説明

液体吐出装置、及び、液体吐出方法

【課題】カッターの性能を向上させることにある。
【解決手段】液体を媒体に向けて吐出する動作を行う第一圧電素子を有するヘッドと、振
動源となる第二圧電素子を有し、振動しながら前記媒体をカットするカッターと、を備え
ることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置、及び、液体吐出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット式プリンター等の液体吐出装置は既によく知られている。
かかる液体吐出装置の中には、媒体をカットするカッターを有するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−281684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、カッターで媒体を複雑な形状にカットするためには、より優れたカッターの
切れ味が必要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カ
ッターの性能を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
主たる本発明は、液体を媒体に向けて吐出する動作を行う第一圧電素子を有するヘッド
と、
振動源となる第二圧電素子を有し、振動しながら前記媒体をカットするカッターと、
を備えることを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】プリンター1の全体構成のブロック図である。
【図2】ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材の正面模式図である。
【図3】ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材の上面模式図である。
【図4】ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、これらの周辺部材の側面模式図である。
【図5】ヘッド32におけるノズル列の配置を示した模式図である。
【図6】ヘッド用ピエゾ素子320を説明するための説明模式図である。
【図7】カッター用ピエゾ素子420を説明するための説明模式図である。
【図8】ヘッドユニット30及びカッターユニット40の構成等に係る第一バリエーションを説明するための説明模式図である。
【図9】ヘッドユニット30及びカッターユニット40の構成等に係る第二バリエーションを説明するための説明模式図である。
【図10】ヘッドユニット30及びカッターユニット40の構成等に係る第三バリエーションを説明するための説明模式図である。
【図11】ヘッドユニット30及びカッターユニット40の構成等に係る第四バリエーションを説明するための説明模式図である。
【図12】ヘッドユニット30及びカッターユニット40の構成等に係る第五バリエーションを説明するための説明模式図である。
【図13】ヘッドユニット30及びカッターユニット40の構成等に係る第六バリエーションを説明するための説明模式図である。
【図14】ヘッドユニット30及びカッターユニット40の構成等に係る第七バリエーションを説明するための説明模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
【0008】
液体を媒体に向けて吐出する動作を行う第一圧電素子を有するヘッドと、
振動源となる第二圧電素子を有し、振動しながら前記媒体をカットするカッターと、
を備えることを特徴とする液体吐出装置。
かかる場合には、カッターの性能を向上させることが可能となる。
【0009】
また、前記第一圧電素子と前記第二圧電素子とを駆動する駆動信号は、同一の駆動信号
生成回路によって生成されることとしてもよい。
かかる場合には、液体吐出装置の製造コストを削減することができる。
【0010】
次に、液体を媒体に向けて吐出する動作を行う第一圧電素子を有するヘッドと、
振動源となる第二圧電素子を有し、振動しながら前記媒体をカットするカッターと、
を備えることを特徴とする液体吐出装置を用いて前記媒体に前記液体を吐出することを
特徴とする液体吐出方法。
かかる場合には、カッターの性能を向上させることが可能となる。
【0011】
===本実施の形態に係るプリンター1の構成例について===
液体吐出装置の一例としてのインクジェットプリンター(以下、プリンター1と呼ぶ)
は、媒体の一例としての帯状のロール紙Sに、画像(例えば、後に切り抜いて用いられる
単位画像(単位画像の例としては、生鮮食品のラップフィルム上に貼付されるシール状の
印刷物を挙げることができる))を、インクジェット方式により印刷するものである。こ
こで、ロール紙Sは、例えば、剥離紙付きの連続紙(つまり、粘着シートの糊面が剥離紙
で保護されたもの)であり、このロール紙Sが連続する方向に、印刷物となる画像が連続
的に印刷される。
【0012】
また、本実施の形態に係るプリンター1には、自在カッター(以下、単に、カッター4
2と呼ぶ)が備えられており、当該プリンター1は、ロール紙Sに画像を印刷した後に、
当該ロール紙Sをバックフィードして、当該ロール紙Sをカットする(本実施の形態にお
いては、ロール紙Sの粘着シート及び剥離紙のうちの粘着シートのみをカットする(粘着
シートのみに切れ目を入れる))。
【0013】
以下、自在カッター付きインクジェットプリンターである本実施の形態に係るプリンタ
ー1の構成例について、図1乃至図7を用いて説明する。図1は、プリンター1の全体構
成のブロック図である。図2は、ヘッドユニット30、カッターユニット40、及び、こ
れらの周辺部材の正面模式図である。図3は、ヘッドユニット30、カッターユニット4
0、及び、これらの周辺部材の上面模式図である。図4は、ヘッドユニット30、カッタ
ーユニット40、及び、これらの周辺部材の側面模式図である。図5は、ヘッド32にお
けるノズル列の配置を示した模式図である。図6は、ヘッド用ピエゾ素子320を説明す
るための説明模式図である。図7は、カッター用ピエゾ素子420を説明するための説明
模式図である。
【0014】
なお、図を分かり易くするために、図2及び図3においては、ロール紙Sや搬送ローラ
ー23やヘッドユニット用駆動力付与部76及びカッターユニット用駆動力付与部86等
の記載を、図3においては、ヘッドユニット用ベルト74及びカッターユニット用ベルト
84等の記載を、それぞれ省略している。また、図3においては、下面からしか見ること
ができないヘッド32及びカッター42を上部から観察可能に図示している。同様に、図
5においては、下面からしか見ることができないヘッド32及びノズル列を上部から観察
可能に図示している。また、図2乃至図4に示されたヘッドユニット30、カッターユニ
ット40の周辺部材とは、例えば、ヘッドユニット駆動部70、カッターユニット駆動部
80、第一ガイドレール90、第二ガイドレール92、ヘッドユニット支持部材94、カ
ッターユニット支持部材96である。
【0015】
プリンター1は、図1に示すように、搬送部の一例としての紙搬送部20、ヘッド部の
一例としてのヘッドユニット30、第一駆動部の一例としてのヘッドユニット駆動部70
、カット部の一例としてのカッターユニット40、第二駆動部の一例としてのカッターユ
ニット駆動部80、クリーニングユニット52、プラテン54、検出器群50、及び、コ
ントローラー60を有する。
【0016】
外部装置であるコンピューター110から印刷データ及びカットデータを受信したプリ
ンター1は、コントローラー60によって各部(紙搬送部20、ヘッドユニット30、ヘ
ッドユニット駆動部70、カッターユニット40、カッターユニット駆動部80、クリー
ニングユニット52)を制御する。コントローラー60は、コンピューター110から受
信した印刷データに基づいて、各部を制御し、ロール紙Sに画像を印刷する。そして、そ
の後、コンピューター110から受信したカットデータに基づいて、各部を制御し、ロー
ル紙Sをカットする。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検
出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出
器群50から出力された検出結果に基づいて、各部を制御する。
【0017】
紙搬送部20は、ロール紙Sを搬送方向に搬送するためのものである。この紙搬送部2
0は、不図示の搬送モーターと、搬送ローラー23と、従動ローラー26と、を有してい
る。
【0018】
搬送ローラー23は、ロール紙Sを搬送するローラーである。この搬送ローラー23は
、搬送モーターによって駆動される。図4に示すように、搬送ローラー23がロール紙S
を搬送するとき、ロール紙Sは搬送ローラー23と従動ローラー26との間に挟まれてい
る(すなわち、従動ローラー26は、搬送ローラー23に対してロール紙Sを挟んで対向
するように配置されている)。
【0019】
当該搬送ローラー23は、ロール紙Sに画像が印刷される際には、ロール紙Sを搬送方
向のうちの順方向(図3、図4参照)に間欠搬送する。そして、画像の印刷が終了した後
には、ロール紙Sを搬送方向のうちの逆方向(図3、図4参照)に連続搬送、すなわち、
バックフィードし、その後、ロール紙Sがカットされる際には、ロール紙Sを順方向や逆
方向に連続搬送する。つまり、搬送ローラー23は、カッターユニット40(カッター4
2)がロール紙Sをカットする際に当該ロール紙Sを搬送方向(順方向又は逆方向)に搬
送して当該ロール紙Sのカット位置を調整する。
【0020】
ヘッドユニット30は、前記搬送方向と交差する交差方向(以下、移動方向とも呼ぶ)
に移動し、ロール紙Sに液体の一例としてのインクを吐出する。このヘッドユニット30
は、図3及び図5に示すように、二つのヘッド32(すなわち、第一ヘッド32a及び第
二ヘッド32b)と、ヘッドキャリッジ34と、を有している。
【0021】
第一ヘッド32a及び第二ヘッド32bは、ヘッドキャリッジ34(の下方)に備えら
れており、第一ヘッド32a及び第二ヘッド32bの下面には、図5に示すように、前記
搬送方向にノズルが並んだノズル列が設けられている。本実施の形態においては、いずれ
のヘッド32おいても、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)
等の色毎に10個のノズル列が備えられており、10個のノズル列の各々は、前記移動方
向において相互に間隔をあけて並んでいる。
【0022】
また、第一ヘッド32aと第二ヘッド32bは、図3及び図5に示すように、前記搬送
方向及び前記移動方向の双方において互いに異なる位置に設けられている。すなわち、第
一ヘッド32aは、前記搬送方向に座標を取った場合に、第二ヘッド32bからずれた位
置に位置し、また、前記移動方向に座標を取った場合にも、第二ヘッド32bからずれた
位置に位置している。そして、第一ヘッド32aと第二ヘッド32bをこのような配置と
することにより、第一ヘッド32aのノズル列の一部(具体的には、前記順方向における
下流側の一部)と第二ヘッド32bのノズル列の一部(具体的には、前記順方向における
上流側の一部)とを前記搬送方向においてオーバーラップさせることを可能としている(
当該オーバーラップ部分においては第一ヘッド32aと第二ヘッド32bのどちらからで
も選択してインク吐出することができることとなり、繋ぎ目において画像の質が大きく変
わることを抑止できる)。なお、図4に示すように、第一ヘッド32aは、前記搬送方向
において、第二ヘッド32bよりも搬送ローラー23(及び従動ローラー26)から近い
位置に位置している。
【0023】
また、図6に示すように、ヘッド32は、ヘッド用ピエゾ素子320(第一圧電素子に
相当)、インク供給路322、ノズル連通路324、ヘッド用弾性板326、及び、ノズ
ル328を備える。インク供給路322には、不図示のバルブユニットからインクが供給
される。そして、このインクは、ノズル連通路324に供給される。ヘッド用ピエゾ素子
320には、駆動信号COMの駆動パルスが印加される。駆動パルスが印加されると、駆
動パルスの信号に従ってヘッド用ピエゾ素子320が伸縮し、ヘッド用弾性板326を振
動させる。そして、駆動パルスの振幅に対応する量のインク滴がノズル328から吐出さ
れるようになっている。
【0024】
なお、ヘッド32には、前記不図示のバルブユニットがインク供給チューブを介して接
続されている。バルブユニットは、インクを一次貯留するためのものである。
【0025】
ヘッドキャリッジ34は、ヘッド32を支持し、ヘッドユニット駆動部70から駆動力
を受けてヘッド32と一体的に第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92に沿って
移動方向へ往復移動する。なお、説明の都合上、移動方向のうちのヘッドユニット30か
らカッターユニット40へ向かう方向を第一方向と呼ぶ(図3等参照)。
【0026】
このヘッドキャリッジ34は、図3及び図5に示すように、上面視で、矩形から角が切
り欠かれた形状(切り欠き部36の形状も矩形である)を有している。そして、この切り
欠き部36には、図3に示すように、カッターユニット40が位置できるようになってい
る。すなわち、ヘッドユニット30(具体的には、ヘッドキャリッジ34)は、カッター
ユニット40を配置させるための切り欠き部36を有している。
【0027】
また、前述したように、第一ヘッド32aと第二ヘッド32bは、前記搬送方向及び前
記移動方向の双方において互いに異なる位置に設けられている(本実施の形態においては
、前記順方向において第一ヘッド32aが第二ヘッド32bよりも上流側に位置し、前記
第一方向において第一ヘッド32aが第二ヘッド32bよりも上流側に位置する)ため、
図3に示すように、ヘッドキャリッジ34には、二箇所の空き部35(ヘッド32が位置
することなく空いた部分)が存在することとなる。そして、切り欠き部36は、二箇所の
当該空き部35のうちの一つが利用されることにより形成されている。より具体的には、
切り欠き部36は、図3に示すように、前記順方向において、第二ヘッド32bよりも上
流側にて当該第二ヘッド32bと並ぶ位置に位置し、かつ、前記第一方向において、第一
ヘッド32aよりも下流側にて当該第一ヘッド32aと並ぶ位置に位置している。
【0028】
ヘッドキャリッジ34は、第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92に沿って移
動方向へ往復移動可能に、該双方のガイドレールによりヘッドユニット支持部材94を介
して支持されている。第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92は、ヘッドキャリ
ッジ34(ヘッドユニット30)と、ヘッドユニット支持部材94を介して係合し、当該
ヘッドキャリッジ34(ヘッドユニット30)の移動方向への移動をガイドする。第一ガ
イドレール90及び第二ガイドレール92は、移動方向に延びた長尺の棒状部材であり、
第二ガイドレール92が、第一ガイドレール90と平行になるように設けられている。ま
た、第一ガイドレール90と第二ガイドレール92の双方は、鉛直方向において並ぶよう
に設けられている(本実施の形態においては、第二ガイドレール92が、第一ガイドレー
ル90よりも鉛直方向下方に位置している)。なお、ガイドレールの一端部は、図2に示
すように、プリンター1の筐体の移動方向一端部1aに、ガイドレールの他端部は、プリ
ンター1の筐体の移動方向他端部1bに、それぞれ固定されている。
【0029】
ヘッドユニット駆動部70は、ヘッドユニット30を駆動して、当該ヘッドユニット3
0を前記移動方向に移動させるためのものである。このヘッドユニット駆動部70は、図
2及び図4に示すように、不図示のヘッドユニット用モーターと、二つのヘッドユニット
用プーリー72と、ヘッドユニット用ベルト74と、ヘッドユニット用駆動力付与部76
と、を有している。
【0030】
ヘッドユニット用モーターは、二つのヘッドユニット用プーリー72のうちの一つに不
図示のベルトを介して接続されており、また、図2に示すように、二つのヘッドユニット
用プーリー72には、ヘッドユニット用ベルト74が掛け渡されている。また、図4に示
すように、ヘッドユニット用ベルト74には、ヘッドユニット用モーターの駆動力をヘッ
ドユニット30に付与するためのヘッドユニット用駆動力付与部76が固定されており、
さらに、当該ヘッドユニット用駆動力付与部76はヘッドユニット30(具体的には、ヘ
ッドキャリッジ34)に接続されている。
【0031】
ヘッドユニット用モーターが作動すると、ヘッドユニット用プーリー72が回転し、当
該ヘッドユニット用プーリー72の回転により、ヘッドユニット用ベルト74も回転する
。そして、当該ヘッドユニット用ベルト74の回転により、当該ヘッドユニット用ベルト
74に固定されているヘッドユニット用駆動力付与部76が移動方向に移動する。そして
、当該ヘッドユニット用駆動力付与部76が移動方向に移動することにより、当該ヘッド
ユニット用駆動力付与部76に接続されているヘッドユニット30も移動方向に移動する

【0032】
このように、ヘッドユニット用モーターの駆動力は、ヘッドユニット用プーリー72、
ヘッドユニット用ベルト74を介して、ヘッドユニット用駆動力付与部76に伝達され、
当該ヘッドユニット用駆動力付与部76が駆動力をヘッドユニット30に付与する。そし
て、当該駆動力をヘッドユニット用駆動力付与部76から受けたヘッドユニット30は、
第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92に沿って移動方向に移動する。
【0033】
なお、図2及び図4に示すように、ヘッドユニット用プーリー72、ヘッドユニット用
ベルト74、及び、ヘッドユニット用駆動力付与部76は、第一ガイドレール90から第
二ガイドレール92へ向かう所定方向(本実施の形態においては、鉛直方向)において、
第一ガイドレール90と第二ガイドレール92との間に位置している。そのため、図4に
示すように、ヘッドユニット30(具体的には、ヘッドキャリッジ34)の、ヘッドユニ
ット駆動部70(具体的には、ヘッドユニット用駆動力付与部76)から駆動力を受ける
部分(便宜上、ヘッドユニット駆動力受け部34aと呼ぶ)も、前記所定方向(前記鉛直
方向)において、第一ガイドレール90と第二ガイドレール92との間に位置することと
なる。
【0034】
カッターユニット40は、前記移動方向に移動し、ロール紙Sをカットするためのもの
である。このカッターユニット40と前記ヘッドユニット30は、図3に示すように、当
該移動方向において並ぶように設けられている。換言すれば、カッターユニット40は、
ヘッドユニット30を越えて当該ヘッドユニット30の前記移動方向反対側には、移動で
きないようになっており、また、ヘッドユニット30も、カッターユニット40を越えて
当該カッターユニット40の前記移動方向反対側には、移動できないようになっている。
また、カッターユニット40は、図2乃至図4に示すように、カッター42と、カッター
キャリッジ44と、を有している。
【0035】
カッター42は、カッターキャリッジ44(の下方)に備えられている。また、カッタ
ー42は、カッターキャリッジ44に対して鉛直方向に移動可能に設けられている。そし
て、かかる機能により、カッター42は、ロール紙Sをカットすることなくロール紙S上
のカット位置を変えるときには、ロール紙Sと接触しない上方位置に位置し、ロール紙S
をカットするときには、ロール紙Sと接触する下方位置に位置することとなる。なお、カ
ッター42は、カッターキャリッジ44に対して回転することも可能である。これは、カ
ッター42の刃先の方向を変えることができるようにするためである。
【0036】
また、図7に示すように、カッター42は、刃を備えるカッター本体424、振動源と
なるカッター用ピエゾ素子420(第二圧電素子に相当)、及び、カッター用弾性板42
6を備える。そして、ロール紙Sがカットされる際には、カッター用ピエゾ素子420に
、駆動信号COMの駆動パルスが印加される。駆動パルスが印加されると、駆動パルスの
信号に従って、カッター用ピエゾ素子420が伸縮し、カッター用弾性板426を振動さ
せる。そして、カッター用弾性板426の振動により、カッター42(カッター本体42
4)が、上下方向に振動する(振動しながら、ロール紙Sをカットする)。
【0037】
カッターキャリッジ44は、カッター42を支持し、カッターユニット駆動部80から
駆動力を受けてカッター42と一体的に第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92
に沿って移動方向へ往復移動する。
【0038】
このカッターキャリッジ44は、図3に示すように、上面視で矩形であり、前記移動方
向における中央部において、カッター42を支持している。そして、当該カッターキャリ
ッジ44は、前述した切り欠き部36に位置できるようになっている。なお、本実施の形
態においては、図3に示すように、カッターキャリッジ44の全体が切り欠き部36に位
置できるようになっており、したがって、カッターキャリッジ44が切り欠き部36に位
置する際には、カッター42も切り欠き部36に位置することとなる。すなわち、切り欠
き部36は、カッター42を配置させるための部分でもある。
【0039】
なお、カッターキャリッジ44が切り欠き部36に位置する際には、カッターキャリッ
ジ44は、図3に示すように、前記順方向において、第二ヘッド32bよりも上流側にて
当該第二ヘッド32bと並ぶ位置に位置し、かつ、前記第一方向において、第一ヘッド3
2aよりも下流側にて当該第一ヘッド32aと並ぶ位置に位置する。
【0040】
カッターキャリッジ44は、前述した第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92
に沿って移動方向へ往復移動可能に、該双方のガイドレールによりカッターユニット支持
部材96を介して支持されている。第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92は、
カッターキャリッジ44(カッターユニット40)と、カッターユニット支持部材96を
介して係合し、当該カッターキャリッジ44(カッターユニット40)の移動方向への移
動をガイドする。すなわち、カッターユニット40とヘッドユニット30は、共通のガイ
ドレール(つまり、第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92)によりガイドされ
るようになっている。
【0041】
カッターユニット駆動部80は、カッターユニット40を駆動して、当該カッターユニ
ット40を移動方向に移動させるためのものである。このカッターユニット駆動部80は
、図2及び図4に示すように、不図示のカッターユニット用モーターと、二つのカッター
ユニット用プーリー82と、カッターユニット用ベルト84と、カッターユニット用駆動
力付与部86と、を有している。
【0042】
カッターユニット用モーターは、二つのカッターユニット用プーリー82のうちの一つ
に不図示のベルトを介して接続されており、また、図2に示すように、二つのカッターユ
ニット用プーリー82には、カッターユニット用ベルト84が掛け渡されている。また、
図4に示すように、カッターユニット用ベルト84には、カッターユニット用モーターの
駆動力をカッターユニット40に付与するためのカッターユニット用駆動力付与部86が
固定されており、さらに、当該カッターユニット用駆動力付与部86はカッターユニット
40(具体的には、カッターキャリッジ44)に接続されている。
【0043】
カッターユニット用モーターが作動すると、カッターユニット用プーリー82が回転し
、当該カッターユニット用プーリー82の回転により、カッターユニット用ベルト84も
回転する。そして、当該カッターユニット用ベルト84の回転により、当該カッターユニ
ット用ベルト84に固定されているカッターユニット用駆動力付与部86が移動方向に移
動する。そして、当該カッターユニット用駆動力付与部86が移動方向に移動することに
より、当該カッターユニット用駆動力付与部86に接続されているカッターユニット40
も移動方向に移動する。
【0044】
このように、カッターユニット用モーターの駆動力は、カッターユニット用プーリー8
2、カッターユニット用ベルト84を介して、カッターユニット用駆動力付与部86に伝
達され、当該カッターユニット用駆動力付与部86が駆動力をカッターユニット40に付
与する。そして、当該駆動力をカッターユニット用駆動力付与部86から受けたカッター
ユニット40は、第一ガイドレール90及び第二ガイドレール92に沿って移動方向に移
動する。
【0045】
なお、図2及び図4に示すように、カッターユニット用プーリー82、カッターユニッ
ト用ベルト84、及び、カッターユニット用駆動力付与部86は、前記所定方向(本実施
の形態においては、鉛直方向)において、第一ガイドレール90と第二ガイドレール92
の外側(すなわち、第一ガイドレール90から見て第二ガイドレール92とは反対側又は
第二ガイドレール92から見て第二ガイドレール92とは反対側)に位置している。その
ため、図4に示すように、カッターユニット40(具体的には、カッターキャリッジ44
)の、カッターユニット駆動部80(具体的には、カッターユニット用駆動力付与部86
)から駆動力を受ける部分(便宜上、カッターユニット駆動力受け部44aと呼ぶ)も、
前記所定方向(前記鉛直方向)において、第一ガイドレール90から見て第二ガイドレー
ル92とは反対側又は第二ガイドレール92から見て第一ガイドレール90とは反対側(
本実施の形態においては、前者の側。すなわち、第一ガイドレール90よりも上側)に位
置することとなる。
【0046】
このように構成されたヘッドユニット30及びカッターユニット40は、ロール紙Sに
画像が印刷される際には、以下のように動作する。すなわち、ヘッドユニット30は、移
動方向に移動しながらノズルからインクを吐出し、移動方向に沿ったラスタラインを形成
する動作を実行する。そして、かかる動作と、ロール紙Sを順方向に間欠搬送する前述し
た搬送ローラー23による動作とが繰り返されることにより画像が印刷される。なお、か
かる(ロール紙Sに画像が印刷される)際には、カッターユニット40は、移動方向一端
部に設けられたカッターユニットホームポジション(カッターユニットHP、図2参照)
に、静止した状態で位置している。
【0047】
また、ヘッドユニット30及びカッターユニット40は、ロール紙Sがカットされる際
には、以下のように動作する。すなわち、カッターユニット40は、移動方向に移動しな
がら又は移動方向において静止した状態で、ロール紙Sをカットする動作を実行する(カ
ッターユニット40が移動方向において静止した状態でロール紙Sをカットする場合には
、該ロール紙Sは搬送方向に搬送される必要がある)。なお、かかる(ロール紙Sがカッ
トされる)際には、ヘッドユニット30は、移動方向他端部に設けられたヘッドユニット
ホームポジション(ヘッドユニットHP、図2参照)に、静止した状態で位置している。
【0048】
クリーニングユニット52は、ヘッド32をクリーニングするためのものである。この
クリーニングユニットは、前記ヘッドユニットHPに設けられており、不図示のキャップ
と吸引ポンプ等を有している。ヘッド32(ヘッドキャリッジ34)が移動方向に移動し
てヘッドユニットHPに位置すると、ヘッド32の下面(ノズル面)にキャップが密着す
るようになっている。このようにキャップが密着した状態で吸引ポンプが作動すると、ヘ
ッド32内のインクが、増粘したインクや紙粉と共に吸引される。このようにして、目詰
まりしたノズルが不吐出状態から回復することによってヘッドのクリーニングが完了する

【0049】
プラテン54は、ロール紙Sを支持するためのものである。このプラテン54は、図4
に示すように、ヘッドユニット30及びカッターユニット40と対向する位置に位置して
いる。また、プラテン54は、ロール紙Sがカットされる際には、カッター台としての役
割も果たす。
【0050】
コントローラー60は、プリンター1の制御を行なうための制御ユニットである。この
コントローラー60は、図1に示すように、インターフェース部61と、CPU62と、
メモリー63と、ユニット制御回路64と、駆動信号生成回路65と、を有している。イ
ンターフェース部61は、外部装置であるホストコンピューター110とプリンター1と
の間でデータの送受信を行なうためのものである。CPU62は、プリンター1全体の制
御を行なうための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納
する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU62は、メモリー63に格納
されているプログラムに従ったユニット制御回路64により各ユニットを制御する。
【0051】
駆動信号生成回路65は、ヘッド用ピエゾ素子320を駆動させるための駆動信号CO
Mを生成する。駆動信号生成回路65で生成された駆動信号COMは、不図示のフレキシ
ブルケーブルを介してヘッド32に伝送される。
【0052】
また、駆動信号生成回路65は、カッター用ピエゾ素子420を駆動させるための駆動
信号COMも生成する。駆動信号生成回路65で生成された駆動信号COMは、不図示の
フレキシブルケーブルを介してカッター42に伝送される。
【0053】
このように、ヘッド用ピエゾ素子320とカッター用ピエゾ素子420とを駆動する駆
動信号COMは、同一の駆動信号生成回路65によって生成される。
【0054】
検出器群50は、プリンター1内の状況を監視するものであり、例えば、ロール紙Sの
搬送などの制御に利用されるロータリー式エンコーダー、搬送されるロール紙Sの有無を
検出する用紙検出センサー、ヘッドキャリッジ34やカッターキャリッジ44の移動方向
の位置を検出するためのリニア式エンコーダーなどがある。
【0055】
===本実施の形態に係るプリンター1の有効性について===
上述したとおり、本実施の形態に係るプリンター1は、インクをロール紙Sに向けて吐
出する動作を行うヘッド用ピエゾ素子320を有するヘッド32と、振動源となるカッタ
ー用ピエゾ素子420を有し、振動しながらロール紙Sをカットするカッター42と、を
備えている。つまり、ヘッド32だけでなく、カッター42にも、ピエゾ素子が設けられ
ている。そして、このことにより、カッターの性能を向上させることが可能となる。
【0056】
すなわち、ロール紙Sがカットされる際には、カッター用ピエゾ素子420によりカッ
ター42が振動する。そして、カッター42の当該振動により、カッター42のロール紙
Sをカットする能力が向上する(振動がない場合と比べて、ロール紙Sがよく切れるよう
になる)。このように、本実施の形態によれば、カッター42の性能が向上することとな
る。
【0057】
また、本実施の形態によれば、ヘッド用ピエゾ素子320とカッター用ピエゾ素子34
0とを駆動する駆動信号は、同一の駆動信号生成回路65によって生成される。つまり、
ヘッド用ピエゾ素子320とカッター用ピエゾ素子340が駆動信号生成回路65を共用
できる(これは、見方を変えれば、カッター用ピエゾ素子340がヘッド用ピエゾ素子3
20の駆動信号生成回路65を流用していると言うこともできる)。したがって、複数の
駆動信号生成回路を用意する必要がなく、プリンター1の製造コストを削減することがで
きる。
【0058】
===ヘッドユニット30及びカッターユニット40の構成等に係るバリエーションに
ついて===
上記実施の形態においては、切り欠き部36は、カッターユニット40(カッターキャ
リッジ44)の全体を配置させるための部分であることとした。すなわち、図3に示した
ように、カッターユニット40(カッターキャリッジ44)の全体が切り欠き部36に位
置できるようになっていたが、これに限定されるものではない。
【0059】
例えば、図8に示すように、カッターユニット40の支持を強化する等のために、切り
欠き部36をカッターユニット40(カッターキャリッジ44)の一部を配置させるため
の部分とするような構成としてもよい。
【0060】
また、上記実施の形態においては、カッターユニット40には、一つのカッター42の
みが備えられていたが、これに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、複
数のカッター42がカッターユニット40に備えられていることとしてもよい。
【0061】
また、上記実施の形態においては、切り欠き部36は、カッター42を配置させるため
の部分であることとした。すなわち、カッターユニット40の構成を、カッターキャリッ
ジ44が切り欠き部36に位置する際には、カッター42も切り欠き部36に位置するよ
うな構成とした。しかしながら、かかる構成に限定されるものではない。
【0062】
例えば、図10に示すように、切り欠き部36は、カッター42を配置させるための部
分ではないこととしてもよい。ただし、カッター42による移動方向におけるカット可能
領域をより広くすることができる点で、上記実施の形態(図3の例)の方がより望ましい

【0063】
また、上記実施の形態において、ヘッドユニット30は、切り欠き部36を有するヘッ
ドキャリッジ34と、当該ヘッドキャリッジ34に備えられ、前記搬送方向及び前記移動
方向の双方において互いに異なる位置に設けられている第一ヘッド32aと第二ヘッド3
2bと、を有し、第一ヘッド32aは、前記移動方向のうちのヘッドユニット30からカ
ッターユニット40へ向かう第一方向において、第二ヘッド32bよりも上流側に位置し
、切り欠き部36は、第一方向において、第一ヘッド32aよりも下流側にて当該第一ヘ
ッド32aと並ぶ位置に位置していることとした。すなわち、上記実施の形態においては
、図3に示したように、複数のヘッド(第一ヘッド32aと第二ヘッド32b)が設けら
れており、複数のヘッドのうち前記第一方向においてより上流側に位置するヘッド(すな
わち、第一ヘッド32a)よりも下流側にて該ヘッドと並ぶ位置に切り欠き部36が位置
していることとした。しかしながら、これに限定されるものではない。
【0064】
例えば、図11に示すように、ヘッドユニット30には、ヘッド32を一つのみ有する
こととしてもよい。ただし、上記実施の形態(図3の例)においては、第一ヘッド32a
と第二ヘッド32bが設けられることにより生ずる空き部35を利用して切り欠き部36
が形成されることとなるため、空きスペースの有効活用が可能となる。かかる点で、上記
実施の形態の方がより望ましい。
【0065】
なお、複数のヘッドのうち第一方向においてより上流側に位置するヘッドよりも下流側
にて該ヘッドと並ぶ位置に切り欠き部36が位置している他の例としては、図12乃至図
14の例を挙げることができる。
【0066】
すなわち、図12に示すように、図3の例、すなわち、カッターユニット40が移動方
向一端側にヘッドユニット30が移動方向他端側に位置する例、とは異なり、ヘッドユニ
ット30が移動方向一端側にカッターユニット40が移動方向他端側に位置することとし
てもよい。
【0067】
また、図13に示すように、図3の例、すなわち、切り欠き部36が、前記順方向にお
いて、第二ヘッド32bよりも上流側にて当該第二ヘッド32bと並ぶ位置に位置する例
、とは異なり、切り欠き部36が、前記順方向において、第二ヘッド32bよりも下流側
にて当該第二ヘッド32bと並ぶ位置に位置することとしてもよい。
【0068】
また、図14に示すように、図3の例、すなわち、ヘッド32の数が二つのみの例、と
は異なり、ヘッド32の数が三つ以上の場合であってもよい(図14の例においては、第
一ヘッド32a、第二ヘッド32b、第三ヘッド32cの三つのヘッド32が設けられて
いる)。
【0069】
これらの他の例であっても、空き部35を利用して切り欠き部36を形成することで、
空きスペースの有効活用が可能となる。
【0070】
===その他の実施の形態===
上記の実施の形態は、主として液体吐出装置について記載されているが、液体吐出方法
等の開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのも
のであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱す
ることなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うま
でもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
【0071】
上記実施の形態においては、液体吐出装置(液体噴射装置)をインクジェット式プリン
ターに具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を
採用してもよく、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装
置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をい
い、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液
体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であ
るときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状態、ゾル、ゲル水、その他の
無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質
の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子
が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上
記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な
水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物
を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL
(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製
造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射す
る液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精
密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロ
ディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤
滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)
などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、
基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装
置を採用してもよい。そして、これらのうち何れか一種の噴射装置に本発明を適用するこ
とができる。
【0072】
また、上記実施の形態においては、媒体としてロール紙Sを例に挙げて説明したが、こ
れに限定されるものではなく、カット紙であってもよい。
また、ロール紙Sとして、剥離紙付きの連続紙を例に挙げて説明したが、これに限定さ
れるものではなく、剥離紙のない普通紙であってもよい(この際には、ロール紙Sの粘着
シート及び剥離紙のうちの粘着シートのみがカットされる上記実施の形態とは異なり、普
通紙が切断される)。
また、媒体は、必ずしも紙である必要は無く、例えば、フィルム、布であってもよい。
【0073】
また、上記実施の形態においては、前記所定方向が鉛直方向であることとしたが、これ
に限定されるものではない。例えば、水平方向であることとしてもよい。すなわち、上記
実施の形態においては、第一ガイドレール90と第二ガイドレール92の双方は、鉛直方
向において並ぶように設けられており、ヘッドユニット30やカッターユニット40を側
方から支持ようになっていたが、例えば、第一ガイドレール90と第二ガイドレール92
の双方が、水平方向において並ぶように設けられており、第一ガイドレール90と第二ガ
イドレール92が、ヘッドユニット30やカッターユニット40を上方又は下方から支持
するようになっていてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 プリンター、1a 移動方向一端部、1b 移動方向他端部、20 紙搬送部、23
搬送ローラー、26 従動ローラー、30 ヘッドユニット、32 ヘッド、32a
第一ヘッド、32b 第二ヘッド、32c 第三ヘッド、34 ヘッドキャリッジ、34
a ヘッドユニット駆動力受け部、35 空き部、36 切り欠き部、40 カッターユ
ニット、42 カッター、44 カッターキャリッジ、44a カッターユニット駆動力
受け部、50 検出器群、52 クリーニングユニット、54 プラテン、60 コント
ローラー、61 インターフェース部、62 CPU、63 メモリー、64 ユニット
制御回路、65 駆動信号生成回路、70 ヘッドユニット駆動部、72 ヘッドユニッ
ト用プーリー、74 ヘッドユニット用ベルト、76 ヘッドユニット用駆動力付与部、
80 カッターユニット駆動部、82 カッターユニット用プーリー、84 カッターユ
ニット用ベルト、86 カッターユニット用駆動力付与部、90 第一ガイドレール、9
2 第二ガイドレール、94 ヘッドユニット支持部材、96 カッターユニット支持部
材、110 コンピューター、320 ヘッド用ピエゾ素子、322 インク供給路、3
24 ノズル連通路、326 ヘッド用弾性板、328 ノズル、420 カッター用ピ
エゾ素子、424 カッター本体、426 カッター用弾性板、S ロール紙、COM
駆動信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を媒体に向けて吐出する動作を行う第一圧電素子を有するヘッドと、
振動源となる第二圧電素子を有し、振動しながら前記媒体をカットするカッターと、
を備えることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記第一圧電素子と前記第二圧電素子とを駆動する駆動信号は、同一の駆動信号生成回
路によって生成されることを特徴とする液体吐出装置。
【請求項3】
液体を媒体に向けて吐出する動作を行う第一圧電素子を有するヘッドと、
振動源となる第二圧電素子を有し、振動しながら前記媒体をカットするカッターと、
を備えることを特徴とする液体吐出装置を用いて前記媒体に前記液体を吐出することを
特徴とする液体吐出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−139924(P2012−139924A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294371(P2010−294371)
【出願日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】