説明

液晶表示装置

【課題】モジュールの総厚の増大を抑制しつつ、フレキシブル配線基板の所望の引き出し長さでの固定が可能な液晶表示装置を提供すること。
【解決手段】一対の基板間に液晶層を保持した液晶表示パネル2と、
液晶表示パネルに重ねて配置され、液晶表示パネルを照明する照明ユニット15と、
液晶表示パネルに接続され、照明ユニットの背面に固定される折り返し部13Rを有するフレキシブル配線基板13と、を備え、
照明ユニット15は、フレキシブル配線基板の折り返し部と重なるスリットSLを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液晶表示装置に係り、特に、液晶表示パネルに接続されたフレキシブル配線基板を備えた液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力などの特徴を生かして、パーソナルコンピュータなどのOA機器やテレビなどの表示装置として各種分野で利用されている。近年では、液晶表示装置は、携帯電話などの携帯端末機器や、カーナビゲーション装置、ゲーム機などの表示装置としても利用されている。
【0003】
このような液晶表示装置として、例えば、特許文献1によれば、液晶表示パネル、フレキシブル回路基板、及び、バックライトユニットをケースに収容した液晶表示装置が開示されている。
【0004】
特に、この特許文献1によれば、フレキシブル回路基板は、バックライトユニット及びケースの底部にそれぞれ設けられたスリットを介してケース背面に導出され、少なくとも2重に折り返されてケース背面に取り付けられている。また、このフレキシブル回路基板は、ケースの背面に形成された突起に開口を嵌め込むことによりケース背面に固定されている。さらに、このフレキシブル回路基板は、ケースから導出された部分に貼付された両面粘着テープによりケース背面に貼着されている。
【特許文献1】特開2006−163100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、特許文献1においては、長尺のフレキシブル回路基板をコンパクト化して実装する技術が開示されている。しかしながら、フレキシブル回路基板を折り返した部分が若干膨らむため、モジュールの総厚が厚くなるといった課題がある。
【0006】
フレキシブル回路基板のモジュール外に引き出される引き出し長さは、このフレキシブル回路基板と接続される外部回路を備えた機器側の仕様によって異なる場合が多い。このため、フレキシブル回路基板の実装に関して、さらなるコンパクト化(すなわち、更なる引き出し長さの短縮)が要求された場合には、さらに複数回にわたって折り返すことが考えられるが、この場合には、さらにモジュールの厚みが増すことになる。
【0007】
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、モジュールの総厚の増大を抑制しつつ、フレキシブル配線基板の所望の引き出し長さでの固定が可能な液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の態様による液晶表示装置は、
一対の基板間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルに重ねて配置され、前記液晶表示パネルを照明する照明ユニットと、
前記液晶表示パネルに接続され、前記照明ユニットの背面に固定される折り返し部を有するフレキシブル配線基板と、を備え、
前記照明ユニットは、前記フレキシブル配線基板の前記折り返し部と重なる収容部を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、モジュールの総厚の増大を抑制しつつ、フレキシブル配線基板の所望の引き出し長さでの固定が可能な液晶表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置について図面を参照して説明する。ここでは、照明ユニットであるバックライトユニットからのバックライト光を選択的に透過して画像を表示する透過表示機能を有した液晶表示装置について説明する。
【0011】
すなわち、図1に示すように、液晶表示装置1は、略矩形平板状の透過型の液晶表示パネル2と、この液晶表示パネル2を照明するバックライトユニット15と、を備えている。この液晶表示パネル2は、一対の基板間に液晶層を保持することによって構成されている。すなわち、液晶表示パネル2は、略矩形状のアレイ基板3及び対向基板4と、これらのアレイ基板3と対向基板4との間に封入された光変調層として機能する液晶層5と、を備えている。アレイ基板3と対向基板4とは、図示しないシール材を介して貼り合わせられている。
【0012】
この液晶表示パネル2は、シール材によって囲まれた内側に、画像を表示する略矩形状のアクティブエリア6を備えている。このアクティブエリア6は、マトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている。
【0013】
アレイ基板3は、アクティブエリア6において、複数の走査線Y(1、2、3、…、m)、複数の信号線X(1、2、3、…、n)、画素PX毎に配置されたスイッチング素子7、各スイッチング素子7に接続された画素電極8などを備えている。
【0014】
各走査線Yは、画素PXの行方向と平行な方向に沿って延在している。各信号線Xは、絶縁層を介して各走査線Yに互いに交差するように、画素PXの列方向と平行な方向に沿って延在している。各スイッチング素子7は、走査線Yと信号線Xとの交差部を含む領域に配置されている。
【0015】
このスイッチング素子7は、例えば、アモルファスシリコンまたはポリシリコンによって形成された半導体層を備えた薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)などで構成されている。このスイッチング素子7のゲート電極7Gは、対応する走査線Yに電気的に接続されている(あるいは走査線と一体に形成されている)。スイッチング素子7のソース電極7Sは、対応する信号線Xに電気的に接続されている(あるいは信号線と一体に形成されている)。スイッチング素子7のドレイン電極7Dは、対応する画素PXの画素電極8に電気的に接続されている(あるいは画素電極8と一体に形成されている)。
【0016】
対向基板4は、アクティブエリア6において、複数の画素PXあるいは全ての画素PXに共通に配置された対向電極9などを備えている。画素電極8の少なくとも一部、及び、対向電極9は、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成されている。
【0017】
アレイ基板3及び対向基板4は、画素電極8と対向電極9とを対向させた状態で配置されている。これらのアレイ基板3と対向基板4との間には、図示しないスペーサ(例えば一方の基板に一体的に形成された柱状スペーサ)が介在し、所定のギャップが形成されている。液晶層5は、アレイ基板3と対向基板4とのギャップに封止された液晶組成物によって形成されている。アレイ基板3及び対向基板4の液晶層5と接する面は、配向膜によって覆われている。
【0018】
また、液晶表示パネル2において、アレイ基板3の外面及び対向基板4の外面には、それぞれ光学素子OD1及びOD2が設けられている。これらの光学素子OD1及びOD2は、液晶層5の特性に合わせて偏光方向を設定した偏光板などを含んでいる。
【0019】
カラー表示タイプの液晶表示装置では、液晶表示パネル2は、複数種類の画素、例えば赤(R)を表示する赤色画素、緑(G)を表示する緑色画素、青(B)を表示する青色画素を有している。すなわち、赤色画素は、赤色の主波長の光を透過する赤色カラーフィルタを備えている。緑色画素は、緑色の主波長の光を透過する緑色カラーフィルタを備えている。青色画素は、青色の主波長の光を透過する青色カラーフィルタを備えている。これらカラーフィルタは、アレイ基板3または対向基板4の主面に配置される。
【0020】
また、液晶表示装置は、矩形枠状のシールドケース11を備えている。このシールドケース11は、液晶表示パネル2のアクティブエリア6を露出させる矩形状の窓部11A、及び、窓部11Aを規定する矩形枠状の本体部11Bを備えている。上述したような構成の液晶表示パネル2は、バックライトユニット15とシールドケース11との間に挟持されている。すなわち、シールドケース11は、液晶表示パネル2とともにバックライトユニット15を一体的に保持している。このとき、バックライトユニット15は、その表面を液晶表示パネル2の背面側(すなわち、アレイ基板側)に対向させた状態で配置され、液晶表示パネル2とともにシールドケース11と一体化されており、液晶表示パネル2を背面側から照明する。
【0021】
さらに、液晶表示装置は、液晶表示パネル2に電気的に接続されたフレキシブル配線基板13を備えている。このフレキシブル配線基板13は、外部回路などの信号源に接続され、信号源から出力される駆動信号(すなわち、映像信号や電源などの画素PXの駆動に必要な各種信号)を液晶表示パネル2に供給する。
【0022】
このようなフレキシブル配線基板13は、液晶表示パネル2に接続される第1端子部131と、外部回路と接続可能な第2端子部132と、を備えて構成されている。第1端子部131は、異方性導電膜などを介して液晶表示パネル2の一側縁(すなわち、アレイ基板3の対向基板4より外方に延在した部分)の電極パッドに接続されている。
【0023】
また、このフレキシブル配線基板13においては、第2端子部132の幅W2は、第1端子部131の幅W1よりも小さい。図1に示した例では、フレキシブル配線基板13は、第1端子部131を含み液晶表示パネル2の一側縁に沿って延びた長辺を有する概ね長方形状の頭部13Aと、第2端子部132を含み頭部13Aの長辺から直交する方向に沿って延びた長辺を有する概ね長方形状の脚部13Bと、を有する略T字の形状に形成されている。
【0024】
このようなフレキシブル配線基板13は、図2及び図3に示すように、液晶表示パネル2及びバックライトユニット15がシールドケース11によって一体化、つまりモジュール化された際に、折り曲げられてシールドケース11とバックライトユニット15との間を通って、バックライトユニット15の背面15Bに導出されている。
【0025】
このフレキシブル配線基板13は、さらに、バックライトユニット15の背面15Bにおいて折り返されるとともに背面15Bに固定される折り返し部13Rを有し、脚部13Bの少なくとも一部がモジュール外に引き出されている。図2及び図3に示した例では、折り返し部13Rは、フレキシブル配線基板13の第2端子部側つまり脚部13Bに形成されている。これにより、フレキシブル配線基板13は、その第2端子部132と外部回路との接続を可能としている。
【0026】
一方、バックライトユニット15は、その背面15Bにフレキシブル配線基板13の折り返し部13Rと重なる位置に、折り返し部13Rを収容する収容部としてのスリットSLを備えている。つまり、背面15Bに導出されたフレキシブル配線基板13は、スリットSLの上で折り返され、モジュール外に引き出されている。
【0027】
このような構成によれば、たとえ折り返し部13Rが膨らんだとしても、折り返し部13RのみがスリットSLを介してバックライトユニット15の内部に収納可能となる。このため、モジュールの総厚は、折り返されるフレキシブル配線基板13自体の厚み分が増大するものの、折り返し部13Rの膨らみに起因した厚みの増大を抑制することが可能となる。また、スリットSLの位置を適宜変更することにより、フレキシブル配線基板13の所望の引き出し長さでの固定が可能となる。
【0028】
このような折り返し部13Rは、図3に示すように、接着テープATによってバックライトユニット15の背面15Bに固定されている。すなわち、接着テープATは、折り返し部13Rをカバーするように貼り付けられ、フレキシブル配線基板13をバックライトユニット15に固定している。これにより、折り返し部13Rは、接着テープATにより、スリットSLを介してバックライトユニット15の内部に向けて押圧される。このため、折り返し部13Rが膨らんだとしても、その膨らみは、バックライトユニット15の内部に収納され、モジュール総厚の増大を抑制できる。
【0029】
また、スリットSLは、一方向に長軸を有するような形状に形成されている。図2などに示した例では、スリットSLは、長方形状に形成されているが、楕円形状や、長円形状(フィールドトラック形状)であっても良い。バックライトユニット15に不要に大きな開口を形成することは、バックライトユニット15の機械的強度の低下を招くおそれがあるため、望ましくない。
【0030】
このため、スリットSLは、その長軸が折り返し部13Rの幅Wの方向(すなわち、脚部13Bの短辺と平行な方向)と略平行となるように形成されている。つまり、スリットSLは、少なくとも折り返し部13Rの膨らみが収納可能な形状に形成されている。したがって、バックライトユニット15の大幅な機械的強度の低下を抑制することが可能となる。
【0031】
フレキシブル配線基板13において、折り返し部13Rは、より幅の小さい第2端子部側つまり脚部13Bに形成されていることが望ましい。一方、スリットSLは、その長軸の長さLが折り返し部13Rの幅Wと同等以上となるように形成されている。これにより、フレキシブル配線基板13の頭部13Aに折り返し部を形成する場合と比較して、スリットSLの長軸の長さLを短縮することができ、バックライトユニット15の大幅な機械的強度の低下を抑制することが可能となる。
【0032】
また、塵埃の進入を防ぐためにスリットSLを形成するのが不適当な形態での使用の場合には、当該箇所を内側に凹ませて形成した凹状の収容部として構成することも可能である。
【0033】
ここで、本実施形態に適用可能なバックライトユニット15の構造について、より具体的に説明する。
【0034】
図4に示すように、バックライトユニット15は、光源部20、導光体21などを備えている。
【0035】
光源部20は、光源として冷陰極管22、及び、この冷陰極管22を取り囲むとともに冷陰極管22から放射された放射光を導光体21に向けて反射するリフレクタ23を備えている。このリフレクタ23は、略U字形状の断面を有しており、冷陰極管22から放射された放射光を取り出すための開口部24を有している。なお、光源部20は、光源として発光ダイオード(LED)を備えた構成であっても良い。
【0036】
導光体21は、光源部20から放射された放射光を液晶表示パネル2に向けて案内する機能を有している。この導光体21は、例えば、アクリル系樹脂やポリカーボネート系樹脂などの光透過性を有する樹脂材料により形成されている。導光体21は、その一端に肉薄部を有するとともに肉薄部に対向する他端に肉厚部を有する楔型のものや、全体に亘って略均一な厚さを有する平板型のものなどがあるが、この実施の形態では、平板型のものを採用している。
【0037】
この導光体21は、液晶表示パネル2側に面した第1主平面21aと、この第1主平面21aに対向した第2主平面21bと、これらの第1主平面21aと第2主平面21bとを接続する4つの端面21c、21d、21e、21fとを有している。第1主平面21a及び第2主平面21bは、略矩形状に形成されている。4つの端面21c、21d、21e、21fは、長方形状に形成されている。これらの4つの端面のうち、光源部20と対向する端面21cが入射面として機能する。また、第1主平面21aは、液晶表示パネル2に向けて光を出射する出射面として機能する。
【0038】
また、バックライトユニット15は、導光体21から出射した出射光に対して所定の光学特性を付与する複数の光学シート25を備えている。すなわち、バックライトユニット15は、光学シートとして、導光体21の第1主平面21aの上に配置された光学シート25A、及び、第2主平面21bの上に配置された光学シート25Bを備えている。図4に示した例では、第1主平面21a上に、1枚の光学シート25Aのみが図示されているが、2枚以上の光学シートを積層して配置しても良く、一般的には2〜4枚程度の光学シートが積層されている。
【0039】
光学シート25Aとしては、拡散シート、レンズシート、複数の機能を兼ね備えた光学シートなどの種々の機能を有する光学シートが適用される。また、光学シート25Bとしては、反射シートが適用される。
【0040】
拡散シートは、自身を透過する光を拡散する機能を有している。レンズシートは、自身を透過する光を集光する機能を有している。反射シートは、導光体21の内部から外部へ漏れ出た光を導光体21の内部に向けて反射する機能を有している。これらの光学シート25は、導光体21の第1主平面21a及び第2主平面21bと略同等のサイズを有する略矩形状に形成されている。
【0041】
さらに、バックライトユニット15は、光源部20とともに導光体21を収容するバックケース30を備えている。このバックケース30は、概ね箱型に形成され、略矩形状の底面30A及びこの底面30Aの各辺から立設した側壁30Bを有している。光学シート25Bは、底面30Aの上に配置される。導光体21は、光学シート25Bの上に配置される。また、光源部20は、バックケース30内において、導光体21の端面21cに対向配置される。さらに、光学シート25Aは、導光体21の上に配置される。
【0042】
また、このバックケース30においては、その底面30AにスリットSLが形成されている。モジュール化された際には、図4及び図5に示すように、フレキシブル配線基板13の折り返し部13Rは、底面30Aの背面側からスリットSLを介してバックライトユニット15の内部に収納される。
【0043】
従って、底面30Aに直接スリットSLを形成し折り返し部13Rを収容しているので、バックケース30の底面30Aの肉厚分だけは内側に突出する量が吸収できるので、折り返し部13Rのバックケース30内側への突出量を極めて少なく構成することが可能となる。
【0044】
この実施の形態においては、バックライトユニット15は、図5に示すように、バックケース30と係合して光源部20、導光体21、各種光学シート25を挟持するフロントケース31を備えている。このフロントケース31は、光学シート25Aを露出する窓部を有している。
【0045】
上述したように、液晶表示パネル2に対して各種駆動信号を出力する外部回路との接続は、フレキシブル配線基板13を介してなされている。このようなフレキシブル配線基板13のモジュール外に引き出される引き出し長さあるいは外部回路と接続される第2端子部132の位置は、外部回路を備えた機器側の仕様によって決定される。仕様によっては、フレキシブル配線基板13をバックライトユニット15の背面に沿って折り曲げ、さらに、折り返してモジュール外に引き出す(Z曲げ)ことが必要になる。この場合に、折り返し部13Rが応力によって膨らんでしまう。
【0046】
このため、バックライトユニット15は、折り返し部13Rと重なるスリットSLを備えている。これにより、折り返し部13Rの膨らみがスリットSLを介してバックライトユニット15の内部に収容可能となり、モジュールの総厚が著しく増大するといった課題を解消することが可能となる。このため、モジュールの薄型化といった要望にも対応することが可能となる。
【0047】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0048】
上述した実施の形態では、アレイ基板側の画素電極と対向基板側の対向電極との間に形成される縦電界を主に利用して液晶層に含まれる液晶分子を駆動するモードを例に説明したが、一方の基板側に画素電極と対向電極とを備え、基板面と略平行な横電界を主に利用して液晶分子を駆動するモードの液晶表示パネルに対しても、上述した構成を適用可能である。
【0049】
また、上述した実施の形態において説明した透過型の液晶表示パネルとは、アクティブエリア6の少なくとも一部にバックライトユニット15からの照明光を選択的に透過する透過表示機能を有しているものであれば如何なる構成であっても良く、各画素が反射部及び透過部を有するような半透過型液晶表示パネルも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の構造を概略的に示す分解斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した液晶表示装置に適用可能なバックライトユニットの背面の構造を概略的に示す斜視図である。
【図3】図3は、バックライトユニットの背面において、フレキシブル配線基板の折り返し及び接着テープによる固定を説明するための平面図である。
【図4】図4は、図1に示した液晶表示装置に搭載されるバックライトユニットの構造を概略的に示す分解斜視図である。
【図5】図5は、図4に示したバックライトユニットを適用した際の液晶表示装置の一部の構造を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1…液晶表示装置
2…液晶表示パネル 3…アレイ基板 4…対向基板 5…液晶層
13…フレキシブル配線基板 13R…折り返し部
15…バックライトユニット(照明ユニット)
20…光源部 21…導光体 25…光学シート 30…バックケース
SL…スリット(収容部)
AT…接着テープ
PX…画素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の基板間に液晶層を保持した液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルに重ねて配置され、前記液晶表示パネルを照明する照明ユニットと、
前記液晶表示パネルに接続され、前記照明ユニットの背面に固定される折り返し部を有するフレキシブル配線基板と、を備え、
前記照明ユニットは、前記フレキシブル配線基板の前記折り返し部と重なる位置に前記折り返し部の収容部を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
さらに、前記折り返し部をカバーして前記フレキシブル配線基板を前記照明ユニットに固定する接着テープを備えたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記収容部として、その長軸が前記折り返し部の幅方向と略平行であるスリットによって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記フレキシブル配線基板は、前記液晶表示パネルと接続される第1端子部と、前記第1端子部の幅より小さい幅を有し外部回路と接続可能な第2端子部と、を有する略T字の形状に形成され、
前記折り返し部は、前記第2端子部側に形成され、
前記収容部の長さが前記折り返し部の幅と同等以上となるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記照明ユニットは、
光源と、
前記光源から放射された放射光を前記液晶表示パネルに向けて案内する導光体と、
前記光源とともに前記導光体を収容するとともに、前記収容部が形成されたバックケースと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
さらに、前記液晶表示パネルと、前記照明ユニットとを一体的に保持するシールドケースを備え、
前記フレキシブル配線基板は、前記照明ユニットと前記シールドケースとの間を通って前記照明ユニットの背面に導出されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−276684(P2009−276684A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−129790(P2008−129790)
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【出願人】(302020207)東芝モバイルディスプレイ株式会社 (2,170)
【Fターム(参考)】