説明

無線機

【課題】センサを内蔵した無線機において、簡易に防水構造を構成することが可能な無線機を提供する。
【解決手段】筐体と、筐体に形成された集音用の透孔と、筐体内に収納された集音マイクと、集音マイクに隣接して筐体内に収納されたセンサと、筐体に透孔を封鎖するように配された防水シートと、集音マイク及びセンサと防水シートとの間に位置し、空洞部が形成されたパッキングと、を備える。また、集音マイクにより音声が検出された場合又はPTTが押下された場合に、気圧センサの動作を停止する又は気圧センサから送信される信号を無効とする処理を行う制御部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサを内蔵した無線機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯して使用可能な無線機が知られている。この携帯用無線機に、例えば気圧センサのようなセンサを内蔵するケースが存在する。
【0003】
図7は、気圧センサを内蔵した従来型の無線機200の外観図である。
図7に示すように、従来型の無線機200は、アンテナANTと、表示部2と、操作部3と、PTT(Push To Talk)9を備える。また、従来型の無線機200は、スピーカ4と、マイク5と、気圧センサ6と、を筐体内部に内蔵し、スピーカ4から受信音を出力するためのスピーカ用孔41と、マイク5に音声を伝えるためのマイク用孔51と、気圧センサ6を外気に触れさせるためのセンサ用孔61と、を筐体外部に備える。
また、PTT9は側面に設けられたスイッチであり、押すことにより無線機200は送信状態となる。
【0004】
このように、気圧センサを内蔵した従来型の無線機の場合、気圧センサを外気と触れさせるため、筐体の任意の位置に孔(センサ用孔61)を開ける必要がある。
筐体の任意の位置に孔を開けた装置として、例えば特許文献1には、スピーカの内周側に挿通する排気孔を形成し、この排気孔を介してスピーカ内の排気を行うことで、振動時の気圧変化によるスピーカのストレスを低減させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−228303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、携帯用無線機は、屋外で使用することが多く、防水性能の向上が求められる。そのため、パッキンなどを使用した防水構造が必要であるが、センサ用の孔を開けることで構造が複雑化してしまう。
また、携帯用無線機は、通常手で持って使用することが多いが、利用者によって持ち方が一様ではない。そのため、気圧センサを外気と触れさせるためにわざわざ設けた孔を、装置を持つ手によって塞いでしまう虞がある。
また、センサ用孔が手で覆われないように、ツマミなどの複雑な形状の部分に孔を設けるようにすると、防水構造がより複雑になったり、或いは防水性能自体を満たさなくなったりしてしまう。
【0007】
本発明は、センサを内蔵した無線機において、簡易に防水構造を構成することが可能な無線機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、無線機において、筐体と、前記筐体に形成された集音用の透孔と、前記筐体内に収納された集音マイクと、前記集音マイクに隣接して前記筐体内に収納されたセンサと、前記筐体に前記透孔を封鎖するように配された防水シートと、前記集音マイク及び前記センサと前記防水シートとの間に位置し、空洞部が形成されたパッキングと、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無線機において、前記パッキングの空洞部は、前記集音マイク及び前記センサの双方に跨って連通する空洞であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の無線機において、前記パッキングの空洞部には前記集音マイクと前記センサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、前記筐体の前記防水シート側には前記センサ側の独立した空洞に対応する位置に透孔と連通している凹部が形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の無線機において、前記パッキングの空洞部には前記集音マイクと前記センサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、前記独立した空洞同士は通気孔により互いに連通されていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の無線機において、前記パッキングの空洞部には前記集音マイクと前記センサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、前記筐体には前記パッキングの各独立した空洞に対応する位置に凹部が形成され、前記凹部同士は通気孔により互いに連通されていることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の無線機において、前記センサは、外気圧の変化を検出する気圧センサであることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の無線機において、前記集音マイクが前記音声を検出した場合に、前記気圧センサの動作を停止する又は前記気圧センサから出力される信号を無効とする処理を行う制御部を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の無線機において、押下されているときに音声を送信するPTTをさらに備え、前記PTTが押下された場合に、前記気圧センサの動作を停止する又は前記気圧センサから出力される信号を無効とする処理を行う制御部を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、センサを内蔵した無線機において、簡易に防水構造を構成することが可能な無線機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態に係る無線機100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る無線機100の外観図である。
【図3】本発明に係る第1実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る第2実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る第3実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る第4実施形態を示す断面図である。
【図7】気圧センサを内蔵した従来型の無線機200の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る無線機100の概略構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る無線機100は、送信側、受信側で特に構成的な差異はない。
図1に示すように、無線機100は、通信部1と、表示部2と、操作部3と、スピーカ4と、マイク5と、気圧センサ6と、信号処理部7と、制御部8と、PTT9と、を備えて構成される。
【0020】
通信部1は、受信部11と、送信部12と、を備えて構成される。
受信部11は、アンテナANTを介して他の無線機から送信された電波を受信し、受信した電波に対して復調処理等を施した後、制御部8へと復調した音声信号等を出力する。
送信部12は、制御部8から出力された音声信号等に対して変調処理等を施した後、アンテナANTを介して当該変調された電波を送信する。
【0021】
表示部2は、例えば、液晶や有機EL(Electro Luminescence)等のディスプレイを備え、制御部8から出力された表示データに基づいて、各種情報(ヘルプ表示用のガイド情報等)を表示する。
操作部3は、例えば、電源キー、数字キー等の複数のキーを備える。ユーザによって操作部3の何れかのキーが押下されると、押下されたキーに対応した要求を示す操作信号が制御部8へと出力され、制御部8において所定の処理が実行される。
【0022】
スピーカ4は、制御部8から出力された音声信号(例えば、受信電波に含まれる音声信号)を増幅して、これに基づく音声を出力する。
マイク5は、ユーザから発せられた音声を音声信号に変換して制御部8へと出力する。
【0023】
気圧センサ6は、ビルや山などを移動する際の高低差を求めるために気圧を検出するセンサである。気圧センサ6は、検出した気圧を表す信号を制御部8へと出力する。
【0024】
信号処理部7は、制御部8から出力される制御信号に基づいて各種設定を行う。設定の内容は、例えば制御部8によりヘルプ表示の制御信号が送信されてきた場合に表示部2にヘルプ表示を行わせるための設定、或いはヘルプ表示解除の制御信号が送信されてきた場合に表示部2のヘルプ表示を解除させるための設定等である。
【0025】
制御部8は、例えば、CPU(Central Processing Unit)81、RAM(Random Access Memory)82、ROM(Read Only Memory)83等を備えて構成され、無線機100の各部を制御する。
CPU81は、ROM83に格納された処理プログラム等を読み出し、その処理プログラムをRAM82に展開して実行することにより、無線機100全体の制御を行う。
RAM82は、CPU81により実行された処理プログラム等を、RAM82内のプログラム格納領域に展開するとともに、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等をデータ格納領域に格納する。
ROM83は、例えば、半導体メモリ等で構成され、処理プログラムやデータ等が予め記憶されている。
【0026】
PTT9は、押下されているときに音声を送信する送信ボタンであり、ユーザから送信開始の指示操作を受け付けると、送信開始の指示信号を制御部8に出力する。具体的には、ユーザによりPTT9が押下された状態で、マイク5に入力音声が入力されると、マイク5は、当該入力された入力音声に応じた音声(音声信号)を制御部8に供給する。
なお、PTT9が押下された状態で、マイク5に入力音声が入力された場合、制御部8の制御により、気圧センサ6による気圧の測定機能を停止する。これは、PTT9を利用して通話が行われている場合、気圧センサ6に対して音声や息による圧力がかかり、正常な測定を行うことができないための処置である。PTT9が押下された状態でマイク5に入力音声が入力されたことを検出する方法としては、マイク5が音声を検出したこと又はPTT9が押下されたことを制御部8が認識することが考えられる。
【0027】
このように、マイク5により音声が検出された場合、又はPTT9が押下された場合に、気圧センサ6の動作を停止する又は気圧センサ6から送信される信号を無効とする処理を行う制御部8を備える。これにより、通話中の音声や息による圧力で気圧測定に誤動作が生じることを防止することができる。
【0028】
図2は、本実施形態に係る無線機100の外観図である。
図2に示すように、無線機100は、アンテナANTと、表示部2と、操作部3と、PTT9と、を備えて構成される。無線機100は、従来型の無線機200同様、スピーカ4と、マイク5と、気圧センサ6と、を筐体内部に内蔵し、スピーカ4から受信音を出力するためのスピーカ用孔41と、マイク5に音声を届けるためのマイク用孔51を筐体外部に備えるが、従来型の無線機200とは異なり、気圧センサ6を外気に触れさせるためのセンサ用孔を個別には設けず、マイク用孔51をセンサ用孔として兼用する。なお、本実施形態では、Sの位置がセンサ用孔に当たり、当該位置付近に気圧センサ6が配置されている旨の表示を行う。当該Sの部分の断面図を図3〜図6に示す。
【0029】
(第1実施形態)
図3は、本発明に係る第1実施形態を示す断面図である。
図3に示すように、無線機100の筐体Xには集音マイク(マイク5)の集音用の透孔(マイク用孔51)が設けられている。このマイク用孔51に面して筐体X内にマイク5が収納されている。また、マイク5に隣接して筐体X内にセンサ(気圧センサ6)が収納されている。
【0030】
無線機100の筐体Xにはマイク用孔51を封鎖するように防水シート52が配されている。この防水シート52は、例えばゴアテックスやミクロテックス(いずれも商標名)といった防水透湿性素材で作られた防水シートである。防水シート52は、防水性とともに通気性を有するため、マイク用孔51から進入した水様成分が筐体X内部に漏れることを防止する働きをなすとともに、外気や音響振動を透過させる。
【0031】
マイク5及び気圧センサ6と防水シート52との間にはパッキング(防水パッキング53)が介在されている。この防水パッキング53には、マイク用孔51及び防水シート52を通じて伝達される音響振動をマイク5に伝達し、かつ外気を気圧センサ6に伝達する空洞部h1が形成されている。パッキングの空洞部h1は、マイク5及び気圧センサ6の双方に跨って連通する空洞である。
防水パッキング53は、例えばシリコン樹脂等の弾性素材によって構成され、防水シート52とともに、マイク5及び気圧センサ6を濡らすことを防止する働きをなすものである。また、防水パッキング53は、筐体Xからの振動や衝撃等を吸収することで、マイク5に余計な雑音を集音させない役割を担っている。
プリント板54は、集積回路、抵抗器、コンデンサー等の多数の電子部品を表面に固定し、その部品間を配線で接続することで電子回路を構成する板状又はフィルム状の部品であり、マイク5及び気圧センサ6を固定的に配置している。
【0032】
第1実施形態に係る無線機100においては、マイク用孔51から筐体X内に進入しようとする水分を防水シート52にて遮断する。また、万が一防水シート52を水分が透過した場合を想定して、防水パッキング53による二重の防水機能を設けている。一方、マイク用孔51を封鎖するように配された防水シート52は通気性を有し、かつ防水パッキング53においてマイク5及び気圧センサ6との間に空洞部h1を形成しているため、マイク5による音声の集音、及び気圧センサ6による気圧の測定を正常に行うことを可能としている。
【0033】
このように、本実施形態に係る無線機100は、筐体(筐体X)と、筐体に形成された集音用の透孔(マイク用孔51)と、筐体内に収納された集音マイク(マイク5)と、集音マイクに隣接して筐体内に収納されたセンサ(気圧センサ6)と、筐体に透孔を封鎖するように配された防水シート(防水シート52)と、集音マイク及びセンサと防水シートとの間に位置し、集音用の透孔及び防水シートを通じて伝達される音響振動を集音マイクに伝達し、かつ外気をセンサに伝達する空洞部が形成されたパッキング(防水パッキング53)と、を備える。
【0034】
すなわち、元々構造的に孔が開いていたマイク用の孔を利用するため、新たにセンサ用の孔を開けることなく簡易に防水構造を構成することができ、防水性能の向上を図ることができる。また、利用者は、一般にマイク用孔に向かって通話するため、マイク用孔付近を手で持つことはなく、気圧センサ用の孔を手で塞ぐ虞はなくなる。
また、マイク用孔と気圧センサ用孔を同じにすることで、音圧による気圧測定の誤差を少なくすることができる。
【0035】
(第2実施形態)
図4は、本発明に係る第2実施形態を示す断面図である。なお、図4において、図3と同様の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、第2実施形態に係る無線機100は、マイク5と気圧センサ6の高さが異なる場合の構成について説明したものである。
【0036】
第2実施形態に係る無線機100は、防水パッキング53の空洞部にマイク5と気圧センサ6のそれぞれに対応した独立の空洞h2、h3が形成されている。また、マイク5及び気圧センサ6に通気させるため、マイク用孔51には気圧センサ6側の独立空洞h3に対応する位置に空洞h4が形成されている。さらに、上記した空洞h4内に支柱Tを設けている。この支柱は防水パッキング53のうち空洞h2、h3により分断された部分を支えるためのものである。ただし、マイク用孔51と空洞h4との間を完全に塞いでしまうと気圧センサ6に空気が行き届かなくなるため、マイク用孔51と空洞h4との間を分断しないように空洞を確保している。
【0037】
このように、第2実施形態に係る無線機100において、パッキングの空洞部には集音マイクとセンサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、筐体の防水シート側にはセンサ側の独立した空洞に対応する位置に透孔と連通している凹部が形成されている。
これにより、マイクと気圧センサの高さが異なる場合であっても、容易に防水構造を構成することが可能となる。
【0038】
(第3実施形態)
図5は、本発明に係る第3実施形態を示す断面図である。なお、図5において、図3及び図4と同様の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図5に示すように、第3実施形態に係る無線機100は、マイク5と気圧センサ6の高さが異なる場合の構成について説明したものであり、同様の構成について示した図4の変形例である。
【0039】
第3実施形態に係る無線機100は、第2実施形態に係る無線機100同様、防水パッキング53の空洞部にマイク5と気圧センサ6のそれぞれに対応した独立の空洞h2、h3が形成されている。また、第2実施形態では、マイク用孔51において気圧センサ6側の独立空洞h3に対応する位置に空洞h4を形成したが、本実施形態では、当該独立の空洞h2、h3同士を通気孔h5により互いに連通させるようにし、防水構造をより簡易なものにしている。なお、通気孔h5は、防水パッキング53を金型で製作することを考慮すると、空洞h2、h3同士の内壁を連通する孔を形成することは容易ではないため、図5に示すように溝状であることが好ましい。
【0040】
このように、第3実施形態に係る無線機100において、パッキングの空洞部には集音マイクとセンサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、独立した空洞同士は通気孔により互いに連通されている。
これにより、容易に防水構造を構成することが可能となる。
【0041】
(第4実施形態)
図6は、本発明に係る第4実施形態を示す断面図である。なお、図6において、図3〜図5と同様の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、第4実施形態に係る無線機100は、マイク5と気圧センサ6の高さが異なる場合の構成について説明したものであり、同様の構成について示した図4及び図5の変形例である。
【0042】
第4実施形態に係る無線機100は、第2実施形態及び第3実施形態に係る無線機100同様、防水パッキング53の空洞部にマイク5と気圧センサ6のそれぞれに対応した独立の空洞h2、h3が形成されている。一方、第2実施形態及び第3実施形態に係る無線機100と異なり、マイク用孔51には防水パッキング53の各独立の空洞h2、h3に対応する位置に空洞h4、h6が形成されている。このような構成をとることで、使用する防水シート52の面積を小さくすることができる。また、空洞h4、h6同士は通気孔h7により互いに連通されている。従って、気圧センサ6への通気性を確保することができる。
【0043】
このように、第4実施形態に係る無線機100において、パッキングの空洞部には集音マイクとセンサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、筐体にはパッキングの各独立した空洞に対応する位置に凹部が形成され、凹部同士は通気孔により互いに連通されている。
これにより、使用する防水シートの面積を小さくすることができ、コストの削減を図ることが可能となる。
【0044】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0045】
例えば、上記実施形態では、無線機100に内蔵するセンサとして気圧センサ6を例示して本発明を適用しているが、例えば図7に示すように、湿度センサ9に適用するようにしてもよい。また、ガスセンサや温度センサなどの外気に触れることを要するセンサであれば、気圧センサ6の代わりに本発明を適用することが可能である。
【0046】
また、第4実施形態に係る無線機100の通気孔h7は、空洞状ではなく溝状であってもよい。
【0047】
その他、無線機100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0048】
100 無線機
1 通信部
11 受信部
12 送信部
2 表示部
3 操作部
4 スピーカ
5 マイク
6 気圧センサ
7 信号処理部
8 制御部
81 CPU
82 RAM
83 ROM
9 PTT

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に形成された集音用の透孔と、
前記筐体内に収納された集音マイクと、
前記集音マイクに隣接して前記筐体内に収納されたセンサと、
前記筐体に前記透孔を封鎖するように配された防水シートと、
前記集音マイク及び前記センサと前記防水シートとの間に位置し、空洞部が形成されたパッキングと、
を備えることを特徴とする無線機。
【請求項2】
前記パッキングの空洞部は、前記集音マイク及び前記センサの双方に跨って連通する空洞であることを特徴とする請求項1に記載の無線機。
【請求項3】
前記パッキングの空洞部には前記集音マイクと前記センサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、
前記筐体の前記防水シート側には前記センサ側の独立した空洞に対応する位置に透孔と連通している凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機。
【請求項4】
前記パッキングの空洞部には前記集音マイクと前記センサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、
前記独立した空洞同士は通気孔により互いに連通されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機。
【請求項5】
前記パッキングの空洞部には前記集音マイクと前記センサのそれぞれに対応し独立した空洞が形成され、
前記筐体には前記パッキングの各独立した空洞に対応する位置に凹部が形成され、前記凹部同士は通気孔により互いに連通されていることを特徴とする請求項1に記載の無線機。
【請求項6】
前記センサは、外気圧の変化を検出する気圧センサであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の無線機。
【請求項7】
前記集音マイクが前記音声を検出した場合に、前記気圧センサの動作を停止する又は前記気圧センサから出力される信号を無効とする処理を行う制御部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の無線機。
【請求項8】
押下されているときに音声を送信するPTTをさらに備え、前記PTTが押下された場合に、前記気圧センサの動作を停止する又は前記気圧センサから出力される信号を無効とする処理を行う制御部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の無線機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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