説明

液体飲料調製装置のためのポンプ

本発明の第1態様による液体食品または飲料を調製するための装置は、ハウジング20と、ポンプ1と、振動するポンプをハウジングに対して固定するポンプ支持体7と、弾性シール部材10によってハウジングおよびポンプの注入口4aまたは排出口4bに接続される硬質ダクト8と備え、ポンプ支持体は、振動するポンプチャンバ2をハウジング内に弾性的に支持するための弾性支持部材7aを備える。本発明の第2態様による飲料調製装置は、ポンプ1の液体注入口4aに接続され、液体を該液体注入口4aへ断続的に供給するようになっているプレサクションチャンバ14を備える。本発明の第3態様による飲料調製装置は、ポンプ1からの振動を吸収し、ダクト8とポンプ1の液体注入口4aまたは排出口4bとの相対的な動きを可能にするようになっている少なくとも1つの弾性シール部材10を備えるコネクタ9を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体食品または飲料の調製用の装置のためのポンプに関する。特に、本発明は、装置のハウジング内でポンプを弾性的に支持するための弾性支持部材に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料調製機は長年にわたって知られてきた。例えば、米国特許第5,943,472号は、エスプレッソ機の水リザーバと熱水または蒸気分配チャンバとの間の水循環システムを開示している。循環システムは、バルブと、金属製の加熱チューブと、ポンプとを含んでおり、これらは、クランプカラーを使用して結合される、異なるシリコンホースを介してリザーバに接続される。
【0003】
既知の飲料調製装置には、液体を装置内で推進するための様々なタイプのポンプが設けられる。
【0004】
例えば、米国特許第2,715,868号は、カートリッジ内に与えられた飲料原料を、抽出チャンバ内で、該抽出チャンバ内へ案内されてカートリッジを通じて押し進められる水によって抽出するための飲料調製機を開示する。ポンプは、回転式のものであり、加圧液体を抽出チャンバへ移送するためにポンプチャンバ内で動作するブレードを有する。
【0005】
米国特許第5,392,694号は、ピストンポンプが機械のハウジング内に装着されたエスプレッソ機を開示する。ポンプは往復ピストンを有しており、この往復ピストンは、該ピストンと係合される接続ロッドを有する偏心ドライブによって作動される。
【0006】
米国特許第5,992,298号は、振動ポンプが移動可能な態様で、またはぶら下げ態様で懸架された飲料調製機を開示しており、振動をインラインヒータへ伝えて、ヒータを振動させ、それにより、ヒータの限界が下げられる。
【0007】
米国特許第6,554,558号は、エスプレッソ機で用いるのに適した振動ポンプ用の複合ピストンを開示する。
【0008】
一般に、そのような装置のポンプの動作中、ポンプのポンプチャンバ内に収容される被駆動部品、例えばピストンまたは多数のブレードの振動動作または回転動作に起因して、振動が生じる。これらの振動は、その後、装置のハウジングへ伝えられ、したがって、飲料調製装置の品質または操作感に悪影響を及ぼす場合がある。また、振動は、装置のハウジング内に収容される他の構成要素に悪影響を与える場合がある。
【0009】
この問題を克服するため、そのハウジングに伝えられるこれらのポンプ振動を低減するための装置が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、従来技術に基づき、本発明は、装置のポンプをハウジング内に装着するための支持体を設けて、ポンプからハウジングへの振動の伝達を防止しようとするものである。
【0011】
本発明は、前述した問題に対処しようとしている。また、本発明は、本明細書本文の残りの部分で明らかなように、他の目的、特に他の問題の解決策も対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の態様において、本発明は、飲料調製チャンバ内に収容されるポーション原料に基づいて液体食品または飲料組成物を調製するための装置であって、ハウジングと、使用中に振動するポンプチャンバ、特に、移動可能に装着されるピストンをその内部に収容するポンプチャンバを備え、液体注入口と液体排出口とを更に備えるポンプと、ポンプの注入口と流体的に接続する液体供給源とを備え、飲料調製チャンバがポンプの排出口と流体的に接続し、ポンプが装着される装置のハウジングに接続されるポンプ支持体を備える、装置に関する。
【0013】
ポンプ支持体は、ポンプを弾性的に支持するための弾性支持部材、特に、1つ以上のリーフスプリングまたはベローズ形状の弾性支持部材を備えることが好ましい。弾性支持部材は、振動するポンプチャンバからの振動を吸収するために複数の屈曲軸線周りで変形できるようになっている。特に、単一の弾性要素が、複数の離間する屈曲軸線、とりわけ、互いに対向して振動する屈曲軸線を有してもよい。
【0014】
また、装置は、ハウジングおよびポンプ注入口および/またはポンプ排出口に対して機械的に接続され、液体をポンプから、またはポンプに案内するようになっている硬質ダクトを含んでもよい。ダクトは、該硬質ダクトを振動するポンプチャンバに対して弾性的に接続するための弾性シール部材によってポンプ注入口および/またはポンプ排出口と接続されるのが好ましい。
【0015】
弾性支持部材および弾性シール部材は、ポンプチャンバからの振動の伝達を抑制するようになっていることが好ましい。
【0016】
本発明に係る装置を用いると、液体を飲料調製チャンバ内に収容されるポーション原料に供給することができる。したがって、液体供給源によって供給される該液体が飲料調製チャンバ内のポーション原料と相互作用させられ、それにより、液体食品、例えばスープまたは飲料が形成される。
【0017】
液体供給源は、装置に接続される水リザーバまたは給水栓への接続部であってもよい。液体供給源は、装置のハウジングに対して取り外し可能な態様で接続さえるのが好ましい。
【0018】
ポンプは、飲料調製機、特にコーヒーメーカの分野で良く知られる磁気的に作動される振動ポンプであることが好ましい。本装置と共に使用されるポンプの種類の一例が欧州公開特許第288216号に記載されている。この場合、ポンプは、ポンプチャンバの外周に配置されるソレノイドと磁気的に相互作用するピストンを備えており、ポンプチャンバ内にピストンが移動可能に装着される。そのため、ソレノイドに起因するピストンの作動により、液体をポンプの液体注入口から吸引してポンプの液体排出口に圧送することができる。
【0019】
本装置のポンプが前述した実施形態および原理に限定されないことは言うまでもない。液体を装置の飲料調製チャンバへ供給するのに適した任意の他のポンプが装置に適用されてもよい。その場合、特に、ポンプチャンバ内で動作するブレードを備える回転式のポンプが装置に適用されてもよい。
【0020】
ポンプが弾性支持部材、特にベローズ形状の支持部材によって装置のハウジングに装着されるため、ポンプの動作中に生じる振動を効果的に装置のハウジングへ伝えないようにすることができる。そのため、弾性支持部材は、ポンプチャンバの振動を弱めおよび/またはほぼ吸収し、それにより、ポンプチャンバから装置のハウジングへの振動の伝達を防止するようになっている。
【0021】
ベローズ形状のポンプ支持体は、ポンプの弾力的な装着のための一例である。また、ベローズ形状の支持部材は、3つの自由度の全てにおいてポンプが動くことが可能になる。そのため、ポンプの横方向の動き、軸線方向の動き、および、回転動作が可能となり、それにより、ポンプによって発せられる振動の吸収が高められる。したがって、ハウジングに対するポンプの動きは、ベローズ形状の支持部材の剛性に依存する。
【0022】
また、ベローズ形状の弾性支持部材を用いると、ポンプのタイプに関係なくポンプの振動の効果的な吸収が可能となる。そのため、ポンプチャンバ内に収容されるピストンまたはブレードの軸線方向または回転方向の動きに起因して、ポンプによって発せられる軸線方向、横方向、および、径方向の振動が支持部材によって効果的に吸収される。
【0023】
好ましい実施形態において、支持部材は、弾性プラスチックおよび/またはエラストマーなどの弾性材料から成る。この実施形態によれば、支持部材の動きがその弾力性および低剛性によって円滑になるため、ポンプの振動を弾性支持部材によって効果的に抑制できる。
【0024】
弾性支持部材およびポンプ支持体が一体部品として形成されるのが好ましい。このようにすると、弾性部材を伴う支持部材のポンプに対する装着が容易になる。
【0025】
弾性支持部材は、装置のポンプを接続するための電気接続手段を備えることが好ましい。この場合、電気接続手段は、電流を伝導するのに適したワイヤまたは任意の導電材料であることが好ましい。このようにすると、電気接続手段によって装置のポンプを、例えば制御ユニットまたは電源に接続することができる。
【0026】
好ましい実施形態では、電気接続手段が支持部材に組み込まれる。好ましくは、接続手段は、弾性支持部材によって完全にコーティングされ、ポンプを制御ユニットまたは電源に対して電気的に接続するために支持部材のいずれかの側に少なくとも接続部を備える。電気接続手段は、例えば射出成形プロセスによってコーティングされてもよい。
【0027】
したがって、ポンプの動作のために更なるワイヤを設ける必要がない。そのため、支持部材およびポンプの、非常にスペースを取らない配置が得られる。
【0028】
支持部材とポンプの電気接続とを組み合わせることにより、ポンプに対する電気的な接続を確立するために更なる組み付けステップが必要とされない。特に、ポンプの電気接続のために変形可能な標準的なワイヤを避けることにより、人の介入を必要とすることなく、組み付けプロセスを完全に自動化できる。
【0029】
ポンプ支持体は、ポンプの液体注入口および/または液体排出口に接続されるのが好ましい。したがって、ポンプの振動の効果的な吸収を達成することができ、ポンプからハウジングまたはハウジング内に収容される装置の他の部品への振動の伝達を効果的に防止できる。
【0030】
好ましい実施形態において、ポンプの液体排出口と飲料調製チャンバとの間の接続は、硬質ダクト、特に硬質チューブ部材によって確立される。ダクトは、コネクタによってポンプの排出口に接続されるのが好ましい。コネクタは、ポンプの排出口、したがってポンプチャンバを硬質ダクトに対して弾性的に接続するために弾性シール部材を備えることが好ましい。
【0031】
そのため、ポンプの動作に起因する振動が該弾性シール部材によって弱められる。したがって、装置のハウジング内の他の部品へのポンプの振動の伝達、特に、ダクトまたはチューブ部材およびこれに接続される他の部品への振動の伝達を抑制できる。
【0032】
また、弾性シール部材は、ポンプの液体排出口とダクトとの間の接続部をシールし、液体を接続部から流出させないようになっている。また、弾性シール部材は、装置の液体排出口に対するダクトの回動動作を可能にし、ポンプの振動の伝達を更に弱めるようになっている。
【0033】
本発明に係る硬質ダクトがポンプの液体注入口に接続されてもよいことは言うまでもない。これにより、ポンプチャンバから装置のハウジング内の他の部品への振動の伝達、特に、液体注入口のダクトおよびこれに接続される他の部品、例えば液体供給源への振動の伝達を抑制できる。
【0034】
第2の態様において、本発明は、液体食品または飲料を調製するための装置であって、ハウジングと、ポンプチャンバを備え、液体注入口および液体排出口を更に備えるポンプと、ポンプの液体注入口と流体的に接続する液体供給源とを備え、飲料調製チャンバがポンプの排出口と流体的に接続し、ポンプが装着される装置のハウジングに接続されるポンプ支持体と、ポンプの液体注入口に接続され、ポンプの液体注入口へ液体を断続的に供給するようになっているプレサクションチャンバとを備える、装置に関する。
【0035】
この発明に係る装置を用いると、液体を装置の飲料調製チャンバ内に収容されるポーション原料に供給することができ、それにより、原料と液体とを相互に作用させて、液体食品、例えばスープまたは飲料を形成することができる。この場合、液体供給源からの液体は、装置のポンプによって飲料調製チャンバへ供給される。
【0036】
プレサクションチャンバは液体をポンプの液体注入口へ断続的に供給するようになっているため、ポンプの吸引効率が高められる。プレサクションチャンバは、ポンプの振動によって駆動されるようになっていることが好ましい。この場合、ポンプの振動は、プレサクションチャンバの容積が断続的に変化するようにプレサクションチャンバの振動的な動きをもたらす。
【0037】
プレサクションチャンバは液体注入口および液体排出口を備えることが好ましく、液体注入口は液体供給源と流体的に接続し、液体排出口はポンプの液体注入口と流体的に接続する。したがって、プレサクションチャンバは、液体供給源とポンプとの間の流体接続部内に配置される。
【0038】
ポンプの振動によって引き起こされるプレサクションチャンバの容積の断続的な変化に起因して、プレサクションチャンバがプレポンプ膜として作用し、それにより、ポンプの流体負荷挙動が促進される。したがって、ポンプ性能が向上する。
【0039】
好ましい実施形態において、プレサクションチャンバは、ポンプの液体注入口に配置されるポンプ支持体の弾性支持部材、特にベローズ形状の支持部材によって少なくとも部分的に取り囲まれる。これにより、ポンプの振動が弾性支持部材によって吸収され、そのため、弾性部材の振動する動き、または断続的な動きがもたらされる。したがって、ポンプ効率を高めるためにポンプの振動を使用できる。また、プレサクションチャンバを駆動させるための更なる駆動手段を設ける必要がない。更に、装置のハウジングへのポンプの振動の伝達は、弾性支持部材に起因してポンプ支持体によって抑制される。
【0040】
好ましい実施形態において、プレサクションチャンバは、ポンプ支持体の弾性支持部材と硬質支持部材との間で取り囲まれる。これにより、弾性支持部材の下側部分は、ポンプの振動によって駆動されるようになっている可動膜を形成する。したがって、弾性支持部材の下側部分は、ポンプによって及ぼされる振動により、硬質支持部材に対して振動している。そのため、ポンプの注入口で振動する可動膜により、ポンプの吸引効率が高められる。
【0041】
好ましくは、硬質支持部材は、装置のハウジングに接続され、流体案内手段を備える。流体案内手段は、硬質支持部材内に一体に形成されるダクトまたはチューブであってもよい。
【0042】
なお、ポンプの液体注入口に接続されるポンプ支持体が1つだけ存在する場合には、ポンプの振動の全てを使用して、ポンプのプレサクションチャンバを駆動させることができる。しかしながら、ポンプの液体排出口に更なるポンプ支持体を設けて、ポンプから装置のハウジングまたは装置内に配置される他の部品への振動の伝達を更に弱めて抑制することも可能である。
【0043】
第3の態様において、本発明は、液体食品または飲料組成物を調製するための装置であって、ハウジングと、使用中に振動するポンプチャンバ、特に、移動可能に装着されるピストンをその内部に収容するポンプチャンバを備え、液体注入口および液体排出口を更に備えるポンプと、ポンプの液体注入口と流体的に接続する液体供給源と、コネクタによってポンプの液体注入口および/または液体排出口に接続される硬質ダクトとを備え、コネクタが、ポンプからの振動を吸収し、ダクトとポンプの液体注入口および/または排出口との相対的な動きを可能にするようになっている少なくとも1つの弾性シール部材を備える、装置を提案する。
【0044】
この発明に係る装置を用いると、液体を飲料調製チャンバ内に収容されるポーション原料に供給することができ、それにより、原料と液体とを相互に作用させて、液体食品、例えばスープまたは飲料を形成することができる。この場合、液体供給源からの液体は、装置のポンプによって飲料調製チャンバに供給される。
【0045】
装置の動作中、装置のポンプとダクトとの間に弾性シール部材が設けられるため、ポンプの振動が吸収され、したがって、ポンプから飲料調製チャンバ、液体供給源、もしくは、ポンプの液体排出口または液体注入口に接続される装置の他の部品への振動の伝達が防止される。また、前述した実施形態によってダクトとポンプの液体排出口および/または注入口との相対的な動きが可能であるため、ポンプによって発せられる振動の吸収を更に促進させることができる。
【0046】
また、装置内に硬質ダクトを適用したことにより、シリコンチューブなどの柔軟な変形可能なダクトが回避され、したがって、人の介入を伴うことなくポンプおよびダクトを組み付けることができ、自動で行なうことができる。
【0047】
好ましい実施形態において、コネクタは、ダクトとポンプの液体排出口および/または液体注入口とを回動可能に接続するようになっている。したがって、ポンプの液体排出口および/または液体注入口に対するダクトの回動動作が可能であるため、ポンプの軸線方向および横方向の振動の吸収が促進される。そのため、ポンプのタイプに関係なく、ポンプの振動の効果的な吸収を行なうことができる。したがって、軸線方向、横方向、および、回転方向の振動が吸収される。
【0048】
コネクタは、該コネクタの弾性シール部材の位置を固定するようになっているクリップなどの締結手段を更に備えることが好ましい。したがって、コネクタにより、ポンプとダクトとの間で安定した液密な接続が確立される。
【0049】
締結手段は、ポンプおよびダクトのメンテナンス性および交換性が高められるように、取り外しできることが好ましい。
【0050】
また、ポンプ支持体がポンプの液体注入口に接続されるのが好ましい。この場合、ポンプ支持体は、弾力性があるベローズ形状の支持部材などの弾性支持部材を備えることが好ましい。
【0051】
このように、ポンプは、例えばポンプの液体注入口にある弾性支持部材によって、ならびに、ポンプの液体排出口および/または液体注入口にある弾性シール部材によって、装置のハウジング内に弾性的に装着されるため、ポンプの振動を効果的に弱め、またはほぼ抑制することができる。したがって、ポンプチャンバから装置の他の部品への振動の伝達が抑制される。
【0052】
本発明の更なる特徴、利点、および目的は、本発明の実施形態の以下の詳細な説明を読み、添付図面の図と併せて解釈すると、当業者にとって明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る、ポンプおよび該ポンプの液体排出口に接続される支持部材の好ましい実施形態を示している。
【図2】本発明に係る、ポンプおよび該ポンプの液体注入口に配置されるプレサクションチャンバの好ましい実施形態を示している。
【図3a】本発明に係る、チューブ部材とポンプとを接続するために使用されるコネクタの好ましい実施形態の斜視図を示している。
【図3b】本発明に係る、チューブ部材とポンプとを接続するために使用されるコネクタの好ましい実施形態の斜視図を示している。
【図4a】本発明に係る、チューブ部材とポンプとを接続するために使用されるコネクタの好ましい実施形態の側断面図を示している。
【図4b】図4aに係るコネクタの好ましい実施形態の分解組み立て図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1は、本発明に係るポンプ1の好ましい実施形態の側断面図を示している。ポンプ1は、飲料調製機の分野で知られる振動ポンプであることが好ましい。その場合、ピストン3がポンプチャンバ2内に移動可能に装着される。ピストン3に対して力を及ぼすために、少なくとも1つのスプリング(図示せず)がポンプチャンバ2内に設けられるのが好ましい。また、ピストン3と相互に作用するために、ポンプチャンバ2の外周には電磁ソレノイド15が設けられる。そのため、ソレノイド15による作動によって、ポンプチャンバ2内でピストン3の軸線方向往復動作を行なうことができる。ポンプチャンバ2は、ポンプ1の液体注入口4aおよび液体排出口4bに接続される。ピストン3は、ピストン3の往復動作中に液体をポンプ1の液体注入口4aから液体排出口4bへ圧送するために、少なくとも1つのバルブ3bによって選択的に閉じることができる少なくとも1つの孔3aを備える。
【0055】
図示のポンプ1の代わりに、装置内で任意の他のポンプを使用して、液体を液体注入口4aから液体排出口4bへ圧送してもよい。特に、本発明は、飲料調製機において一般に使用される回転式のポンプに対して適用されてもよい。
【0056】
図1に概略的に示されるように、ポンプ1の液体注入口4aは液体供給源5と流体的に接続している。液体供給源5は、ホースまたは管状部材5aによって液体注入口4aに接続されるのが好ましい。液体供給源は、好ましくは取り外し可能な態様で装置に接続される液体リザーバであってもよい。また、液体供給源が給水栓への接続部であってもよい。
【0057】
ポンプ1の液体排出口4bは装置の飲料調製チャンバ6に流体的に接続している。そのため、加圧液体をポンプ1によって飲料調製チャンバ6へ供給して、飲料調製チャンバ6に収容されるポーション原料と相互作用させることにより、スープまたは飲料などの液体食品を調製することができる。その後、液体食品は、出口通路6aによって、装置の操作者により提供される器やカップなどの容器(図示せず)に排出されてもよい。
【0058】
ポンプ1は、ポンプ支持体7によって装置のハウジング20内に装着される。支持体7は、ポンプ1のポンプチャンバ2および/またはソレノイド15に接続されるのが好ましい。支持体7は、ポンプ1に対して取り外し可能な態様で接続されるのが好ましい。したがって、ポンプのメンテナンスやポンプおよび支持体7の交換が容易になる。支持部材はプラスチックから形成されることが好ましい。また、支持体7は、例えばポンプ1のオーバーモールディングによってポンプ1の一体部分として形成されてもよい。
【0059】
支持体7は、弾力性のあるベローズ形状の支持部材7aを備える。支持部材7aは、プラスチックから形成されることが好ましく、支持体7の一体部分である。好ましい実施形態において、ベローズ形状の支持部材7aは、少なくとも1つの柔軟部13aと、柔軟部13aの一体部分として形成される2つの硬質部13bとを備える。柔軟部13aは2つの硬質部13b間に配置されるのが好ましい。好ましい実施形態では、第1の硬質部13bが装置のポンプ1に接続され、第2の硬質部13bが装置のハウジング20と接続していることが好ましい。そのため、柔軟部13aが2つの硬質部13b間に挟まれる。また、図1にダークハッチングにより示されるように、柔軟部13aは、ベローズ形状支持部材7aの外周部を構成する。
【0060】
第2の硬質部13bおよびハウジング20は接続手段20aによって接続されることが好ましい。接続手段20aは、ポンプ1とハウジング20との間の安定した接続を行なうのに適した任意の接続であり得る。特に、接続手段20aは、ネジ取り付け、クランプ取り付け、または、接着取り付けであってもよい。
【0061】
ベローズ形状の弾性支持部材7aはハウジングとポンプ1との間に配置されるため、ポンプ1の動作中の振動の伝達を効果的に抑制できる。また、ポンプ1の振動は、ポンプ1の動きを3つの自由度で可能にする、弾力性のあるベローズ形状支持部材7aによってほぼ吸収される。
【0062】
飲料調製チャンバ6に対するポンプ1の接続を可能にするため、ハウジング20に接続される支持部材7aの硬質部13bは、所定の直径dの開口16を備える。したがって、ダクト8をポンプ1の液体排出口4bに接続することができる。
【0063】
ポンプの動作中、ポンプピストン3がポンプチャンバ2内で垂直に往復し、それに応じてポンプチャンバ2が振動する。その後、そのような振動が弾性支持部材7aに伝えられ、弾性支持部材7aは、対応して略垂直に動き、部材7aの3つの屈曲軸線11a、11b、11c周りでの屈曲によって変形し、振動を吸収し、ハウジング20に対する振動の伝達を防止する。
【0064】
ポンプ支持体7は、ベローズ形状支持部材7aに組み込まれる電気接続手段12を備えることが好ましい。その場合、電気接続手段12は装置のポンプ1に接続される。電気接続手段12は支持体7内で案内されるワイヤであることが好ましい。そのため、電気接続手段12はポンプ支持体7によって絶縁される。ポンプ1に電流を供給するために、少なくともポンプのソレノイド15には一体のコネクタ12bが接続される。
【0065】
また、支持部材7aは、該支持部材7aに組み込まれるコネクタ17を備えることが好ましい。該コネクタ17は、ポンプ1の排出口4bと流体的に接続するダクト8を飲料調製チャンバ6と流体的に接続する更なるダクトまたはチューブ部材6bに接続するための接続部材18を備えることが好ましい。また、コネクタ17は、支持体7によって収容される電気接続手段12を装置の電源(図示せず)に接続するための接続手段12aを備えることが好ましい。コネクタ17が電源のための接続部およびポンプ1の液体接続部の両方を備えるため、非常に統合されたスペースをとらない実施形態が得られる。つまり、ポンプ1の液体・電気接続部を同じステップで組み付けることができるため、システムの組み立てを簡略化することが可能になる。
【0066】
ダクト8は、ポンプからの振動を吸収し、ダクト8と液体排出口4bとの相対的な動きを可能にするように形成されるコネクタ9によってポンプの排出口4bに接続されることが好ましい。そのため、ダクト8を、組み立てプロセスに人の介入を必要とせず、組み立てプロセスの自動化を可能にする硬質部材となるように形成することができる。これにより、ポンプの振動を硬質ダクトまたはチューブ部材8を介して装置内の他の部品へ伝えないように効果的に抑制することができる。随意的に、チューブ部材6bおよびダクト8は、ポンプ1からの振動の伝達を更に抑制するために本発明に係るコネクタ9によって接続されてもよい。コネクタ9の詳細な説明は図3a、3b、4a、4bに関して与えられる。
【0067】
図2は、ポンプおよびポンプの液体注入口に配置されるプレサクションチャンバの他の好ましい実施形態の側断面図を示している。この場合、図中に示される区域Aのプレサクションチャンバ14がポンプ支持体7によって取り囲まれる。
【0068】
ポンプ支持体7は硬質部材7bと弾性ベローズ形状部材7aとを備える。ベローズ形状支持部材7aはポンプ1に接続される。この場合、ベローズ形状支持部材7aとポンプ1との間の接続は、弾性支持部材7aをポンプ1に安定的に接続するのに適する圧入やネジ取り付け等であってもよい。
【0069】
図2に示されるように、弾性支持部材7aは、装置のハウジング20に接続される硬質支持部材7bに接続される。このように、ポンプ1は、ポンプ支持体7の支持部材7a、7bによって装置のハウジング20に装着される。
【0070】
弾性支持部材7aはポンプ1の液体注入口4aに接続される。特に、弾性支持部材7aの上側部分21aはソレノイド15に接続される。この場合、ソレノイド15と弾性支持部材7aの上側部分21aとの間の接続は、ポンプ1からの振動を弾性支持部材7aに伝えるのに適する圧入などの専用の接続手段によって達成される。
【0071】
弾性支持部材7aの下側部分21bは液体注入口4aに接続される。また、弾性支持部材7aの該下側部分21bは硬質支持部材7bにも接続される。
【0072】
弾性支持部材7aと硬質支持部材7bおよびポンプ1の注入口4aとの間の接続は液密な接続である。弾性支持部材7aの下側部分21bは開口22を備えており、ポンプ1の注入口4aが開口22に挿通される。この場合、注入口4aおよび下側部分21bがシール手段を備えることが好ましい。シール手段は、下側部分21bと注入口4aとの間に配置されるリップ状形態部(ripped profile)またはOリングであってもよい。
【0073】
また、下側部分21bは、専用の接続手段(図示せず)によって硬質支持部材7bに接続される。これらの接続手段は、圧入、クランプまたはネジ取り付け、または、接着取り付けであってもよい。
【0074】
図2に示されるように、プレサクションチャンバ14は、弾性部材7aの下側部分21bと硬質支持部材7bとの間に形成される。プレサクションチャンバ14は、液体供給源に接続される液体供給部材5aと接続する注入口5cを備える。プレサクションチャンバの排出口はポンプ1の注入口4aに対応する。
【0075】
プレサクションチャンバ14は弾性部材7aの下側部分21bと硬質部材7bとの間に形成されるため、弾性の下側部分21bがプレサクションチャンバ14の一方側で膜を構成する。
【0076】
弾性支持部材7aは、そのベローズ形状の実施形態に起因して、3つの屈曲軸線11a、11b、11cを備える。したがって、弾性支持部材7aは、硬質支持部材7bに対するポンプの相対的な動きを3つの自由度の全てにおいて可能にする。
【0077】
ポンプ1の動作中、振動は、ポンプ1から弾性支持部材7aに伝えられて、該支持部材7aによってほぼ吸収される。これらの振動によって、弾性支持部材7aの下側部分21bが振動し、それにより、プレサクションチャンバ14の容積の振動的変化が引き起こされる。そのため、容積の変化にしたがって、液体が、装置の液体供給源に流体的に接続する注入口5cからプレサクションチャンバ14内へ吸い込まれ、そこから、液体がポンプ1の液体注入口4aに断続的に供給される。したがって、ポンプ1による液体供給部材5aからの水の引き込みは、弾性支持部材7aの振動動作に起因して増進される。そのため、ポンプ1の吸引効率が高められる。
【0078】
ポンプ1が前述した支持体7のみによってハウジング20に接続されるため、ポンプ1の全ての振動が吸収されて、ポンプ1の吸引効率が高められる。しかしながら、ポンプ1を装置のハウジング20内に安定した態様で装着するために、更なる支持体がポンプ1に接続されてもよい。この場合、そのような更なる支持体は、本発明に係る弾性力のあるベローズ形状の支持部材を備えることが好ましい。
【0079】
図3aおよび図3bは、装置の硬質ダクト、特にチューブ部材8を接続するためのコネクタ9の好ましい実施形態の斜視図を示している。また、図示のコネクタ9は、ポンプ1と装置のチューブ部材8とを接続するために使用されるのが好ましい。
【0080】
それぞれのチューブ部材8は、液体をチューブ部材8内で案内するための孔8aを備える。各チューブ部材8の孔8aは、チューブ部材8の円形支持体10aに接続される。コネクタ9は、各チューブ部材8の一体部分として形成されるのが好ましい。
【0081】
円形支持体10aは、チューブ部材8の外径d1よりも幅広い直径d2の円形凹部であることが好ましい。したがって、円形支持体10aは、チューブ部材8を受けるように形成される。
【0082】
図4aから分かるように、コネクタ9は、チューブ部材8の円形支持体10aに装着される弾性シール部材10を更に備える。弾性部材10は、コネクタ9をシールするのに適したOリング等であることが好ましい。
【0083】
また、コネクタ9は、該コネクタ9に接続されるべきチューブ部材8と相互に作用する締結手段23を備える。締結手段23は、コネクタ9に接続されるべきチューブ部材8の側面に設けられる好ましくは円形溝23bと相互作用するロックリングまたはクリップであることが好ましい。この場合、ロックリング23は、コネクタ9に設けられる凹部23aによって保持される。そのため、締結手段23により、2つのチューブ部材8間の安定した接続が可能となる。
【0084】
コネクタは、孔8aと円形支持体10aとを接続する面取り部10bを更に備える。チューブ部材8がコネクタ9に接続されると、チューブ部材8は、弾性シール部材10および締結手段23のみによって円形支持体10a内に支持される。この場合、面取り部10bにより、コネクタ9に対するチューブ部材8の回動が可能となる。
【0085】
図4bに示されるように、2つのチューブ部材8の組み付けのため、弾性シール部材10がコネクタ9の円形支持体10a内へ導入される。その後、チューブ部材8が円形支持体10a内に導入される。コネクタ9に対するチューブ部材8の位置は、専用の凹部23a内へスライドされる締結手段23によって固定される。締結手段23およびコネクタ9の面取り部10bは、コネクタ9内でチューブ部材8を回動できるように形成される。この場合、コネクタ9内での弾性シール部材10の位置は締結手段23によって固定される。
【0086】
この実施形態によれば、チューブ部材8の互いに対する相対的な動きが可能である。そのため、チューブ部材に対して及ぼされる振動を効果的に抑制できる。また、チューブ部材8間に配置される弾性シール部材10によって、振動の抑制が更に高められる。
【0087】
チューブ部材8およびコネクタ9の前述した実施形態は、本発明に係る装置のポンプ1を装置のチューブ部材8に接続するために使用されるのが好ましい。それにより、ポンプの振動がコネクタ9の前述した実施形態に起因して効果的に吸収される。したがって、ポンプ1から飲料調製チャンバ6または液体供給源5などの装置内の他の部品への振動の伝達を防止できる。
【0088】
また、前述した柔軟なチューブ部材の代わりに硬質チューブ部材8が振動ポンプ1に接続される構成を設けることにより、ポンプ1およびチューブ部材8の組み立てプロセスを自動化できる。そのため、組み立てプロセス中の人の介入を回避でき、したがって、装置の組み立てコストを低減できる。
【0089】
本発明をその好ましい実施形態に関連して説明してきたが、添付の請求項によって規定されるこの発明の範囲から逸脱することなく、多くの改良および変更が当業者によって成されてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料調製チャンバ内に収容される、特にカプセルの形態の、好ましくはポーション原料から液体食品または飲料、特に茶、コーヒー、または、スープを調製するための装置であって、
ハウジング(20)と、
液体をポンプ注入口(4a)からポンプ排出口(4b)へ移動させるために、使用中に振動するポンプチャンバ(2)、特に、移動可能に装着されるピストン(3)をその内部に収容するポンプチャンバ(2)を備えるポンプ(1)と、
前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)と流体的に接続する液体供給源(5)と、
前記振動するポンプチャンバ(2)をハウジング(20)に対して固定するポンプ支持体(7)と、
前記ハウジングと、前記ポンプ注入口(4a)または前記ポンプ排出口(4b)とに対して機械的に接続され、液体を前記ポンプからまたは前記ポンプに案内するよう構成されたダクト(8)と
を備え、
前記ポンプ支持体(7)が、前記振動するポンプチャンバ(2)を前記ハウジング(20)内で弾性的に支持するための弾性支持部材(7a)を備え、
前記ダクト(8)が硬質であり、該ダクト(8)を前記振動するポンプチャンバ(2)に対して弾性的に接続するための弾性シール部材(10)によって前記ポンプ注入口(4a)または前記ポンプ排出口(4b)と接続される、装置。
【請求項2】
前記弾性支持部材(7a)が、前記ポンプ(1)を弾性的に支持するためのベローズ形状の弾性支持部材(7a)などの少なくとも1つの弾性リーフ部材からなり、前記弾性支持部材が、随意的に、前記振動するポンプチャンバ(2)からの振動を吸収するために、互いに対向して振動する複数の屈曲軸線(11a、11b、11c)などの複数の屈曲軸線(11a、11b、11c)の周囲で変形できる構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記弾性支持部材(7a)が、該弾性支持部材(7a)に対して及ぼされる振動を3つの自由度の全てにおいて吸収するようになっている、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記弾性支持部材(7a)が前記ポンプ支持体(7)の一体部分として形成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記弾性支持部材(7a)が、当該装置の前記ポンプを接続するための電気接続手段(12)、特に、前記弾性支持部材(7a)に組み込まれる電気接続手段(12)を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記ポンプ支持体(7)が、前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)および/または前記液体排出口(4b)に接続される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
硬質の前記ダクト(8)がコネクタ(9)によって前記ポンプ(1)の前記液体排出口(4b)に接続され、前記コネクタ(9)が、前記ポンプチャンバ(2)を前記ダクト(8)に対して弾性的に接続するために前記弾性シール部材(10)を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
液体食品または飲料を調製するための装置、特に請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置であって、
ハウジング(20)と、
ポンプチャンバ(2)、特に、移動可能に装着されるピストン(3)をその内部に収容するポンプチャンバ(2)を備え、液体注入口(4a)および液体排出口(4b)を更に備えるポンプ(1)と、
前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)と流体的に接続する前記液体供給源(5)と、
前記ポンプ(1)が装着される当該装置の前記ハウジング(20)に接続されるポンプ支持体(7)と、
前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)に接続され、前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)へ液体を断続的に供給するようになっているプレサクションチャンバ(14)と
を備える装置。
【請求項9】
前記プレサクションチャンバ(14)が前記ポンプ(1)の振動によって駆動されるようになっている、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記プレサクションチャンバ(14)が、前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)に配置される前記ポンプ支持体(7)の弾性支持部材、特にベローズ形状の支持部材(7a)によって少なくとも部分的に囲まれる、請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
前記ポンプ支持体(7)が硬質支持部材(7b)を更に備え、前記プレサクションチャンバ(14)が前記弾性支持部材(7a)および前記硬質支持部材(7b)によって囲まれる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記弾性支持部材(7a)の下側部分(21b)が、前記ポンプ(1)の振動によって駆動されるようになっている可動膜を形成する、請求項10または11に記載の装置。
【請求項13】
液体食品または飲料を調製するための装置、特に請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置であって、
ハウジング(20)と、
使用中に振動するポンプチャンバ(2)、特に、移動可能に装着されるピストン(3)をその内部に収容するポンプチャンバ(2)を備え、液体注入口(4a)および液体排出口(4b)を更に備えるポンプ(1)と、
前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)と流体的に接続する液体供給源(5)と、
コネクタ(9)によって前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)または前記液体排出口(4b)に接続される硬質のダクト(8)と、
を備え、
前記コネクタ(9)が、前記ポンプ(1)からの振動を吸収し、前記ダクト(8)と前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)または排出口(4b)との相対的な動きを可能にするようになっている少なくとも1つの弾性シール部材(10)を備える、装置。
【請求項14】
前記コネクタ(9)が、前記ダクト(8)と前記ポンプ(1)の前記液体注入口(4a)または前記排出口(4b)とを回動可能に接続するよう構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記コネクタ(9)が、前記コネクタ(9)の弾性部材(10)の位置を固定するように構成された締結手段(23)を更に備える、請求項13または14に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図4a】
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【図4b】
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【公表番号】特表2011−523868(P2011−523868A)
【公表日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510970(P2011−510970)
【出願日】平成21年5月25日(2009.5.25)
【国際出願番号】PCT/EP2009/056292
【国際公開番号】WO2009/150030
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】