説明

無線ネットワークのための動的送信制御

一つの可能な実施形態では、複数のノードを含み動的送信制御を有する無線ネットワークが提供される。ノードは、調停機構及び複数のクライアントノードを含む。調停機構は、通信動作サイクルを定義し、クライアントノードからの帯域幅の要求に応答してサイクルごとにクライアントノードのそれぞれに帯域幅を割り当てることによりクライアントノードの動作を制御する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、DYNAMIC TRANSMISSION CONTROL FOR A WIRELESS NETWORKという名称の、Grabowskyらによって、09/11/2009に出願された米国特許仮出願第60/241854号の利益を主張し、その全体を参照により本明細書に援用するものである。
【背景技術】
【0002】
[0001]UAVなどの小型無人機システムは、デジタルデータリンク(DDL)通信を使用してそのミッションを達成することができる。例えば、無人航空機又はUAVは、DDLを介して大量のデータ(ビデオ)を地上コントローラに送信し、UAVには少量のデータが送信される。無人機は通常は電力制約型なので、DDLデータの大部分、UAVからのビデオデータは、電力制約型UAVによって送信される。
【0003】
[0002]さらに、DDL信号の多くはリアルタイムであることが重要である。遠隔操縦される機体を制御するために、オペレータは、リアルタイムのビデオを受信し、視て、そして思考によって処理し、次いで、物理的に反応し、すなわち制御桿を動かして制御信号を機体に送信し、機体は制御信号に従って動く。これは両方向のフルモーションリアルタイムデータを必要とする。
【0004】
[0003]従来のシステム、WiMax、携帯電話機は、信号中の情報の性質に基づいて、電力制約及びクリティカルタイミング制約に関係なく最適化される。従来のシステムの場合、高品質のビデオでは時間は重要ではなく、したがって、通常はタイムギャップを利用するためにバッファされる。UAVでは、ビデオ信号への応答のクリティカルな性質により、そのようなバッファリングは可能ではない。パケット音声電話又はパケットビデオ電話の場合には、データは低いデータレートにより強く圧縮され、フルモーションの高品質なリアルタイムのデータではない。しかし、UAVの場合、データは、用意ができている場合にはオペレータに迅速に送信される必要があり、媒体又はプロトコルに都合がいい場合はバッファされる必要がない。
【0005】
[0004]さらに、UAVでは、DDLは従来のシステムにはないいくつかの動作シナリオを満たさなければならない
【0006】
[0005]必要なことは、航空機及び地上装置がそれらのミッションを果たすことができるようにする計画されたDDLサービス及び機能である。
【概要】
【0007】
[0006]一つの可能な実施形態では、複数のノードを含み動的送信制御を有する無線ネットワークが提供される。ノードは、調停機構及び複数のクライアントノードを含む。調停機構は、通信動作サイクルを定義し、クライアントノードからの帯域幅の要求に応答してサイクルごとに各クライアントノードに帯域幅を割り当てることにより、クライアントノードの動作を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
[0007]本発明の特徴及び利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、及び添付の図面を参照することによってより良く理解されよう。
【図1】DDL環境の例を示すブロックである。
【図2】ネットワークアーキテクチャ及びプロトコル層を例示する図である。
【図3A】地上制御局に接続された各ラップトップから例示的DDLセッションのためにアドレス指定するノードのブロック図である。
【図3B】地上制御局に接続された各ラップトップから例示的DDLセッションのためにアドレス指定するノードのブロック図である。
【図4A】一つの地上制御局によって制御される一つの航空機のためのミッション存続時間にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを示すブロック図である。
【図4B】一つの地上制御局によって制御される一つの航空機のためのミッション存続時間にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを示すブロック図である。
【図5A】例示的なビデオ中継のシナリオのためのミッション存続時間にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを示すブロック図である。
【図5B】例示的なビデオ中継のシナリオのためのミッション存続時間にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを示すブロック図である。
【図6A】例示的ビデオ中継のシナリオのためのミッションの一部にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを示すブロック図である。
【図6B】例示的ビデオ中継のシナリオのためのミッションの一部にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[00014]様々な実施形態では、無線ネットワークは、複数のノード(オペレーティングシステムによって制御される送信機/受信機)を有し、ノードの一つは調停機構として機能することでその他のノードの動作を制御する。調停機構は、それぞれが時間セグメントの集合に分割される動作サイクルを定義する。調停機構はまた、ネットワーク内の各ノードに送信開始時間(時間セグメント)及びサイクルごとの送信継続時間(時間セグメントの個数)を割り当てる。送信開始時間及び継続時間は、調停機構によってノードごとに及びサイクルごとに変更することができる(したがって、動的である)。ノードは地上制御局GCUでもよいし、無人航空機やUAVなどの無人機でもよいし、その他でもよい。いくつかの実施形態では、地上局は調停機構として動作することができ、UAVは変化する送信時間が付与されるノードである。小型UAVは非常にわずかな無線スペクトルしか必要としないので、ノードによる瞬間的な要求並びにオペレータの必要に応じて各ノードに割り当てられた帯域幅を調整することにより、割り当てられた無線スペクトルを複数のノード(潜在的には複数のUAV及び地上システム)によって効率よく共用することができる。これは、各UAVがフルビデオを送信するか、品質が劣化したビデオ若しくは静止画を送信するか、又は画像を何も送信しないかをオペレータが制御することを可能にし、最も所望する送信目的のために利用可能な帯域幅を最大化し、あまり所望しない目的のための帯域幅を低減する。
【0010】
[00015]図1は、例示的DDL環境10を示すブロック図である。周波数帯xにおける一つのDDLセッション15では、DDL環境10は、航空機などの無人機UAV1及びUAV2を含み、これらの無人機はそれぞれDDLノード100及び300を含む。DDL環境10は、有人地上局GCU1及びGCU2をさらに含んでもよく、これらの地上局はそれぞれDDLノード200及び300を含む。それぞれGCU1及びGCU2に接続されたハンドヘルドコントローラ205及び405は、オペレータ(図示せず)によって使用されることで、UAV1又はUAV2のための制御信号を生成する。任意の事項として、DDL環境100は更に、イーサネット接続215及び415などを介してそれぞれDDLノード200及び300に物理的に接続されたラップトップなどの外部装置210及び410を含んでもよい。さらに、DDLノード500を含む一つ又は複数の任意選択のリモートビューイング端末(複数可)RVTが含まれてもよい。図1では、リモートビューイング端末(複数可)及び/又は地上局は、プッシュトゥトーク又はPTT音声通信機能(例示せず)を任意で含んでもよい。DDLセッション15に加えて、他の動作周波数帯で動作する他のDDLセッション25もDDL環境10に存在してもよい。
【0011】
[00016]図1に示すDDL環境10及び関連するアーキテクチャは例示のためであって、上記で論じられた様々なタイプの複数のデバイス、構成要素、若しくはアイテム、又は他のデバイス若しくはアイテムのであってもよい。さらに、デバイス、構成要素、又はアイテムのいくつかは、所望に応じて結合されても省略されてもよい。例えば、地上局GCU1及びハンドヘルドコントローラ205が単一のデバイスに結合されてもよい。また、例えば外部デバイス210は、省略されてもよいし、ラップトップコンピュータデバイス以外のデバイスでもよい。
【0012】
[00017]DDLシステムは実施形態に応じて様々な機能上の制約及び設計上の制約を含んでもよい。様々な実施形態では、DDLシステムは以下の機能の一部又は全てを提供するべきである。
DDLノードは相互にアドレス指定することができるべきである。
ラップトップ(又はハンドコントローラ)は、それらのローカルDDLノードにアドレス指定することができるべきである。これは、ラップトップが接続する地上局の中のノードである。
ラップトップ(又はハンドコントローラ)は、(ローカルDDLだけでなく)全てのDDLノードにアドレス指定することができるべきである。
ラップトップは、(他のDDLノードに接続される)他のラップトップにアドレス指定することができるべきである。
DDL LANは、ローカルDDLノード及び広域ネットワークに接続されてこれら二つの間の接続を提供するルータをサポートするべきである。
さらに、様々な実施形態では、DDLシステム設計は、以下の制約の一部又は全てに従うことができる。
ハンドコントローラは任意選択である。ローカルDDLノードは、ハンドコントローラなしでDDLネットワークに接続することができるべきである。
ラップトップは任意選択である。ローカルDDLノードは、ラップトップなしでDDLネットワークに接続することができるべきである。
オペレータのセットアップは必要とされるべきでない。基本的なDDLシナリオは、オペレータがDDLノードを予め構成することを必要とせずに満足されることが可能である。先進的なシナリオは最小限のオペレータセットアップしか必要としない。
非標準的なラップトップソフトウェアは必要とされるべきでない。ラップトップをDDLネットワークに接続するためには普通のオペレーティングシステムソフトウェアで十分である。航空機を制御するには専用のソフトウェアが必要である。
DDLノードの導入又は外部デバイスの取付けがサービスの中断を生じさせるべきでない。
【0013】
例示的なDDLシナリオ
[00018]下記の表1における例示的シナリオのリストは、様々なUAV実施形態においてDDLがそのために実行することができる様々なミッション及びミッションの一部を表す。他の実施形態及びシナリオも可能である。ミッションの一部であるシナリオは、他の複数のミッションの一部として行われてもよい。例えば、GCSハンドオフのシナリオは、従来のシナリオによって表されるミッションの間に行われてもよく、この場合、両方のシナリオはDDL設計に必要条件を課す。
【0014】
[00019]表1に示すように、DDLネットワークを作動させるために予見される複数のシナリオがある。ミッション全体を含むシナリオもあれば、ミッションの一部から成るシナリオもある。多くのミッションの構成要素であるミッションもあり得る。表1における以下のリストは、DDLネットワーク設計に適用可能な特徴を明らかにするシナリオの集まりである。
【表1】

【0015】
ネットワークプロトコル層
[00020]ネットワークアーキテクチャは、図2に示すようにいくつかのプロトコル層から成る。図2に例示するように、DDLネットワークは、一番下の物理層から標準的なネットワーク層までの垂直スタックとみなすことができる。これらの層は以下の通りである。
ネットワーク層 一番上の層は、DDLノードに接続された外部デバイス間でイーサネットパケットを伝送する。パケットは、相互に通信するために外部デバイスによって使用されるMACアドレスを有する。普通のインターネットトラフィックは、一つのエッジDDLノードを介してDDLネットワークに入り、他の全てのエッジDDLノードから出て、相互に通信するためにそれらの外部デバイスのためにチャネルを提供する。ネットワーク層では、外部デバイスが他の外部デバイスと通信する。
リンク層 この真ん中の層は、DDLノード間でDDLパケットを伝送する。これらのパケットは、SUID(セッションユーザ識別子)とも呼ばれDDLノードを識別するDDL RUID(ランダムユニット識別子)と、そのDDLノードの特定の入力/出力ポートを識別するDDLポートとから成るDDLアドレスを有する。
物理層 一番下の層は、送信のタイミングと、送信機によって放射されて複数の受信機によって傍受及び処理されるRFエネルギーに変調するためのデータの準備とを制御する。
【0016】
調停機構
[00021]図1を参照すると、各DDLネットワークセッション15は、「調停機構」の役割で動作するDDLノード100、200、300、400、又は500の一つによって調整される。この調停ノードは、通常、空中で有利な位置から恩恵を受けるために航空機UAV1又はUAV2に搭載される。他の様々なネットワーク環境(図示せず)、例えば完全に地上ベースのネットワーク環境では、調停機構は、他のノードに対して有利な位置にあるノード、他のノードと通信することができるノード、又は他のノードと通信するときに特に効果のあるノードであってもよい。又は、所望の場合は、調停機構は、安全な場所にあるノードにあってもよい。図1では、UAV1におけるDDLノード100は、調停機構の役割で示されている。調停機構の主要な役割は、各ノードがその間に送信することを許されているタイムスロットをスケジュールすることである。タイムスケジューリングによって通信チャネルを共有することは「時分割多元接続」(TDMA)として知られている。
【0017】
[00022]調停機構100は、クライアントノード200、300、400、及び500のそれぞれのための帯域幅を制御する。調停機構100は、各ノード200、300、400、及び500のための帯域幅を設定する。調停機構100によって割り当てられた帯域幅がノード200、300、400、及び500のいずれかによって必要とされない場合は、調停機構は帯域幅をノード200、300、400、又は500の別のノードに与える。調停機構は帯域幅の割当てを次々と変える。これにより、調停機構100はノード100、200、300、400、及び500のそれぞれのニーズに基づいて、一つのノードに大きな帯域幅を割り当て、別のノードに小さな帯域幅を割り当てることができる。したがって、調停機構100はネットワークセッション15における全ての通信を制御する。
【0018】
[00023]さらに、全ての通信は、DDLノード200、300、400、又は500と調停機構100との間のものである。一般に調停機構100は航空機であるが、ノード200、300、400、又は500のいずれも調停機構であり得る。調停機構100は地上にあってもよいが、航空機が無線信号を送信するための最も良い見通し線を有するので、一般に航空機に配置される。図1に示すように、別の航空機UAV2内のノード300は、航空機UAV1内の調停機構100を介してその他のノード200、400、又は500に中継することができる。この実施形態では、調停機構であることに加えて、DDLノード100はまた、それ自体のセッションビデオ、機体制御データ、又は伝達するべき他のデータを有してよい。したがって、DDLノード100は調停機構100における帯域幅の割当てにも関与する。
【0019】
[00024]従来のTDMAアプリケーションでは、予め定めたサイクルが使用される。本出願の様々な実施形態では、調停機構100は送信のための定期的なサイクルをセットアップすることができるが、セッション15の帯域幅ニーズに基づいて各ノード200、300、400、又は500に割り当てられた帯域幅を変えることができる。調停機構100は予め定めたサイクルに固定されない。各ノード200、300、400、又は500のための帯域幅はバーストごとに変わってよい。帯域幅をどのように割り当てるべきかについての決定は調停機構によって行われる。音声データだけなどの低帯域幅データがある場合は、調停機構は、TDMAに類似したさらに構造化されたネットワークをセットアップすることができる。データ要件が変わった場合は、調停機構100は帯域幅割当てを変えることができる。例えば、調停機構100は、新しいビデオの新しいフルフレーム全体を地上局GCU1に送るために高帯域幅を必要とする場合もあれば、その後、低帯域幅の増分ビデオを地上局GCU1に送るだけでよい場合もある。データの量が変わると、調停機構100は各ノード200、300、400、及び500への割当てを変えることができる。調停機構100はセッション15の中のデータ送信ニーズに対応することができる。
【0020】
ノードアドレッシング
[00025]図3A及び3Bは、地上制御局GCU1に接続されたラップトップ1の観点からの、例示的DDLセッション16のためのノードアドレッシングのブロック図を示す。図3Aは、DDLノード100、200、300、400、及び500のランダムユニット識別子(RUID)及び特定の入力/出力チャネル又はポートを示すブロック図を示す。DDLノード100、200、300、400、及び500の間の通信では、ランダムユニット識別子(RUID)(セッションユーザ識別子(SUID)と呼ばれることもある)及び特定の入力/出力チャネルはDDLポート番号により指定され、DDL制御には01、イーサネットには11、シリアル通信には21、LVDSすなわち低電圧差動信号には31、調停機構には02が指定される。
【0021】
[00026]通信では、ラップトップが接続される地上制御局DDRノードは、既知のDDLノードをIPポート番号範囲にマップして、ラップトップ上のソフトウェアが従来のIPアドレスとポート番号との対を使用してDDLノードにアドレス指定することができるようにする。図3Bは、地上制御局DDLノード200による、ネットワークセッション16の中の既知のネットワークノード100、200、300、400、及び500のマッピングの例を示すブロック図を示す。ラップトップ1 210は、ラップトップ1 210による使用のためのIPポート番号範囲に接続される。これは、ラップトップ1 210上のソフトウェアが従来のIPアドレスとポート番号との対を使用してDDLノードにアドレス指定することができるようにする。従来のIPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)及びベースポートアドレスは、ラップトップ1 210に提供するためにGCL1 DDLノード200によって生成される。DDLネットワーク表202は、セッション16のためのラップトップ1 210に提供するためにGCL1 DDLノード200によって割り当てられるベースポートアドレス、すなわち5000、50100、5200、5300、及び50400を有する従来のIPアドレス(xxx.xxx.xxx.xxx)の一例を示す。DDLノード200は、図3Aに示すRUIDアドレス及びポート番号を使用して、その他のDDLノード100、300、400、及び500と通信する。
【0022】
[00027]図3Aを参照すると、この例では、調停機構101及びUAV1システム102はそれぞれ別々のRUIDアドレス、0及び47034を有する。したがって、調停機構101及びUAVシステム102は別個のベースポート50000及び50100を割り当てられる。
【0023】
[00028]図3Bの例では、DDLノード500は受動的なリスナであり、したがって、ラップトップ1 210によってアドレス指定可能ではなく、したがって、DDLネットワーク表202には現れないことに留意されたい。他の実施形態では、RTV500はアドレス指定可能でよい。同様に、ラップトップ2 410は、この例ではアドレス指定可能ではないが、他の実施形態ではアドレス指定可能でよい。例えば、いくつかの実施形態では、RTV500又はラップトップ2 410は、テキスト又は他のメッセージを伝達するためにアドレス指定可能でよい。
【0024】
[00029]図3Bを参照すると、ラップトップを取り付けられている各DDLノードは、そのラップトップのために当該ノード自体のDDLネットワーク表(図示せず)を生成する。したがって、異なるDDLネットワーク表(図示せず)がラップトップ410のためにGCU2 DDLノード400によって生成される。
【0025】
メッセージ及びパケット
[00030]DDLメッセージはDDLノード間でコマンドを運ぶ。帯域幅割当て戦略は、DDLノードが他のDDLノードと通信するためにRFチャネルをどのように共用するかを管理し、外部デバイスへの接続及び外部デバイス間の接続をサポートする。DDLノード間の通信は、特定のヘッダ情報及びメッセージコンテンツを有するパケットの小さなセットで運ばれる。DDLノードは、表2に記載されたメッセージを介して相互に通信する。外部デバイスからのデータはこれらのメッセージの一つで搬送されることに留意されたい。
【0026】
[00031]図1を参照すると、様々な実施形態では、各ノード200、300、400、及び500が、必要とする量の帯域幅を調停機構100に要求する。下記表2に示すように、ノード200、300,400、及び500は、必要とする所望の量の帯域幅又は所望のBW、及び必要とする帯域幅の最低量又は必要とされるBWをも要求する。さらに、様々な実施形態では、データがそれに関連する固有のサイズを有してもよいので、ノード200、300,400、及び500は、サービス間隔と、スロットの開始時刻及び継続時間を使用してより多くのデータを送る前に待つための最も長い時間とを要求し、好ましい割当てサイズ又は割当てBWを要求することができる。これらの要求に基づいて、調停機構100はノード200、300、400、及び500のそれぞれに対する帯域幅を制御する。
【表2】

【0027】
[00032]表2のメッセージは、下記表3に記載されているフィールドも含むDDLパケットとして送信される。DDLメッセージは、受信機を支援するために表3に示すフィールドを含む。
【表3】

【0028】
例示的のシナリオ及びメッセージ
一つの航空機及び一つのGCS
(図4A及び4B)
[00033]図4A及び4Bは、一つのGCUによって制御される一つの航空機のためのミッション存続時間にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを示すブロック図である。簡単なミッションシナリオ600におけるこの例示的通信では、オペレータが一つのUAV及び一つのGCUの電源を入れ、航空機を飛行前の準備を行い、興味のある地域に飛行機を離陸させて飛行させ、その地域を観察させ、離陸場所に戻して着陸させる。
【0029】
[00034]このシナリオ600では、航空機は、ブロック610において進行中のセッションがあるかどうかを判定するためにリスンし、進行中のセッションはないと聞くと、この受信の地理的地域において、このチャネルのための調停機構の役割を引き受けてそれ自体のセッションを開始する。調停セッションは、いつでも、チェックインする可能性があるいかなるUAV及びGCUをも受け入れる準備ができている。調停機構は、フレーム620(フレーム番号1)において、最大の帯域幅をUAVダウンリンクビデオストリームのためのブロック624に割り当てる。これは、最初、チャネル上の他の需要量だけが比較的低いためであり、GCU1から航空機にフライトコマンドがアップリンクし、コンテンションスロット625が調停機構によって割り当てられ、新しいノードがチェックインして帯域幅を要求する。
【0030】
[00035]GCU1は調停機構を聞き、フレーム630(フレームM)において、セッションに参加して帯域幅割当てを取得する。フレーム630(フレームM)において、GCU1は、コンテンションスロット635において要求636を出し、フレーム640(フレームM+1)においてUAVを制御し、ミッションの継続時間中この制御を続ける。
【0031】
[00036]GCU1による要求636はフレーム640(フレームM+1)においてスロット646を与えられ、GCU1はコンテンションスロット645においてコマンド647を出す。コマンド647はフレーム650(フレームM+2)においてスロット657を与えられる。GCU1はコンテンションスロット655においてコマンド648を出す。GCU1はコマンドデータ657を送信するが、スロット657全体を必要とするわけではなく、したがって、調停機構は650eにおいてフレーム650を終了させ、次のフレーム660(フレームM+3)を開始し、ここでコマンド658はスロット667を与えられる。調停機構は新しい要求者のためにコンテンションスロット665を提供する。
【0032】
[00037]このチャネルに合わせ、このセッションのための正しい暗号鍵を有するRVTは、UAV1から送信されてきたビデオを見ることができる。
【0033】
ビデオ中継:2つの航空機及び一つのGCS
(図5A及び5B)
[00038]図5A及び5Bは、例示的ビデオリレーシナリオ700のためのミッション存続時間にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを示すブロック図である。この例では、オペレータは、一つのUAV1を「中継機」として使用して、第2のリモート「センサ」UAV2と通信する。センサUAV2は、GCU1の無線範囲を超えているか又はGCU1の見通し線内にないので、GCU1と直接通信することができない。オペレータは、まずGCU1及びリレーUAV1の電源を入れ、リレーUAV1を、予定した動作地域に到着したときにそこからGCU1及びセンサUAV2の両方と通信することができる中継局へ飛行させる。次いで、オペレータはセンサUAV2の電源を入れ、それをその動作地域に飛行させ動作させる。ミッションが完了すると、まずセンサUAV2が回収され、それに続いてリレーUAV1が回収される。中継ミッションの継続時間の延長は、電池切れが近づいたときにリレーUAV1から引き継ぐことにより達成することができ、これは下記の中継引継ぎシナリオである図6A及び6Bにおいて説明される。
【0034】
[00039]最初に電源を投入すると、リレーUAV2は進行中の存在するセッションを聞かず、この受信の地理的地域の中で、このチャネルのための調停機構の役割を引き受けることにより、それ自体のセッションを開始する。調停セッションは、いつでもチェックインすることができる追加のUAV及び追加のGCUを受け入れる準備ができている。フレーム710(フレームM)に示すように、GCU1はUAV1を制御しており、UAV1はスロット714において高帯域幅ビデオを送信している。チャネル上の他の要求が、GCU1からUAV1へのアップリンクのフライトコマンド716、及び、フレーム720(フレームM+1)に示されている、新しいノードがチェックインし帯域幅を要求するために調停機構によって割り当てられるコンテンションスロット725の機会だけなので、調停機構は最初に、それ自身のUAV1からダウンリンクビデオストリームへのビデオスロット714に最大帯域幅を割り当てる。この割当ては、リレーUAV1がその中継局へ飛行させられている間続く。
【0035】
[00040]リレーUAV1が飛行中であるとき、オペレータはセンサUAV2の電源を入れ、飛行準備をし、離陸させ、その動作地域に飛行させることができる。電源を投入すると、センサUAV2は、リレーUAV1によって行われる存在するセッションを聞き、そのビデオストリームをサポートするために高帯域幅の要求726でチェックインする。この例では、フレーム720(フレームM+1)において、調停機構はスロット725において新しい要求を促し、UAV2は適度の帯域幅ビデオ726を要求するが、それは容量を超える。調停機構は、前に724においてリレーUAV1ビデオに最大帯域幅を与えているので、今はセンサUAV2の要求を満たすために帯域幅割当てを調整しなければならない。調停機構は、その時に有効な帯域幅ポリシに基づいて帯域幅割当てを調整し、通常は現在のストリームの割当てを減らしてセンサUAV2に割当てを与える。センサUAV2ビデオストリームのための割当ては、リレーUAV1がセンサUAV1ストリームを受信してそれを送信するための必要性を認識して設定される。
【0036】
[00041]フレーム730(フレームM+2)において、GCU1はUAV2を制御し、スロット737においてパイロットコマンドを送る。フレーム740(フレームM+3)において、UAV2はスロット748及び749においてそれぞれテレメトリ及び非常に低い帯域幅ビデオを送信する。フレーム750(M+4)において、GCU1はUAV1にスロット757において最低帯域幅まで低減するように指令する。フレーム760(フレームM+5)において、UAV2はスロット768及び769においてそれぞれテレメトリ及び適度の帯域幅ビデオを送信する。フレーム770(フレームM+6)において、UAV2はテレメトリ778及びビデオ779を送信するが、スロット775全体を必要とするわけではなく、したがって、フレーム770(フレームM+6)は770eにおいて終了する。調停機構は次のフレーム780(フレームM+7)を早く開始する。フレーム780(フレームM+7)において、GCU1はスロット787においてパイロットコマンドをUAV2に送る。フレーム790(フレームM+8)において、UAV2はスロット798及び799においてそれぞれテレメトリ及び適度の帯域幅ビデオを送信する。
【0037】
[00042]調停機構はセッションを制御し、したがって、調停機構はフレーム710においてGCU1に帯域幅を与える。調停機構はフレーム720において新しい要求を促す。フレーム730において調停機構はGCU1に帯域幅を与える。フレーム740において調停機構はUAV2に利用可能な帯域幅を与える。フレーム750において調停機構はGCU1に帯域幅を与える。調停機構はフレーム760及び770においてUAV2に適度の帯域幅を与える。次いで、フレーム780において調停機構はGCU1に帯域幅を与える。その後、調停機構はフレーム790においてUAV2に適度な帯域幅を再度与える。
【0038】
[00043]このチャネルに合わせ、このセッションのための正しい暗号鍵を有するRVTは、リレー航空機から送信されてきたビデオを見ることができる。
【0039】
中継の引継ぎ:二つの航空機と二つのGCS
(図6A及び6B)
[00044]図6A及び6Bは、例示的ビデオリレーシナリオ800のためのミッションの一部にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを示すブロック図である。この例では、新しい航空機UAV2がリレー航空機UAV1をリリーフしたときにミッションの一部にわたる調停サイクルの送信スロット割当てを行う。オペレータは一つの航空機を「中継機」として使用して他の航空機又はGCUと通信しており、そのリレー航空機はその航続時間の限界に達する。オペレータはリリーフUAV2の電源を入れ、リリーフUAV2を中継局へ飛行させ、そこでリリーフUAV2はリレーUAV1からのセッション情報をダウンロードし、調停機構の役割を引き受ける。
【0040】
[00045]フレーム810(フレームM)において、調停機構はスロット816においてGCU1に帯域幅を与え、GCU1は816においてデータをその外部クライアントからその外部クライアントのためのGCU2に転送する。フレーム820(フレームM+1)において、調停機構はスロット826においてGCU2に帯域幅を与える。GCU2は、データ826をその外部クライアントから該外部クライアントのためのGCU1に転送する。フレーム830(フレームM+2)において調停機構は新しい要求を促し、したがって、UAV2は起動して進行中のセッションを検出し、UAV2はコンテンションスロット835を待ち、次いでスロット836においてそのテレメトリを送信するための帯域幅を要求する。フレーム840(フレームM+3)において、調停機構はUAV2に帯域幅を与え、UAV2はスロット846においてそのテレメトリを送信する。
【0041】
[00046]フレーム850(フレームN)の前に、UAV2は離陸して局へ飛行する。フレーム850(フレームN)において、調停機構はGCU1に帯域幅を与え、GCU1はUAV2に856において調停機構を引き受けるように指令する。フレーム860(フレームN+1)において、UAV1における調停機構はUAV2に帯域幅を与え、UAV2はUAV1における調停機構に866においてセッション調停機構の役割を放棄するように要求する。フレーム870(フレームN+2)において、UAV1における調停機構はスロット876においてその調停表を送信して、クライアントに再度チェックインするように強制することなくUAV2が調停機構の役割を引き受けることができるようにするので、UAV1における調停機構による割当てスロットの授与はない。フレーム880(フレームN+3)において、UAV2は調停機構の役割を引き受け、GCU2に帯域幅を与え、GCU2は896においてその外部クライアントのために当該外部クライアントからGCU1にデータを転送する。フレーム890(フレームN+4)において、UAV2における調停機構はGCU1に帯域幅を与え、GCU1は896においてその外部クライアントのために当該外部クライアントからGCU2にデータを転送する。
【0042】
[00047]「一つの実施形態(one embodiment)」又は「ある実施形態(an embodiment)」を少しでも参照することは、この実施形態に関連して説明された特定の特徴、構成、又は特性が、所望される場合は、実施形態に含まれてもよいことを意味することは留意するに値する。本明細書の様々な場所における「一実施形態では(in one embodiment)」という句の出現は、必ずしも全て同じ実施形態を表しているわけではない。
【0043】
[00048]本明細書で提供される例示及び例は、説明を目的とするためのものであり、添付の特許請求の範囲の範囲を限定することを意図するものではない。本開示は、本発明の原理の例示とみなされるべきであって、本発明及び/又は例示された実施形態の請求項の趣旨及び範囲を限定することを意図するものではない。
【0044】
[00049]本発明の特定の用途のために当業者は本発明に修正を加えるであろう。
【0045】
[00050]本特許に含まれる議論は、基本的な説明として役立つものとする。特定の議論は、可能な実施形態全てを明示的に説明することができるわけではなく、代替形態が暗示されていることに留意されたい。さらに、この議論は、本発明の一般的な性質を十分に説明することができるわけではなく、各特徴又は要素が実際にどれほど代表的な又は同等の要素であり得るかを明示的に示すことができるわけでもない。さらに、これらの要素は本開示に暗示的に含まれる。本発明が装置指向の専門用語で記述されている場合には、装置の各要素は機能を暗示的に実行する。本発明の本質から逸脱することなく、様々な変更が行われてもよいことも理解されたい。そのような変更も本記述に暗示的に含まれる。さらに、これらの変更は本発明の範囲に含まれる。
【0046】
[00051]さらに、本発明及び請求項の様々な要素のそれぞれも様々なやり方で達成され得る。本開示は、そのような各変形形態を、それが任意の装置実施形態の変形形態であっても、方法実施形態であっても、さらには単にこれらの実施形態の任意の要素の変形形態であっても、包含すると理解されたい。特に、本開示は本発明の要素に関するので、各要素の用語は、たとえ機能又は結果しか同じでなくても、同等の装置用語によって表されてもよいことを理解されたい。そのような同等の、より広い、さらにはより一般的な用語は、各要素又は動作の記述に包含されるとみなされるものとする。そのような用語は、本発明が権利を有する暗示的に広い適用範囲を明示的にすることが望まれる場合は、置き換えられてもよい。全ての動作はその動作を行う手段又はその動作を生じさせる要素として表されることが可能であることを理解されたい。同様に、開示される各物理的要素は、その物理的要素が容易にする動作の開示を包含すると理解されたい。そのような変更及び代替用語は本記述に明示的に含まれると理解されたい。
【0047】
[00052]本発明をいくつかの実施形態に関連して説明してきたが、当業者は今や確かに修正を思いつくであろう。本明細書における例示的実施形態は限定することを意図するものではなく、特徴の様々な構成及び組合せが可能である。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によって必要とされる場合を除いて、開示された実施形態に限定されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
調停機構及び複数のクライアントノードを備え動的送信制御を有する無線ネットワークであって、前記調停機構が、通信動作サイクルを定義し、前記複数のクライアントノードからの帯域幅の要求に応答してサイクルごとに前記複数のクライアントノードのそれぞれに帯域幅を割り当てることにより、前記クライアントノードの動作を制御する、無線ネットワーク。
【請求項2】
前記調停機構が前記帯域幅の要求に基づいて前記動作サイクルを変更する、請求項1に記載の無線ネットワーク。
【請求項3】
前記調停機構が前記複数のクライアントノードからの前記帯域幅の要求に優先順位を付け、動作サイクルにおいて各要求の優先順位に基づいて帯域幅を割り当てる、請求項2に記載の無線ネットワーク。
【請求項4】
前記調停機構が前記複数のクライアントノードからの前記帯域幅の要求に優先順位を付け、動作サイクルにおいて各要求の優先順位に基づいて帯域幅を割り当てる、請求項1に記載の無線ネットワーク。
【請求項5】
前記調停機構が要求に基づいてセッション調停機構としての制御を別のノードに移す、請求項1に記載の無線ネットワーク。
【請求項6】
前記調停機構がセッション調停機構としての制御を放棄する前に要求に基づいて調停表を送信する、請求項5に記載の無線ネットワーク。
【請求項7】
各動作サイクルが時間セグメントの集合に分割され、
前記帯域幅の割当てが、帯域幅を要求する前記複数のクライアントノードのそれぞれについての送信開始時間及び送信継続時間を割り当てるステップと、前記複数のクライアントノードからの前記帯域幅の要求に応答して、帯域幅を要求する前記複数のクライアントノードのそれぞれについての前記送信開始時間及び前記送信継続時間を変更するステップとを含む、
請求項1に記載の無線ネットワーク。
【請求項8】
前記調停機構が一台の地上局を含み、前記複数のクライアントノードが一機の無人機を含む、請求項1に記載の無線ネットワーク。
【請求項9】
前記複数のクライアントノードが複数の無人機を含む、請求項8に記載の無線ネットワーク。
【請求項10】
前記調停機構が一機の無人機を含み、前記複数のクライアントノードが一台の地上局を含む、請求項1に記載の無線ネットワーク。
【請求項11】
前記複数のクライアントノードが一機の無人機をさらに備える、請求項10に記載の無線ネットワーク。
【請求項12】
前記帯域幅の割当てが、前記複数のクライアントノードに送信開始時間及び送信継続時間を割り当てるステップと、前記複数のクライアントノードからの要求に応答して前記複数のクライアントノードについての前記送信開始時間及び前記送信継続時間を変更するステップとを含むように、前記調停機構が構成されている、請求項1に記載の無線ネットワーク。
【請求項13】
前記帯域幅の割当てが、オペレータに応答して前記帯域幅を割り当てるステップを含むように、前記調停機構が構成されている、請求項1に記載の無線ネットワーク。
【請求項14】
前記帯域幅の割当てが、前記複数のクライアントノードのそれぞれによる前記ビデオ品質送信を制御するステップを含むように、前記調停機構が構成されている、請求項13に記載の無線ネットワーク。
【請求項15】
前記帯域幅の割当てが、a)フルビデオ、b)品質が劣化したビデオ、c)静止画像、又はd)帯域幅を要求しているクライアントノードのためのビデオ画像がないことのうちの少なくとも一つのために帯域幅を割り当てるステップを含むように、前記調停機構が構成されている、請求項14に記載の無線ネットワーク。
【請求項16】
前記ノードが、オペレーティングシステムによって制御されるトランシーバを備える、請求項1に記載の無線ネットワーク。
【請求項17】
複数のノードを有する無線ネットワーク上で通信するための方法であって、
前記無線ネットワーク上の前記複数のノードのうちの少なくとも一つの非調停ノードの通信を制御するための調停機構として機能するノードを選択するステップと、
前記少なくとも一つの非調停ノードからの所望の帯域幅の要求を前記調停機構において受信するステップと、
前記要求に基づいて前記少なくとも一つの非調停ノードに割り当てられた前記帯域幅を動的に調整するステップであって、動作サイクルを定義し、前記少なくとも一つの非調停ノードにサイクルごとの送信開始時間及び継続時間を割り当てるために前記調停機構を使用する、該調整するステップと
を含む方法。
【請求項18】
ノードを選択する前記ステップでは、(a)地上ユニット、(b)無人機、又は(c)有人機体のうちの一つを選択する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ノードを選択する前記ステップでは、無人機を前記調停機構として選択する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
調停機構として機能するノードを選択する前記ステップでは、ノードの電源を入れ、存在するDDLセッションをモニタリングし、進行中のDDLセッションがない場合に調停機構の役割を引き受ける、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
存在するDDLセッションをモニタリングする前記ステップではチャネルの中でモニタリングし、
調停機構の役割を引き受ける前記ステップでは、前記チャネルの中でDDLセッション検出されない場合に前記チャネルの中でDDLセッションを開始する、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
要求を受信する前記ステップでは、非調停ノードからの前記所望の帯域幅割当ての最初の要求を受信し、前記要求を行っている非調停ノードがDDLセッションに加わるように前記最初の要求に応答して帯域幅割当てを許可する、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記調停機構が無人機であり、前記非調停ノードが地上ユニットであり、
前記無人機のための機体制御コマンドを前記非調停ノードから受信するステップと、
前記非調停ノードからの前記機体制御コマンドに従って前記調停機構を操作するステップと
をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記調停機構が第1の無人機であり、前記非調停ノードが地上ユニットであり、
第2の無人機のための機体制御コマンドを前記非調停ノードから受信するステップと、
前記機体制御コマンドを前記第2の無人機に渡すステップと
をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
調停機構として機能するノードを選択する前記ステップでは、前記セッションのために新しい調停機構を設けるために前記調停機構の役割を非調停ノードに移す、請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記非調停ノードからの要求に応じて前記新しい調停機構に前記役割を移す、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記調停機構を使用して少なくとも2つの非調停ノード間でデータを中継するステップをさらに備える、請求項17に記載の方法。
【請求項28】
少なくとも2つの非調停ノード間でデータを中継するステップでは、(a)機体制御、(b)ビデオ、(c)他のセンサ若しくはセンサ由来のデータ、(d)音声、(e)インスタントメッセージング、又は(f)ミッション情報のうちの少なくとも一つを含むデータを中継する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
帯域幅を調整する前記ステップでは、さらに、中継するために前記データに優先順位を付け、前記データの優先順位に基づいて前記データのフローを制御する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
帯域幅を調整する前記ステップでは、さらに、帯域幅の要求に優先順位を付け、動作サイクルにおいて前記データの優先順位に基づいて帯域幅を割り当てる、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
帯域幅を調整する前記ステップでは、さらに、帯域幅の要求に優先順位を付け、動作サイクルにおいて各要求の優先順位に基づいて帯域幅を割り当てる、請求項17に記載の方法。
【請求項32】
帯域幅を調整する前記ステップが、前記調停機構を使用して前記動作サイクルを定義するサブステップを含み、該サブステップでは、前記動作サイクルを時間セグメントの集合に分割し、前記無線ネットワークにおける前記少なくとも一つの非調停ノードに開始時間セグメント及びいくつかの時間セグメントを割り当てる、請求項17に記載の方法。
【請求項33】
前記少なくとも一つの非調停ノードが複数の非調停ノードを備えることで、
前記選択するステップでは、前記複数の非調停ノードの前記無線ネットワーク上で通信を制御するために調停機構として機能するノードを選択し、
受信する前記ステップでは、前記調停機構において前記複数の非調停ノードから所望の帯域幅の要求を受信し、
調整する前記ステップが、前記要求に基づいて前記複数の非調停ノードに割り当てられた前記帯域幅を動的に調整するサブステップを含み、該サブステップでは、動作サイクルを定義し、前記複数の非調停ノードのそれぞれの各サイクルに送信開始時間及び継続時間を割り当てるために、前記調停機構を使用する、
請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【公表番号】特表2013−504943(P2013−504943A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528952(P2012−528952)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/048539
【国際公開番号】WO2011/032051
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(510280187)エアロヴァイロンメント インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】