液体容器用の通気管
【課題】
【解決手段】本発明は、実質的にうねり無く層流を提供する方法で注ぐ際に、空気流れを注ぎ口(11)開口に集中させる空気通路を有する缶蓋(10)を提供する。特に、本発明は缶蓋、缶蓋内の分離可能な注ぎ口、及び缶蓋に一体化された少なくとも1つの空気通路(15)を含む容器(5)を提供し、空気通路(15)は注ぎ口が分離された際に、容器の内側への空気流れを注ぎ口に集中させる大きさだけ分離可能な注ぎ口から延びている。
【解決手段】本発明は、実質的にうねり無く層流を提供する方法で注ぐ際に、空気流れを注ぎ口(11)開口に集中させる空気通路を有する缶蓋(10)を提供する。特に、本発明は缶蓋、缶蓋内の分離可能な注ぎ口、及び缶蓋に一体化された少なくとも1つの空気通路(15)を含む容器(5)を提供し、空気通路(15)は注ぎ口が分離された際に、容器の内側への空気流れを注ぎ口に集中させる大きさだけ分離可能な注ぎ口から延びている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、数個の注ぎ口を有する飲物容器に関し、特に素早く注ぐことを可能にする空気の通り道を有する新規性のある飲物容器に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
飲物容器のような多くの容器が、缶オープナ又は他の道具の必要無しに簡単に開け、好ましくは如何なる部分も分離しないように構成されている。消費者にとって、重要な設計上の要素は、容器の注ぎ特性である。一般に、消費者は比較的早い速度で注ぐことができる容器を用いることを好む。
【0003】
更に、消費者はスムーズに注ぐことができる、即ち一連のサージ(跳ねを生じ及び/又は飲み物の向き、泡立ち又は他の炭酸作用に影響を与える)が無いことを特徴として注ぐことができる容器を好むと考えられる。
飲物容器の内容物が排出されるにつれ、従来の構造では容器の内部と周囲の機有るとの釣り合いが壊れ、その結果、流れが途切れたり、円滑な流れが妨げられることが観察される。起伏のある流れを緩和する従来の試みは、更なる出口開口が容器の蓋構造を通って形成されることを要求した。他の従来の方法は、特殊な注ぎ開口形状を用いる。更なる出口開口及び/又は特殊な注ぎ開口形状では、設計の複雑さ、更なるコスト、及び漏れの懸念が生じる(present)。
【0004】
上記の観点から、大気が、排出された容器の中身と置換されることができ、排出された中身の流れが途切れない結果となる容器開口を求めるニーズが存在する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
実施例によって付与される以下の詳細な説明は、それに伴う発明のみに限定することを意図せず、添付の図面について読めば最も良く理解され、同様の符号は同様の要素及び部分を意味する。
【図1A】図1Aは、本発明に従った缶蓋の一実施例を有する飲料容器の平面図である。
【図1B】図1Bは、本発明に従った隆起した通路を有する一実施例によって付与される空気通路を具えた缶蓋を消費者側から見た平面図である。
【図1C】図1Cは、図1Bの隆起した通路のA−A線に沿う断面図である。
【図1D】図1Dは、隆起した通路のB−B線に沿う断面図である。
【図1E】図1Eは、図1A−図1Dに記載された隆起した通路の高さの特徴を示す断面図である。
【図1F】図1Fは、図1A−図1Dに記載された隆起した通路の高さの特徴を示す断面図である。
【図1G】図1Gは、本発明に従った三角形を呈する隆起した通路の一実施例によって付与される空気通路を具えた缶蓋を消費者側から見た平面図である。
【図1H】図1Hは、本発明に従った三角状を呈する隆起した通路の他の実施例によって付与される空気通路を具えた缶蓋を消費者側から見た平面図である。
【図1I】図1Iは、本発明に従った円形を呈する隆起した通路の一実施例によって付与される空気通路を具えた缶蓋を消費者側から見た平面図である。
【図1J】図1Jは、本発明に従った缶蓋に一体化された2つの空気通路を具えた缶蓋の一実施例を消費者側から見た平面図である。
【図1K】図1Kは、本発明に従った缶蓋に一体化された陰刻された空気通路を有する缶蓋の一実施例を消費者側から見た平面図である。
【図1L】図1Lは、図1Kの陰刻された通路のA−A線に沿う断面図である。
【図2】本発明に従った隆起した通路と薄膜の結合によって付与される空気通路を具えた缶蓋の一実施例を製品側から見た斜視図である。
【図3】本発明に従った隆起した通路とチューブとによって付与される空気通路を具えた缶蓋の一実施例を製品側から見た斜視図である。
【図4】本発明に従ったチューブによって付与される空気通路を具えた缶蓋の一実施例を製品側から見た斜視図である。
【図5】本発明に従った空気通路を具えた缶蓋の鮮明な図である。
【図6】本発明の一実施例の平面図であり、代替の空気通路方向に向けられた機能的な出口領域と2つの切込み線を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
発明の詳細な記載
図1Aは、本発明に従って空気通路(15)を有する缶蓋(10)を含む容器(5)の一実施例の平面図である。容器本体(6)及び缶蓋(10)がアルミニウムから構成されるのが好ましいが、鋼とプラスチックのような他の材料も考えられ、それらは本発明の範囲内である。
図1Aは、取り外せないように、固定された蓋を有する容器を示すが、本発明は裏返し使えるように容器本体に係合可能な容器蓋にも適用可能である。
【0024】
容器本体(6)を形成する方法及び容器蓋(10)への容器本体(6)の取付け具又は結合具は公知である。容器蓋(10)(缶蓋とも呼ばれる)内へ組み込まれる分離可能な注ぎ口(11)は、缶蓋(10)内に切込み線(12)を形成することにより付与される。切込み線(12)は、注ぎ開口を形成すべく、ダイ即ち「ナイフ」で型押しをすることにより形成され得る。
タブ(13)は、例えばリベット(14)によって缶蓋(10)に結合され、該リベット(14)の中心が枢支点を形成する。本発明の缶蓋(10)には、任意のデザイン又はレタリングを彫り込み、又は浮き彫りにしてもよい。
【0025】
一般に、タブ(13)の上側端部を持ち上げて、分離可能な注ぎ口(11)に向けると、タブ(13)の前縁が分離可能な注ぎ口(11)の一部に十分な力で下向きに押され(例えば、リベット(14)に対して)、切込み線(12)に沿って決裂を生じ、分離可能な注ぎ口(11)が内向きに曲がり又は回転することを許し、注ぎ口開口を形成する。一旦、缶蓋(10)の分離可能な注ぎ口(11)が内向きに回転すると、蓋(10)は開口を形成し、該開口の周囲は切込み線(12)にて規定される。
【0026】
本発明の一態様は、内容物である液体の注ぎを容易にする、容器の外部から容器の内部への空気通路に特徴がある。図1Aに記載された容器(5)では、缶蓋(10)には分離可能な注ぎ口(11)から延びる空気通路が付与され、これは容器の外側から容器の内側へ空気流れが集中するのに十分な大きさである。
この開示の目的の為に、語句「空気流れを集中させる大きさ」は、空気通路(15)が開始する注ぎ口(11)の部分に対応する切込み線上の点から、注ぎ口の最上部に接する平面(17)よりも上方に位置する少なくとも点(19)までの距離を意味する。
一実施例では、空気通路(15)によって、容器の中身がその前に占拠した空間を大気が途切れないように占拠することができるから、空気通路により、容器(5)の中身がスムーズで途切れない流れにて注がれ得る。空気通路は、注ぎ開口の注ぎ部(32)の反対側である分離可能な注ぎ口(11)の部分から、延びるのが好ましい。
【0027】
図1Bは、缶蓋(10)を消費者側から見た平面図であり、空気通路は缶蓋(10)に一体化された通路(15a)を具えている。缶蓋(10)の消費者側は缶蓋(10)の外面である。通路(15a)は缶蓋(10)に隆起した通路として一体化され、通路(15a)の上部は缶蓋の上面にて、隣接部に比して隆起している。隆起した通路(15a)の高さにより、容器が注ぎ時に傾いたときに通路が形成されて、液体レベルは注ぎ口の最上部に接する面(17)に達することは注目すべきである。一実施例に於いて、隆起した通路(15a)は略線形方向を有する略楕円形状であり得る。
【0028】
図1Cは、図1Bに示された隆起した通路(15a)の実施例のA−A線に沿う断面図である。図1Dは、図1Bに示された隆起した通路(15a)の実施例のB−B線に沿う断面図である。図1C及び図1Dの断面は例を示し、他の方向や長さが考慮され、それらが本発明の範囲内であるように、発明を限定しないことに注意すべきである。例えば、他の断面は平坦、環状又は頂部を有する。
【0029】
好ましい実施例に於いて、隆起した通路(15a)は、缶蓋(10)内の分離可能な注ぎ口(11)から、注ぎ口(11)を規定する切込み線(12)を横切って、少なくとも空気流れを集中させる大きさにまで延びる。隆起した通路(15a)の大きさ及び形状は、空気通路を均等化するように選択されるのが好ましく、それにより隆起した通路(15a)が、容器への空気取入れ点を集中させ、容器中に大気が流れ込み、容器から流出する量と途切れることなく、置き換わることを確実にする。他の例に於いて、隆起した通路(15a)は缶蓋の周囲から約0.125インチ内が限度である(end)。
【0030】
一実施例に於いて、隆起した通路(15a)は缶蓋(10)内にスタンプで押される。隆起した通路(15a)は缶蓋(10)の上面から約0.001インチ(0.0025cm)から0.060インチ(0.1524cm)の高さの範囲に隆起しており、約0.007インチ(0.018cm)から0.040インチ(0.1016cm)の範囲で隆起しているのが好ましい。
図1Eは、約0.0310インチ(0.078cm)の高さ及び0.0031立方インチ(0.0078cm3)に等しい断面積を有する隆起した通路(15a)の好ましい一実施例を記載している。図1Fは、約0.0180インチ(0.046cm)の高さ及び0.0017立方インチ(0.0043cm)に等しい断面積を有する隆起した通路(15a)の好ましい他の実施例を記載している。図5に記載されたように、隆起した通路(15a)は、缶蓋(10)の美的な外観を稍損ねている。
【0031】
図1A及び図1Bに記載されたように、隆起した通路(15a)の好ましい形状は楕円形を有する略線形であるが、容器の外側から容器の内側に空気通路が集中し、形状が注ぎ口(11)の完全な封止性を実質上低減させない限り、隆起した通路(15a)には如何なる形状も適切である。
隆起した通路(15a)の形状は、図1B、図1E及び図1Fに記載しているように、容器の蓋のあらゆる軸、即ちX軸、Y軸に対して対称であっても、非対称であってもよい。図1G及び図1Hは、缶蓋(10)を消費者側から見た実施例を示し、隆起した通路は、三角形(15b)を呈する。図11は、円形の隆起した通路(15c)によって付与される空気通路を具えた缶蓋(10)を消費者側から見た実施例を示している。
【0032】
図1Jは、2つの空気通路(15)(15d)を有する缶蓋(10)を消費者側から見た実施例を示し、各空気通路は本開示を通して記載された何れかの形状を有する。2つの空気通路が記載されたが、あらゆる数の空気通路が缶蓋(10)に一体化され、それらは本開示の範囲内であることに注目すべきである。
【0033】
図1Kと図1Lについて、或いは隆起した通路に対するものとして、空気通路は陰刻された通路(15e)によって付与される。陰刻された通路(15e)は、缶蓋(10)の隣接部(31)を空気通路に凹ませることによって付与される。隆起した通路について記載された上記の形状及び長さは、陰刻された通路(15e)に等しく適用可能であることに注目すべきである。
【0034】
図2は、本発明の他の実施例を製品側から見た斜視図であり、空気通路は隆起した通路(15a)と薄膜(29)の結合によって付与される。缶蓋(10)の製品側、即ち缶蓋(10)の内面は、容器内に封止された中身が接する蓋の面である。簡潔化の目的から、缶本体、タブ、分離可能な注ぎ口及びリベットは記載されないことに注目すべきである。
薄膜(29)は、隆起した通路(15a)の長さに沿って延び、該薄膜(29)は注ぎ開口(9)に接近した第1開口(21)、及び容器(5)の外側から内部へ集中した空気流れを生じさせる大きさを越える第2開口(20)を形成し、第2開口(20)は缶蓋の周縁(18)に接近している。薄膜(29)は、テープ又は粘着固定される重合体から構成される。
【0035】
図3は、本発明に従った缶蓋の他の実施例の製品側を示し、空気通路は陰刻された通路(15a)及びチューブ(22)が結合することによって配備される。チューブ(22)はテープ(23)又は粘着剤によって缶蓋(10)の製品側に粘着的に固定され、又は隆起した通路(15a)との摩擦係合によって缶蓋(10)の製品側に固定されてもよい。チューブ(22)を缶蓋(10)に固定する他の方法が考えられ、それらは本発明の範囲内であることに注目すべきである。
【0036】
チューブ(22)は、隆起した通路(15a)の長さに沿って延び、注ぎ開口(9)に接近した第1チューブ開口(24)、及び容器の外部から内部へ集中した空気流れを生じさせる大きさを越える第2チューブ開口(25)を形成し、第2チューブ開口(25)は缶蓋の周縁(18)に接近している。チューブ(22)は、高分子材料から構成されるのが好ましいが、これに代えて、チューブ(22)は金属であってもよい。
【0037】
図4は、隆起した通路が無く、チューブ(22)によって空気通路が付与される缶蓋(10)の製品側の一実施例の斜視図である。チューブ(22)は、隆起した通路を形成しない缶蓋(10)の製品側へ例えばテープ(30)で粘着固定される。
本実施例に於いて、チューブ(22)は既存の缶蓋設計に空気通路を付与するのに用いられ得る。さらに、隆起した通路を形成することなく、缶蓋の製品側にチューブ(22)を直接固定しても、缶蓋の使用者側の審美的な特質には影響しない。
【0038】
上記の各実施例に於いて、空気通路(15)は、分離可能な注ぎ口(11)から缶蓋(10)の一部に延びて、空気流れを集中させる。この開示の目的の為に、用語「集中した空気流れ」は、分離可能な注ぎ口(11)の刻み線に対応した空気通路の端部によって導入された平衡化させる空気を表し、大気圧に等しい空気は容器の中身によって以前に占拠された空間に途切れることなく入って置換し、容器の中身は層流又は半層流にて注がれる。ストリームライン流れとも呼ばれる層流は、流体が平行層に流れるとき、層間で中断しない。層流は乱流の反対である。
【0039】
図6は、分離可能な注ぎ口(11)及び2つの代替的な切込み線(12)を示す。プルタブ(13)が点線で示され、リベット(14)によって缶蓋に互いに連結される。図6は更に、液体を取り出すために容器が持ち上げられる時、切込み線とプルタブの接線から下方の容器の流体レベルまで0.12インチ(0.304cm)の距離を有する機能的な排出領域を示す。
実際、機能的な排出領域は、利用可能な先頭空間の量を示し、該空間には流体が注がれる際に、流体が引き出されるにつれ、空気が容器内に進入する。
【0040】
18.67度及び30.35度の様々な角度は、空気通路(15)の第1縁に沿う切込み線と空気通路(15)の交点、及び空気通路(15)の対縁に沿う切込み線と空気通路(15)の交点からの角度を示す。これらの角度は、図面に示すように、2つの異なる切込み線に対する空気通路の向き内の変化を反映している。更に、一実施例に於いて、空気通路の中心線は、リベット(14)から上向きに延びて示される垂直中心線から20.31度の角度を向いて示される。代替の空気通路(15)は点線で示され、垂直中心線に対して30.64度の角度を向いている。
【0041】
試験に基づいて、空気通路パラメータ端部に沿う切込み線角度の最適の向きは、約18.67度であり、空気通路の長手方向は切込み線に対して約90度を向く。図6に示すように、角度が18.67度から30.35度まで増加するにつれ、空気通路のより大きな部分は、機能的な排出領域より下に位置し、それにより空気通路(11)及び空気の進入の有効性を縮小する。
従って、最適な有効性については、切込み線が空気通路(15)に対して約90度の角度を向くべきことが分かった。
【0042】
本発明は、容器の取り入れ点に空気流れを集中させることによって、本発明に係わる空気通路を有さない従来の構造に比較して、注ぎ時間を20%にまで改善する。
【0043】
本発明に係わる空気通路は更に、大気の途切れない流れを均等化することによって、注ぎのうねりを減らし又は除去する。
【0044】
本発明の更なる利点は、缶蓋を開けた際に、跳ねを実質的に減少し又は防止する利点があり、特に窒素が充填された低温殺菌した製品に利点がある。
【0045】
本発明が概略的に記載されてきたが、本発明を開示された例に限定することを意図していない。
【0046】
ここでは好ましい実施例が記載されてきたが、本発明は添付の請求の範囲の範囲内で実施例以外にも具体化され得ることは理解されるべきである。
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、数個の注ぎ口を有する飲物容器に関し、特に素早く注ぐことを可能にする空気の通り道を有する新規性のある飲物容器に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
飲物容器のような多くの容器が、缶オープナ又は他の道具の必要無しに簡単に開け、好ましくは如何なる部分も分離しないように構成されている。消費者にとって、重要な設計上の要素は、容器の注ぎ特性である。一般に、消費者は比較的早い速度で注ぐことができる容器を用いることを好む。
【0003】
更に、消費者はスムーズに注ぐことができる、即ち一連のサージ(跳ねを生じ及び/又は飲み物の向き、泡立ち又は他の炭酸作用に影響を与える)が無いことを特徴として注ぐことができる容器を好むと考えられる。
飲物容器の内容物が排出されるにつれ、従来の構造では容器の内部と周囲の機有るとの釣り合いが壊れ、その結果、流れが途切れたり、円滑な流れが妨げられることが観察される。起伏のある流れを緩和する従来の試みは、更なる出口開口が容器の蓋構造を通って形成されることを要求した。他の従来の方法は、特殊な注ぎ開口形状を用いる。更なる出口開口及び/又は特殊な注ぎ開口形状では、設計の複雑さ、更なるコスト、及び漏れの懸念が生じる(present)。
【0004】
上記の観点から、大気が、排出された容器の中身と置換されることができ、排出された中身の流れが途切れない結果となる容器開口を求めるニーズが存在する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
実施例によって付与される以下の詳細な説明は、それに伴う発明のみに限定することを意図せず、添付の図面について読めば最も良く理解され、同様の符号は同様の要素及び部分を意味する。
【図1A】図1Aは、本発明に従った缶蓋の一実施例を有する飲料容器の平面図である。
【図1B】図1Bは、本発明に従った隆起した通路を有する一実施例によって付与される空気通路を具えた缶蓋を消費者側から見た平面図である。
【図1C】図1Cは、図1Bの隆起した通路のA−A線に沿う断面図である。
【図1D】図1Dは、隆起した通路のB−B線に沿う断面図である。
【図1E】図1Eは、図1A−図1Dに記載された隆起した通路の高さの特徴を示す断面図である。
【図1F】図1Fは、図1A−図1Dに記載された隆起した通路の高さの特徴を示す断面図である。
【図1G】図1Gは、本発明に従った三角形を呈する隆起した通路の一実施例によって付与される空気通路を具えた缶蓋を消費者側から見た平面図である。
【図1H】図1Hは、本発明に従った三角状を呈する隆起した通路の他の実施例によって付与される空気通路を具えた缶蓋を消費者側から見た平面図である。
【図1I】図1Iは、本発明に従った円形を呈する隆起した通路の一実施例によって付与される空気通路を具えた缶蓋を消費者側から見た平面図である。
【図1J】図1Jは、本発明に従った缶蓋に一体化された2つの空気通路を具えた缶蓋の一実施例を消費者側から見た平面図である。
【図1K】図1Kは、本発明に従った缶蓋に一体化された陰刻された空気通路を有する缶蓋の一実施例を消費者側から見た平面図である。
【図1L】図1Lは、図1Kの陰刻された通路のA−A線に沿う断面図である。
【図2】本発明に従った隆起した通路と薄膜の結合によって付与される空気通路を具えた缶蓋の一実施例を製品側から見た斜視図である。
【図3】本発明に従った隆起した通路とチューブとによって付与される空気通路を具えた缶蓋の一実施例を製品側から見た斜視図である。
【図4】本発明に従ったチューブによって付与される空気通路を具えた缶蓋の一実施例を製品側から見た斜視図である。
【図5】本発明に従った空気通路を具えた缶蓋の鮮明な図である。
【図6】本発明の一実施例の平面図であり、代替の空気通路方向に向けられた機能的な出口領域と2つの切込み線を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
発明の詳細な記載
図1Aは、本発明に従って空気通路(15)を有する缶蓋(10)を含む容器(5)の一実施例の平面図である。容器本体(6)及び缶蓋(10)がアルミニウムから構成されるのが好ましいが、鋼とプラスチックのような他の材料も考えられ、それらは本発明の範囲内である。
図1Aは、取り外せないように、固定された蓋を有する容器を示すが、本発明は裏返し使えるように容器本体に係合可能な容器蓋にも適用可能である。
【0024】
容器本体(6)を形成する方法及び容器蓋(10)への容器本体(6)の取付け具又は結合具は公知である。容器蓋(10)(缶蓋とも呼ばれる)内へ組み込まれる分離可能な注ぎ口(11)は、缶蓋(10)内に切込み線(12)を形成することにより付与される。切込み線(12)は、注ぎ開口を形成すべく、ダイ即ち「ナイフ」で型押しをすることにより形成され得る。
タブ(13)は、例えばリベット(14)によって缶蓋(10)に結合され、該リベット(14)の中心が枢支点を形成する。本発明の缶蓋(10)には、任意のデザイン又はレタリングを彫り込み、又は浮き彫りにしてもよい。
【0025】
一般に、タブ(13)の上側端部を持ち上げて、分離可能な注ぎ口(11)に向けると、タブ(13)の前縁が分離可能な注ぎ口(11)の一部に十分な力で下向きに押され(例えば、リベット(14)に対して)、切込み線(12)に沿って決裂を生じ、分離可能な注ぎ口(11)が内向きに曲がり又は回転することを許し、注ぎ口開口を形成する。一旦、缶蓋(10)の分離可能な注ぎ口(11)が内向きに回転すると、蓋(10)は開口を形成し、該開口の周囲は切込み線(12)にて規定される。
【0026】
本発明の一態様は、内容物である液体の注ぎを容易にする、容器の外部から容器の内部への空気通路に特徴がある。図1Aに記載された容器(5)では、缶蓋(10)には分離可能な注ぎ口(11)から延びる空気通路が付与され、これは容器の外側から容器の内側へ空気流れが集中するのに十分な大きさである。
この開示の目的の為に、語句「空気流れを集中させる大きさ」は、空気通路(15)が開始する注ぎ口(11)の部分に対応する切込み線上の点から、注ぎ口の最上部に接する平面(17)よりも上方に位置する少なくとも点(19)までの距離を意味する。
一実施例では、空気通路(15)によって、容器の中身がその前に占拠した空間を大気が途切れないように占拠することができるから、空気通路により、容器(5)の中身がスムーズで途切れない流れにて注がれ得る。空気通路は、注ぎ開口の注ぎ部(32)の反対側である分離可能な注ぎ口(11)の部分から、延びるのが好ましい。
【0027】
図1Bは、缶蓋(10)を消費者側から見た平面図であり、空気通路は缶蓋(10)に一体化された通路(15a)を具えている。缶蓋(10)の消費者側は缶蓋(10)の外面である。通路(15a)は缶蓋(10)に隆起した通路として一体化され、通路(15a)の上部は缶蓋の上面にて、隣接部に比して隆起している。隆起した通路(15a)の高さにより、容器が注ぎ時に傾いたときに通路が形成されて、液体レベルは注ぎ口の最上部に接する面(17)に達することは注目すべきである。一実施例に於いて、隆起した通路(15a)は略線形方向を有する略楕円形状であり得る。
【0028】
図1Cは、図1Bに示された隆起した通路(15a)の実施例のA−A線に沿う断面図である。図1Dは、図1Bに示された隆起した通路(15a)の実施例のB−B線に沿う断面図である。図1C及び図1Dの断面は例を示し、他の方向や長さが考慮され、それらが本発明の範囲内であるように、発明を限定しないことに注意すべきである。例えば、他の断面は平坦、環状又は頂部を有する。
【0029】
好ましい実施例に於いて、隆起した通路(15a)は、缶蓋(10)内の分離可能な注ぎ口(11)から、注ぎ口(11)を規定する切込み線(12)を横切って、少なくとも空気流れを集中させる大きさにまで延びる。隆起した通路(15a)の大きさ及び形状は、空気通路を均等化するように選択されるのが好ましく、それにより隆起した通路(15a)が、容器への空気取入れ点を集中させ、容器中に大気が流れ込み、容器から流出する量と途切れることなく、置き換わることを確実にする。他の例に於いて、隆起した通路(15a)は缶蓋の周囲から約0.125インチ内が限度である(end)。
【0030】
一実施例に於いて、隆起した通路(15a)は缶蓋(10)内にスタンプで押される。隆起した通路(15a)は缶蓋(10)の上面から約0.001インチ(0.0025cm)から0.060インチ(0.1524cm)の高さの範囲に隆起しており、約0.007インチ(0.018cm)から0.040インチ(0.1016cm)の範囲で隆起しているのが好ましい。
図1Eは、約0.0310インチ(0.078cm)の高さ及び0.0031立方インチ(0.0078cm3)に等しい断面積を有する隆起した通路(15a)の好ましい一実施例を記載している。図1Fは、約0.0180インチ(0.046cm)の高さ及び0.0017立方インチ(0.0043cm)に等しい断面積を有する隆起した通路(15a)の好ましい他の実施例を記載している。図5に記載されたように、隆起した通路(15a)は、缶蓋(10)の美的な外観を稍損ねている。
【0031】
図1A及び図1Bに記載されたように、隆起した通路(15a)の好ましい形状は楕円形を有する略線形であるが、容器の外側から容器の内側に空気通路が集中し、形状が注ぎ口(11)の完全な封止性を実質上低減させない限り、隆起した通路(15a)には如何なる形状も適切である。
隆起した通路(15a)の形状は、図1B、図1E及び図1Fに記載しているように、容器の蓋のあらゆる軸、即ちX軸、Y軸に対して対称であっても、非対称であってもよい。図1G及び図1Hは、缶蓋(10)を消費者側から見た実施例を示し、隆起した通路は、三角形(15b)を呈する。図11は、円形の隆起した通路(15c)によって付与される空気通路を具えた缶蓋(10)を消費者側から見た実施例を示している。
【0032】
図1Jは、2つの空気通路(15)(15d)を有する缶蓋(10)を消費者側から見た実施例を示し、各空気通路は本開示を通して記載された何れかの形状を有する。2つの空気通路が記載されたが、あらゆる数の空気通路が缶蓋(10)に一体化され、それらは本開示の範囲内であることに注目すべきである。
【0033】
図1Kと図1Lについて、或いは隆起した通路に対するものとして、空気通路は陰刻された通路(15e)によって付与される。陰刻された通路(15e)は、缶蓋(10)の隣接部(31)を空気通路に凹ませることによって付与される。隆起した通路について記載された上記の形状及び長さは、陰刻された通路(15e)に等しく適用可能であることに注目すべきである。
【0034】
図2は、本発明の他の実施例を製品側から見た斜視図であり、空気通路は隆起した通路(15a)と薄膜(29)の結合によって付与される。缶蓋(10)の製品側、即ち缶蓋(10)の内面は、容器内に封止された中身が接する蓋の面である。簡潔化の目的から、缶本体、タブ、分離可能な注ぎ口及びリベットは記載されないことに注目すべきである。
薄膜(29)は、隆起した通路(15a)の長さに沿って延び、該薄膜(29)は注ぎ開口(9)に接近した第1開口(21)、及び容器(5)の外側から内部へ集中した空気流れを生じさせる大きさを越える第2開口(20)を形成し、第2開口(20)は缶蓋の周縁(18)に接近している。薄膜(29)は、テープ又は粘着固定される重合体から構成される。
【0035】
図3は、本発明に従った缶蓋の他の実施例の製品側を示し、空気通路は陰刻された通路(15a)及びチューブ(22)が結合することによって配備される。チューブ(22)はテープ(23)又は粘着剤によって缶蓋(10)の製品側に粘着的に固定され、又は隆起した通路(15a)との摩擦係合によって缶蓋(10)の製品側に固定されてもよい。チューブ(22)を缶蓋(10)に固定する他の方法が考えられ、それらは本発明の範囲内であることに注目すべきである。
【0036】
チューブ(22)は、隆起した通路(15a)の長さに沿って延び、注ぎ開口(9)に接近した第1チューブ開口(24)、及び容器の外部から内部へ集中した空気流れを生じさせる大きさを越える第2チューブ開口(25)を形成し、第2チューブ開口(25)は缶蓋の周縁(18)に接近している。チューブ(22)は、高分子材料から構成されるのが好ましいが、これに代えて、チューブ(22)は金属であってもよい。
【0037】
図4は、隆起した通路が無く、チューブ(22)によって空気通路が付与される缶蓋(10)の製品側の一実施例の斜視図である。チューブ(22)は、隆起した通路を形成しない缶蓋(10)の製品側へ例えばテープ(30)で粘着固定される。
本実施例に於いて、チューブ(22)は既存の缶蓋設計に空気通路を付与するのに用いられ得る。さらに、隆起した通路を形成することなく、缶蓋の製品側にチューブ(22)を直接固定しても、缶蓋の使用者側の審美的な特質には影響しない。
【0038】
上記の各実施例に於いて、空気通路(15)は、分離可能な注ぎ口(11)から缶蓋(10)の一部に延びて、空気流れを集中させる。この開示の目的の為に、用語「集中した空気流れ」は、分離可能な注ぎ口(11)の刻み線に対応した空気通路の端部によって導入された平衡化させる空気を表し、大気圧に等しい空気は容器の中身によって以前に占拠された空間に途切れることなく入って置換し、容器の中身は層流又は半層流にて注がれる。ストリームライン流れとも呼ばれる層流は、流体が平行層に流れるとき、層間で中断しない。層流は乱流の反対である。
【0039】
図6は、分離可能な注ぎ口(11)及び2つの代替的な切込み線(12)を示す。プルタブ(13)が点線で示され、リベット(14)によって缶蓋に互いに連結される。図6は更に、液体を取り出すために容器が持ち上げられる時、切込み線とプルタブの接線から下方の容器の流体レベルまで0.12インチ(0.304cm)の距離を有する機能的な排出領域を示す。
実際、機能的な排出領域は、利用可能な先頭空間の量を示し、該空間には流体が注がれる際に、流体が引き出されるにつれ、空気が容器内に進入する。
【0040】
18.67度及び30.35度の様々な角度は、空気通路(15)の第1縁に沿う切込み線と空気通路(15)の交点、及び空気通路(15)の対縁に沿う切込み線と空気通路(15)の交点からの角度を示す。これらの角度は、図面に示すように、2つの異なる切込み線に対する空気通路の向き内の変化を反映している。更に、一実施例に於いて、空気通路の中心線は、リベット(14)から上向きに延びて示される垂直中心線から20.31度の角度を向いて示される。代替の空気通路(15)は点線で示され、垂直中心線に対して30.64度の角度を向いている。
【0041】
試験に基づいて、空気通路パラメータ端部に沿う切込み線角度の最適の向きは、約18.67度であり、空気通路の長手方向は切込み線に対して約90度を向く。図6に示すように、角度が18.67度から30.35度まで増加するにつれ、空気通路のより大きな部分は、機能的な排出領域より下に位置し、それにより空気通路(11)及び空気の進入の有効性を縮小する。
従って、最適な有効性については、切込み線が空気通路(15)に対して約90度の角度を向くべきことが分かった。
【0042】
本発明は、容器の取り入れ点に空気流れを集中させることによって、本発明に係わる空気通路を有さない従来の構造に比較して、注ぎ時間を20%にまで改善する。
【0043】
本発明に係わる空気通路は更に、大気の途切れない流れを均等化することによって、注ぎのうねりを減らし又は除去する。
【0044】
本発明の更なる利点は、缶蓋を開けた際に、跳ねを実質的に減少し又は防止する利点があり、特に窒素が充填された低温殺菌した製品に利点がある。
【0045】
本発明が概略的に記載されてきたが、本発明を開示された例に限定することを意図していない。
【0046】
ここでは好ましい実施例が記載されてきたが、本発明は添付の請求の範囲の範囲内で実施例以外にも具体化され得ることは理解されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の頂部に位置する缶蓋と、
缶蓋内の分離可能な注ぎ口と、
缶蓋に一体化され、分離可能な注ぎ口が分離されたときに、容器の内側に空気流れを集中させる大きさにまで分離可能な注ぎ口から延びた少なくとも1つの空気通路を具えた容器。
【請求項2】
少なくとも1つの空気通路は、隆起した通路を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
隆起した通路は、線形方向を有する、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
隆起した通路は、略楕円形状を有する、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
更に、分離可能な注ぎ口にて第1の開口を有し、容器の内側に空気流れを集中させる大きさを超える第2の開口を有する隆起した通路の長さに合わせて延びた薄膜を具える、請求項2に記載の容器。
【請求項6】
薄膜は、テープ又は粘着固定される高分子薄膜である、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
隆起した通路は、円形又は三角形である、請求項2に記載の容器。
【請求項8】
少なくとも1つの空気通路は、缶蓋の隣接部を陰刻して付与された、請求項1に記載の容器。
【請求項9】
隆起した通路は、0.001インチ(0.0025cm)から0.060インチ(0.152cm)までの範囲の高さを有する、請求項2に記載の容器。
【請求項10】
少なくとも1つの空気通路は、注ぎ開口の注ぎ部の反対側である分離可能な注ぎ口の切込み線の部分から延びている、請求項1に記載の容器。
【請求項11】
隆起した通路内にチューブが配備された、請求項2に記載の容器。
【請求項12】
隆起した通路は、缶蓋内の分離可能な注ぎ口の一部から、分離可能な注ぎ口を規定する切込み線を横切って、少なくとも空気流れを集中させる大きさにまで延びる、請求項2に記載の容器。
【請求項13】
空気流れを集中させる大きさは、少なくとも1つの空気通路が開始する注ぎ口の部分に対応した、分離可能な注ぎ口を規定する切込み線上の第1点から、注ぎ口の最上部に接する平面よりも上方に位置する少なくとも第2点までの距離で定義される、請求項1に記載の容器。
【請求項14】
缶蓋は、金属又は高分子材料から構成される、請求項1に記載の容器。
【請求項15】
缶蓋は、アルミニウムから構成される、請求項1に記載の容器。
【請求項16】
少なくとも1つの通路は、対称的又は非対称的である、請求項1に記載の容器。
【請求項17】
容器の頂部に位置する缶蓋と、
缶蓋内の分離可能な注ぎ口と、
容器蓋の製品側に固定され、分離可能な注ぎ口が分離されたときに、分離可能な注ぎ口から、空気流れを集中させる大きさだけ、容器の内部に延びた少なくとも1つの空気通路を具えた容器。
【請求項18】
少なくとも1つの空気通路は、チューブである、請求項17に記載の容器。
【請求項19】
チューブは、分離可能な注ぎ口に第1開口を具え、容器の内側へ空気流れを集中させる大きさを越える第2開口を具える、請求項18に記載の容器。
【請求項20】
チューブは、容器の製品側に粘着固定される、請求項18に記載の容器。
【請求項21】
分離可能な注ぎ口と、
分離可能な注ぎ口から、容器蓋に係合する容器本体への集中した空気流れを生じさせる大きさだけ、缶蓋に一体化された少なくとも1つの空気通路を具えた容器蓋。
【請求項22】
缶蓋は裏返し可能に、容器本体に係合する、請求項21に記載の容器蓋。
【請求項23】
少なくとも1つの空気通路は、リベットを通って延びる垂直な中心線から約15−22度向いた長手方向を有し、該リベットは缶蓋を開くように構成されたプルタブに相互に接続された、請求項21に記載の容器蓋。
【請求項24】
缶蓋の開口を規定するのに用いられる切込み線の一部は、少なくとも1つの空気通路と略直角に交差する、請求項21に記載の容器蓋。
【請求項1】
容器の頂部に位置する缶蓋と、
缶蓋内の分離可能な注ぎ口と、
缶蓋に一体化され、分離可能な注ぎ口が分離されたときに、容器の内側に空気流れを集中させる大きさにまで分離可能な注ぎ口から延びた少なくとも1つの空気通路を具えた容器。
【請求項2】
少なくとも1つの空気通路は、隆起した通路を有する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
隆起した通路は、線形方向を有する、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
隆起した通路は、略楕円形状を有する、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
更に、分離可能な注ぎ口にて第1の開口を有し、容器の内側に空気流れを集中させる大きさを超える第2の開口を有する隆起した通路の長さに合わせて延びた薄膜を具える、請求項2に記載の容器。
【請求項6】
薄膜は、テープ又は粘着固定される高分子薄膜である、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
隆起した通路は、円形又は三角形である、請求項2に記載の容器。
【請求項8】
少なくとも1つの空気通路は、缶蓋の隣接部を陰刻して付与された、請求項1に記載の容器。
【請求項9】
隆起した通路は、0.001インチ(0.0025cm)から0.060インチ(0.152cm)までの範囲の高さを有する、請求項2に記載の容器。
【請求項10】
少なくとも1つの空気通路は、注ぎ開口の注ぎ部の反対側である分離可能な注ぎ口の切込み線の部分から延びている、請求項1に記載の容器。
【請求項11】
隆起した通路内にチューブが配備された、請求項2に記載の容器。
【請求項12】
隆起した通路は、缶蓋内の分離可能な注ぎ口の一部から、分離可能な注ぎ口を規定する切込み線を横切って、少なくとも空気流れを集中させる大きさにまで延びる、請求項2に記載の容器。
【請求項13】
空気流れを集中させる大きさは、少なくとも1つの空気通路が開始する注ぎ口の部分に対応した、分離可能な注ぎ口を規定する切込み線上の第1点から、注ぎ口の最上部に接する平面よりも上方に位置する少なくとも第2点までの距離で定義される、請求項1に記載の容器。
【請求項14】
缶蓋は、金属又は高分子材料から構成される、請求項1に記載の容器。
【請求項15】
缶蓋は、アルミニウムから構成される、請求項1に記載の容器。
【請求項16】
少なくとも1つの通路は、対称的又は非対称的である、請求項1に記載の容器。
【請求項17】
容器の頂部に位置する缶蓋と、
缶蓋内の分離可能な注ぎ口と、
容器蓋の製品側に固定され、分離可能な注ぎ口が分離されたときに、分離可能な注ぎ口から、空気流れを集中させる大きさだけ、容器の内部に延びた少なくとも1つの空気通路を具えた容器。
【請求項18】
少なくとも1つの空気通路は、チューブである、請求項17に記載の容器。
【請求項19】
チューブは、分離可能な注ぎ口に第1開口を具え、容器の内側へ空気流れを集中させる大きさを越える第2開口を具える、請求項18に記載の容器。
【請求項20】
チューブは、容器の製品側に粘着固定される、請求項18に記載の容器。
【請求項21】
分離可能な注ぎ口と、
分離可能な注ぎ口から、容器蓋に係合する容器本体への集中した空気流れを生じさせる大きさだけ、缶蓋に一体化された少なくとも1つの空気通路を具えた容器蓋。
【請求項22】
缶蓋は裏返し可能に、容器本体に係合する、請求項21に記載の容器蓋。
【請求項23】
少なくとも1つの空気通路は、リベットを通って延びる垂直な中心線から約15−22度向いた長手方向を有し、該リベットは缶蓋を開くように構成されたプルタブに相互に接続された、請求項21に記載の容器蓋。
【請求項24】
缶蓋の開口を規定するのに用いられる切込み線の一部は、少なくとも1つの空気通路と略直角に交差する、請求項21に記載の容器蓋。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図1G】
【図1H】
【図1I】
【図1J】
【図1K】
【図1L】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図1E】
【図1F】
【図1G】
【図1H】
【図1I】
【図1J】
【図1K】
【図1L】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公表番号】特表2009−543737(P2009−543737A)
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−519693(P2009−519693)
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/073359
【国際公開番号】WO2008/008892
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(500277629)アルコア インコーポレイテッド (49)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/073359
【国際公開番号】WO2008/008892
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(500277629)アルコア インコーポレイテッド (49)
【Fターム(参考)】
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