説明

無線設定制御装置、その制御方法、および制御プログラム

【課題】プリンタなどの情報処理装置における無線設定を極めて容易として、コストアップを抑制する。
【解決手段】PC160は所定の無線設定機能を備えるプリンタ100とUSBを介して接続され、AP110とプリンタとの無線通信の設定を行う際の無線設定制御を行う。PCはUSBを介してプリンタに対して無線設定の開始を指示するとともに、有線LAN120を介してAPに対してプリンタとの無線設定の開始を指示する。PCは無線設定の開始指示に応じてプリンタおよびAPとの間で行われた無線設定の結果である設定結果通知を受けると、当該設定結果通知を表示部に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置などの情報処理装置に無線設定を行うための無線設定制御装置に関し、特に、情報処理装置において無線通信のための設定を行う方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、画像形成装置などの情報処理装置において、外部機器と無線通信を行う際には初期設定を行う必要がある。例えば、情報処理装置と無線アクセスポイント(AP)との通信設定においては、例えば、AOSS(AirStation One−Touch Secure System)およびWPS(Wi−Fi Protected Setup)が知られている。
【0003】
このAOSSは、バッファロー社の無線LANルータなどが備える簡易設定機能である。また、WPSは、無線LAN関連の業界団体Wi−Fi Alliance
が定める規格である。
【0004】
無線設定の際には設定すべき項目数および選択肢が多く、しかもその用語が難解であるため、初心者にとっては無線設定を行うことが極めて難しい。一方、上記のAOSSおよびWPSでは、AOSS又はWPSに対応した無線機器同士において簡単な操作で無線設定が行え、無線設定を初心者でも容易に行うことが可能である。
【0005】
さらに、PCなどのコンピュータと画像形成装置とを直接接続して、コンピュータ上の設定ユーティリティ(アプリケーションプログラム)によって画像形成装置における無線設定が行われている。加えて、画像形成装置に備えられた入力パネルを用いてユーザーが無線設定を行うようにしたものもある。
【0006】
ところで、無線通信環境に通信端末装置(例えば、デジタルスチルカメラ)を新規に接続して通信確立を行う際には、通信設定項目をユーザーが確認して通信端末装置に設定する必要がある。ところが、このような設定操作はユーザーにとって一般に面倒である。
【0007】
一方、無線通信機能および有線通信機能を備える通信端末装置において、PCなどのコンピュータに設定されている無線設定情報を、有線通信機能を用いてコンピュータから取得するようにしたものがある。そして、当該無線設定情報を無線通信機能を用いた無線通信の際の無線設定情報として利用するようにしている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−74556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述のAOSSおよびWPSは無線通信装置をピアツーピア接続で利用する際の無線設定で用いられる。そして、AOSS又はWPSを用いて無線設定を行う場合には、画像形成装置などの情報処理装置には最小限のボタン入力装置が必要となる。無線設定を行う際には、APおよび情報処理装置の近くで操作を行う必要がある。
【0010】
一方、PIN(personal identification number)コードを入力して無線設定を行う場合には、当該PINコードを入力するためのパネル入力装置が必要となる。そして、PINコードを入力する際には入力ミスが発生することがある。
【0011】
加えて、画像形成装置などの情報処理装置においては、コストを安価とすることを考慮すると、情報処理装置にパネル入力装置を備えることが難しい。
【0012】
いずれにしても、画像形成装置などの情報処理装置において無線設定を行う際には、ユーザーにとってはその設定が面倒であり、しかも無線設定のための入力装置を設けるとなるとコストアップとなってしまうという課題がある。
【0013】
従って、本発明の目的は情報処理装置における無線設定が極めて容易でしかもコストアップすることのない無線設定制御装置、その制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するため、本発明による無線設定制御装置は、所定の無線設定機能を備える情報処理装置と有線回線を介して接続され、無線アクセスポイントと前記情報処理装置との無線通信の設定を行う際の無線設定制御を行う無線設定制御装置であって、前記有線回線を介して前記情報処理装置に対して無線設定の開始を指示するとともに、ネットワークを介して前記無線アクセスポイントに対して前記情報処理装置との無線設定の開始を指示する無線設定制御手段と、前記無線設定制御手段による無線設定の開始指示に応じて前記情報処理装置および前記無線アクセスポイントとの間で行われた無線設定の結果である設定結果通知を受けると、当該設定結果通知を表示部に表示する表示制御手段とを有することを特徴とする。
【0015】
本発明による制御方法は、所定の無線設定機能を備える情報処理装置と有線回線を介して接続され、無線アクセスポイントと前記情報処理装置との無線通信の設定を行う際の無線設定制御を行う無線設定制御装置の制御方法であって、前記有線回線を介して前記情報処理装置に対して無線設定の開始を指示するとともに、ネットワークを介して前記無線アクセスポイントに対して前記情報処理装置との無線設定の開始を指示する無線設定制御ステップと、前記無線設定制御ステップによる無線設定の開始指示に応じて前記情報処理装置および前記無線アクセスポイントとの間で行われた無線設定の結果である設定結果通知を受けると、当該設定結果通知を表示部に表示する表示制御ステップとを有することを特徴とする。
【0016】
本発明による制御プログラムは、所定の無線設定機能を備える情報処理装置と有線回線を介して接続され、無線アクセスポイントと前記情報処理装置との無線通信の設定を行う際の無線設定制御を行う無線設定制御装置で用いられる制御プログラムであって、前記無線設定制御装置が備えるコンピュータに、前記有線回線を介して前記情報処理装置に対して無線設定の開始を指示するとともに、ネットワークを介して前記無線アクセスポイントに対して前記情報処理装置との無線設定の開始を指示する無線設定制御ステップと、前記無線設定制御ステップによる無線設定の開始指示に応じて前記情報処理装置および前記無線アクセスポイントとの間で行われた無線設定の結果である設定結果通知を受けると、当該設定結果通知を表示部に表示する表示制御ステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、画像形成装置などの情報処理装置における無線設定が極めて容易でしかもコストアップすることがない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態によるプリンタが用いられた無線LANシステムの一例を示す図である。
【図2】図1に示す無線LANシステムにおける無線設定制御の第1の例を説明するための図である。
【図3】図1に示す無線LANシステムにおける無線設定制御の第2の例を説明するための図である。
【図4】図2に示す無線設定制御においてエラーが発生した際のリカバリ処理を説明するための図である。
【図5】図1に示す無線LANを用いたPCにおいて無線設定制御を行う際に図2に示す無線設定制御においてエラーが発生した際のリカバリ処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態による無線設定制御装置の一例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、情報処理装置の一つである画像形成装置(プリンタ)に対して無線設定を行う場合について説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態によるプリンタが用いられた無線LANシステムの一例を示す図である。
【0021】
図1において、プリンタ100には、後述するようにして、無線LAN通信設定(以下単に無線設定と呼ぶ)が設定される。プリンタ100は無線設定によってネットワークインターフェースによって無線アクセスポイント(AP)110と無線通信を行うことができる。そして、AP110は有線LAN120(ネットワーク)に接続されている。
【0022】
図示の例では、プリンタ100はコンピュータ(PC:無線設定制御装置)150および160とローカルインターフェース(例えば、USBインターフェース:有線回線)で接続可能である。
【0023】
プリンタ100がローカルインターフェースによってPC150又は160と接続された場合には、PC150又は160とプリンタ100との間において、ローカルインターフェースで規定された通信プロトコルによって双方向の通信を行うことができる。
【0024】
当該通信によってPC250又は160から印刷データおよび印刷指示がプリンタ100に送信され、プリンタ100は印刷データに応じて印刷を実行する。さらに、プリンタ100からPC150又は160にプリンタステータス情報が通知される。
【0025】
PC150はネットワークインターフェースによって無線LANを介してAP110に接続されており、これによってPC150はAP110と野間で無線通信を行うことができる。PC160はネットワークインターフェースを介して有線LAN120に接続されている。
【0026】
ネットワークインターフェースによって通信を行う際には、通信プロトコルとして、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が用いられる。
【0027】
プリンタ100には、無線設定機能として、例えば、AOSS又はWPSなどの標準的な無線設定機能が備えられている。そして、この無線設定機能によってローカルインターフェースおよびネットワークインターフェースを介して後述するように無線設定が行われる。
【0028】
例えば、ローカルインターフェースにはプリンタ制御用論理チャネルが実装がされる。そして、プリンタ制御用論理チャネルにはプリンタ設定制御用の通信プロトコルが送信される。また、ネットワークインターフェースでは指定されたUDP(User Datagram Protocol)ポート番号に、プリンタ設定制御用の通信プロトコルが送信される。
【0029】
なお、TCP/IPにおけるHTTP(HyperText Transfer Protocol)においてWEBサービスに無線設定を行う機能を設けるようにしてもよい。WEBサービスを用いるようにすれば、SSL(Secure Socket Layer)およびJava(登録商標)スクリプトなどの利用が可能となって、セキュリティを確保した形態で無線設定制御を行うことができる。
【0030】
図2は、図1に示す無線LANシステムにおける無線設定制御の第1の例を説明するための図である。なお、ここでは、無線設定機能として、WPSを用いる場合について説明する。
【0031】
図2において、無線設定を行うための所定のアプリケーションプログラムはPC160で実行されるものとする。前述のように、PC160は有線LAN120に接続されている。また、PC160はUSBインターフェースによってプリンタ100と接続されている。
【0032】
まず、PC160において、ユーザーの指示に応じてアプリケーションプログラムが起動される。例えば、PC160上で動作するオペレーティングシステム(OS:例えば、Windows(登録商標) OS)上のユーザーインターフェースよって起動が指定されたアプリケーショプログラムが実行される。
【0033】
アプリケーションプログラムが実行されると、PC160はUSBインターフェースを介してプリンタ100に対して無線LANの設定開始を通知する(ステップS201:無線設定制御手段)。そして、PC160は無線設定機能(例えば、WPS)の開始を指示する(ステップS202:無線設定制御手段)。
【0034】
なお、図2に示す例では、WPSの開始を指示しているが、この指示はPC160におけるユーザーの指示に基づいて行われるものである。よって、ユーザーがAOSSを指定すれば、AOOSの開始指示が行われる。さらに、WPS/AOSSの双方を開始する指示を与えるようにしてもよい。
【0035】
上述のようにして、プリンタ100に対して無線設定機能の開始を指示した後、PC160は有線LAN120を介してAP110に対して、無線設定機能(ここでは、WPS)の開始を指示する(ステップS203:無線設定制御手段)。これによって、AP110およびプリンタ100はWPSによる無線設定を開始する(ステップS204)。
【0036】
なお、AP110とプリンタ100との間におけるWPS設定処理制御については、通常のWPS設定と同様であるので、説明を省略する。
【0037】
WPSによる無線設定を実行した後、プリンタ100はその実行結果を設定結果通知としてPC160に通知する(ステップS205)。同様に、WPSによる無線設定を実行した後、AP110はその実行結果を設定結果通知としてPC160に通知する(ステップS206)。そして、PC160は当該実行結果を表示部に表示して(ステップS207:表示制御手段)、処理を終了する。
【0038】
図3は、図1に示す無線LANシステムにおける無線設定制御の第2の例を説明するための図である。なお、ここでは、無線設定機能として、WPS−PIN方式を用いる場合について説明する。
【0039】
前述のように、アプリケーションプログラムが実行されると、PC160はUSBインターフェースを介してプリンタ100に対して無線LANの設定開始を通知する(ステップS301)。そして、PC160はWPS−PIN)の開始を指示する(ステップS302)。
【0040】
WPS−PINの開始指示を受けると、プリンタ100はPINコード(通常は8バイトの数値で表現可能な文字列)を生成する(ステップS303)。
【0041】
プリンタ100はPC160にPINコードを転送する(ステップS304)。PINコードを受信すると、PC160は有線LAN120を介してAPに対してWPS−PINの開始を指示する(ステップS305)。そして、PC160はPINコードをAP110に転送する(ステップS306)。
【0042】
プリンタ100およびAP110はWPS−PINによる設定を開始する(ステップS307)。AP110とプリンタ100との間におけるWPS−PINの設定処理制御については、通常のWPS−PIN設定と同様であるので、説明を省略する。
【0043】
WPS−PINによる無線設定を実行した後、プリンタ100はその実行結果をPC160に通知する(ステップS308)。同様に、WPS−PINによる無線設定を実行した後、AP110はその実行結果をPC160に通知する(ステップS309)。そして、PC160は当該実行結果を表示部に表示して(ステップS310)、処理を終了する。
【0044】
図4は、図2に示す無線設定制御においてエラーが発生した際のリカバリ処理を説明するための図である。
【0045】
いま、図2に示すステップS204においてエラーが発生したとする。例えば、プリンタ100とAP110との間の電波強度(電界強度)が弱く、通信を行うことができなかったとする。言い換えると、プリンタ100とAP110との物理的な距離が遠いか又はその間に物理的な壁などが存在して通信に必要な電波強度を確保することができず通信不能となった場合である。
【0046】
この際には、AP110およびプリンタ100の各々からPC160に対して設定失敗の旨が通知される(ステップS401)。設定失敗の通知を受けて無線設定が失敗したことと判定すると、PC160は有線LAN120を介してAP110に対して無線LANの設定パラメータを要求する(ステップS402:パラメータ要求手段)。
【0047】
当該要求に応答して、AP110は無線LAN設定パラメータをPC160に送信する(ステップS403)。そして、PC160は当該無線LAN設定パラメータの解釈を行って、この無線LAN設定パラメータによる無線設定をプリンタ100に対して指示する(ステップS404:リカバリ制御手段)。
【0048】
プリンタ100は、PC160から送られた無線LAN設定パラメータに応じて無線設定を行う(ステップS405)。そして、プリンタ100はその設定結果を結果通知としてPC160に通知する(ステップS406)。
【0049】
PC160は当該設定結果を表示部に表示し(ステップS407:表示制御手段)、当該設定結果による無線通信状態を示す無線通信状態情報の取得をプリンタ100に要請する(ステップS408:状態情報要求手段)。
【0050】
プリンタ100は無線LANパラメータによって行われた無線設定による無線通信状態を示す無線通信状態情報(無線LANにおける電波強度およびAP一覧リストなどの各種情報)をPC160に送信する(ステップS409)。そして、PC160は無線通信状態情報を表示部に表示して(ステップS410:表示制御手段)、処理を終了する。
【0051】
なお、図4において、無線LAN設定パラメータがプリンタ100に対応していない無線設定パラメータである場合には、当該無線LAN設定パラメータによる無線設定は中止される。
【0052】
図5は、図1に示す無線LANを用いたPC150において無線設定制御を行う際に図2に示す無線設定制御においてエラーが発生した際のリカバリ処理を説明するための図である。
【0053】
なお、PC150が無線設定制御を行う際にも図2で説明したようにして無線設定制御が行われるが、この際には、PC150は無線LANによってAP110と通信を行う。
【0054】
まず、前述したように、ここでは、ユーザーの指示に応じてPC150においてアプリケーションプログラムが起動される。そして、図2で説明したようにして無線設定が行われる。この際、図2に示すステップS204においてエラーが発生したとする。エラーの発生によって、AP110およびプリンタ100の各々からPC160に対して設定失敗の旨が通知される(ステップS501)。
【0055】
設定失敗の通知を受けると、PC150は無線LANアダプタ(無線ネットワークインターフェース)を検知して、その無線LAN設定パラメータを取得する(ステップS502)。
【0056】
PC150はプリンタ100に対してUSBインターフェースを介して、無線LAN設定の開始通知を行って(ステップS503)、無線LAN設定パラメータをプリンタ100に送信する(ステップS504)。
【0057】
プリンタ100は無線LAN設定パラメータに応じて無線設定を行う(ステップS505)。そして、プリンタ100はその無線設定の設定結果をPC150に通知する(ステップS506)。PC150は当該設定結果を表示部に表示する(ステップS507)。
【0058】
その後、PC150は当該設定結果に応じた無線通信状態情報の取得をプリンタ100に要請する(ステップS508)。この要請に応答して、プリンタ100は設定結果による無線通信状態を示す無線通信状態情報をPC150に送信する(ステップS509)。PC150はこの無線通信状態情報を表示部に表示して(ステップS510)、処理を終了する。
【0059】
図5に示す例では、無線設定の際にはエラーが発生すると、その後、PC150とAP110との通信は行われず、リカバリ処理が行われる。
【0060】
このように、無線LANを用いたPC150を用いて無線設定制御を行えば、無線LANを介して無線設定制御が行われるため、最適な無線通信を容易に行うことができる。
【0061】
以上のように、本実施の形態によれば、PC150又は160からの無線設定制御に応じてプリンタ100はAP110との無線設定を実行するので、ユーザーはPC150又は160においてアプリケーションプログラムを起動するだけでよく、無線設定を極めて容易に行うことができる。
【0062】
さらに、プリンタ100に特別の機器などを備える必要もなく、コストアップを抑制することができる。
【0063】
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
【0064】
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法をPCに実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、この制御プログラムをPCが備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
【0065】
この際、制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも無線設定制御ステップおよび表示制御ステップを有することになる。
【0066】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0067】
100 プリンタ(画像形成装置)
110 無線アクセスポイント(AP)
120 有線LAN
150,160 PC(無線設定制御装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の無線設定機能を備える情報処理装置と有線回線を介して接続され、無線アクセスポイントと前記情報処理装置との無線通信の設定を行う際の無線設定制御を行う無線設定制御装置であって、
前記有線回線を介して前記情報処理装置に対して無線設定の開始を指示するとともに、ネットワークを介して前記無線アクセスポイントに対して前記情報処理装置との無線設定の開始を指示する無線設定制御手段と、
前記無線設定制御手段による無線設定の開始指示に応じて前記情報処理装置および前記無線アクセスポイントとの間で行われた無線設定の結果である設定結果通知を受けると、当該設定結果通知を表示部に表示する表示制御手段とを有することを特徴とする無線設定制御装置。
【請求項2】
前記ネットワークとして有線LAN又は無線LANが用いられることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線設定制御装置。
【請求項3】
所定のアプリケーションプログラムがユーザーによって起動された際、前記無線設定制御手段および前記表示制御手段が動作することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線設定制御装置。
【請求項4】
前記情報処理装置は印刷データに応じて印刷を実行する画像形成装置であり、
前記無線設定制御装置として、前記画像形成装置に対して前記有線回線を介して前記印刷データを送って前記画像形成装置に印刷指示を行うPCを用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記無線アクセスポイントおよび前記情報処理装置の少なくとも一つから前記無線設定が失敗した旨の通知を受けると、前記無線アクセスポイントに対して前記無線設定に要する無線設定パラメータを要求するパラメータ要求手段と、
前記無線アクセスポイントから前記無線設定パラメータを受けると、前記無線設定パラメータによる無線設定を前記情報処理装置に対して指示するリカバリ制御手段とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線設定制御装置。
【請求項6】
前記無線設定パラメータによる無線設定の結果通知を前記情報処理装置から受けると、前記表示制御手段は当該結果通知を前記表示部に表示することを特徴とする請求項5に記載の無線設定制御装置。
【請求項7】
前記無線設定パラメータによる無線設定の結果通知を前記情報処理装置から受けると、当該無線設定による無線通信状態を示す無線通信状態情報の送信を前記情報処理装置に指示する状態情報要求手段を有し、
情報処理装置から前記無線通信状態情報を受けると、前記表示制御手段は当該無線通信状態情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項5又は6に記載の無線設定制御装置。
【請求項8】
所定の無線設定機能を備える情報処理装置と有線回線を介して接続され、無線アクセスポイントと前記情報処理装置との無線通信の設定を行う際の無線設定制御を行う無線設定制御装置の制御方法であって、
前記有線回線を介して前記情報処理装置に対して無線設定の開始を指示するとともに、ネットワークを介して前記無線アクセスポイントに対して前記情報処理装置との無線設定の開始を指示する無線設定制御ステップと、
前記無線設定制御ステップによる無線設定の開始指示に応じて前記情報処理装置および前記無線アクセスポイントとの間で行われた無線設定の結果である設定結果通知を受けると、当該設定結果通知を表示部に表示する表示制御ステップとを有することを特徴とする制御方法。
【請求項9】
所定の無線設定機能を備える情報処理装置と有線回線を介して接続され、無線アクセスポイントと前記情報処理装置との無線通信の設定を行う際の無線設定制御を行う無線設定制御装置で用いられる制御プログラムであって、
前記無線設定制御装置が備えるコンピュータに、
前記有線回線を介して前記情報処理装置に対して無線設定の開始を指示するとともに、ネットワークを介して前記無線アクセスポイントに対して前記情報処理装置との無線設定の開始を指示する無線設定制御ステップと、
前記無線設定制御ステップによる無線設定の開始指示に応じて前記情報処理装置および前記無線アクセスポイントとの間で行われた無線設定の結果である設定結果通知を受けると、当該設定結果通知を表示部に表示する表示制御ステップとを実行させることを特徴とする制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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