説明

混合装置及びその使用方法

【課題】設備費用が安価で、設置スペースが少なくて済み、施工場所を限定することがない混合装置を提供する。
【解決手段】混合される材料(以下、混合材料という)を、それらの自重によって重力方向の下方に自由落下させながら混合する混合装置1において、混合材料を投入する入口2と、投入された混合材料を混合する混合部4と、混合した材料を排出する出口3と、を備え、混合部4は、並行する複数の変形通路を有し、各変形通路は、その断面形状が入口から出口に向かって連続的に変化しており、それら各変形通路の入口2と出口3との間に、各変形通路を通る混合材料を合流させる合流手段と、合流した混合材料を分割して各変形通路に流す分割手段とを設けている混合装置1であって、混合部4は、入口2から出口4までの間隔が伸縮自在となる折り畳み式に形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、混合される材料(以下、混合材料という)を、それらの自重によって重力方向の下方に自由落下させながら混合する混合装置及びその使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
被混合材料を混合する装置として、装置の断面形状が長手方向に亘って漸次変化する変形通路を備え、この変形通路を被混合材料の自重による自由落下により被混合材料を通過させ、被混合材料を効率的に混合する混合装置が知られている。
【特許文献1】特開平10−286449号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の混合装置には、次のような点で解決すべき課題があった。
(1)混合装置を垂直に設置するために、混合作業を行わなくても設置しただけで高さ(上下空間)を必要とした。すなわち、やぐらを建てるなど設置スペースを必要とすると共に、やぐらに設置された混合装置に混合材料を投入する際も混合材料を投入口まで持ち上げる必要があった。
(2)混合材料の混合比を常に保つ必要があるため、高性能なポンプと精密な計量装置を必要とし、単純な混合方式にもかかわらず、装置としての値段は非常に高価なものになっていた。
【0004】
従って、従来の混合装置が利用できる場所は、ダム建設現場のように広いスペースがある場所に限定されたり、高価な装置を使用するに値するだけの大量のコンクリートを使用する現場に限定されてしまう。
【0005】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、設備費用が安価で、設置スペースが少なくて済み、施工場所を限定することがない混合装置及びその使用方法を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前述の課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の混合装置は、少なくとも2種類の混合される混合材料を投入する入口と、投入された混合材料を混合する混合部と、混合した材料を排出する出口と、を備え、前記混合材料を、それらの自重によって重力方向の下方に自由落下させながら混合する混合装置において、前記混合部は、並行する複数の変形通路を有し、各変形通路は、その断面形状が入口から出口に向かって連続的に変化しており、それら各変形通路の入口と出口との間に、各変形通路を通る混合材料を合流させる合流手段と、合流した混合材料を分割して各変形通路に流す分割手段とを設けている混合装置であって、前記入口及び前記出口は、その開口状態を維持する補強部材で形成され、前記混合部は、前記入口及び前記出口において前記補強部材と結合すると共に、前記入口から前記出口までの各変形通路が伸縮自在となる折り畳み式部材で形成され、前記入口の補強部材を懸架することで前記混合部を伸長させる懸架手段を備えていることを特徴とする。
なお、混合部の材料に関して、補強部材は井桁あるいは田の字形に金属製の棒状部材を組み合わせたものが好ましく、折り畳み式部材は厚手の布製であることが望ましい。
【0007】
この構成によれば、入口から出口までの間隔が伸縮自在となる折り畳み式に形成されているので、CSG(Cemented Sand and Gravel)の施工の場合であれば、原位置にて通常
使用されるユニック等作業車両に混合装置をセメントと共に積んで現場まで運び、バックホーで混合装置の入口に現地発生土を投入すると共に、適当な分量のセメントを投入し、ユニック(揚重機械)で混合装置を持ち上げるだけで、容易に混合装置を供給することができる。また、混合装置の構成が簡易であり、装置としての値段は安価である。
【0008】
また、本発明の混合装置において、断面形状が連続的に変化するn個の前記混合部を連結し、前記混合材料が前記混合部を通過する毎に、2のn乗の層が形成されながら混合されることを特徴とする。並行する2つの変形通路を有する構成の場合、各変形通路は、その断面形状が入口から出口に向かって連続的に変化し、各変形通路を通る混合材料を合流させる合流手段と、合流した混合材料を分割して各変形通路に流す分割手段ととにより、2のn乗の層を形成しながら混合を行うことができる。
【0009】
更に、本発明の混合装置を使用して混合材料を混合する混合装置の使用方法は、前記混合装置を懸架し上下運動させることにより前記混合部を伸縮自在とすることを特徴とする。更にまた、前記混合材料を投入後、前記混合装置を持ち上げることで、前記混合部を伸張させ、前記混合材料の自重落下により混合を行うことを特徴とする。また、本発明の混合装置を使用して混合材料を混合する混合装置の使用方法は、混合作業を行う原位置にて前記混合部を折り畳み状態で設置し、前記入口に前記混合材料を投入し、揚重機械にて懸架し前記入口を上昇運動させて前記混合装置を持ち上げて前記混合部を伸張させると共に前記混合材料を混合させることを特徴とする。
【0010】
この混合装置の使用方法によれば、混合装置を垂直に設置するために高さ(上下空間)を必要とせず、やぐらを建てるなど設置スペースを必要としないので、設備費用が大幅に安くなる。また、混合材料の投入も混合部が折り畳まれた状態で行うので従来のように高い位置にある投入口まで搬入する必要がなく、混合装置をユニックなどの簡易なクレーンで持ち上げるだけで混合を行うことができる。更に、作業終了であれば、折り畳んですぐ移動できるので、邪魔にならない。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、混合装置が利用できる場所は、ユニック(揚重機械)やバックホー等の作業機械が行けるところであれば、施工場所は限定されることはなく、設備費用が安価で、設置スペースが少なくて済む混合装置及びその使用方法を提供することができる。また、この構成の混合装置は、大量の混合を目的としていないので、本発明の構造は頑丈である必要はなく、必要な混合が終了すれば、本発明は廃棄してもよい。更に、畳めるので廃棄物の量も問題にならない。このように使い捨てが前提なので、従来の技術のような摩耗対策は不要である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図1〜図6を参照して説明する。
なお、本実施形態の混合装置は、混合される材料(以下、混合材料という)を、それらの自重によって重力方向の下方に自由落下させながら混合する混合装置である。
【0013】
本実施形態において「混合材料」とは、土木工事(例えば、道路、堤防、橋梁、ダム、鉄道、トンネル、上下水道、河川、港湾、又は都市計画等の工事)に用いる材料であって、粗粒材(例えば、砂利)及び細粒材(例えば、砂)、並びに、場合により、土質材料、セメント、及び/又は水、更には必要に応じて混和材を配合成分として、それらを均質に一体化した混合物を意味する。
代表的な「混合材料」としては、例えば、コンクリート、CSG(Cemented Sand and Gravel)工法用材料、及び盛土材を挙げることができる。前記のコンクリートは、セメント、細骨材(例えば砂)、粗骨材(例えば砂利)、及び水、並びに必要に応じて加える混
和材を配合成分とし、これらを練混ぜやその他の方法によって一体化した土木混合材料である。
また、「混合材料」には、例えば、モルタル(コンクリートの配合成分の内、粗骨材を欠くもの)及びセメントペースト(モルタルの配合成分の内、細骨材を欠くもの)も含まれる。更に、前記のCSG工法用材料は、現地発生材にセメントを混合して強度を増加させたものである。更にまた、前記の盛土材とは、ロックフィルダムのフィルター材や堤防の盛土材として使用する土木混合材料であり、粗粒材及び細粒材、並びに必要に応じて土質材料を配合成分とし、これらを一体化したものである。
【0014】
前記の粗粒材としては、例えば、砂利、砕石、及び/又は岩石等を使用することができ、前記の細粒材としては、例えば、砂及び/又はシルト等を使用することができる。また、河床砂礫、掘削ズリ及び/又は浚渫土等を粗粒材と細粒材との混合物あるいはその一部として用いることもできる。
【0015】
図1は、本発明に係る混合装置を示す概略構成図であり、混合部4が伸張した状態を示す。以下、混合装置の態様を図1に沿って説明する。
混合装置1は、混合材料を投入する入口2と、投入された混合材料を混合する混合部4と、混合した材料を排出する排出部(出口)3と、を備えている。なお、混合装置1の入口2近傍には、ユニックなどの簡易クレーンで持ち上げるための円環13およびワイヤー14(懸架手段)を有している。なお、入口2及び出口3には、図2(a)に示すように、その開口状態を維持するために補強する金属製のフレーム部(補強部材)11、11がそれぞれ設けられている。この実施の形態においてフレーム部11は、平面形状が田の字形状となるように金属製の棒状部材を組み合わせて形成されている。
【0016】
混合部4は、図2に示すように、2本の変形通路A,Bが入口2から出口3へと時計回り方向に変化するものと、図3に示すように、2本の変形通路A,Bが入口2から出口3へと反時計回り方向に変化するものとがある。
時計回り方向に変化する混合部4は、図2(b)に示すように、厚手の布(折り畳み式部材)12を縫い合わせて形成されたものであり、その形状は入口2において並行する2本の変形通路A,B(図5(イ)a,b参照)を有し、各変形通路A,Bは、その断面形状が入口2から出口3(図5(イ)a,b参照)に向かって時計回り方向に連続的に変化しており、それら各変形通路の入口2と出口3との間に、各変形通路を通る混合材料を合流させる合流手段と、合流した混合材料を分割して各変形通路に流す分割手段を設けている。そして、混合部4は入口2から出口3までの各変形通路が伸縮自在となる折り畳み式に形成されている。
【0017】
入口2のフレーム部11と折り畳み式部材12の入口側はフレーム部11の対角位置において計4箇所結合している(図1参照)。一方、出口3のフレーム部11と折り畳み式部材12の出口側は前記入口側の対角位置とは角度が90°交差する位置に、出口側の対角位置において計4箇所結合している。なお、折り畳み式部材12の入口側の端部及び出口側の端部はそれぞれ4箇所が金属製の棒状部材の挿入を可能とするように袋状に形成されている。そして、混合部4を使用しない場合、入口側のフレーム部11の重みにより、折り畳み式部材12は、折り畳まれた状態となる。
【0018】
反時計回り方向に変化する混合部4は、図3(b)に示すように、厚手の布(折り畳み式部材)121を縫い合わせて形成されたものであり、その形状は入口2において並行する2本の変形通路A,Bを有し、各変形通路A,Bは、その断面形状が入口2から出口3に向かって反時計回り方向に連続的に変化しており、それら各変形通路の入口2と出口3との間に、各変形通路を通る混合材料を合流させる合流手段と、合流した混合材料を分割して各変形通路に流す分割手段を設けている。そして、混合部4は入口2から出口3まで
の各変形通路が伸縮自在となる折り畳み式に形成されている。
【0019】
入口2のフレーム部11と折り畳み式部材121の入口側はフレーム部11の対角位置において計4箇所結合している(図3(a),(b)参照)。一方、出口3のフレーム部11と折り畳み式部材121の出口側は前記入口側の対角位置とは角度が90°交差する位置に、出口側の対角位置において計4箇所結合している。なお、折り畳み式部材121の入口側の端部及び出口側の端部はそれぞれ4箇所が金属製の棒状部材の挿入を可能とするように袋状に形成されている。そして、折り畳み式部材12と同様に、混合部4を使用しない場合、入口側のフレーム部11の重みにより、折り畳み式部材121は、折り畳まれた状態となる。
【0020】
図1に示す混合装置1を1エレメントとし、複数(この実施の形態では時計回り方向に変化する混合部4と反時計回り方向に変化する混合部4とを交互に3個組み合わせた)エレメントを有する3段混合装置100の場合を図4に基づき説明する。
すなわち、図4に示すように、3段混合装置100は、時計回り方向に変化する混合部4と反時計回り方向に変化する混合部4とを交互に3個組み合わせたものであり、2つの変形通路の入口どうしおよび出口どうしがそれぞれ並べられ、その端面側から見ると、入口どうしおよび出口どうしはいずれも全体として田の字形状のフレーム部材11の4隅に結合されたような形状である。しかし、入口側の仕切りと出口側の仕切りとは互いに角度が90°交差する形態となるように配慮している。
【0021】
次に、3段混合装置100が行う混合処理を、図5に基づき説明する。
すなわち、入口2より投入される混合材料A,Bは、1段目の入口(図5(イ))部分でA、Bの二つに分割される。このときの混合材料A,Bの断面は共に長方形である。
【0022】
次に、この1段目の中間部分で、混合材料A,Bは共に1/4正方形に変化し、さらに、1段目の出口(図5(ロ))部分で、長方形に変化する。したがって、混合材料A、Bは、長方形→1/4正方形→長方形、と時計回り方向に変化する過程において、対応する変形通路の内壁面によって連続的な圧縮作用を受けつつその断面形状を変化させることになる。その結果、混合材料自体に、特に断面の径方向に対する連続的な対流現象が発生し、これにより混合作用が行われる。すなわち、混合部4は、2のn乗の層を形成しながら混合を行うことができる。
【0023】
次に、2段目の入口(図5(ハ))部分においては、その仕切りが1段目の出口部分の仕切りと互いに角度が90°交差しているため、1段目の出口部分から出てきた混合材料A、Bは、図示のようにA、BとA、Bの4つに分割されたような形態となる。そして、各変形通路のそれぞれについて、混合材料A、Bが流れることになる。このとき、2段目の入口(図5(ハ))部分では、各変形通路内でそれぞれ上下に重なるように合流したA、Bとなり、それらの断面形状は共に1/4正方形となる。そして、反時計回り方向に変化する過程を経て、2段目の出口(図5(ニ))部分においては、混合材料A、Bは全体として1/4長方形となる。
【0024】
次に、3段目の入口(図5(ホ))部分においては、混合材料A、Bは全体として1/4長方形の1/2に変化させられ、時計回り方向に変化する過程において、3段目の出口(図5(ヘ))部分においては、1/8長方形となる。このように、混合材料A、Bは、対応する変形通路の内壁面によって連続的な圧縮作用を受けつつその断面形状を変化させることになる。その結果、混合材料自体に、特に断面の径方向に対する連続的な対流現象が発生し、これにより混合作用が行われる。
【0025】
したがって、出口3から排出される混合材料は、その吐出前に十分に混練あるいは混合
されているので、混合の分離現象が解消された状態で排出されることになる。この状態においては、混合材料自体の流動性も均一であり、部分的に偏ることはない。
【0026】
また、この実施の形態において、混合部4は、素材が柔軟性を有する厚手の布で形成されているものとして説明しているが、素材は厚手の布に限定されるものではなく、各変形通路が伸縮自在で折り畳み可能な丈夫な素材であればよい。
【0027】
次に、この実施形態の混合装置1の使用方法を図6に基づき説明する。
すなわち、CSG(Cemented Sand and Gravel)工法用材料の施工の場合であれば、まず、ユニック(揚重機械)等作業車両11に2段混合装置100をセメントSと共に積んで現場(原位置)まで運ぶ。
【0028】
次に、バックホー20で現地発生土Gを採取し(図6(a)参照)、2段混合装置100の入口2(変形通路A)に現地発生土Gを投入する(図6(b)参照)と共に、適当な分量のセメントSを入口2(変形通路B)投入し(図6(c)参照)、ユニック30で2段混合装置100を縣架手段13,14を用いて持ち上げるだけで、それらの自重によって重力方向の下方に自由落下させながら混合する(図6(d)参照)。
【0029】
このように混合装置1(100)を使用して混合材料を混合する混合装置の使用方法は、混合装置1(100)の上下運動により混合部3を伸張させることができ、混合材料を投入後、混合装置1(100)を持ち上げることで、混合部3を伸張させ、混合材料の自重落下により混合を行うことができる。
【0030】
この混合装置1(100)の使用方法によれば、混合装置を垂直に設置するために高さ(上下空間)を必要とせず、やぐらを建てるなど設置スペースを必要としないので、設備費用が大幅に安くなる。また、混合材料の投入も混合部4が折り畳まれた状態で行うので従来のように高い位置にある投入口まで搬入する必要がなく、混合装置1(100)をユニックなどの簡易なクレーンで持ち上げるだけで混合を行うことができる。更に、作業終了であれば、折り畳んですぐ移動できるので、邪魔にならない。更に、この構成の混合装置1(100)は、大量の混合を目的としていないので、本発明の構造は頑丈である必要はなく、必要な混合が終了すれば、本発明は廃棄してもよい。更に、折り畳み自在なので廃棄物の量も問題にならない。このように使い捨てが前提なので、従来の技術のような摩耗対策は不要である。
【0031】
前述の実施の形態では、複数個のエレメントを連結する場合、時計回り方向に変化する混合部4と反時計回り方向に変化する混合部4とを交互に組み合わせた場合で説明したが、混合材料等に応じて、同じ方向のみの混合部4を連結してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る混合装置を示す概略構成図である。
【図2】図2(a)は補強部材(フレーム部)の説明図であり、図2(b)は時計回り方向に変化する折り畳み式部材の説明図である。
【図3】図3(a)は補強部材(フレーム部)の説明図であり、図3(b)は反時計回り方向に変化する折り畳み式部材の説明図である。
【図4】本発明の3段混合装置を示す概略構成図である。
【図5】本発明の3段混合装置が行う処理の説明図である。
【図6】本発明の混合装置の使用説明図である。
【符号の説明】
【0033】
1 混合装置
2 入口
3 出口(排出部)
4 混合部
11 補強部材(フレーム部)
12 折り畳み式部材
13 円環(懸架手段)
14 ワイヤー(懸架手段)
20 バックホー
30 ユニック(揚重機械)
100 3段混合装置
121 折り畳み式部材
S セメント
G 現地発生土

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2種類の混合される混合材料を投入する入口と、投入された混合材料を混合する混合部と、混合した材料を排出する出口と、を備え、前記混合材料を、それらの自重によって重力方向の下方に自由落下させながら混合する混合装置において、
前記混合部は、並行する複数の変形通路を有し、各変形通路は、その断面形状が入口から出口に向かって連続的に変化しており、それら各変形通路の入口と出口との間に、各変形通路を通る混合材料を合流させる合流手段と、合流した混合材料を分割して各変形通路に流す分割手段とを設けている混合装置であって、
前記入口及び前記出口は、その開口状態を維持する補強部材で形成され、
前記混合部は、前記入口及び前記出口において前記補強部材と結合すると共に、前記入口から前記出口までの各変形通路が伸縮自在となる折り畳み式部材で形成され、
前記入口の補強部材を懸架することで前記混合部を伸長させる懸架手段を備えていることを特徴とする混合装置。
【請求項2】
前記出口の補強部材は、別の混合装置の前記入口の補強部材と結合自在であり、
n個の前記混合部を連結し、
前記混合材料が前記混合部を通過する毎に、2のn乗の層が形成されながら混合されることを特徴とする請求項1に記載の混合装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の混合装置を使用して混合材料を混合する混合装置の使用方法であって、
前記混合装置を懸架し上下運動させることにより前記混合部を伸縮自在とすることを特徴とする混合装置の使用方法。
【請求項4】
混合作業を行う原位置にて前記混合部を折り畳み状態で設置し、前記入口に前記混合材料を投入し、揚重機械にて懸架し前記入口を上昇運動させて前記混合装置を持ち上げて前記混合部を伸張させると共に前記混合材料を混合させることを特徴とする請求項3に記載の混合装置の使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−246421(P2008−246421A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−93054(P2007−93054)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(508188020)
【Fターム(参考)】