説明

無線クーポントランザクションのためのシステム及び方法

クーポンメッセージを消費者無線デバイスに配信するためのシステムおよび方法は、消費者無線デバイスのための基地局として機能する固定通信デバイスを利用する。固定通信デバイスは限定された通信可能領域を有する。消費者無線デバイスが固定通信デバイスの通信可能領域内に入ると、消費者無線デバイスは該固定通信デバイスを優先基地局として選択する。登録完了後、固定通信デバイスは1以上のクーポンメッセージを消費者無線デバイスに送信する。消費者は、受信したクーポンメッセージを使用して、関連付けられた小売組織を入力しトランザクションを完了する。小売組織においてクーポンメッセージを受け付けるために、消費者無線デバイスを手動で閲覧しても、表示をスキャンまたは電子的に読み取ってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して無線通信に関し、特に、小売トランザクションのためのクーポンデータの送信を含む無線通信のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、無線携帯端末(PDA)、及びその他の形態の無線通信が至る所に存在する。多くの個人がこれらの通信デバイスを1つ以上有している。ある実施形態では、単一のデバイス中に複数の機能が組み込まれている。例えば、無線電話をPDAと組み合わせることが知られている。また、いくつかの無線デバイスでは、インターネット等のコンピュータネットワークに対するユーザのアクセスが可能である。インターネットアクセスにより、道案内、小売店の場所/開店時間等、ユーザは膨大な量の情報を得ることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
無線デバイスを介したインターネットアクセスは膨大な量の情報を提供する一方、特定の店が消費者に直接情報を提供することはできない。そのような直接的通信は、消費者及び小売施設双方にとって有益となり得る。したがって、小売施設と消費者との間の直接的通信を可能にするシステム及び方法の大きな必要性が存在することが理解できる。本発明はこの利点と、以下の詳細な説明及び添付の図面から明らかな他の利点を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書で説明されるシステム及び方法は、広域無線ネットワークに認可された既存の無線通信周波数を利用する。システムの1つのコンポーネントは小売施設に存在する。小売施設システムの動作は後に詳細に説明される。システムの他の部分は消費者無線デバイスである。デバイスは携帯電話、PCSデバイス、PDAデバイス等であってよい。これらの従来のデバイスは指定周波数で動作する。例えば、ある携帯電話は800MHz帯で動作し、PCSデバイスは1.9GHz帯で動作する。あるデバイスはマルチモードであり、アナログモード又はデジタルモードで動作可能であり、また異なる周波数帯で動作することができる。指定周波数帯は広域電気通信に認可されている。本明細書で説明される技術はこれらの認可された周波数帯で動作し、これらのデバイスの通常動作と一致するような様式で様々な消費者デバイスと通信する。便宜上、様々なデバイスを消費者無線デバイスとして総称的に記述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
図1は、本明細書で説明される技術を実現するためのシステム100の動作の概略図である。図1は、複数の小売施設102〜116を示している。図1は、商店街の配置では一般的な直線的配置をとった小売施設102〜116を示している。当業者には、これが便宜上の例示のみを目的としていることが理解されよう。例えば、典型的なショッピングセンターでは、小売施設102〜116は、広い中央通路の両側に並んでいてもよい。さらに、小売施設は、中央通路の中心にキオスクとして存在してもよい。したがって、システム100は、図1に示される商店街の配置に限定されない。さらに、小売施設102〜116は、屋根つきのショッピングセンターもしくはアーケード等に見られるように屋内にあってもよく、又は商店街等に見られるように屋外にあってもよい。
【0006】
図1に示されるように、小売施設のいくつかは、典型的には小売施設の物理的境界内に存在するように関連付けられた固定通信デバイスを有する。図1において、小売施設104は固定通信デバイス120を有し、小売施設110、112、及び116は、各自の固定通信デバイス122〜126をそれぞれ有する。典型的には低出力送信器及び短距離アンテナが小型携帯型パッケージに収納されてもよい。しかし、本明細書において、「固定通信デバイス」という用語は、そのサイズ又は相対的な携帯性を示唆するのではなく、デバイスが典型的には動作中に静止した状態であることを指している。固定通信デバイス120〜126のそれぞれは、非常に狭い範囲の通信能力を有するように構成される。
【0007】
図1は、固定通信デバイス120と関連付けられた通信可能領域130を示す。同様に、通信デバイス122〜126は、それぞれ関連付けられた通信可能領域132〜136を有する。図1は、通信可能領域130〜134が半円形の通信領域パターンを有するように示している。しかし、当業者には、異なる構成も可能であることが理解される。例えば、小売施設104が中央通路におけるキオスクとして実施される場合、固定通信デバイス120は、図1に示される半円形パターンではなく、円形パターンを有する通信可能領域130を有するように構成されてもよい。同様に、小売施設116は、ショッピングセンターの角に位置する場合がある。この場合、通信可能領域136は、より広い通信可能領域を可能とするように、半円形パターンをより大きく広げることができる。通信可能領域130〜136の特定のパターンは、小売施設の物理的位置に対応するように容易に構成される。ある場合には、通信可能領域は、ある程度の重複を有していてもよい。例えば、通信可能領域132及び134は、重複した通信可能領域138を形成する。最後に、図1は、2次元形態で通信可能領域130〜136を示している。当業者には、実際の通信可能領域は本来3次元であることが理解される。しかし、理解する上での単純化及び容易性のために、通信可能領域130〜136は図1の2次元形態でのみ示されている。
【0008】
また、固定通信デバイス120〜126は、送信出力を制御することにより構成可能な通信範囲を有する。例えば、通信可能領域130〜134はサイズがほぼ等しいが、通信可能領域136はより広い範囲を有する。典型的な実現形態では、通信可能領域の範囲は、店頭に沿った所望のパターンで広がるように調整される。
【0009】
また、図1は、複数の消費者無線デバイス140〜146のサンプル位置を示している。当業者には、図1に示されるサンプル位置は一時的なものであることが理解される。消費者は、ショッピングセンターの道又は通路に沿って歩き、通信可能領域130〜136に出入りする。例えば、図1は、通信可能領域130〜136のいずれの中にもない消費者無線デバイス140を示している。消費者無線デバイス142は通信可能領域130内にあり、消費者無線デバイス144は通信可能領域132内にある。消費者無線デバイス146は、通信可能領域132及び134の重複により形成された重複した通信可能領域138内に位置する。
【0010】
消費者無線デバイスが通信可能領域130〜136の1つの中に移動すると、消費者無線デバイスはそれぞれの固定通信デバイス120〜126と通信し始める。次にシステム100の様々な要素をより詳細に説明することができる。
【0011】
図2は、固定通信デバイス120の機能ブロック図である。当業者には、通信可能領域の通信領域パターン、送信出力レベル等の構成パラメータを除く様式において固定通信デバイス122〜126が本質的に同一であることが理解されよう。しかし、これらの動作パラメータは当業者には容易に理解され、本明細書でより詳細に説明する必要はない。
【0012】
固定通信デバイス120は、中央演算処理装置150及びメモリ152を備える。一般にCPU150は、メモリ152から命令及びデータを受信し、それらの命令を実行する。CPU150は、従来のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイ、ディスクリート回路、特定用途向け集積回路(ASIC)等として実現することができる。システム100は、CPU150の特定の実現形態に制限されない。同様に、メモリ152は様々な既知の技術により実現することができる。メモリ152は、ダイナミックメモリ、スタティックメモリ、プログラマブルメモリ等を含むことができる。メモリ152の一部は、CPU150とともに、単一チップに統合することができる。システム100は、メモリ152のいかなる特定の実現形態にも制限されない。
【0013】
また、図2のブロック図は送信器154も示している。以下に詳細に説明されるように、送信器154は、通信可能領域内に入った消費者無線デバイスにデータを送信する。以下に詳細に説明されるように、送信器154は、通信可能領域内に入った消費者無線デバイスにクーポンメッセージを送信する。
【0014】
また、図2は受信器156も示している。以下により詳細に説明されるように、受信器156は、消費者無線デバイスの1つ以上により送信されたデータを受信するように構成される。受信器156による消費者無線デバイスからのデータの受信は、消費者無線デバイスが送信器154からデータを受信し、したがって固定通信デバイス120との双方向通信が可能であることの検証として機能することができる。当業者には、送信器154及び受信器156が共通の回路を有し、送受信機158として実現されてもよいことが理解されよう。
【0015】
送信器154及び受信器156はアンテナ160に結合される。アンテナ160は、全方向性アンテナ、指向性アンテナ、フェーズドアレイアンテナ等、様々な既知の設計を使用して実現することができる。上述のように、アンテナの通信領域パターンは、それぞれの通信可能領域130〜136に対し一意的に構成可能な所望のパターンを提供するために、既知の様式で調整可能である。
【0016】
また、図2は、内部ネットワークインタフェース162及び外部ネットワークインタフェース164等の任意選択のコンポーネントも示している。任意選択のネットワークインタフェースは、固定通信デバイス120の追加のデータを提供することができる。例えば、内部ネットワークインタフェース162は、固定通信デバイス120が店内ネットワークと通信することを可能にする。店内ネットワークは、例えば、現在販売されている品のリストを含むデータベースを含んでもよい。固定通信デバイス120は、販売品に関連するクーポンデータを、固定通信デバイスの範囲内に入ったいかなる消費者無線デバイスにも送信することができる。
【0017】
任意選択の外部ネットワークインタフェース164は、同様のデータを提供することができる。これは、固定通信デバイス120がより大きな店舗チェーンの一部である小売施設内に位置する場合には効果的な実現形態となり得る。このように、チェーン全体にわたり同じデータ(例えば販売品に関連したデータ)を使用することによりチェーン規模の販売を行うことができる。
【0018】
代替の実施形態において、内部ネットワークインタフェース162又は外部ネットワークインタフェース164は、特定の消費者に関連したデータへのアクセスを可能にすることができる。例えば、固定通信デバイス120は、特定の消費者無線デバイスの識別に基づき特定の消費者を識別することができる。固定通信デバイス120により送信されたクーポンデータは、一意的に識別された消費者無線デバイスの消費者の好き嫌いに合わせて特定化することができる。
【0019】
図2に示される様々なコンポーネントは、バスシステム166により互いに結合される。バスシステム166は、電力バス、アドレスバス、コントロールバス、データバス等を含むことができる。便宜上、これらの様々なバスは、図2において、バスシステム166として示されている。
【0020】
また、図2は、販売地点端末170及びクーポン読み取りデバイス/プリンタ172も示している。これらのコンポーネントは固定通信デバイス120の一部ではないが、内部ネットワークインタフェース162を介して固定通信デバイスに結合されてもよい。以下により詳細に説明されるように、クーポン読み取りデバイス/プリンタは、消費者無線デバイスからのクーポンメッセージを読み取り、また任意選択で、店内で使用するためのクーポンを印刷するために使用することができる。販売地点端末170は、特にトランザクションが消費者への販売に関わる場合に使用してトランザクションを完了することができる。
【0021】
図3は、消費者無線デバイス142の例示的機能ブロック図である。当業者には、他の消費者無線デバイス140及び144〜146が同様の回路を含み、機能的に同一の様式で動作することが理解される。消費者無線デバイス140〜146のそれぞれの詳細は必要ではない。
【0022】
図3に示されるように、消費者無線デバイス142は、固定通信デバイス120に関して上述したものと同様の多くのコンポーネントを含む。具体的には、消費者無線デバイス142は、CPU180及びメモリ182を含む。一般にCPU180は、メモリ182からデータ及び命令を受信し、それらの命令を実行する。CPU180は、CPU150に関して説明されたもののような、様々なデバイスにより実装されてもよい。同様に、メモリ182は、メモリ152に関して上述されたもののような、様々な既知の技術により実現することができる。
【0023】
また、消費者無線デバイス142は、送信器184及び受信器186を含んでもよい。当技術分野では知られているように、消費者無線デバイス142の受信器186は、通信する基地局を検索する。無線通信システムのある実現形態においては、消費者無線デバイス142は複数の基地局と通信することができる。システム100において、固定通信デバイス120〜126は、消費者無線デバイス142と固定通信デバイスの1つ以上との間の双方向通信を許容する基地局として機能する。一実施形態において、固定通信デバイス120〜126の1つ以上は、基地局の動作を模倣するが、実際には無線通信システムのサービスプロバイダには接続されていない「擬似基地局」として機能することができる。代替の実施形態において、固定通信デバイス120〜126の1つ以上は、外部ネットワークインタフェース164を介してサービスプロバイダに結合されてもよい。この実施形態では、固定通信デバイス120〜126は、その特定のサービスプロバイダの基地局と同じ機能性を有する。
【0024】
ある実現形態では、受信器186は、信号強度、信号品質、又は消費者無線デバイス142にプログラムされた選択パラメータ等の要因に基づき、「最善」の基地局を検索する。消費者無線デバイスが通信する基地局を特定すると、送信器184は、消費者無線デバイス142と固定通信デバイス120との間の双方向通信リンクを確立するために、適切なハンドシェイク信号を送信する。
【0025】
ある実現形態において、送信器184及び受信器186は共通の回路を共有し、送受信機188として実現されてもよい。送信器184及び受信器186はアンテナ190に結合される。アンテナ160の指向性ビームパターンとは異なり、消費者無線デバイスのアンテナ190は、通信するのに適した基地局の検出の最も高い可能性を提供するために全方向性ダイポールアンテナとして実現されることが多い。
【0026】
また、消費者無線デバイス142は、固定通信デバイス120の実現には必要ではない回路も含む。例えば、消費者無線デバイス142は、キーパッド192、オーディオ回路194、及びディスプレイ196を含む。キーパッド192は、ユーザが電話番号を入力したり、消費者無線デバイス142のその他の制御を行ったりすることができる典型的な無線通信デバイスキーパッドであってもよい。オーディオ回路194は、ユーザと無線通信ネットワークの別の部分との間の双方向音声通信を可能とするために、マイクロホン及びスピーカを含んでもよい。ディスプレイ196は、消費者に操作情報を提供するための単色又はカラー表示であってもよい。システム100において実現されるように、ディスプレイ196は、固定通信デバイス120により消費者無線デバイス142に送信されたクーポンデータの視覚的表示を消費者に提供するために手軽に使用することができる。
【0027】
図3に示される様々なコンポーネントは、バスシステム198により互いに結合される。バスシステム198は、電力バス、アドレスバス、コントロールバス、データバス等を含むことができる。便宜上、これらの様々なバスは、図3において、バスシステム198として示されている。
【0028】
例示的な実施形態において、固定通信デバイス120〜126は、双方向データ通信が可能である。例えば、ある通信システムは、消費者無線デバイス140〜146との通信にショートメッセージサービス(SMS)能力と、その関連した表示能力を採用している。
【0029】
消費者無線デバイス140〜146の1つを持つ個人が通信可能領域130〜138に移動すると、消費者無線デバイスは対応する固定通信デバイスを「最善」の基地局として検出する。前述したように、最善の基地局の選択は、信号強度、信号品質、又は消費者無線デバイスにプログラムされた選択パラメータ等の1つ以上の要因の単独又は組合せに基づくことができる。例えば、消費者無線デバイス142を持つ消費者が通信可能領域130に移動すると、消費者無線デバイスは固定通信デバイス120を検出し、その固定通信デバイスを最善の基地局として選択する。
【0030】
消費者無線デバイスが固定通信デバイス120を検出すると、消費者無線デバイスは、その固定通信デバイスに登録するか又は関連付ける。典型的なCDMA無線通信ネットワークでは、固定通信デバイス120の送信器154は、任意の消費者無線デバイスによる検出のためにパイロット信号を送信する。この例示的実施形態では、パイロット信号は通信可能領域130にわたり送信される。消費者無線デバイス142が通信可能領域130内に移動すると、受信器186(図3参照)は、固定通信デバイス120から送信されたパイロット信号を検出する。消費者無線デバイス142は固定通信デバイス120に登録するか又は関連付ける。登録プロセスの一部として、消費者無線デバイス142は、その消費者無線デバイスを一意的に識別することができる識別データを送信する。他の無線通信ネットワークは、パイロット信号ではなく制御チャネルを利用して基地局を特定する。当業者には、基地局を検出するために本明細書で説明される原理がいかなる無線通信ネットワークにも適用可能であることが理解されよう。
【0031】
登録プロセスの完了後、固定通信デバイス120は、内部ネットワークインタフェース162(図2参照)又は外部ネットワークインタフェース164を利用して、識別された消費者無線デバイス142がクーポンメッセージを受信するべきかどうか問い合わせる。この例示的実行形態では、内部又は外部ネットワークは問い合わせに対する回答を提供する。問い合わせに対する回答がクーポンメッセージを送信すべきであることを示している場合、ネットワーク(すなわち、内部ネットワーク又は外部ネットワーク)はまた、ネットワーク記憶場所(図示せず)からクーポンメッセージを提供することができる。
【0032】
代替の実施形態において、固定通信デバイス120は、問い合わせ参照プロセスなしに消費者無線デバイス142にクーポンメッセージを送信することができる。この実施形態では、クーポンメッセージは、消費者無線デバイス142に対する送信のためにメモリ152又は他の記憶デバイス(図示せず)等、ローカルの記憶場所から取得することができる。クーポンメッセージのデータは、送信器154がいつでも消費者無線デバイス142に送信することができるために所定のフォーマットで記憶されてもよい。あるいは、クーポンデータは、固定通信デバイス120によりクーポンメッセージにフォーマットされてもよい。
【0033】
上述の任意選択の問い合わせプロセスに加え、システム100により他の任意選択のプロセスが行われてもよい。一実施形態において、消費者無線デバイス142は、クーポンメッセージが受信されたことを確認するために、受信確認メッセージを固定通信デバイス120に送信する。固定通信デバイス120は、1つ以上のクーポンメッセージを消費者無線デバイス142に送信してもよい。
【0034】
システム100により行われる送信プロセスは、一実施形態において、図4のフローチャートとして示すことができる。開始時200において、固定通信デバイス120(図1参照)は有効であり、通信可能領域130内にある任意の消費者無線デバイスからの登録要求を待つ。前述のように、ある無線通信システムは基地局からパイロット信号を送信する。この実施形態においては、固定通信デバイス120がそのようなパイロット信号をブロードキャストする。消費者無線デバイスは、無線通信デバイスが通信する最善の基地局を検索するバックグラウンド動作を継続的に行う。ステップ202において、消費者無線デバイス142は最善の基地局を検索する。
【0035】
判定204において、消費者無線デバイス142は、通信する最善の(すなわち消費者無線デバイスが通信している現在の基地局よりも良好な)基地局を検出したかどうかを決定する。判定204の結果が「いいえ」である場合、プロセスはステップ202に戻り、最善の基地局の検索が続けられる。
【0036】
消費者無線デバイス142が最善の基地局として固定通信デバイス120を検出した場合、判定204の結果は「はい」である。その場合、ステップ206において、消費者無線デバイス142は選択された基地局に登録する。当該システム100の実現形態においては、消費者無線デバイス142は固定通信デバイス120に登録する。当業者には、図1に示される他の消費者無線デバイス及び固定通信デバイスに対してこのプロセスが繰り返されることが理解されよう。例えば、消費者無線デバイス144は固定通信デバイス122に登録する。重複した通信可能領域138内に位置する消費者無線デバイス146は、固定通信デバイス122及び固定通信デバイス124と通信することができる。一実施形態において、無線通信デバイス146は、固定通信デバイス122〜124のうち通信する1つを選択する。あるいは、無線通信デバイスは複数の基地局と通信可能であることが知られている。この実施形態においては、消費者無線デバイス146は固定通信デバイス122及び固定通信デバイス124の両方と通信することができる。
【0037】
消費者無線デバイスと固定通信デバイスとの間で行われる登録プロセスは、特定の通信ネットワークに依存し得る。しかし、様々な無線通信ネットワークに対する登録プロセスは当技術分野では既知であり、本明細書でより詳細に説明する必要はない。
【0038】
登録プロセスの完了後、固定通信デバイス(例えば図1の固定通信デバイス120)は、クーポンメッセージを消費者無線デバイス(例えば消費者無線デバイス142)に送信すべきかどうかを決定するための問い合わせを任意選択で行ってもよい。判定208の結果が「いいえ」である場合、固定通信デバイス120はクーポンメッセージを送信せず、プロセスはステップ202に続く。
【0039】
判定208の結果が「はい」である場合、固定通信デバイス120はステップ210でクーポンデータを取得する。上述したように、クーポンデータはメモリ152(図2参照)にローカルで記憶されてもよく、又は、内部ネットワークインタフェース162を介して店内コンピュータネットワークから取得されるか、もしくは外部ネットワークインタフェース164を介して外部ネットワークから取得されてもよい。クーポンデータが取得されたら、固定通信デバイス120は、クーポンデータを送信に適切なフォーマットにフォーマットし、ステップ212でクーポンメッセージを消費者無線デバイス142に送信する。クーポンメッセージ送信の完了後、システム100はステップ202に戻る。
【0040】
また、固定通信デバイス120は、メモリ152又は店内ネットワーク(図示せず)上の記憶デバイス等の異なる場所にログを保持してもよい。ログは、特定の消費者無線デバイス(例えば、消費者無線デバイス142)に送信されている、又はすでに送信されているクーポンメッセージをリストするために用いられる。このようにして、システム100は、何度も繰り返しクーポンメッセージが同じ消費者無線デバイスに送信されるのを防ぐ。ログには関連付けられた期限があり、データを長期間保持する必要がない。例えば、ログは所定の期間(30分等)の後に自動的に期限切れとなる。このように、消費者に、多数の同じメッセージが何度も送られることはなく、消費者は所定の期間の期限切れの後に消費者無線デバイスが通信可能領域に入ったときに新たなクーポンメッセージを受信する。
【0041】
また、ログは、固定通信デバイス120が複数の異なるデータのクーポンメッセージを消費者無線デバイス142に送信する場合にも使用することができる。ログは、同一のメッセージが複数送信されるのを防ぎ、消費者がすべての利用可能なクーポンメッセージを、それぞれ一つだけ受信することを確実とするために、クーポンメッセージのそれぞれを識別するデータを記憶する。
【0042】
クーポンメッセージの受信後、消費者無線デバイス142は、クーポンメッセージの内容をディスプレイ196(図3参照)に配信する。また、消費者無線デバイス142は、クーポンメッセージが到着したことの通知を生成してもよい。通知は、ビープ音等、オーディオ回路194により配信されるオーディオ信号の形態であってもよい。あるいは、消費者無線デバイス142は、クーポンメッセージを受信すると振動する振動デバイス(図示せず)を含んでもよい。さらに他の代替例において、ディスプレイ196は、クーポンメッセージを受信したという印を含んでもよい。消費者はキーパッド192上のキー(複数を含む)を有効化し、受信したクーポンメッセージを取得し表示してもよい。あるいは、ボイスメールボタン等の特殊機能ボタンをプログラムして、受信したクーポンメッセージを取得し表示することができる。
【0043】
通知後、消費者は1つ以上のステップを踏むことができる。一実施形態では、消費者は単にクーポンメッセージを無視してもよい。消費者無線デバイス142が受信したメッセージを自動的に記憶するように構成されている場合は、受信したクーポンメッセージは、後の取得のために自動的にメモリ182に記憶することができる。前述のように、クーポンメッセージはSMS通信の形態であってもよい。SMS通信はメモリ182に記憶することができる。あるいは、消費者無線デバイス142が手動のデータ記憶用に構成されている場合は、ユーザは受信したクーポンメッセージをメモリ182に手動で記憶することができる。自動又は手動の記憶により、ユーザはクーポンメッセージを後に使用するために保持することができる。
【0044】
ある時点で、ユーザは受信したクーポンメッセージを読むことができる。クーポンメッセージを読んだ後、ユーザは何もしなくてもよく、又はクーポンを提供している店に入ってもよい。ユーザが何もしない場合、メッセージは、上述のように消費者無線デバイス142のメモリ182に自動的に記憶されてもよい。これは、受信したクーポンメッセージの自動的記憶又はクーポンメッセージの手動の記憶を含むことができる。あるいは、クーポンメッセージに説明されている製品/サービスに興味がない場合、ユーザはクーポンメッセージを削除してもよい。クーポンメッセージを使用したトランザクションを開始するためのプロセスは図5のフローチャートに示されており、開始時222にクーポンメッセージが消費者無線デバイス(例えば消費者無線デバイス142)により受信されている。ステップ222において、クーポンメッセージは、消費者無線デバイス142のディスプレイ196上に示される。ステップ224において、ユーザは受信したクーポンメッセージに関連付けられた店に入る。
【0045】
ユーザがクーポンの使用を決定した場合、ユーザは消費者無線デバイス142のディスプレイ196を店員に見せることができる。クーポンメッセージは、クーポン読み取りデバイス/プリンタ172(図2参照)により「読み取られる」。このプロセスは、クーポン読み取りデバイス/プリンタ172の実現形態に依存して手動で行われても自動的に行われてもよい。クーポンメッセージは手動で店員に閲覧され、提供内容をトランザクションに適用することができる。トランザクションは実際の購入に関与してもしなくてもよいことに留意されたい。例えば、クーポンメッセージは購入に対する割引を含んでもよく、又は無料商品サンプルの提供に関連してもよい。したがって、「トランザクション」という用語は、ユーザによる実際の購入を必要とするわけではない。
【0046】
あるいは、ディスプレイ196上のクーポンメッセージは、クーポン読み取りデバイス/プリンタ172を使用した光学的又は電気的手段によりスキャンされ、トランザクションに適用されてもよい。さらに他の代替実施例において、クーポンメッセージはクーポン読み取りデバイス/プリンタ172により印刷されてもよい。そして印刷されたクーポンメッセージをトランザクションに適用してもよい。
【0047】
クーポンメッセージは、数値コード、バーコード、又は他の記号等の一意の識別データを含むことができる。例えば、ディスプレイ196上のバーコードは、販売地点端末でスキャンされ、トランザクションに適用されてもよい。ステップ228において、ユーザはトランザクションを完了し、プロセスは230で終了する。このように、消費者が関連付けられた小売施設の近くを通過したときに、クーポンメッセージは消費者無線デバイスに配信される。
【0048】
クーポンメッセージ自体は様々な提供形態を含むことができる。例えば、提供は、トランザクションから値引きされる特定の金額(例えば表示価格から10ドル引き)であってもよく、又はトランザクションから値引きされる相対金額(例えば表示価格から20%引き)であってもよい。前述のように、クーポンメッセージはまた、無料又は割引商品の提供を含んでもよい。また、クーポンメッセージは一般的な提供を含んでもよい。例えば、消費者はアンケートへの参加を求められ、アンケート終了後無料プレゼントを提供されてもよい。このように、当業者には、クーポンメッセージ自体には無限の変型例が存在することが理解される。
【0049】
また、ディスプレイ196上に示されるクーポンメッセージは、取引条件を含んでもよい。例えば、クーポンメッセージは限定期間を有してもよい。一定の売り出し期間を有する小売店舗では一般的なように、例えば1週間等、期間は比較的長くてもよい。クーポンメッセージは、例えば1日又は1時間等、比較的短い期間の提供を含んでもよい。固定通信デバイス120は、内部クロック(図示せず)を含む。有効期限の時間は、有効期限日及び/又は時間がクーポンメッセージに含まれディスプレイ196上に示されるように、固定通信デバイス120内のクロックを使用して計算することができる。
【0050】
このように、通信システム100は、従来の消費者無線デバイスと通信して消費者無線デバイスが短距離通信可能領域内(典型的には小売施設内に近接したエリア内)に移動したときにクーポンメッセージを送信する短距離基地局を備える。このプロセスにより、小売施設は直接的に消費者と通信し、小売施設の近くを通過する消費者に有用な情報をクーポンメッセージの形態で提供することができる。
【0051】
上述の実施形態は、他の異なるコンポーネント内に含まれる、又は該コンポーネントと接続されるコンポーネントを図示している。図示されたそのようなアーキテクチャは単なる例示に過ぎず、実際には同じ機能性を達成する他の多くのアーキテクチャを実現することができることが理解されよう。概念的に、同じ機能性を達成するためのコンポーネントのいかなる配置も、所望の機能性を達成するように効果的に「関連付け」られる。したがって、特定の機能性を達成するために組み合わされた本明細書の任意の2つのコンポーネントは、アーキテクチャ又は中間的コンポーネントに関わらず、所望の機能性を達成するように「関連付け」られているとみなすことができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つのコンポーネントは、所望の機能性を達成するために、互いに「動作可能に接続されている」又は「動作可能に結合されている」と考えることもできる。
【0052】
本発明の特定の実施形態を示し説明してきたが、本明細書の教示に基き本発明及びその広義の態様から逸脱しない範囲で変更及び修正を行うことができ、したがって添付の請求項は、そのような全ての変更及び修正も本発明の真の精神及び範囲内であるとして請求の範囲に包含することが、当業者には明らかである。さらに、本発明は添付の請求項によってのみ定義されることが理解されるべきである。さらに、本明細書、及び特に添付の請求項(例えば添付の請求項の本文)において使用される用語は、概して「非限定的」用語として意図されている(例えば、「〜を含んでいる」という用語は、「〜を含んでいるがそれに限定されない」と解釈されるべきであり、「〜を有する」という用語は、「少なくとも〜を有する」と解釈されるべきであり、また「〜を含む」は、「〜を含むがそれに限定されない」と解釈されるべきである)ことを理解されよう。さらに、導入された請求要件の具体的な数が意図される場合は、そのような意図が請求項において明示的に記述され、またそのような記述がない場合にはそのような意図は存在しないことが当業者には理解される。例えば、理解を助けるために、以下の添付の請求項は、「少なくとも1つの」及び「1つ以上の」という導入語句の使用を含めて請求要件を導入している場合がある。しかし、そのような語句の使用は、同じ請求項が「1つ以上」又は「少なくとも1つ」という導入語句と不定冠詞(「a」又は「an」)とを含む場合であっても、不定冠詞による請求要件の導入が、そのような導入された請求要件を含むいかなる特定の請求項をも、そのような要件のただ1つを含む発明に限定することを暗示していると解釈されるべきではなく(例えば不定冠詞は典型的には「少なくとも1つ」又は「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである)、請求要件を導入するのに定冠詞が使用された場合でも同様のことが保たれる。さらに、導入される請求要件の具体的な数が明示的に記述されていたとしても、そのような記述は典型的には「少なくとも記述された数」を意味すると解釈されることが、当業者には理解される(例えば、他の修飾語句のないただの「2つの要件」という記述は、典型的には少なくとも2つの要件、又は2つ以上の要件を意味する)。
【0053】
したがって、本発明は添付の請求項により定義される以外は制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】複数の小売店舗及び通信デバイスが含まれる通信可能領域の概略図である。
【図2】小売施設内に位置する固定通信デバイスの機能ブロック図である。
【図3】携帯無線通信デバイスの機能ブロック図である。
【図4】クーポンデータを無線通信デバイスに送信するシステムの動作を示すフローチャートである。
【図5】小売施設内でのクーポン清算のためのシステムの動作を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広域ネットワークに認可された周波数で使用するための小売クーポンシステムであって、
消費者に開放された小売施設と、
前記小売施設と関連付けられ、前記小売施設に近接して位置する送信器であって、認可された周波数での送信範囲が限定され、消費者無線デバイスにデータ通信を送信するように構成される送信器と、
前記消費者無線デバイスからデータ通信を受信する受信器と、
前記送信器及び前記受信器に動作可能に結合されるアンテナと、
前記送信器及び前記受信器に動作可能に結合されるコントローラであって、前記消費者無線デバイスが前記送信器の範囲内にあるときに検出するように構成され、また前記消費者無線デバイスが前記送信器の範囲内にあることを検出した際に、前記送信器にクーポンメッセージを前記消費者無線デバイスに送信させるように構成されるコントローラと、
を具備することを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記小売施設内に位置する印刷デバイスをさらに具備する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記小売施設内に位置するスキャンデバイスをさらに具備する、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記クーポンメッセージが一意の識別データを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記クーポンメッセージが記号データを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記クーポンメッセージがクーポン有効期限データを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記送信器及び受信器が前記消費者無線デバイスとの双方向通信用に構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記受信器が、前記消費者無線デバイスによる前記クーポンメッセージの受信を確認するために、前記消費者無線デバイスからの受信確認メッセージを受信するように構成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記送信器が、ショートメッセージサービス(SMS)プロトコルを使用して前記クーポンメッセージを前記消費者無線デバイスに送信するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記小売施設の外部のコンピュータネットワークと通信するように構成されるネットワークインタフェースをさらに具備する、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記小売施設内のコンピュータネットワークと通信するように構成されるネットワークインタフェースをさらに具備する、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記消費者無線デバイスと前記消費者無線デバイスに送信された前記クーポンメッセージとを識別するデータを記憶するように構成されるデータ記憶構造をさらに具備する、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
広域ネットワークに認可された周波数で使用するための小売クーポン清算方法であって、
消費者に開放された小売施設と関連付けられた固定通信デバイスの通信範囲内に消費者無線デバイスが移動したときを検出するステップと、
前記消費者無線デバイスが前記固定通信デバイスの範囲内にあることを検出した際に、クーポンメッセージを前記消費者無線デバイスに送信するステップと、
前記消費者無線デバイスで前記クーポンメッセージを受信するステップと、
前記受信されたクーポンメッセージを表示するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
前記受信されたクーポンメッセージを前記消費者無線デバイスに記憶するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記小売施設内で前記クーポンメッセージを清算するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記クーポンメッセージを清算するステップが、前記小売施設で前記クーポンメッセージを印刷するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記クーポンメッセージを清算するステップが、前記小売施設で前記消費者無線デバイスのクーポンの表示をスキャンするステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記クーポンメッセージが記号データを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記クーポンメッセージがクーポン有効期限データを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記消費者無線デバイスによる前記クーポンメッセージの受信を確認するために、前記消費者無線デバイスから受信確認を送信するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項21】
前記クーポンメッセージを前記消費者無線デバイスに送信するステップがショートメッセージサービス(SMS)プロトコルを使用する、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記消費者無線デバイスを識別し、前記消費者無線デバイスに送信された前記クーポンメッセージを識別するデータを記憶するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
前記消費者無線デバイスが前記固定通信デバイスの範囲内にあることを検出した際に、前記クーポンメッセージが以前に前記消費者無線デバイスに送信されているか否かを決定するために、前記記憶されたデータに問い合わせるステップと、
前記クーポンメッセージが以前に前記消費者無線デバイスに送信されていない場合にのみ、前記クーポンメッセージを前記消費者無線デバイスに送信するステップと、
をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
複数のクーポンメッセージを前記消費者無線デバイスに送信するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項25】
小売施設と関連付けられた固定通信デバイスの通信範囲内に消費者無線デバイスが移動したときを検出するステップが、複数の対応する小売施設と関連付けられた複数の固定通信デバイスの通信範囲内に消費者無線デバイスが移動したときを検出するステップを含み、
前記消費者無線デバイスが前記複数の固定通信デバイスの範囲内にあることを検出した際に、前記複数の対応する小売施設のそれぞれから前記消費者無線デバイスにクーポンメッセージを送信するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項26】
小売施設と関連付けられた固定通信デバイスの通信範囲内に消費者無線デバイスが移動したときを検出するステップは、小売施設と関連付けられた固定通信デバイスの通信範囲内に複数の消費者無線デバイスのそれぞれが移動したときを検出するステップを含み、
前記複数の消費者無線デバイスのそれぞれが前記固定通信デバイスの範囲内にあることを検出した際に、前記小売施設から前記複数の消費者無線デバイスのそれぞれにクーポンメッセージを送信するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項27】
前記消費者無線デバイスが前記固定通信デバイスの範囲内にあることを検出した際に、前記クーポンメッセージを前記消費者無線デバイスに送信する許可を得るための許可要求を送信するステップと、
前記許可の受信後にのみ、前記クーポンメッセージを前記消費者無線デバイスに送信するステップと、
をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項28】
前記クーポンメッセージに関連したデータを得るためにコンピュータネットワークと通信するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−543221(P2009−543221A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518544(P2009−518544)
【出願日】平成19年6月27日(2007.6.27)
【国際出願番号】PCT/US2007/072284
【国際公開番号】WO2008/003000
【国際公開日】平成20年1月3日(2008.1.3)
【出願人】(508240959)イーグル リヴァー ホールディングス リミテッド ライアビリティ カンパニー (5)
【Fターム(参考)】