説明

濾過液採取を容易にする装置付き袋、特に濾過する袋

【課題】 この発明の目的のひとつは、濾過液がこぼれることと、濾過液が抽出されたコンパートメントにもどるリスクを制限しつつ、濾過する袋の中の濾過液をより容易に採取する解決法を提供することにある。
【解決手段】 濾過液を受け入れるためのコンパートメント(32)と、採取ゾーン(40)に繋がる通路(36)の末端と、コンパートメント(32)から濾過液が通るための通路(37)に繋がるもう一つの末端との間が、横面的に防水隔壁である通路(36)を含む濾過する袋(11)。この通路を指で押すことにより、少量の濾過液をも、容易に濾過液を抽出できる採取ゾーンへ、簡単に導くことが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は液体やどろどろした物質を採取するのを容易にする装置を含んだ袋に関係する。この発明は、特に濾過液を採取することを容易にする装置を含んだ、濾過する袋に関係する。このような袋は、固体、繊維状の、均一でない、又は不溶性のサンプルからの濾過液を、例えば微生物学的分析をするために、採取するのを可能にする。
【背景技術】
【0002】
一般に、このような濾過する袋には、フィルターに隔たれた二つの分離されたコンパートメントがある。そのコンパートメントの一つはサンプルを受け入れるためである。二つ目のコンパートメントは、サンプルからの濾過液を受け入れるためである。しかし、濾過液は一般的にいうと袋とサンプルのボリュームに比べ小さい容量なので、袋の底にある濾過液に達するのは難しく、少なくとも採取のための長い道具が必要となる。
【0003】
前述の袋は、一般的にいうと袋の開口部の近くに堰き止めゾーンがある。濾過液の一部はその部分に濃縮された状態にあり、採取が実現し易い。濾過液を堰き止めゾーンに導くには、袋を傾けそして/又は袋を圧搾する。袋への圧搾と傾斜は、袋から濾過液が全部または一部が出てしまう危険がある。その上、濾過液を受けた二つ目のコンパートメントに圧力をかけると、初めのコンパートメントにこの故意に抽出した濾過液をもどすようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の目的のひとつは、濾過液がこぼれることと、濾過液が抽出されたコンパートメントにもどるリスクを制限しつつ、濾過する袋の中の濾過液をより容易に採取する解決法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明によると、この袋、特に濾過する袋は、ある物質、大概は液体やどろどろした物質、特に袋が濾過する袋である場合、濾過液を受け入れるコンパートメントと側面に防水隔壁の通路がある。そしてその通路の端は採取ゾーンであり、もうひとつの端はコンパートメントから物質が入る通路となっている。
【0006】
特にこの通路は、入口から採取ゾーンでまで物質を蠕動的にポンプすることに適応するよう、変形可能に作られてある。また特に採取ゾーンは、袋に少量しかなくても物質をより容易に採取できるように、袋の開口部の近くに位置する。同様に、袋の底に集まっている少量の物質を採取することができるように、前述の通路は袋の底に位置するのが好ましい。
【0007】
袋は柔軟な材質で二つの向かい合った壁面から成り、通路は前述の向かい合った壁面の少なくとも一つの溶接部により明示されている。特に袋が強力に扱われると、通路を示す溶接部の端は、パレットの形をした広いゾーンになり、この溶接部の端における拘束は縮小され、袋のこの部分が破れるリスクを限定する。その上、このような形のゾーンは物質の流れを、つまり通路が再び満たることを改良することになる。
【0008】
通路は、製造を簡単にするよう、少なくとも流動ゾーンに、溶接部と袋の折り目の間の位置に決定される。
【0009】
製作の一つの方法においては、通路には流動ゾーンと採取ゾーンの間に一つの狭くなったゾーンがあり、その一つの狭くなったゾーンは採取ゾーンに物質を保持するのを可能ならしめる。この狭くなったゾーンは採取ゾーンのすぐ下にあり、狭くなったゾーンは採取ゾーンの底から上の方に通らせるのが好ましい。
【0010】
製作のもう一つの方法においては、袋にはサイフォンの形をした採取ゾーンがある。
【0011】
一つの壁面の淵に、採取ゾーンでの採取の道具を容易に入れる事ができるように、弧状の切取りがある。
【0012】
製作のもう一つの方法においては、通路が柔軟な管でコンパートメントの端につながり、朝顔形に拡がった端末部があり、柔軟な管の形をした通路はコンパートメントから自由である。
【0013】
この発明によると、その上,袋は、通路を挟むことによって蠕動的にポンプする方法を備えることもできる。
【0014】
袋にはフィルターがあり、そのフィルターは、袋を、濾過液を受け入れるコンパートメントと、その濾過液を抽出するためのサンプルを受け入れるコンパートメントとの二つのコンパートメントに分ける。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
発明の製作の幾つかの方法は添付の図式に参照し以下のように表示される。
【0016】
図1は、この発明による濾過する袋のための第1の製作方法の透視画の図式で、フィルターは袋の内側を横断して、二つのコンパートメントの間に垂直の分離を成している。
【0017】
図2は、この発明による濾過する袋のための第2の製作方法の透視画の図式で、第1の製作方法に近く、フィルターは袋の内側を横断して、二つのコンパートメントの間に水平の分離を成している。
【0018】
図3は、この発明による濾過する袋のための第3の製作方法の透視画の図式で、フィルターは袋の内面にサンドイッチ状に存在する。
【0019】
図4は、この発明による濾過する袋のための第4の製作方法の透視画の図式で、採取ゾーンには採取ゾーンと通路の間に堰止めの入口がある。
【0020】
図5は、この発明による濾過する袋のための第5の製作方法の透視画の図式で、通路はコンパートメントから独立して製作されている。
【0021】
これから進めていく明細目録は、ここに叙述された各々の袋は垂直に並べられていて、上は開いていて下は閉まり、前述の図に描かれてある配置である事をもとにして行われる。また、袋の前面、近い面を描写している。勿論ここに用いらられる用語は、図の描写を簡単にするためにある。
【0022】
図1は、第1の製作方法により製作された濾過する袋(11)を描く。この方法では、袋(11)は柔軟で防水隔壁のプラスティックから成り、縦に折り曲がっている。そしてこの袋(11)には、平行で垂直な折り目(20、21)があり、この折り目の間には二つの相対した面(22、23)がある。袋(11)はまた、底(24)で2面(22、23)が折り目(20、21)まで溶接され防水隔壁になる。袋(11)は底(24)の反対側に上部が開いている。このように、袋(11)には、二つの相対した面(22、23)の間に開口部(26)がある。
【0023】
袋(11)にはまた、底(24)から開口部(26)まで垂直に伸びたフィルター(28)がある。フィルターは一枚の濾過に適した材料で作られている。この一枚の濾過物質は、折り目(29)で垂直に折られていて、二つの垂直な末端(30)は、袋(11)の2面(22、23)に溶接されている。フィルター(28)の下部の末端は、袋(11)の2面(22、23)に溶接部(25)により溶接されている。このようにして、フィルター(28)は袋を二つのコンパートメント(31、32)に分ける。フィルター(28)は、二つのコンパートメントの間で底(24)から開口部(26)まで障壁となる。一番目のコンパートメント(31)は図式でフィルター(28)の右に、二番目のコンパートメント(32)は図式でフィルター(28)の左に表されている。
【0024】
フィルター(28)の左に、袋(11)の2面(22、23)は溶接部(35)で溶接され、二番目のコンパートメント(32)の中、この溶接部(35)と左の折り目(21)の間に、通路(36)ができる。溶接部(35)は、開口部の端(27)より下へ発展し、袋(11)の底(24)からある一定の距離で止まり、この場所で通路(36)と二番目のコンパートメント(32)の残りの間に通路(37)を作る。
【0025】
通路(37)の地点から、通路(36)には幅がほぼ均一な第一の流動ゾーンがあり、袋の上部に発展する。そうして通路は、幅は小さくなるがほぼ均一の、より狭いゾーン(39)に縮小する。終いに通路は、他の通路の部分と比べるとより広く、上部に開いた採取ゾーンとなる。図式にあるように、狭いゾーン(39)は採取ゾーン(40)のすぐ下にあり、採取ゾーン(40)の底から上部に通じている。
【0026】
開口部(26)の縁(27)の一つには、採取ゾーン(40)に弧状の切取り部分(41)がある。
【0027】
通路(37)の付近、溶接部(35)の最下位にパレットの形をした溶接され広がったゾーン(35A)がある。
【発明の効果】
【0028】
これから、袋(11)の使用について述べる。
【0029】
第一のコンパートメント(31)は、濾過液を抽出するべきサンプルを受け入れるためにある。そのサンプルは、例えば一片の肉であったとする。濾過液は、あらゆる手段により、特に、袋の中でサンプルをマラクサージして得たサンプルの抽出である。パレットの形をした溶接され広がったゾーン(35A)の主な機能は、袋を取り扱いする時、特に袋にあるサンプルの濾過液を抽出するため袋をマラクサージする時、拘束を限ることにある。
【0030】
フィルター(28)の濾過する材質は、サンプルの残さを残し、濾過液を通過させることにある。そして、その濾過液は第一のコンパートメント(31)から第二のコンパートメント(32)へ自由に行ける。
【0031】
このようにして得た濾過液を、袋の使用者は袋の2面(22、23)を手で押して、ある分量の濾過液を通路(37)を通して、通路(36)まで導く。この通路を2本の指ではさみ、蠕動タイプの手動のポンプのようにして、袋の使用者は簡単にこの濾過液の一部(42)を採取ゾーン(40)に導くことができる。
【0032】
濾過液は、チャージの喪失と表面の圧力により採取ゾーン(40)にとどまる。これは、濾過液が下にもどるのを妨げる狭いゾーン(39)により改良される。濾過液が下にもどってしまうのを、このようにして、少なくとも遅らせ、この濾過液(42)を採取するに十分な時間があるようになる。
【0033】
採取ゾーンの端の弧状の切取り部分(41)からピペットを入れることにより、使用者は開口部(26)の縁(27)を広げ、採取ゾーンにピペットをより簡単に挿入することができる。採取ゾーン(40)は、開口部(26)の十分近くにあり、小さいピペットを使うこともできる。
【0034】
その上、通路を第二のコンパートメント(32)の残りから分離して、溶接部(35)により濾過液が第一のコンパートメント(31)にもどることなしに、濾過液をポンプすることができる。
【0035】
通路(36)に比べて採取ゾーン(40)の幅が大きいことと採取ゾーン(40)に濾過液を導くための障害がないことから、開口部(26)から濾過液が出てしまうリスクが限定される。
【0036】
その上、蠕動タイプのポンプの方式は採取ゾーン(40)を満たす為に袋を逆さまにする必要がない。
【0037】
このように、この袋は以前の袋について起こされた問題に回答を提供する。
【実施の形態】
【0038】
今度はこの発明による他の製作方法を図式2から図式5を参照し、図式1と違う所だけを見ながら述べてみる。特に指示がなければ、同じ、類似している又は同じ機能をもった事項は同じレフェランスをもつ。
【0039】
図式2は袋(12)を表わし、折り目(20、21)があり、図式1とほぼ同じ形のフィルターが平行に位置している。
【0040】
一番目のコンパートメント(31)は、、右の折り目(20)とフィルター(28)の上にある通路を限定した溶接部(35)の間にある。
【0041】
二番目のコンパートメント(32)はフィルター(28)の下、通路(36)は溶接部(35)と左の折り目(21)の間にある。
【0042】
通路(37)は二番目のコンパートメント(32)の濾過液を採取するためにフィルター(28)の下にある。溶接部(35)の左の部分のフィルター(28)は管を横切って配置されている。このように二番目のコンパートメントの中で抽出された濾過液は、ポンプ作動中に改めてまたフィルターを通りぬけ、採取ゾーン(40)へ入り、濾過が改良される。
【0043】
図式3はこの発明の第3製作方法による袋(13)を表す。袋(13)は、2枚の柔軟で防水隔壁のプラスティック(22、23)、その中にサンドイッチ状に1枚の濾過する材質のフィルター(28)から成っている。
【0044】
3枚のプラスティック(22、23、28)は、連続した3方の溶接区域(25)、つまり袋の下部の平行な底(24)、そして垂直なふたつの折り目(20、21)から成り、互いに繋がっている。
【0045】
図式3によると、フィルター(28)により二つのコンパートメント(31、32)が決められる。つまり、フィルター(28)の前のコンパートメントとフィルター(28)の後ろのコンパートメントに分れる。溶接部(35)は通路(36)を残し、3枚のプラスティックを互いに溶接する。フィルター(28)は通路(36)も同じように垂直に二つに分離する。この図式の例で明白なように、弧状の切取り部分(41)は、袋の前面(23)での抽出、フィルター(28)の前面で濾過液を採取する時、容易になる。従ってサンプルを受け入れる第一のコンパートメント(31)は、図式では後ろのコンパートメントとなり、濾過液を受け入れる第二のコンパートメント(32)は前のコンパートメントとなる。勿論、この使い方を反対にしても、袋はフィルター(28)に対しほぼ対称であるので大した不都合はない。しかし、その場合、後ろの面には弧状の切取り部分がないので、濾過液の採取が複雑となる。採取ゾーン(40)の両面(22、23)各々に弧状の切取り部分を付けることによってそれは改善されうる。
【0046】
図式4はこの発明の第4製作方法による袋(14)を表す。
【0047】
袋(14)は、通路(36)を除いて、図式1の袋(11)にほぼ似ている。第4製作方法によると、通路(36)は互いに関係のある3つの溶接部から成る。
【0048】
3つの溶接部のうち最初の溶接部(45)は、通路(36)を左の折り目(21)と第2コンパートメント(32)の間に定める。濾過液が通路(36)を通れるよう通路(37)を定める。通路(36)はまず少し幅を縮小して、そしてほぼ幅が均一の流動ゾーンまで行く。つまり、図式4の通路は第1製作方法のように狭くなるゾーンを含まない。溶接部(45)はプラスティック両面(22、23)の上端(27)からある一定の距離で止まっている。
【0049】
二番目の溶接部(48)は先の溶接部(45)から出ていて、まず右へ、そして上へプラティック両面(22、23)の上端(27)まで伸び、最初の溶接部(45)と一緒に受け皿の形をした採取ゾーン(40)を形作る。この採取ゾーン(40)は、左側は最初の溶接部により作られた採取ゾーンの上末端(49)で限られている。
【0050】
3つの溶接部のうち3番目の溶接部(50)は折り目(21)から右の方へ伸び、上末端(49)の下、そして採取ゾーン(40)に下がり、二つの溶接部(48、50)は採取ゾーン(40)の中にサイフォンの形を作る。
【0051】
このように溶接部(50)は、激しくポンプしすぎた時、濾過液が飛び散るのを避け、濾過液を採取ゾーン(40)の方へ導く。
【0052】
図式5はこの発明の第5製作方法による袋(15)を表す。
【0053】
袋(15)は、通路(36)を除いて、図式2の袋(12)にほぼ似ている。第5製作方法によると、通路(36)は袋の面と溶接しているのではなく、二番目のコンパートメント(32)の末端に柔軟な管(52)が連結している。この管(52)の末端には朝顔形に拡がった採取ゾーン(40)がある。そして、この二つの端の間、管の直径はほぼ均一である。この管は二番目のコンパートメント(32)の末端から自由に伸びている。二番目のコンパートメント(32)から末端を通り、採取ゾーンまで濾過液を抽出するのに使われる。
【0054】
勿論、この発明は前述の製作方法に限られていない。
【0055】
第4と第5製作方法で参照された通路の形は、第1から第3製作方法で参照されたフィルターの位置に関係なく適応できる。
【0056】
濾過液をポンプするため指を使うかわりに、ポンプする装置、例えば通路(36)をつまむペンチ又は2本の円筒、を備えることも考えられる。第1から第4製作方法においては、このポンプする装置を例えば左の折り目に沿って滑るように備えることも考えられる。
【0057】
二つの折り目の間に2面がある袋、つまり平らな形をした袋が好ましいが、この発明によると、採取ゾーンに濾過液を蠕動的にポンプできるような通路があれば、袋の形はいろいろなものが考えられる。
【0058】
第1から第4製作方法の中では、通路は溶接部と袋の折り目の間に設定してある。その通路が上の方に伸びる二つの溶接部の間に設定されることもありうる。
【0059】
袋は底が開口部より幅が狭く、濾過液が袋の小さい底に集中するように工夫された形も考えられる。これは、サンプルから極めて少量の濾過液しか出ない時、特に有利である。
【0060】
また、少なくともサンプルを入れるためのコンパートメントとサンプルから出る濾過液を受け入れるコンパートメントに袋を二分するフィルターは、垂直または水平に設定されるというより、違ったポジションに配置することも考えられる。
【0061】
濾過液の通り道、通路の入口は底のすぐ上に配置されなくともよい。例えば、底からある一定の距離に、濾過液の上澄みを取るためのゾーンを設け、この傾瀉からの残さを避けるようにする。
【0062】
勿論、この発明は濾過する袋以外、他の袋にも、特に袋の底の少量の液体を採取しなければならない時、応用できる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】 本発明の濾過する袋(11)の第1製作方法の透視画の図式。フィルターは袋の内側を横断して、二つのコンパートメントの間に垂直の分離を成している。
【図2】 本発明の濾過する袋(12)の第2製作方法の透視画の図式。フィルターは袋の内側を横断して、二つのコンパートメントの間に水平の分離を成している。
【図3】 本発明の濾過する袋(13)の第3製作方法の透視画の図式。フィルターは袋の内側にサンドイッチ状に存在。
【図4】 本発明の濾過する袋(14)の第4製作方法の透視画の図式。採取ゾーンには採取ゾーンと通路の間に堰止めの入口がある。
【図5】 本発明の濾過する袋(15)の第5製作方法の透視画の図式。通路はコンパートメントから独立している。
【符号の説明】
【0064】
22、23 袋の2壁面
24 袋の底
25 溶接部
26 開口部
27 開口部の端
28 フィルター
29 袋の折り目
30 垂直な溶接部
31、32 袋の二つのコンパートメント
35 溶接部
35A パレット形の広がったゾーン
36、37 通路
39 狭いゾーン
40 採取ゾーン
41 弧状の切取り部分
42 濾過液
45、48、50 溶接部
49 溶接部の上末端
52 管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋、特に濾過する袋(11−15)は、一般に液体やどろどろした物質、特に濾過液を採取するためのコンパートメント(32)と通路(36;52)を備える。採取ゾーン(40)を形作るその通路(36)の末端と前述のコンパートメント(32)から前述の物質を通すための通路(37)を形作る通路(36;52)の末端の間が横面的に防水隔壁である。
【請求項2】
請求項1による袋は、通路が通路入口(37)から採取ゾーンまで、物質を蠕動的にポンプすることに適している特色がある。
【請求項3】
請求項1または請求項2による袋は、採取ゾーン(40)が袋の開口部(26)の近くに位置することに特色がある。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかの請求項による袋は、通路入口(37)が袋の底(24)の近くに位置することに特色がある。
【請求項5】
請求項4による袋は、柔軟な材質でできた向かい合った二つの壁面(22,23)と前述の壁面への少なくとも一つの溶接部(35;45、48、50)により設定される通路を含むことに特色がある。
【請求項6】
請求項5による袋は、通路(37)を設定する溶接部の末端がパレット(35A)の形をした広がったゾーンを含むことに特色がある。
【請求項7】
請求項4または請求項5による袋は、通路が、少なくとも流動ゾーンの中に、溶接部(35;45)と袋(11−14)の折り目(21)の間に設定されていることに特色がある。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれかの請求項による袋は、通路(36)が流動ゾーン(38)と採取ゾーン(40)の間に狭いゾーン(39)を含むことに特色がある。
【請求項9】
請求項8による袋は、狭いゾーン(39)が採取ゾーン(40)のすぐ下に位置し、狭いゾーン(39)が採取ゾーン(40)の底で上部へ通じることに特色がある。
【請求項10】
請求項5から請求項7のいずれかの請求項による袋は、採取ゾーンがサイフォンの形(48−50)をしていることに特色がある。
【請求項11】
請求項5から請求項10のいずれかの請求項による袋は、壁面(22、23)がその中に開口部(26)、特に採取ゾーン(40)があり、その採取ゾーンの中には、壁面の縁(27)に弧状の切取り部分(41)があることに特色がある。
【請求項12】
請求項1から請求項4のいずれかの請求項による袋は、通路(52)が柔軟な管の形をしていて、コンパートメント(32)の末端に連結していて、その管の上部末端には朝顔形に拡がった採取ゾーン(40)があり、この管は前述のコンパートメント(32)の末端から自由に伸びていることに特色がある。
【請求項13】
請求項2と請求項3から請求項12までのいずれかの請求項による袋は、通路(36;52)をつまんで蠕動的ポンプを行うためのいくつかの方法を含んでいることに特色がある。
【請求項14】
前述の請求項のいずれかの請求項による濾過する袋は、フィルター(28)を含み、そのフィルター(28)は、その袋を、濾過液を受け入れるコンパートメント(32)とその濾過液を採取するためのサンプルを受け入れる別のコンパートメント(31)とに分ける。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−95236(P2011−95236A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−277984(P2009−277984)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【出願人】(502075674)
【出願人】(509336587)
【Fターム(参考)】