温豆腐の製造方法
【課題】 本発明は電子レンジで加熱すると溶解して、豆腐の上部に調味料をかけた状態にして、あたためた豆腐、すなわち温豆腐としてソフトクリームを食するような新しい感覚で食することができる、取り扱いが容易で、短時間に食することができる温豆腐の製造方法を得るにある。
【解決手段】 容器内に豆腐および、加熱すると溶解するゼリー状の調味料を収納して密封する豆腐製品の製造工程と、この豆腐製品の製造工程で製造された豆腐製品を電子レンジで加熱し、ゼリー状の調味料を溶解するとともに、豆腐をあたためる加熱工程とで温豆腐の製造方法を構成している。
【解決手段】 容器内に豆腐および、加熱すると溶解するゼリー状の調味料を収納して密封する豆腐製品の製造工程と、この豆腐製品の製造工程で製造された豆腐製品を電子レンジで加熱し、ゼリー状の調味料を溶解するとともに、豆腐をあたためる加熱工程とで温豆腐の製造方法を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は豆腐をソフトクリームの感覚で食することができる温豆腐の製造方法
に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、豆腐は水を入れた密封容器に収納して販売されている。
そのため、冷奴として食する場合、密封容器より豆腐を取り出し、皿に収納するとともに、削り節、生姜、薬味、しょう油等の調味料を用意しなければ食することができず、その準備作業に手数がかかるという欠点があった。
また、他の方法で食する場合には、豆腐は食材の一部材として使用されているだけであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、電子レンジで加熱すると溶解して、豆腐の上部に調味料をかけた状態にして、あたためた豆腐、すなわち温豆腐としてソフトクリームを食するような新しい感覚で食することができる、取り扱いが容易で、短時間に食することができる温豆腐の製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は容器内に豆腐および、加熱すると溶解するゼリー状の調味料を収納して密封する豆腐製品の製造工程と、この豆腐製品の製造工程で製造された豆腐製品を電子レンジで加熱し、ゼリー状の調味料を溶解するとともに、豆腐をあたためる加熱工程とで温豆腐の製造方法を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1により、豆腐製品の製造工程で、容器内に豆腐および加熱すると溶解するゼリー状の調味料を収納して密封しているので、食する場合に調味料を用意する作業が不要で、簡単に食することができる。
(2)前記(1)により、電子レンジで加熱することでゼリー状の調味料を溶解できるので、加熱によって豆腐に調味料をかけた状態にでき、容易に食べることができるとともに、加熱前は調味料によって豆腐が変色したりするのを効率よく阻止することができる。
(3)前記(1)によって、電子レンジで加熱することにより、豆腐に調味料をかけた状態にできるので、従来のソフトクリームを食するような感覚で食することができ、豆腐の新しい食べ方を提案することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、味の異なる豆腐の食べ方を提案することができる。
(5)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、容器を密閉するシールを透明材にすることにより、ゼリー状の調味料が入っていることを分からせることができる。
(6)請求項4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、容器内に収納した豆腐とゼリー状の調味料を別々に収納しておくことができる。
(7)請求項5も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、50ミクロン以下の大豆パウダーを用いた圧力煮沸釜を用いて製造した豆腐を用いることで、なめらかなソフトクリームのような豆腐にでき、よりソフトクリームを食するような感覚で食することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明を実施するための第1の形態の工程図。
【図2】本発明を実施するための第1の形態の豆腐製品の斜視図。
【図3】本発明を実施するための第1の形態の豆腐製品の縦断面図。
【図4】本発明を実施するための第1の形態の豆腐の製造方法の工程図。
【図5】本発明を実施するための第1の形態の豆腐の製造装置の説明図。
【図6】本発明を実施するための第1の形態の調味料の製造方法の説明図。
【図7】本発明を実施するための第1の形態の加熱工程の説明図。
【図8】本発明を実施するための第1の形態の食べている状態の説明図。
【図9】本発明を実施するための第2の形態の工程図。
【図10】本発明を実施するための第2の形態の豆腐製品の斜視図。
【図11】図10の11−11線に沿う断面図。
【図12】本発明を実施するための第3の形態の工程図。
【図13】本発明を実施するための第3の形態の豆腐製品の斜視図。
【図14】図13の14−14線に沿う断面図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の食べている状態の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【0010】
図1ないし図8に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は温豆腐の製造方法で、この温豆腐の製造方法1は電子レンジ4で加熱することができる容器2内に豆腐3および電子レンジ4で加熱すると溶解するゼリー状の調味料5を収納し、開口部2aを透明なシール材6で密封する豆腐製品7を製造する豆腐製品の製造工程8と、この豆腐製品の製造工程8で製造された豆腐製品7を電子レンジ4で加熱し、ゼリー状の調味料5を溶解するとともに、豆腐3をあたためる加熱工程9とで構成されている。
【0011】
前記豆腐製品の製造工程8で使用される豆腐3は、特開2001−346535の発明を用いて製造されるもので、大豆の皮を除去して50ミクロン以下に粉砕した大豆パウダーを水と混合する撹拌機10で呉汁を製造し、この呉汁を該呉汁に含まれている繊維質を溶解できるように圧力煮沸釜11で煮沸して豆乳にし、この豆乳を所定温度に冷やした後、ニガリを混合させて凝固させたもので、容器2には豆乳にニガリを混合させ、凝固前のものを充填し、容器2内で凝固させたものや、凝固させた後、容器2内へ収納されたものである。
【0012】
前記豆腐製品の製造工程8で使用されるゼリー状の調味料5は、生姜(すりおろしたもの)12に出ししょう油13を加えたものに寒天14を用いてゼリー状に加工したものが使用されている。
【0013】
なお、ゼリー状の調味料5はこれに限らず、生姜(すりおろしたもの)に出ししょう油を加えたものをゼラチンでゼリー状に加工したもの、田楽味噌を寒天やゼラチンでゼリー状に加工したもの、黒蜜を寒天やゼラチンでゼリー状に加工したもの、生姜(すりおろしたもの)に塩を加え、寒天あるいはゼラチンでゼリー状に加工したものが使用される。
【0014】
また、柚子、削り節、わさび、辛子等を加えたゼリー状の調味料を使用してもよい。
前記加熱工程9は豆腐製品7の容器2よりシール財を少し開放し、電子レンジ4で加熱する。
【0015】
なお、シール材6あるいはシール材6の一部に容器の内部が所定量以上の圧力になると、外部へ圧力を排出することができる材質を用いたものが使用されていると、シール材6を開放する作業は不要である。
【0016】
上記構成の豆腐製品の製造工程で製造された豆腐製品7を電子レンジ4で加熱することで、容器2内の豆腐3は加熱されるとともに、容器2内のゼリー状の調味料5は溶解して、豆腐に液状の調味料5aをかけた状態となる。
【0017】
このため、容器2に収納されたあたためられた豆腐、すなわち温豆腐をスプーン等で食することができ、ソフトクリームを食べる感覚で食べることができる。
【0018】
なお、ゼリー状の調味料5を使用しない場合には、加熱する前にシール材6を開封してゼリー状の調味料5だけを容易に除去することができる。
【0019】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9ないし図15に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
図9ないし図11に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、豆腐製品の製造工程8Aで使用される容器2Aに、豆腐3を収納する豆腐収納室15とゼリー状の調味料5を収納する調味料収納室16を形成したものを用いるとともに、該調味料収納室16内にゼリー状の調味料5を収納し、豆腐収納室15に豆腐3を収納した後、該豆腐収納室15および調味料収納室16の上部開口部をシール材6でシールしている。
【0021】
なお、調味料収納室16と豆腐が収納される豆腐収納室15とは、該調味料収納室16内のゼリー状の調味料5が加熱工程9で加熱され、溶解すると自動的に豆腐収納室15内へ流出されることができるように、底面を傾斜面17に形成するとともに、調味料収納室16と豆腐収納室15とを仕切る仕切壁18に底面まで位置する流出溝19が形成されている。
【0022】
このような容器2Aを用いた豆腐製品の製造工程8Aを使用した温豆腐の製造方法1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、豆腐3とゼリー状の調味料5とを別々に収納でき、かつ加熱工程9での加熱によって、ゼリー状の調味料5が溶解すると、自動的に豆腐3上へ流出させることができる。
【0023】
図12ないし図15に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、豆腐製品の製造工程8Bで使用される容器2Bに豆腐3を収納する豆腐収納室15と、ゼリー状の調味料5を収納し、かつスプーン20で溶解した調味料5aをすくうことができる調味料収納室16Aを形成したものを用いるとともに、調味料収納室16Aにゼリー状の調味料5を収納し、豆腐収納室15に豆腐3を収納した後、該豆腐収納室15および調味料収納室16Aの上部開口部をシール材6でシールしている。
【0024】
このような容器2Bを用いた豆腐製品の製造工程8Bを使用した温豆腐の製造方法1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、豆腐3とゼリー状の調味料5が完全に別々に収納されているため、豆腐収納室15に水を入れて豆腐3を収納してもよい。
【0025】
また、食する場合に、加熱工程9で加熱すると、調味料収納室16でゼリー状の調味料が溶解するので、スプーン20で調味料5aを豆腐3にかけながら食する。
【0026】
なお、容器は前記実施例の形状以外の例えばソフトクリーム、アイスクリーム等の形状の容器を使用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明はソフトクリーム感覚で食することができる温豆腐を製造する産業で利用することができる。
【符号の説明】
【0028】
1、1A、1B:温豆腐の製造方法、
2、2A、2B:容器、 3:豆腐、
4:電子レンジ、 5:ゼリー状の調味料、
6:シール材、 7:豆腐製品、
8、8A、8B:豆腐製品の製造工程、
9:加熱工程、 10:撹拌機、
11:圧力煮沸釜、 12:生姜、
13:出ししょう油、 14:寒天、
15:豆腐収納室、 16、16A:調味料収納室、
17:傾斜面、 18:仕切壁、
19:流出溝、 20:スプーン。
【技術分野】
【0001】
本発明は豆腐をソフトクリームの感覚で食することができる温豆腐の製造方法
に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、豆腐は水を入れた密封容器に収納して販売されている。
そのため、冷奴として食する場合、密封容器より豆腐を取り出し、皿に収納するとともに、削り節、生姜、薬味、しょう油等の調味料を用意しなければ食することができず、その準備作業に手数がかかるという欠点があった。
また、他の方法で食する場合には、豆腐は食材の一部材として使用されているだけであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、電子レンジで加熱すると溶解して、豆腐の上部に調味料をかけた状態にして、あたためた豆腐、すなわち温豆腐としてソフトクリームを食するような新しい感覚で食することができる、取り扱いが容易で、短時間に食することができる温豆腐の製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は容器内に豆腐および、加熱すると溶解するゼリー状の調味料を収納して密封する豆腐製品の製造工程と、この豆腐製品の製造工程で製造された豆腐製品を電子レンジで加熱し、ゼリー状の調味料を溶解するとともに、豆腐をあたためる加熱工程とで温豆腐の製造方法を構成している。
【発明の効果】
【0007】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1により、豆腐製品の製造工程で、容器内に豆腐および加熱すると溶解するゼリー状の調味料を収納して密封しているので、食する場合に調味料を用意する作業が不要で、簡単に食することができる。
(2)前記(1)により、電子レンジで加熱することでゼリー状の調味料を溶解できるので、加熱によって豆腐に調味料をかけた状態にでき、容易に食べることができるとともに、加熱前は調味料によって豆腐が変色したりするのを効率よく阻止することができる。
(3)前記(1)によって、電子レンジで加熱することにより、豆腐に調味料をかけた状態にできるので、従来のソフトクリームを食するような感覚で食することができ、豆腐の新しい食べ方を提案することができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、味の異なる豆腐の食べ方を提案することができる。
(5)請求項3も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、容器を密閉するシールを透明材にすることにより、ゼリー状の調味料が入っていることを分からせることができる。
(6)請求項4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、容器内に収納した豆腐とゼリー状の調味料を別々に収納しておくことができる。
(7)請求項5も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、50ミクロン以下の大豆パウダーを用いた圧力煮沸釜を用いて製造した豆腐を用いることで、なめらかなソフトクリームのような豆腐にでき、よりソフトクリームを食するような感覚で食することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明を実施するための第1の形態の工程図。
【図2】本発明を実施するための第1の形態の豆腐製品の斜視図。
【図3】本発明を実施するための第1の形態の豆腐製品の縦断面図。
【図4】本発明を実施するための第1の形態の豆腐の製造方法の工程図。
【図5】本発明を実施するための第1の形態の豆腐の製造装置の説明図。
【図6】本発明を実施するための第1の形態の調味料の製造方法の説明図。
【図7】本発明を実施するための第1の形態の加熱工程の説明図。
【図8】本発明を実施するための第1の形態の食べている状態の説明図。
【図9】本発明を実施するための第2の形態の工程図。
【図10】本発明を実施するための第2の形態の豆腐製品の斜視図。
【図11】図10の11−11線に沿う断面図。
【図12】本発明を実施するための第3の形態の工程図。
【図13】本発明を実施するための第3の形態の豆腐製品の斜視図。
【図14】図13の14−14線に沿う断面図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の食べている状態の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【0010】
図1ないし図8に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は温豆腐の製造方法で、この温豆腐の製造方法1は電子レンジ4で加熱することができる容器2内に豆腐3および電子レンジ4で加熱すると溶解するゼリー状の調味料5を収納し、開口部2aを透明なシール材6で密封する豆腐製品7を製造する豆腐製品の製造工程8と、この豆腐製品の製造工程8で製造された豆腐製品7を電子レンジ4で加熱し、ゼリー状の調味料5を溶解するとともに、豆腐3をあたためる加熱工程9とで構成されている。
【0011】
前記豆腐製品の製造工程8で使用される豆腐3は、特開2001−346535の発明を用いて製造されるもので、大豆の皮を除去して50ミクロン以下に粉砕した大豆パウダーを水と混合する撹拌機10で呉汁を製造し、この呉汁を該呉汁に含まれている繊維質を溶解できるように圧力煮沸釜11で煮沸して豆乳にし、この豆乳を所定温度に冷やした後、ニガリを混合させて凝固させたもので、容器2には豆乳にニガリを混合させ、凝固前のものを充填し、容器2内で凝固させたものや、凝固させた後、容器2内へ収納されたものである。
【0012】
前記豆腐製品の製造工程8で使用されるゼリー状の調味料5は、生姜(すりおろしたもの)12に出ししょう油13を加えたものに寒天14を用いてゼリー状に加工したものが使用されている。
【0013】
なお、ゼリー状の調味料5はこれに限らず、生姜(すりおろしたもの)に出ししょう油を加えたものをゼラチンでゼリー状に加工したもの、田楽味噌を寒天やゼラチンでゼリー状に加工したもの、黒蜜を寒天やゼラチンでゼリー状に加工したもの、生姜(すりおろしたもの)に塩を加え、寒天あるいはゼラチンでゼリー状に加工したものが使用される。
【0014】
また、柚子、削り節、わさび、辛子等を加えたゼリー状の調味料を使用してもよい。
前記加熱工程9は豆腐製品7の容器2よりシール財を少し開放し、電子レンジ4で加熱する。
【0015】
なお、シール材6あるいはシール材6の一部に容器の内部が所定量以上の圧力になると、外部へ圧力を排出することができる材質を用いたものが使用されていると、シール材6を開放する作業は不要である。
【0016】
上記構成の豆腐製品の製造工程で製造された豆腐製品7を電子レンジ4で加熱することで、容器2内の豆腐3は加熱されるとともに、容器2内のゼリー状の調味料5は溶解して、豆腐に液状の調味料5aをかけた状態となる。
【0017】
このため、容器2に収納されたあたためられた豆腐、すなわち温豆腐をスプーン等で食することができ、ソフトクリームを食べる感覚で食べることができる。
【0018】
なお、ゼリー状の調味料5を使用しない場合には、加熱する前にシール材6を開封してゼリー状の調味料5だけを容易に除去することができる。
【0019】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9ないし図15に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
図9ないし図11に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、豆腐製品の製造工程8Aで使用される容器2Aに、豆腐3を収納する豆腐収納室15とゼリー状の調味料5を収納する調味料収納室16を形成したものを用いるとともに、該調味料収納室16内にゼリー状の調味料5を収納し、豆腐収納室15に豆腐3を収納した後、該豆腐収納室15および調味料収納室16の上部開口部をシール材6でシールしている。
【0021】
なお、調味料収納室16と豆腐が収納される豆腐収納室15とは、該調味料収納室16内のゼリー状の調味料5が加熱工程9で加熱され、溶解すると自動的に豆腐収納室15内へ流出されることができるように、底面を傾斜面17に形成するとともに、調味料収納室16と豆腐収納室15とを仕切る仕切壁18に底面まで位置する流出溝19が形成されている。
【0022】
このような容器2Aを用いた豆腐製品の製造工程8Aを使用した温豆腐の製造方法1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、豆腐3とゼリー状の調味料5とを別々に収納でき、かつ加熱工程9での加熱によって、ゼリー状の調味料5が溶解すると、自動的に豆腐3上へ流出させることができる。
【0023】
図12ないし図15に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、豆腐製品の製造工程8Bで使用される容器2Bに豆腐3を収納する豆腐収納室15と、ゼリー状の調味料5を収納し、かつスプーン20で溶解した調味料5aをすくうことができる調味料収納室16Aを形成したものを用いるとともに、調味料収納室16Aにゼリー状の調味料5を収納し、豆腐収納室15に豆腐3を収納した後、該豆腐収納室15および調味料収納室16Aの上部開口部をシール材6でシールしている。
【0024】
このような容器2Bを用いた豆腐製品の製造工程8Bを使用した温豆腐の製造方法1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、豆腐3とゼリー状の調味料5が完全に別々に収納されているため、豆腐収納室15に水を入れて豆腐3を収納してもよい。
【0025】
また、食する場合に、加熱工程9で加熱すると、調味料収納室16でゼリー状の調味料が溶解するので、スプーン20で調味料5aを豆腐3にかけながら食する。
【0026】
なお、容器は前記実施例の形状以外の例えばソフトクリーム、アイスクリーム等の形状の容器を使用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明はソフトクリーム感覚で食することができる温豆腐を製造する産業で利用することができる。
【符号の説明】
【0028】
1、1A、1B:温豆腐の製造方法、
2、2A、2B:容器、 3:豆腐、
4:電子レンジ、 5:ゼリー状の調味料、
6:シール材、 7:豆腐製品、
8、8A、8B:豆腐製品の製造工程、
9:加熱工程、 10:撹拌機、
11:圧力煮沸釜、 12:生姜、
13:出ししょう油、 14:寒天、
15:豆腐収納室、 16、16A:調味料収納室、
17:傾斜面、 18:仕切壁、
19:流出溝、 20:スプーン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器内に豆腐および、加熱すると溶解するゼリー状の調味料を収納して密封する豆腐製品の製造工程と、この豆腐製品の製造工程で製造された豆腐製品を電子レンジで加熱し、ゼリー状の調味料を溶解するとともに、豆腐をあたためる加熱工程とからなる温豆腐の製造方法。
【請求項2】
豆腐製品のゼリー状の調味料は生姜を加えた出ししょう油、田楽味噌、生姜を加えた塩の、いずれかを寒天あるいはゼラチンでゼリー状にしたものであることを特徴とする請求項1記載の温豆腐の製造方法。
【請求項3】
豆腐製品のゼリー状の調味料は容器内の豆腐の上面の一部に置かれていることを特徴とする請求項1記載の温豆腐の製造方法。
【請求項4】
豆腐製品の調味料は容器内に設けられた調味料収納室に収納されていることを特徴とする請求項1記載の温豆腐の製造方法。
【請求項5】
豆腐製品の容器内に収納される豆腐は50ミクロン以下の大豆パウダーを用い、圧力煮沸釜を用いて製造したものであることを特徴とする請求項1記載の温豆腐の製造方法。
【請求項1】
容器内に豆腐および、加熱すると溶解するゼリー状の調味料を収納して密封する豆腐製品の製造工程と、この豆腐製品の製造工程で製造された豆腐製品を電子レンジで加熱し、ゼリー状の調味料を溶解するとともに、豆腐をあたためる加熱工程とからなる温豆腐の製造方法。
【請求項2】
豆腐製品のゼリー状の調味料は生姜を加えた出ししょう油、田楽味噌、生姜を加えた塩の、いずれかを寒天あるいはゼラチンでゼリー状にしたものであることを特徴とする請求項1記載の温豆腐の製造方法。
【請求項3】
豆腐製品のゼリー状の調味料は容器内の豆腐の上面の一部に置かれていることを特徴とする請求項1記載の温豆腐の製造方法。
【請求項4】
豆腐製品の調味料は容器内に設けられた調味料収納室に収納されていることを特徴とする請求項1記載の温豆腐の製造方法。
【請求項5】
豆腐製品の容器内に収納される豆腐は50ミクロン以下の大豆パウダーを用い、圧力煮沸釜を用いて製造したものであることを特徴とする請求項1記載の温豆腐の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−157316(P2012−157316A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−20552(P2011−20552)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(500266737)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(500266737)
【Fターム(参考)】
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