説明

湯水混合水栓

【課題】操作レバーが正面位置にある状態で水のみを吐出可能であり、湯の無駄使いを防止することのできる湯水混合水栓を提供する。
【解決手段】水栓本体部14は、湯バルブ流入口12h、水バルブ流入口12cへそれぞれ湯、水を流入させるバルブ側給湯路15h、バルブ側給水路15cを有し、その上部に、湯水混合バルブユニット12を収納する湯水混合バルブユニット収納凹部14aが形成されている。湯バルブ流入口12hおよび水バルブ流入口12cは円弧形状をなし、水バルブ流入口12cは水栓本体部14の正面側に位置している。水栓本体部14の下方においては、バルブ側給湯路15hに湯を供給する給湯管側給湯路16hが結合給水路17hを介してバルブ側給湯路15hに連通され、バルブ側給水路15cに水を供給する給水管側給水路16cが結合給水路17cを介してバルブ側給水路15cに連通されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シングルレバー式の湯水混合水栓に関する。
【背景技術】
【0002】
シングルレバー式の湯水混合水栓は、一般に操作レバーの上下回動操作によって吐水止水および吐水量調節が行われ、左右回動操作によって吐出される湯水の温度調節が行われる。このようなシングルレバー式の湯水混合水栓においては、操作レバーが正面位置にあるときに操作レバーを無意識に上下回動操作すると湯水が混合された状態で吐出される。このため、使用者が水のみを必要とするときにも湯水混合水が吐出されることとなり、湯の無駄使いが生じ、給湯エネルギの浪費となっていた。
【0003】
そこで、このような湯の無駄遣いを防止するため、操作レバーが正面に位置しているときには水のみを吐水させるような機構を設けた湯水混合水栓が提案されている(例えば、特許文献1,2,3参照。)。
【0004】
特許文献1記載の湯水混合水栓においては、ディスクバルブの位置が従来のものより所定角度だけ回転させた状態で配置され、正面位置にある操作レバーを吐水操作したとき、ディスクバルブの水導入口のみが開放され、水が吐出されるようになっている。ディスクバルブの水導入口、湯導入口への給水、給湯を行う水栓本体の給水路、給湯路の形成は従来と同じであるため、水栓本体への給水、給湯位置は従来のものより所定角度だけ回転させた位置となるが、これらの位置への給水、給湯は、曲折する給水管や給湯管によって行われている。
【0005】
特許文献2記載の湯水混合水栓においても同様に、ディスクバルブが従来のものより所定角度だけ回転させた状態で配置され、操作レバーを正面位置で吐水操作すると、ディスクバルブの水導入口のみが開放され、水が吐出される。ディスクバルブの水導入口、湯導入口への給水、給湯は、曲折した通水路を有するソケットをディスクバルブの下方に介在させることによって行われている。
【0006】
特許文献3記載の湯水混合水栓は、ディスクバルブの湯導入口を小さくするとともに水導入口を湯導入口側へ拡大させた構造を備え、操作レバーを正面位置で吐水操作すると、ディスクバルブの水導入口のみが開放され、水が吐出される。
【0007】
【特許文献1】実公平6−7089号公報
【特許文献2】特開2003−129535号公報
【特許文献3】特許第3200540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1記載の湯水混合水栓は、水栓本体への給水口、給湯口が従来のものより所定角度だけ回転した位置にあるため、給水管および給湯管を曲折させて位置合わせしなければならず、組み立てが煩雑である。また、プルアウト方式の湯水混合水栓の場合、給水管および給湯管の形状が複雑であり、またその位置が従来と異なるため、プルアウトのホースを出し入れさせる際に、ホースと給水管および給湯管が干渉する可能性もある。
【0009】
特許文献2記載の湯水混合水栓の場合、専用のソケットをディスクバルブの下方に介在させる必要があるため、その分だけ湯水混合水栓の高さが大きくなり、デザインが悪い。また、専用のソケットが必要であるだけでなく、それを湯水混合水栓に取り付ける作業も必要であるため、部品点数の増加、組み立て工数の増大を招いている。
【0010】
特許文献3記載の湯水混合水栓においては、操作レバーの左右方向操作範囲が従来のものと変わらないようにするために、ディスクバルブの水導入口が拡大されるとともに湯導入口が縮小されているので、湯水の温度調節範囲が狭く、使い勝手が悪い。
【0011】
本発明が解決しようとする課題は、操作レバーが正面位置にある状態で水のみを吐出可能であり、湯の無駄使いを防止することのできる湯水混合水栓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の湯水混合水栓は、操作レバーの上下回動操作で吐水止水および吐水量調節を行い、左右回動操作で吐水の温度調節を行う湯水混合水栓であって、
供給される湯、水をそれぞれ流入させる湯バルブ流入口、水バルブ流入口と、前記操作レバーの操作で作動する操作ロッドと、混合された湯水を流出させる湯水バルブ流出口と、を有する湯水混合バルブユニットと、
前記湯水混合バルブユニットを上部に収納するために形成された湯水混合バルブユニット収納凹部と、前記湯バルブ流入口、前記水バルブ流入口へそれぞれ湯、水を流入させるためのバルブ側給湯路、バルブ側給水路と、前記バルブ側給湯路、前記バルブ側給水路へそれぞれ湯、水を供給するため前記バルブ側給湯路、前記バルブ側給水路にそれぞれ連通して形成された給湯管側給湯路、給水管側給水路と、を有する水栓本体部と、
前記湯水バルブ流出口から流出した湯水が流入する吐水部通水路および前記吐水部通水路に流入した湯水が吐出する吐水口を有する吐水部と、を備え、
前記湯水混合バルブユニットと前記水栓本体部との当接面に対して、前記バルブ側給湯路、前記バルブ側給水路をそれぞれ垂直方向に形成し、
前記バルブ側給湯路、前記バルブ側給水路に対してそれぞれ前記給湯管側給湯路、前記給水管側給水路を偏心状態で連通する結合給水路を設け、
前記バルブ側給水路および前記水バルブ流入口を前記水栓本体部の正面側に配置したことを特徴とする。ここで、正面側とは、給水管側給水路の中心軸と給湯管側給湯路の中心軸とを結ぶ線分の中心位置から手前側垂直方向に延びる直線上をいう。
【0013】
このような構成とすれば、操作レバーが正面位置にあるとき、水栓本体部のバルブ側給水路および湯水混合バルブユニットの水バルブ流入口が水栓本体部の正面側に位置するため、この状態で操作レバーを吐水操作したとき、水のみを吐出することが可能であり、これによって湯の無駄使いを防止することができる。
【0014】
ここで、湯水混合バルブユニット側に連通する水栓本体のバルブ側給湯路およびバルブ側給水路は、十分な通水面積を確保するため、また湯水混合バルブユニットとの当接面での水密性を確保するため、従来のものより所定角度だけ回転させた位置において当接面に対して垂直方向に形成されている。これに対し、水栓本体の給湯管側給湯路、給水管側給水路はそれぞれ給湯管、給水管に向けて形成されている。このとき、給湯管側給湯路、給水管側給水路を水栓本体内でそのままの形で交差させることは構造上困難であるが、バルブ側給湯路、バルブ側給水路に対してそれぞれ給湯管側給湯路、給水管側給水路を偏心状態で連通する結合給水路を設けることにより可能となる。
【0015】
ここで、前記操作レバーの水吐出操作範囲を、当該操作レバーの正面位置を中心にして所定角度だけ左右に回動した範囲内に設定すれば、正面位置から多少左右にずれた位置にある操作レバーに対して通常の吐水操作を行った場合でも水のみが吐出されるため、使い勝手が向上する。
【0016】
また、正面位置にある前記操作レバーの左右への回動を抑制する抵抗手段を設ければ、操作レバーが水吐出位置にあることを使用者に確実に認識させることができるため、誤操作による湯の無駄使いを防止することができる。
【0017】
一方、前記操作レバーが前記所定角度を超えて回動するのを抑制する抵抗手段を設ければ、操作レバーが水吐出範囲内にあること、および水吐出範囲から超えたことを使用者に確実に認識させることが可能となるため、誤操作による湯の無駄使いを防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明により、操作レバーが正面位置にある状態で水のみを吐出可能であり、湯の無駄使いを防止することのできる湯水混合水栓を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態である湯水混合水栓を示す斜視図、図2は図1に示す湯水混合水栓の分解斜視図、図3,図4は図2に示す湯水混合バルブユニットの分解斜視図、図5は水栓本体部の平面図、図6は水栓本体部の底面図、図7は図5におけるA−A線断面図、図8は操作レバーの操作状態を示す平面説明図、図9は図1に示す湯水混合水栓の一部分解平面図、図10は図9に示す湯水混合水栓の操作状態を示す平面図である。
【0020】
図1〜図7に示すように、本実施形態の湯水混合水栓10は、操作レバー11を上下回動操作することによって吐水止水および吐水量調節を行い、左右回動操作することによって吐水の温度調節を行う。湯水混合バルブユニット12は、供給される湯、水をそれぞれ流入させる湯バルブ流入口12h、水バルブ流入口12cと、操作レバー11の操作に連動する操作ロッド13と、混合された湯水を流出させる湯水バルブ流出口12mと、を備えている。
【0021】
湯バルブ流入口12h、水バルブ流入口12cへそれぞれ湯、水を流入させるために水栓本体部14に設けられたバルブ側給湯路15h、バルブ側給水路15cは、十分な通水面積の確保のため、また湯水混合バルブユニット12との当接面14sでの水密性を確保するために、当該当接面14sに対しそれぞれ垂直方向に形成されている。また、水栓本体部14には、湯水バルブ流出口12mから流出した湯水を流入させる混合水路14mが設けられ、その上部には湯水混合バルブユニット12を収納するための湯水混合バルブユニット収納凹部14aが形成されている。湯バルブ流入口12hおよび水バルブ流入口12cは弁座5内部に配設され、円弧形状をなしている。
【0022】
水栓本体部14の下方においては、バルブ側給湯路15hに湯を供給するための給湯管側給湯路16hと、バルブ側給水路15cに水を供給するための給水管側給水路16cとが止水栓に向けて形成されている。しかしながら、これらの給湯管側給湯路16hと給水管側給水路16cを水栓本体部14内で交差させることは構造上困難であるため、これらの給湯管側給湯路16h、給水管側給水路16cはそれぞれ結合給水路17h、17cを介してバルブ側給湯路15h、バルブ側給水路15cに連通されている。また、図3に示すように、給湯管側給湯路16hの下端部、給水管側給水路16cの下端部にはそれぞれ給湯管26h、給水管26cが接続される。さらに、図3,図7に示すように、水栓本体部14には、湯水バルブ流出口12mから混合水路14mを経由して流出した湯水が流入する吐水部通水路14bおよび吐水部通水路14bに流入した湯水が吐出される吐水口14cを有する吐水部14dが設けられている。
【0023】
図5に示すように、バルブ側給湯路15hの給湯口15hmおよびバルブ側給水路15cの給水口15cmは操作レバー11(図1参照)の回動中心Cから偏心した位置に配置され、湯水混合バルブユニット12と水栓本体部14との当接面14sに対してバルブ側給水路15c、バルブ側給湯路15hがそれぞれ垂直方向に形成されている。また、図3、図4に示すように、結合給水路17cはバルブ側給水路15cに対して給水管側給水路16cを偏心状態で連通し、結合給水路17hはバルブ側給湯路15hに対して給湯管側給湯路16hを偏心状態で連通している。そして、水栓本体部14におけるバルブ側給水路15cの給水口15cmおよび湯水混合バルブユニット12の水バルブ流入口12cが水栓本体部14の正面側に配置されている。なお、正面側とは、図6に示すように、給水管側給水路中心軸16ccと給湯管側給湯路中心軸16hcとを結ぶ線分Lの中心位置16chcから手前側垂直方向に延びる直線16chcc上をいう。
【0024】
図3,図4に示すように、湯水混合バルブユニット12は、ケース4と、その下端に連結される弁座5と、ケース4の上端側から順に組み込まれる最上層としての第1固定弁板6と、中間層としての可動弁板7と、最下層としての第2固定弁板8を主要部品として構成されたものである。ケース4は中空の略円筒体であり、弁座5には、湯バルブ流入口12h、水バルブ流入口12cおよび湯水バルブ流出口12mが形成されている。ケース4の上端には、操作レバー11(図2参照)に連接される操作ロッド13が組み込まれる。この操作ロッド13は、ケース4の上端に固定される台座9を上下方向に貫通して配置され、操作ロッド13の両側に突設された一対のピン13aにより回動可能に保持されている。
【0025】
次に、図8に基づいて、湯水混合水栓10の操作方法について説明する。図8(a)は湯水混合水栓10が待機状態(止水状態)にあることを示している。操作レバー11は正面側に位置している。この状態で操作レバー11の先端を上げると、図8(c)に示すように、水バルブ流入口12cのみが開放され、吐水口14c(図1参照)から水が吐出される。また、水バルブ流入口12cは円弧形状をなしているため、図8(b)に示すように、操作レバー11が右側(反時計方向)へずれている状態で、操作レバー11の先端が上げられたときも、水バルブ流入口12cのみが全開され、吐水口14cから水が吐出される。また、操作レバー11が多少左側(時計方向)にずれている状態でも、水バルブ流入口12cのみが全開され、吐水口14cから水が吐出される。即ち、操作レバー11の水吐出操作範囲が、当該操作レバー11の正面位置を中心にして所定角度(約20度)だけ左右に回動した範囲内に設定されている。
【0026】
次に、図8(d)に示すように、操作レバー11を左側(時計方向)へ回した状態で吐水操作すると、水バルブ流入口12cおよび湯バルブ流入口12hの両方が開放されるため、吐水口14cから湯水混合水が吐出される。この場合、操作レバー11を時計方向に回動させると混合水の温度が上昇し、反時計方向に回動させると混合水の温度が下がる。
また、図8(e)に示すように、操作レバー11を左側(時計方向)へ限度まで回した状態で吐水操作すると、湯バルブ流入口12hが全開されるため、吐水口14cから湯が吐出される。
【0027】
図1,図3,図4で示したように、湯水混合水栓10においては、操作レバー11が正面にあるとき、水栓本体部14のバルブ側給水路15cおよび湯水混合バルブユニット12の水バルブ流入口12cが水栓本体部14の正面側に位置している。従って、この状態で操作レバー11に対して吐水操作したとき、また、操作レバー11を、正面位置を中心にして所定角度(約20度)だけ左右に回動した範囲内で吐水操作したとき、吐水口14cから水のみを吐出することができるため、湯の無駄使いを防止することができる。
【0028】
また、バルブ側給水路15c、バルブ側給湯路15hに対して給水管側給水路16c、給湯管側給湯路16hをそれぞれ偏心状態で連通する結合給水路17c,17hを設けたことにより、湯水混合バルブユニット12と水栓本体部14の当接面14sに対して、水栓本体部14のバルブ側給水路15c、バルブ側給湯路15hがそれぞれ垂直方向に形成された状態となる。これにより、水バルブ流入口12c、湯バルブ流入口12hの水密性を確保することができる。
【0029】
一方、図2,図9に示すように、操作レバー11の下方には、湯水混合バルブユニット12などを固定するための略リング状の固定部材19が水栓本体部14に取り付けられ、この固定部材19内に、操作レバー11の回動操作と連動して回動する回動部材18が組み込まれている。回動部材18と固定部材19との間には略リング状の係止部材21が固定部材19に係止された状態で配置されている。回動部材18の外周には、略V字状の板バネ20が取り付けられ、係止部材21の内周の正面位置には、板バネ20の突起部が嵌入離脱可能な凹部21aが形成されている。そして、操作レバー11が正面位置にあるとき、板バネ20の突起部は凹部21a内に嵌入している。
【0030】
従って、正面位置にある操作レバー11を左右方向へ回動させようとすると、凹部21a内に嵌入している板バネ20がそれを抑制する抵抗手段として機能する。このため、操作レバー11が水吐出位置にあることを使用者に確実に認識させることができ、誤操作による湯の無駄使いを防止することができる。また、図10に示すように、操作レバー11(図1参照)が左側(時計方向)へ若干ずれているとき、板バネ20は凹部21aから離脱して係止部材21の内周に摺動可能に接触している。このため、操作レバー11の回動操作を妨げることはなく、操作レバー11を正面位置に戻したとき、板バネ20が凹部21a内に嵌入してクリック音およびクリック感を生じるので、使用者は操作レバー11が正確に正面位置に戻ったことを認識することができる。
【0031】
次に、図11に基づいて、本発明のその他の実施の形態について説明する。図11はその他の実施の形態である湯水混合水栓を示す一部分解平面図である。
【0032】
本実施形態においては、係止部材21の内周の正面を挟んだ左右位置に、板バネ20の突起部が嵌入離脱可能な複数の凹部21xa,21xbが形成されている。操作レバー11が正面位置にあるとき、板バネ20の突起部は凹部21xa,21xbから離脱して係止部材21の内周に摺動可能に接触している。そして、板バネ20の突起部が凹部21xaと凹部21xbとの間の係止部材21の内周に接触しているときに、操作レバー11の吐水操作をすると、吐水口14c(図1参照)から、水のみが吐出されるように設定されている。
【0033】
操作レバー11の回動による板バネ20の突起部の移動位置が凹部21xaまたは凹部21xbに達すると、板バネ20が凹部21xaまたは凹部21xb内に嵌入してクリック音およびクリック感を生じる。このため、使用者は操作レバー11が水吐出範囲の限界に達したことを認識することができる。このような構成とすれば、操作レバー11が水吐出範囲内にあること、および水吐出範囲から超えたことを使用者に確実に認識させることが可能となるため、誤操作による湯の無駄使いを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態である湯水混合水栓を示す斜視図である。
【図2】図1に示す湯水混合水栓の分解斜視図である。
【図3】図2に示す湯水混合バルブユニットの分解斜視図である。
【図4】図2に示す湯水混合バルブユニットの分解斜視図である。
【図5】水栓本体部の平面図である。
【図6】水栓本体部の底面図である。
【図7】図5におけるA−A線断面図である。
【図8】操作レバーの操作状態を示す平面説明図である。
【図9】図1に示す湯水混合水栓の一部分解平面図である。
【図10】図9に示す湯水混合水栓の操作状態を示す平面図である。
【図11】その他の実施の形態である湯水混合水栓を示す一部分解平面図である。
【符号の説明】
【0035】
4 ケース
5 弁座
6 第1固定弁板
7 可動弁板
8 第2固定弁板
9 台座
10 湯水混合水栓
11 操作レバー
12 湯水混合バルブユニット
12c 水バルブ流入口
12h 湯バルブ流入口
12m 湯水バルブ流出口
13 操作ロッド
13a ピン
14 水栓本体部
14a 湯水混合バルブユニット収納凹部
14b 吐水部通水路
14c 吐水口
14m 混合水路
14s 当接面
15c バルブ側給水路
15h バルブ側給湯路
15cm 給水口
15hm 給湯口
16c 給水管側給水路
16h 給湯管側給湯路
16cc 給水管側給水路中心軸
16hc 給湯管側給湯路中心軸
16chc 中心位置
16chcc 直線
17c,17h 結合給水路
18 回動部材
19 固定部材
20 板バネ
21 係止部材
21a,21xa,21xb 凹部
26c 給水管
26h 給湯管
C 回動中心
L 線分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作レバーの上下回動操作で吐水止水および吐水量調節を行い、左右回動操作で吐水の温度調節を行う湯水混合水栓であって、
供給される湯、水をそれぞれ流入させる湯バルブ流入口、水バルブ流入口と、前記操作レバーの操作で作動する操作ロッドと、混合された湯水を流出させる湯水バルブ流出口と、を有する湯水混合バルブユニットと、
前記湯水混合バルブユニットを上部に収納するために形成された湯水混合バルブユニット収納凹部と、前記湯バルブ流入口、前記水バルブ流入口へそれぞれ湯、水を流入させるためのバルブ側給湯路、バルブ側給水路と、前記バルブ側給湯路、前記バルブ側給水路へそれぞれ湯、水を供給するため前記バルブ側給湯路、前記バルブ側給水路にそれぞれ連通して形成された給湯管側給湯路、給水管側給水路と、を有する水栓本体部と、
前記湯水バルブ流出口から流出した湯水が流入する吐水部通水路および前記吐水部通水路に流入した湯水が吐出する吐水口を有する吐水部と、を備え、
前記湯水混合バルブユニットと前記水栓本体部との当接面に対して、前記バルブ側給湯路、前記バルブ側給水路をそれぞれ垂直方向に形成し、
前記バルブ側給湯路、前記バルブ側給水路に対してそれぞれ前記給湯管側給湯路、前記給水管側給水路を偏心状態で連通する結合給水路を設け、
前記バルブ側給水路および前記水バルブ流入口を前記水栓本体部の正面側に配置したことを特徴とする湯水混合水栓。
【請求項2】
前記操作レバーの水吐出操作範囲を、当該操作レバーの正面位置を中心にして所定角度だけ左右に回動した範囲内に設定したことを特徴とする請求項1記載の湯水混合水栓。
【請求項3】
正面位置にある前記操作レバーの左右への回動を抑制する抵抗手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の湯水混合水栓。
【請求項4】
前記操作レバーが前記所定角度を超えて回動するのを抑制する抵抗手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の湯水混合水栓。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−89046(P2008−89046A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−269598(P2006−269598)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】