説明

無線通信システムにおける使用のために、受信された信号干渉の正確な推定を提供するためのシステム及び方法

【課題】無線通信システム用の受信された信号の干渉の正確な推定値を供給するためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】チャネルを通して受信されそして外部トランシーバによって送信された正確な干渉値の信号を供給するためのシステムであって、システムは望ましい信号成分と干渉成分とを有する信号を受信するための第1の受信器部を含む。信号抽出回路は受信された信号から望ましい信号成分の推定値を抽出する。ノイズ推定回路12は望ましい信号成分と受信された信号との推定値に基づいて正確な干渉値を供給する。ルックアップテーブルは正確なノイズおよび/または干渉値を正規化係数に変換する。搬送波信号対干渉比回路は正確な搬送波信号対干渉比推定値を計算するためにこの正規化係数と受信された信号とを使用する。パス重み付け/結合回路42は受信された信号と正規化係数とに基づいて最適なパス結合重みを発生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信システムに関する。特に、本発明はレート(rate)とパワー制御及び信号の復号を支援するための無線符号分割多元アクセス(CDMA)通信システムにおいて受信された信号の干渉スペクトル密度(density)を推定するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムは捜索と救助及びビジネス用途(applications)を含む種々の要求(demanding)用途において使用される。そのような用途はノイズ環境において効果的に動作することができる能率的なそして確実な通信を要求する。
【0003】
無線通信システムは1局またはそれ以上の基地局と通信する複数の移動局によって特徴付けられる。信号はチャネルを通して1局の基地局と1局またはそれ以上の移動局との間で送信される。移動局及び基地局における受信器は送信された信号を効果的に復号するためにチャネルによって送信された信号に誘発されるノイズを推定しなければならない。
【0004】
符号分割多元アクセス(CDMA)通信システムでは、信号は疑似ノイズ(PN)拡散シーケンスの使用によって広い帯域幅に渡って拡散される。拡散信号がチャネルを通して送信されるとき、信号は基地局から移動局へのマルチパス(multiple paths)をとる。信号は移動局で種々のパスから受信され、復号され、そしてレーキ(Rake)受信器のようなパス結合回路(path-combining circuitry)によって構成的に再結合される。パス結合回路は、処理能力を最大化しそしてパス遅延及びフェージングを補償するために、重み(weights) と呼ばれる利得係数(gain factor) を各復号パスに適用する。
【0005】
しばしば、通信システム送信はパイロットインターバル、パワー制御インターバル、及びデータインターバルを含む。パイロットインターバルの間、基地局は移動局に事前に確立された基準信号を送信する。移動局は受信された基準信号、即ちパイロット信号、及びチャネル干渉や信号対雑音比(SNR)のようなチャネルについての情報を抽出するために送信された信号を結合する。移動局はチャネルの特性を分析し、そして続くパワー制御インターバルの間それへの応答として基地局にパワー制御信号を続いて送信する。例えば、もしも基地局が現行のチャネル特性を与えられた余分のパワーで今送信しているならば、移動局は送信パワーレベルが下げられることを要求して制御信号を送信する。
【0006】
ディジタル通信システムはしばしば受信された信号を正確に復号するために正確な複数の対数ゆう度(log-likelihood)比(LLR)を要求する。正確な信号対雑音比(SNR)の測定値または推定値は典型的に、受信された信号に関するLLRを正確に計算するために要求される。正確なSNR推定値は、パイロット信号の使用によって推定することができるチャネルのノイズ特性の正確な知識を要求する。
【0007】
基地局または移動局が信号を放送するレートまたはパワーはチャネルのノイズ特性に依存する。最大容量のために、基地局及び移動局内のトランシーバはチャネルにより誘発されたノイズの推定値(estimate)に従って送信された信号のパワーを制御する。もしもノイズの推定値、即ち、送信された信号の異なるマルチパス成分の干渉スペクトル密度が不正確であれば、トランシーバは過多または過少パワーで放送する。過多パワーで放送することは、その結果ネットワーク容量の減少及び移動局電池寿命の減少となって、ネットワーク資源の非能率な使用に帰着する。過少パワーで放送することは、減少された処理能力、消滅呼(dropped calls) 、減少されたサービス品質、及び不満な顧客(disgruntled customers) に帰着する。
【0008】
チャネルにより誘発されたノイズの正確な推定値は、また、最適なパス結合の重みを決定するために必要とされる。最近、多くのCDMA電気通信システムはSNR比を搬送波信号エネルギ対受信信号の総スペクトル密度の関数として計算する。この計算は小さいSNRには適するが、しかしより大きいSNRでは不正確になり、その結果として通信システムの性能を下げる(degraded)。
【0009】
さらに、多くの無線CDMA通信システムは、パイロットインターバルの間に放送するいくつかの基地局がデータインターバルの間は放送しないという事実を正確に説明することができない。結果として、パイロット信号に基づくノイズ測定値はデータインターバルの間はそれによってシステム性能を下げて、不正確になる。
【0010】
それゆえに、当技術分野では、受信された信号の干渉スペクトル密度を正確に決定し、正確なSNRまたは搬送波信号対干渉比を計算し、最適なパス結合重みを決定するためのシステム及び方法が必要である。さらに、パイロットインターバルの間はパイロット信号を放送するがデータインターバルの間は放送しない基地局を説明するシステムの必要性がある。
【発明の概要】
【0011】
当技術分野における必要性は、チャネルを通して受信されそして本発明の外部トランシーバによって送信された信号について正確な干渉値を供給するためのシステムによって提起される(addressed)。実例となる実施例では、この発明のシステムは無線符号分割多元アクセス(CDMA)通信システムでの使用のために応用され、そして望ましい信号成分と干渉および/またはノイズ成分とを有する信号を受信するための第1の受信器部を含む。信号抽出回路は望ましい信号成分を受信された信号から抽出する。ノイズ推定回路は望ましい信号成分の推定値と受信された信号とに基づいて正確な干渉値を提供する。ルックアップテーブルは正確なノイズおよび/または干渉値を正規化係数に変換する。搬送波信号対干渉比回路は正確な搬送波信号対干渉比推定値を計算するために、この正規化係数と受信された信号とを使用する。パス結合回路は受信された信号と正規化係数とに基づいて最適なパス結合重みを発生する。
【0012】
実例となる実施例では、システムは搬送波信号対干渉比(C/I)を計算するために正確な干渉値を使用するための回路をさらに含む。システムは、正確な干渉値を使用しており、そしてそれへの応答として最適に結合された信号パスを供給している信号から成る多元信号パス用の最適なパス結合重みを計算するための回路をさらに含む。システムはまた、搬送波信号対干渉比及び最適に結合された信号パスに基づいて対数尤度値を計算するための回路を含む。システムはまた、対数尤度値を使用して受信された信号を復号するための回路を含む。1つの付加回路はレートおよび/またはパワー制御メッセージを発生しそしてこのレートおよび/またはパワー制御メッセージを外部トランシーバに送信する。
【0013】
特定の実施例では、第1の受信器部は、受信された信号から同相及び直交信号サンプルを供給するためのダウンコンバージョン及びミキシング回路を含む。信号抽出回路は同相及び直交信号サンプルから逆拡散された同相及び直交信号サンプルを供給する疑似ノイズデスプレッダを含む。信号抽出回路は逆拡散された同相及び直交信号サンプルからデータ信号及びパイロット信号を分離しそしてそれへの応答としてデータチャネル出力及びパイロットチャネル出力を供給するデカバリング(decovering)回路をさらに含む。信号抽出回路はパイロットチャネル出
力内のノイズを減らし、そしてそれへの応答の出力として望ましい信号成分の推定値を供給するための平均化(averaging)回路をさらに含む。ノイズ推定回路は、推定値と関連する望ましい信号エネルギ値を計算し、スケールされた望ましい信号エネルギ値を与えるために望ましい信号エネルギ値を所定の定数と掛け合わせ、そして正確な干渉値を与えるためにスケールされた望ましい信号エネルギ値を受信された信号と関連する総エネルギの推定値から引き去るための回路を含む。
【0014】
ノイズ推定回路の代替の実施の形態は望ましい信号成分をパイロットチャネル出力から引き去りそしてそれへの応答として干渉信号を供給する減算器を含む。ノイズ推定回路は干渉信号から正確な干渉値を供給するためのエネルギ計算回路を含む。
【0015】
正確な干渉値はルックアップテーブル(LUT)に適用され、このLUTは正確な干渉値に相当するところの干渉パワースペクトル密度の逆数(reciprocal)を計算する。逆数はその後、平均化回路によって続いて平均化され、そして対数尤度比(LLR)回路に入力されるところの搬送波信号対干渉比(C/I)推定値を与えるために、スケールされた望ましい信号エネルギ値と掛け合わされる。逆数はまた、一定の係数により続いてスケールされ、平均化され、そして受信された信号のLLRを計算するLLR回路に入力されるところの正規化された最適
なパス結合重みの推定値を与えるためにパイロットチャネル出力から得られたパス結合重みと掛け合わされる。
【0016】
受信された信号から成る各多重信号パス用の最適なパス結合重みを計算するための回路は、パイロットフィルタの出力からの望ましい信号成分の複素振幅のスケールされた推定値を供給するための回路及び定数供給回路を含む。スケールされた推定値は正確な干渉値により正規化される。共役回路は最適なパス結合重みを表すスケールされた推定値の共役を供給する。
【0017】
本発明の新規な設計は、受信された信号の干渉成分の正確な推定値を供給するノイズ推定回路によって容易になされる。干渉成分の正確な推定値は、受信された信号の最適な復号を容易にするところの搬送波信号対干渉比の正確な推定値に帰着する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、正確な干渉エネルギ計算回路を有する本発明の電気通信システムの図である。
【図2】図2は、順方向リンク送信での使用のために応用された図1の正確な干渉エネルギ計算回路、対数尤度比(LLR)回路、及びパス結合回路のより詳細な図である。
【図3】図3は、逆方向リンク送信のために最適化された正確な干渉エネルギ計算回路の図であり、図2のパス重み付け及び結合回路とLLR回路とを含む。
【図4】図4は、図2の正確な干渉エネルギ推定回路及び最大比率パス結合回路の代替の実施例を示す図である。
【図5】図5は、干渉エネルギの推定値を改善するための、そして図2の正確な干渉エネルギ計算回路での使用のために応用されたフレーム活性制御回路のブロック図である。
【図6】図6は、活性スロット及び空きスロットを示す例示的なタイミング図である。
【図7】図7は、トラフィックチャネル信号,パイロットチャネル信号,フレーム活性信号(FAC)(また逆パワー制御チャネルとしても知られる)、及び図6のスロットの空きチャネルスカートを示す例示的なタイミング図である。
【発明の詳細な説明】
【0019】
本発明が特定の適用のための実例となる具体例を参照してここに記述されるが、この発明がこれに限定されないことは理解されるであろう。当分野における通常の技術を有しそしてここに提供された教えをアクセスする人は、追加の変更、応用、及びこれの範囲内及びこの発明が重要な有用性のものである追加の分野内の実施例を認めるであろう。
【0020】
図1は正確な搬送波信号対干渉(C/I)及び干渉エネルギ(Nt )計算回路12を有する本発明の電気通信トランシーバシステム10の図である。システム10はCDMA移動局での使用のために応用される。本特定の実施例では、トランシーバシステム10により受信される信号は基地局(図示せず)とシステム10との間の順方向通信リンクを通して受信される。トランシーバシステム10により送信される信号はトランシーバシステム10から関連基地局への逆方向通信リンクを通して送信される。
【0021】
明確のために、クロッキング回路,マイクロフォン,スピーカ等のような、トランシーバシステム10の多くの詳細は省略された。当分野の技術者は過度の実験無しに追加回路を容易に実施できる。
【0022】
トランシーバシステム10は二重変換電気通信トランシーバであり、そしてデュプレクサ16に接続されたアンテナ14を含む。デュプレクサ16は、左から右へ、受信増幅器18,無線周波数(RF)−中間周波数(IF)ミキサ20,受信バンドパスフィルタ22,受信自動利得制御回路(AGC)24,及びIF−ベースバンド回路26を含む受信パスに接続される。IF−ベースバンド回路26はC/I及びNt推定回路12でベースバンドコンピュータ28に接続される。
【0023】
デュプレクサ16はまた、送信増幅器30,IF−RFミキサ32,送信バンドパスフィルタ34,送信AGC36,及びベースバンド−IF回路38を含む送信パス66に接続される。ベースバンド−IF回路38はエンコーダ40でベースバンドコンピュータ28に接続される。
【0024】
ベースバンドコンピュータ28内のC/I及びNt推定回路12はパス重み付け及び結合回路42,レート/パワー要求発生回路44,及び対数尤度比(LLR)回路46に接続される。LLR回路46はまたパス重み付け及び結合回路42とデコーダ48とに接続される。デコーダ48はレート/パワー要求発生回路44及びエンコーダ40にも接続されるコントローラ50に接続される。
【0025】
アンテナ14はRF信号を送受信する。アンテナ14に接続されたデュプレクサ16は、送信RF信号54からの受信RF信号52の分離を容易にする。
【0026】
アンテナ14により受信されたRF信号52は、それらが受信増幅器18により増幅され、RF−IFミキサ20により中間周波数にミックスされ、受信バンドパスフィルタ22により濾波され、受信AGC24により利得調整され、そしてその後IF−ベースバンド回路26によってディジタルベースバンド信号56に変換される受信パス64に向けられる。ディジタルベースバンド信号56はその後ディジタルベースバンドコンピュータ28に入力される。
【0027】
本実施例では、受信器システム10は直交位相シフトキーイング (QPSK)変復調技術での使用のために応用され、そしてディジタルベースバンド信号56は同相(I)及び直交(Q)信号成分の両方を含む直交振幅変調(QAM)信号である。I及びQベースバンド信号56は基地局において使用されたトランシーバのようなCDMA電気通信トランシーバから送信されたパイロット信号とデータ信号との両方を表す。
【0028】
送信パス66では、ディジタルベースバンドコンピュータ出力信号58はベースバンド−IF回路38によってアナログ信号に変換され、IF信号にミックスされ、送信バンドパスフィルタ34により濾波され、IF−RFミキサ32によりRFにミックスアップされ、送信増幅器30により増幅されそしてその後デュプレクサ16及びアンテナ14経由で送信される。
【0029】
受信及び送信パス64及び66の両者は、それぞれディジタルベースバンドコンピュータ28に接続される。ディジタルベースバンドコンピュータ28は受信されたベースバンドディジタル信号56を処理しそしてディジタルベースバンドコンピュータ出力信号58を出力する。ベースバンドコンピュータ28は信号−音声変換および/またはその逆のような機能を含んでもよい。
【0030】
ベースバンド−IF回路38は、複数のディジタル−アナログ変換器(DAC),ミキサ,加算器,フィルタ,シフタ,及び局部発振器のような種々の構成要素(図示せず)を含む。ベースバンドコンピュータ出力信号58は90°異なる位相である同相(I)及び直交(Q)信号成分の両者を含む。出力信号58はアナログベースバンド−IF回路38内の複数のディジタル−アナログ変換器(DAC)に入力され、アナログベースバンド−IF回路ではそれらはその後ミキシングに備えてローパスフィルタにより濾波されるアナログ信号に変換される。出力信号58の位相は、ベースバンド−IF回路38内に含まれる90°シフタ(図示せず),ベースバンド−IFミキサ(図示せず),及び加算器(図示せず)によって、それぞれ調整され、ミックスされ、そして合計される。
【0031】
加算器はIF信号を送信AGC回路36に出力し、送信AGC回路では送信バンドパスフィルタ34によって濾波すること、IF−送信ミキサ32によってRFにミックスアップすること、送信増幅器20によって増幅すること、そしてデュプレクサ16とアンテナ14とによる最後の(eventual)無線送信に備えて、ミックスされたIF信号の利得が調整される。
【0032】
同様に、受信パス64内のIF−ベースバンド回路26は、アナログ−ディジタル変換器(ADC),発振器,及びミキサのような回路(図示せず)を含む。受信AGC回路24から受信された利得調整された信号出力は、それらがミキシング回路によってベースバンドにミックスされそしてその後複数のアナログ−ディジタル変換器(ADC)によってディジタル信号に変換されるIF−ベースバンド回路26に転送される。
【0033】
ベースバンド−IF回路38及びIF−ベースバンド回路36の両者はミキシング機能を容易にするために第1の発振器60により供給される発振器信号を使用する。受信RF−IFミキサ20及び送信IF−RFミキサ32は第2の発振器62からの発振器信号入力を使用する。第1及び第2の発振器60及び62は、それぞれマスタ基準発振器信号から出力信号を得る位相同期ループとして実施することができる。
【0034】
当分野の技術者は、受信及び送信パス64及び66の他のタイプが本発明の範囲から逸脱すること無しに代わりに使用されることができることを認めるであろう。増幅器18と30,ミキサ20と32,フィルタ22と34,AGC回路24と36,及び周波数変換回路26と38のような種々の構成要素は標準の要素であり、そして当分野における通常の技術を有する人により容易に構成することができ、そして本教えにアクセスすることができる。
【0035】
ベースバンドコンピュータ28では、受信されたI及びQ信号56はC/I及びNt推定回路12に入力される。C/I及びNt推定回路12はパイロット信号に基づいてI及びQ信号56の干渉エネルギを正確に決定し、そしてそれへの応答として搬送波信号対干渉比を決定する。搬送波信号対干渉比(C/I)は信号対雑音比(SNR)と類似であり、そして干渉及びノイズ成分を除いた受信されたI及びQ信号56のエネルギの、受信されたI及びQ信号56の干渉エネルギに対する比である。旧来のC/I推定回路はしばしばマルチパス干渉エネルギを正確に推定することができない。
【0036】
C/I及びNt推定回路12はC/I信号をレート/パワー要求発生回路44及びLLR回路46に出力する。C/I及びNt推定回路12はまた干渉エネルギの逆数(reciprocal)(1/Nt),逆拡散されデカバーされたデータチャネル信号,及び逆拡散されデカバーされたパイロットチャネル信号をパス重み付け及び結合回路42に出力する。逆拡散されデカバーされたデータチャネル信号はまた、それが復号されそしてコントローラ50に順方向転送されるデコーダ48に供給される。コントローラ50で、復号された信号は、音声またはデータを出力するために、あるいは関連する基地局(図示せず)に転送するための逆方向リンク信号を発生するために、処理される。
【0037】
パス重み付け及び結合回路42は、データチャネル信号に相当する受信されたデータ信号のマルチパス成分用の最適比率のパス結合重みを計算し、適当なパスを重み付けし、複数パスを結合し、そして尺度(metric)として合計され重み付けされたパスをLLR回路46に供給する。
【0038】
LLR回路46は、最適LLRとソフトデコーダ決定値とを発生するためにC/I及びNt推定回路12により供給されたC/I推定値とともにパス重み付け及び結合回路42からの尺度を使用する。最適LLR及びソフトデコーダ決定値は受信されたデータチャネル信号の復号を容易にするためにデコーダ48に供給される。コントローラ50はその後、スピーカまたは他の装置(図示せず)によって音声またはデータを出力するために復号されたデータチャネル信号を処理する。コントローラ50はまた、送信の用意にエンコーダ40への入力装置(図示せず)からの通話信号及びデータ信号の送出を制御する。
【0039】
レート/パワー要求発生回路44はC/I及びNt推定回路12からのC/I信号入力に基づいてレート制御またはパワーフラクション要求メッセージを発生する。レート/パワー要求発生回路44はC/Iを1組の所定のしきい値と比較する。レート/パワー要求発生回路44は、種々のしきい値についてC/I信号の相対的な大きさに基づいてレート要求またはパワー制御メッセージを発生する。レート/パワー要求発生回路44の厳密な詳細は、用途スペック(application-specific)であり、そして容易に決定され、与えられた用途のニーズに適する分野の通常の技術者により実施される。
【0040】
結果としてのレート制御またはパワーフラクション要求メッセージはその後コントローラ50に転送される。コントローラ50はエンコーダ40によって符号化するためのパワーフラクション要求メッセージと、送信パス66,デュプレクサ16及びアンテナ14を経由したデータレート要求チャネル(DRC)を通して関連基地局(図示せず)への最終送信とを準備する。基地局がレート制御またはパワーフラクション要求メッセージを受信すると、基地局は送信された信号のレートおよび/またはパワーを適宜に調整する。
【0041】
C/I及びNt推定回路12からの正確なC/I及びNt推定値はレート/パワー要求発生回路44の性能を改善し、そしてデコーダ48の性能を改善し、それによってトランシーバシステム10及び関連する電気通信システムの処理能力と効率とを改善する。
【0042】
図2は順方向リンク送信での使用に応用された図1の正確なC/I及びNt推定回路12,LLR回路46,及びパス結合回路42のより詳細な図である。
【0043】
C/I及びNt推定回路12は、左から右へそして上から下へ、疑似ノイズ(PN)デスプレッダ70,M−aryウォルシュ・デカバ−回路72,総受信信号エネルギ(IO )計算回路74,第1の定数回路84,パイロットフィルタ76,減算器80,第1の掛け算器82,パイロットエネルギ計算回路86,ルックアップテーブル(LUT)88,第2の掛け算器90,及びC/I蓄積回路92を含む。C/I及びNt 推定回路12では、疑似ノイズ(PN)デスプレッダ70は図1のIF−ベースバンド回路26からI及びQ信号56を受信する。PNデスプレッダ70はM−aryウォルシュ・デカバー回路72及びIO 計算回路74に、並列に(in parallel) 、入力を供給する。M−aryウォルシュ・デカバー回路72はパイロットフィルタ76に、そしてパス重み付け及び結合回路42内の定数デバイダ回路78に入力を供給する。
【0044】
エネルギ計算回路74の出力は減算器回路80の正の端子に接続される。減算器回路80の負の端子は第1の掛け算器82の出力端子に接続される。第1の掛け算器82の第1の入力は第1の定数回路84の出力に接続される。第1の掛け算器82の第2の入力はパイロットエネルギ計算回路86の出力に接続される。パイロットフィルタ76はパイロットエネルギ計算回路86に入力を供給する。
【0045】
減算器80の出力は、ルックアップテーブル(LUT)88に接続される。LUT88の出力は第2の掛け算器90の第1の入力とパス重み付け及び結合回路42内の第3の掛け算器94の第1の入力とに並列に接続される。第2の掛け算器90の第2の入力は第1の掛け算器82の出力に接続される。第2の掛け算器90の出力はC/Iアキュムレータ回路92に接続され、それの出力はLLR回路46に入力を供給する。パス重み付け及び結合回路42は第2の定数発生回路98,第4の掛け算器96,第3の掛け算器94,定数デバイダ回路78,複素共役回路100,第5の掛け算器102,及びパスアキュムレータ回路104を含む。パス重み付け及び結合回路42では、第4の掛け算器96の第1の端子はパイロットフィルタ76の出力に接続され、それはまたC/I及びNt推定回路12内のパイロットエネルギ計算回路86の入力に接続される。第4の掛け算器96の第2の端子は第2の定数発生回路98に接続される。第4の掛け算器96の出力は第3の掛け算器94の第2の入力に接続される。第3の掛け算器94の出力は複素共役回路100に入力を供給する。複素共役回路100の出力は第5の掛け算器102の第1の入力に接続される。定数デバイダ回路78の出力は第5の掛け算器102の第2の入力に接続される。第5の掛け算器102の出力はパスアキュムレータ回路104の入力に接続される。パスアキュムレータ回路104の出力はLLR回路46の第2の入力に接続される。LLR回路46の出力はデコーダ(図1の48を参照)の入力に接続される。
【0046】
動作では、PNデスプレッダ70はI及びQ信号を受信しそしてLフィンガ、即ち、パス(l)を逆拡散する。PNデスプレッダ70は、チャネルを通した送信の前にI及びQ信号を拡散するために使用された疑似ノイズシーケンスの逆数を使用してI及びQ信号を逆拡散する。PNデスプレッダ70の構成及び動作はまた周知の技術である。 逆拡散された信号はPNデスプレッダ70から出力されそしてM−aryウォルシュ・デカバー72及びIO計算回路74に入力される。IO計算回路74はチップごとの総受信エネルギ(IO)を計算し、それは望ましい信号成分及び干渉とノイズ成分の両者を含む。IO計算回路は下記の式に従ってIOの推定値
【数1】

【0047】
を供給する:
【数2】

【0048】
ここでNはパイロットバーストごとのチップ数であり、本特定の実施例では64であり、そして・はPNデスプレッダ70からの受信された逆拡散信号出力を表す。
【0049】
当分野の技術者はIOが本発明の範囲を逸脱すること無しに、PNデスプレッダ70による逆拡散の前に計算されてよいことを認識するであろう。例えば、IO計算回路74はPNデスプレッダ70により供給される入力の代わりにI及びQ信号56からの直接入力を受信してもよく、この場合にはIOの等価推定値はIO計算回路74の出力で供給されるであろう。
【0050】
M−aryウォルシュ・デカバー回路72は、周知の方法に従って、データチャネルと名付けられる直交データ信号、及びパイロットチャネルと名付けられるパイロット信号をデカバーする。本特定の実施例では、直交データ信号は下記の式により表される1つのデータチャネル(s)に相当する:
【数3】

【0051】
ここでMはウォルシュ記号ごとのチップ数であり、
【数4】

【0052】
は第l番目(ここで、lはLの小文字である。本明細書・図面において同じ)のマルチパス成分の変調記号エネルギであり、
【数5】

【0053】
はデータチャネルsの位相であり、そしてXtはデータチャネルsの情報露出(information baring)成分である。式[2]により表されるデカバーされたデータチャネルはデコーダ(図1の48参照)に、そしてパス重み付け及び結合回路42の定数デバイダ回路78に供給される。
【0054】
本発明は種々のウォルシュ符号から成る信号での使用のために適用されるが、本発明は当分野の通常の技術者により他のタイプの符号での使用のために容易に適用可能である。
【0055】
パイロットチャネルはパイロットフィルタ76に入力される。パイロットフィルタ76は、パイロットチャネルからより高い周波数のノイズ及び干渉成分を取り除くローパスフィルタとして動作する平均化フィルタである。パイロットフィルタ76の出力(p)は下記の式により表される:
【数6】

【0056】
ここでMはウォルシュ記号ごとのチップ数であり、
【数7】

【0057】
は、第l番目のマルチパス成分のパイロットチップエネルギであり、そしてθl は濾波されたパイロットチャネルpの位相である。
【0058】
濾波されたパイロットチャネルpのエネルギの推定値はパイロットエネルギ計算回路86によって計算され、それは式[3]により表される濾波されたパイロットチャネルpの複素振幅の2乗である。濾波されたパイロットチャネルpの複素振幅の2乗は下記の式により表された所定のスケールファクタcと掛け合わされる:
【数8】

【0059】
ここでIorは望ましい信号の受信エネルギである、即ち、ノイズ及び干渉成分が除かれたIOと等しい。Epはパイロットチップエネルギである。スケールファクタcは多くの無線通信システムにおける既知の順方向リンク定数である。
【0060】
スケールファクタcは、受信された信号56の第l番目のマルチパス成分に相当する受信された望ましい信号のエネルギ(ノイズ及び干渉成分を除いたIO)の正確な推定値
【数9】

【0061】
を与えるために、第1の掛け算器82によって濾波されたパイロットチャネルpのエネルギと掛け合わされる。
【0062】
正確な推定値
【数10】

【0063】
は、第l番目のマルチパス成分に相当する干渉エネルギ(Nt,l)の正確な測定値を与えるために減算器80によってIOの推定値から引き去られる。Nt,lはその後LUT88に供給され、それはNt,lの逆数をパス重み付け及び結合回路42内の第3の掛け算器94に及び第2の掛け算器90の第1の入力に出力する。第2の掛け算器90の第2の入力は第1の掛け算器82の出力に接続され、それは第2の掛け算器90の第2の入力端子で、
【数11】

【0064】
を供給する。第2の掛け算器90は、下記の式に従って第l番目のマルチパス成分に相当する搬送波信号対干渉比(C/I)の正確な推定値を出力する:
【数12】

【0065】
正確なC/I値はその後C/I蓄積回路92によって受信された信号内のLパスを通して蓄積される。蓄積されたC/I値はその後LLR回路46に及びレート/パワー要求発生回路(図1の44参照)に供給される。
【0066】
パス重み付け及び結合回路42では、第4の掛け算器96は濾波されたパイロット信号pを第2の定数発生回路98により供給された定数kと掛け合わせる。定数kは下記の式に従って計算される:
【数13】

【0067】
ここでEsは変調記号エネルギであり、Epはパイロット記号エネルギであり、Mは上述したようにチップごとのウォルシュ記号の数である。Es対Epの比はしばしば逆方向リンク及び順方向リンク送信の両者にとって既知の定数である。
【0068】
第4の掛け算器96の出力は下記の式により記述されるチャネル係数
【数14】

【0069】
の推定値を供給する:
【数15】

【0070】
ここで、
【数16】

【0071】
は第l番目のマルチパス成分の変調記号エネルギの推定値であり
【数17】

【0072】
はパイロット信号の位相の推定値である。チャネル
【数18】

【0073】
はパイロットフィルタ76の出力の複素振幅のスケールされた推定値である。
【0074】
チャネル推定値はその後、第3の掛け算器94により第l番目のマルチパス成分に相当する干渉エネルギNt,lの逆数と掛け合わされる。干渉エネルギNt,lは干渉及びノイズ成分の両者を含む。複素共役回路100はその後、第3の掛け算器94の出力の共役を計算し、それは最大比率のパス結合重みを表す。最大比率のパス結合重みはその後、第5の掛け算器102によってデバイダ回路78からの対応するデータ記号出力と掛け合わされる。データ記号(d)は下記の式により表される:
【数19】

【0075】
ここで変数は式[2]及び[7]について与えられたものと同じである。
【0076】
第5の掛け算器102の出力はパス結合回路104経由で信号を構成するL個のパスを通してその後蓄積される最適に重み付けされたデータ信号を表す。結果としての最適に結合されたデータ信号はLLR回路46に供給され、それはデコーダ(図1の48参照)への最適なソフトデコーダ入力の計算を容易にする。
【0077】
当分野の技術者は第1の定数発生回路84及び第2の定数発生回路98により供給された定数c及びkが、それぞれ、本発明の範囲を逸脱すること無しに、式[3]及び[6]により表されたものよりも他の定数または変数であることができることを認めるであろう。
【0078】
図3は逆方向リンク送信のために最適化された正確な干渉エネルギ計算回路110の図であり、そして図2のパス重み付け及び結合回路42とLLR回路46とを含んでいる。
【0079】
干渉エネルギ計算回路110の動作は、Ntの計算を除いては図2のC/I及びNt推定回路12の動作と同様である。干渉エネルギ計算回路110はPNデスプレッダ70,M−aryウォルシュ・デカバー回路72,及びパイロットフィルタ76を含む。M−aryウォルシュ・デカバー回路72はデカバーする、即ち、パイロットチャネル及びデータチャネルをPNデスプレッダ70からの逆拡散されたI及びQ信号サンプル出力から抽出する。
【0080】
干渉エネルギ計算回路110では、パイロットチャネルはパイロット減算器回路112の正入力に及びパイロットフィルタ76に供給される。パイロットフィルタ76はパイロットチャネル内のノイズ及び干渉成分を抑圧しそして濾波されたパイロット信号をパイロット減算回路112の負入力に供給する。パイロット減算器回路112はパイロットチャネルを濾波されたパイロットチャネルから引き去りそして送信基地局(図示せず)と、干渉エネルギ計算回路110が使用されているトランシーバシステム(図1の10参照)との間のチャネルにより誘発された記号ごとの干渉及びノイズを表す信号を出力する。各記号についての干渉及びノイズ信号のエネルギ(Nt,l)は干渉エネルギ計算回路114によって下記の式に従って計算される:
【数20】

【0081】
ここでMはウォルシュ記号ごとのチップ数であり、Nはパイロットバーストにおけるチップ数(64チップ)であり、そして・はパイロット減算器回路112の出力である。
【0082】
干渉エネルギ計算回路110は、図2の第1の定数発生回路84により供給された定数値cが未知である時に使用される。これは多くの逆方向リンク適用での場合である。
【0083】
図4は図2の正確な干渉エネルギ推定回路及び最大比率パス結合回路の代替の実施例120及び122をそれぞれ示し、そして順方向リンクでの使用に適用される。代替のC/I及びNt推定回路120はパイロットエネルギ計算回路86に、及びパイロット信号掛け算器126に、並列に、接続されたパイロットフィンガフィルタ124を含む。パイロットエネルギ計算回路86の出力はLUT88に、及びパイロットエネルギ信号掛け算器128の入力に、並列に、接続される。 LUT88の出力はパイロットエネルギ信号掛け算器128のもう1つの入力に、及びパイロット信号掛け算器126のもう1つの入力に、並列に、接続される。パイロットエネルギ信号掛け算器128の出力はC/Iパス蓄積回路130に入力される。C/Iパス蓄積回路130の出力は図1のレート/パワー発生回路44の入力に、及び総合二重最高点(generalized dual maxima) 回路132の入力に、並列に、接続される。
【0084】
パイロット信号掛け算器126の出力はドット積回路134の入力に接続される。ドット積回路134のもう1つの入力は図3のM−aryウォルシュ・デカバー回路72の出力に接続される。ドット積回路134の出力はI及びQ信号デマルチプレクサ(DEMUX)136の入力に接続される。I及びQ DEMUX136は、総合二重最高点回路132の入力に接続される直交出力(YQ)と同相出力(YI)とを供給する。総合二重最高点回路132の同相尺度(MI)及び直交尺度(MQ)はLLR回路(図1,2及び3の46参照)に接続される。
【0085】
動作では、パイロットフィンガフィルタ124は図3のM−aryウォルシュ・デカバー回路72の出力から逆拡散されたパイロット信号を受信しそして下記の式に従って濾波された信号(p)を出力する:
【数21】

【0086】
ここでPl は受信されたパイロット信号の第l番目のマルチパス成分に相当するパイロット信号であり、そしてI0は下記の式によって定義されるようなチップごとの総受信エネルギである:
0=Ior,l+Nt,l [11]
ここでNt,l は、前述したように、受信された信号の第l番目のマルチパス成分に相当する干渉及びノイズ成分を表し、そしてIorは第l番目のマルチパス成分に相当する受信された信号の望ましい成分のエネルギを表す。
【0087】
濾波された信号pはパイロットエネルギ計算回路86に入力され、そこで信号pの大きさが2乗されそしてLUT88に出力される。LUT88は1から2乗された信号P2 を引き去るために調整されそしてその後下記の式を与えるためにその結果を反転する:
【数22】

【0088】
ここでPl及びI0は式[10]及び[11]について与えられたものと同じである。Nt,lは、前述したように、第l番目のマルチパス成分に相当する受信された信号の干渉及びノイズ成分に相当するエネルギを表す。
【数23】

【0089】
はIorの正確な推定値を提供する。
【0090】
LUT88の結果としての出力は、図1のシステム20により受信された信号の第l番目のマルチパス成分について正確なC/I値を与えるためにパイロットエネルギ信号掛け算器128によってパイロットエネルギ計算回路86の出力と掛け合わされる。C/I値は受信された信号を構成するLマルチパスを通してC/Iパス蓄積回路130によって加算される。C/Iパス蓄積回路130は総C/Iの正確な推定値を図1のレート/パワー要求発生回路44に、及び総合二重最高点回路132に供給する。
【0091】
パイロット信号掛け算器126は、下記の出力(y)を与えるためにパイロットフィンガフィルタ124の出力をLUT88の出力と掛け合わせる:
【数24】

【0092】
ここで変数は式[12]について与えられたものと同じである。
【0093】
式[13]において与えられたようなパイロット信号掛け算器126の出力はドット積回路134に供給される。ドット積回路134はまた入力として図2のM−aryウォルシュ・デカバー回路72からデータ信号(d)を受信する。本実施例では、データ信号dは下記の式によって表される:
【数25】

【0094】
ここでXlは図1のシステム20により受信された信号の第l番目のマルチパス成分に相当する直交振幅変調(QAM)信号であり、そしてI0 は式(11)のために与えられたものと同じである。
【0095】
図4のシステムは、図4のシステムが自動利得制御回路(図1参照)によるスケーリングを明白に示すことを除いて、図2のシステムと同じアルゴリズムを実施する。図4のシステムはまた、(Ior,l)/(I0)を(Ior,l)/(Nt,l)に、及び図2におけるようにI0を明白に計算すること無しに(Nt,l)/(I0)の逆数に変換するために使用されるLUT88を示す。(Ior,l)/(I0)は図4のパイロットエネルギ計算回路86からの出力としての
【数26】

【0096】
とほぼ等しく、そしてもしEp/Ior=1ならばEp/Ioと等しく、ここでEpは上述したようにパイロット記号エネルギである。
【0097】
ドット積回路134は、式[14]及び[13]内にそれぞれ定義される信号dの信号yとのドット積を取り、そして下記の式に従って出力信号(Y)を供給する:
【数27】

【0098】
ここでLはマルチパスの総数であり、lはカウンタでありそしてLマルチパスの特定のlパスを表し、YIは受信されたデータ信号の同相成分を表し、そしてYQは受信されたデータ信号の虚直交成分を表す。他の変数、即ちXl,Pl,及びNt,lは式[13]及び[14]について与えられたものと同じである。
【0099】
DEMUX136は式[15]により定義された出力YのI(YI)及びQ(YQ)成分を別々のパス上に選択的に切り替え、この別々のパスは尺度
【数28】

【0100】
及び
【数29】

【0101】
をそれへの応答として図1のLLR回路46にそれぞれ出力するところの総合二重最高点回路132に供給する。
【0102】
図4のシステム内で使用されたもののような本発明を構成するために使用されたすべての回路要素及びモジュールは当分野における通常の技術を有する人により容易に作成される。
【0103】
図5は干渉エネルギ(Nt)の推定値を改善するためと、図2の正確なC/I及びNt 推定回路12での使用のために応用されるフレーム活性制御(frame activity control)(FAC)回路140のブロック図である。
【0104】
図2及び5を参照して、FAC回路140はLUT88の入力で図2のC/I及びNt推定回路12内に挿入することができる。FAC回路140は、減算器回路80の出力からNt,lを、そしてM−aryウォルシュ・デカバー回路72からデータチャネル出力を、及び第1の掛け算器82の出力を受信し、そしてNt,lの新しい推定値、即ち、ある基地局がパイロットインターバルの間は放送しそしてデータインターバルの間は放送しないという事実のために修正された干渉(ノイズを含む)推定値である
【数30】

【0105】
を出力する。パイロットインターバルの間は放送する基地局は、チャネルに関連しそしてパイロット信号によって測定されるノイズ及び干渉の一因となる。もし、ある基地局がデータインターバルの間は放送しないがしかしパイロットインターバルの間は放送するならば、パイロットインターバルに基づくチャネルノイズ及び干渉の推定値は大きすぎる、即ち、Nt,data<Nt,pilot 及び(C/I)data<(C/I)pilot であるだろう。
【0106】
本発明の教えに従って、基地局により放送された波形はフレーム活性ビット(FACビット)を含む。FACビットは、図1のシステム10のような移動局に、関連するパイロット信号のトラフィックチャネルが次の半フレームに続く半フレームの間送信しているか否かを表示する。もしFACビットが例えば、論理1に設定されれば、順方向トラフィックチャネルは不活性であるかもしれない。もしFACビットがクリアである、即ち論理0に対応すれば、対応する順方向チャネルは不活性である。第i番目の基地局について半フレームnの間に送信されたFACビット、即ち、FACi(n)は次フレーム、即ち、半フレーム(n+2)のための順方向データチャネル活性化を指定する(specifies)。
【0107】
FACビットの使用は、ある基地局がパイロットインターバルの間は放送しそしてデータインターバルの間は放送しないところの通信システムにおけるC/I推定値を改善する。結果として、FACビットの使用は図1のレート/パワー要求発生回路44によって実施されたようにすぐれたデータレート制御に帰着する。FACビットの使用はまた、半フレームn+1で始まりそしてFACビットによって基地局不活性の要因となるデータレート制御メッセージに基づく8スロットまでの順方向データチャネル送信が有効であることを保証させる。
【0108】
FAC回路140は、下記の式に従ってデータインターバルの間、放送していないであろう基地局から干渉の寄与を引き去る:
【数31】

【0109】
ここでiは基地局のインデックス、即ち、
【数32】

【0110】
が推定されているセクタ。jはカウントされた各基地局に対して増加されるカウンタである。
【数33】

【0111】
は第l番目のマルチパス成分のためのそして第j番目の基地局に対するデータ送信と関連した干渉エネルギを表す。同様に、
【数34】

【0112】
は第l番目のマルチパス成分のためのそして第j番目の基地局に対するパイロット送信と関連した干渉エネルギを表す。
【数35】

【0113】
は第j番目の基地局から受信された望ましい信号成分のエネルギである。
【0114】
本教えへのアクセスで、当分野の通常の技術者は過度の実験無しにFAC回路140を容易に作成することができる。
【0115】
パイロットインターバルの間及び干渉エネルギNtが推定されている間、図1のトランシーバ10と通信するすべての基地局は全電力で送信している。もしある基地局がパイロットインターバルの前後のデータインターバルの間空きであれば、そのとき拡散された大マルチパスの存在において、基地局からの干渉はもう1つの基地局からのパイロット信号の全持続期間中受信することができない。Ntの推定における結果としての不正確さを避けるために、基地局はパイロットバーストの前後にそして空きデータインターバルの間に空きスカート信号を送信する。空きスカート信号の長さはチャネルと関連して拡散された予期されたマルチパスよりも長い。好ましい実施例では、空きスカート信号の長さは0の最小長から128チップの最大長まで構成可能である。
【0116】
図6は活性(active)スロット150と空きスロット152とを示す例示的なタイミング図である。パイロットスカート154は第1のパイロットバースト156の前後及び空きスロット152の間を示される。第1のパイロットバースト156は活性スロット150の間の第2のパイロットバースト158に対応する。
【0117】
FAC信号164、即ち、逆パワー制御チャネル(RPC)信号はまた空きスロット152内の第3のパイロットバースト160及び活性スロット150内の対応する第4のパイロットバースト162の前後に示される。
【0118】
図7は図6のスロットのトラフィックチャネル信号170,パイロットチャネル信号172,フレーム活性信号178(FAC),及び空きチャネルスカート信号180を示す例示的なタイミング図である。このように、本発明は特定の適用のための特定の実施例を参照してこの中に記述された。当分野において通常の技術を有しそして本教えにアクセスする人は、これの範囲内の追加の修正,応用,及び実施例を認めるであろう。
【0119】
したがって本発明の範囲内のいかなる及びすべてのそのような応用,修正及び実施例は、添付のクレームによってカバーされるよう意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記を具備する、無線チャネルを通して受信され及び外部トランシーバによって送信された信号に関する正確なノイズおよび/または干渉値を供給するためのシステム:
前記信号を受信するための第1の符号分割多元アクセス受信器部、前記受信された信号は望ましい信号成分と干渉および/またはノイズ成分とを有する;
前記受信された信号から前記望ましい信号成分の推定値を抽出するための信号抽出回路;
前記望ましい信号成分の前記推定値と前記受信された信号とに基づいて前記正確なノイズおよび/または干渉値を供給するためのノイズ推定回路;
前記正確なノイズおよび/または干渉値を正規化係数に変換するためのルックアップテーブル;
正確な搬送波信号対干渉比推定値を発生するために前記正規化係数と前記受信された信号とを使用するための搬送波信号対干渉比回路;及び
前記受信された信号と前記正規化係数とに基づいて最適なパス結合重みを発生するためのパス結合回路。
【請求項2】
前記正確な干渉値を使用して搬送波信号対干渉比を計算するための手段をさらに含む請求項1のシステム。
【請求項3】
前記正確なノイズおよび/または干渉値を使用し及びそれへの応答として最適に結合された信号パスを供給する前記信号を具備する多重信号パスのための最適なパス結合重みを計算するための手段をさらに含む請求項2のシステム。
【請求項4】
前記搬送波信号対干渉比及び前記最適に結合された信号パスに基づいて対数尤度値を計算するための手段をさらに含む請求項3のシステム。
【請求項5】
前記対数尤度値を使用している前記受信された信号を復号するための手段をさらに含む請求項3のシステム。
【請求項6】
レートおよび/またはパワー制御メッセージを発生し及び前記レートおよび/またはパワー制御メッセージを前記外部トランシーバに送信するための手段をさらに含む請求項2のシステム。
【請求項7】
前記第1の受信器部が前記受信された信号から同相及び直交信号サンプルを供給するためのダウンコンバージョン及びミキシング回路を含む請求項1のシステム。
【請求項8】
前記信号抽出回路が前記同相及び直交信号サンプルから逆拡散された同相及び直交信号サンプルを供給するための疑似ノイズデスプレッダを含む請求項7のシステム。
【請求項9】
前記信号抽出回路がパイロット信号とデータ信号とを前記逆拡散された同相及び直交信号サンプルから分離し及びそれへの応答としてデータチャネル出力とパイロットチャネル出力とを供給するためのデカバリング回路をさらに含む請求項8のシステム。
【請求項10】
前記データチャネル出力が下記の式によって記述される請求項9のシステム:
【数1】

ここでsはデータチャネルを表し、Mはウォルシュ記号ごとのチップ数であり、
【数2】

は前記データチャネルの第l番目のマルチパス成分の変調記号エネルギであり、
【数3】

は該データチャネルsの位相であり、及びXt は前記データチャネルsの情報露出成分である。
【請求項11】
前記信号抽出回路が前記パイロットチャネル出力内のノイズを減らし及びそれへの応答としての出力として前記望ましい信号成分の前記推定値を供給するための平均化回路をさらに含む請求項9のシステム。
【請求項12】
前記望ましい信号成分の前記推定値が下記の式によって記述される請求項11のシステム:
【数4】

ここでpは前記推定値を表し、Mはウォルシュ記号ごとのチップ数であり、
【数5】

は前記推定値pの第l番目のマルチパス成分のパイロットチップエネルギであり、及びθl は前記推定値pの位相である。
【請求項13】
前記ノイズ推定回路が前記推定値と関連するエネルギ値を計算し、スケールされたエネルギ値を与えるために前記エネルギ値を所定の定数と掛け合わせ、及び前記正確なノイズおよび/または干渉値を与えるために前記スケールされた信号エネルギ値を前記受信された信号と関連する総エネルギの推定値から引き去るための回路を含む請求項11のシステム。
【請求項14】
前記所定の定数が下記の式によって記述される請求項13のシステム:
【数6】

ここでcは前記所定の定数を表し、lorは前記望ましい信号成分の受信されたエネルギであり、及びEp はパイロットチップエネルギである。
【請求項15】
前記正確なノイズおよび/または干渉値が前記正規化係数を供給するために前記正確なノイズおよび/または干渉値の逆数を計算する前記ルックアップテーブルに適用される請求項13のシステム。
【請求項16】
前記ノイズ推定回路が前記正確な搬送波信号対干渉比推定値を与えるために前記スケールされた望ましい信号エネルギ値を前記正規化係数と掛け合わせるための掛け算器をさらに含む請求項15のシステム。
【請求項17】
前記ノイズ推定回路が前記搬送波信号対干渉比推定値を平均化し及びそれへの応答として平均化された搬送波信号対干渉比推定値を供給するための平均化回路をさらに含む請求項16のシステム。
【請求項18】
前記平均化された搬送波信号対干渉比推定値と前記正規化係数によりスケールされそして平均化されたパス結合重みとから対数尤度比を計算するための対数尤度比回路をさらに含む請求項17のシステム。
【請求項19】
前記ノイズ推定回路が前記望ましい信号成分を前記パイロットチャネル出力から引き去りそしてそれへの応答として干渉信号を供給するための減算器を含む請求項11のシステム。
【請求項20】
前記ノイズ推定回路が前記干渉信号から前記正確なノイズおよび/または干渉値を供給するためのエネルギ計算回路を含む請求項19のシステム。
【請求項21】
前記受信された信号を具備する各多重信号パスのために最適なパス結合重みを計算するための手段をさらに含む請求項1のシステム。
【請求項22】
最適なパス結合重みを計算するための前記手段がパイロットフィルタの出力及び定数供給回路からの前記望ましい信号成分の振幅のスケールされた推定値、前記正確なノイズおよび/または干渉値により正規化された前記スケールされた推定値を供給するための手段を含む請求項21のシステム。
【請求項23】
前記スケールされた推定値が下記の式によって記述される請求項22のシステム:
【数7】

ここで
【数8】

は前記スケールされた推定値であり、
【数9】

は前記受信信号の第l番目のマルチパス成分の変調記号エネルギであり、及び
【数10】

は前記パイロットフィルタの前記出力の位相の推定値であり、及びNs,lは前記正確なノイズおよび/または干渉値である。
【請求項24】
前記スケールされた推定値の共役を供給するための共役回路をさらに含み、前記共役は前記最適なパス結合重みを表す請求項23のシステム。
【請求項25】
下記を具備する、チャネルを通して受信された無線信号について正確な干渉値を供給するためのシステム:
第1のタイムインターバルの間は前記受信された信号の干渉成分を測定し、及びそれへの応答として干渉測定値を供給するための第1の手段;
前記第1のタイムインターバルの間は送信されそして続くタイムインターバルの間は送信されない信号に関連する前記干渉成分のフラクションを決定するための第2の手段;及び
前記フラクションによって前記干渉測定値を調整しそしてそれへの応答としての前記正確な干渉エネルギ値として調整されたノイズ測定値を供給するための第3の手段。
【請求項26】
下記工程を具備する、チャネルを通して受信された信号のノイズ成分の測定値における不正確さを減ずるための方法: 前記チャネルのマルチパス拡散または前記チャネルの予期されたマルチパス拡散を決定する、及び
パイロット信号送信の前後に空きスカート信号を送信する、前記空きスカート信号は前記チャネルのマルチパス拡散または前記チャネルの予期されたマルチパス拡散よりも長い長さを有する。
【請求項27】
下記を具備する、チャネルを通して受信された無線信号について正確な干渉エネルギ値を供給するためのシステム:
前記無線信号を受信しそしてそれへの応答として前記無線信号からの同相及び直交信号サンプルを供給するための第1の受信器部;
前記同相及び直交信号サンプルからパイロット信号を抽出し、そしてそれへの応答として前記無線信号のエネルギの推定値を供給する第2の受信器部、前記推定値は干渉成分を欠いている。;及び
前記無線信号の総エネルギ測定値及び前記無線信号のエネルギの前記推定値に基づいて前記干渉エネルギ値を供給するための干渉計算回路。
【請求項28】
下記を具備する、チャネルを通して受信された信号の復号を容易にするために正確な搬送波信号対干渉比を供給するためのシステム:
チャネルを通して信号を受信するための手段、前記受信された信号は1つまたはそれ以上のチップを有する;
前記1つまたはそれ以上のチップごとに総受信エネルギの推定値を供給するための手段、前記総受信エネルギの推定値は干渉成分及び望ましい信号エネルギ成分を有する;
前記受信された信号から前記望ましい信号エネルギ成分を抽出するための手段;
前記干渉成分の推定値を供給するために前記望ましい信号エネルギ成分の前記推定値及び総受信エネルギの前記推定値を使用するための手段;及び
前記正確な搬送波信号対干渉比を供給するために前記望ましい信号エネルギ成分の前記推定値及び干渉成分の前記推定値を使用するための手段。
【請求項29】
下記を具備する、対数尤度比計算回路に最適な入力を供給するためのシステム:
チャネルを通して信号を受信するための第1の受信器部;
前記信号内に含まれる干渉および/またはノイズを表す信号を供給しそしてそれへの応答として信号対干渉比を供給するための干渉計算回路;
前記対数尤度比計算回路への第1の最適な入力として最適なパス結合信号を生成するために前記干渉および/またはノイズを表す信号及び前記信号を使用するための最適パス結合回路;及び
前記対数尤度比計算回路への第2の最適な入力として最適な搬送波信号対干渉値を供給するために前記信号対干渉比を蓄積するための蓄積回路。
【請求項30】
下記を具備する、通信システム:
チャネルを通して所定のレート及びパワーレベルで第1の信号を送信するためのトランシーバ、前記チャネルは前記第1の信号にノイズ及び/または干渉を誘発する;
前記第1の信号を受信しそしてそれへの応答として前記第1の信号の同相及び直交サンプルを供給するための手段、前記第1の信号はパイロット信号成分及び1つまたはそれ以上のマルチパス成分を有する;
前記パイロット信号を抽出しそして前記パイロット信号成分と前記同相及び直交サンプルとに基づいて所定のマルチパス成分上の前記第1の信号により受信された総干渉エネルギの推定値を供給するための手段;
前記総干渉エネルギの推定値及び前記1つまたはそれ以上のマルチパス成分と関連するエネルギの推定値に基づいてパワーまたはレート制御信号を発生するための手段;
前記パワーまたはレート制御信号を前記トランシーバに送信するための手段;
前記総干渉エネルギの推定値に基づいて前記1つまたはそれ以上のマルチパス成分用の最適なパス結合重みを計算しそしてそれへの応答として最適に結合された信号パスを供給するための手段;
前記最適に結合された信号パス、前記総干渉エネルギ、及び前記1つまたはそれ以上のマルチパス成分と関連するエネルギの推定値に基づいて対数尤度値を計算するための手段;及び
それへの応答として前記第1の信号を復号するための手段。
【請求項31】
下記を具備する、干渉成分、データ成分、及びパイロット信号成分を有する受信された信号のマルチパス用の最大比率のパス結合重みを決定するためのパス重み付け及び結合回路:
前記パイロット信号成分及び前記データ成分を前記受信された信号から分離するための分離回路;
前記パイロット信号を濾波して、濾波されたパイロット信号を与えるためのパイロットフィルタ;
前記干渉成分を推定しそしてそれへの応答として干渉値を供給するための干渉推定回路;
前記濾波されたパイロット信号を所定の定数のスケーリング係数と掛け合わせそしてそれへの応答としてスケールされた値を供給するための第1の掛け算器;
重み付けされた信号を与えるために前記スケールされた値を前記干渉値の逆数と掛け合わせるための第2の掛け算器;
それへの応答として最大比率の重みを与えるために前記重み付けされた信号の共役を計算するための共役回路。
【請求項32】
下記工程を具備する、チャネルを通して受信されそして外部トランシーバにより送信された信号のために正確なノイズおよび/または干渉値を供給するための方法:
前記信号を受信する、前記受信された信号は望ましい信号成分及び干渉および/またはノイズ成分を有する;
前記望ましい信号成分の推定値を前記受信された信号から抽出するための回線を抽出する;及び
前記望ましい信号成分の前記推定値及び前記受信された信号に基づいて前記正確なノイズおよび/または干渉値を供給する。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−70386(P2013−70386A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−240140(P2012−240140)
【出願日】平成24年10月31日(2012.10.31)
【分割の表示】特願2010−212308(P2010−212308)の分割
【原出願日】平成12年5月9日(2000.5.9)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】