炎症疾患および炎症障害の研究および処置のための組成物および方法
炎症によって引き起こされるか、悪化されるか、またはそうでなければ影響される疾患および障害の処置において使用され得る組成物および方法が開示される。本発明は特に、ウイルスベクターを含む組成物であって、該ベクターの細胞への送達が炎症のメディエーターを阻害する組成物に関する。このベクターは発現制御配列に作動可能に連結した核酸を含み、この核酸が炎症のメディエーターを阻害する。本発明は、1つの局面においては、炎症を阻害し、そして炎症疾患の被験体を処置するのに使用され得るベクター構築物に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウイルスベクターを含む組成物であって、該ベクターの細胞への送達が炎症のメディエーターを阻害する、組成物。
【請求項2】
前記ベクターは発現制御配列に作動可能に連結した核酸を含み、該核酸が前記炎症のメディエーターを阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記核酸はsiRNAである、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記siRNAは、COX−1の遺伝子発現を阻害する、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記siRNAは、配列番号49の核酸配列を含む、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記siRNAは、COX−2の遺伝子発現を阻害する、請求項3に記載の組成物。
【請求項7】
前記siRNAは、配列番号53の核酸配列を含む、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記siRNAは、mPGESの遺伝子発現を阻害する、請求項3に記載の組成物。
【請求項9】
前記siRNAは、配列番号59に記載の核酸配列を含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記siRNAは、cPGESの遺伝子発現を阻害する、請求項3に記載の組成物。
【請求項11】
前記siRNAは、配列番号43に記載の核酸配列を含む、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記ベクターは、前記炎症のメディエーターのそのレセプターへの結合を阻害するポリペプチドをコードする核酸を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記ポリペプチドはIL−1レセプターへのIL−1βの結合を阻害する、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記ポリペプチドはIL−1raである、請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
前記ポリペプチドはヒトIL−1raである、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記核酸は、配列番号5に示される配列を有する、請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
前記核酸は、配列番号38に示される配列に対して、少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%同一なポリペプチドをコードする、請求項12に記載の組成物。
【請求項18】
任意の変化が保存的な変化である、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記核酸は、ストリンジェントな条件下で配列番号5にハイブリダイズする、請求項12に記載の組成物。
【請求項20】
前記発現制御配列は、構成的プロモーターである、請求項2に記載の組成物。
【請求項21】
前記プロモーターはCMVプロモーターである、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記CMVプロモーターは、配列番号15に示される核酸配列を含む、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記プロモーターはβアクチンプロモーターである、請求項20に記載の組成物。
【請求項24】
前記βアクチンプロモーターは、配列番号16に示される核酸配列を含む、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記発現制御配列は組織特異的プロモーターである、請求項2に記載の組成物。
【請求項26】
前記発現制御配列は誘導性プロモーターである、請求項2に記載の組成物。
【請求項27】
前記ベクターがさらにマーカー配列を含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項28】
前記ベクターがレンチウイルスである、請求項2に記載の組成物。
【請求項29】
前記ベクターは、ネコ免疫不全ウイルスを含む、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
前記ベクターは、ヒト免疫不全ウイルスを含む、請求項28に記載の組成物。
【請求項31】
前記ベクターは、少なくとも3ヶ月間安定に組み込まれ得る、請求項28に記載の組成物。
【請求項32】
細胞を含む組成物であって、該細胞は、請求項1に記載のベクターを含む、組成物。
【請求項33】
被験体における炎症を阻害する方法であって、該方法は、該被験体に、請求項1に記載のベクターを投与する工程を包含する、方法。
【請求項34】
関節炎の被験体を処置する方法であって、該方法は、該被験体に、請求項1に記載のベクターを投与する工程を包含する、方法。
【請求項35】
前記被験体は、変形性関節炎、慢性関節リウマチ、痛風、強直性脊椎炎、若年性関節炎、全身性エリテマトーデス(狼瘡)、強皮症、または線維筋痛症を有する、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
神経炎症から生じる中枢神経系障害を有する被験体を処置する方法であって、該方法は、該被験体に、請求項1に記載のベクターを投与する工程を包含する、方法。
【請求項37】
前記被験体はアルツハイマー病を有する、請求項36に記載の方法。
【請求項1】
ウイルスベクターを含む組成物であって、該ベクターの細胞への送達が炎症のメディエーターを阻害する、組成物。
【請求項2】
前記ベクターは発現制御配列に作動可能に連結した核酸を含み、該核酸が前記炎症のメディエーターを阻害する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記核酸はsiRNAである、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記siRNAは、COX−1の遺伝子発現を阻害する、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
前記siRNAは、配列番号49の核酸配列を含む、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記siRNAは、COX−2の遺伝子発現を阻害する、請求項3に記載の組成物。
【請求項7】
前記siRNAは、配列番号53の核酸配列を含む、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
前記siRNAは、mPGESの遺伝子発現を阻害する、請求項3に記載の組成物。
【請求項9】
前記siRNAは、配列番号59に記載の核酸配列を含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記siRNAは、cPGESの遺伝子発現を阻害する、請求項3に記載の組成物。
【請求項11】
前記siRNAは、配列番号43に記載の核酸配列を含む、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
前記ベクターは、前記炎症のメディエーターのそのレセプターへの結合を阻害するポリペプチドをコードする核酸を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記ポリペプチドはIL−1レセプターへのIL−1βの結合を阻害する、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記ポリペプチドはIL−1raである、請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
前記ポリペプチドはヒトIL−1raである、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
前記核酸は、配列番号5に示される配列を有する、請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
前記核酸は、配列番号38に示される配列に対して、少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%同一なポリペプチドをコードする、請求項12に記載の組成物。
【請求項18】
任意の変化が保存的な変化である、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
前記核酸は、ストリンジェントな条件下で配列番号5にハイブリダイズする、請求項12に記載の組成物。
【請求項20】
前記発現制御配列は、構成的プロモーターである、請求項2に記載の組成物。
【請求項21】
前記プロモーターはCMVプロモーターである、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
前記CMVプロモーターは、配列番号15に示される核酸配列を含む、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記プロモーターはβアクチンプロモーターである、請求項20に記載の組成物。
【請求項24】
前記βアクチンプロモーターは、配列番号16に示される核酸配列を含む、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記発現制御配列は組織特異的プロモーターである、請求項2に記載の組成物。
【請求項26】
前記発現制御配列は誘導性プロモーターである、請求項2に記載の組成物。
【請求項27】
前記ベクターがさらにマーカー配列を含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項28】
前記ベクターがレンチウイルスである、請求項2に記載の組成物。
【請求項29】
前記ベクターは、ネコ免疫不全ウイルスを含む、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
前記ベクターは、ヒト免疫不全ウイルスを含む、請求項28に記載の組成物。
【請求項31】
前記ベクターは、少なくとも3ヶ月間安定に組み込まれ得る、請求項28に記載の組成物。
【請求項32】
細胞を含む組成物であって、該細胞は、請求項1に記載のベクターを含む、組成物。
【請求項33】
被験体における炎症を阻害する方法であって、該方法は、該被験体に、請求項1に記載のベクターを投与する工程を包含する、方法。
【請求項34】
関節炎の被験体を処置する方法であって、該方法は、該被験体に、請求項1に記載のベクターを投与する工程を包含する、方法。
【請求項35】
前記被験体は、変形性関節炎、慢性関節リウマチ、痛風、強直性脊椎炎、若年性関節炎、全身性エリテマトーデス(狼瘡)、強皮症、または線維筋痛症を有する、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
神経炎症から生じる中枢神経系障害を有する被験体を処置する方法であって、該方法は、該被験体に、請求項1に記載のベクターを投与する工程を包含する、方法。
【請求項37】
前記被験体はアルツハイマー病を有する、請求項36に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2009−501128(P2009−501128A)
【公表日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−552370(P2007−552370)
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/002441
【国際公開番号】WO2006/079068
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(507245021)ユニバーシティー オブ ロチェスター (9)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/002441
【国際公開番号】WO2006/079068
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(507245021)ユニバーシティー オブ ロチェスター (9)
【Fターム(参考)】
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