説明

溶媒貯蔵及び投入装置

【課題】液体の形態で使用すべき物質を溶解する溶媒を貯蔵及び/または投入するための装置を提供する。
【解決手段】溶媒を貯蔵及び/または投入するための装置100は、a)一定量の溶媒105を充填することが可能な第1の内部を備えるコンテナ104と、b)前記コンテナから前記溶媒を投入することが可能な第2の内部を備える容器101に前記コンテナを取り付けるための取付け機構103と、c)前記コンテナの前記第1の内部から前記容器の前記第2の内部へ、前記溶媒のために連続接続を確立できるように、前記コンテナを開放する手段を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の形態で使用すべき物質を溶解する溶媒を貯蔵及び/または投入するための装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
長い時間期間にわたって貯蔵しなければならない物質が、その活性または有効性を失わないことを保証するために必要とされる分野が、体外診断の分野である。この分野では、検体の検出のため、例えば血漿のような生物試料と接触させる液体試薬が用いられる。試薬には、検出方法の実施に欠くことのできない、例えば、抗体、酵素等の生物学的または化学的に活性の物質が含まれている場合が多い。問題は、液体の形態で長い時間期間にわたって貯蔵されると、多くの物質はその有効性を失うという点にある。許容可能な時間期間にわたってこれらの成分を安定させ、十分な生物活性を確保するため、これらの成分は、従って、例えば、噴霧乾燥、質量結晶化(mass crystallization)、真空乾燥、発泡乾燥(foam drying)、または、凍結乾燥といった方法によって通常は乾燥粉末として利用可能である。ユーザが、乾燥物質と適合する液体還元媒体を混合して液体試薬を作るのは、試薬の使用直前である。
【0003】
乾燥粉末と関連溶媒が通常利用可能で、個別に貯蔵されている他の分野は、やはり液体状態では安定性が不十分な、薬剤または化粧品成分及び食品の分野である。
【0004】
従来の還元方法は、ユーザにとって骨の折れる時間のかかるものである。この方法には、ユーザが間違った還元媒体を用いるとか、間違った量の還元媒体が用いられるとか、あるいは、汚染が生じるといったリスクも伴うことになる。こうした誤りのために、有効性に関して変量が大きくなる可能性があり、最悪の場合には、還元された液体成分が使えなくなる可能性がある。凍結乾燥製品の還元に影響し、前述の欠点をもたらす可能性のある誤りの他の原因には、還元中にユーザによって使用される計量ビーカ、ピペット、及び、ピペットチップの充填補助といったさまざまなタイプの補助行為がある。
【0005】
従って、凍結乾燥物と液体還元媒体の個別貯蔵を確実にするため、さまざまな装置及び方法が開発されてきた。
【0006】
先行技術文献の1つには、反応器のクロージャ要素の記載がある(特許文献1参照)。このクロージャ要素は、反応に必要な固体混合物の入った容器を備えている。クロージャ要素を反応器に被せて、この装置をひっくり返すと、固体混合物と反応器に含まれている液体試料が混合される。しかしながら、この装置には、2つの成分を混合すると、固体混合物の一部が必ず容器中に残る可能性があり、そのため、試料中における固体混合物の濃度に差を生じる可能性があるという欠点がある。
【0007】
さらに、先行技術文献の1つには、物質の含まれているアンプルに、泡を生じることなく、加圧下で液体を注入することが可能なスパイクが開示されている(特許文献2参照)。このスパイクは、とりわけ、凍結乾燥薬剤の還元を意図したものであり、従って、アンプル内に最小限の還元薬剤しか残らないように設計されている。しかしながら、このスパイクには、特許文献2で用いられている装置は極めて複雑で、操作が難しいという欠点がある。
【0008】
さらに、先行技術文献の1つには、固体凍結乾燥物と還元媒体を貯蔵及び混用するための2つのチャンバを備えた容器の構造が解説されている(特許文献3参照)。この容器には、開始状態において2つのチャンバを互いに分離するストッパが含まれている。還元が行われることになると、ストッパは容器の壁面にある凹部に入れられ、その結果、2つのチャンバがつながり、凍結乾燥物の還元が可能になる。しかしながら、ストッパは、還元反応中、必ず邪魔になり、結果として、反応が大幅に遅延する可能性がある。さらに、2つのチャンバの内容物が完全に混合されるという保証はない。
【0009】
従って、迅速かつ完全で、さらなる補助行為を伴わない、乾燥粉末が望ましい物質と液体媒体の混合を可能にして、液体媒体中に規定の濃度の前記物質を混在させる装置を備えることは大いなる利点である。
【0010】
設計がより単純で、先行技術によって既知の装置よりも低コストで製造することが可能な装置を備えるのも有利である。
【0011】
誤りのない単純な取扱いを保証する装置も有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】独国特許出願公開第10011502A1号明細書
【特許文献2】国際公開第02102295A2号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2007020239A1号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、溶媒の貯蔵及び/または投入に利用され、上述の欠点を免れる装置が得られるようにすることにある。
【0014】
とりわけ本発明の目的は、溶媒の貯蔵及び/または投入に利用され、溶媒による還元後の物質が、所定の再現可能な濃度で混在することを保証する装置が得られるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
これらの目的は、本書における一連の請求項の特徴によって達成される。
【0016】
本発明は、溶媒の貯蔵及び/または投入装置に関するものであり、前記装置は、
a)一定量の溶媒を充填することが可能な第1の内部を備えるコンテナと、
b)そのコンテナから溶媒を投入することが可能な第2の内部を備える容器にコンテナを取り付けるための取り付け機構と、
c)コンテナの第1の内部から容器の第2の内部へ、溶媒に関して連続した接続が確立されるようにコンテナを開放する手段を備えている。
【0017】
「溶媒」という用語は、以下において、物質の溶解、分散、または、混合するための液体を表わすことを目的としている。とりわけ、この用語は、例えば、蒸留水、脱イオン水、緩衝液、食塩水、または、他の適合する液体といった凍結乾燥物の還元媒体を表わすことが可能である。
【0018】
「物質」という用語は、以下において、貯蔵可能な状態にあり、例えば、液体として、ゲルとして、あるいは、例えば粉末、結晶、または、凍結乾燥物のような固体として存在するが、その意図する目的のため、溶媒と接触させなければならない、すなわち、還元しなければならない物質を表わすことを目的としている。「還元」という用語は、本発明の趣意内において広義に解釈されるべきであり、固形、ゲル状、または、液状物質に溶媒を接触させることが含まれている。
【0019】
「コンテナ」という用語は、以下において、溶媒を入れて貯蔵するのに適した内部を備える装置を表すことを目的としている。使用状態において、コンテナの内部には、溶媒が充填され、気密封止される。望ましい実施形態の1つでは、コンテナの内部には気泡も存在し、溶媒を投入すべき容器内の圧力を超過する圧力をかける効果を有している。これには、コンテナの開放後、溶媒が言わばコンテナから吸い出されて、その結果、コンテナをでき得る限り空にすることが保証されるという利点がある。この実施形態の場合、コンテナ内部は、溶媒残留物の付着を避けるため、鋭い角またはエッジではなく、代わりに丸い角またエッジを備えるのが望ましい。
【0020】
コンテナの実施形態の1つでは、コンテナの内面は内部境界を形成している。コンテナは、例えばポリエチレンテレフタレート(PFT)のようなプラスチック材料製が望ましい。コンテナは、ユーザがコンテナの充填レベル及びコンテナを空にする過程を監視できるように透明材料製にするのが望ましい。もう1つの実施形態では、コンテナには、ハウジングとしての第1の外部コンテナと、例えば薄肉プラスチック袋のような第2の内部コンテナが含まれており、内部コンテナの内面は内部境界を形成している。
【0021】
コンテナ内部の内面は、液体をはじく性質、できれば、疎水性を備えるのが望ましい。これには、コンテナを空にする際、溶媒がビーズとして流出し、その結果、コンテナ内に溶媒残留物が残らないという利点がある。これにより、さらに、溶媒を正確に投入して、溶媒中における物質を規定の濃度にすることが保証される。
【0022】
可能性のある実施形態の1つでは、溶媒のコンテナは、プラスチックまたはガラス製のねじ首瓶である。
【0023】
「容器」という用語は、以下において、例えば、凍結乾燥物のような物質を入れて貯蔵するのに適しており、物質を溶解、分散、または、混合するため、すなわち、物質を還元するため、コンテナから溶媒を投入することが可能な内部を備えた装置を表すことを目的としている。とりわけ、「容器」という用語には、例えば、試験管や、例えばガラス、プラスチック、金属、または、磁器製の試薬瓶や、標準的すり合わせを備えた実験用容器等のような化学目的に適した実験用容器が含まれている。
【0024】
「一定量」という用語は、以下において、規定の量を表わすことを目的としている。本発明による装置のコンテナは、溶媒による還元後の物質が所望の濃度で混在することを保証するため、規定の量の溶媒を充填され、かつ、一定量だけ放出するか、あるいは、そのいずれかであることが重要である。
【0025】
「取り付け機構」という用語は、以下において、容器にコンテナを取り付けるための機構を表わすことを目的としている。「容器にコンテナを取り付ける」という表現は、広義に解釈すべきであり、例えば、容器の「完全に外部に」、または、「完全に内部に」、または、「部分的に内部に」コンテナを配置することも含まれる。コンテナに貯蔵されている溶媒を容器内に損失なく投入して、その中に貯蔵されている物質と接触させることができるように、溶媒の入ったコンテナ内部と貯蔵可能な物質の入った容器内部との間に密封結合を施すことができることが保証される限りにおいて、いかなる構成もあり得る。このため、本発明による装置の取り付け機構には、コンテナに固定するための第1の部分と、容器に固定するための第2の部分が含まれている。
【0026】
実施形態の1つでは、取り付け機構は、例えば、容器の開口に圧入される開口付き弾性ストッパのような単一部品から構成されている(例えば図3参照)。ストッパの側面は、加圧力の発生によって容器への固定を確実にする。コンテナとストッパを形状嵌め(form fit)で結合できるように、ストッパの上面は、溶剤の入ったコンテナのデザインに合わせた形状をなしている。
【0027】
もう1つの実施形態では、取り付け機構の容器に固定される部分には、例えばねじ山のような山形でギザギザになった部分が含まれていて、これにより、例えば逆ねじ山のような適合する相補形ギザギザ部分を備える容器と高保持力で結合することが可能になる。
【0028】
もう1つの実施形態では、取り付け機構の容器に固定される部分には、例えばピンのような差込結合の差込要素が含まれており、これにより、同様に、例えばピンのためのめくら穴のような適合する相補形差込要素を備える容器に高保持力で結合することが可能になる。
【0029】
もう1つの実施形態では、取り付け機構のコンテナに固定される部分は、適合する形状のコンテナに形状嵌めで結合できるように設計されている。例えば、取り付け機構のある部分は、精密嵌め(exact fit)のコンテナを挿入できるように、スリーブ形状にすることが可能である。
【0030】
さらに、取り付け機構のコンテナに固定される部分には、例えばねじ山のような山形でギザギザになった部分を含むことが可能であり、これにより、例えば逆ねじ山のような適合する相補形ギザギザ部分を備えるコンテナと高保持力で結合することが可能になる。
【0031】
さらに、取り付け機構のコンテナに固定される部分には、例えばピンのような差込結合の差込要素が含むことが可能であり、これにより、同様に、例えばピンのためのめくら穴のような適合する相補形差込要素を備えるコンテナに高保持力で結合することが可能になる。
【0032】
取り付け機構は、一体に成形することが可能である。取り付け機構は、例えば、射出成形技法によって適切に成形されるプラスチック製とすることが可能である。ストッパの形態をなす一体型取り付け機構は、好ましくは、例えばコルク、弾性ゴム、または、硫化ゴムのような弾性材料で製造される。取付け機構は、一体型であるが、異なる材料で製造することも可能である。例えば、取り付け機構の容器に固定される部分は、例えばゴム製ストッパの形態をなすように構成することが可能であり、取り付け機構のコンテナに固定される部分は、精密嵌めのコンテナを挿入できるように、例えば、プラスチック製スリーブの形態をなすように構成することが可能である。例えば溶接技法を用いて、さまざまな構成部品を互いに緩まないように結合することが可能である。
【0033】
実施形態の1つでは、取付け機構に、例えばシールのような他の構成部品が含まれる。本発明による装置が、コンテナからの溶媒が、溶解すべき物質を収容した容器に入るため、取付け機構の開口を通らなければならないようになっている場合(例えば図1参照)、例えば、取付け機構の開口を包囲するゴムリングの形態をなすシールによって、投入プロセス中に溶媒の望ましくない漏れが回避されることになる。本発明による装置が圧力不足の密閉容器に用いられる場合、このシールによって、さらに、容器のクロージャ装置を開くと、大気圧によって容器内の不足圧力が補償されるという状況が回避される。これは、コンテナの開放後、云わば、溶媒が容器内に吸い込まれ、その結果、コンテナができ得る限り空になるので有利である。
【0034】
取付け機構のもう1つの構成部品は、溶解すべき物質の入っている容器の開口に挿入される、開口を備えたストッパとすることが可能である。取付け機構の構成部品としてのこの種のストッパは、コンテナを開放するための装置を備えることが可能である(例えば図1参照)。
【0035】
「コンテナを開放するための手段」という表現は、広義に解釈すべきであり、以下において、コンテナを開放することが可能な手段を表わすことを目的としている。コンテナを開放するための手段は、作動させた場合に限って、コンテナを開放するようになっており、従って、物質を実際に溶媒で溶解しようとするか、溶媒と混合させようとする瞬間に限って、コンテナ内部から容器内部へ溶媒のために連続した接続が確立されることが保証される。
【0036】
コンテナを開放するための手段は、取付け機構及び/またはコンテナに配置される装置とすることが可能である。それは、例えばスパイク、フック、または、プランジャといったコンテナに穴をあけることが可能な装置が望ましい。このタイプの穴あけ装置は、回転、加圧、または、スライド機構によって作動させるのが望ましい。望ましい実施形態の1つでは、開放装置は、隆起部を備えた突起のようなコンテナに配置された第1の部分と、第1の部分に対する機械抵抗をもたらす、例えば第2の隆起部のような取付け機構に配置された第2の部分から構成される(例えば図4参照)。こうした開放装置は、回転させるか、スライドさせることによって作動させることができ、その結果として、第1の部分が、第2の部分の抵抗によって所定の破壊点でコンテナから部分的に切り離され、穴開けによってコンテナを開放する。
【0037】
代替実施態様では、コンテナを開放するための手段は、コンテナの構造特徴から構成される(例えば図6参照)。このため、コンテナは、圧力によって変形可能であり、溶媒流出のための所定の破壊点も備えている。例えば指で押してコンテナに圧力を加えると、コンテナの内圧が増大し、所定の破壊点が損傷するようになっている。こうして、コンテナ内部から容器内部へ溶媒のために、連続接続が確立する。
【0038】
望ましい実施形態の1つでは、コンテナを開放するための手段に、取付け機構の構造的特徴も含まれる(例えば図6A及び図6B参照)。このため、取付け機構は、例えば取付け機構のコンテナに固定される部分が、特にたわみ性のまたは特に剛性の付随部分を備えるという事実によって、コンテナの変形に最適な影響を及ぼすようになっている。
【0039】
本発明による溶媒の貯蔵及び/または投入装置の実施形態の1つでは、この装置は、コンテナから溶媒を投入することが可能な内部を備える容器も備えている。容器の内部には、溶媒と接触させる、例えば凍結乾燥物のような物質が収容されている。
【0040】
本発明による装置は、多種類の容器に溶媒を投入するのに適している。
【0041】
本発明による装置は、最初は閉じていて、例えば凍結乾燥物を収容している容器に溶媒を投入するために利用するのがとりわけ望ましい。通常、こうした容器は、普通はゴムストッパであるクロージャ装置によって気密密閉されている、すなわち、気密性である。これらの容器内は圧力不足であることが多い。
【0042】
本発明による溶媒の貯蔵及び/または投入装置の実施形態の1つでは、従って、この装置は、容器のクロージャ装置を開放するための手段も備えている。これによって、個別の作業ステップで最初に容器を開放することを必要とせずに、物質を含んでいる容器に溶媒を投入することが可能になる。これには、指によるまたは他の方法による操作補助によって容器開放に影響を与えることがなく、従って、その開放中に問題となる可能性のある容器の取扱いが回避され、そのため、汚染のリスクが低下することが保証されるという利点がある。
【0043】
容器のクロージャ装置を開放するための手段は、容器のクロージャ装置を開放するのが、作動させた場合に限られるように設計されており、従って、物質を実際に溶媒で溶解しようとするか、溶媒と混合させようとする瞬間に限って、コンテナ内部から容器内部へ、溶媒のための連続接続が確立されることが保証される。
【0044】
容器のクロージャ装置を開放するための手段は、取付け機構に配置される装置とすることが可能である。それは、例えばスパイク、フック、または、プランジャといった容器のクロージャ装置に穴をあけることが可能な装置が望ましい。容器のクロージャ装置を開放するためのもう1つの手段は、容器のクロージャ装置に面していて、そのクロージャ装置に接触させることが可能なコンテナ部分に関して、コンテナを対応させることが含まれる。例えば、コンテナの開口部分は、具体的には、例えば尖らすか、エッジを鋭くし、例えば耐衝撃性材料で強化することによって十分な強度を持たせることで、穴あけ装置として設計することが可能である(例えば図7C参照)。この種の穴あけ装置は、回転、加圧、または、スライド機構によって作動させるのが望ましい。望ましい実施形態の1つでは、容器のクロージャ装置を開放するための開放装置は、コンテナを開放するための開放装置と共にユニットを形成しており、コンテナを開放するための開放装置と同期し、コンテナを開放するための前記開放装置と同じ回転、加圧、または、スライド機構によって作動する(例えば図8Aから図8C参照)。これには、コンテナ内の溶媒が、また容器内の物質も、還元時まで異なる気密密封内部に貯蔵されるという利点がある。代替実施態様では、容器のクロージャ装置を開放するための手段は、コンテナを開放するための手段とは独立した働きをする。例えば、その装置を容器に取り付けると、容器のクロージャ装置が、取付け機構に設けられた穴あけ装置を回転させるか、それに加圧することにより、穴あけ装置によって開放されるが、例えば、コンテナの所定の破壊点が損傷するようにコンテナに圧力をかけることによって還元を生じさせることになる後の段階においてのみ、コンテナが開放されるように意図されている場合には、独立した機能を実現することが可能である。
【0045】
望ましい実施形態の1つでは、溶媒の入ったコンテナと、コンテナを容器に取り付けるための取付け機構と、コンテナを開放するための手段が含まれており、さらに、容器のクロージャ装置及びシールを開放するための手段が含まれている本発明による装置が、凍結乾燥物質を収容し、ゴムストッパが望ましいクロージャ装置によって気密密封された容器に取り付けられる。その物質と溶媒を接触させようとする瞬間にのみ開放機構を作動させて、コンテナ内部から容器内部への連続接続が確立される。例えば、温置時間の経過後、物質は使える状態になっており、容器から取り出すことが可能である。使える状態にある物質の全てをすぐに利用しようというわけではない場合、使える状態にある物質の一部を取り出した後、なるべくなら本発明による装置を用いて容器を密封し直し、保管することが可能である。
【0046】
ある物質を収容する容器と、その物質に適した溶媒を収容する本発明による装置は、分析方法に用いられる試験キットの形で得られるようにできれば望ましい。本発明は、従って、溶媒を貯蔵及び/または投入するための本発明による装置と、溶媒を投入することができ、溶解すべき物質を収容する容器が含まれている試験キットにも関連する。試験キットにおいて、容器と装置が、既に1つのユニットとして構成されている場合もあれば、個別に存在する場合もある。
【0047】
本発明による装置には、ユーザがピペットツールを必要とせず、自分で溶媒を投入する必要がないという利点がある。この装置を用いると、ユーザは、規定の濃度の使える状態にある物質を迅速かつ安全に利用することが可能になる。本発明による装置及び同タイプの実験室用容器を含む構成によるさまざまな還元方法間における濃度偏差は、1%以下が望ましい。従って、溶媒の不正確な投入または溶媒の間違った選択に起因する誤差はなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】物質102を収容する実験室用容器101に取り付けられた、本発明による装置100の実施形態の1つに関する略断面図である。
【図2】開放機構207の作動後で、溶媒205と物質202との間における溶解または混合プロセス中の、図1からの本発明による装置100の望ましい実施形態(ここでは200で表示)に関する略断面図である。
【図3】本発明による代替実施形態の1つの装置300に関する略断面図である。
【図4】コンテナを開放するための手段440の望ましい実施形態の1つに関する概略図である。
【図5】本発明による装置のもう1つの代替実施形態500に関する略断面図である。
【図6A】開放機構の作動前の状態を示す図である。
【図6B】溶媒605による物質602の還元中及び/または還元後の状態を示す図である。
【図7A】ストッパ719で閉じられた容器701の略断面図である。
【図7B】ストッパ719で閉じられた容器701の略断面図である。
【図7C】本発明によるもう1つの代替実施形態の装置700に関する略断面図である。
【図7D】図7Cで説明された本発明による装置700の実施形態に関する略断面図である。
【図7E】図7Cで説明された本発明による装置700の実施形態に関する略断面図である。
【図8A】本発明による装置のもう1つの実施形態800に関する略断面図である(図8A)。
【図8B】図8Aで説明された本発明による装置の実施形態800の略断面図である。
【図8C】図8Aで説明された本発明による装置の実施形態800の略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
図1の例において、本発明による装置には、内部と、薄肉部位108を備えたコンテナ104が含まれており、このコンテナ104には、一定量の溶媒105が充填され、気泡106を有している。本発明による装置には、さらに、容器101にコンテナ104を取り付けるための取付け機構103が含まれており、この取付け機構103は、コンテナに固定される第1の部分109と、容器に固定される第2の部分110を備えている。取付け機構103には、さらに、開口112を備えたストッパ111と、シール113が含まれている。ストッパ111には、この場合フックである、コンテナ104の開放機構107が設けられている。この図には、例えば試験キットの一部として、溶媒貯蔵中の本発明による装置が示されている。
【0050】
図2において、コンテナの薄肉部位208が、この場合フックである開放機構207によって穴をあけられている。コンテナは、コンテナ204と共に、開放機構207を備えたストッパ211に対して移動可能なユニットを形成する取付け機構203によって開放するのが望ましい。
【0051】
容器201は、ねじ首瓶であることが望ましく、取付け機構203の容器に固定される部分210は、対応する逆ねじ山を備えている。取付け機構203とコンテナ204から構成されるユニットは、開放機構207を備える固定ストッパ211に対して回転させると、これによって、コンテナ204の薄肉部位208に穴があけられ、その結果として、コンテナ204内部から容器201内部へ、溶媒のために連続接続が確立され、溶媒205は容器201内に流入可能になる。
【0052】
代替実施形態の1つでは、取付け機構203と実験室用容器210は、互いにしっかりと接続される。こうした場合、回転させるか、押すか、または、加圧することによって、取付け機構203及び実験室用容器201に対してコンテナ204を移動させ、開放機構207を起動させる。
【0053】
図3の装置300は、物質302を収容する実験室用容器301に取り付けられている。この例の場合、取付け機構303は、開口312を備えるストッパ311から構成されており、このストッパ311は容器の開口に圧入されている。ストッパ311の側面が加圧力を生じることによって容器301への固定が行なわれる。ストッパ311の上面は、コンテナとストッパが形状嵌めで結合されるように、溶媒を入れたコンテナ304のデザインに合せた形状をしている。ストッパ311には、この場合はフックであるコンテナの開放機構307が設けられている。この実施形態では、取付け機構303と実験室用容器301は、互いにしっかりと結合されている。投入手順を開始するため、例えば回転させるか、押すか、または、加圧することによって、取付け機構303及び実験室用容器301に対してコンテナ304を移動させ、開放機構307を起動させる。コンテナ304の薄肉部位308に穴があけられ、その結果として、溶媒305のためにコンテナ304内部と容器301内部との連続接続が確立される。
【0054】
図4の開放手段は、取付け機構443及びコンテナ444に配置されている。この例の場合、開放装置440は、コンテナ444の薄肉部位445の近くに配置された、ここでは隆起部442を備えた突起441である第1の部分と、取付け機構443に配置され、第1の部分すなわち隆起部442を備えた突起441に対する機械抵抗を生じる、ここでは隆起部である第2の部分446から構成されている。取付け機構443は、実験室用容器(不図示)上に位置し、開口447を含んでいる。コンテナ444を反時計廻りに(矢印の方向参照)約1/4回転だけ回転させると、隆起部442が隆起部446に接触し、中心に向かって折り取られる。薄肉部分445が突起441によって穴をあけられ、溶媒がコンテナから出て、開口447を通り、実験室用容器に流入できるようになる。
【0055】
図5の装置500は、物質502を収容する実験室用容器501に取り付けられている。この例の場合、装置500は、オープナ514と開放要素515を備える開放機構507を具備している。装置500は、実験室用容器501の蓋を形成している。装置500には、さらに、薄肉部位508と、溶媒505と、気泡506を有するコンテナ504が含まれている。
【0056】
この例の場合、コンテナは、取付け機構によって実験室用容器内に入れられており、この例においても、取付け機構は、少なくとも投入プロセスの間中、コンテナに装着されるようになっている。
【0057】
この実施形態の場合、気泡506に対して圧力不足が望ましいコンテナ504が、取付け機構503と共に実験室用容器501に被せられる。この例の場合、開放要素515は、オープナ514に加圧するか、オープナ514を回転させることによって、オープナが薄肉部位508に穴をあけるようする働きをする。
【0058】
図6A及び図6Bの装置600は、物質602を収容する実験室用容器601に取り付けられている。この例の場合、取付け機構603は、たわみ性部位614、開口、及び、シーリングリップ617を有するストッパ611を具備している。装置600には、さらに、ここでは薄肉プラスチック袋である内部コンテナ618、所定の破壊点616、溶媒605、及び、加圧部位615を有するコンテナ604が含まれている。
【0059】
コンテナ604の加圧部位615に加圧すると、ストッパ611のたわみ性部位614の領域に変形が生じ、コンテナ604の上部が押し下げられて逆形状になる(図6B)。内圧が上昇する結果として、内部コンテナ618は、所定の破壊点616の領域が壊れ、溶媒605が実験室用容器601に投入される。周囲圧に対する圧力不足が実験室用容器601内において支配的である場合、このステップは、密閉状態で行うことが可能である。この実施形態の場合、加圧部位615、たわみ性部位614、及び、所定の破壊点616がコンテナを開放するための手段を形成している。
【0060】
シーリングリップ617には、貯蔵中、または、その後の使える状態において、物質602はストッパ611の材料だけに接触することになり、コンテナ614、内部コンテナ618、または、所定の破壊点616には接触しないという効果がある。
【0061】
図7Aから図7Eの場合、前記容器701は、凍結乾燥物質702の入った凍結乾燥用ねじ首瓶である。先行技術によるこの種の凍結乾燥容器は、本発明による装置に用いるのに適している。
【0062】
図7Aには、凍結乾燥前及び/または中の状態が示されている。この瞬間、ねじ首瓶701は、ストッパ719によって部分的に閉じられているだけである。ストッパ719は、容器開口内に約半分ほど押し込まれているだけなので、ストッパ719の溝形状の凹部720によって、凍結乾燥中、容器内部と環境との間でガス交換が可能である。
【0063】
図7Bには、凍結乾燥が実施された後の状態が示されている。凍結乾燥が完了すると、ストッパ719は、ねじ首瓶701に完全に押し込まれ、その結果として、溝形状の凹部720が密閉され、凍結乾燥物質702は真空下で気密密封された状態のまま残ることになる。
【0064】
図7Cの実施形態の場合、装置には、この場合は中央開口を備えたねじ込みクロージャである取付け機構703と、この場合は薄肉プラスチック袋である内部コンテナ718を備えたコンテナ704が含まれている。内部コンテナ718は、溶媒705を収容しており、所定の破壊点716、加圧部位715、及び、この場合はコンテナ704の尖った耐衝撃性の開口部分である穴あけ装置721を備えている。穴あけ装置721は、ここではストッパ719である容器のクロージャ装置を開放するための手段である。
【0065】
この実施形態の場合、加圧部位715、たわみ性部位714、及び、所定の破壊点716は、コンテナを開放するための手段を形成している。
【0066】
図7D及び7Eの装置700は、物質702を収容する容器701にねじ込みクロージャを介して取り付けられている。
【0067】
図7Dには、開放機構の作動前における状態が示されており、図7Eには、溶媒705による物質702の還元中及び/または後における状態が示されている。
【0068】
この例の場合、本発明による装置700は、容器701に取り付けることが可能であるが、最初は、不完全にねじ込むだけにして、この容器701と共に保管される(図7D)。還元が行われることになると、この装置は容器に完全にねじ込まれ、その結果、ここではコンテナ704の尖った耐衝撃性部分である穴あけ装置721によって、ここではストッパ719である容器701のクロージャ装置に穴があけられる。
【0069】
コンテナを開放するための手段は、容器を開放するための装置とは別個に作動させられる。コンテナ704の加圧部位715に加圧すると、取付け機構703のたわみ性部位714の領域に変形が生じ、コンテナ704の上部が押し下げられて逆形状になる(図7E)。内圧が上昇する結果として、内部コンテナ718は、所定の破壊点716の領域が壊れ、溶媒705が実験室用容器701に投入される。実験室用容器701内が圧力不足である場合、このステップは、密閉状態で行うことが可能である。この実施形態の場合、加圧部位715、たわみ性部位714、及び、所定の破壊点716がコンテナを開放するための手段を形成している。
【0070】
還元が済むと、装置700はねじって外すことが可能である。今や、物質702はねじ首瓶701内で使える状態にある。使える状態の物質に到達するように、ストッパ719の開口にピペットを通すことが可能である。こうして、使える状態の物質は、取付け機構703を除去した場合の蒸発からも大いに保護されている。使える状態の物質がいっぺんに用いられるのではない場合、装置700は、ねじ首瓶701を密閉し直すのにも適している。
【0071】
図8Aには、容器に取り付けられる部分810にねじ山を備えるのが望ましい取付け機構803を含む、本発明による装置800が示されている。取付け機構803のコンテナに固定される部分809は、コンテナ804とぴったり合う形状をしている。コンテナ804には、ここでは薄肉プラスチック袋である、溶媒805を収容する内部コンテナ818が含まれている。この場合、コンテナ804には、さらに、コンテナ内部をスライドすることができ、それによって、内部コンテナ818に一様な圧力をかけることが可能なスライドユニット822が含まれている。取付け機構803には、さらに、コンテナを開放し、容器のクロージャ装置を開放するための、ここでは保持要素の両端突起である開放機構807も含まれている。開放機構の両側には、例えばゴム製の弾性要素である変形可能スペーサ823が設けられおり、両端突起を越えて突き出し、開放機構の早すぎる起動を防ぐようになっている。
【0072】
図8B及び図8Cの装置800は、ねじ込みクロージャを用いて物質802を収容する容器801に取り付けるのが望ましい。容器801は、やはり、ここではストッパ819であるクロージャ装置によって密閉される。
【0073】
図8Bには、開放機構の作動前における状態が示されており、図8Cには、溶媒805による物質802の還元中及び/または後における状態が示されている。
【0074】
この例の場合、本発明による装置800は、容器801にねじ込んで、例えば、試験キットの一部として容器と共に保管することが可能である(図8B).還元が行われることになると、例えば、指によってスライドユニット822に加えられる垂直圧によってスペーサ823が圧縮され、開放機構807の両端突起によって、内部コンテナ818と、ここではストッパ819である容器のクロージャ装置に穴があけられる。内部コンテナ818と容器801の内部のこの連続接続によって、溶媒805は容器801に流入し、物質802と混合することが可能になる。
【0075】
気密密封容器801の内部は圧力不足であることが望ましい。これによって、内部コンテナ818を完全に空にするのが促進される。
【符号の説明】
【0076】
100 装置
101 容器
102 物質
103 取付け機構
104 コンテナ
105 溶媒
106 気泡
107 開放機構
108 薄肉部位
109 取付け機構のコンテナに固定される部分
110 取付け機構の容器に固定される部分
111 取り付け機構の構成部品としてのストッパ
112 開口(ストッパの)
113 シール
200 装置
201 容器
202 物質
203 取付け機構
204 コンテナ
205 溶媒
206 気泡
207 開放機構
208 薄肉部位
209 取付け機構のコンテナに固定される部分
210 取付け機構の容器に固定される部分
211 取り付け機構の構成部品としてのストッパ
212 開口(ストッパの)
213 シール
300 装置
301 容器
302 物質
303 取付け機構
304 コンテナ
305 溶媒
306 気泡
307 開放機構
308 薄肉部位
311 取り付け機構の構成部品としてのストッパ
312 開口(ストッパの)
440 コンテナの開放手段
441 突起
442 隆起部
443 取付け機構
444 コンテナ
445 薄肉部位
446 隆起部
447 開口
500 装置
501 容器
502 物質
503 取付け機構
504 コンテナ
505 溶媒
506 気泡
507 開放機構
508 薄肉部位
514 オープナ
515 開放要素
600 装置
601 容器
602 物質
603 取付け機構
604 コンテナ
605 溶媒
611 取り付け機構の構成部品としてのストッパ
614 たわみ性部位
615 加圧部位
616 所定の破壊点
617 シーリングリップ
618 内部コンテナ
700 装置
701 容器
702 物質
703 取付け機構
704 コンテナ
705 溶媒
714 たわみ性部位
715 加圧部位
716 所定の破壊点
718 内部コンテナ
719 ストッパ(容器クロージャ装置としての)
720 溝形状凹部
721 穴あけ装置
800 装置
801 容器
802 物質
803 取付け機構
804 コンテナ
805 溶媒
807 開口機構
809 取付け機構のコンテナに固定される部分
810 取付け機構の容器に固定される部分
818 内部コンテナ
819 ストッパ(容器クロージャ装置としての)
820 溝形状凹部
822 スライドユニット
823 スペーサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶媒を貯蔵及び/または投入するための装置(100、200、300、500、600、700、800)であって、
a)一定量の溶媒(105、205、305、505、605、705、805)を充填することが可能な第1の内部を備えるコンテナ(104、204、304、504、604、704、804)と、
b)前記コンテナから前記溶媒を投入することが可能な第2の内部を備える容器(101、201、301、501、601、701、801)に前記コンテナを取り付けるための取付け機構(103、203、303、503、603、703、803)と、
c)前記コンテナの前記第1の内部から前記容器の前記第2の内部へ、前記溶媒のための連続接続を確立できるように、前記コンテナを開放する手段が含まれている、
装置。
【請求項2】
前記コンテナ(104、204、304、504)に、一定量の溶媒(105、205、305、505)と気泡(106、206、306、506)が収容されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記コンテナ(604、704、804)に、ハウジングとしての第1の外部コンテナと、第2の内部コンテナ(618、718、818)が含まれることと、前記第2の内部コンテナの内面が、前記溶媒(605、705、805)を充填することが可能な前記コンテナ内部の境界を形成していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記取付け機構(303)が、開口(312)を備える弾性ストッパ(311)から構成されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の装置。
【請求項5】
前記取付け機構の前記コンテナ(104、204、804)に固定される部分(109、209、809)及び/または前記取付け機構の前記容器(101、201、801)に固定される部分(110、210、810)が、山形でギザギザになった部分または差込結合の差込要素を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の装置。
【請求項6】
前記取付け機構の前記容器に固定される部分(110、210)が、ストッパ(111、211、611)を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の装置。
【請求項7】
前記取付け機構(103、203)に、さらにシール(113、213)が含まれることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の装置。
【請求項8】
前記コンテナを開放するための手段(107、207、307、507、807)が、前記取付け機構(103、203、303、503、803)及び/または前記コンテナ(104、204、304、504、804)に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の装置。
【請求項9】
前記コンテナを開放するための手段(107、207、307、507、807)が、前記コンテナに穴をあけるための装置であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の装置。
【請求項10】
前記コンテナを開放するための手段が、圧力によって変形可能であり、前記溶媒を流出させるための所定の破壊点(616、716)を備えるコンテナ(604、704)によって形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の装置。
【請求項11】
前記装置が、前記容器のクロージャ装置を開放するための手段を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載の装置。
【請求項12】
前記容器のクロージャ装置を開放するための前記手段が、前記クロージャ装置に穴をあけるための装置(721、807)であることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記クロージャ装置に穴をあけるための前記装置(721)が、前記コンテナ(704)に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記クロージャ装置に穴をあけるための前記装置(807)が、前記コンテナに穴をあけるための前記装置と共にユニットを形成することを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項15】
規定量の溶媒を収容する請求項1から14のいずれか1つに記載の装置と、溶解されることになる物質を入れた容器が含まれている診断試験法のためのキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【公開番号】特開2011−212442(P2011−212442A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70562(P2011−70562)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(510259921)シーメンス ヘルスケア ダイアグノスティクス プロダクツ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (11)
【Fターム(参考)】