説明

液体用の容器、特に自動車用エンジンオイルパン又はトランスミッションオイルパン

【課題】閉止及び開放の際のオイルドレンプラグの損傷をなくす、又は軽減するとともに、オイルの漏れがないことを保証するオイルパン等の容器を提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも1つの、取り付けられた位置における下部ドレン開口部(2)と、前記ドレン開口部(2)の中に挿入することができる少なくとも1つの閉塞主部と、を備え、前記ドレン開口部と閉塞主部とは、互いに相補的であるように構成された閉塞部の部分を形成し、この閉塞部は容器をシールするとともにバイオネット式閉塞部の形態である、特に自動車用のエンジンオイルパン又はトランスミッションオイルパンのような液体用の容器に関する。本発明によるこの容器は、閉塞主部がシール要素によってドレン開口部(2)の中央に位置付けられていることによって差別化されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体用の容器、特に自動車用エンジンオイルパン又はトランスミッションオイルパンに関し、この容器は、少なくとも1つの、取り付けられた位置における下部ドレン開口部と、少なくとも1つの閉塞主部とを備え、この閉塞主部はドレン開口部に挿入することができ、ドレン開口部と閉塞主部とは、互いに相補的であるように構成された閉塞部の部分を形成し、この閉塞部は容器をシールするとともにバイオネット式閉塞部の形態である。
【背景技術】
【0002】
このタイプの容器は、例えば、自動車のオイルパン構造の形態の特許文献1から知られている。特許文献2は、特に軽量構造のエンジンオイルパンを開示しており、このエンジンオイルパンは例えば、ダイカストで鋳造したアルミニウム又はプラスティック材料から製造することができることを記載している。この文献において、特にポリイミドがプラスティック製オイルパンの製造に好適であると記載されている。特にプラスティック製オイルパンの場合には、オイルドレンプラグは比較的小さいトルクでのみ固定することができる。例えば、プラスティック材料から成るトランスミッションオイルパンでは、約8Nm近傍のトルクが、ねじ山を保護するために規定されている。保守作業中においては、オイルドレンねじが不適切に締められていることが起こりえる。トルクレンチが使用されない場合には、オイルパンのねじ山は損傷するか又は擦り減ってしまいさえする場合がある。この問題を克服するために、特許文献2は滑り案内部(sliding guide)を有するねじ山を提案しており、このすべり案内部は、オイルパンの外側に配置されているとともに、オイルドレンプラグが、規定され、閉鎖され、シールされた作動位置にあるかどうかを、使用者が視認チェックできるように構成された回転止めを有している。このことによって、ねじ山、滑り案内部、又は必要に応じてバイオネット式閉塞部に負担がかかり過ぎないようにすることが、できる限り保証される。
【0003】
例えば特許文献1に開示されているようなねじ山又は滑り案内部は、特にプラスティック材料に対して適切に実施することは幾分困難である。オイルパン及びオイルドレンプラグのような対応する部品が射出成形工程によって生産されている場合には、この目的に必要とされる工具は、ねじ山を形成するための回転するコアを設けなければならないので、比較的複雑であるとともに費用がかかる。
【0004】
特に一般的に使用される多重成形の場合には、このことは高い経費を伴う。
【0005】
弱い締め付けモーメントに対する必要性により、特許文献1に記載されているようなオイルドレンねじを挿入する工程が、特殊な手段を使用してのみ保証され得る又は行われ得るという事実はさておき、液密性は、プラスティック製ねじ山又はプラスティック製滑り案内部を有するプラスティック製閉塞プラグを備えるシステムによって保証することは幾分困難である。このことは、特にシステムの液密性に必要な閉塞プラグのプリテンションが、温度の変動による材料の形状変化を通じて失われる場合があるという事実と切っても切れない関係にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】独国登録実用新案第20 2008 009 179号明細書
【特許文献2】独国登録実用新案第20 2008 009 179号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、導入部において記載したタイプの容器を上述の観点において改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、取り付けられた位置において少なくとも1つの下部ドレン開口部と、少なくとも1つの閉塞主部とを備える、液体用の容器、特に自動車用のエンジンオイルパン又はトランスミッションオイルパンによって達成され、閉塞主部はドレン開口部に挿入することができ、ドレン開口部と閉塞主部とは、互いに相補的であるように構成された閉塞部の部分を形成し、この閉塞部は容器をシールするとともにバイオネット式閉塞部の形態であり、容器は閉塞主部がシール手段によってドレン開口部の中央に配置されるという事実によって差別化されている。
【0009】
従来技術による既知の閉塞システムに対して、本願発明によれば、シール機能は閉塞システムから完全に切り離されている。言い換えれば、システムの液密性は、固定に対して必要とされるプリテンションとは独立していることを保障されている。
【0010】
本発明によれば、閉塞主部はドレン開口部中に浮遊した状態で取り付けられており、このことによって温度の変動による材料の形状変化がこのように保証される。
【0011】
有利には、ドレン開口部の開口幅は、ドレン開口部を通過する閉塞主部の前記部分の直径より大きく、ドレン開口部のオーバーディメンジョニングは、閉塞主部がドレン開口部に半径方向の遊びを持って挿入され得るように選択される。
【0012】
本発明による容器は、好ましくはエンジンオイルパン又はトランスミッションオイルパンの形態であり、好ましくは熱可塑性材料から成る。例えば、ポリアミドを容器自体及び閉塞主部用の両方の材料として考えることができる。
【0013】
閉塞部がバイオネット式閉塞部の形態であるので、互いに係合する状態となる閉塞部のすべての部分は、アンダーカット無しで構成することができ、このことによって射出成形による製造が最も簡単な道具を使用して可能となる。
【0014】
本発明による容器の特に好ましい変形体においては、閉塞部は、その内側に配置された少なくとも1つの回転停止部を有し、この回転停止部は、閉止状態において閉塞主部の終端位置を規定する。
【0015】
回転停止部は好ましくは、閉塞主部のドレン開口部中へのさらなる回転が不可能となるように構成される。すなわち、回転停止部は視認可能な終端停止部として構成され、これにより閉塞主部の挿入深さの目視検査が不必要となる。
【0016】
閉塞主部は、完全に挿入された状態において、容器の外形と同一平面と成るように好都合に構成されている。
【0017】
閉止状態における、終端位置への閉塞主部の固定は実用的に行われる。
【0018】
本発明による容器の好ましい変形態様においては、閉塞主部を終端位置に固定するために、少なくとも1つのラッチ突起及び/又はラッチ凹所を閉塞主部の周縁に設け、ドレン開口部の周縁の少なくとも1つのラッチ凹所及び/又はラッチ突起と協働させることができる。
【0019】
特に、閉塞主部が浮遊状態で、すなわち半径方向遊びを持ってドレン開口部内に取り付けられているので、固定本体の周縁及びドレン開口部の周縁のラッチ凹所及び/又はラッチ突起が互いに係合するようになったとき、閉塞主部が固定される終端位置へとねじられる際に、閉塞主部の半径方向の柔軟な動作が可能である。
【0020】
ドレン開口部は好ましくはその周縁に保持面及び/又は案内面を設けられ、これら面は閉塞主部の部分とぴったり合った状態で協働する。
【0021】
閉塞主部を、かけられたトルクが閉塞主部の軸方向の動きに変換されるように、回転動作の少なくとも1つの弧状部分に亘ってドレン開口部の中で案内することができる。
【0022】
この場合閉塞主部は、軸方向に第1の弧状部分に亘って、ドレン開口部の周縁上を、閉止され好ましくは固定された終端位置へと有効に案内される。
【0023】
同様に、閉塞主部は軸方向に、第2の弧状区画に亘って、固定された終端位置から開口位置まで案内され得、第1及び第2の弧状区画はドレン開口部の周辺に対して異なる角度範囲を占め、これによって閉塞主部の外形とドレン開口部の周縁の案内面及び保持面との両方を、まったくアンダーカット無しに実施することができる。
【0024】
閉塞主部の案内部の第2の弧状区画は、閉塞主部に設けられたシールリングのストランド厚みと少なくとも同じ大きさである閉塞主部の上昇移動をたどり、よって閉塞主部の開口部は少なくとも上昇(閉塞主部の軸方向の動き)を生み出し、この動きが1つ以上のシールリングをドレン開口部の外へ押し出し、よって閉塞主部を軸方向にドレン開口部からスムーズに取り外すことができる。
【0025】
本発明による容器の最良の構成においては、閉塞主部は少なくとも2つの固定用フック又は固定ペグを有し、これら固定フック又は固定ペグは、少なくとも閉塞主部の閉止された終端位置においてドレン開口部の周縁の保持面の後方に係合している。
【0026】
固定ペグとの相互作用において、保持面は閉塞主部の軸方向の固定のみをもたらし、周縁方向の保持は、ドレン開口部内において閉塞主部を中心に位置合わせする1つ以上のシール手段によってのみ達成される。
【0027】
本発明は、図面に表された最良の実施形態を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明による容器の底面図である。
【図2】閉塞主部の斜視図である。
【図3】閉塞部の部分斜視断面図である。
【図4】固定位置における閉塞部の領域内の容器の内側の斜視図である。
【図5】閉塞主部の開位置における、図4に対応する図である。
【図6】容器の底面図であり、閉塞主部は閉位置にある。
【図7】図1におけるVII−VII線に沿った、閉じて固定された閉塞部の部分断面図である。
【図8】図1における線VIII−VIIIに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明による容器は、自動車用のポリアミド製のオイルパン1として例示されている。
【0030】
図1は、本発明によるオイルパン1の底面図であり、オイルパン1のドレン開口部2に挿入された閉塞主部としてのオイルドレンプラグ3を有している。
【0031】
オイルパン1及びオイルドレンプラグ3の両方は、射出成形によって熱可塑性材料から一体に製造されている。オイルパン1は、その外側にリブ4を備えている。略円形状のドレン開口部2は、その中に液密に挿入されたオイルドレンプラグ3とともに、以下により詳細に記載されるバイオネット式の閉塞部を形成し、オイルパン1の壁部を貫通している。
【0032】
オイルドレンプラグ3は、外側下部に6角形状のソケット5の形状の工具係合凹部を備えている。
【0033】
図2は斜視図の形でオイルドレンプラグを示しており、図1に示したオイルドレンプラグ3の外側下部は、図2における視野から離れる方向に方向付けられている。
【0034】
オイルドレンプラグ3は、一体に成形された本体7を有する閉塞カバー6を実質的に備え、この本体7は、取り付けられた位置においてドレン開口部2を貫通している。
【0035】
閉塞カバー6の本体7は外周溝8を備え、この溝8はO−リングシール9を収容するように作用する。
【0036】
オイルドレンプラグ3の本体7の内側には、互いに半径方向に対向して配置された2つの固定フック10が設けられ、これら固定フック10は、オイルドレンプラグ3の固定された終端位置において、オイルパン1の内側に突出するとともにドレン開口部の内周を形成するカラーの保持面11の後方に係合する。保持面11はそれぞれ、ドレン開口部2の角度範囲の一部分のみに亘って、ドレン開口部2の半径方向の対向する位置にそれぞれ延在している。
【0037】
図4に示されたオイルドレンプラグ3の、固定され、かつ閉塞された位置においては、回転の方向に導かれる、オイルドレンプラグ3の固定フック10の停止部12は、ドレン開口部2の周縁上の回転制限停止部13に当接する。
【0038】
以下の説明においては図8が参照される。ほぼ180°の角度範囲に亘るドレン開口部2の周縁の構成を、この図において見ることができる。参照番号14は、90°の弧に亘って延在する傾斜した案内部を示しており、この案内部は、図面(図8)において右から左へ延在する案内斜面15に隣接するとともに、ほぼ平面状に広がる保持面11へと変化し、この保持面11の終端には回転制限停止部13が位置している。
【0039】
オイルドレンプラグ3はドレン開口部2の中に挿入されているので、オイルドレンプラグ3はドレン開口部2に対して図5に示されるような角度位置を取り、一方固定フック10は、ドレン開口部2の円周方向に対して、また図5における反時計回りの回転方向に対して、傾斜した案内部14の前方の位置を取る。オイルドレンプラグ3のこの角度位置において、傾斜した案内部14は当初は何ら機能していない。
【0040】
オイルドレンプラグ3は、ドレン開口部2の中に、組み合わせた押し−回し動作を使用して挿入され、これによって、反時計方向の移動において固定フック10の保持面11’が案内斜面15と係合するようになる。さらにオイルドレンプラグ3を回転すると、保持面11’がドレン開口部2の周縁の保持面11と係合するようになるまで、オイルドレンプラグ3は軸方向に持ち上げられる。ついには、オイルドレンプラグ3の停止部12がドレン開口部の周縁の回転停止部13に当接するようになる。この位置においは、オイルドレンプラグ3は終端位置にある。
【0041】
始めに既に述べたように、オイルドレンプラグ3の本体7の直径は、全ての点でドレン開口部2の開口幅より小さい。
【0042】
オイルドレンプラグ3の固定は、オイルドレンプラグ3の閉塞カバー6の直径方向に対向する側面に設けられた固定カム16によって行われ、固定カム16は、特に図6から見て取ることができるように、ドレン開口部2の外側に向かって突出する周囲19からなるラッチ突起17及び凹部18と協働する。
【0043】
既に上述したように、オイルドレンプラグ3は、半径方向遊びを持ってドレン開口部2に挿入される。図6において「閉」と示された矢印の方向(外側から見て時計回り)のオイルドレンプラグ3の回転移動によって、オイルドレンプラグ3の周縁の固定カム16は当初はドレン開口部2の周縁の固定突起を登る。オイルドレンプラグ3の浮遊状態での取り付けの結果、及びオイルドレンプラグ3のシールの弾性の故に、オイルドレンプラグ3の全体が半径方向の柔軟な動きを行うことができ、一方、直径方向に対向する固定カム16は周囲19の凹部18中に移動することができる。オイルドレンプラグ3の終端位置において、固定カム16は時計回りの方向において固定突起17の後方に位置するようになり、一方対向する固定カム16は逃げ側の凹部18の端部に対して位置するようになる。
【0044】
特に図2からわかるように、傾斜した滑り面20のそれぞれが、オイルパン1の内側に向かって方向付けされた固定フック10の両側面に設けられ、この傾斜した滑り面20は、特にオイルドレンプラグ3が開/出へとねじられたときに、傾斜した案内部14の下部/外側に当接するようになり、これによって半時計方向の回転動作が同時にオイルドレンプラグ3を開位置に軸方向に案内し、傾斜した案内部のスタガー「A」の量は開位置へのオイルドレンプラグ3の軸方向移動「A」がO−リングシール9のストランド厚みよりわずかに大きくなるように選択され、これによって、O−リングシール9は、オイルドレンプラグ3が開けられるようにねじられるときに、強制された軸方向の動きの結果として、オイルパン1のドレン開口部2との係合状態から外れるように移動する。
【0045】
ドレン開口部の内側を取り巻くカラーにおける窓様の開口部は、参照番号21(図5参照)によって示されており、この開口部は同時にオイル用の排出開口部を形成している。ドレン開口部2はオイルパン1の最も低位置に位置している。
【符号の説明】
【0046】
1 オイルパン
2 ドレン開口部
3 オイルドレンプラグ
4 リブ
5 6角形状ソケット
6 閉塞カバー
7 本体
8 溝
9 O−リングシール
10 固定フック
11 保持面
11’ 保持面
12 停止部
13 回転制限停止部
14 傾斜ガイド部材
15 案内斜面
16 固定カム
17 ラッチ突起
18 凹部
19 周囲
20 傾斜した滑り面
21 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの、取り付けられた位置における下部ドレン開口部(2)と、前記ドレン開口部(2)の中に挿入することができる少なくとも1つの閉塞主部と、を備える、液体用の容器、特に自動車用のエンジンオイルパン又はトランスミッションオイルパンであって、
前記ドレン開口部(2)と閉塞主部とは、閉塞部の互いに相補的であるように構成された部分を形成し、前記閉塞部は容器をシールするとともにバイオネット式閉塞部の形態である液体用の容器において、
閉塞主部がシール手段によってドレン開口部(2)の中央に配置されていることを特徴とする液体用の容器。
【請求項2】
前記ドレン開口部(2)の開口幅は、前記ドレン開口部(2)を通過する前記閉塞主部の前記部分の直径より大きく、ドレン開口部(2)のオーバーディメンジョニングは、閉塞主部がドレン開口部に半径方向の遊びを持って挿入され得るように選択されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記閉塞部は、内側に配置された少なくとも1つの回転停止部(13)を有し、該回転停止部(13)は、閉じられた状態における閉塞主部の終端位置を規定することを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
【請求項4】
閉止状態において、前記終端位置における前記閉塞主部の固定が提供されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の容器。
【請求項5】
前記閉塞主部が終端位置に固定された際に、前記ドレン開口部(2)の周縁の少なくとも1つのラッチ凹部及び/又はラッチ突起と協働する、少なくとも1つのラッチ突起及び/又はラッチ凹部が、前記閉塞主部の周縁に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記ドレン開口部(2)は、その周縁に保持面及び/又は案内面を有し、これら保持面及び/又は案内面は前記閉塞主部の部品にぴったり合った状態で協働することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
回転移動の少なくとも1つの弧状区画に亘って、前記閉塞主部が前記ドレン開口部(2)内、又はドレン開口部の周縁上を、かけられたトルクが前記閉塞主部の軸方向の動きに変換されるように、案内されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
第1の弧状区画に亘って、前記閉塞主部が、前記ドレン開口部(2)の周縁上を、閉止され好ましくは固定された終端位置まで、軸方向に案内されることを特徴とする請求項7に記載の容器。
【請求項9】
第2の弧状区画に亘って、前記閉塞主部が、前記固定された終端位置から開位置へ軸方向に案内され、前記第1及び第2の弧状区画が前記ドレン開口部(2)の周囲に対して異なる角度範囲を占めていることを特徴とする請求項7又は8に記載の容器。
【請求項10】
前記第2の弧状区画は前記閉塞主部の軸方向移動をたどり、前記軸方向移動の量は、前記閉塞主部に設けられたシールリングのストランド厚みに少なくとも等しいことを特徴とする請求項11に記載の容器。
【請求項11】
前記閉塞主部は少なくとも2つの固定用フック(10)又は固定用ペグを有し、これら固定用フック(10)又は固定用ペグは、少なくとも前記閉塞主部の閉止された終端位置において、前記ドレン開口部(2)の周縁の保持面の後方に係合することを特徴とする請求項11に記載の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−87778(P2012−87778A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−93919(P2011−93919)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(508152434)イーベーエス・フィルトラン・クンシュトシュトフ/メタレルツォイニッセ・ゲーエムベーハー (6)
【Fターム(参考)】