説明

減圧器

【課題】改良された減圧器および減圧器を作動させるための改良された方法を提供すること。
【解決手段】高圧入口(3)、低圧出口(4)、並びに、弁座(5)と、弁座(5)と相互作用し、変位方向に変位され得る弁プランジャ(6)とを有する弁を備える減圧器(1a、・・・1d)が開示される。前記弁プランジャは、弁座(5)から離れるように変位されると、高圧入口(3)と低圧出口(4)との間において第1の経路を開く。減圧器(1a、・・・1d)は、高圧入口(3)と低圧出口(4)とを連結する第2の経路、第2の経路の途中に配置される第1の可制御弁(10)、並びに、弁プランジャ(6)の第1の有効区域(14)であって、第2の経路の途中に配置され、この有効区域(14)に対して作用する第1の制御圧力(p11)により変位方向への弁プランジャ(6)に対する第1の力がもたらされるように位置合わせされた第1の有効区域(14)をさらに備える。さらに、本発明による減圧器(1a、・・・1d)を作動させるための方法も示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドイツにおいて2011年5月11日に出願されたDE102011101187.4に基づくものであり、該出願は、ここに参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、高圧入口と、低圧出口と、弁座、および弁座と相互作用し変位方向に変位され得る弁プランジャを有する弁とを備える減圧器に関する。弁プランジャは、弁座から離れるように変位されると、高圧入口と低圧出口との間において第1の経路を開く。さらに、本発明は、この種の減圧器を作動させるための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
減圧器は、流体(液体または気体)の圧力を低減させるために非常に一般的に使用される。通常は、減圧器は、管路中に設置され、その結果として、高圧入口においては比較的高い圧力がもたらされるが、低圧出口においては比較的低い圧力がもたらされる。例えば、水路中の圧力または圧縮空気シリンダもしくは圧縮ガスシリンダからの圧力が、冒頭で述べたタイプの減圧器または圧力調整器により、所望のレベルまで低減され得る。
【0004】
これを目的として、例えば特許文献1では、高圧ガス調整器のための、特に高圧入口圧力および高圧降下のための2段階パイロット構成が開示されている。この調整器は、高圧入口と低圧出口との間における圧力降下を調節するためのばね付き弁プランジャを有する主要弁と、パイロット負荷圧力を生成するためのデバイスとを有する。
【0005】
さらに、特許文献2は、入口および出口を有するハウジングと、入口と出口との間の流路内に設置された低圧チャンバとを備える、特にガス車両においてガス圧力を調整するためのガス圧力調整器に関する。閉鎖要素を有する弁構成体は、ガス圧をより高いまたはより低い程度に調整するためにシール座を開閉することが可能である。低圧チャンバ内には、ダイヤフラムが設けられ、このダイヤフラムは、耐圧チャンバからの圧力を受ける。第1の手段が、このダイヤフラムに予荷重をかけるために使用される。さらに、少なくとも1つのさらなる手段が、ダイヤフラムに対する予荷重を変更するために設けられる。閉鎖要素を作動させるために、前記要素は、ダイヤフラムにまたはこのさらなる手段に連結される。
【0006】
公知の減圧器に関する欠点は、これらの減圧器が、技術的に比較的複雑であり、したがって高価である点である。さらに、現行の減圧器または圧力調整器の1つの主要な問題は、出口圧力が、環境要因および入口圧力とは関係なく、いかなる大きな変動も伴わずに一定に維持されるべき場合に、特に広い入口圧力の範囲内で作動させることができない点である。これは、入口の圧力が高い場合にも、摩擦により大きな力がシールに生じ、シールの十分な着座を確保するために必要となる力が大きくなり、それにより、出口圧力の正確な調整がより困難になることによるものである。入口圧力が降下する場合には、および他方において、入口圧力が設定すべき出口圧力に近づく場合には、前記力は低下する。さらに、出口圧力の調整は、流量、温度変化、等々の他の要因による影響を受ける。さらに、調整された出口圧力は、ヒステリシスをしばしば被る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】DE1523323A1
【特許文献2】DE10204746A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、改良された減圧器および減圧器を作動させるための改良された方法を示唆することである。特に、減圧器を調節するためにわずかな調節力のみが必要となる、比較的単純な技術構造からなる減圧器を示唆することを意図している。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
高圧入口と低圧出口とを連結する第2の経路と、
第2の経路の途中に配置される第1の可制御弁と、
弁プランジャの第1の有効区域であって、第2の経路の途中に配置され、この有効区域に対して作用する第1の制御圧力により、変位方向へ、弁プランジャに対して第1の力がもたらされるように位置合わせされる、第1の有効区域と
を追加的に備える、冒頭において述べたタイプの減圧器によって、この目的を達成する。
【0010】
本発明の目的は、弁プランジャの第1の有効区域に対して作用し、第1の有効区域に対する変位方向への第1の力をもたらす第1の制御圧力が、第1の可制御弁により調節され、第1の有効区域および第1の可制御弁が、高圧入口と低圧出口とを連結する第2の経路の途中に配置される、冒頭において述べたタイプの方法によって、さらに達成される。
【0011】
本発明によれば、高圧入口と低圧出口との間の圧力差は、第2の経路を経由する小流量によって継続的に調節され得る。「制御流」、すなわち第2の経路を経由する流量は、第1の経路を経由する可能性のある流量との相関において小さい。したがって、第2の経路の途中の制御弁の開断面、したがって開くためのこの制御弁の作動力は、同様に小さい。この場合には、サーボ効果または増大効果が得られ、したがって、高圧入口と低圧出口との間の所望の圧力差を設定するためには、制御弁における比較的小さな調節力が十分なものとなる。さらに、従来の減圧器とは対照的に、弁を開くために入口の圧力を利用することにより、入口圧力が低い場合よりも、入口圧力が高い場合に、弁を開くためのより大きな力を利用することも可能となり、これは、同様に、本発明による減圧器の特徴に対して好ましい影響を有する。
【0012】
図面と組み合わせて考慮することにより、従属請求項から、および本説明から、本発明の有利な実施形態および展開例が明らかになろう。
【0013】
絞り部が、第2の経路の途中に設けられ、第1の有効区域が、この絞り部と第1の可制御弁との間に配置されると、有利である。このようにすることで、第1の制御圧力についての調節範囲を拡張することが可能となり、したがって第1の制御圧力の調整の実施がさらに容易になり得る。
【0014】
第2の可制御弁が、第2の経路の途中に設けられ、第1の有効区域が、第1の可制御弁と第2の可制御弁との間に配置されると、特に有利である。このようにすることで、第1の制御圧力についての調節範囲が、さらに拡張され、第1の制御圧力の調整をさらにより容易にすることが可能となる。
【0015】
弁プランジャの第2の有効区域が、第2の経路の途中に設けられ、前記有効区域は、この有効区域に対して作用する第2の制御圧力により、第1の力の逆の変位方向へ、弁プランジャに対して第2の力がもたらされるように位置合わせされていると、さらに特に有利である。このようにすることで、高圧入口と低圧入口との間の圧力差が、第1の制御圧力と第2の制御圧力との間の差圧によって調節され得る。これにより、高圧入口と低圧入口との間の圧力差の良好な開ループ制御または閉ループ制御が達成される。さらに、減圧器は、この弁プランジャについては、ハウジングの環境に対するシールが全く必要にならないように構成することが可能である。したがって、減圧器は、技術的に単純な構成のものとなり得る。
【0016】
第1の可制御弁、第2の可制御弁、または絞り部が、第1の有効区域と第2の有効区域との間の第2の経路の途中に配置されると、有利である。このようにすることで、第1の有効区域と第2の有効区域との間の比較的高い差圧が実現され得る。
【0017】
本発明による減圧器が、弁プランジャに対して作用するばね力を第1の力または第2の力の方向にかけるために設けられたばねを備えると、さらに有利である。これにより、弁座に対して弁プランジャを押し付ける力が、減圧器の圧力条件のみにより決定されることがなくなる。したがって、弁プランジャにおいて所望の力比率を達成するために用い得る影響をもたらす別の様式が得られる。
【0018】
この状況において、第2の可制御弁が、第1の有効区域と第2の有効区域との間の第2の経路の途中に配置されると、および、第2の力およびばね力が、弁プランジャの閉じる方向に向けられると、有利である。これにより、第2の制御弁が閉じられた場合でも、閉じる力が、弁プランジャに対して作用し続けることが確保される。
【0019】
減圧器が、第1の制御圧力または第2の制御圧力を測定するために設置された第1の測定デバイスおよび/または第2の測定デバイスを有すると、有利である。このようにすることで、弁プランジャにおける実圧力比を判定することが可能となり、これらの実圧力比は、例えば開ループ制御装置または閉ループ制御装置に対して利用可能なものになり得る。
【0020】
減圧器が、第1の制御弁および/または第2の制御弁を制御するために設置された開ループ制御装置を備えるか、または自体に開ループ制御装置を連結させると、有利である。これにより、例えば電子信号または光学信号によって、高圧入口と低圧出口との間の差圧を指定することが可能となる。電子制御装置により、入口圧力の効果、流量、温度、等々を補償すること、および出口圧力の調整のさらなる改良を達成することがさらに可能となる。
【0021】
減圧器が、第1の制御圧力および/または第2の制御圧力を検出するために、ならびに第1の制御弁および/または第2の制御弁を制御するために設置された閉ループ制御装置を備えるか、または自体に閉ループ制御装置を連結させると有利である。これにより、高圧入口と低圧出口との間におけるある特定の差圧が事実上維持されることが確保される。
【0022】
第1の制御弁および/または第2の制御弁が、比例弁として設計されると有利である。これにより、高圧入口と低圧出口との間の差圧が、継続的に調節可能となる。
【0023】
また、第1の制御弁および/または第2の制御弁が、開閉弁として設計されると有利である。これにより、非常に単純な構成の制御弁を使用することが可能となる。
【0024】
この状況においては、第1の制御弁および/または第2の制御弁が、パルス幅変調信号により制御されると、特に有利である。これにより、制御弁が開閉弁のみであっても、高圧入口と低圧出口との間の差圧を継続的に調節することが可能となる。
【0025】
また、第1の制御弁および/または第2の制御弁は、高圧入口と低圧出口との間に圧力差が適用されているとき、減圧器の設置目的となる媒体が閉位置においても第1の制御弁/第2の制御弁を通過して流れるように設計されると有利である。制御弁または複数の制御弁が、低圧出口に高圧入口を連結する第2の経路に沿って配置されるため、制御弁を通過する流れは、これらの制御弁が閉じされた場合でも、必ずしも乱されるわけではない。したがって、本発明のこの変形形態においては、技術的に単純であり安価な制御弁を使用することが可能となる。
【0026】
さらに、第1の制御弁および第2の制御弁が、3/3方向弁または3/2方向弁により形成されると、有利である。これにより、本発明による減圧器の特にコンパクトな構成が可能となる。さらに、少数の構成要素により、それらのアセンブリが比較的単純なものとなる。
【0027】
また、第1/第2の制御スプールが、第1の制御弁/第2の制御弁の代わりに設けられることが、有利である。制御スプールは、一般的には、非常に高速の応答を有し、それにより、高圧入口と低圧出口との間の差圧の非常に迅速な調整が実現可能となる。
【0028】
さらに、弁プランジャの第2の有効区域に対して作用し、この第2の有効区域に対して変位方向に第1の力とは逆方向に向けられた第2の力をもたらす、第2の制御圧力が、第1の可制御弁により調節され、第2の有効区域が、第2の経路の途中に配置されると、有利である。このようにすることで、弁プランジャにおける差制御圧を1つの制御弁のみによって調節することが可能となり、これにより制御システムを構成することが非常に簡単になる。
【0029】
最後に、弁プランジャの第1の有効区域に対して作用する第1の制御圧力および/または弁プランジャの第2の有効区域に対して作用する第2の制御圧力が、第2の経路の途中に配置された第1の制御弁および第2の制御弁により調節される場合も、また有利である。これにより、制御圧力を調節するために、他の影響パラメータ、すなわち第2の制御弁の位置が得られ、その結果として、減圧器は、特に自由度の高い態様で調節することが可能となる。
【0030】
ここで、本発明による減圧器との関連で示される変形形態およびその結果として得られる利点は、本発明による方法にも同様に当てはまり、その逆も当てはまることを指摘しておく。
【0031】
本発明の上述の実施形態および展開例は、任意の所望の態様で組み合わせることが可能である。
【0032】
次に、図面の概略図において示唆される例示底な実施形態を参照として、本発明をさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第1の制御弁を有する本発明による減圧器の第1の実施形態を示す図である。
【図2】図1に示す減圧器における第2の経路に沿った圧力特徴を示す図である。
【図3】追加の孔を有する本発明による減圧器の第2の実施形態を示す図である。
【図4】図3に示す減圧器における第2の経路に沿った圧力特徴を示す図である。
【図5】追加の後方プランジャチャンバを有する本発明による減圧器の第3の実施形態を示す図である。
【図6】図5に示す減圧器における第2の経路に沿った圧力特徴を示す図である。
【図7】2つの制御弁を有する本発明による減圧器の第4の実施形態を示す図である。
【図8】図7に示す減圧器における第2の経路に沿った圧力特徴を示す図である。
【図9】第1の制御弁および第2の制御弁を形成する3/3方向弁を示す図である。
【図10】第1の制御弁および第2の制御弁を形成する3/2方向弁を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
初めに、図面中の同一および同様の部分は、同一の参照符号により示され、特に明記しない限り、機能的に同様の要素および特徴は、いくつかの例では異なる添え字を伴った同一の参照符号により示されることを指摘しておく。
【0035】
さらに、「上部」、「下部」、「側方」、「水平方向」、および「垂直方向」等々の位置の指摘は、図示される減圧器の位置を参照とする。減圧器の位置が変更された場合には、位置の指摘は、適切な観念的調節を要することとなる。
【0036】
図1は、高圧入口3、低圧出口4、およびハウジング2内に配置された弁座5を備えるハウジング2と、ハウジング2内に変位自在に取り付けられた弁プランジャ6とを有する、減圧器1aを示す。弁座5および弁プランジャ6が、弁を形成し、この弁は、高圧入口3と低圧出口4との間の第1の経路に沿って配置される。減圧器1aは、第2の経路をさらに備え、この第2の経路は、高圧入口3と低圧出口4とを連結する。さらに具体的には、第1の連結ライン7が、高圧入口3から第1の後方プランジャチャンバ8まで通じ、第2の連結ライン9が、第1の後方プランジャチャンバ8から低圧出口4まで通じる。さらに、第1の制御弁10が、第1の連結ライン7の途中に設けられ、第1の圧力計11が、第1の後方プランジャチャンバ8に連結される。
【0037】
図1から容易に理解できるように、弁プランジャ6は、弁座5に対面する前部に加えて、後部を有し、この後部の上には、シール12が設けられる。さらに、ハウジング2には、さらなるシール13が配置され、このシール13は、第1の後方プランジャチャンバ8から高圧側3をシール遮断する。弁プランジャ6の後部は、第1の後方プランジャチャンバ8に対面する第1の有効区域14と、弁プランジャ6の上方に配置されたばね15とをさらに備える。通気開口16が、圧力補正のためにハウジング2内にさらに形成される。最後に、減圧器1aは、電子開ループ/閉ループ制御装置17を備え、この制御装置17は、第1の制御弁10に、および第1の圧力計11に連結される。
【0038】
次に、図2を参照として、図1に図示する構成の作動を説明する。図2は、第2の経路sに沿った圧力pの特徴を示す。
【0039】
第1の状態においては、第1の制御弁10が閉じられるものとする。この場合には、実線により示される圧力特徴が、図2において得られる。これより、第1の制御弁10にて、高圧HPと低圧LPとの間の圧力差分が完全に下落することが理解できる。したがって、第1の圧力計11における圧力p11は、低圧LPに等しい。この圧力p11は、第1の後方プランジャチャンバ8における圧力に一致するので、第1の有効区域14に対しても作用し、弁プランジャ6に対して弁プランジャ6の変位方向に作用し弁座5から離れる方向に向けられる第1の力を生じさせる。しかし、ばね15により生じるばね力、および高圧HPにより弁プランジャ6の下方端部に対して生じる力は、さらに大きく、その結果として、プランジャは、弁座5に対して押し付けられ、したがって高圧入口3は、低圧出口4から離れた状態に留まる。
【0040】
第2の状態においては、第1の制御弁10は、幾分か開かれ、図2で点線により示される圧力特徴をもたらす。図2においては、第1の制御弁10にて、高圧HPと低圧LPとの間の圧力差分が完全には下落せず、その差分の一部のみが下落することが理解できる(圧力特徴の急激な傾斜部分を参照)。残りは、第1の連結部分7、第1の後方プランジャチャンバ8、および第2の連結ライン9に沿って下落する。これら第1の連結部分7、第1の後方プランジャチャンバ8、および第2の連結ライン9を通る流れは、わずかな流量となる(圧力特徴の緩やかな傾斜部分を参照)。第1の圧力計11における圧力p11は、低圧LPよりも幾分か高く、したがって弁プランジャ6に対する第1の上方に向けられた力もまた、より高い。
【0041】
第1の制御弁10が、さらに開かれると、圧力p11、したがって弁プランジャ6に対する第1の力が、ばね15により生じるばね力と弁プランジャ6の下方端部に対して高圧HPにより生じる力との和を超過するようなレベルにまで上昇し、その結果として、プランジャは、弁座5から引き上げられ、したがって高圧入口3は、低圧出口4に連結される。その結果、弁プランジャ6にて力の平衡が再度もたらされるまで、高圧HPと低圧LPとの間の圧力差分が下落し続ける。したがって、第1の制御弁10の位置に応じて、高圧入口3と低圧出口4との間にある程度の圧力損失が確保される。この時点において、高圧HPと低圧LPとの間の圧力差分の前記減少は、単純化のために図2(または図4、図6、および図8)においては考慮されていないことを指摘しておく。
【0042】
第1の制御弁10が、完全に開いている場合には、第2の経路に沿った圧力は、多少なりとも線形的に低下し、したがって圧力p11について最大値が得られる。
【0043】
要言すると、本発明による減圧器1aは、高圧入口3と低圧出口4とを連結する第2の経路と、第2の経路の途中に配置された第1の可制御式制御弁10と、第2の経路の途中に配置され、弁プランジャ6に対して作用する第1の制御圧力p11により、弁プランジャ6に対し、その変位方向へ第1の力がもたらされるように位置合わせされた弁プランジャ6の第1の有効区域14とを備える。
【0044】
減圧器1aは、ばね15をさらに備える。このばね15は、弁プランジャ6に対して第1の力とは逆方向に作用するばね力を加えるために設けられる。さらに、減圧器1aは、第1の制御圧力p11を測定するように設置された第1の測定デバイス(第1の圧力計11)と、第1の制御弁10を制御するように設置された開ループ/閉ループ制御装置17とを備える。
【0045】
第1の制御圧力p11が、開ループ/閉ループ制御装置17により検出され、第1の制御弁10を制御することにより調整されることは、有利である。これを目的として、第1の制御弁10は、例えば比例弁として設計することが可能である。しかし、第1の制御弁10が、開閉弁として設計され、パルス幅変調信号により制御されることも考えられる。これらのいずれの例においても高圧入口3と低圧出口4との間の圧力差分は、第2の経路を経由する小流量により継続的に調節され得る。比較的小さな力が、第1の制御弁10に対して作用するため、ここではサーボ効果または増大効果が得られる。
【0046】
減圧器1aを通過するある程度の残余流量が許容される場合には、高圧入口3と低圧出口4との間における完全な密封が絶対的な必須条件とはならないことは、第1の制御弁10にとっては有利である。したがって、第1の制御弁10は、高圧入口3と低圧出口4との間に圧力差が適用されているとき、減圧器1aの設置目的となる媒体が、閉位置においても制御弁10を通過して流れるように、設計することが可能である。これにより、比較的単純な構造の第1の制御弁10を使用することが可能となる。
【0047】
図3は、図1に図示する減圧器1aと非常に類似した本発明による一変形形態の減圧器1bを示す。しかし、対照的に、孔18の形態の絞り部が、第2の連結ライン9中に設けられる。したがって、絞り部18は、第2の経路の途中に設けられ、第1の有効区域14は、この絞り部18と第1の可制御弁10との間に配置される。
【0048】
図4は、この減圧器1bが圧力特徴に対して有する効果を示す。第1の制御弁10が閉じられる場合には、先述の変形形態に関して差異は生じない。しかし、第1の制御弁10が開かれる場合には、孔18にて比較的急激な圧力損失p18がもたらされる。図4より、この場合に達成可能な最大の第1の制御圧力p11(破線)は、図1および図2に示される変形形態における圧力よりも大幅に高いことが、明確に理解できる。したがって、第1の制御圧力p11に対する調節範囲が比較的広くなり、これにより第1の制御圧力p11の調整がより容易なものとなり得る。
【0049】
さらに、原則的には、これら2つの減圧器1aおよび1bの例において、第1の後方プランジャチャンバ8が弁プランジャ6の上方に配置され、したがって、第1の圧力p11により生じる第1の力によって弁座5に対して弁プランジャ6が押し付けられることも考えられる。したがって、この場合には、ばね15は、ばね力が第1の力とは逆方向に向けられる引張ばねとして構成または設計されなければならない。第1の制御弁が閉じられた場合には、弁プランジャ6は、弁座5から最大の度合いまで上昇する。しかし、この実施形態に関しては、第1の制御弁10は、弁座5に対して弁プランジャ6を押し付け、したがって高圧入口3から低圧出口4への流れを常に確保するためには、開かれなければならない点に留意されたい。いくつかの用途において、これは、利点となり得る。
【0050】
上述の構成(弁プランジャ6の上方のプランジャチャンバ8)の1つの利点は、低圧出口4における圧力が上昇する場合に、弁プランジャ6に対する閉じる力が上昇し、したがって自動調整機能または安全機能がもたらされることによって得られる。しかし、多数の用途において、低圧出口4における圧力が上昇する場合には、減圧器1aおよび1bが開かれる必要性がやはり存在し得る。これは、プランジャチャンバ8が弁プランジャ6の下方に配置されることにより正確に達成され得る。例えば、低圧側の流出が迅速に閉じられる(減圧器1aおよび1bにおいて流れが全くない)と、圧力は、低圧出口4において短期的に上昇し、軽減され得ない。その結果、プランジャチャンバ8内の圧力もまた上昇し、減圧器1aおよび1bが開かれる。
【0051】
さらに、これら2つの減圧器1aおよび1bにおいては、第1の制御弁10が、第1の連結ライン7中にではなく第2の連結ライン9中に配置されることが考えられる。同様に、孔18が存在する場合には、これが、第2の連結ライン9中にではなく第1の連結ライン7中に設けられて、これにより圧力比を逆転させることが可能である。例えば、第2の連結ライン9中に配置された第1の制御弁10が閉じられた場合には、これは、高圧HPが第1の後方プランジャチャンバ8内にもたらされ、したがって図1および図3に図示する変形形態において弁座5から弁プランジャ6を上昇させる効果を有する。したがって、本段落内で述べた変形形態は、先の段落内で述べた変形形態と組み合わせることが可能であり、この場合には、第1の制御弁10が閉じられ、第1のプランジャチャンバ8が頂部に位置する場合に、弁プランジャ6が弁座5に対して押し付けられ、高圧入口3と低圧出口4との間における流れが回避され得ることにより、有利となる。
【0052】
図5は、第2の経路が上述の2つの変形形態における配置とは幾分か異なるとなる態様で配置される、一変形形態の減圧器1cを示す。第1の連結ライン7が、高圧入口3と第1の後方プランジャチャンバ8とをやはり連結するが、孔18の形態の絞り部を備える第3の連結ライン19が、第1の後方プランジャチャンバ8から第2の後方プランジャチャンバ20まで通じ、第2の連結ライン9が、第2の後方プランジャ20から低圧出口4まで通じる。第2の後方プランジャチャンバ20の付近に、弁プランジャ6は、第2の有効区域21を有する。したがって、減圧器1cは、弁プランジャ6の第2の有効区域21を備え、この有効区域21は、第2の経路の途中に配置され、この第2の有効区域21に作用する第2の制御圧力p22が、弁プランジャ6に対し、第1の制御圧力p11から得られる第1の力とは逆の変位方向に、第2の力をもたらすように位置合わせされる。この場合に、絞り部18は、第1の有効区域14と第2の有効区域21との間の第2の経路の途中に配置される。第1の制御弁10が、第1の連結ライン7の途中にやはり配置される。さらに、第1の圧力計11が、第1の後方プランジャチャンバ8に連結され、第2の圧力計22が、第2の後方プランジャチャンバ20に連結される。
【0053】
図6は、第1の制御弁10が閉じられた状態(実線)、制御弁10が部分的に閉じられた状態(点線)、および制御弁10が完全に開いた状態(破線)における、第2の経路sに沿った圧力特徴を示す。図6に示す圧力特徴は、図4に示す圧力特徴と非常に類似しているが、弁プランジャ6の第2の有効区域21に対して作用し下方向の力を生じさせる第2の制御圧力p22が考慮されている。したがって、弁プランジャ6において、上述の2つの変形形態の例に該当するものとは異なる力の平衡が得られる。しかし、第1の制御弁10が開くことにより弁座5から弁プランジャ6が上昇するという原理は、同じままとなる。
【0054】
この変形形態においては、減圧器1aおよび1bの場合にはシール12により可能となる種類の外部漏出の阻止が、弁プランジャ6にて実現され得ることが有利となる。したがって、減圧器1cの場合には、シール12は、より低い品質のものであることが可能であり、または完全に省くことも可能である。
【0055】
図7は、図5に示す減圧器1cと非常に類似した別の変形形態の減圧器1dを示す。しかし、対照的に、第2の制御弁23が、孔18の代わりに第3の連結ライン19中に設けられる。したがって、減圧器1dは、第2の経路の途中に第2の可制御弁23を備え、有効区域14は、第1の可制御弁10と第2の可制御弁23との間に配置される。さらに、第2の可制御弁23は、第1の有効区域14と第2の有効区域21との間の第2の経路の途中に配置される。さらに、第2の有効区域21に対して作用する第2の制御圧力p22により生じる第2の力およびばね力が、弁プランジャ6の閉じる方向に向けられる。
【0056】
図8は、第1の制御弁10が閉じられ第2の制御弁23が開いた状態(実線)、第1の制御弁10が部分的に開き第2の制御弁23が部分的に開いた状態(点線)、および第1の制御弁10が完全に開き第2の制御弁23が完全に閉じられた状態(破線)における、第2の経路sに沿った圧力特徴を示す。図8においては、達成可能な最大の第1の制御圧力p11(破線)が、高圧HPに等しく、図3および図6に示す変形形態において達成可能な最大の第1の制御圧力p11よりもやはり高いことが、明確に理解できる。したがって、第1の制御圧力p11に対するさらに大きな調節範囲が得られ、これにより第1の制御圧力p11の調整がより容易になる。
【0057】
この実施形態においては、開ループ/閉ループ制御装置17は、第1の制御圧力p11および第2の制御圧力p22を測定するために設置される。さらに、この実施形態においては、開ループ/閉ループ制御装置17は、第1の制御圧力p11および/または第2の制御圧力p22をこのような態様で調節するために、第1の制御弁10および第2の制御弁23の両方を制御するために設置される。したがって、第1の制御圧力p11および第2の制御圧力p22が調整され得る。第1の制御弁10と同様に、第2の制御弁23もまた、比例弁としてまたは開閉弁として設計され得る。第2の制御弁23が、開閉弁として設計される場合には、第2の制御弁23は、パルス幅変調信号によって制御され、したがって比例弁と同様に機能し得る。また、第2の制御弁23は、高圧入口3と低圧出口4との間に圧力差が適用されているとき、減圧器1dの設置目的となる媒体が、閉位置においても弁23を通過して流れるように、設計することも可能である。
【0058】
また、非常に一般的には、第1の制御スプールおよび/または第2の制御スプールが、第1の制御弁10および/または第2の制御弁23の代わりに設けられることも可能である。また、一般的には、制御弁10よびまたは23ならびに連結ライン7は、ハウジング2内に配置することも可能である。また、連結ライン9および19は、外部に送ることも可能である。
【0059】
原則的には、これらの2つの減圧器1cおよび1dの場合において、第1の後方プランジャチャンバ8が弁プランジャ6の上方に配置され、第2の後方プランジャチャンバ20が弁プランジャ6の下方に配置され、したがってその結果として、第1の圧力p11により生じる第1の力が弁座5に対して弁プランジャ6を押し付け、第2の圧力p22により生じる力が弁座5から弁プランジャ6を引き上げる傾向をもたらすことが、やはり考えられる。したがって、この場合にはやはり、ばね15は、ばね力が第1の力とは逆方向におよび第2の力の方向に向けられるような引張ばねとして構成または設計されなければならない。第1の制御弁10が閉じられた場合には、弁プランジャ6は、弁座5から最大の度合いまで上昇する。しかし、均等な変形形態である減圧器1aおよび1bとは対照的に、第2の制御弁23は、弁プランジャ6が弁座5に対して押し付けられる場合でも、高圧入口3から低圧出口4への流れをもたらさない。
【0060】
また、減圧器1dの場合には、第1の制御弁10が第1の連結ライン7中にではなく第3の連結ライン19中に配置され、第2の制御弁23が第3の連結ライン19中にではなく第2の連結ライン9中に配置されることが考えられる。同様に、減圧器1cについては、以下の変形形態、すなわち、第1の連結ライン7中の孔18および第3の連結ライン19中の第1の制御弁10、第3の連結ライン19中の孔18および第2の連結ライン9中の第1の制御弁10、ならびに第2の連結ライン9中の孔18および第3の連結ライン19中の第1の制御弁10が考えられる。本段落内において述べた変形形態は、やはり有利は、先の段落内において述べた変形形態と組み合わせることが可能である。
【0061】
図9は、組み合わされることにより3/3方向弁24を形成するような制御弁10および23の有利な実施形態を示す。3/3方向弁24の第1の位置においては、第1の連結ライン7(高圧入口3から低圧出口4まで)は開いているが、第2の連結ライン19(プランジャチャンバ8からプランジャチャンバ20まで)は閉じられる。第2の位置2においては、連結ライン7は閉じられ、第2の連結ライン19は開いており、第3の位置(図9を参照)においては、連結ライン7および19が共に閉じられる。したがって、第1の位置においては、図8において破線により示すような圧力直腸が得られ、実線による圧力特徴は、第2の位置において得られる。
【0062】
有利な一変形形態においては、3/3方向弁24の上述の第3の位置を省くことも可能であり、したがって、2つの制御弁10および23は、3/2方向弁25により形成される。これは、図10に図示される。本実施形態における3/2方向弁25の第1の位置においては、第1の連結ライン7は開いており、第2の連結ライン19は閉じられ(図10を参照)、したがって図8における破線による圧力特徴が再び得られる。対照的に、第2の位置においては、第1の連結ライン7は閉じられ、第2の連結ライン19は開いており、したがって図8における実線による圧力特徴が再び得られる。
【0063】
弁24または25を比例弁として構築した場合には、中間位置(図8における点線を参照)を選択することにより、任意の所望の圧力p11を設定することがさらに可能となる。1つの代替形態としては、特に弁24または25が開閉弁として構築される場合には、弁24または25のパルス幅変調制御により、任意の所望の圧力p11を設定することがさらに可能となる。これらのいずれの場合においても、3/3方向弁24の第1の位置および第2の位置が相互に隣接し合う場合には有利となる。
【0064】
最後に、これらの図面に示す構成要素は、幾分か単純化された形式で示される点に注意されたい。実際には、本発明による減圧器1a、・・・1dは、この例示から逸脱してもよく、特に、本明細書において示さないさらに複雑なおよび/または追加の構成要素を備えることが可能である。最後に、図示したものは必ずしも縮尺通りではなく、実際の構成要素の大きさは図示する構成要素の大きさとは異なり得ることを指摘しておく。
【符号の説明】
【0065】
1a 減圧器
1b 減圧器
1c 減圧器
1d 減圧器
2 ハウジング
3 高圧入口
4 低圧出口
5 弁座
6 弁プランジャ
7 第1の連結ライン
8 第1の後方プランジャチャンバ
9 第2の連結ライン
10 第1の制御弁
11 第1の圧力計
12 シール
13 シール
14 第1の有効区域
15 ばね
16 通気開口
17 電子開ループ/閉ループ制御装置
18 孔、絞り部
19 第3の連結ライン
21 第2の有効区域
22 第2の圧力計
23 第2の制御弁
24 3/3方向弁
25 3/2方向弁
LP 低圧
HP 高圧
p 第2の経路
s 圧力
11 圧力
18 圧力損失
22 第2の制御圧力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
− 高圧入口(3)、
− 低圧出口(4)、並びに
− 弁座(5)と、前記弁座(5)と相互作用し、変位方向に変位させることができ、前記弁座(5)から離れるように変位されると前記高圧入口(3)と前記低圧出口(4)との間に第1の経路を開く弁プランジャ(6)とを有する弁
を備える減圧器(1a、・・・1d)であって、
− 前記高圧入口(3)と前記低圧出口(4)とを連結する第2の経路、
− 前記第2の経路の途中に配置される第1の可制御弁(10)、並びに
− 前記弁プランジャ(6)の第1の有効区域(14)であって、前記第2の経路の途中に配置され、この有効区域(14)に対して作用する第1の制御圧力(p11)により、前記変位方向へ、前記弁プランジャ(6)に対して第1の力がもたらされるように位置合わせされている第1の有効区域(14)
を特徴とする減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項2】
絞り部(18)が前記第2の経路の途中に設けられており、前記第1の有効区域(14)が前記絞り部(18)と前記第1の可制御弁(10)との間に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項3】
第2の可制御弁(23)が前記第2の経路の途中に設けられており、前記第1の有効区域(14)が前記第1の可制御弁(10)と前記第2の可制御弁(23)との間に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項4】
前記弁プランジャ(6)の第2の有効区域(21)であって、前記第2の経路の途中に配置され、この有効区域(21)に対して作用する第2の制御圧力(p22)により、前記第1の力とは逆の前記変位方向へ、前記弁プランジャ(6)に対して第2の力がもたらされるように位置合わせされている第2の有効区域(21)を特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項5】
前記第1の可制御弁(10)、前記第2の可制御弁(23)、または前記絞り部(18)が、前記第1の有効区域(14)と前記第2の有効区域(21)との間の前記第2の経路の途中に配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項6】
前記弁プランジャ(6)に対して作用するばね力を前記第1の力または前記第2の力の方向にかけるために設けられたばね(15)を特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項7】
前記第2の可制御弁(23)が、前記第1の有効区域(14)と前記第2の有効区域(21)との間の前記第2の経路の途中に配置されていることと、前記第2の力および前記ばね力が、前記弁プランジャ(6)の閉じる方向に向けられていることとを特徴とする、請求項3に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項8】
前記第1の制御圧力(p11)または前記第2の制御圧力(p22)を測定するために設置された、第1の測定デバイス(11)および/または第2の測定デバイス(22)を特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項9】
前記第1の制御弁(10)および/または前記第2の制御弁(23)を制御するために設置された開ループ制御装置(17)を特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項10】
前記第1の制御圧力(p11)および/または前記第2の制御圧力(p22)を検出するため、ならびに前記第1の制御弁(10)および/または前記第2の制御弁(23)を制御するために設置された閉ループ制御装置(17)を特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項11】
前記第1の制御弁(10)および/または前記第2の制御弁(23)が、比例弁として設計されていることを特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項12】
前記第1の制御弁(10)および/または前記第2の制御弁(23)が、開閉弁として設計されていることを特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項13】
前記第1の制御弁(10)/前記第2の制御弁(23)が、前記高圧入口(3)と前記低圧出口(4)との間に圧力差が適用されるとき、前記減圧器の設置目的となる媒体が、閉位置においても前記第1の制御弁(10)および/または前記第2の制御弁(23)を通過して流れるように設計されていることを特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項14】
前記第1の制御弁(10)および前記第2の制御弁(23)が、3/3方向弁(24)または3/2方向弁(25)により形成されることを特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項15】
第1/第2の制御スプールが、前記第1の制御弁(10)/前記第2の制御弁(23)の代わりに設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の減圧器(1a、・・・1d)。
【請求項16】
高圧入口(3)、低圧出口(4)、並びに、弁座(5)と、前記弁座(5)と相互作用し、変位方向に変位することができ、前記弁座(5)から離れるように変位されると前記高圧入口(3)と前記低圧出口(4)との間に第1の経路を開く弁プランジャ(6)とを有する弁を備える減圧器(1a、・・・1d)を作動させる方法であって、
前記弁プランジャ(6)の第1の有効区域(14)に作用して、前記第1の有効区域(14)に対して前記変位方向へ第1の力をもたらす第1の制御圧力(p11)が、第1の可制御弁(10)により調節され、前記第1の有効区域(14)および前記第1の可制御弁(10)が、前記高圧入口(3)と前記低圧出口(4)とを連結する第2の経路の途中に配置されることを特徴とする方法。
【請求項17】
前記弁プランジャ(6)の第2の有効区域(21)に作用して、前記第2の有効区域(21)に対して前記第1の力とは逆の前記変位方向に第2の力をもたらす第2の制御圧力(p22)が、前記第1の可制御弁(10)により調節され、前記第2の有効区域(21)が前記第2の経路の途中に配置されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の制御圧力(p11)および/または前記第2の制御圧力(p22)が、前記第1の制御弁(10)および第2の制御弁(23)により調節され、前記第2の制御弁(23)が前記第2の経路の途中に配置されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の制御弁(10)および/または前記第2の制御弁(23)がパルス幅変調信号により制御されることを特徴とする、請求項16に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−237446(P2012−237446A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−108598(P2012−108598)
【出願日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【出願人】(510017000)マグナ ステアー ファールゾイヒテクニーク アーゲー ウント コ カーゲー (3)
【Fターム(参考)】