説明

液体塗布容器

【課題】液体を塗布する塗布体の長さを変更して該塗布体の届くことができる範囲を必要に応じて変更ができるようにした液体塗布容器を提供すること。
【解決手段】液体Wを収納する容器本体22に前記液体Wを被塗布面に塗布する塗布体23を取り付けた液体塗布容器21において、前記塗布体23を前記容器本体22の軸線方向に略平行であって、該容器本体22の側面側に位置する状態から該容器本体22の軸線方向に延長させた状態へと変更させることができるように前記塗布体23を前記容器本体22に回動可能に取り付けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばガラス面やボディーなどの被塗布面に塗布される撥水剤、洗浄剤、或いは艶出し剤などの液体を収納し、該液体を被塗布面に塗布することができる液体塗布容器に関する。詳細には液体を塗布する塗布体の長さを変更可能とすることで、該塗布体の届くことができる範囲を必要に応じて変更ができるようにした液体塗布容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の液体塗布容器1としては、例えば図9に示すように、液体Wを収容する容器本体2と、前記容器本体2の首部2aの開口3に取り付けた中蓋4とを備えており、前記中蓋4には前記容器本体2内部からの液体Wが吐出する液体吐出口5が形成されていると共に、前記中蓋4上面には液体Wを被塗布面に塗布する塗布体6が固定されたものがあった(例えば特許文献1参照)。
【0003】
ところが、従来の液体塗布容器1においては、塗布体6が中蓋4上面に固定されていたため、塗布体6を被塗布面に押し当てる際には、該液体塗布容器1を被塗布面に垂直に立てて押し当てなければならず、手の届きにくい所に液体を塗布する場合には、該液体塗布容器1が斜めになるので、塗布体6も斜めになってしまい、塗布体6を被塗布面に確実に押し当てることができなかった。このため、液体を被塗布面に均一に塗布できず、斑になったり、塗布作業に時間を要したりするといった不具合が生じていた。
【0004】
そこで、特許出願人は、このような技術的課題を解決すべく、鋭意検討の結果、手の届きにくい所でも、液体を被塗布面に均一に塗布することができ、塗布作業を効率よく行うことができる液体塗布容器を提案している(特許文献2参照)。
【0005】
この液体塗布容器11は、図10に示すように、液体Wを収納する容器本体12の首部12aに前記液体Wを被塗布面に塗布する塗布体16を図10中矢印方向に前記容器本体12の側面側方向に回動可能に取り付けたことを特徴とするものである。
【0006】
【特許文献1】特開2002−234562号公報(第2〜3頁、図1参照)
【特許文献2】特開2004−189260号公報(図1参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記液体塗布容器11によれば、液体Wを収納する容器本12体の首部12aに前記液体Wを被塗布面に塗布する塗布体16が前記容器本体12の側面側方向に回動可能に取り付けられていることから、手の届きにくい所でも、液体Wを被塗布面に均一に塗布することができ、かつ塗布作業を効率よく行うことができるとの効果を奏する。
【0008】
ところが、上記提案の液体塗布容器11の場合、塗布体16の長さが固定されているため、塗布体16の届く範囲でしか液体の塗布ができないため、脚立や梯子などを用いて手の届く範囲を広げるという方法を採られていた。
【0009】
本発明は、上記提案の液体塗布容器をさらに改良したものであり、液体を塗布する塗布体の長さを変更して該塗布体の届くことができる範囲を必要に応じて変更ができるようにした液体塗布容器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、液体を収納する容器本体に前記液体を被塗布面に塗布する塗布体を取り付けた液体塗布容器において、
前記塗布体を前記容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の側面側に位置する状態から該容器本体の軸線方向に延長させた状態へと変更させることができるように前記塗布体を前記容器本体に回動可能に取り付けたことを特徴とする液体塗布容器をその要旨とした。
【0011】
請求項2記載の発明は、塗布体を回動させて容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の側面側に位置する状態としたとき、前記容器本体からの液体は前記塗布体の基端部に吐出され、該塗布体の基端部から先端部に向かって該塗布体全体に広がりながら流下するようになっており、
前記塗布体を回動させて前記容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の軸線方向に延長したとき、前記容器本体からの液体は前記塗布体の基端部から先端部に向かって吐出され、該塗布体の先端部から基端部に向かって該塗布体全体に広がりながら流下するようにしたことを特徴とする請求項1記載の液体塗布容器をその要旨とした。
【0012】
請求項3記載の発明は、容器本体の首部開口を閉塞する中蓋が前記首部に取着されるキャップ内に固定されており、前記中蓋には前記容器本体内に配置される液体導出管と先端が塗布体内に固定される液体吐出管とが接続されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の液体塗布容器をその要旨とした。
【0013】
請求項4記載の発明は、塗布体が、基端部が容器本体の首部に取着されるキャップに回動可能に固定されるベースと、液体を被塗布面に塗布する塗布部と、前記ベースと塗布部との間に配される液体の流路規制体とからなることを特徴とする請求項3記載の液体塗布容器をその要旨とした。
【0014】
請求項5記載の発明は、塗布体の流路規制体は内側流路と外側流路とを有し、前記内側流路の基端部側には液体吐出管先端が突出しており、
前記塗布体を回動させて容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の側面側に位置する状態としたとき、前記液体吐出管先端の吐出口は前記外側流路の基端部方向に開口し、前記容器本体からの液体は前記外側流路内に吐出され、該外側流路の基端部から先端部に向かって流下しつつ所定間隔に設けた供給孔を通じて塗布部に供給されるようになっており、
前記塗布体を回動させて前記容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の軸線方向に延長したとき、前記液体吐出管先端の吐出口は前記内側流路の先端部方向に開口し、前記容器本体からの液体は前記内側流路に先端部に向かって吐出され、該内側流路の先端部で繋がる外側通路の先端部から基端部に向かって流下しつつ所定間隔に設けた前記供給孔を通じて塗布部に供給されるようになっていることを特徴とする請求項3記載の液体塗布容器をその要旨とした。
【0015】
請求項6記載の発明は、流路規制体の基端部から先端部にかけて所定間隔に内側流路と外側流路とを繋ぐ通路を設けたことを特徴とする請求項5記載の液体塗布容器をその要旨とした。
【0016】
請求項7記載の発明は、塗布体を容器本体の側面側方向に回動可能としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体塗布容器をその要旨とした。
【発明の効果】
【0017】
請求項1〜6に記載の液体塗布容器にあっては、塗布体を前記容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の側面側に位置する状態から該容器本体の軸線方向に延長させた状態へと変更させることができるように前記塗布体を前記容器本体に回動可能に取り付けたことから、液体を塗布する塗布体の長さを変更して該塗布体の届くことができる範囲を必要に応じて変更がすることができ、脚立や梯子などを用いて手の届く範囲を広げるという面倒で危険な作業を極力避けることができる。
【0018】
請求項7に記載の液体塗布容器にあっては、上記効果に加え、塗布体が容器本体の側面側方向に回動可能であることから、液体を被塗布面に均一に塗布することができ、かつ塗布作業を効率よく行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の液体塗布容器を図面に示した一実施の形態に従ってさらに詳しく説明する。図1〜図3に示すように、本発明の液体塗布容器21は、液体Wを収納する容器本体22に前記液体Wを被塗布面に塗布する塗布体23を取り付けたものである。
【0020】
容器本体22は、合成樹脂製のフレキシキブルな容器であって、この容器本体22内には、例えばガラス面やボディーなどの被塗布面に塗布される撥水剤、洗浄剤、或いは艶出し剤などの液体Wが収容される。そしてこの容器本体22を押さえて搾り込むと、その時に生じる圧力で容器本体22内の液体Wは、容器本体22の首部22aの開口24に取り付けた中蓋25の内側に接続され、容器本体22内に配置される液体導出管25a(フレキシブル管)、並びに中蓋25の外側に設けられ、その先端が塗布体23内に突出する液体吐出管25bを通して塗布体23に供給されるようになっている。尚、図示の例では、液体吐出管25bと中蓋25とを一体に設けたが、これに限らず、両者は別部材としても良い。
【0021】
尚、本発明の液体塗布容器21において、容器本体22は、液体Wを被塗布面に塗布する際に把持部として機能するものであることから、一定の剛性を持たせるために硬質プラスチックにより構成し、その一部(例えば内側部分)にフレキシブルな部分を設けて、容器本体22を握って塗布作業を行いながら、フレキシブルな部分を押圧することで容器本体22内の内圧を高めて液体Wを吐出させるようにすることもできる。
【0022】
この容器本体22上部に筒状に延びる首部22a周面には、係合溝22bが形成されており、この係合溝22bにキャップ26の係合突起26cが螺合して取着されるようになっている。このキャップ26は2つの分割体26a、26bからなり、これら2つの分割体26a、26bが図1に示すように前記中蓋25を挟み込むように係合し、該キャップ26内に中蓋25が固定されている。尚、容器本体22上部に筒状に延びる首部22a周面には、図8に示すように該液体塗布容器21を長期に亘って使用しない時に液体Wが蒸発するのを防止するためのキャップ30を取着することもできる。また、塗布体23を取り付けた液体塗布容器21の液体Wが使用し尽くされたとき、キャップ30が取着された容器本体22は交換用としても使用することができる。
【0023】
塗布体23は、液体Wを被塗布面に塗布する部分であり、ベース27と流路規制体28と塗布部29とからなる。ベース27は塗布部の台座として機能する部分であり、塗布時に加わる圧力によっても、塗布体23が変形しないように、該塗布体23の形状を保持し得る剛性を持つ剛性体からなる(図示の例では硬質プラスチックからなるが、木製や金属製であっても良い)。
【0024】
このベース27は長楕円形状をなし、その基端部27aが容器本体22の首部22aに取着されるキャップ26に回動可能に固定されている。図2及び図4に示す例では、ベース27の基端部27aが該ベース27から突出するリング形状をなしており、そのリングの内周面側上端部がキャップ26の下端に設けた前記基端部27aのリング形状に対応する係止管26dに係止し、ベース27の基端部27aがキャップ26に回動可能に固定されている。尚、ベース27の固定形態としては、これに限らず、例えばベース27の基端部27aに係止部を有する凹部に設けると共にキャップ26の下端を基端部27aの凹部の形状に対応させて、基端部27aの凹部内にキャップ26の下端を嵌挿することで、キャップ26の下端を係止部によって係止させて抜け止め状態として、ベース27をキャップ26に回動可能に固定する形態などを挙げることができる。
【0025】
塗布部29は、液体を効率よく吸収し易く、しかも一旦吸収した液体を被塗布面により均一に塗布することができるように、その構造は多孔質であり、かつフレキシブルなものが好ましい。具体的にはフェルト、不織布、織物、発泡樹脂体、あるいはこれらの複合体を挙げることができる。図1、図2及び図4に示す例ではいずれもフェルトを用い、これをベース27の形状に対応する長楕円形状に成形したものを使用した。
【0026】
図1、図2及び図4に示す例では、塗布部29には所定間隔に多数の開口32が設けられており、この開口32を通して後述する流路規制体28の供給孔34から供給された液体の一部が直接被塗布面に供給されるようになっている。この塗布部29は流路規制体28に接着剤などで取り付けられるようになっている。また、塗布部29には、図7に示すように、カバー33が取り付けられるようになっている。このカバー33は不使用時の塗布体29の保護を目的とするものであり、またカバー33の内面側には筒状体(図示しない)が突設されており、該カバー33を塗布体29に取り付けたとき、前記筒状体(図示しない)が開口32を通して流路規制体28内に進入し、流路規制体28内に突出する液体吐出管25bの先端を覆って密栓し、不使用時に液体吐出管25bから液体Wが漏れ出るのを防止できるようになっている。
【0027】
流路規制体28は、前記ベース27と塗布部29との間に配されて、液体吐出管25bから吐出された液体Wの流路を規制し、液体Wが塗布体29に均一に供給されるようにする役割をなす仕切体である。図3、図5及び図6に示す流路規制体28は、いずれも内側流路28aと外側流路28bとを有しており、前記内側流路28aの基端部側には液体吐出管25bの先端が突出し、該液体吐出管25bから流路規制体28内に液体Wが吐出するようになっている。
【0028】
また、図3及び図5に示す流路規制体28には、該流路規制体28の基端部から先端部にかけて所定間隔に内側流路28aと外側流路28bとを繋ぐ通路28cが設けられている。
【0029】
次に、本発明の液体塗布容器21において、容器本体22に取り付けられた塗布体23を回動させたときの液体Wの流れについて説明する。本発明の液体塗布容器21における塗布体23は、図1、図2及び図4中波線で示すように、容器本体22の軸線方向に略平行であって、図2に示すように該容器本体22の側面側に位置する状態から、図4に示すように該容器本体22の軸線方向に延長させた状態へと変更させることができるように、前記容器本体22の首部22aに回動可能に取り付けられている。
【0030】
図1及び図2中波線で示すように、塗布体23を容器本体22の軸線方向に略平行であって、図2に示すように該容器本体22の側面側に位置する状態(以下収納状態という)としたとき、前記液体吐出管先端25bの吐出口は、流路規制体28の外側流路28bの基端部方向に開口している。このため、容器本体22を押さえて搾り込むと、その時に生じる圧力で容器本体22内の液体Wは、図3中矢印で示すように前記外側流路28b内に吐出され、該外側流路28bの基端部から先端部に向かって重力に従って流下しつつ、外側流路28bの基端部から先端部にかけて所定間隔に設けた供給孔34を通じて塗布部29に供給されるようになっている。
【0031】
一方、塗布体23を回動させて、図1及び図4中波線で示すように、容器本体22の軸線方向に略平行であって、図4に示すように該容器本体22の軸線方向に延長したとき(以下延長状態という)、前記液体吐出管25bの先端の吐出口は、流路規制体28の内側流路28aの先端部方向に開口することになる。このため、容器本体22を押さえて搾り込むと、その時に生じる圧力で容器本体22内の液体Wは、図5中矢印で示すように内側流路28aの先端部に向かって吐出され、該内側流路28aの先端部で繋がる外側通路28bの先端部から基端部に向かって重力に従って流下しつつ、前記供給孔34を通じて塗布部29に供給されるようになっている。
【0032】
また延長状態のとき、図5中矢印で示すように内側流路28aの先端部に向かって吐出された液体Wの一部は、そのまま内側流路28a内を先端部から基端部に向かって重力に従って流下しつつ、内側流路28aと外側流路28bとを繋ぐ通路28cを通して外側流路28bへと流れ込み、該外側流路28bの供給孔34を通じて塗布部29に供給されるようになっている。
【0033】
上記の如く、本発明の液体塗布容器21にあっては、塗布体23を収納した収納状態の場合、又は塗布体23を延長した延長状態の場合のいずれにあっても、容器本体22からの液体Wは、液体吐出管25bの先端が開口する流路規制体28内に吐出され、塗布体23の各回動位置において、それぞれ流路規制体28の内側流路28a及び外部流路28bの規制を受けながら流下し、塗布部29に供給されるので、塗布部29には液体Wが該塗布部29全体に均一となるように供給される。
【0034】
図6は、流路規制体28の別形態を示すものである。この流路規制体28は、内側流路28aの外側に該内側流路28aと繋がる多数のくの字状の外側流路28bを設けたものであり、各外側流路28bの基点となる部分に塗布部29へと繋がる供給孔34が形成されている。この形態の場合、塗布体23を収納状態としたとき、液体吐出管先端25bの吐出口は、流路規制体28の内側流路28aの基端部方向に開口している。このため、容器本体22を押さえて搾り込むと、その時に生じる圧力で容器本体22内の液体Wは、図6中矢印で示すように内側流路28a内に吐出され、該内側流路28aの基端部から先端部に向かって重力に従って流下する過程で、内側流路28aと繋がる各外側流路28bへと流れ込み、外側流路28bの基点となる部分に形成した供給孔34を通じて塗布部29に供給されるようになっている。
【0035】
一方、塗布体23を回動させて、塗布体23を延長状態としたとき、前記液体吐出管25bの先端の吐出口は、流路規制体28の内側流路28aの先端部方向に開口することになる。このため、容器本体22を押さえて搾り込むと、その時に生じる圧力で容器本体22内の液体Wは、図6中太矢印で示すように内側流路28aの先端部に向かって吐出され、その後、内側流路28a内を先端部から基端部に向かって重力に従って流下しつつ、内側流路28aと繋がる各外側流路28bへと流れ込み、外側流路28bの基点となる部分に形成した供給孔34を通じて塗布部29に供給されるようになっている。
【0036】
また、本発明の液体塗布容器においては、例えば図1及び図2に示すキャップ26下部のベース27の基端部27aが回動可能に固定される係止管26dを弾性体によって構成したり、蛇腹状としたりすることで、塗布体23を容器本体22の側面側方向に回動可能とすることもできる。
【0037】
この場合、塗布体23が図2の位置にあるときも、回動により図4の位置にあるときも、被塗布面に液体Wを塗布するときには、該液体塗布容器21を被塗布面に垂直に立てて押し当てなくても、塗布体23が被塗布面に沿って回動し、該塗布体23全体が常に被塗布面に押し当たるようになり、液体Wを被塗布面に均一に塗布することができ、かつ塗布作業を効率よく行うことができる。
【0038】
尚、本発明の液体塗布容器は、上記した形態のものに限定されるものではなく、例えば塗布体23の流路規制体28を構成する内側流路28aにも供給孔34を形成するなど、「特許請求の範囲」に記載された範囲で自由に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の液体塗布容器を示した組み立て斜視図。
【図2】本発明の液体塗布容器の塗布体を収納状態としたときの一部断面斜視図。
【図3】図2に示す場合の流路規制体内の液体の流れを示す拡大平面図。
【図4】本発明の液体塗布容器の塗布体を延長状態としたときの一部断面斜視図。
【図5】図4に示す場合の流路規制体内の液体の流れを示す拡大平面図。
【図6】流路規制体の別形態を示す拡大平面図。
【図7】本発明の液体塗布容器の塗布体にカバーを取り付けた状態を示す側面図。
【図8】本発明の液体塗布容器の容器本体を長期保管する場合、或いは交換用として使用する場合に使用するキャップを取着した状態を示す側面図。
【図9】従来の液体塗布容器を示した拡大断面図。
【図10】従来の液体塗布容器の別例を示した拡大断面図。
【符号の説明】
【0040】
22・・・容器本体
22a・・・首部
23・・・塗布体
25・・・中蓋
25a・・・液体導出管
25b・・・液体吐出管
26・・・キャップ
27・・・ベース
28・・・流路規制体
28a・・・内側流路
28b・・・外側流路
28c・・・通路
29・・・塗布部
30・・・キャップ
33・・・カバー
34・・・供給孔
W・・・液体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収納する容器本体に前記液体を被塗布面に塗布する塗布体を取り付けた液体塗布容器において、
前記塗布体を前記容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の側面側に位置する状態から該容器本体の軸線方向に延長させた状態へと変更させることができるように前記塗布体を前記容器本体に回動可能に取り付けたことを特徴とする液体塗布容器。
【請求項2】
塗布体を回動させて容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の側面側に位置する状態としたとき、前記容器本体からの液体は前記塗布体の基端部に吐出され、該塗布体の基端部から先端部に向かって該塗布体全体に広がりながら流下するようになっており、
前記塗布体を回動させて前記容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の軸線方向に延長したとき、前記容器本体からの液体は前記塗布体の基端部から先端部に向かって吐出され、該塗布体の先端部から基端部に向かって該塗布体全体に広がりながら流下するようにしたことを特徴とする請求項1記載の液体塗布容器。
【請求項3】
容器本体の首部開口を閉塞する中蓋が前記首部に取着されるキャップ内に固定されており、前記中蓋には前記容器本体内に配置される液体導出管と先端が塗布体内に固定される液体吐出管とが接続されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の液体塗布容器。
【請求項4】
塗布体が、基端部が容器本体の首部に取着されるキャップに回動可能に固定されるベースと、液体を被塗布面に塗布する塗布部と、前記ベースと塗布部との間に配される液体の流路規制体とからなることを特徴とする請求項3記載の液体塗布容器。
【請求項5】
塗布体の流路規制体は内側流路と外側流路とを有し、前記内側流路の基端部側には液体吐出管先端が突出しており、
前記塗布体を回動させて容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の側面側に位置する状態としたとき、前記液体吐出管先端の吐出口は前記外側流路の基端部方向に開口し、前記容器本体からの液体は前記外側流路内に吐出され、該外側流路の基端部から先端部に向かって流下しつつ所定間隔に設けた供給孔を通じて塗布部に供給されるようになっており、
前記塗布体を回動させて前記容器本体の軸線方向に略平行であって、該容器本体の軸線方向に延長したとき、前記液体吐出管先端の吐出口は前記内側流路の先端部方向に開口し、前記容器本体からの液体は前記内側流路に先端部に向かって吐出され、該内側流路の先端部で繋がる外側通路の先端部から基端部に向かって流下しつつ所定間隔に設けた前記供給孔を通じて塗布部に供給されるようになっていることを特徴とする請求項3記載の液体塗布容器。
【請求項6】
流路規制体の基端部から先端部にかけて所定間隔に内側流路と外側流路とを繋ぐ通路を設けたことを特徴とする請求項5記載の液体塗布容器。
【請求項7】
塗布体を容器本体の側面側方向に回動可能としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体塗布容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2009−179340(P2009−179340A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−18746(P2008−18746)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000106771)シーシーアイ株式会社 (245)
【Fターム(参考)】