説明

混合機

【課題】簡単な構造で被混合物を均一に撹拌する。
【解決手段】混合機は、被混合物が供給されるケース1と、このケース1内に水平姿勢で回転できるように配設している回転軸2と、この回転軸2を回転させる駆動機構3と、回転軸2にアーム5を介して連結している金属帯鉄を螺旋状にしてなる外周撹拌材4と、回転軸2またはアーム5に固定されて、回転軸2の回転で外周撹拌材4と反対方向に被混合物を移送する内側撹拌材6とを備える。内側撹拌材6は、外周撹拌材4の内側に配設されてなる複数枚の撹拌プレート7で、複数の撹拌プレート7を回転軸2に対して傾斜する姿勢で固定して、回転軸2の回転で被混合物を移送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茸を栽培する培地の混合機に関する。
【背景技術】
【0002】
茸栽培の培地として、鋸屑に栄養剤を混合したものが使用される。この培地は、鋸屑と栄養剤を混合機に入れて撹拌して調整される。従来の混合機は、図1に示すように、ケース21内に水平に回転軸22を設けて、この回転軸22に螺旋状の撹拌材24を固定している。螺旋状の撹拌材24は、回転軸22の回転で、被混合物である鋸屑と栄養材を、回転軸22の中央に向かって移送しながら撹拌する。この混合機は、被混合物の鋸屑と栄養材を、図において右側と左側とで混合できない。それは、図1に示すように、被混合物が回転軸22の両側で別々に撹拌されるからである。このため、この混合機を使用して、鋸屑に栄養材を添加して撹拌する場合、鋸屑を供給しているケースに、栄養材をケースの開口部から均一に供給する必要があり、右側と左側とで栄養材の添加量に斑があると、鋸屑と栄養材を均一に混合できなくなる。
【0003】
このような欠点を解消するために、回転軸の軸方向に往復するように被混合物を移送する混合機が開発されている。(特許文献1参照)
【特許文献1】特開2001−129378号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この公報に記載される混合機は、図2に示すように、内面に螺旋フィン34を固定している回転ドラム31を備える。回転ドラム31は車輪33に載せられて回転される。回転ドラム31の中心には、水平に回転軸32を設けている。回転軸32には、回転ドラム31の螺旋フィン34と反対方向に被混合物を移送する螺旋状の逆移送フィン35を固定している。この混合機は、回転ドラム31の螺旋状フィン34と回転軸32の逆移送フィン35とで被混合物を反対方向に移送する。このため、たとえば鋸屑と栄養材等の被混合物を移送しながら、均一に撹拌できる。
【0005】
ただ、この構造の混合機は、構造が複雑で製造コストが高くなる欠点がある。それは、回転ドラムを車輪で回転させると共に、回転軸には螺旋状の逆移送フィンを固定しているので、これらの製作に手間がかかって製造コストが高くなる。
【0006】
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、簡単な構造で被混合物を均一に撹拌できる混合機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の混合機は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
混合機は、被混合物が供給されるケース1と、このケース1内に水平姿勢で回転できるように配設している回転軸2と、この回転軸2を回転させる駆動機構3と、回転軸2にアーム5を介して連結している金属帯鉄を螺旋状にしてなる外周撹拌材4と、回転軸2またはアーム5に固定されて、回転軸2の回転で外周撹拌材4と反対方向に被混合物を移送する内側撹拌材6とを備える。内側撹拌材6は、外周撹拌材4の内側に配設されてなる複数枚の撹拌プレート7で、複数の撹拌プレート7を回転軸2に対して傾斜する姿勢で固定して、回転軸2の回転で被混合物を移送する。
【0008】
本発明の混合機は、撹拌プレート7を半円形、半楕円形、半長円形のいずれかの金属プレートとすることができる。さらに、この混合機は、撹拌プレート7の直線部分の中央部分を回転軸2に固定することができる。さらに、本発明の混合機は、撹拌プレート7を、中心部に切欠部14のある半円形、半楕円形、半長円形のいずれかの金属プレートとすることができる。
【0009】
さらに、本発明の請求項5の混合機は、被混合物が供給されるケース1と、このケース1内に水平姿勢で回転できるように配設している回転軸2と、この回転軸2を回転させる駆動機構3と、回転軸2に複数のアーム5を介して連結している金属帯鉄を螺旋状にしてなる外周撹拌材4と、アーム5に固定されて、回転軸2の回転で外周撹拌材4と反対方向に被混合物を移送する内側撹拌材6とを備える。内側撹拌材6は、外周撹拌材4の内側に配設されてなる複数枚の撹拌プレート7で、各撹拌プレート7を回転軸2に対して傾斜する姿勢で各アームに固定して、回転軸2の回転で被混合物を移送する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の混合機は、全体の構造を極めて簡単な構造としながら、被混合物を均一に撹拌できる特徴がある。それは、本発明の混合機が、外周撹拌材を回転させる回転軸、または外周撹拌材を回転軸に連結するアームに、複数枚の撹拌プレートからなる内側撹拌材を傾斜するように固定しており、この内側撹拌材で被混合物を外周撹拌材の反対側に移送して、被混合物を均一に混合できるからである。すなわち、本発明の混合機は、ケースを回転させない図1に示す簡単な構造の従来の混合機に、複数枚の撹拌プレートを固定する簡単な構造で、被混合物を均一に混合できる特徴を実現する。このため、この混合機を使用して、たとえば鋸屑と栄養材のように、複数の被混合物を混合して撹拌する場合、複数の被混合物をケースに均一に供給する必要がなく、供給された全ての被混合物を均一に混合して撹拌できる特徴が実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための混合機を例示するものであって、本発明は混合機を以下のものに特定しない。
【0012】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0013】
本発明の混合機は、茸栽培の培地の製造に最適であるが、本発明は混合機の用途を培地の製造に特定しない。本発明の混合機は、たとえば農作物を栽培する資材の製造、あるいは生ゴミ処理等に使用できる。
【0014】
図3ないし図5に示す混合機は、被混合物を供給するケース1と、このケース1内に水平姿勢で回転できるように配設している回転軸2と、この回転軸2を回転させる駆動機構3と、回転軸2にアーム5を介して連結している外周撹拌材4と、回転軸2に固定されて、回転軸2の回転で外周撹拌材4と反対方向に被混合物を移送する内側撹拌材6とを備える。
【0015】
ケース1は、平面形状を長方形とする箱形で上方を開口している。ケース1の底板1Aは、図4に示すように、半円筒状に湾曲している。さらに、ケース1は、図3において底部の左端部に、撹拌された被混合物の排出口8を設けている。排出口8は、ケース1の端板1Bから中央に遍在した位置に開口している。排出口8は、好ましくはケース1の端板1Bから10cm〜50cm離れた位置に開口される。排出口8は開閉蓋9で閉塞している。開閉蓋9は、被混合物を撹拌するときに排出口8を閉塞し、撹拌された被混合物を排出するときに排出口8を開いて、ここから被混合物を排出する。
【0016】
回転軸2は、軸受10を介してケース1の両端の端板1Bに回転できるように連結している。回転軸2は、ケース1の半円筒状の底板1Aの中心に配設される。回転軸2に固定している外周撹拌材4を、ケース1の底面に接近して移動させるためである。
【0017】
回転軸2は、端板1Bから突出する部分を駆動機構3に連結している。駆動機構3はモーター11と減速機12を備える。モーター11は減速機12を介して回転軸2を回転させる。駆動機構3が回転軸2を回転させる回転速度は、混合機の大きさや被混合物の種類で最適値に設定される。たとえば、茸栽培の培地として鋸屑と栄養材を撹拌する混合機は、回転軸2の回転速度を3〜10rpm、好ましくは、5〜8rpmとする。農作物を栽培する資材を撹拌する混合機は、2〜10rpmとする。生ゴミ処理の混合機は、1〜5rpmの回転速度で回転軸2を回転させる。さらに、生ゴミ処理の混合機は、連続して回転軸2を回転させ、あるいは断続的に回転軸2を回転させる。
【0018】
外周撹拌材4は、金属帯鉄を螺旋状に加工したもので、アーム5を介して回転軸2に連結している。外周撹拌材4は、底板1Aの内面に接近して、好ましくは、底板1Aの内面との間隔を好ましくは5mm以下となる半径の螺旋状としている。外周撹拌材4は、たとえば幅を13〜40mm、厚さを9〜16mmとする金属帯鉄を螺旋状に加工したものである。金属帯鉄は、幅の広い面が底板1Aに対向するように、螺旋状に加工されて回転軸2に固定される。ただ、幅の狭い面が底板に対向する螺旋状に加工して回転軸に固定することもできる。
【0019】
外周撹拌材4は、回転軸2に回転されて、被混合物を排出口8に向かって移動させる。図3と図5に示す外周撹拌材4は、回転軸2が図の矢印Aで示す方向に回転されて、被混合物を排出口8に向かって、矢印Bで示す方向に移動させる。したがって、外周撹拌材4は、図3において、排出口8の右側と左側では逆ピッチ、例えば排出口8の右側を左ネジ方向の螺旋状として排出口8の左側を右ネジ方向の螺旋状とし、あるいは、排出口の右側を右ネジ方向の螺旋状として排出口の左側を左ネジ方向の螺旋状として、回転軸2に回転されて、被混合物を排出口8に向かって移送するようにする。
【0020】
アーム5は、一端を回転軸2に、他端を外周撹拌材4に連結して、外周撹拌材4を回転軸2に連結する。図に示すアーム5は金属ロッドで、両端を溶接して回転軸2と外周撹拌材4とに固定している。図の回転軸2は、垂直方向に突出して、複数のアーム5を固定している。複数のアーム5は、回転軸2との連結位置を軸方向にずらしながら、回転軸2に対して放射状に固定している。さらに、図のアーム5は、側面に金属板13を固定しており、この金属板13を回転軸2にも固定している。図に示す金属板13は、短冊状のプレートで、先端に向かって幅がやや狭くなる形状としている。この金属板13は、側縁をアーム5に、後端縁を回転軸2にそれぞれ溶接して固定している。ただ、金属板は、長方形や三角形等の多角形とすることも、扇形とすることもできる。このように、アーム5と回転軸2に固定される金属板13は、補強リブとして、アーム5と回転軸2との連結強度を高くできる特長がある。図に示す金属板13は、アーム5の片側にのみ固定しているが、金属板は、アームの両側に固定することもできる。
【0021】
さらに、アーム5と回転軸2に固定される金属板13は、回転軸2によって回転されて、ケース1内の被混合物を撹拌するはたらきもある。金属板13が、ケース1内の被混合物を押圧しながら回転するからである。図の混合機は、金属板13を、アーム5の軸と回転軸2の中心軸とを含む面内に配設して、アーム5と回転軸2とに固定している。このように、回転軸2の中心を含む面内に配設される金属板13は、撹拌時において、被混合物を図3の矢印Dで示す方向に掻き上げる作用が大きく、効率よく被混合物を撹拌できる特長がある。ただ、金属板は、回転軸に対して多少傾斜する姿勢で配置することもできる。この金属板は、回転軸に対する傾斜角を調整して、被混合物を軸方向に移送できる。さらに、金属板は、面積や形状を種々に変更して、より効率よく被混合物を撹拌できる。
【0022】
内側撹拌材6は、外周撹拌材4の内側に配設している複数枚の撹拌プレート7である。図の撹拌プレート7は、金属プレートを半円形に裁断したもので、直線部分の中央部分を回転軸2に溶接して固定している。図の撹拌プレート7は、回転軸2への固定部分に、回転軸2に沿う半円形の切欠を設け、ここに回転軸2を入れ、溶接して固定している。図の撹拌プレート7は、直線部分を回転軸2に固定すると共に、その一部をアーム5に溶接して固定している。アーム5は、外周撹拌材4を回転軸2に連結するもので、この構造は、アーム5を介して撹拌プレート7をしっかりと回転軸2に固定できる。
【0023】
さらに、内側撹拌材6は、図6と図7に示すように、撹拌プレート7を回転軸2に固定することなく、アーム5のみに固定することもできる。この図に示す撹拌プレート7は、中心部分に半円形ないし半楕円形の切欠部14を設けており、この切欠部14に回転軸2を案内している。切欠部14の内形は、回転軸2の外形よりも大きく、切欠部14に案内される回転軸2が、撹拌プレート7に接触することなく回転軸2の周囲に隙間ができる状態としている。この構造の内側撹拌材6は、撹拌プレート7を直接に回転軸2に固定しないので、これらの境界部分に被混合物が固着するのを確実に防止しながらスムーズに移送できる特長がある。
【0024】
内側撹拌材6は、回転軸2に回転されて、外周撹拌材4が被混合物を移送する方向と反対方向に被混合物を移送するように傾斜して回転軸2またはアーム5に固定される。内側撹拌材6は、螺旋状の外周撹拌材4の内側で、被混合物を逆方向に移送する。すなわち、図3と図6において、外周撹拌材4は、被混合物を矢印Bで示す方向に移動させ、内側撹拌材6は、被混合物を矢印Cで示す方向に移送する。図の内側撹拌材6は、外周撹拌材4の内径の約73%の外径としている。ただ、本発明の混合機は、内側撹拌材6の外径、正確には回転軸2から最も離れる位置までの距離である最大の外径を、外周撹拌材4の内径の50%〜80%、好ましくは60%〜75%とする。さらに、図6と図7に示すように、中心部分に切欠部14を設けてなる撹拌プレート7で構成される内側撹拌材6は、切欠部14の大きさに応じて内側撹拌材6の外径を大きくして移送量を調整できる。
【0025】
図の混合機は、隣接する内側撹拌材6を回転軸2の反対側に固定している。複数の内側撹拌材は、必ずしも隣接する内側撹拌材を反対側に固定する必要はなく、たとえば、隣接する内側撹拌材との角度が45度〜90度となるように回転軸に固定することもできる。
【0026】
図の内側撹拌材6は、半円形の金属プレートとするが、内側撹拌材6は必ずしも金属プレートを半円形とする必要はない。内側撹拌材6は長方形や三角形等の多角形とすることもできる。また、楕円や長円形を半分にした半楕円形状や半長円形状とすることもできる。
【0027】
さらに、図8に示す混合機は、外周撹拌材4の内側に配設される内側撹拌材6を、各アーム5に固定される複数枚の撹拌プレート7で構成している。図の撹拌プレート7は、楕円形の金属プレートを短径方向に裁断した形状としている。この撹拌プレート7は、短径部分を回転軸2に溶接して固定すると共に、長径に沿う部分をアーム5に溶接して固定している。このように、回転軸2とアーム5とに固定される撹拌プレート7は、補強リブとして回転軸2とアーム5の連結強度を強くできる特長がある。
【0028】
内側撹拌材6は、回転軸2に回転されて、外周撹拌材4が被混合物を移送する方向と反対方向に被混合物を移送するように撹拌プレート7を傾斜してアーム5と回転軸2に固定している。この内側撹拌材6も、螺旋状の外周撹拌材4の内側で、被混合物を逆方向に移送する。すなわち、図8に示す混合機は、回転軸2が図の矢印Aで示す方向に回転されると、外周撹拌材4が被混合物を矢印Bで示す方向に移送し、内側撹拌材6が被混合物を矢印Cで示す方向に移送する。
【0029】
以上の内側撹拌材6は、撹拌プレート7の形状や面積を種々に変更して被混合物の移送量を調整できる。たとえば、撹拌プレートは、円形又は長円形を切断した形状とし、あるいは、長方形、三角形、台形等の多角形とすることもできる。さらに、撹拌プレートは、面積を大きくして移送量を多くし、反対に面積を小さくして移送量を少なくできる。さらにまた、撹拌プレートは、回転軸に対する傾斜角を変更して被混合物の移送量を調整できる。
【0030】
図8に示す内側撹拌材6は、撹拌プレート7を回転軸2とアーム5の両方に溶接して固定しているが、撹拌プレートは、アームにのみ固定することもできる。この撹拌プレートは、回転軸に直接に固定することなく回転軸から離れた位置に固定して、これらの境界部分に被混合物が固着するのを確実に防止できる特長がある。
【0031】
さらに、図8に示す内側撹拌材6は、1本のアーム5に1枚の撹拌プレート7を固定しているが、内側撹拌材は、1本のアームに複数枚の撹拌プレートを固定することもできる。この内側撹拌材は、たとえば、アームの両側に撹拌プレートを固定することができ、あるいは、回転軸に接近する位置と回転軸から離れた位置とに撹拌プレートを固定することができる。1本のアームに固定される複数の撹拌プレートは、形状や面積、傾斜角を種々に変更して内側撹拌材の移送量を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】従来の混合機の平面図である。
【図2】従来の他の混合機の断面図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる混合機の垂直縦断面図である。
【図4】図3に示す混合機の垂直横断面図である。
【図5】図3に示す混合機の内部を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例にかかる混合機の垂直縦断面図である。
【図7】図6に示す混合機の垂直横断面図である。
【図8】本発明の他の実施例にかかる混合機の内部を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1…ケース 1A…底板 1B…端板
2…回転軸
3…駆動機構
4…外周撹拌材
5…アーム
6…内側撹拌材
7…撹拌プレート
8…排出口
9…開閉蓋
10…軸受
11…モーター
12…減速機
13…金属板
14…切欠部
21…ケース
22…回転軸
24…撹拌材
31…回転ドラム
32…回転軸
33…車輪
34…螺旋フィン
35…逆移送フィン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被混合物が供給されるケース(1)と、このケース(1)内に水平姿勢で回転できるように配設している回転軸(2)と、この回転軸(2)を回転させる駆動機構(3)と、回転軸(2)にアーム(5)を介して連結している金属帯鉄を螺旋状にしてなる外周撹拌材(4)と、回転軸(2)またはアーム(5)に固定されて、回転軸(2)の回転で外周撹拌材(4)と反対方向に被混合物を移送する内側撹拌材(6)とからなる混合機であって、 内側撹拌材(6)が、外周撹拌材(4)の内側に配設されてなる複数枚の撹拌プレート(7)で、複数の撹拌プレート(7)を回転軸(2)に対して傾斜する姿勢で固定して、回転軸(2)の回転で被混合物を移送するようにしてなることを特徴とする混合機。
【請求項2】
撹拌プレート(7)が半円形、半楕円形、半長円形のいずれかの金属プレートである請求項1に記載される混合機。
【請求項3】
撹拌プレート(7)の直線部分の中央部分を回転軸(2)に固定している請求項2に記載される混合機。
【請求項4】
撹拌プレート(7)が中心部に切欠部(7A)のある半円形、半楕円形、半長円形のいずれかの金属プレートである請求項2に記載される混合機。
【請求項5】
被混合物が供給されるケース(1)と、このケース(1)内に水平姿勢で回転できるように配設している回転軸(2)と、この回転軸(2)を回転させる駆動機構(3)と、回転軸(2)に複数のアーム(5)を介して連結している金属帯鉄を螺旋状にしてなる外周撹拌材(4)と、アーム(5)に固定されて、回転軸(2)の回転で外周撹拌材(4)と反対方向に被混合物を移送する内側撹拌材(6)とからなる混合機であって、
内側撹拌材(6)が、外周撹拌材(4)の内側に配設されてなる複数枚の撹拌プレート(7)で、各撹拌プレート(7)を回転軸(2)に対して傾斜する姿勢で各アーム(5)に固定して、回転軸(2)の回転で被混合物を移送するようにしてなることを特徴とする混合機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−260589(P2007−260589A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−90553(P2006−90553)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(501095613)東亜技研工業株式会社 (2)
【Fターム(参考)】