説明

液体噴霧装置

【課題】製紙プラントのワイヤまたはフェルトに洗浄液や潤滑液などの液体を噴霧するための装置の提供。
【解決手段】本装置は、液体を供給する管路1と液体を放出する噴霧ノズル11を有する。噴霧ノズル用または管路の内壁用の洗浄デバイス2を備えるシャフト21が管路内部に配設される。制御スピンドル47の回転により、洗浄デバイスを備えるシャフトが管路の長手方向に移動可能であると同時に、制御スピンドルによってシャフトを回転させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製紙プラントのワイヤまたはフェルトに洗浄液や潤滑液などの液体を噴霧する装置に関する。この装置は、上記の液体を供給するための管路と、噴霧ノズルと、管路内部に配置された噴霧ノズルおよび管路内壁のための洗浄デバイスを備えるシャフト、とを有する。さらに、このシャフトは、上記管路に隣接するハウジング内に配置された円筒形スリーブを備える構造を有している。この円筒形スリーブは、スロット形ガイドと、制御スピンドルと相互作用するねじと、をさらに有する。ハウジングに対して横向きに調整することができるとともに、第1の位置においてスロット形ガイド内に突出する、ボルトまたはそれに類するものが設けられる。これにより、制御スピンドルを回転させている間、シャフトを管路の長手方向に移動させることができる。
【0002】
関連出願の相互参照
本願は、合衆国法典第35編第119条に基づいて、2009年4月27日出願のオーストラリア特許出願A639/2009の優先権を主張し、この先行出願を参照によって援用する。
【背景技術】
【0003】
製紙プラントのワイヤまたはフェルトに洗浄液や潤滑液などの液体を噴霧する装置においては、管路の内部に、管路に配置された噴霧ノズルおよび管路内壁を洗浄できる洗浄デバイスを設ける必要がある。このため、管路内部には、管路の方向に移動できる、あるいは管路内部で旋回できるブラシやドクタなどが設けられる。
【0004】
この場合、洗浄デバイスは移動可能なシャフト上に配置されることが知られており、また、管路の軸方向に延びるハウジングがフランジによって管路に連結されることが知られている。ハウジング内には制御ロッドが配置され、その一方の側部がシャフトに固定的に連結されるとともに、もう一方の側部が、長手方向に延びるスロット形ガイドと内部ねじとを備える構造の円筒形スリーブに隣接する。上記スロット形ガイド内に、ハウジングから横向きに突出するボルトが突出し、上記内部ねじは、ハウジングの外側に位置するハンドホイールによって回転できる制御スピンドルに割り当てられる。
【0005】
ハンドホイールが回転することにより制御スピンドルが回転し、制御スピンドルのねじがスリーブの内部ねじと相互作用した結果、スリーブはスロット形ガイドによってハウジング内部で長手方向に移動する。このスリーブの移動の結果、制御ロッドと、制御ロッドに固定式に連結されるとともに洗浄デバイスが配置されたシャフトもまた、管路内部を長手方向に移動する。その結果、管路に配置された噴霧ノズルが洗浄される。
【0006】
スロット形ガイドは、シャフトと反対側の端部に斜めに延びる区画を備える構造を有するので、スリーブおよびシャフトがシャフト内に突出するボルトによって約45°回転する。その結果、洗浄デバイスは旋回して噴霧ノズルから離れる。これが洗浄デバイスの非操作位置である。この位置において噴霧ノズルへ液体を供給可能である。
【0007】
しかしながら、この従来技術の装置では、洗浄デバイスの移動によって噴霧ノズルの洗浄しか行われない。
【0008】
そのほか、ハンドホイールが洗浄デバイス用のシャフトに回転式に結合されることによって洗浄デバイスを管路内部で旋回させることができ、これにより噴霧ノズルだけでなく管路の内壁も洗浄できる装置も知られている。しかし、この周知の装置では、管路の長手方向に洗浄デバイスを移動させることができず、噴霧ノズルの最適な洗浄を行うには洗浄デバイスを管路の長手方向に移動させる必要があるため、技術的要件が満たされない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】オーストリア特許出願第A639/2009号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は、この一般的なタイプの従来の周知のデバイスおよび方法について上述した不利な点を克服し、所望の通りに洗浄デバイスを管路内部で移動、旋回可能である、洗浄デバイスを管路の内壁に沿って摺動させる機構を実現する、液体を噴霧するための装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の目的およびその他の目的を考慮すると、本発明により、長手方向を画定するとともに液体を供給するための管路と、前記液体を放出するように形成された噴霧ノズルと、前記管路の内部に配設された、前記噴霧ノズル用または前記管路の内壁用の洗浄デバイスを有するシャフトと、を備える、製紙設備のワイヤまたはフェルトに液体を噴霧するための装置であって、前記シャフトは、前記管路に隣接したハウジング内部に配設され、スロット形ガイドおよびねじを有するよう形成された円筒形スリーブを備える構造をし、前記ねじと相互作用するように配設された制御スピンドルと、前記ハウジングに対して横向きに調整されるように配設されて第1の位置において前記スロット形ガイド内に突出することにより、前記制御スピンドルの回転中に前記シャフトが前記管路の長手方向に移動する、第1の係合デバイスと、前記制御スピンドルを前記円筒形スリーブに回転式に結合するように配設されることにより、前記第1の係合デバイスを前記スロット形ガイドから係合解除した後に前記シャフトを前記制御スピンドルによって回転可能にする、第2の係合デバイスと、を備える装置が提供される。
【0012】
第2のボルトまたはそれに類するものが設けられることによって制御スピンドルを円筒形スリーブに回転式に結合でき、第1のボルトまたはそれに類するものを調整してスロット形ガイドから出した後、制御スピンドルによってシャフトを回転させることができる点において、本発明の目的が達成される。
【0013】
制御スピンドルの横向きの穴に位置する第2のボルトまたはそれに類するものは、制御ばねの作用を受けて径方向に調整されるように取り付けられることが好ましい。この第2のボルトまたはそれに類するものは、第1のボルトまたはそれに類するものを支承し、上記第1のボルトまたはそれに類するものを径方向に外側へ調整した後に、上記制御ばねの作用を受けて上記スロット形ガイド内に突出する。
【0014】
上記第1のボルトまたはそれに類するものは、第2のボルトまたはそれに類するものがスロット形ガイドの外側に位置するところまで、該スロット形ガイド内に突出する第1の位置と、さらに、第2のボルトまたはそれに類するものと共にスロット形ガイド内に位置する第2の位置と、さらに、スロット形ガイドの外側に位置する第3の位置とに調整でき、上記各位置に固定できることが好ましい。
【0015】
設計上の一変形形態によれば、制御スピンドルの横向きの穴に挿入できる第2のボルトまたはそれに類するものは、スロット形ガイド内に突出するような長さを有する。この場合、第1のボルトまたはそれに類するものは、スロット形ガイド内に突出する第1の位置と、スロット形ガイドの外側に位置する第2の位置と、に調整することができる。詳細には、ハウジングの壁は、ねじ付きの穴を備える構造を有することができ、その穴の中に、第1のボルトまたはそれに類するものをねじ止めすることができる。その結果、第1のボルトまたはそれに類するものは、スロット形ガイドに対して固定される位置を有することができる。
【0016】
本発明の特徴とみなされるその他の特徴は、添付の特許請求の範囲に記載されている。
【0017】
本発明は、液体を噴霧するための装置で実施されるものとして本明細書で例示、説明されるが、本発明の趣旨から逸脱することなしに様々な修正および構造的な変更が請求項の均等物の範囲内で行われることも可能であり、当該説明はここに示した細部に限定するためのものではない。
【0018】
しかしながら、以下の特定の実施形態についての説明を添付図面と併せて読むことにより、本発明の構造および操作方法と、その追加の目的および利点がよりよく理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による装置を示す不等角投影図である。
【図2A】本発明による装置の第1の実施形態の、第1の操作位置における軸方向断面図である。
【図2B】本発明による装置の第1の実施形態の、第1の操作位置における、図2Aの線IIa−IIaに沿った断面図である。
【図3A】本発明による装置の第1の実施形態の、第2の操作位置における軸方向断面図である。
【図3B】本発明による装置の第1の実施形態の、第2の操作位置における、図3Aの線IIIa−IIIaに沿った断面図である。
【図4A】本発明による装置の第1の実施形態の細部を示す不等角投影図である。
【図4B】本発明による装置の第1の実施形態の細部を示す不等角投影図である。
【図5A】第1の実施形態の、第3の操作位置における軸方向断面図である
【図5B】図5Aの詳細Bを示す、図5Aの拡大図である。
【図5C】図5Aの詳細Bを示す、別の位置における図5Aの拡大図である。
【図5D】本発明による装置の第1の実施形態の、第4の操作位置における軸方向断面図である。
【図6A】本発明による装置の第2の実施形態の、中間の操作位置における軸方向断面図である。
【図6B】図6Aの詳細Dを示す、図6Aの拡大図である。
【図6C】本発明による装置の第2の実施形態の、他の操作位置における軸方向断面図である。
【図6D】本発明による装置の第2の実施形態の、他の操作位置における軸方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、図面の各図を詳細に参照する。まず、特に図1を参照すると、噴霧ノズル11を備えるよう構成されるとともに、中に洗浄デバイス2が配置された管路1が示されている。管路1の左側の端部は供給ライン12に隣接している。この供給ライン12を介して、洗浄液や潤滑液などの液体、特に水が管路1に供給され、噴霧ノズル11から製紙用プラントのワイヤまたはフェルトに放出される。管路1の右側の端部には、円筒形ハウジング10がフランジ3によって取り付けられ、その円筒形ハウジング10内に洗浄デバイス2の制御デバイスが位置する。この制御デバイスは、ハンドホイール41によって作動させることができる。さらに、連結部品13が管路1に連結され、この連結部品13に制御レバー14で制御可能な弁が配置される。洗浄運転中に、連結部品13を介して管路1をすすぐことができる。管路1に供給される液体中には汚れ粒子が存在する場合があり、その汚れ粒子が噴霧ノズル11の内側に堆積する結果、噴霧ノズル11の機能性が損なわれるか、汚れ粒子が管路1の内壁に堆積する結果、洗浄デバイスの機能性が同様に損なわれるため、管路1は周期的に洗浄する必要がある。
【0021】
さらに図2A、図2Bから分かるように、洗浄デバイス2はシャフト21に配置され、シャフト21はスペーサ要素22およびブラシ24用のキャリヤ23を備えるよう構成される。ブラシ24は、ねじ付きボルト25によってキャリヤ23に保持される。
【0022】
ハウジング10の内部に位置する制御デバイス4は、制御ロッド42を有する。制御ロッド42は、フランジ3を封止する形で貫き、シャフト21に固定式に連結される。ハウジング10の内部で、制御ロッド42は、溝などのスロット44を備えるよう構成されて、固定式に連結された円筒形スリーブ43に、隣接している。このスロット44内には、ハウジング10にねじ止めされるボルト45が突出する。スリーブ43の長手方向に延びる上記スロット44は、管路1と反対の方を向いている端部に、長手方向に対して横向きに延びた区画44aを備えるよう構成されている。区画44aは、スリーブ43を貫通する穴に通じている。さらに、スリーブ43は、管路1と反対の方を向いている端部に、内部ねじ46を備えるよう構成されている。このスリーブ43内に、円筒形スリーブ43の内部ねじ46と相互作用する外部ねじ48を備えるよう構成された制御スピンドル47が突出する。制御スピンドル47にはハンドホイール41が取り付けられ、ハンドホイール41によって制御スピンドル47を回転させることができる。
【0023】
この装置の機能は、以下の通りである。
【0024】
ハンドホイール41の回転によって、制御スピンドル47が回転する。その結果、スリーブ43および制御ロッド42がハウジング10に対して移動し、そしてシャフト21とブラシ24が、管路1に対して矢印Aの方向に移動する。この移動は、制御スピンドル47の外部ねじ48と、スリーブ43の内部ねじ46とによって、そしてスロット44内に突出するボルト45によって、スロット形ガイドが形成されることにより行われる。この移動の結果、ブラシ24によって噴霧ノズル11の効果的な洗浄が行われる。
【0025】
この制御移動の最後に、ボルト45は、スロット44の斜めに延びる区画44aの中に進み、その結果、スリーブ43、制御ロッド42、およびシャフト21が約45°回転する。シャフト21のこの位置は、図3Aおよび図3Bに示されている。この結果、噴霧ノズル11がブラシ24から解放される。ボルト45が、スロット44の斜めの区画44aの端部で、そこに位置する穴50の中に入るので、スリーブ43をさらに回転させ、ブラシ24を移動させることは不可能になる。
【0026】
さらに、図4Aおよび図4Bに示されているように、ボルト45に追加して、他のボルト51をハウジング10に挿入することができる。ボルト51により、スリーブ43と制御スピンドル47とを互いに回転式に結合できる。
【0027】
図5Aおよび図5Bから分かるように、制御スピンドル47は、ハンドホイール41と反対側に位置する端部に、突出部47aを備えるよう構成されている。その突出部47aは横向きの穴52を有し、その穴に第2のボルト51が突出する。第2のボルト51のヘッド51aが穴50内に位置することと、さらに第2のボルト51のヘッド51aに位置する穴51b内に第1のボルト45の突出部45aが突出することから、制御スピンドル47は回転することも移動することもできない。より正確に言うと、洗浄デバイスは非操作位置にある。
【0028】
一方、図5Cから分かるように、第1のボルト45が矢印Cに方向に上向きに移動するとすぐに、第2のボルト51が第1のボルト45より解放される。これにより、制御スピンドル47が回転できるようになる。制御スピンドル47は、スリーブ43、制御ロッド42およびシャフト21に、第2のボルト51によって回転式に結合されるので、ハンドホイール41を回転することによって、スリーブ43と制御ロッド42を介してシャフト21が回転する。この結果、管路1の内壁に沿ってブラシ23が旋回する。
【0029】
さらに他の操作位置の1つが図5Dに示されている。この結果として、噴霧ノズル11と管路1の内壁の両方を洗浄することができる。
【0030】
したがって、管路1に配置された洗浄デバイス2を、所望のように管路1に対して移動、旋回が可能な装置が製造される。この結果、噴霧ノズル11や管路1の内壁に位置する汚れ粒子が、その位置から分離される。
【0031】
汚れ粒子を管路1から取り除くためには、ハンド・レバー14を旋回させることによって、連結部品13に位置する弁を開位置に移動させる。これにより、管路12を介して供給される液体が管路1に入り、連結部品13を介して流れていく。その結果、管路1に位置する、洗浄運転中に噴霧ノズル11および/または管路1の内壁からブラシ24によって分離された汚れ粒子は、連結部品13を介して流されていく。
【0032】
図6A、図6B、図6C、図6Dを用いて説明される本発明の装置の第2の実施形態は、制御スピンドル47の突出部47aに設けられた穴52に挿入される第2のボルト51が、突出部47aとボルトヘッド51aの間に配置される圧縮ばね53を備えるよう構成されている点と、ハウジング10に設けられた穴10aにねじ止めされる第1のボルト45を3つの異なる高さ位置に固定できる点において、第1の実施形態と異なる。
【0033】
図6Aおよび図6Bに示されている位置においては、ボルト45および第2のボルト51の両方が、スロット44の端部に位置する穴50内に突出している。その結果、制御ロッド42およびシャフト21は回転することも移動することもできず、洗浄デバイスは非操作位置にある。
【0034】
図6Cに示されている位置においては、第2のボルト51が圧縮ばね53の動作と反対方向に移動して、そのボルトヘッド51aがスロット44の外側に位置するところまで、第1のボルト45がスロット44内に突出する。この位置は、制御スピンドル47と制御ロッド21の開始位置である。ここで、ハンドホイール41を回転することによって、円筒形スリーブ43、制御ロッド42、およびシャフト21の移動がスロット形ガイドを用いて行われ、ブラシ24の移動が管路1の長手方向に行われる。
【0035】
図6Dに示されているように、第1のボルト45が穴50の外側に位置するところまで上向きに移動するとすぐに、ボルトヘッド51aが圧縮ばね53の動作を受けて穴50内に入って、制御スピンドル47が、円筒形スリーブ43に回転式に結合され、この円筒形スリーブ43を介して制御ロッド42およびシャフト21に回転式に結合される。ハンドホイール41を回転させるとブラシ24が旋回する結果、管路1を内壁に沿って洗浄することができる。
【0036】
このように、管路1の内部に配置される洗浄デバイス2を、管路1の内壁に沿って所望のように移動、旋回させることが可能な装置が同様に製造される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向を画定するとともに液体を供給するための管路と、
前記液体を放出するように形成された噴霧ノズルと、
前記管路の内部に配設された、前記噴霧ノズル用または前記管路の内壁用の洗浄デバイスを有するシャフトと、を備える、製紙設備のワイヤまたはフェルトに液体を噴霧するための装置であって、
前記シャフトは、前記管路に隣接したハウジング内部に配設され、スロット形ガイドおよびねじを有するよう形成された円筒形スリーブを備える構造をし、
前記ねじと相互作用するように配設された制御スピンドルと、
前記ハウジングに対して横向きに調整されるように配設されて第1の位置において前記スロット形ガイド内に突出することにより、前記制御スピンドルの回転中に前記シャフトが前記管路の長手方向に移動する、第1の係合デバイスと、
前記制御スピンドルを前記円筒形スリーブに回転式に結合するように配設されることにより、前記第1の係合デバイスを前記スロット形ガイドから係合解除した後に前記シャフトを前記制御スピンドルによって回転可能にする、第2の係合デバイスと、を備える装置。
【請求項2】
前記第1の係合デバイスおよび第2の係合デバイスが、それぞれ第1のボルトおよび第2のボルトである、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2のボルトは、前記制御スピンドルに形成された横向き穴の中に配置されるとともに制御ばねの作用を受けて径方向に調整されるように取り付けられて、前記第1のボルトの内側端部を支承する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のボルトを径方向外側へ調整した後に、前記第2のボルトが前記制御ばねの作用を受けて前記スロット形ガイド内に突出する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第2の係合デバイスは、前記制御スピンドルに形成された横向き穴内に配置されるとともに制御ばねの作用を受けて径方向に調整されるように取り付けられて、前記第1の係合デバイスの内側端部を支承する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1のボルトは、
前記第2のボルトが前記スロット形ガイドの外側に位置するところまで前記スロット形ガイド内に突出する第1の位置と、
前記第2のボルトと共に前記スロット形ガイド内に位置する第2の位置と、
前記スロット形ガイドの外側に位置する第3の位置と、に調整可能に配設され、
前記第1のボルトは、前記第1の位置、前記第2の位置、および前記第3の位置に固定可能である、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の係合デバイスは、
前記第2の係合デバイスが前記スロット形ガイドの外側に位置するところまで前記スロット形ガイド内に突出する第1の位置と、
前記第2の係合デバイスと共に前記スロット形ガイド内に位置する第2の位置と、
前記スロット形ガイドの外側に位置する第3の位置と、に調整可能に配設され、
前記第1の係合デバイスが、前記第1の位置、前記第2の位置、および前記第3の位置に固定可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記第2の係合デバイスは、前記制御スピンドルに形成された横向き穴に挿入可能であるとともに、前記スロット形ガイドに突出する長さを有するように形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の係合デバイスは、前記第1の係合デバイスが前記スロット形ガイド内に突出する第1の位置と、前記第1の係合デバイスが前記スロット形ガイドの外側に位置する第2の位置と、に調整可能である、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記ハウジングの壁はねじ付きの穴を有するように形成され、前記第1のボルトは前記穴の中にねじ止めすることができるとともに様々な位置に固定することができる、請求項8に記載の装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【公開番号】特開2010−255160(P2010−255160A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−3968(P2010−3968)
【出願日】平成22年1月12日(2010.1.12)
【出願人】(595101137)
【氏名又は名称原語表記】Klaus Bartelmuss
【出願人】(595101148)
【氏名又は名称原語表記】Heinz Bartelmuss
【Fターム(参考)】