説明

炊飯器

【課題】炊飯器本体に回動自在な蓋体を開蓋方向に付勢するヒンジバネの疲労破壊による先端部の飛び出しを防止することを目的とする。
【解決手段】炊飯器本体1と、炊飯器本体に着脱可能に装着した内鍋2と、炊飯器本体の内部に設けられ、内鍋を加熱する誘導コイル6と、炊飯器本体に回動自在に設けられた蓋体12と、炊飯器本体の後部上方に設けられ、蓋体を開蓋方向に付勢するコイル部31を有するヒンジバネ30とを備え、ヒンジバネの一端側である係止部32を炊飯器本体の後部上方に設けたヒンジカバー29の内側カバー体29aに当接させ、ヒンジバネの他端側である棒状バネ部33の先端部分を蓋体12の後部側に設けたヒンジバネ係止部27に押さえつけるように係止させ、ヒンジバネの棒状バネ部33の先端に設けられた折れ曲がった鉤状係止部34をヒンジバネ係止部により抜け止めさせるように係止したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は炊飯器に係り、特に炊飯器本体に回動自在に設けられた蓋体を常に開蓋方向に付勢するヒンジバネの係止構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の炊飯器は、内釜を加熱する加熱手段が内部に設けられ、内釜を着脱可能に装着した炊飯器本体と、該炊飯器本体の上部を開閉する蓋体と、炊飯器本体の上部に設けられ、ヒンジ軸を回動軸として蓋体を開蓋方向に付勢するヒンジバネを有し、そのヒンジバネの一端は炊飯器本体側に係止され、ヒンジバネの他端は蓋体に設けられた係止溝に係止され、ヒンジバネにより、常時蓋体に開放させる方向のトルクが与えられるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特許第3774840号公報(第1頁、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載の従来の炊飯器は、蓋体の開閉によってヒンジバネが繰り返し応力を受け、ヒンジバネの疲労破壊限度を超えた時、ヒンジバネは最も応力集中する根元部で切断される。
このとき、ヒンジバネの先端側は開蓋方向へテンションを受けているため、切断された瞬間にヒンジバネは開蓋方向に飛び出していく。そのため、ヒンジバネを回動させるために設けられ開口部から、切断されたヒンジバネの先端側が炊飯器本体の外部へと飛び出すおそれがあるという問題があった。
本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、炊飯器本体に回動自在に設けられた蓋体を開蓋方向に付勢するヒンジバネの疲労破壊による先端部の飛び出しを防止するようにした炊飯器を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体と、該炊飯器本体に着脱可能に装着した内鍋と、該炊飯器本体の内部に設けられ、前記内鍋を加熱する加熱手段と、該炊飯器本体に回動自在に設けられた蓋体と、該炊飯器本体の後部上方に設けられ、ヒンジ軸にコイル部が巻き付けられ、該ヒンジ軸を回動軸として蓋体を開蓋方向に付勢するヒンジバネとを備えた炊飯器であって、前記ヒンジバネの一端側を前記炊飯器本体の後部上方に設けたヒンジカバーの内側に当接させ、前記ヒンジバネの他端側の先端部分を前記蓋体の後部側に設けたヒンジバネ係止部に係止させ、前記ヒンジバネの他端側の先端に設けられた折れ曲がった鉤状係止部を前記ヒンジバネ係止部により抜け止めさせるように係止したものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係る炊飯器においては、炊飯器本体と、該炊飯器本体に着脱可能に装着した内鍋と、該炊飯器本体の内部に設けられ、前記内鍋を加熱する加熱手段と、該炊飯器本体に回動自在に設けられた蓋体と、該炊飯器本体の後部上方に設けられ、ヒンジ軸にコイル部が巻き付けられ、該ヒンジ軸を回動軸として蓋体を開蓋方向に付勢するヒンジバネとを備え、前記ヒンジバネの一端側を前記炊飯器本体の後部上方に設けたヒンジカバーの内側に当接させ、前記ヒンジバネの他端側の先端部分を前記蓋体の後部側に設けたヒンジバネ係止部に係止させ、前記ヒンジバネの他端側の先端に設けられた折れ曲がった鉤状係止部を前記ヒンジバネ係止部により抜け止めさせるように係止したので、ヒンジバネが疲労破壊して他端側の基端部が切断された場合、その他端側が開蓋方向への力を受けても、他端側の先端に設けられた折れ曲がった鉤状係止部がヒンジバネ係止部に抜け止めされるため、切断された他端側が開蓋方向に動くことはなく、切断された他端側が炊飯器本体の外部に飛び出すことが防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の炊飯器の構成を示す断面図、図2は同炊飯器の蓋体を開いた状態の構成を示す斜視図、図3は同炊飯器の構成を示す断面図、図4は同炊飯器のヒンジバネの係止状態を示す斜視図、図5は同炊飯器のヒンジバネの構成を示す斜視図である。
図1〜図3において、炊飯器本体1は内部に内鍋2を備えており、外側に外枠1aを有し、底部に底板1bを有している。
その内鍋2は、外面が磁性体金属で構成された有底筒状の容器で、開口部周縁に形成されたフランジ部が保護枠3の上部に懸架されている。
その保護枠3は、内鍋2を収納するための開口した下部の内鍋収納部3aと、上部の支持枠3bと、側部の胴ヒータ4が貼付された側面放熱板3cとにより構成されている。
【0007】
その保護枠3の内鍋収納部4に支持された加熱手段である誘導コイル6は、内鍋2の底部コーナー部に対向するように配設された側部誘導コイル6aと、内鍋2の底部に対向するように配設された底部誘導コイル6bとからなっている。
フェライト8は、誘導コイル6の側部誘導コイル6a及び底部誘導コイル6bを覆うように形成され、内鍋収納部4に取り付けられたフェライト台9によって支持されている。
このフェライト8は、側部誘導コイル6a及び底部誘導コイル6bから発生する磁束が外部に漏れないように設けられたものである。
鍋温度検知手段であるサーミスタからなる底センサ10は、内鍋収納部3aの中央部を貫通して取り付けられ、内鍋2の底部に接触し、内鍋2に収容された炊飯物の温度を間接的に検知する。
【0008】
炊飯器本体1の上部を覆う蓋体12は、保護枠3の上部の支持枠3bに一体に成形されたヒンジ部5に設けられたヒンジ軸13を介して開閉自在に支持されている。その蓋体12の内面下部には蓋放熱板14が取り付けられ、蓋放熱板14の内面には蓋ヒータ15が貼付されている。
また、蓋体12の上部手前側には、各種の操作スイッチを設けた操作パネル16が設けられている。さらに、蓋体12の下面に、内蓋17が着脱自在に取り付けられている。その内蓋17の外周には蓋パッキング18が取り付けられている。
また、操作パネル16の下方には、表示部取付枠19が配設され、その表示部取付枠19の下部に表示基板20が取り付けられ、表示部取付枠19の上部に操作状態を表示する表示手段である液晶表示部21が取り付けられている。
【0009】
また、蓋体12の後部寄りに、蒸気口カートリッジ22が配設されており、その蒸気口カートリッジ22の内部には蒸気通路23が形成されており、蒸気口カートリッジ22の下部には、炊飯中にカートリッジ内部に溜まったおねばを釜内が常温に戻った際に戻すためのおねば戻し弁24が取り付けられている。25は炊飯器本体1に取り付けられたハンドルである。
さらに、蓋体12の後部には、ヒンジ軸13に巻き付けられ、蓋体12を常時開蓋方向に付勢するヒンジバネ30が設けられている。
そのヒンジバネ30は、図5に示すように、ヒンジ軸13に巻き付けられる2つのコイル部31と、2つのコイル部31を繋ぎ、一端側となるU字状の係止部32と、各コイル部31の端部からそれぞれ直線状に延びる他端側となる棒状バネ部33と、棒状バネ部33の先端でL字状に折れ曲がった鉤状係止部34とから構成されている。
【0010】
このヒンジバネ30のU字状の係止部32は炊飯器本体1の外枠1aの後部側に取り付けられた断面逆V字状のヒンジカバー29の内側カバー体29aに当接され、ヒンジバネ30の2つの棒状バネ部33の先端側を、蓋体12の下部で内蓋17より上方に取り付けられている仕切板26に設けられたヒンジバネ係止部27が押さえ付けるように係止すると共に2つの鉤状係止部34がヒンジバネ係止部27に抜け止め状態に係止されている。26aは仕切板26に設けられた蒸気カートリッジ受穴である。
そして、このヒンジバネ30はU字状の係止部32と棒状バネ部33とが開脚するように付勢されているので、ヒンジバネ30により、蓋体12が炊飯器本体1に対して開蓋方向に常時付勢されている。
【0011】
このように、ヒンジバネ30は、蓋体12を炊飯器本体1に対して開蓋方向に常時付勢している。
従って、炊飯器本体1に対して蓋体12を閉めた状態にロックするために、蓋体12の前部にはフックボタン係止部35が設けられ、炊飯器本体1の前部には蓋体12のフックボタン係止部35に係止させるフックボタン36が設けられている。そのフックボタン36はフックバネ37によって常時外方に向けて付勢されており、フックバネ37の基端部は炊飯器本体1の前方側にある支持枠3bの水平部分に保持されている。
【0012】
炊飯器本体1の後部には、制御基板45が配設され、その制御基板45に制御手段(図示省略)を有する制御回路46が設けられている。
その制御手段は、マイコンからなり、予め格納されたプログラムに従って炊飯から保温の各工程を実施する。
【0013】
次に、本発明の実施の形態1の炊飯器の動作について説明する。
炊飯時には、内鍋2を誘導コイル6により電磁誘導加熱して、底センサ10の検出温度と、時間管理とに基づいて、内鍋2への加熱量を調節する。
具体的には炊飯時には内鍋2に入れた被炊飯物たる米と水を加熱し、内鍋2の温度を検出する底センサ10が所定の炊きあげ温度(120℃)に達したら、炊飯加熱を停止して蒸らしに移行し、この蒸らしを15分継続して、内鍋2内のご飯を炊く構成となっている。
また、炊飯加熱に引き続き保温加熱が行われる。この保温加熱は、内鍋2を誘導コイル6により電磁誘導加熱して、底センサ10の検出温度と、時間管理とに基づいて、内鍋2への加熱量を調節し、底センサ10で検出される内鍋2の温度を60℃から80℃に保持するものである。
【0014】
この実施の形態1では、蓋体12を炊飯器本体1に対して開蓋方向に常時付勢するヒンジバネ30は、そのU字状の係止部32が炊飯器本体1の外枠1aの後部側に取り付けられた断面逆V字状のヒンジカバー31の内側カバー体31aに当接され、その2つの棒状バネ部33の先端側を、蓋体12の下部の仕切板26に設けられたヒンジバネ係止部27が押さえ付けるように係止させると共に2つの鉤状係止部34がヒンジバネ係止部27に抜け止め状態に係止されているので、ヒンジバネ30が疲労破壊して棒状バネ部33の基端部が切断された場合、その棒状バネ部33が開蓋方向への力を受けても、棒状バネ部33の先端側に設けられたL字状に折れ曲がった鉤状係止部34がヒンジバネ係止部27に抜け止めされるため、切断された棒状バネ部33が開蓋方向に動くことはなく、切断された棒状バネ部33が炊飯器本体1の外部に飛び出すことが防止される。
【0015】
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2の炊飯器のヒンジバネの係止状態を示す斜視図、図7は同炊飯器のヒンジバネの構成を示す斜視図である。
この実施の形態2は、実施の形態1とヒンジバネの係止状態の構成が異なるだけで、他の構成は実施の形態1と同様であるので、同一の構成は同一符号を付して重複した構成の説明を省略する。
この実施の形態2は、実施の形態1とヒンジバネ30の一部の構成が異なるもので、図7に示すように、ヒンジバネ30の各棒状バネ部33の先端がコイル状の鉤状係止部35として構成されている。
そして、ヒンジバネ30のU字状の係止部32は実施の形態1と同様に、炊飯器本体1の外枠1aの後部側に取り付けられた断面逆V字状のヒンジカバー31の内側カバー体31aに当接されているが、ヒンジバネ30の2つの各棒状バネ部33の先端側が仕切板26に設けられたヒンジバネ係止部27に押さえ付けられるよう抜け止め状態に係止されていると共にコイル状の鉤状係止部34のコイル部分に仕切板26に設けられたピン取付部材40の水平ピン41が挿入係止されている。
【0016】
この実施の形態2では、蓋体12を炊飯器本体1に対して開蓋方向に常時付勢するヒンジバネ30は、そのU字状の係止部32は炊飯器本体1の外枠1aの後部側に取り付けられた断面逆V字状のヒンジカバー29の内側カバー体29aに当接され、その2つの各棒状バネ部33の先端側を、蓋体12の下部の仕切板26に設けられたヒンジバネ係止部27が押さえ付けるように係止されると共に2つのコイル状の鉤状係止部34のコイル部分に仕切板26に設けられたピン取付部材40の水平ピン41が挿入係止されているので、ヒンジバネ30が疲労破壊して棒状バネ部33の基端部が切断された場合、その切断された棒状バネ部33が開蓋方向への力を受けても、棒状バネ部33の先端側に設けられたコイル状の鉤状係止部34のコイル部分に仕切板26に設けられたピン取付部材40の水平ピン41が挿入係止されて抜け止めされるため、切断された棒状バネ部33が開蓋方向に動くことはなく、切断された棒状バネ部33が炊飯器本体1の外部に飛び出すことが防止される。
この実施の形態2では、棒状バネ部33の先端側に設けられたコイル状の鉤状係止部34のコイル部分に仕切板26に設けられたピン取付部材40の水平ピン41が挿入係止されているため、実施の形態1に比べて、より一層の抜け止めが期待される。
【0017】
実施の形態3.
図8は本発明の実施の形態3の炊飯器のフックボタンによる蓋体閉時の状態を示す断面図、図9は同炊飯器のフックボタンによる蓋体開の直前の状態を示す断面図である。
この実施の形態3では、上記実施の形態1、2の他に、炊飯器本体1の前方側にある支持枠3bの水平部分にカウンタ50が取り付けられている。
そして、フックボタン27が蓋体12を開放させるために押圧操作される押圧操作回数をカウンタ50がカウントするように構成されている。
そして、カウンタ50がカウントしたフックボタン27の押圧操作回数が制御部に送られる、制御部はRAM記憶部(図示省略)にそのフックボタン27の押圧操作回数を記憶させる。
また、ヒンジバネ30の想定される疲労破壊に至るフックボタン27の押圧操作による蓋体12の開放回数の8割から9割の疲労破壊直前の蓋体12の所定の開放回数をROM記憶手段(図示省略)に記憶させておく。
【0018】
従って、カウンタ50がカウントしたフックボタン27の押圧操作回数がROM記憶手段(図示省略)に記憶されている想定されるヒンジバネ30の疲労破壊に至る直前の蓋体12の所定の開放回数に達した場合、制御部は液晶表示部21にヒンジバネ50の交換を促すメッセージを表示させる。
かかる液晶表示部21のヒンジバネ50の交換を促すメッセージの表示を見た使用者が、ヒンジバネ50の交換を行う対策を講じることにより、ヒンジバネ30が疲労破壊して棒状バネ部33の基端部が切断してしまうということがなくなる。
この実施の形態3のカウンタ50を上記実施の形態1、2の構成の炊飯器に設けても良いことはいうまでもなく、より安全性が確保される。
また、従来のようにヒンジバネの一端は炊飯器本体側に係止され、ヒンジバネの他端は蓋体に設けられた係止溝に係止し、ヒンジバネ30が疲労破壊し、切断された棒状部分が炊飯器本体1の外部に飛び出すおそれがある炊飯器に、この実施の形態3のカウンタ50を設けた場合には、カウンタ50がカウントしたフックボタン27の押圧操作回数がROM記憶手段(図示省略)に記憶されている想定されるヒンジバネ30の疲労破壊に至る直前の蓋体12の所定の開放回数に達した場合、制御部は液晶表示部21にヒンジバネ50の交換を促すメッセージを表示させることは、安全面から有効な対策となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態1の炊飯器の構成を示す断面図。
【図2】同炊飯器の蓋体を開いた状態の構成を示す斜視図。
【図3】同炊飯器の構成を示す断面図。
【図4】同炊飯器のヒンジバネの係止状態を示す斜視図。
【図5】同炊飯器のヒンジバネの構成を示す斜視図。
【図6】本発明の実施の形態2の炊飯器のヒンジバネの係止状態を示す斜視図。
【図7】同炊飯器のヒンジバネの構成を示す斜視図。
【図8】本発明の実施の形態3の炊飯器のフックボタンによる蓋体閉時の状態を示す断面図。
【図9】同炊飯器のフックボタンによる蓋体開の直前の状態を示す断面図。
【符号の説明】
【0020】
1 炊飯器本体、2 内鍋、5 ヒンジ部、6 誘導コイル(加熱手段)、12 蓋体、13 ヒンジ軸、14 蓋放熱板、15 蓋ヒータ、16 操作パネル、17 内蓋、26 仕切板、29 ヒンジカバー、29a 内側カバー体、30 ヒンジバネ、31 コイル部、32 係止部、33 棒状バネ部、34 鉤状係止部、37 フックボタン係止部、38 フックボタン、39 フックバネ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炊飯器本体と、該炊飯器本体に着脱可能に装着した内鍋と、該炊飯器本体の内部に設けられ、前記内鍋を加熱する加熱手段と、該炊飯器本体に回動自在に設けられた蓋体と、該炊飯器本体の後部上方に設けられ、ヒンジ軸にコイル部が巻き付けられ、該ヒンジ軸を回動軸として蓋体を開蓋方向に付勢するヒンジバネとを備えた炊飯器であって、
前記ヒンジバネの一端側を前記炊飯器本体の後部上方に設けたヒンジカバーの内側に当接させ、
前記ヒンジバネの他端側の先端部分を前記蓋体の後部側に設けたヒンジバネ係止部に係止させ、前記ヒンジバネの他端側の先端に設けられた折れ曲がった鉤状係止部を前記ヒンジバネ係止部により抜け止めさせるように係止したことを特徴とする炊飯器。
【請求項2】
前記鉤状係止部は略L字状をしていることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
【請求項3】
前記鉤状係止部はコイル状をしており、該鉤状係止部のコイル状部分に前記蓋体の後部側に設けたピン取付部材の水平ピンを挿入係止させたことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
【請求項4】
炊飯器本体と、該炊飯器本体に着脱可能に装着した内鍋と、該炊飯器本体の内部に設けられ、前記内鍋を加熱する加熱手段と、該炊飯器本体に回動自在に設けられた蓋体と、該炊飯器本体の後部上方に設けられ、ヒンジ軸にコイル部が巻き付けられ、該ヒンジ軸を回動軸として蓋体を開蓋方向に付勢するヒンジバネと、前記蓋体の前部に設けられたフックボタン係止部と、前記炊飯器本体の前部にフックバネによって常時外方に向けて付勢されるよう設けられ、前記フックボタン係止部に係止されて前記蓋体を閉めた状態にロックするフックボタンとを備えた炊飯器であって、
前記炊飯器本体の前方側に設けられ、前記フックボタンが前記蓋体を開放させるために押圧操作される押圧操作回数をカウントするカウンタと、
前記ヒンジバネの想定される疲労破壊に至る直前の前記フックボタンの押圧操作による前記蓋体の所定の開放回数を記憶する記憶手段と、
前記蓋体に設けられた表示部と、
前記カウンタがカウントした押圧操作回数が前記記憶手段が記憶している前記蓋体の所定の開放回数に達したときに、前記表示部にヒンジバネの交換を促すメッセージを表示させるよう制御する制御部と
を備えたことを特徴とする炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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