〜3段階に内容を変えたり色を変えたりして表示してもよい。
【0040】
本実施形態にかかる表示器210も、警報表示部分(第2表示部分)210Dを可変に調整することにより、多機種のタンクに用いることができ、液面検出器の共通化を図ることができる。
【0041】
その他の構成については、図1、図2に示す燃料残量表示装置N1及び燃料残量表示装置N1の表示器110の構造と基本的に同一であるため、燃料残量表示装置N1、表示器110と対応する部分に、同一の符号を付すに止め、重複説明を省略する。
【0042】
また、本発明は、別の分野、例えば食品工場でのタンク内への液体材料の補給等に利用することもできる。
【符号の説明】
【0043】
102…タンク
104…液体
104F…液面
106…液面検出器
110…表示器
110C…検出表示部分
110D…推定表示部分
Q…検出最低残量
N1…液体の残量表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次第に減少するタンク内の液体の残量を表示する液体の残量表示装置において、
前記タンク内の液面の位置を検出する液面検出器と、
前記液体の残量を表示する表示器と、を備え、
前記表示器は、前記液面検出器が検出した前記液面の位置に基づいて前記液体の残量を表示する第1表示部分と、前記液体の残量が前記液面検出器が検出可能な前記液体の最下液面に相当する検出最低残量にまで減少した以降の残量を表示する第2表示部分と、の2つの表示部分を備えている
ことを特徴とする液体の残量表示装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記第2表示部分は、前記検出表示部分と同一の表示態様で、該第1表示部分から連続して前記液体の残量を表示する
ことを特徴とする液体の残量表示装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記第2表示部分は、前記液体の残量が、前記検出最低残量よりも少ない所定の警報残量になったことを表示する
ことを特徴とする液体の残量表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
更に、前記液体が前記検出最低残量にまで減少した以降の残量を推定するコントローラを備え、
該コントローラは、前記液体が該検出最低残量にまで減少した以降の残量を、前記液体が該検出最低残量にまで減少したときからカウントダウンされた値に基づいて推定する
ことを特徴とする液体の残量表示装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記液体が、エンジンを稼働させるための燃料であり、
前記カウントダウンが、前記液体が前記検出最低残量にまで減少した以降の、前記エンジンの稼働時間に基づいてなされる
ことを特徴とする液体の残量表示装置。
【請求項6】
請求項4または5において、
前記液体が、エンジンを稼働させるための燃料であり、
前記カウントダウンが、前記液体が前記検出最低残量にまで減少した以降の、前記エンジンの燃料噴射量情報に基づいてなされる
ことを特徴とする液体の残量表示装置。
【請求項7】
請求項4において、
更に、前記液体がタンクから流出する量を検出する流量検出器を備え、
前記カウントダウンが、前記液体が前記検出最低残量にまで減少した以降の、該流量検出器で検出された液体の流量に基づいてなされる
ことを特徴とする液体の残量表示装置。
【請求項8】
次第に減少するタンク内の液体の残量を表示する液体の残量表示方法において、
前記タンク内の液面の位置を検出する液面検出器を備え、
該液面検出器が検出可能な前記液体の最下液面に相当する検出最低残量に、前記液体が減少するまで、該液面検出器によって検出された液体の液面情報に基づいて前記液体の残量を表示する手順と、
前記液体が前記検出最低残量にまで減少した以降、該液体の残量を、カウントダウンによって推定された液体の残量情報に基づいて表示する手順と、
を含むことを特徴とする液体の残量表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−143828(P2011−143828A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−6285(P2010−6285)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(502246528)住友建機株式会社 (346)
【Fターム(参考)】