説明

液晶表示装置およびその制御方法

【課題】画像を適切に表示することが可能でかつ低消費電力化が図られた採光型の液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置1Aは、液晶パネル10、複数の照射部21、採光部40、光センサ43、光分配器30および制御部51を備える。採光部40は、採光した外光を集光して光分配器30に搬送し、光分配器30は、搬送された光を分配して複数の照射部21のそれぞれに搬送する。光センサ43は、採光部40にて採光した光の光量を検出する。制御部51は、入力された画像情報および光センサ43にて検出された光量に基づいて液晶パネル10にて表示すべき画像の表示領域を決定し、当該表示領域において画像を表示させるように液晶パネル10の駆動を制御するとともに、照射部21のうち、当該表示領域に対応して設けられた照射部のみに選択的に光が分配されるように光分配器30の駆動を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外光を採り込んでこれをバックライトとして利用する液晶表示装置およびその制御方法に関し、より特定的には、採光部にて採り込んだ外光を光ファイバ等の光搬送手段を用いて液晶パネルに搬送してバックライトとして利用する液晶表示装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルサイネージが注目を集めている。デジタルサイネージは、デジタル技術を応用した情報伝達媒体のことであり、主として家庭外で人が多く集まる場所(たとえば駅や空港、ショッピングセンタ、公共施設等)に設置されて広告やニュース等の情報を静止画や動画、テロップ等の画像を用いて表示するものである。ここで、デジタルサイネージを具体的に実現する装置としては、液晶表示装置が好適に利用されている。
【0003】
一般に、液晶表示装置は、一対の透光性基板の間に液晶が封止されてなる液晶パネルと、当該液晶パネルの背面側に設置されたバックライトユニットとを備えており、バックライトユニットから出射された光が液晶パネルの背面側から照射されることにより、液晶パネルに表示された画像が視認可能に構成されたものである。この液晶表示装置をデジタルサイネージとして利用することにより、静止画や動画、テロップ等の画像を色鮮やかな色彩を用いて自由に表現することが可能になるため、情報伝達媒体としての表現性が飛躍的に向上することになる。
【0004】
しかしながら、デジタルサイネージとして液晶表示装置を利用した場合には、設置の際にイニシャルコストが高くつくばかりでなく、そのランニングコストが高くつく問題がある。ここで、ランニングコストが高くつく主たる要因は、上述したバックライトユニットに内蔵される光源の消費電力が大きい点にある。近年においては、液晶表示装置の表示画面の大型化が飛躍的に進んでおり、このような大型の表示画面を備えた液晶表示装置においては、バックライトユニットに内蔵される光源の消費電力もこれに応じて増大する傾向にある。したがって、近年においては、比較的低消費電力の発光ダイオード(LED:Light-Emitting Diode)がバックライトユニットの光源として利用されているが、それでも長期間の使用を考慮すればさらなる低消費電力化は欠かせない。
【0005】
そこで、太陽電池パネルを利用して発電を行ない、発電した電力を利用して光源を駆動することで低消費電力化が図られた液晶表示装置が考案されている。しかしながら、当該液晶表示装置をデジタルサイネージとして利用した場合には、太陽電池パネルが比較的高価であるため、その設置コストが増大するといった問題や、太陽電池パネルの耐用期間が必ずしも十分に長くないため、太陽電池パネルを定期的に交換する必要が生じて結果的にランニングコストが高くつくといった問題が別途生じてしまうことになる。
【0006】
一方で、液晶表示装置をデジタルサイネージとして利用するものではないものの、標識等の静止画を表示する表示装置において、太陽光等の外光を採光部から採り込み、採り込んだ光を光ファイバ等の光搬送手段を用いて表示パネルに搬送してバックライトとして利用する表示装置が考案されている(特開平8−292726号公報(特許文献1)参照)。ここで、当該表示装置における表示パネルを液晶パネルに変更した場合には、採光した光をそのまま液晶パネルのバックライトして利用することができることになり、低消費電力化を図ることができるのみならず、その耐用期間も長くすることができ、結果としてランニングコストを大幅に削減することが可能になる。また、当該構成を採用すれば、上述した太陽電池パネルを利用した液晶表示装置を利用した場合に比べ、設置コストも大幅に削減することができる。なお、上述した構成の液晶表示装置は、一般に採光型の液晶表示装置と呼ばれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平8−292726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した採光型の液晶表示装置をデジタルサイネージとして利用した場合には、夜間において外光の採光がほとんど行なえないため、昼間のみにしかその利用ができないといった問題や、昼間においても天候や周囲環境等により採り込まれる外光の光量に不足が生じた場合に、十分な輝度をもって適切に画像を表示することができないといった問題が生じてしまうことになる。特に、後者の問題は、近年の液晶表示装置の表示画面の大型化に伴い、当該大型の表示画面を備えた液晶表示装置をデジタルサイネージとして利用した場合に顕著となる。
【0009】
そのため、一般に、採光型の液晶表示装置にあっては、上述した比較的低消費電力のLEDを補助光源としてバックライトユニットに具備させることで上述した問題の解決が図られているが、その場合にも、低消費電力化の要請から、補助光源としてのLEDの駆動に要する電力は、可能な限り抑制することが望ましい。
【0010】
したがって、本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、画像を適切に表示することが可能でかつ低消費電力化が図られた採光型の液晶表示装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に基づく液晶表示装置は、液晶パネルと、複数の照射部と、採光部と、光搬送手段と、制御部とを備えている。上記液晶パネルは、画像を表示可能な表示面を有し、上記複数の照射部は、上記液晶パネルの背面側に対向して配置され、上記液晶パネルに光を照射することで上記表示面に表示された画像を視認可能にする。上記採光部は、外光を採光して集光し、上記光搬送手段は、上記採光部にて集光された光を上記複数の照射部に分配して搬送する。上記制御部は、上記液晶パネルの駆動を制御することで上記表示面に画像を表示させるとともに、上記光搬送手段の駆動を制御することで上記複数の照射部に分配される光の配分を調整する。
【0012】
上記本発明に基づく液晶表示装置の第1の態様においては、上記制御部が、入力された画像情報に基づいて、上記液晶パネルおよび上記光搬送手段の駆動を制御する。
【0013】
上記第1の態様においては、上記制御部が、入力された画像情報に基づいて、画像を上記表示面において表示すべき表示領域を決定し、決定した上記表示領域のみに上記画像が表示されるように上記液晶パネルの駆動を制御するとともに、上記複数の照射部のうちの上記表示領域に対応する照射部のみに上記光が分配されるように上記光搬送手段の駆動を制御することが好ましい。
【0014】
上記第1の態様においては、上記制御部が、入力された画像情報に基づいて、必要とする表示輝度が異なる複数の画像を上記表示面において表示すべき複数の表示領域を決定し、決定したこれら複数の表示領域に上記複数の画像がそれぞれ対応付けて表示されるように上記液晶パネルの駆動を制御するとともに、上記複数の照射部のうちの上記複数の表示領域に対応する照射部に、当該複数の表示領域が必要とする表示輝度に応じた光がそれぞれ分配されるように上記光搬送手段の駆動を制御することが好ましい。その場合には、上記制御部が、上記複数の表示領域に照射される光の単位面積当たりの光量が上記複数の表示領域毎に異なることとなるように上記光搬送手段の駆動を制御することが好ましい。
【0015】
また、上記第1の態様においては、液晶表示装置が、さらに、上記採光部にて採光された光の光量を検出する光量検出手段を備えていることが好ましく、その場合に、上記制御部が、決定した上記表示領域の大きさおよび上記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうか否かを決定することが好ましい。ここで、より好ましくは、上記制御部が、決定した上記表示領域の大きさおよび上記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、上記表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、当該算出結果に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうか否かを決定する。
【0016】
また、上記第1の態様においては、液晶表示装置が、さらに、上記採光部にて採光された光の光量を検出する光量検出手段と、上記液晶パネルの背面側に対向して配置され、上記液晶パネルに光を照射することで上記表示面に表示された画像を視認可能にする複数の光源とを備えていることが好ましく、その場合に、上記制御部が、決定した上記表示領域の大きさおよび上記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうのに光量が不足していると判断した場合に、当該光量の不足分を補完するように上記表示領域に対応する光源のみを駆動して調光を行なうことが好ましい。ここで、より好ましくは、上記制御部が、決定した上記表示領域の大きさおよび上記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、上記表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、当該算出結果に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうのに光量が不足していると判断した場合に、当該光量の不足分を補完するように上記表示領域に対応する光源のみを駆動して調光を行なう。
【0017】
上記本発明に基づく液晶表示装置の第2の態様においては、液晶表示装置が、上記採光部にて採光された光の光量を検出する光量検出手段をさらに備え、上記制御部が、上記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、上記液晶パネルおよび上記光搬送手段の駆動を制御する。
【0018】
上記第2の態様においては、上記制御部が、上記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、画像を上記表示面において表示すべき表示領域を決定し、決定した上記表示領域のみに上記画像が表示されるように上記液晶パネルの駆動を制御するとともに、上記複数の照射部のうちの上記表示領域に対応する照射部のみに上記光が分配されるように上記光搬送手段の駆動を制御することが好ましい。
【0019】
上記第2の態様においては、上記制御部が、上記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、必要とする表示輝度が異なる複数の画像を上記表示面において表示すべき複数の表示領域を決定し、決定したこれら複数の表示領域に上記複数の画像がそれぞれ対応付けて表示されるように上記液晶パネルの駆動を制御するとともに、上記複数の照射部のうちの上記複数の表示領域に対応する照射部に、当該複数の表示領域が必要とする表示輝度に応じた光がそれぞれ分配されるように上記光搬送手段の駆動を制御することが好ましい。その場合には、上記制御部が、上記複数の表示領域に照射される光の単位面積当たりの光量が上記複数の表示領域毎に異なることとなるように上記光搬送手段の駆動を制御することが好ましい。
【0020】
また、上記第2の態様においては、上記制御部が、決定した上記表示領域の大きさおよび入力された画像情報に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうか否かを決定することが好ましい。
【0021】
本発明の第1の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、外光を採光して集光し、集光した光を液晶パネルの背面に照射することで当該液晶パネルの表示面に表示された画像を視認可能にする液晶表示装置の制御方法であって、集光した上記光を上記表示面に分配して照射するに際し、入力された画像情報に基づいて、上記光の配分を調整することを特徴とする。
【0022】
上記本発明の第1の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、入力された画像情報に基づいて、画像を上記表示面において表示すべき表示領域を決定し、決定した上記表示領域のみに上記画像を表示させつつ、決定した上記表示領域のみに上記光が照射されるように上記光の配分を調整することをさらに特徴としていてもよい。
【0023】
上記本発明の第1の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、入力された画像情報に基づいて、必要とする表示輝度が異なる複数の画像を上記表示面において表示すべき複数の表示領域を決定し、決定したこれら複数の表示領域に上記複数の画像をそれぞれ対応付けて表示させつつ、当該複数の表示領域のそれぞれにこれら複数の表示領域が必要とする表示輝度に応じた光が照射されるように上記光の配分を調整することをさらに特徴としていてもよい。その場合に、上記本発明の第1の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、上記複数の表示領域に照射される光の単位面積当たりの光量が上記複数の表示領域毎に異なることとなるように上記光の配分を調整することをさらに特徴としていてもよい。
【0024】
また、上記本発明の第1の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、決定した上記表示領域の大きさおよび採光した上記光の光量に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうか否かを決定することをさらに特徴としていてもよい。その場合に、上記本発明の第1の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、決定した上記表示領域の大きさおよび採光した上記光の光量に基づいて、上記表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、当該算出結果に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうか否かを決定することをさらに特徴としていてもよい。
【0025】
また、上記本発明の第1の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、決定した上記表示領域の大きさおよび採光した上記光の光量に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうのに光量が不足していると判断した場合に、当該光量の不足分を補完するように上記表示領域に対応する光源のみを駆動して調光を行なうことをさらに特徴としていてもよい。その場合に、上記本発明の第1の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、決定した上記表示領域の大きさおよび採光した上記光の光量に基づいて、上記表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、当該算出結果に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうのに光量が不足していると判断した場合に、当該光量の不足分を補完するように上記表示領域に対応する光源のみを駆動して調光を行なうことをさらに特徴としていもてよい。
【0026】
本発明の第2の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、外光を採光して集光し、集光した光を液晶パネルの背面に照射することで当該液晶パネルの表示面に表示された画像を視認可能にする液晶表示装置の制御方法であって、集光した上記光を上記表示面に分配して照射するに際し、採光した上記光の光量に基づいて、上記光の配分を調整することを特徴とする。
【0027】
上記本発明の第2の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、採光した上記光の光量に基づいて、画像を上記表示面において表示すべき表示領域を決定し、決定した上記表示領域のみに上記画像を表示させつつ、決定した上記表示領域のみに上記光が照射されるように上記光の配分を調整することをさらに特徴としていてもよい。
【0028】
上記本発明の第2の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、採光した上記光の光量に基づいて、必要とする表示輝度が異なる複数の画像を上記表示面において表示すべき複数の表示領域を決定し、決定したこれら複数の表示領域に上記複数の画像をそれぞれ対応付けて表示させつつ、当該複数の表示領域のそれぞれにこれら複数の表示領域が必要とする表示輝度に応じた光が照射されるように上記光の配分を調整することをさらに特徴としていてもよい。その場合に、上記本発明の第2の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、上記複数の表示領域に照射される光の単位面積当たりの光量が上記複数の表示領域毎に異なることとなるように上記光の配分を調整することをさらに特徴としていてもよい。
【0029】
また、上記本発明の第2の局面に基づく液晶表示装置の制御方法は、決定した上記表示領域の大きさおよび入力された画像情報に基づいて、上記表示領域において上記画像の表示を行なうか否かを決定することをさらに特徴としていてもよい。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、画像を適切に表示することが可能でかつ低消費電力化が図られた採光型の液晶表示装置およびその制御方法とすることができる。したがって、デジタルサイネージ等の情報伝達媒体に好適に利用できる液晶表示装置およびその制御方法とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態1における液晶表示装置の構成を示す概念図である。
【図2】本発明の実施の形態1における液晶表示装置の第1動作状態を示す模式図である。
【図3】本発明の実施の形態1における液晶表示装置の第2動作状態を示す模式図である。
【図4】本発明の実施の形態1における液晶表示装置の第3動作状態を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態1における液晶表示装置の第4動作状態を示す模式図である。
【図6】本発明の実施の形態1における液晶表示装置の第5動作状態を示す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態1における液晶表示装置の制御部の処理手順の一例を示すフロー図である。
【図8】本発明の実施の形態1における液晶表示装置の制御部の処理手順の他の一例を示すフロー図である。
【図9】本発明の実施の形態2における液晶表示装置の構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、駅や空港、ショッピングセンタ、公共施設等に設置されることが企図された情報伝達媒体としてのデジタルサイネージに好適に使用されるように構成された液晶表示装置を例示するものである。
【0033】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における液晶表示装置の構成を示す概念図である。まず、この図1を参照して、本発明の実施の形態1における液晶表示装置の構成について説明する。
【0034】
図1に示すように、本実施の形態における液晶表示装置1Aは、液晶パネル10と、バックライトユニット20と、光分配器30と、採光部40と、光ファイバ61,62とを主として備えている。
【0035】
液晶パネル10は、画像を表示するための表示器に相当し、平面視略矩形の平板状の形状を有している。ここで、液晶パネル10は、画像が表示される表示面を有しており、当該表示面が前方を向くように設置される。液晶パネル10は、たとえばガラス基板等からなる一対の透光性基板の間に液晶が封止されてなるものであり、静止画や動画、テロップ等の画像を上記表示面において表示するものである。
【0036】
バックライトユニット20は、平面視略矩形の平板状の部材からなり、液晶パネル10の背面側に対向して配置されている。バックライトユニット20は、液晶パネル10に光を照射することで液晶パネル10の表示面に表示された画像を視認可能にするものであり、その主表面にアレイ状に設けられた複数の貫通穴を有している。当該複数の貫通穴のそれぞれには、後述する複数の分岐ファイバ62の端部がそれぞれ対応付けて取付けられている。これにより、当該複数の貫通穴が、それぞれ液晶パネル10に光を照射するための照射部21として機能することになる。
【0037】
採光部40は、外光を採光して集光するための採光器に相当し、凸レンズ41と集光部42とを主として有している。採光部40は、太陽光等に代表される平行光線を含む外光を凸レンズ41を用いて屈折させて集光部42に集光するものである。
【0038】
光分配器30は、導入された光を分配して導出する機能を有するものであり、たとえばレンズやプリズム等の光学部品を複数組み合わせることで構成される。ここで、光を分配するとは、所定の光量を有する光束を当該所定の光量よりも少ない光量を有する複数の光束に分岐することを意味する。さらに、本実施の形態における光分配器30は、分岐後の複数の光束の光量がそれぞれ均等になるように光を分配することができる機能のみならず、分岐後の複数の光束の光量を任意に調整することができる(すなわち、分岐後の複数の光束の光量に偏りをもたせるように光を配分して光量を調整することができる)機能を有している。これを可能にするために、本実施の形態における光分配器30においては、当該光分配器30をレンズやプリズム等の光学部品を複数組み合わせることで構成するとともに、これら光学部品の一部または全部をアクチュエータ等の駆動手段(後述する光分配器駆動部53に相当)を用いて駆動可能に構成することとしている。
【0039】
主幹ファイバ61は、採光部40の集光部42に集光された光を光分配器30に搬送するためのものであり、たとえば光ファイバにて構成される。より具体的には、主幹ファイバ61は、その一端が採光部40の集光部42に接続されるとともに、その他端が光分配器30の入力部に接続されることにより、採光部40にて採光された外光を光分配器30に導入する。
【0040】
一方、複数の分岐ファイバ62は、光分配器30にて分配された光をそれぞれ上述したバックライトユニット20に設けられた複数の照射部21に対応付けて搬送するためのものであり、たとえば光ファイバにて構成される。より具体的には、複数の分岐ファイバ62のそれぞれは、その一端が光分配器30の出力部に対応付けて接続されるとともに、その他端がバックライトユニット20の上記貫通穴に対応付けて接続されることにより、光分配器30にて分配された光を複数の照射部21のそれぞれに導入する。
【0041】
なお、以上において説明した光分配器30、主幹ファイバ61および複数の分岐ファイバ62は、採光部40の集光部42に集光された光をバックライトユニット20の複数の照射部21に分配して搬送する光搬送手段に相当する。
【0042】
また、図1に示すように、本実施の形態における液晶表示装置1Aは、上述の構成に加え、制御部51、液晶パネル駆動部52、光分配器駆動部53および光センサ43を備えている。
【0043】
制御部51は、液晶表示装置1Aの全体を制御する部位であり、たとえばCPU(Central Processing Unit)等にて構成される。制御部51は、液晶パネル駆動部52を駆動することで液晶パネル10の駆動を制御したり、光分配器駆動部53を駆動することで光分配器30の駆動を制御したりする。また、制御部51は、光センサ43にて検出された光量の情報を受付けたり、後述する外部システム100から入力される画像情報を受付けたりする。
【0044】
液晶パネル駆動部52は、液晶パネル10を駆動することで液晶パネル10に画像を表示させる部位である。液晶パネル駆動部52は、制御部51から入力される信号に基づいて液晶パネル10を駆動する。具体的には、液晶パネル駆動部52は、ゲートドライバやソースドライバ等のドライバ回路に該当する。
【0045】
光分配器駆動部53は、光分配器30を駆動することで当該光分配器30にて分配される光量を調整する部位である。光分配器駆動部53は、制御部51から入力される信号に基づいて光分配器30を駆動する。具体的には、光分配器駆動部53は、上述した光分配器30に含まれるレンズやプリズム等の光学部品を駆動するアクチュエータ等の駆動手段に該当する。
【0046】
光センサ43は、採光部40にて採光された光の光量を検出する光量検出手段に相当し、好ましくは採光部40の集光部42に隣接して設けられる。光センサ43は、検出した光量の情報を制御部51に入力する。なお、光センサ43が設けられる位置としては、上述した集光部42に隣接する部位に限られず、主幹ファイバ61に取付けられていてもよい。
【0047】
また、図1に示すように、上述した制御部51には、外部システム100および外部電源200がそれぞれ別途接続される。外部システム100は、画像情報を制御部51に入力するための装置であり、たとえばスタンドアローン型のPC(Personal Computer)や、画像情報を蓄積するネットワークサーバに接続されたPC等がこれに該当する。また、外部電源200は、液晶表示装置1Aに電力を供給するためのものであり、たとえば商用電源等がこれに該当する。
【0048】
以上において説明した本実施の形態における液晶表示装置1Aにあっては、液晶パネル10、バックライトユニット20、光分配器30、分岐ファイバ62、制御部51および各種駆動部53,54等が駅や空港、ショッピングセンタ、公共施設等の人の集まる場所に設置され、採光部40が当該施設の屋上等の外光を受光し易い場所に設置され、主幹ファイバ61がこれらを接続するように建物に敷設される。
【0049】
図2ないし図6は、本実施の形態における液晶表示装置の第1ないし第5動作状態を示す模式図である。なお、各図において、(A)は、液晶パネルの表示状態を示しており、(B)は、バックライトユニットに設けられた照射部の照明状態を示している。次に、これら図2ないし図6を参照して、本実施の形態における液晶表示装置の各種動作状態について説明する。なお、これら図示する動作状態は、後述する本実施の形態における液晶表示装置1Aの制御部51において実施される処理手順に基づいてその決定がなされるものである。
【0050】
図2に示す第1動作状態は、全画面表示を行なった場合のものである。図2(A)に示すように、当該第1動作状態においては、液晶パネル10の表示面の全てを表示領域12として使用し、当該表示領域12において動画等の画像を表示させている。
【0051】
図2(B)に示すように、この第1動作状態においては、バックライトユニット20に設けられた全ての照射部21にて液晶パネル10に対する照明が行なわれるようにすべく、光分配器30にて当該全ての照射部21において光量が均等になるように光が分配される。なお、当該第1動作状態は、たとえば採光部40にて十分な光量の外光が採光された場合等に選択されるものである。また、当該第1動作状態は、特に、高い表示輝度を要する動画等の画像の表示に適した動作状態である。
【0052】
図3に示す第2動作状態は、部分画面表示を行なった場合のものである。図3(A)に示すように、当該第2動作状態においては、液晶パネル10の表示面の一部を表示領域12として使用し、当該表示領域12のみにおいて動画等の画像を表示させている。すなわち、表示面の表示領域12を除く部分は、非表示領域13となる。
【0053】
図3(B)に示すように、この第2動作状態においては、バックライトユニット20に設けられた複数の照射部21のうちの上記表示領域12に対応する照射部(図中に示す領域22に位置する照射部)のみにて液晶パネル10に対する照明が行なわれるようにすべく、光分配器30にて当該表示領域12に対応する照射部のみに光が分配され、かつ当該表示領域12に対応する照射部において光量が均等になるように光が分配される。なお、当該第2動作状態は、たとえば採光部40にて十分な光量の外光が採光されず、上述した第1動作状態の如くの全画面表示を行なうためには光量に不足が生じている場合等に選択されるものである。また、当該第2動作状態は、上述した第1動作状態と同様に、特に、高い表示輝度を要する動画等の画像の表示に適した動作状態である。
【0054】
図4に示す第3動作状態は、分割画面表示を行なった場合のものである。図4(A)に示すように、当該第3動作状態においては、液晶パネル10の表示面の異なる部分を複数の表示領域12として使用し、当該複数の表示領域12において異なる動画等の画像を表示させている。なお、表示面の表示領域12を除く部分は、非表示領域13となる。
【0055】
図4(B)に示すように、この第3動作状態においては、バックライトユニット20に設けられた複数の照射部21のうちの上記複数の表示領域12に対応する照射部(図中に示す領域22に位置する照射部)のみにて液晶パネル10に対する照明が行なわれるようにすべく、光分配器30にて当該複数の表示領域12に対応する照射部のみに光が分配され、かつ当該複数の表示領域12に対応する照射部において光量が均等になるように光が分配される。なお、当該第3動作状態は、たとえば採光部40にて十分な光量の外光が採光されず、上述した第1動作状態の如くの全画面表示を行なうためには光量に不足が生じている場合や、採光部40にて十分な光量の外光が得られているものの、複数の画像を表示させたい場合等に選択されるものである。また、当該第3動作状態は、上述した第1および第2動作状態と同様に、特に、高い表示輝度を要する動画等の画像の表示に適した動作状態である。
【0056】
図5に示す第4動作状態は、部分画面表示を行なった場合のものである。図5(A)に示すように、当該第4動作状態においては、液晶パネル10の表示面の一部を表示領域12として使用し、当該表示領域12のみにおいて静止画やテロップ等の画像を表示させている。すなわち、表示面の表示領域12を除く部分は、非表示領域13となる。
【0057】
図5(B)に示すように、この第4動作状態においては、バックライトユニット20に設けられた複数の照射部21のうちの上記表示領域12に対応する照射部(図中に示す領域22に位置する照射部)のみにて液晶パネル10に対する照明が行なわれるようにすべく、光分配器30にて当該表示領域12に対応する照射部のみに光が分配され、かつ当該表示領域12に対応する照射部において光量が均等になるように光が分配される。なお、当該第4動作状態は、たとえば採光部40にて十分な光量の外光が採光されず、上述した第1ないし第3動作状態の如くの高い表示輝度を要する動画等の画像の表示を行なうためには光量に不足が生じている場合等に選択されるものである。すなわち、当該第4動作状態は、特に、低い表示輝度でも十分な視認性が確保できる静止画やテロップ等の画像の表示に適した動作状態である。
【0058】
図6に示す第5動作状態は、分割画面表示を行なった場合のものである。図6(A)に示すように、当該第5動作状態においては、液晶パネル10の表示面の一部を静止画やテロップ等の画像を表示するための第1表示領域12aとして使用し、当該表示面の他の一部を動画等の画像を表示するための第2表示領域12bとして使用している。なお、表示面の第1表示領域12aおよび第2表示領域12bを除く部分は、非表示領域13となる。
【0059】
図6(B)に示すように、この第5動作状態においては、バックライトユニット20に設けられた複数の照射部21のうちの上記第1表示領域12aおよび上記第2表示領域12bに対応する照射部(図中に示す領域22a,22bに位置する照射部)のみにて照明が行なわれるようにすべく、光分配器30にて当該第1表示領域12aおよび当該第2表示領域12bに対応する照射部のみに光が分配される。ここで、当該第5動作状態においては、第1表示領域12aにおいて表示輝度を低く下げるとともに、第2表示領域12bにおいて表示輝度を高く上げるために、光分配器30にて第1表示領域12aに照射される光の光量が単位面積当たりに少量となるように当該第1表示領域12aに対応する照射部(図中に示す領域22aに位置する照射部)に光が均等に分配され、第2表示領域12aに照射される光の光量が単位面積当たりに多量となるように当該第2表示領域12aに対応する照射部(図中に示す領域22bに位置する照射部)に光が均等に分配される。なお、当該第5動作状態は、たとえば採光部40にて十分な光量の外光が採光されず、上述した第1動作状態の如くの全画面表示を行なうためには光量に不足が生じている場合や、採光部40にて十分な光量の外光が得られているものの、静止画やテロップ等の画像と動画等の画像とを同時に表示させたい場合等に選択されるものである。すなわち、当該第5動作状態は、特に、低い表示輝度でも十分な視認性が確保できる静止画やテロップ等の画像と、高い表示輝度を要する動画等の画像との同時表示に適した動作状態である。
【0060】
図7および図8は、本実施の形態における液晶表示装置の制御部の処理手順の一例および他の一例を示すフロー図である。本実施の形態における液晶表示装置は、上述した如くの複数の動作状態のうちから、状況に応じて最適な動作状態を選択することができるように構成されたものであり、図7および図8は、当該動作状態の選択を具体的にどのように行なうかを示す、制御部の処理手順の一例および他の一例を示すものである。以下においては、これら図7および図8を参照して、本実施の形態における液晶表示装置の制御方法について説明する。
【0061】
本実施の形態における液晶表示装置1Aにあっては、採光部40にて採光されて集光された光を液晶パネル10の表示面に分配して照射するに際し、制御部51が、入力された画像情報に基づいて当該光の分配を調整するか、あるいは光センサ43から入力された光量の情報に基づいて当該光の分配を調整するかのいずれかを行なう。
【0062】
ここで、入力された画像情報に基づいて光の分配を調整する制御方法は、制御部51に入力された画像情報および光量の情報のうち、画像情報を優先して制御を行なうものであり、入力された画像情報に基づいて予め表示面の部位毎の表示状況を特定し、特定した表示状況に応じて光の分配を調整するものである。なお、当該制御方法には、たとえば後述する図7に示す制御部の処理手順の一例が包含される。
【0063】
一方、光センサ43から入力された光量の情報に基づいて光の分配を調整する制御方法は、制御部51に入力された画像情報および光量の情報のうち、光量の情報を優先して制御を行なうものであり、入力された光量の情報に基づいて予め十分な光量をもって表示できる表示領域を決定し、決定した表示領域に応じて光の分配を調整するものである。なお、当該制御方法には、たとえば後述する図8に示す制御部の処理手順の一例が包含される。
【0064】
図7に示す制御部51の処理手順の一例においては、まず、制御部51が、外部システム100から画像情報の入力を受付けるとともに、光センサ43から光量の情報の入力を受付ける(ステップS101)。次に、制御部51は、入力された画像情報に基づいて、当該画像情報に複数の画像が含まれているか否かを判断する(ステップS102)。
【0065】
入力された画像情報に複数の画像が含まれていない場合(ステップS102においてNOの場合)には、制御部51は、当該画像情報に基づいて、画像を表示すべき表示領域を決定する(ステップS103)。次に、制御部51は、決定した表示領域において画像を表示するのに十分な光量が得られているか否かを判断する(ステップS104)。当該判断は、たとえば、制御部51が、決定した表示領域の大きさおよび入力された光量の情報に基づいて、表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、算出した当該光量と予め定められた光量の値(表示面において画像を表示するのに十分となる単位面積当たりの光量の値)との大小関係を比較することで行なう。
【0066】
十分な光量が得られていると判断した場合(ステップS104においてYESの場合)には、制御部51は、当該表示領域に対応する照射部のみに光が均等に分配されるように光分配器30を駆動する(ステップS105)とともに、当該表示領域のみに画像が表示されるように液晶パネル10を駆動する(ステップS106)。なお、当該処理手順に基づいた動作状態は、上述した第1動作状態(図2参照)、第2動作状態(図3参照)、第4動作状態(図5参照)のいずれかに該当する。
【0067】
十分な光量が得られていないと判断した場合(ステップS104においてNOの場合)には、制御部51は、当該画像情報を破棄してステップS101に戻り、外部システム100に再度アクセスして他の画像情報の入力を受付けるとともに、再度光量の情報の入力を受付ける。
【0068】
一方、入力された画像情報に複数の画像が含まれている場合(ステップS102においてYESの場合)には、制御部51は、当該画像情報に基づいて、当該複数の画像が異なる表示輝度を要するものであるか否かを判断する(ステップS107)。
【0069】
入力された画像情報に異なる表示輝度を要する複数の画像が含まれていないと判断した場合(ステップS107においてNOの場合)には、制御部51は、当該画像情報に基づいて、複数の画像のそれぞれを表示すべき複数の表示領域を決定する(ステップS108)。次に、制御部51は、決定した複数の表示領域において画像を表示するのに十分な光量が得られているか否かを判断する(ステップS109)。当該判断は、たとえば、上述したステップS104の判断に準じる。
【0070】
十分な光量が得られていると判断した場合(ステップS109においてYESの場合)には、制御部51は、当該複数の表示領域に対応する照射部のみに光が均等に分配されるように光分配器30を駆動する(ステップS110)とともに、当該複数の表示領域のみに画像が表示されるように液晶パネル10を駆動する(ステップS111)。なお、当該処理手順に基づいた動作状態は、上述した第3動作状態(図4参照)に該当する。
【0071】
十分な光量が得られていないと判断した場合(ステップS109においてNOの場合)には、制御部51は、当該画像情報を破棄してステップS101に戻り、外部システム100に再度アクセスして他の画像情報の入力を受付けるとともに、再度光量の情報の入力を受付ける。
【0072】
一方、入力された画像情報に異なる表示輝度を要する複数の画像が含まれていると判断した場合(ステップS107においてYESの場合)には、制御部51は、当該画像情報に基づいて、低い表示輝度にて画像を表示すべき第1表示領域と、高い表示輝度にて画像を表示すべき第2表示領域とを決定する(ステップS112)。次に、制御部51は、決定した第1表示領域および第2表示領域において画像を表示するのに十分な光量が得られているか否かを判断する(ステップS113)。当該判断は、たとえば、上述したステップS104の判断に準じる。
【0073】
十分な光量が得られていると判断した場合(ステップS113においてYESの場合)には、制御部51は、当該第1表示領域および当該第2表示領域に対応する照射部のみに光が分配され、第1表示領域に照射される光の光量が単位面積当たりに少量となるように当該第1表示領域に対応する照射部に光が均等に分配され、第2表示領域に照射される光の光量が単位面積当たりに多量となるように当該第2表示領域に対応する照射部に光が均等に分配されるように光分配器30を駆動する(ステップS114)とともに、当該第1表示領域および当該第2表示領域のみに画像が表示されるように液晶パネル10を駆動する(ステップS115)。なお、当該処理手順に基づいた動作状態は、上述した第5動作状態(図6参照)に該当する。
【0074】
十分な光量が得られていないと判断した場合(ステップS113においてNOの場合)には、制御部51は、当該画像情報を破棄してステップS101に戻り、外部システム100に再度アクセスして他の画像情報の入力を受付けるとともに、再度光量の情報の入力を受付ける。
【0075】
この図7に示す制御部51の処理手順に従うことにより、上述した構成の本実施の形態における液晶表示装置1Aにおいて、状況に応じた最適な動作状態の選択が可能になる。
【0076】
一方、図8に示す制御部51の処理手順の一例においては、まず、制御部51が、外部システム100から画像情報の入力を受付けるとともに、光センサ43から光量の情報の入力を受付ける(ステップS201)。次に、制御部51は、入力された画像情報に基づいて、当該画像情報に複数の画像が含まれているか否かを判断する(ステップS202)。
【0077】
入力された画像情報に複数の画像が含まれていない場合(ステップS202においてNOの場合)には、制御部51は、入力された光量の情報に基づいて、画像を表示すべき表示領域を決定する(ステップS203)。次に、制御部51は、決定した表示領域の大きさよりも表示すべき画像の大きさが小さいか否かを判断する(ステップS204)。当該判断は、たとえば、制御部51が、決定した表示領域の大きさおよび入力された画像情報に基づいて、これらの大小関係を比較することで行なう。
【0078】
決定した表示領域の大きさよりも表示すべき画像の大きさが小さいと判断した場合(ステップS204においてYESの場合)には、制御部51は、当該表示領域に対応する照射部のみに光が均等に分配されるように光分配器30を駆動する(ステップS205)とともに、当該表示領域のみに画像が表示されるように液晶パネル10を駆動する(ステップS206)。なお、当該処理手順に基づいた動作状態は、上述した第1動作状態(図2参照)、第2動作状態(図3参照)、第4動作状態(図5参照)のいずれかに該当する。
【0079】
決定した表示領域の大きさよりも表示すべき画像の大きさが大きいと判断した場合(ステップS204においてNOの場合)には、制御部51は、当該画像情報を破棄してステップS201に戻り、外部システム100に再度アクセスして他の画像情報の入力を受付けるとともに、再度光量の情報の入力を受付ける。
【0080】
一方、入力された画像情報に複数の画像が含まれている場合(ステップS202においてYESの場合)には、制御部51は、当該画像情報に基づいて、当該複数の画像が異なる表示輝度を要するものであるか否かを判断する(ステップS207)。
【0081】
入力された画像情報に異なる表示輝度を要する複数の画像が含まれていないと判断した場合(ステップS207においてNOの場合)には、制御部51は、入力された光量の情報に基づいて、画像を表示すべき複数の表示領域を決定する(ステップS208)。次に、制御部51は、決定した複数の表示領域の大きさよりも表示すべき複数の画像の大きさがそれぞれ小さいか否かを判断する(ステップS209)。当該判断は、たとえば、上述したステップS204の判断に準じる。
【0082】
決定した複数の表示領域の大きさよりも表示すべき複数の画像の大きさがそれぞれ小さいと判断した場合(ステップS209においてYESの場合)には、制御部51は、当該複数の表示領域に対応する照射部のみに光が均等に分配されるように光分配器30を駆動する(ステップS210)とともに、当該複数の表示領域のみに画像が表示されるように液晶パネル10を駆動する(ステップS211)。なお、当該処理手順に基づいた動作状態は、上述した第3動作状態(図4参照)に該当する。
【0083】
決定した複数の表示領域の大きさよりも表示すべき複数の画像の大きさが大きいと判断した場合(ステップS209においてNOの場合)には、制御部51は、当該画像情報を破棄してステップS201に戻り、外部システム100に再度アクセスして他の画像情報の入力を受付けるとともに、再度光量の情報の入力を受付ける。
【0084】
一方、入力された画像情報に異なる表示輝度を要する複数の画像が含まれていると判断した場合(ステップS207においてYESの場合)には、制御部51は、光量の情報に基づいて、低い表示輝度にて画像を表示すべき第1表示領域と、高い表示輝度にて画像を表示すべき第2表示領域とを決定する(ステップS212)。次に、制御部51は、決定した第1表示領域および第2表示領域の大きさよりも表示すべき複数の画像の大きさがそれぞれ小さいか否かを判断する(ステップS213)。当該判断は、たとえば、上述したステップS204の判断に準じる。
【0085】
決定した第1表示領域の大きさおよび第2表示領域の大きさよりも表示すべき複数の画像の大きさがそれぞれ小さいと判断した場合(ステップS213においてYESの場合)には、制御部51は、当該第1表示領域および当該第2表示領域に対応する照射部のみに光が分配され、かつ第1表示領域に照射される光の光量が単位面積当たりに少量となるように当該第1表示領域に対応する照射部に光が均等に分配され、第2表示領域に照射される光の光量が単位面積当たりに多量となるように当該第2表示領域に対応する照射部に光が均等に分配されるように光分配器30を駆動する(ステップS214)とともに、当該第1表示領域および当該第2表示領域のみに画像が表示されるように液晶パネル10を駆動する(ステップS215)。なお、当該処理手順に基づいた動作状態は、上述した第5動作状態(図6参照)に該当する。
【0086】
決定した第1表示領域の大きさおよび第2表示領域の大きさよりも表示すべき複数の画像の大きさが大きいと判断した場合(ステップS213においてNOの場合)には、制御部51は、当該画像情報を破棄してステップS201に戻り、外部システム100に再度アクセスして他の画像情報の入力を受付けるとともに、再度光量の情報の入力を受付ける。
【0087】
この図8に示す制御部51の処理手順に従うことにより、上述した構成の本実施の形態における液晶表示装置1Aにおいて、状況に応じた最適な動作状態の選択が可能になる。
【0088】
以上において説明したように、本実施の形態における液晶表示装置1Aにおいては、制御部51が、液晶パネル10の表示面において画像が表示される表示領域を種々変更可能となるように液晶パネル10の駆動を制御するとともに、光分配器30にて分配される光の配分を調整可能となるように光分配器30の駆動を制御するように構成されているため、採光部40にて得られた光量と画像情報とに基づいて、液晶パネル10の表示面において表示すべき画像を最適化して表示させることが可能になる。そのため、採光部40にて採光された外光を最大限有効に利用しつつ、視認可能に十分な輝度をもって画像を最適化して表示することができる。したがって、本実施の形態における液晶表示装置1Aをデジタルサイネージとして使用することにより、画像を適切に表示することが可能になるとともに、低消費電力化を図ることが可能になる。
【0089】
また、以上において説明した本実施の形態における液晶表示装置の制御方法を採用することにより、液晶パネル10の表示面において表示すべき画像を最適化して表示させることが可能になる。そのため、採光部40にて採光された外光を最大限有効に利用しつつ、視認可能に十分な輝度をもって画像を最適化して表示することができる。したがって、本実施の形態における液晶表示装置の制御方法を利用したデジタルサイネージとすることにより、画像を適切に表示することが可能になるとともに、低消費電力化を図ることが可能になる。
【0090】
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における液晶表示装置の構成を示す概念図である。次に、この図9を参照して、本発明の実施の形態2における液晶表示装置について説明する。なお、上述した本発明の実施の形態1における液晶表示装置と同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
【0091】
図9に示すように、本実施の形態における液晶表示装置1Bは、上述した本発明の実施の形態1における液晶表示装置1Aに、補助光源としてのLED23と、当該LED23を駆動するLED駆動部54とをさらに具備させたものである。
【0092】
LED23は、バックライトユニット20の液晶パネル10に面する側の主面にアレイ状に複数個配置されており、たとえば白色LEDにて構成される。LED23は、照射部21から照射される光が不十分である場合に、補助的に光を液晶パネル10の裏面側から照射することにより、液晶パネル10にて表示される画像の視認性を向上させるためのものである。
【0093】
LED駆動部54は、バックライトユニット20に設けられた複数のLED23を個別に点灯/消灯させたり発光強度を変更させたりするための部位であり、たとえばスイッチ等を含むドライバ回路にて構成される。LED駆動部54は、制御部51に接続されており、制御部51から入力される信号に基づいてLED23を個別に駆動する。
【0094】
本実施の形態における液晶表示装置1Bにおいても、上述した本発明の実施の形態1における液晶表示装置1Aの場合と同様に、上述した図2ないし図6に示す如くの第1ないし第5動作状態をとる。すなわち、制御部51が、採光部40にて得られた光量と画像情報とに基づいて、全画面表示や部分画面表示、分割画面表示といった種々の表示態様を状況に応じて選択し、当該選択した表示態様に従って液晶パネル10の表示面において動画や静止画、テロップ等の画像を表示する。
【0095】
本実施の形態における液晶表示装置1Bにあっては、好ましくは、上述した本発明の実施の形態1における液晶表示装置1Aにおいて採用した制御方法のうち、図7に示した制御方法が採用される。すなわち、本実施の形態における液晶表示装置1Bにあっては、採光部40にて採光されて集光された光を液晶パネル10の表示面に分配して照射するに際し、制御部51が、入力された画像情報に応じて当該光の分配を調整する。
【0096】
ここで、本実施の形態における液晶表示装置1Bにあっては、上記図7に示すステップS104において十分な光量が得られていないと判断した場合に、制御部51が、その光量の不足分を補完するように表示領域に対応して配置された部分のLED23のみを駆動して調光することが好ましい。当該判断は、たとえば、制御部51が、決定した表示領域の大きさおよび入力された光量の情報に基づいて、表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、算出した当該光量と予め定められた光量の値(表示面において画像を表示するのに十分となる単位面積当たりの光量の値)との大小関係を比較することで行なわれ、当該LED23の調光は、たとえば、当該値の差分に基づいて行なわれる。
【0097】
また、本実施の形態における液晶表示装置1Bにあっては、上記図7に示すステップS109において十分な光量が得られていないと判断した場合に、制御部51が、その光量の不足分を補完するように複数の表示領域に対応して配置された部分のLED23のみを駆動して調光することが好ましい。ここで、当該判断およびLED23の調光は、上記ステップS104の場合に準ずる。
【0098】
また、本実施の形態における液晶表示装置1Bにあっては、上記図7に示すステップS113において十分な光量が得られていないと判断した場合に、制御部51が、その光量の不足分を補完するように第1表示領域および第2表示領域に対応して配置された部分のLED23のみを駆動して調光することが好ましい。ここで、当該判断およびLED23の調光は、上記ステップS104の場合に準ずる。
【0099】
このような制御方法を採用することにより、採光部40にて採光した外光だけでは入力された画像を十分な輝度をもって表示できない場合にも、照射部21から照射される外光に加えて表示領域に対応する部分に設けられたLED23を駆動して点灯させることにより、当該LED23から出射された光を補助的にバックライトとして使用することができる。これにより、採光部40にて採光された外光を最大限有効に利用しつつ、視認可能に十分な輝度をもって画像を最適化して表示することが可能になる。したがって、本実施の形態における液晶表示装置1Bをデジタルサイネージとして使用することにより、画像を適切に表示することが可能になるとともに、低消費電力化を図ることが可能になる。
【0100】
なお、本実施の形態における液晶表示装置1Bとすることにより、採光部40にて採光が行なえない場合にも、LED23を利用することで画像の表示が行なえることになる。したがって、夜間や悪天候の場合にも使用できる液晶表示装置とすることができる。その場合にも、昼間等において採光部40にて採光された外光を最大限有効に利用することができるため、トータルとして低消費電力化が図られた液晶表示装置とすることができる。
【0101】
以上において説明した本発明の実施の形態1および2においては、光搬送手段の一部を構成する光分配器として、レンズやプリズム等の光学部品を組み合わせ、これをアクチュエータ等の駆動手段にて駆動することで光を任意の量に分配可能に構成したものを採用した場合を例示して説明を行なったが、導入された光を分配して導出する機能を有するものであれば、どのような構成のものであってもその利用が可能である。
【0102】
また、上述した本発明の実施の形態2においては、補助光源としてLEDを採用した場合を例示して説明を行なったが、補助光源としてはどのような光源を採用してもよい。ただし、低消費電力化の観点からは、上述したLEDやCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)等に代表される低消費電力の光源を採用することが好ましい。
【0103】
加えて、制御部にて実施される処理手順としては、上述した図7および図8に示したものに限られず、種々の処理手順を採用することが当然に可能である。また、液晶パネルの表示面における表示態様も、上述した第1ないし第5態様の如くのものに限られるものではなく、種々の態様の部分画面表示や分割画面表示を採用することができる。
【0104】
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【符号の説明】
【0105】
1A,1B 液晶表示装置、10 液晶パネル、12 表示領域、12a 第1表示領域、12b 第2表示領域、13 非表示領域、20 バックライトユニット、21 照射部、23 LED、30 光分配器、40 採光部、41 凸レンズ、42 集光部、43 光センサ、51 制御部、52 液晶パネル駆動部、53 光分配器駆動部、54 LED駆動部、61 主幹ファイバ、62 分岐ファイバ、100 外部システム、200 外部電源。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示可能な表示面を有する液晶パネルと、
前記液晶パネルの背面側に対向して配置され、前記液晶パネルに光を照射することで前記表示面に表示された画像を視認可能にする複数の照射部と、
外光を採光して集光する採光部と、
前記採光部にて集光された光を前記複数の照射部に分配して搬送する光搬送手段と、
前記液晶パネルの駆動を制御することで前記表示面に画像を表示させるとともに、前記光搬送手段の駆動を制御することで前記複数の照射部に分配される光の配分を調整する制御部とを備えた、液晶表示装置。
【請求項2】
前記制御部は、入力された画像情報に基づいて、前記液晶パネルおよび前記光搬送手段の駆動を制御する、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記制御部は、入力された画像情報に基づいて、画像を前記表示面において表示すべき表示領域を決定し、決定した前記表示領域のみに前記画像が表示されるように前記液晶パネルの駆動を制御するとともに、前記複数の照射部のうちの前記表示領域に対応する照射部のみに前記光が分配されるように前記光搬送手段の駆動を制御する、請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記制御部は、入力された画像情報に基づいて、必要とする表示輝度が異なる複数の画像を前記表示面において表示すべき複数の表示領域を決定し、決定したこれら複数の表示領域に前記複数の画像がそれぞれ対応付けて表示されるように前記液晶パネルの駆動を制御するとともに、前記複数の照射部のうちの前記複数の表示領域に対応する照射部に、当該複数の表示領域が必要とする表示輝度に応じた光がそれぞれ分配されるように前記光搬送手段の駆動を制御する、請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記複数の表示領域に照射される光の単位面積当たりの光量が前記複数の表示領域毎に異なることとなるように前記光搬送手段の駆動を制御する、請求項4に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記採光部にて採光された光の光量を検出する光量検出手段をさらに備え、
前記制御部は、決定した前記表示領域の大きさおよび前記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうか否かを決定する、請求項3から5のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、決定した前記表示領域の大きさおよび前記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、前記表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、当該算出結果に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうか否かを決定する、請求項6に記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記採光部にて採光された光の光量を検出する光量検出手段と、
前記液晶パネルの背面側に対向して配置され、前記液晶パネルに光を照射することで前記表示面に表示された画像を視認可能にする複数の光源とをさらに備え、
前記制御部は、決定した前記表示領域の大きさおよび前記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうのに光量が不足していると判断した場合に、当該光量の不足分を補完するように前記表示領域に対応する光源のみを駆動して調光を行なう、請求項3から5のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記制御部は、決定した前記表示領域の大きさおよび前記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、前記表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、当該算出結果に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうのに光量が不足していると判断した場合に、当該光量の不足分を補完するように前記表示領域に対応する光源のみを駆動して調光を行なう、請求項8に記載の液晶表示装置。
【請求項10】
前記採光部にて採光された光の光量を検出する光量検出手段をさらに備え、
前記制御部は、前記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、前記液晶パネルおよび前記光搬送手段の駆動を制御する、請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、画像を前記表示面において表示すべき表示領域を決定し、決定した前記表示領域のみに前記画像が表示されるように前記液晶パネルの駆動を制御するとともに、前記複数の照射部のうちの前記表示領域に対応する照射部のみに前記光が分配されるように前記光搬送手段の駆動を制御する、請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記光量検出手段にて検出された光量に基づいて、必要とする表示輝度が異なる複数の画像を前記表示面において表示すべき複数の表示領域を決定し、決定したこれら複数の表示領域に前記複数の画像がそれぞれ対応付けて表示されるように前記液晶パネルの駆動を制御するとともに、前記複数の照射部のうちの前記複数の表示領域に対応する照射部に、当該複数の表示領域が必要とする表示輝度に応じた光がそれぞれ分配されるように前記光搬送手段の駆動を制御する、請求項10に記載の液晶表示装置。
【請求項13】
前記制御部は、前記複数の表示領域に照射される光の単位面積当たりの光量が前記複数の表示領域毎に異なることとなるように前記光搬送手段の駆動を制御する、請求項12に記載の液晶表示装置。
【請求項14】
前記制御部は、決定した前記表示領域の大きさおよび入力された画像情報に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうか否かを決定する、請求項11から13のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項15】
外光を採光して集光し、集光した光を液晶パネルの背面に照射することで当該液晶パネルの表示面に表示された画像を視認可能にする液晶表示装置の制御方法であって、
集光した前記光を前記表示面に分配して照射するに際し、入力された画像情報に基づいて、前記光の配分を調整することを特徴とする、液晶表示装置の制御方法。
【請求項16】
入力された画像情報に基づいて、画像を前記表示面において表示すべき表示領域を決定し、決定した前記表示領域のみに前記画像を表示させつつ、決定した前記表示領域のみに前記光が照射されるように前記光の配分を調整することを特徴とする、請求項15に記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項17】
入力された画像情報に基づいて、必要とする表示輝度が異なる複数の画像を前記表示面において表示すべき複数の表示領域を決定し、決定したこれら複数の表示領域に前記複数の画像をそれぞれ対応付けて表示させつつ、当該複数の表示領域のそれぞれにこれら複数の表示領域が必要とする表示輝度に応じた光が照射されるように前記光の配分を調整することを特徴とする、請求項15に記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項18】
前記複数の表示領域に照射される光の単位面積当たりの光量が前記複数の表示領域毎に異なることとなるように前記光の配分を調整することを特徴とする、請求項17に記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項19】
決定した前記表示領域の大きさおよび採光した前記光の光量に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうか否かを決定することを特徴とする、請求項16から18のいずれかに記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項20】
決定した前記表示領域の大きさおよび採光した前記光の光量に基づいて、前記表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、当該算出結果に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうか否かを決定することを特徴とする、請求項19に記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項21】
決定した前記表示領域の大きさおよび採光した前記光の光量に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうのに光量が不足していると判断した場合に、当該光量の不足分を補完するように前記表示領域に対応する光源のみを駆動して調光を行なうことを特徴とする、請求項16から18のいずれかに記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項22】
決定した前記表示領域の大きさおよび採光した前記光の光量に基づいて、前記表示領域に照射可能な光の単位面積当たりの光量を算出し、当該算出結果に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうのに光量が不足していると判断した場合に、当該光量の不足分を補完するように前記表示領域に対応する光源のみを駆動して調光を行なうことを特徴とする、請求項21に記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項23】
外光を採光して集光し、集光した光を液晶パネルの背面に照射することで当該液晶パネルの表示面に表示された画像を視認可能にする液晶表示装置の制御方法であって、
集光した前記光を前記表示面に分配して照射するに際し、採光した前記光の光量に基づいて前記光の配分を調整することを特徴とする、液晶表示装置の制御方法。
【請求項24】
採光した前記光の光量に基づいて、画像を前記表示面において表示すべき表示領域を決定し、決定した前記表示領域のみに前記画像を表示させつつ、決定した前記表示領域のみに前記光が照射されるように前記光の配分を調整することを特徴とする、請求項23に記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項25】
採光した前記光の光量に基づいて、必要とする表示輝度が異なる複数の画像を前記表示面において表示すべき複数の表示領域を決定し、決定したこれら複数の表示領域に前記複数の画像をそれぞれ対応付けて表示させつつ、当該複数の表示領域のそれぞれにこれら複数の表示領域が必要とする表示輝度に応じた光が照射されるように前記光の配分を調整することを特徴とする、請求項23に記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項26】
前記複数の表示領域に照射される光の単位面積当たりの光量が前記複数の表示領域毎に異なることとなるように前記光の配分を調整することを特徴とする、請求項25に記載の液晶表示装置の制御方法。
【請求項27】
決定した前記表示領域の大きさおよび入力された画像情報に基づいて、前記表示領域において前記画像の表示を行なうか否かを決定することを特徴とする、請求項24から26のいずれかに記載の液晶表示装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−54045(P2013−54045A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−3137(P2010−3137)
【出願日】平成22年1月8日(2010.1.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】