説明

災害の場合に汚染流体を収集するための手段を提供される船のようなフローティング船舶および前記流体を収集するための方法

【課題】 災害の場合に汚染流体を収集するための手段を提供される船のようなフローティング船舶および前記流体を収集するための方法を提供することである。
【解決手段】 本発明は、汚染流体の少なくとも1つのタンク(1)、および、前記タンク(1)と連通している少なくとも1つの救出コネクタを具備する船(5)のようなフローティング船舶に関する。船(5)のようなフローティング船舶は、コネクタ(11a、11b)が連結手段(25、27、31)によってタンク(1)に接続され、その少なくとも一部が救出状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に費やされることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フローティング船舶、例えば非常事態の場合に汚染流体(polluting fluid)を回収するための手段を取り付けられた船、および、この流体を回収する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
出願人に帰属している特許FR2849640、FR2869012、および、FR2878225は、災難中の船の、すなわち座礁し、または沈んでいく船のタンク内部からの汚染流体を回収するためのさまざまなシステムを記載する。
【0003】
これらのシステムは、タンクに海水を注入する効果の下で汚染流体をタンクから放出する原理を使用する。
【0004】
従来の技術のこれらのシステムにおいて、船は、汚染流体を回収する作業に専念される特定の手段を取り付けられなければならない:これらの特定の手段の導入は、このような回収手段を提供されない標準の船に対して、付加的なデッキ穿孔(piercings)を必要として、並びに、増加する複雑さ、および、増加した費用を生じる。
【発明の概要】
【0005】
本発明の特定の目的は、より少しの付加的なデッキ穿孔を必要とする、または、全く必要とさえしない汚染流体を回収するための手段を取り付けられる船を提供することである。
【0006】
本発明のこの目的は、汚染流体の少なくとも1つのタンク、および、前記タンクと連通している少なくとも1つのサルベージコネクタを具備している船のようなフローティング船舶で達成され、このコネクタが接続手段によって前記タンクに接続され、その少なくとも一部が、サルベージ状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に特定されることは注目に値する。
【0007】
これらの特徴によって、コネクタは、標準時間にて、フローティング船舶上の他の機能のために用いられる部材に接続される。
【0008】
換言すれば、これは、非常事態の場合には汚染流体を回収する作業のために、特にリザーブされるダクトを提供することを必要としないことを意味する:このような方法で、付加的なダクトを有するフローティング船舶のデッキを穿孔すること無しでやることを可能とし、および、それに関連した増加する複雑さ、および、費用を制限することを可能にする。
【0009】
本発明に係るフローティング船舶の他の付加的な特徴によれば:
− 前記フローティング船舶は、少なくとも、前記タンクと連通している第1のサルベージコネクタと、第2のサルベージコネクタとを具備し、その少なくとも一部の接続手段によって前記タンクに接続されているこれらのコネクタの中の少なくとも1つは、サルベージ状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に特定される;
− 前記機能は、前記タンクの換気、前記タンクの減圧、前記タンクの浸漬、前記タンクの充填、前記タンクのオーバフローの排水、前記タンクの検査、前記タンクのクリーニングを具備しているグループから選ばれる:これらの機能は、船のタンクと連通しているダクトによってサルベージ状況の外側で通常成し遂げられるものである;
− 前記タンクは、前記フローティング船舶の推進力のために必要な燃料バンカーである:この場合、タンクが実際にフローティング船舶の燃料タンクである特定の場合において、すなわち汚染流体はこの燃料である;
− 前記接続手段は、前記バンカーを換気する2つの独立したダクトを具備し、それには、前記コネクタ、および、ベントが載置される;
− 前記接続手段は、前記コネクタの1つおよびベントを載置し前記バンカーを換気する第1のダクトと、前記第1の換気ダクトに接続された第2の換気ダクトと、前記第2の換気ダクトに接続され他のコネクタを載置する特定のサルベージダクトとを具備する;
− 前記接続手段は、前記コネクタの1つおよびベントを載置し前記バンカーを換気するダクトと、前記バンカーに接続され他のコネクタを載置する特定のサルベージダクトとを具備する;
− 前記接続手段は、前記コネクタの1つを載置し前記バンカーを浸漬するダクトと、前記タンクに接続されるオーバフローダクトと、前記オーバフローダクトに接続され他のコネクタを載置する特別なサルベージダクトとを具備する:上の4つの段落(paragraphs)に示されるさまざまな変形は、船が遭遇し得るさまざまなバンカーの構成に対応する;
− 前記タンクは、前記汚染流体を移送するタンクである:それは、タンク(単数または複数)が流体の移送に費やされる船のボリュームの大部分を形成するこの場合の状況を含む;それは、特にタンカーを有する場合である;
− 前記接続手段は、前記コネクタの1つおよびベンチレータを載置する換気ダクトを具備する;
− 前記接続手段は、前記コネクタの1つおよびデコンプレッション弁を載置する減圧(decompression)ダクトを具備する;
− 前記接続手段は、前記コネクタの1つを載置する前記タンクを満たすダクトを具備する;
− 前記接続手段は、前記タンクに着脱可能に取り付けられて、および、前記コネクタの1つを載置するマンホール板を具備する;
− 前記接続手段は、前記タンクに着脱可能に取り付けられて、および、前記コネクタの1つを載置するクリーニングプラグを具備する:上の4つの段落(paragraphs)に示されるさまざまな変形は、タンカーのタンクが遭遇することができるさまざまな連通手段に対応する;
−前記コネクタの少なくとも1つは、その対応されたダクトにT字接続にて接続される:このようなT字コネクタは、製造することが簡単であり、および、サルベージ状況の外側でダクトの標準使用を維持することを可能にさせる;
− 前記コネクタは、ボルトで締められるブラインドフランジタイプのものである:これらのコネクタは、非常に単純な設計のものであり、使用に容易であり、および、安価である;
− 前記コネクタは、前記フローティング船舶のデッキより上に配置される:船が緊急事態にあり、特にそれが海底上に停止されるときに、この配置はこれらのコネクタに特に簡単なアクセスを可能にする。
【0010】
本発明は、また、フローティング船舶、例えば災難時の船の少なくとも1つのタンクに位置している汚染流体を汲み出す方法に関する。ユーザが、少なくとも部分的に、サルベージ状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に特定される少なくとも1つのダクトを介して前記流体を汲み出すという点において注目に値する。
【0011】
本発明は、また、フローティング船舶、例えば災難時の船の少なくとも1つのタンクに位置している汚染流体を汲み出す方法に関する。ユーザが少なくとも第1のダクトを介して前記タンクに海水のような放出流体を注入し、および、ユーザが少なくとも第2のダクトを介して前記汚染流体を回収し、これらの2つのダクトのうちの少なくとも1つは、少なくとも部分的にサルベージ状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に特定されていることは注目に値する。
【0012】
他の本発明の特徴および効果は、次の明細書に照らして、および、添付の図の考察において、明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1、4、6および7は、概略的に、本発明に係る流体を回収するための手段を取り付けられたバンカーを具備している船の4つの構成を表す。
【図2】図2および3は、それぞれ、軸方向断面図において、および、平面図において、これらの流体−回収手段の一部を形成しているコネクタを表す。
【図3】図2および3は、それぞれ、軸方向断面図において、および、平面図において、これらの流体−回収手段の一部を形成しているコネクタを表す。
【図4】図1、4、6および7は、概略的に、本発明に係る流体を回収するための手段を取り付けられたバンカーを具備している船の4つの構成を表す。
【図5】図5および8は、遠近法によって、図4および7に係る配置されたバンカーを表す。
【図6】図1、4、6および7は、概略的に、本発明に係る流体を回収するための手段を取り付けられたバンカーを具備している船の4つの構成を表す。
【図7】図1、4、6および7は、概略的に、本発明に係る流体を回収するための手段を取り付けられたバンカーを具備している船の4つの構成を表す。
【図8】図5および8は、遠近法によって、図4および7に係る配置されたバンカーを表す。
【図9】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図10】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図11】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図12】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図13】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図14】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図15】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図16】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図17】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図18】図9および10、11および12、13および14、15および16、17および18は、タンカータンクで連通し、このタンク内部に位置している流体の回収を許容するコネクタを取り付けられているさまざまな部材の各々の場合に対する立面図および上からの図を表す。
【図19】図19は、図9〜18において表される複数の部材が載っているタンカータンクの断面を表す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここで図1が参照され、バンカー1が表され、それは船5のデッキ3の下に配置され、このバンカーは、たとえば、船5の推進力のために必要な燃料を受けるように設計されている。
【0015】
このバンカーは、デッキ3を穿孔する2つの換気ダクト7aおよび7bを具備し、上方の一方にベント9a、9bが載置され、および、他方にこれらのダクトへのT字接続で取り付けられたコネクタ11a、11bが載置される。
【0016】
このようなコネクタの例示的実施形態は、図2および3に示すことができる:このコネクタ11は、ブラインドフランジ17が、適切な固定手段、例えばスクリューおよびナットアセンブリ19によって取り付けられる溶接されたカラー(collar)15が載置された短いダクト13を具備する。
【0017】
この第1の変形において、2つのダクト7aおよび7bは、非常事態の場合にバンカー1内に位置している流体を回収する問題の中で独立して存在するダクトである;しかしながら、これらの2つのダクトの直径が、バンカー1を換気する通常用いられるダクトのそれとは異なっていると想定することは、可能である。
【0018】
換気ダクト7bが換気ダクト7aに接続され、それで、ダクト7bと、船5のデッキ3に取り付けられたコネクタ11bとの間に配置されている付加的なサルベージダクト21があるという点で、図4の変形は前述と異なる。
【0019】
この第2の変形は特に図5において適切に示される。そこにおいて、2つのバンカー1には、その換気ダクト7a、7bが各々載置されて、示されている。ダクト7aには、順番に、それらのコネクタ11a、および、それらのベント9aが載置され、ダクト7bには、それらの一部として、それらの付加的なサルベージダクト21、および、それらのコネクタ11bが載置される。
【0020】
図6に見られる変形において、バンカー1は、本来、単に1つの換気パイプ7aを具備し、それは、ベント9a、および、コネクタ11aが載置され、および、特定のサルベージパイプ23は、バンカー1を、デッキ3に位置されているコネクタ11bに連結して、直接接続する。
【0021】
図7に見られる変形において、バンカー1は、バンカー1内に位置している流体のレベルを測定することを可能にさせる浸漬ダクト25を具備する。このダクトには、船5のデッキ3に位置しているコネクタ11aが載置されている。
【0022】
オーバフローダクト27は、さらに提供され、このダクトは、バンカー1に位置している流体のオーバフローを回路29内に引き出すことを可能にさせる。
【0023】
このオーバフローダクト27に、標準の船に存在する、サルベージダクト31は、取り付けられ、船5のデッキ3に位置しているコネクタ11bが載置される。
【0024】
図8は、特に適切に、回路29に接続されるオーバフローダクト27を示す;また、この図において、別のオーバフローダクト27’が示され、それは、その部分に対して、標準のダクトであり、すなわちサルベージダクト31がない。
【0025】
図9〜19を、ここで参照し、船に関して、その中の汚染流体のタンク(単数か複数)は、この流体を移送するタンクであり:これらのタンクを具備している船は、それゆえに、たとえば、タンカーであることができる。
【0026】
これらの図に示さているように、引き揚げ作業(salvage operations)のために設計されたコネクタは、この場合、タンクと連通するためのさまざまな部材内に組み込まれる。
【0027】
図9および10は、前述のタイプのコネクタ11が船5のデッキ3に取り付けられて、および、このデッキの下に位置しているタンク1と連通する換気ダクト33自体に取り付けられるT字接続に取り付けられていることを示す。
【0028】
既にそれ自体が知られているように、このような換気ダクトには、ベンチレータ35が載置されていることができる。
【0029】
図11および12において、コネクタ11が備わっているダクト33は、それ自体が知られているデコンプレッション弁(decompression valve)37が載置され、および、このタンクに含まれている加圧されたガスをタンク1の外側に引き出すことを可能にさせる。
【0030】
図13および14は、ローディングライン39、すなわちタンク1に移送される流体をロードさせることを許容するダクトを示す。
【0031】
この場合、コネクタ11は、図13および14で見られるように、ダクト39に、上方へ向けられるようなT字接続に取り付けられることができる。
【0032】
図15および16に示される変形において、コネクタ11は、タンク1の上部の船のデッキにボルトで締められる板41自体に溶接される;このような板は、例えば図16に見られるような長円形の形状であり、「マンホール(manhole)」板と通常呼ばれていて、および、人がそれを検査するためにタンク1内に入ることを可能にする。
【0033】
図17および18に示される変形において、コネクタ11は、それ自身がクリーニングプラグ45にボルトで締められる板43に溶接される。
【0034】
既にそれ自体が知られているように、このようなクリーニングプラグは、船のデッキ3を介する通路を形成し、それは、このタンクをクリーニングするためにツールをタンク1に挿入することを可能にする。
【0035】
図19は、例えば、換気アセンブリ11、33、35、デコンプレッションアセンブリ11、33、37、および、タンク1の上部の船5のデッキ3に取り付けられるクリーニングプラグ45に取り付けられた2つの単離されたコネクタ11を示す。
【0036】
本来、図9〜18にて表される部材のいかなる他の組合せも可能である。
【0037】
本発明の運転モードおよび利点は、前述の明細書から直接にもたらされる。
【0038】
それが理解することができるように、コネクタ11は、船3が標準運転モード、すなわちサルベージ状況の外側にあるときに、特定の機能を果たすダクトに接続される:これらのダクトは、たとえば、タンクの換気、減圧(decompression)、浸漬(dipping)、充填(filling)、空にすること(emptying)、検査(inspection)または他にクリーニングを提供することを可能にさせる。
【0039】
従って、コネクタ11をこれらのダクト上にインストールすることは、船5のデッキ3を介する穿孔の数を制限し、および、それゆえに、これらのサルベージコネクタの複雑さ、および、導入の費用を縮小することを可能にする。
【0040】
加えて、これらの穿孔の数を制限することは、デッキ3の弱い部分の数を制限し、および、このデッキ上の自由空間を増加させることを可能にさせるという点に留意すべきである。
【0041】
船5の非常事態の場合には、すなわち、特に座礁または沈む場合には、救助船は、ベルソー(bell saw)によって、たとえばコネクタ11のブラインドフランジ17に穿孔する(でなければ、それらは、このフランジのボルトをはずすことができる)、および、それらは、一方では、タンク1内に圧力下に海水を注入することを可能にさせるこれらのコネクタパイプを取り付け、および、他方では、海水の流入のために放出されるタンク1内部に位置している汚染流体を回収する。
【0042】
コネクタ11が、ROV(remotely operated underwater vehicle:遠く離れて操作される水中ロボット)によって、特に、それらへのアクセスをかなり容易にするデッキ3に位置していることを確保することに留意する。
【0043】
当然に、本発明は、記載され、示される実施形態に決して制限されるものではなく、単に実施例として提供されるものである。
【0044】
たとえば、それは、この方法において、タンクあたりに単一のサルベージコネクタを想定することを可能にするものであり、そしてそれは、少なくとも部分的に、サルベージの状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に特定されるダクトに取り付けられる:このような単一のコネクタは、座礁した船、または、少なくとも1つのタンクが漏洩を有する船のタンクに、ポンピングホースを導入することを可能にする。
【0045】
それは、また、この方法において、タンクあたりに2つ以上のサルベージコネクタを想定することを可能にするものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
汚染流体の少なくとも1つのタンク(1)、および、前記タンク(1)によって連通している少なくとも1つのサルベージコネクタ(11a、11b)を具備している船(5)のようなフローティング船舶であって、
このコネクタ(11a、11b)は、接続手段(7a、7b;25、27;33;39;41;45)によって前記タンクに接続され、その少なくとも一部は、サルベージ状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に特定されることを特徴とするフローティング船舶。
【請求項2】
前記タンク(1)と連通している、少なくとも第1のサルベージコネクタ(11a)、および、第2のサルベージコネクタ(11b)を具備し、
これらのコネクタ(11a、11b)のうちの少なくとも1つは、接続手段(7a、7b;25、27;33;39;41;45)によって前記タンクに接続され、その少なくとも一部は、サルベージ状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に特定されることを特徴とする請求項1に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項3】
前記機能は、前記タンク(1)の換気、前記タンクの減圧、前記タンクの浸漬、前記タンクの充填、前記タンクのオーバフローの排水、前記タンクの検査、前記タンクのクリーニングを具備しているグループから選ばれることを特徴とする請求項1または2に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項4】
前記タンク(1)は、前記フローティング船舶の推進力にために必要な燃料のためのバンカーであることを特徴とする請求項3に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項5】
前記接続手段は、前記コネクタ(11a、11b)、および、ベント(9a、9b)を載置し、前記バンカー(1)を換気する2つの独立したダクト(7a、7b)を具備することを特徴とする請求項4に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項6】
前記接続手段は、前記コネクタの1つ(11a)、および、ベント(9a)を載置し、前記バンカー(1)を換気する第1のダクト(7a)と、前記第1の換気ダクト(7a)に接続される第2の換気ダクト(7b)と、前記第2の換気ダクト(7b)に接続されて、および、他のコネクタ(11b)を載置する特定のサルベージダクト(21)とを具備することを特徴とする請求項4に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項7】
前記接続手段は、前記コネクタの1つ(11a)、および、ベント(9a)を載置し、前記バンカー(1)を換気するダクト(7a)と、前記バンカー(1)に接続されて、および、他のコネクタ(11b)を載置する特定のサルベージダクト(23)とを具備することを特徴とする請求項3に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項8】
、前記接続手段は、前記コネクタの1つ(11a)を載置し、前記バンカー(1)を浸漬するダクト(25)と、前記タンク(1)に接続されるオーバフローダクト(27)と、前記オーバフローダクトに接続されて、および、他のコネクタ(11b)を載置する特別なサルベージダクト(31)とを具備することを特徴とする請求項3に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項9】
前記タンク(1)は、前記汚染流体を移送するタンクであることを特徴とする請求項3記載のフローティング船舶(5)。
【請求項10】
前記接続手段は、前記コネクタ(11)の1つ、および、ベンチレータ(35)を載置する換気ダクト(33)を具備することを特徴とする請求項3に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項11】
前記接続手段は、前記コネクタ(11)の1つ、および、デコンプレッション弁(37)を載置する減圧ダクト(33)を具備することを特徴とする請求項9または10に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項12】
前記接続手段は、前記コネクタ(11)の1つを載置し、前記タンク(1)を充填するダクト(39)を具備することを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項13】
前記接続手段は、前記コネクタ(11)の1つを載置し、前記タンク(1)に着脱可能に取り付けられるマンホール板(41)を具備することを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項14】
前記接続手段は、前記コネクタ(11)の1つを載置し、前記タンク(1)に着脱可能に取り付けられるクリーニングプラグ(45)を具備することを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項15】
前記コネクタ(11a、11b)のうちの少なくとも1つは、その対応されたダクトにT字接続にて接続されることを特徴とする請求項6〜8および10〜12ののいずれか1項に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項16】
前記コネクタ(11a、11b)は、ボルトで締められたブラインドフランジ(17)タイプのものであることを特徴とする先行する請求項のいずれか1項に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項17】
前記コネクタ(11a、11b)は、フローティング船舶のデッキより上に配置されることを特徴とする先行する請求項のいずれか1項に記載のフローティング船舶(5)。
【請求項18】
災難時の船(5)のようなフローティング船舶の少なくとも1つのタンク(1)に位置している汚染流体を汲み出す方法であって、
前記流体は、少なくとも部分的に、サルベージ状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に特定される少なくとも1つのダクト(7a、7b;21;23;31;33;39;41;45)を介して汲み出されることを特徴とする方法。
【請求項19】
災難時の船(5)のようなフローティング船舶の少なくとも1つのタンク(1)に位置している汚染流体を汲み出す方法であって、
海水のような放出流体が少なくとも第1のダクト(7a、7b;21;23;31;33;39;41;45)を介して前記タンク内にポンプで送りこまれ、および、ユーザが少なくとも第2のダクト(7a、7b;21;23;31;33;39;41;45)を介して前記汚染流体を回収し、これらの2つのダクトの少なくとも1つは、少なくとも部分的に、サルベージ状況の外側で使用できる少なくとも1つの機能に特定されていることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2010−525989(P2010−525989A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506961(P2010−506961)
【出願日】平成20年4月14日(2008.4.14)
【国際出願番号】PCT/FR2008/000515
【国際公開番号】WO2008/142288
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(507171731)