説明

無線通信システムにおける逆方向グラントのスケジューリング

【課題】特定の局へのチャネルアクセスを割り付けるスケジュールされたタイムピリオドに関連して通信チャネル帯域幅の効率を高めることを容易にする。
【解決手段】スケジュールされたチャネルアクセスに関して逆方向グラントを提供し、及び(または)利用することを容易にするシステムおよび方法は記述される。局が、割り付けられた周期の終了に先立ってデータ伝送を終えた後、そのようなシステムおよび(または)方法は、未使用のチャネルアクセスタイムの合計を緩和することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
次の記述は、一般的な無線通信に係り、特に無線通信システムにおける逆方向グラントを利用することに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムは、様々なタイプの通信を提供するために広く展開される。例えば、音声および(または)データはそのような無線通信システムによって提供されてもよい。典型的な無線データシステムまたはネットワークは、1つ以上の共用リソースへの複数回のユーザー・アクセスを提供する。システムは、周波数分割多重(FDM)、時分割多重(TDM)、符号分割多重(CDM)のような様々な多元接続技術を使用してもよい。
【0003】
様々なタイプの通信を可能にする無線系の例は、IEEE 802.11規格(802.11(a)(b)、あるいは(g))の1つ以上に応じたWLANのような無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を含んでいる。さらに、IEEE 802.11(e)は以前の802.11の標準の欠点のうちのいくつかを改善するために導入されている。例えば、802.11(e)は、サービス改善のクオリティを提供している。
【0004】
チャンネル・アクセスを提供するための技術を利用する従来の無線システムは、時間の所定期間中にデータを送信すべく特定の局(例えば、アクセスポイント、基地局、ユーザ端末、モバイル端末)を許可してもよい。しかしながら、局が割り付けられた伝送タイムピリオドの終了に先立ち、伝送が完了する場合、そのようなチャネル割当ては非能率的に使用する結果となる場合がある。したがって、そのようなスケジュールされた無線システムにおいて効率良くシステムおよび(または)方法を利用するための技術を必要としている。
【発明の概要】
【0005】
本特許出願は、2005年9月12日に出願され、本明細書の譲受人に譲渡され、本明細書に参照によって明確に組み込まれる「SCHEDULING WITH REVERSE DIRECTION GRANT IN WIRELESS COMMUNICATION SYSTEMS」と題された仮出願60/716,449号の優先権を主張する。
【0006】
以下、実施例の基本的了解事項を提供するために、1つ以上の実施例の単純化されたサマリーを提示する。このサマリーはすべての熟考された実施例の広範囲な概観でなく、すべての実施例の鍵や重大なエレメントを識別しないいずれかあるいはすべての実施例の範囲を描写しないように意図される。その唯一の目的は、前として後で示されるより多くの詳述に単純化されたフォーム中の1つ以上の実施例のいくつかの概念を提示することである。
【0007】
それの1つ以上の実施形態および対応する開示に従って、種々態様は、特定の局へのチャネルアクセスを割り付ける予定タイムピリオドに関連した通信チャネル帯域幅の使用を削減する接続に関して記述される。種々態様によれば、スケジュールされたチャネルアクセスに関して逆方向グラントを提供しかつ/または利用を促進するシステムおよび方法が記述される。局が、割り付けられた周期の終了に先立ってデータ伝送を終えた後、そのようなシステムおよび(または)方法は、未使用のチャネル時間の合計を緩和することができる。
【0008】
関連する態様によれば、無線通信の方法は、伝送オポーチュニティ(opportunities)に関連したタイムピリオド(time periods)の数に対する伝送をスケジュールするマルチポールフレームを受信することと、前記マルチポールフレームに従って第1の方向における特定の伝送オポーチュニティに関連しスケジュールされたタイムピリオドのうち特定のタイムピリオドの間にデータを通信することと、前記第1の方向における特定の伝送オポーチュニティに関連した特定のスケジュールタイムピリオドの間に、データを送信すべく受信機を有効にする逆方向グラントを送信することと、前記特定の伝送オポーチュニティに関連した特定のスケジュールタイムピリオドの間に第2の方向と通信されるデータを受信することとを備えることができる。前記方法は、さらに、逆方向グラントを送信するか否かを判断すること、特定の伝送オポーチュニティに関連した前記特定のスケジュールタイムピリオドにおいて残りの時間の合計を決定すること、及び/または関連した伝送が終了した前記マルチポールフレーム中の送信機であることを示す局であるかを決定することを備えることができる。前記方法は、特定の伝送オポーチュニティに関連した前記特定のスケジュールタイムピリオドの残りのタイムピリオドの少なくとも一部の間に、受信された逆方向グラントを用いるか否かを判断すること、前記特定のスケジュールタイムピリオドにおいて残りの時間の合計、及びチャネルアクセスを得る第2の方向において送信されたデータの合計の少なくとも1つを判断すること、及び/またはタイムピリオドの数のそれぞれに対し、該当する伝送オポーチュニティに関連し、送信局の識別、受信局の識別、開始時間、継続期間の少なくとも1つを含む情報を示すフレームである前記マルチポールフレームを生成することを備えることを備えることができる。
【0009】
もう1つの態様は、無線通信システムにおいて逆方向グラントの利用を促進する装置に関し、チャネルにアクセスすることに関係した少なくとも1つの伝送オポーチュニティに関連した情報を格納するメモリと、前記メモリに接続され、前記装置から送信された情報に基づき、前記情報に従い前記装置に割り当てられた伝送オポーチュニティの間に逆方向グラントを送信するプロセッサとを備えることができる。前記プロセッサは、さらに、データを受信及び送信の少なくとも1つを行う装置における時間を決定すべくチャネルアクセス識別子を利用すること、前記装置を少なくとも1つの他の装置に同期させるべく前記チャネルアクセス識別子を利用すること、及び/または受信機及び送信機の少なくとも1つに識別されない装置において、スリープモードで作動すべくチャネルアクセス識別子を利用することを備えることができる。前記プロセッサは、またさらに、受信した逆方向グラントを利用し、現時点の伝送オポーチュニティにおける受信データから現時点の伝送オポーチュニティにおける送信データへ前記装置を変更すること、現時点の伝送オポーチュニティにおける残りの時間の合計、及び前記装置により送信されるデータの合計の少なくとも1以上に基づいて、前記逆方向グラントを利用するか否か、前記受信データから送信データへ前記装置を変更するか否かを決定することを備えることができる。前記プロセッサは、前記装置が割り当てられた継続時間の終了に先立ち、前記伝送オポーチュニティの間に送信を完了する時、前記逆方向グラントを提供すること、及び/または前記伝送オポーチュニティにおける残りの時間の合計の少なくとも一部分に基づいて逆方向グラントを送信するか否かを決定することを備えることができる。
【0010】
また、もう1つの態様は、無線通信装置に関し、スケジュールに従い第1の方向における特定の伝送オポーチュニティの間に通信されるデータを受信する手段と、前記第1の方向における前記特定の伝送オポーチュニティの間に逆方向グラントを受信する手段と、前記受信した逆方向グラントを用いることにより前記特定の伝送オポーチュニティの間に第2の方向へデータを送信する手段とを備える。前記装置は、さらに、前記装置が通信チャネルを介してデータを受信及び送信の少なくとも1つをスケジュールする時間を識別する手段、前記装置を異種の装置に同期させる手段、及び/または前記装置が通信チャネルを介して通信していないとき、伝送オポーチュニティの間、電力消費を減らすスリープモードを用いるよう装置を可動する手段を備えることができる。さらに、前記装置は、前記特定の伝送オポーチュニティの残りの少なくとも一部の間に、受信した逆方向グラントを用いるか否かを決定する手段を備えることができる。
【0011】
また、さらなる態様は、コンピュータが、チャネルアクセスに対するスケジュールに従って第1の方向における伝送オポーチュニティの間にデータを通信し、逆方向グラントを送信するか否かを判断し、前記伝送オポーチュニティの間に前記第1の方向における受信機に対し逆方向グラントを送信し、前記伝送オポーチュニティの間に第2の方向における前記逆方向グラントの受信機からデータを受信することができる指示を格納するコンピュータ読取可能媒体に関する。前記コンピュータ読取可能媒体は、さらに、異種の装置へのチャネルアクセスを割り当てる伝送オポーチュニティの間にスリープモードを用いる指示、複数のタイムピリオドのそれぞれに対し該当する伝送オポーチュニティに関連する送信機、受信機、開始時間、継続期間の少なくとも1つに関連されるデータを備えるフレームを含むマルチポールフレームを生成することにより、多くの伝送オポーチュニティをスケジュールする指示を備えることができる。さらに、前記コンピュータ読取可能媒体は、トークン(token)が渡されるオーダー(order)を生成することにより、多くの伝送オポーチュニティをスケジュールする指示、及び/または前記スケジュールにより送信機として示される関連した局を識別する指示をさらに備える。
【0012】
先で関連づけられた終了の完成に、1つ以上の実施形態は請求項に記述され特に指摘されて、特徴を以下に完全に含む。次の記述および付加された図面は、1つ以上の実施形態のある実例となる態様を詳細に述べる。しかしながら、これらの実施形態は表示し、様々な実施例の法則が使用されてもよい少数のいろいろな状態および記述された実施例は、そのような態様およびそれらの等価物をすべて含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、ここに述べられた種々実施形態に従う無線通信システムの実例である。
【図2】図2は、種々実施形態に従う通信チャネルにアクセスすべくスケジュールされた時刻に関して逆方向グラントを使用するシステムの実例である。
【図3】図3は、チャネルアクセスをスケジュールするために利用されてもよいマルチポールの実例である。
【図4】図4は、チャネル・アクセス用の異種の技術でスケジュールされたアクセスピリオド(SCAP)の利用を実証する例の実例である。
【図5】図5は、種々実施形態に従うSCHEDフレームの例の実例である。
【図6】図6は、種々実施形態に従うSCHEDメッセージの例の実例である。
【図7】図7は、種々実施形態に従って逆方向グラントで利用される場合、SCAPの例の実例である。
【図8】図8は、1つ以上の実施形態に従って、無線通信システム中の衰弱したチャネル帯域幅の量を減らすことを容易にするためにチャネルにアクセスし、割り付けられたピリオド内の逆方向グラントを利用するための方法論を例証する。
【図9】図9は、ここに記述された複数の実施形態に従って、通信チャネルへのスケジュールされたアクセスに関して逆方向グラントを提供するための方法論の実例である。
【図10】図10は、種々実施形態に従ってスケジュールされたチャネル・アセクス・ピリオドに逆方向グラントを費やすための方法論の実例である。
【図11】図11は、ここに述べられた1つ以上の実施形態に従ってスケジュールされたチャネル・アクセス・ピリオドと協働した逆方向グラントを生成しかつ/または利用することを容易にするユーザ装置の実例である。
【図12】図12は、チャネル・アクセスをスケジュールしおよび(または)種々実施形態に従って無線通信システムにおいて不用のチャネル帯域幅を縮小する逆方向グラントの利用を容易にするシステムの実例である。
【図13】図13は、ここに記述された様々なシステムおよび方法と共に使用することができる無線ネットワーク環境の実例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
様々な実施形態は、図面に関して記述され、参照符号は、エレメントを参照するために使用される。次の記述では、説明の目的のために、多数の特定の詳細は1つ以上の実施形態についての完全な理解を提供するために明白に述べられる。しかし、そのような実施形態がそうかもしれないことはこれらの特定の詳細なしで実行した。他のインスタンスでは、さらに有名な構造およびデバイスは1つ以上の実施形態について記述するためにブロック図の形で示される。
【0015】
更に、様々な実施形態は、加入者局に関してここに記述される。加入者局も、システム、加入者ユニット、移動局、移動体、遠隔ステーション、アクセスポイント、遠隔端末装置、アクセス・ターミナル、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザ装置あるいはユーザ機器と呼ぶことができる。加入者局は、携帯電話、コードレス電話機、セッションイニシエーションプロトコル(SIP)電話、無線加入回線(WLL)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線接続能力があるハンドヘルド装置、計算装置あるいは無線モデムに接続された他の制御演算装置かもしれない。さらに、802.11の用語、アクセスポイント、ユーザ端末などに従って、ここにステーションまたはSTAと呼ばれる。
【0016】
さらに、ここに記述された種々実施形態または特徴は、方法(エンジニアリング・テクニック)、装置あるいは製品を使用する標準プログラミングとしてインプリメントされてもよい。ここに使用されるような用語「製品」は、任意のコンピュータ判読可能なデバイス、キャリアあるいはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ判読可能なメディアは含むことができるが、磁気記憶装置デバイスに制限されていない、例えばハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストライプ、光ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタル用途の広いディスク(DVD)…、スマート・カードおよび例えばフラッシュメモリ装置、EPROM、カード、スティック(鍵ドライブ…)。さらに、ここに記述された様々な記憶媒体は1つ以上のデバイスおよび(または)情報を格納するための他の機械可読のメディアを示すことができる。用語「機械可読媒体」は制限されずに、含み、かつ、または、インストラクションおよび(または)データを伴って、無線チャンネル、およびストリングに有能な様々な他のメディアを含むことができる。
【0017】
従来からあるスケジュールされた時分割無線通信システムは、通信チャネルの不経済な利用に関係しているかもしれない。例えば、特定の局は、通信チャネル上の特定の時間中にデータ伝送を許されてもよい。しかしながら、局が割り付けられた周期の終了に先立ち、伝送が完了する場合、この周期にデータ伝送チャンネルにアクセス可能な異種の局が典型的にないので、チャネルに関連したリソースは浪費される。したがって、スケジュールされたチャンネル・ローカル番組放送時間帯と共同して通信チャネル浪費を緩和するために逆方向グラント(RDG)を提供することを促進することは望ましくなる。割り付けられた周期の残りのチャンネルにアクセスするために、逆方向グラントは得る局によって利用されてもよい。
【0018】
今、図1を参照すると、無線通信システム100はここに述べられた種々実施形態に従って例証される。Nが任意の陽性の整数かもしれない場合、システム100は1つ以上のユーザ端末(UT)106A−Nに通信で接続されるアクセスポイント(AP)104を含んでいる。802.11の用語に従って、AP104およびUT106A−Nもここに局またはSTAと呼ばれる。AP104およびUT106A−Nは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)120によって通信する。1つ以上の実施形態によれば、WLAN120は、高速MIMO OFDM方式である。しかしながら、WLAN120は任意の無線LANかもしれない。アクセスポイント104はネットワーク102によって、外部デバイスあるいはプロセスの任意の数と通信する。ネットワーク102は、インターネット、イントラネットあるいは他の有線ネットワークあるいは無線ネットワーク、または光学ネットワークであってもよい。コネクション110は、ネットワーク102からアクセスポイント104への信号を伝送する。デバイスまたはプロセスは、ネットワーク102、あるいはWLAN120上のUT106A−N(あるいは接続によってその上に)として接続されてもよい。ネットワーク102あるいはWLAN120のいずれかに接続されてもよいデバイスの例は、電話、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、様々なタイプ(ラップトップ、パソコン、ワークステーション(任意のタイプのターミナル))のコンピュータ、HDTVのようなメディア・デバイス、DVDプレーヤー、無線スピーカ、カメラ、カムコーダ、ウェブカメラおよび事実上他のタイプのデータ・デバイスを含んでいる。プロセスは、音声、ビデオ、データ通信などを含んでいてもよい。各種データストリームは、変化のある伝送要求を持っていてもよい。それはクオリティ・オブ・サービス(QoS)技術の使用により提供されてもよい。
【0019】
システム100は、AP104を中心に集めて展開してもよい。全UT106A−Nは例によるAP104と通信してもよい。さらに、2以上のUT106A−Nは、(802.11(e)に関連した直接リンク配列(DLS)を使用するなど)例えばピアツーピア通信によって直接通信してもよい。アクセスはAP104及び(または)アドホック(例えば、コンテンツベース)によって管理されてもよい。
【0020】
種々の実施形態に従って、逆方向グラントは、システム100のような無線通信システムに関して使用することができる。逆方向グラントは、多くのタイムピリオド、特定の局に関連したタイムピリオドそれぞれに対しチャネルアクセスを割り付けるスケジュールで利用することができる。特定の局は、特定の第2の局(例えば、AP104、UT106A−Nの1つなど)へ通信チャネルを介してデータを送信する。マルチポールフレームは、対応するマルチポール周期に対し伝送のスケジュールを定義するために利用されてもよい。マルチポール周期中のスケジュールされた伝送は、AP(例えばAP104)からSTA(例えばUT106A−N)へ,STAからATへの伝送を含む。例えば、マルチポールフレームは、SCHEDフレームであってもよい。SCHEDフレームは、多重ダウンリンク、多重アップリンク、及び(または)局(例えば、AP104、UT106A−Nの1つなど)へ提供される多重ダイレクトリンクSTA−STA伝送を定義する。SCHEDフレームは、このように多くの通信期間をスケジュールする単一フレームであってもよい。SCHEDフレームは、第1の局が送信機であり、第2の局が受信機であり、開始時間、スケジュールされた周期それぞれに対するチャネルへのアクセスの継続期間を示してもよい。本開示の実施形態は、SCHEDフレームに使用するために制限されていないことを考慮する。例えば、スケジューリングは、マルチポール、合併されたポール、またはオーダで意見が一致した局間で渡されるトークンの利用を有効にすることができる。従って、本開示の実施形態の範囲内でチャネルアクセスに関連してスケジュールするどれでもあることは認識されることになっている。
【0021】
送信機として識別された局は、割り付けられたチャネルアクセス持続期間の終了に先立って、チャネル(例えばWLAN120)上のデータ送信を終了してもよい。従って、送信機は、受信機に逆方向グラントを供給することができ、それによって、受信機はチャネル(例えばWLAN120)上でデータを送信することが可能になる。逆方向グラントを得る受信機は、持続期間の残りの部分中に送信機に例えばその後のデータを送信することができる。別の図示によれば、送信機は、ダイレクトリンクSTA−STA通信(例えば、送信すべくスケジュールされたUT106A及び受信すべくスケジュールされたUT106N)用のスケジュールされたピリオドの間のように、AP104に逆方向グラントを供給することができる。したがって、AP104は、割り付けられたタイムピリオドの残りの間に、チャネル(例えば、WLAN120)を介して送信機(例えば、UT106A)と通信することができる。
【0022】
UT106A−NおよびAP104は、受信及び(または)生成されたマルチポールフレーム(及び(または)SCHEDフレーム、合併されたポール、スケジュール、スケジュールに従って渡されたトークンなど)に従って個々のスケジュールされた時間でデータを送信及び(または)受信できるようにすべく同期クロックを使用してもよい。マルチポールフレームは、割り当てられた時間の間に、局に対しチャネルへアクセスさせることを可能にし、送信局がチャネルを介してデータを送信できる時間の合計を提供する。スケジュールは、伝送オポーチュニティ(TXOP)が開始時および終了時に関する各送信機STAへの通知を供給する。したがって、送信局は、割り付けられたタイムスロットに入るデータの合計量を送信することができる。さらに、スケジュールは、さらにトラヒックを受信するよう待機する受信機STAに通知してもよい。
【0023】
802.11eは、TXOPの概念を提供する。データの単一フレームを送信すべくチャネルにアクセスする代わりに、STAは、その期間内に適合する多くのフレームとして送信するためにチャネルを使用することが許される期間を提供される。TXOPは、チャネルアクセスに関連したオーバヘッドを減少する。例えば、待機時間と衝突は、増強され分配されたチャネルアクセス(EDCA)に関して減少される。また、ポーリング・オーバヘッドはHCFコントロールド・チャンネル・アクセス(HCCA)に関して緩和される。
【0024】
さらに例によると、マルチポールフレームは、UT106Aが第1タイムピリオド(例えば、第1のポール)に関連した時における送信機であり、AP104が第1タイムピリオドに関連した時における受信機であることを示している。UT106Aは割り付けられた時間におけるTXOPを備えている。TXOPの間に、UT106Aは、AP104にデータの合計を送信してもよい。例えば、UT106Aは、AP104に短いフレーム間間隔(SIFS)によって分離されたMACプロトコルデータユニット(MPDU)の数も送信してもよい。さらにあるいは、UT106Aは総計MDPUになり、MPDUを分離するSIFSを削除し、凝集のMPDU(A−MPDU)を送信してもよい。さらに、ブロックACKリクエストは、UT106Aによって送信することができ、及び(または)総計A−MPDUの一部としてなることができる。マルチポールフレームが通信チャネル上の送信データにUT106Aのための時間の量を割り付ける場合、伝送を終えるUT106Aの後に続くTXOPの残り時間に、UT106AはAP104に逆方向グラントを送信してもよい。AP104は、TXOP内の残存時間用のUT106Aに、通信チャネル上の送信データへの逆方向グラントを例えば使用してもよい。逆方向グラントの受信に際して、AP104は、割り付けられた周期および(または)送信されることになっているAP104に関連したバッファに格納されたデータの残存時間を評価してもよい。この評価の少なくとも一部に基づいて、AP104はチャネルを介してデータを伝送すべく逆方向グラントを利用し及び(または)利用しなくてもよい。この例が単に図示目的向けであり、そして本開示の実施形態がそのように制限されていないことは認識されている。
【0025】
例えば、実施形態は、無線LAN(あるいは新しい伝送技術を使用する同様のアプリケーション)に対し非常に高レートの物理レイヤーと協働して効率的な動作を支援するようここに示される。実施形態の様々な例は、既知のWLANシステムの単純性および強健さを保存する。それらの例は802.11(a−e)で見つかる。様々な実施例の利点は、そのような既知システムとの後方への互換性を維持する間に達成されてもよい(下記の記述では、802.11のシステムが例えば既知システムと評されることに注意してください。)。それは、さらに、ここに議論された改善の1つ以上は代替システムと標準と互換性をもつことに注目されるべきである。
【0026】
図2に変わって、図示は、種々実施形態に従って通信チャネルにアクセスするためにスケジュールされた時間に関して逆方向グラントを使用するシステム200である。システム200は、アクセスポイント(AP)204、第1のユーザ端末(UT)204および第2のユーザ端末(UT)206を備えている。システム200が追加するAPおよび(または)UTの数も備えてもよいことが認識されることになっている。AP204およびUT204−206は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)208を介して通信する。AP204は、WLAN208へのアクセスに関連したUT204−206にスケジュールを提供してもよい。例えば、マルチポールフレーム(例えばSCHEDフレーム)は送信されてもよい。オーダはトークンが局間に通過することを予定されてもよい。
【0027】
例によれば、スケジュールは、特定の時間セグメント中に、UT204が送信機で、UT206が受信機であることを示してもよい。したがって、UT204およびUT206は、WLAN208に関係しているコネクション210によって通信する。UT204が、スケジュールによって提供されるような割り付けられた時間セグメントの終了に先立ってデータの伝送を終える場合、UT204はコネクション210によってUT206へ逆方向グラントを送信してもよい。UT206は、WLAN208によって送信データへの逆方向グラントを利用してもよい。例えば、UT206は、割り付けられた時間セグメントの残りの部分中に、UT204および(または)AP202へデータを送信してもよい。図示では、UT204およびUT206(示されない)以外の異種のUTは、特にこの時間セグメント中にスリーピングであってもよい。
【0028】
図3を参照すると、図示は、チャネルアクセスをスケジュールするために利用されてもよいマルチポールフレーム300(例えば合併されたポール)である。マルチポールフレーム300は、802.11nによって提供されてもよい。マルチポールフレーム300は、同期データを含んでもよいヘッダ310を備えている。マルチポールフレーム300は、さらにポール(例えば、ポール1 320、ポール2 330、ポールN 340、Nが任意の陽性の整数である)の任意の数のシーケンスを備えてもよいポール1 320、ポール2 330、ポールN 340、Nが任意の陽性の整数である。ポール(例えば、ポール1)の各々は、送信機として局を識別するデータ350、受信機として異種の局を識別するデータ360、開始時刻を示すデータ370、及び持続期間を示すデータ380を備えていてもよい。
【0029】
種々実施形態によれば、マルチポールフレーム300は局へ送信される。また、局はマルチポールフレーム300を受信するべく稼動している。局はそれぞれ、局が受信マルチポールフレーム300の調査により受信機または送信機である時を識別し格納してもよい。時勢の間、局が受信機または送信機でない時間の間、局はスリープモードに入ってもよい。したがって、局に関連した電力消費は減少される。さらに、ポーリング・オーバヘッドは、ポール(例えば、ポール320−340)のシーケンスを備えたヘッダー310の利用によって緩和される。
【0030】
図4に変わって、図示は、チャネルアクセス用の異種の技術でスケジュールされたアクセスピリオド(SCAP)の利用を実証する例である。ビーコン間隔(例えば2つのビーコン402の間)内に、いくつかのチャネルアクセス法は点在することができる。例えば、EDCA、HCCAおよび(または)SCHEDは実行し得る。802.11eは伝送オポーチュニティ(TXOP)を導入した。利用効率のために、STAがHCFコントロールド・チャネル・アクセス(HCCA)中で、増強された分配されたチャンネル・アクセス(EDCA)、あるいは獲得されたアクセスによってミディアムを得る場合、STAは単一フレームを越えるものを送信することを許されてもよい。それはTXOPと呼ばれる。
【0031】
ビーコン間隔(例えば、ビーコン402)の間に、APは適応して、EDCAのコンテンションベースのアクセス(例えば、EDCA404)、アクセス位相(CAP)(例えばCPA406)をコントロールした802.11e、そして、スケジュールされたアクセスピリオド(SCAP)(例えば、SCAP408)の持続期間を埋め込む柔軟性を持っている。EDCA404は1つ以上のEDCA TXOP410を含んでいてもよい。EDCA TXOP 410に、得るSTAは、1つ以上のフレームを送信することを許されてもよい。各EDCA TXOP 410の限界長さはトラフィック・クラスに依存し、APによって確立されてもよい。STAは、関連するインターフレーム間隔に対応する時間の少なくとも1つの量には使用されていないためにチャンネルを感じた後に、チャンネルへのアクセスを獲得してもよい。
【0032】
CAP406(それはHCCAに関係しているかもしれない)は境界のあるピリオドで、一連のHCCA TXOP 412の連結により形成されてもよい。APは、APが関連するSTAへの取得されたアクセスを提供することができるコンテンション自由時間(CFP)を確立してもよい。コンテンションなしのポール(すなわちCFポール)またはポール414は、APによって送信される。また、取得されたSTAからの伝送は続く。802.11eに関連した直接のリンクセットアップ(DLS)は、STAに対し基本サービスセット(BSS)を備えた他の目的地のSTAへフレームを直接転送させる。APは取得されたTXOPを、STAの間のフレームのこの直接転写に利用可能にしてもよい。さらに、取得されたアクセス中に、取得されたSTAからのフレームの目的地はAPかもしれない。
【0033】
柔軟で、非常に効率的で、低い潜時を許すHCCAおよびEDCAの外延が、MIMOフィジカルレイヤー(PHY)によって可能にされた高いデータ率のオペレーションにふさわしいオペレーションをスケジュールしたとともに、適応性のある調整機能(ACF)が利用されてもよい。SCAP408の一部としてSCHEDメッセージ416を使用して、APは、同時にスケジュールされたアクセスピリオド(SCAP)として知られている周期にわたる1つ以上のAP−STA、STA−APおよびSTA−STA TXOPをスケジュールしてもよい。SCAPの最大に許された値は変わってもよい。また、実施形態によれば、4ミリセカンドがあってもよい。別の例に準ずるので、SCAPの極大値は2.048ミリセカンドかもしれない。しかしながら、本開示の実施形態はそのように制限されていない。
【0034】
MIMO STAはSCAP境界に従う。SCAP408の中で送信するべき最後のSTAは、その割り付けられたTXOPの終了以内に、その伝送を終了する。MIMO STAは、スケジュールされたTXOP境界に従い、割り当てられたTXOPの終了に先立ち、それらの送信を完了する。これは、衝突の機会を減らし、後のスケジュールされたSTAが使用されていないチャネルを意識することなく、そのTXOPを始めることを可能にする。
【0035】
APは、SCHED受信誤りからの回復のための下記手順を使用してもよい。STAがSCHEDメッセージをデコードすることができなければ、そのTXOPを利用することができないだろう。スケジュールされたTXOPが割り当てられた開始時刻で始まらない場合、APは、未使用のスケジュールされたTXOPのスタートの後にPIFSで送信することにより、回復を始めてもよい。APは、CAPとして未使用のスケジュールされたTXOPの周期を使用してもよい。CAPに、APは、1つ以上のSTA(例えば、稼動しているSTA)に送信し、スケジュールされたTXOPあるいは別のSTAを逃したSTAを取得してもよい。CAPは、次のスケジュールされたTXOPに先立って終了する。スケジュールされたTXOPが初期に終了する場合、同じ手順も使用されてもよい。APは、スケジュールされたTXOPの中の最後の伝送の終了の後にPIFSで送信することにより、回復を始めてもよい。APは、CAPとしてスケジュールされたTXOPの未使用の周期を使用してもよい。
【0036】
図5に変わって、図示は、種々実施形態に従ってSCHEDフレーム500の例である。SCHEDメッセージ500は、特定のSCHEDの物理的な(PHY)プロトコルデータ単位(PPDU)として送信されてもよい。しかしながら、本開示の実施形態はそのように制限されていない。SCHEDフレーム500のMACヘッダ510のフィールドは、長さ15オクテットかもしれない。しかしながら、本開示の実施形態はそのように制限されていない。CTRL0、CTRL1、CTRL2およびCTRL3セグメントのプレゼンスおよび長さは、SCHED PPDUの信号フィールドで示される。CTRL0の伝送レートは、CTRL1などの伝送レートより低くしてもよく、あるいはしなくてもよい。従って、CTRL0は、APを備えた微弱な無線リンクを備えるSTAを示してもよく、最大の伝送範囲を許可してもよい。さらに、CTRL3は高レートで送信され、APへのよい無線リンクで搬送STAのための送信時刻を最小限にする。持続フィールド520のビット13−0は、例えばマイクロセカンドにおいてSCAPの長さを指定してもよい。SCAPの持続期間に対するネットワーク割当てベクトル(NAV)をセットするために、持続フィールド520は、MIMO OFDM伝送に有能なSTAによって使用される。NAVはチャンネルが今後忙しくなる時の長さを決定するために利用されてもよい。NAVは、送信要求(RTS)および(または)送ることが明瞭な(CTS)フレームによってセットされてもよい。基本サービスセット識別子(BSSID)530は、局またはAPのメディア・アクセス制御(MAC)アドレスかもしれない。
【0037】
図6を参照して、図示は、種々相に従ってSCHEDメッセージ600の別の例である。SCHEDメッセージ600は、SCAPのためのスケジュールを定義する。それぞれ、CTRL0、CTRL1、CTRL2およびCTRL3セグメントの各々は、可変長であり、6、12、18および24Mbpsで送信されてもよい。多くの割り当てエレメント610は各CTRLJセグメントに含まれていてもよい。割り当てエレメント610はそれぞれ送信するSTA関連識別子(AID)、受信STA AID、スケジュールされたTXOPの開始時刻および予定されたTXOPの許された最大長さを指定する。割り当て要素中の送信し受信STAの介在物は、SCAPに送信するか受信する予定でないSTAで効率的なパワーセーブを許す。既知のSTAがBSSの中にある場合、APは、例えば、セルフへの既知CTSのように、SCAPを保護するために付加装置を利用してもよい。SCHEDメッセージ600はさらにフレームチェックシーケンス(FCS)620を含んでいる。
【0038】
図7を参照して、図示は、種々実施形態に従って逆方向グラントで利用される場合、SCAP700の例である。逆方向グラントは、アクセスポイントと局の両方に利用可能かもしれない。さらに、直接リンク(DL)が2つの局間で確立される場合、逆方向グラントは使用されてもよい。多くの伝送はスケジュール702であってもよい。例えば、伝送は、APからSTAまで(例えば、ATからSTABまでの割り当て704)、APからSTAまで(例えば、ATからSTACまでの割り当て706)、STAからAPまで(例えば、ATからSTAEまでの割り当て708)スケジュールされてもよい。送信機(例えば、AP、STA)は、TXOP(例えば、APからSTABTx710へ)の中で時間を残したまま、TXOPにデータの伝送を終えると仮定すると、送信機は、その間隔中に活発な異種のSTAへのチャンネルへのアクセスを提供すべく、逆方向グラント(例えば、RDG712)を使用してもよい。したがって、送信するSTAは、受信STAへ第1の方向にRGDを送信してもよい。
【0039】
RDGに応答して、応答者は、任意のチャネルアクセスを行なう必要なく第2の方向におけるトラフィック(例えば、STABからAPTx714へ)を送信するオポーチュニティを持っていてもよい。したがって、チャネルに同時にアクセスする別のSTAを備えた衝突確率は緩和され、別のすべてのSTAを提供し、SCHEDフレームを解読し、それらのNAVを適切にセットする。さらに、応答者は、データと関係するトラフィックを送信することを許される。従って、往復の遅れを減少して、ちょうど受け取られた。より低い往復時間から利益を得ることができるトラフィックの例はTCP ACKS、VoIPトラヒック、ブロックAckなどである。
【0040】
逆方向グラントの多くの変化が熟考される。例えば、送信機は、受信機に逆方向グラントを供給してもよい。別の例によれば、送信機は、受信機および(または)AP(受信機がAP以外にSTAだったと仮定して)に逆方向グラントを供給してもよい。一層の図示に準ずるので、送信機は任意の第三者STAに逆方向グラントを送信してもよい。
【0041】
EDCAを備えた定義されたRDGを行なうために利用された搬送は、導入のしやすさのために単純化されてもよい。例えば、EDCAの場合には、下記を使用することができるかもしれない。(1)1ビットはRDGが与えられることを応答者に知らせるために使用されてもよい。(2)3ビットはQoSトラフィックのどのクラスがRDGの中で許されるか応答者に知らせるために使用されてもよい。(3)1ビットは、応答者のレスポンスを終了し、かつ開始剤にTXOPを戻すために使用されてもよい。TXOPでは、それは特定のクラスのQoSトラヒックを従って送信するためには要求されず、QoSに関連したデータは利用されなくてもよい。さらに、追加情報は使用されてもよい。さらに、各メッセージ・タイプのビットの数は変わってもよい。また、そのビットはアプリケーションであり、依存する。
【0042】
SCHEDフレーム716は、将来の期間の間チャネルにアクセスするのをSTAがどのようにして許されるか定義する。送信機STAが送信し始め及び(または)やめる予定である場合、SCHEDフレーム716は伝送される。さらに、SCHEDフレーム716は、受信機STAがいつデータを受信し始めるために稼動し、また、その周期がいつ終了するかを示す。それはSTAのための伝送周期に隣接しているかもしれない。SCHEDフレーム716中の送信機または受信機のアドレスが現れないSTAは、省電力を最大限にするためにスリープモードに入ってもよい。セルフ718へのクリア・トゥ・センド(CTS)は、SCHEDフレーム716に関連したNAVをセットするために使用されてもよい。CTS(及び(または)RTS)718は、すべての既知(legacy)STAによって解読することができるレートのうちの1つを使用させることができ、データフレーム伝送のための保護を改善するために使用されてもよい。セルフ718へのCTSは、SCHED716および(または)スケジュールされたアクセスピリオド720に関連した持続情報を含んでもよい。
【0043】
従来のスケジュールする運転モードの潜在的な1つの欠点は、割り当てられた伝送持続が過度の場合に、チャネルを浪費する危険である。以前送られたスケジュールは固定し、別のSCHEDフレームが送られるまで修正することができない。逆方向グラントの使用なしでは、送信機が割り当てられた時間の間割り当てられた受信機に送るためにトラフィックを使い果たせば、他のSTAはチャネルを使用することができない。また、リソースが浪費される。
【0044】
逆方向グラントは、送信機が受信機へのスケジュールされた時刻のままであることを提供することを可能にしてもよい。逆方向グラントがHCCAで使用される場合、APによって送信された多くのポールは、一部の中で縮小されてもよい。例えば、受信機に受信すべきSTA2、および送信するべきSTA2およびSTA1を備えた別の時間で、STA1が送信するべき時間をスケジュールする代わりに、スケジューラはそれらを一まとめにすることができる。これらの2つのフローの多重化はより単純でより効率的なスケジューリング・アルゴリズムを考慮に入れてもよい。それは評価されることになっている。本開示の実施形態において、これらの例に制限されていない。
【0045】
図8〜図10を参照すると、スケジュールされた伝送ピリオドに関して逆方向グラントを利用することに関係のある方法論が例証される。例えば、方法論は、FDMA環境、OFDMA環境、CDMA環境、WCDMA環境、TDMA環境、SDMA環境あるいは他の適切なワイヤレス環境に逆方向グラントを費やすことに関係のある場合がある。説明の単純性の目的のために、方法論が示され、一連の行為と評される一方、それは理解されることになっており、いくつかの行為が、異なる注文で、および(または)ここに示され記述されたそれからの他の行為と同時に生じてもよい(1つ以上の実施例に従って)ので、方法論が行為の命令で制限されていないことを認識した。例えば、二者択一で、一連の相互関係があった状態あるいは状態図の中でのようにイベントとして方法論を示すことができるかもしれない。さらに、すべての絵入りの行為は1つ以上の実施形態に従って方法論を導入するために要求されるとは限らなくてもよい。
【0046】
図8は、1つ以上の実施形態に従って、無線通信システム中の無駄なチャネル帯域幅の量を減らすことを容易にすべくチャネルにアクセスするために割り当てられたタイムピリオド内の逆方向グラントを利用するための方法論800を例証する。802において、多くのタイムピリオドの中で、スケジュールされたチャネルアクセスに利用されるマルチポールフレーム(例えば、SCHEDフレーム)は受信される。例えば、マルチポールフレームは、送信局、受信局、開始時刻および(または)タイムピリオドそれぞれに対するチャネルアクセスの持続期間を示してもよい。続いて、マルチポールフレームは、アクセスポイントによって生成され、異種の局へ送信されてもよい。しかしながら、本開示の実施形態はそのように制限されていない。さらにあるいは、固定ポール、SCHEDフレーム、トークンなどを多くのタイムピリオドに関連した伝送スケジュールに関して使用されてもよい。804で、データの通信は、第1の方向におけるスケジュールされたタイムピリオドの個々の項目の間に生じる。マルチポールフレームは、個々の時間に送信機および(または)受信機を識別するために使用されてもよい。したがって、送信機は、マルチポールフレームに従って受信機(第1の方向中の)へデータを送信すべくチャネルをアクセスしてもよい。806で、逆方向グラントは、個々のスケジュールされたタイムピリオドの間に送信される。送信機がスケジュールされたタイムピリオドの終了に先立ち、伝送を完了するならば、逆方向グラントは受信機に送信されてもよい。808で、逆方向グラントの送信後、第2の方向(例えば、マルチポールフレームによる受信機として示される局から送信機として示される局へ、マルチポールフレームによる受信機として示される局からアクセスポイントへ)から送られるデータは、個々のスケジュールされたタイムピリオドの間に受信される。
【0047】
図9に変わって、図示は、ここに記述された複数の実施形態に従って通信チャネルへのスケジュールされたアクセスに関して逆方向グラントを提供するための方法論900である。902で、多くのタイムピリオドに対するチャネル伝送をスケジュールするマルチポールフレームは、受信される。マルチポールフレームは、通信チャネルを介して通信する局、及び(または)通信発生時に関する表示を提供してもよい。本開示の実施形態は、マルチポールの使用を制限しないことを理解する。アクセスポイントは、特定のスケジュールされたアクセスピリオドに関連するスケジュールの生産、マルチポールフレームの生成によってマルチポールフレームを得てもよい。さらに、アクセスポイントは、ユーザ端末へマルチポールフレームを送信し、それによって、ユーザ端末がマルチポールフレームを得ることを可能にする。904で、データは、スケジュールされたタイムピリオドの間に第1の方向へ送信される。データの送信は、マルチポールフレームに従ってもよい。906で、評価は、受信方向グラントを送信するか否かを決定することで実行される。例えば、評価は、スケジュールされたタイムピリオドにおける残り時間の合計および(または)マルチポールフレームの中で示される送信局が伝送を終えたか否かに関してなされる。逆方向グラントが提供されるべきことが決定する場合、908で、逆方向グラントはスケジュールされたタイムピリオドの間に第1の方向の受信機へ送信される。910で、データは、スケジュールされたタイムピリオドの間に第2の方向における逆方向グラントの受信機から受信される。例に従うと、第2の方向は、オリジナルの受信機からオリジナルの送信機までかもしれない。しかしながら、本開示の実施形態はそのように制限されていない。
【0048】
図10を参照して、図示は、種々実施形態に従ってスケジュールされたチャネルアクセスピリオドに関して逆方向グラントを用いるための方法論1000である。1002で、多くのタイムピリオドに対するチャネル伝送及び(又は)アクセスをスケジュールするマルチポールフレームは、受信される。1004で、割り当てられたタイムピリオドの間にスケジュールされた送信機(例えば、マルチポールフレームを介して示される)から第1の方向に通信されるデータは、割り当てられたタイムピリオドの間に受信される。1006で、逆方向グラントは、割り当てられたタイムピリオドの間にスケジュールされた送信機から受信される。1008で、評価は、割り当てられたタイムピリオドの残りの少なくとも一部の間、逆方向グラントを用いるか否かを決定すべく実行される。割り付けられたタイムピリオド内の残りの時間の合計が考慮されてもよい。さらにあるいは、送信されることになっている逆方向グラントを得る局に関連したバッファに格納されたデータの量は、評価の一部と見なされてもよい。逆方向グラントが利用されるべきことが決定する場合、1010で、データは、割り当てられたタイムピリオドの間、第2の方向における送信機としてスケジュールされた局へ送信される。第2の方向は、第1の方向と反対であってもよい。さらにあるいは、第2の方向は、アクセスポイントへの受信機であるために示された局からであってもよい。しかしながら、本開示の実施形態は、そのような図示に制限されていない。
【0049】
1つ以上の実施形態に従って、ここに記述した推論は逆方向グラントを送信すること、第2の方向においてデータを送信すべく逆方向グラントを利用することに関して評価される。ここに使用された「推論する」あるいは「推論」という用語は、システムの推論する状態、環境、及び(または)イベント及び(又は)データを介して得られる1セットの観察からのユーザについての推理法を一般に指している。推論は特定の状況あるいは動作を識別するために使用することができるか、あるいは例えば、状態に関する確率分布を生成することができる。推論は可能性、すなわちデータ及びイベントの考察に基づいた興味の状態に関する確率分布の計算でありえる、推論は、さらに、1セットのイベントおよび(または)データからのより高いレベルのイベントを構成するのに使用された技術を指すことができる。そのような推論は、1セットの観察されたイベントから、あるいは格納されたイベント情報、イベントは一時的な隣接の中で関連させられる、また、イベントとデータは1つあるいはいくつかのイベントおよびデータ送信装置から来るか否かから新しいイベントあるいはアクションの構築に貢献する。
【0050】
例によれば、1つ以上の方法が上に示したデータの伝送などに逆方向グラントを使用することが与える場合に、いつ逆方向グラントを送信するべきかに関する推論を含むことができる。例えば、受信局にデータを送信する局に対し割り付けられたタイムピリオドにおいて残っている時間で、逆方向グラントは受信されてもよい。受信局で逆方向グラントを受信する際、推論は、受信局が割り付けられたタイムピリオドの終了に先立ってすべてあるいはアクセスチャネル上のデータのある一部を送信することができるであろうことに関して作られる。先の例が本来の実例となり、作ることができる推論の数、あるいは様々な実施例および(または)ここに記述された方法と共にそのような推論が作られる方法を制限するようには意図されないことが認識されるだろう。
【0051】
図11は、ここに述べられた1つ以上の実施形態に従ってスケジュールされたチャネルアクセスピリオドに関連した逆方向グラントを生成し、及び(または)利用することを容易にするユーザ装置1100の実例である。ユーザ装置1000は、例えば受信アンテナ(示されない)から信号を受信し、受信信号の典型的な処理(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバートなど)を実行し、またサンプルを得るべく条件つきの信号をデジタル化する。受信機1102は、例えばMMSE受信機であり、受信シンボルを復調してチャネル推定用のプロセッサ1106へ供給することができる復調器1104を備えることができる。プロセッサ1106は、受信機1002による受信情報の分析および(または)送信機1116による伝送情報の生成を実行する専用のプロセッサ、ユーザ装置1100の1つ以上のコンポーネントを制御するプロセッサ、及び(または)受信機1002による受信情報の分析し、送信機1116による伝送情報を生成し、ユーザ装置1100の1つ以上のコンポーネントを制御するプロセッサである。
【0052】
ユーザ装置1100は、プロセッサ1106に効果的に接続され、様々な図に関してここに記述されるような無線通信システムにおいて不要の通信チャネルの緩和のために、様々なタイムピリオド、送信機1116によって送信されるデータ、マルチポールおよび他の適切な情報のためのチャネル・アクセス・スケジュールに関連する情報を格納するメモリ1108をさらに備えることができる。メモリ1108は、逆方向グラント(例えば、実行ベース、キャパシティベースなど)の提供及び(または)利用に関連したプロトコルをさらに格納することができる。そのようなユーザ装置1100は、ここに記述されるように通信が第1の方向で発生している間における割り当てられたタイムピリオドの間に、第2の方向への通信を可能にすべく逆方向グラントの生成及び(または)利用に関する格納されたプロトコル及び(または)アルゴリズムを用いることができる。
【0053】
ここに記述されたデータ・ストア(例えばメモリ)コンポーネントが揮発性メモリか不揮発性メモリのいずれかになりえるか、揮発性・不揮発性メモリの両方を含むことができることは認識されるだろう。あくまでも図示では、不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、EPROM(EPROM)、EEROM(EEPROM)あるいはフラッシュ・メモリを含むことができる。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。それは、外部キャッシュメモリの役割をする。あくまでも図示では、RAMは同時のRAM(SRAM)のような多くの形態で利用可能である、ダイナミックRAM(DRAM)(シンクロナスDRAM(SDRAM))、2重データレートSDRAM(DDR SDRAM)、SDRAM(ESDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM)およびダイレクト・ラムバス・RAM(DRRAM(登録商標))を増強した。目的のシステムおよび方法のメモリ1008は、これらに限定されることなく、他の適切なタイプのメモリを含むように意図される。
【0054】
受信機1102は、ユーザ装置1100が通信チャネルを介してデータを受信及び(または)送信する時間を決定すべく、さらに受信スケジュール(例えば、マルチポールフレーム、SCHEDフレームなど)を利用するチャネルアクセス識別子1110を接続可能である。チャネルアクセス識別子1110は、さらに通信チャネルを介してデータを送信すべくユーザ装置1100を有効設定する受信逆方向グラントを利用してもよい。ユーザ装置1100がデータを受信及び(または)送信するようにスケジュールされていない時間の間、ユーザ装置1100は消費電力低減へのスリープモードに入ってもよい。ユーザ装置1110が割り付けられた持続期間の終了に先立ってスケジュールされた時間に伝送を完了するとき、チャネルアクセス識別子1110は、さらに、逆方向グラントを提供してもよい逆方向グラント(RDG)生成器1112に連結される。逆方向グラントはチャネルにアクセスするために異種の装置によって利用されてもよい。例えば、逆方向グラントは、ユーザ装置1100によって送信されたデータを受信している局によって使用されてもよい。その後、受信局は、通信チャネル上にデータを送信すべく逆方向グラントを利用してもよい。ユーザ装置1100は、またさらに変調器1114、および例えばアクセスポイント、別のユーザ装置などへ信号を送信する送信機1116を備える。プロセッサ1106と離れているとして描かれたが、チャネルアクセス識別子1110、RDG生成器1112および(または)変調器1114がプロセッサ1106の一部あるいは多くのプロセッサ(示されない)かもしれないことが認識されることになっている。
【0055】
図12は、チャネルアクセスをスケジュールし及び(または)種々の実施形態に従って不要のチャネル帯域幅を縮小する逆方向許可の利用を容易にするシステム1200の実例である。システム1200は、1台以上のユーザ装置1204から複数の受信アンテナ1206まで信号を受信する受信機1210と、アクセスポイント1202及び送信アンテナ1208を介して1台以上のユーザ装置1204に送信する送信機1224とを備えている。受信機1210は、受信アンテナ1206から情報を得ることができ、受信情報を復調する復調器1212に効果的に関係している。復調されたシンボルは、図11に関して上に記述されたプロセッサに似ているかもしれないプロセッサ1214によって分析される。また、プロセッサ1214は、スケジューリングデータ、ユーザ装置1204に送信されるデータおよび(または)ここに記述されるような様々な動作及び機能を実行すべく関連した他の適切な情報に関連する情報を格納するメモリ1216につながれる。プロセッサ1214は、チャネルアクセスのためのスケジュールを生成するスケジューラ1218にさらにつながれる。例えば、スケジューラ1218は、多くのポールを含んでいるマルチポールを生成してもよい。また、ポールの各々は、個々の伝送のための開始時刻、伝送のための持続期間、データを送信する特定の局および(または)データを受信する特定の局を示してもよい。スケジューラ1218は、ユーザ装置1204への伝送用プロセッサ1214によって生成された信号へのスケジュール(例えば、マルチポール)と関係する情報をアペンドしてもよい。変調器1224は、ユーザ装置1204に対し送信アンテナ1208を介して送信機1226による伝送のための信号を多重化することができる。
【0056】
さらに、プロセッサ1214は、アクセスポイント1202が通信チャネルを介してデータを受信及び(または)送信する時間を決定するチャネルアクセス識別子1220につながれてもよい。チャネルアクセス識別子1220は、アクセス時間を決定すべく、スケジューラ1218によって提供されるスケジュール(例えば、マルチポールフレーム、SCHEDフレーム)を利用してもよい。さらにあるいは、チャネルアクセス識別子1220は、送信機への現在のスケジュールされたタイムピリオドの間に、受信機からアクセスポイント1202を切り替える受信逆方向グラントを使用してもよい。チャネルアクセス識別子1220は、さらに、アクセスポイント1202が通信チャネルを介してデータを送信しており、割り付けられた持続期間の終了に先立ってスケジュールされた時間に伝送を完了するとき、逆方向グラントを送信するべきかどうか評価する逆方向グラント生成器1222に連結される。逆方向グラントが提供されるべきであると逆方向グラント生成器1222が識別する場合、この情報は、ユーザ装置1204への伝送用プロセッサ1214によって生成された信号にアペンドされ、変調器1224によって多重化され、送信機1226によって送信されてもよい。プロセッサ1214と離れているとして描かれたが、スケジューラ1218、チャネルアクセス識別子1220、逆方向グラント生成器1222および(または)変調器1224がプロセッサ1214の一部あるいは多くのプロセッサ(示されない)かもしれないことが認識されることになっている。
【0057】
図13は典型的な無線通信システム1300を示している。無線通信システム1300は、簡潔さの目的のための1つのアクセスポイントおよび1つの端末を図示する。しかしながら、システムが1以上のアクセスポイントおよび(または)1以上の端末(そこでは追加のアクセスポイントおよび(または)端末は、下記に述べられた典型的なアクセスポイントおよび端末と本質的に類似しているかもしれないか異なっているかもしれない)を含むことができることは認識されることになっている。さらに、アクセスポイントおよび(または)端末がこれらの間の無線通信を容易にすべくここに記述されたシステム(図1及び図2、図11及び図12)及び(又は)方法(図8乃至図10)を使用することができることは認識されることになっている。
【0058】
今、図13に示すように、ダウンリンクにおいて、アクセスポイント1305では、送信(TX)データプロセッサ1310がトラフィックデータを受信し、フォーマット変換、コード化、インターリーブ処理、変調し(あるいはシンボルマッピング)、変調シンボル(データシンボル)を提供する。シンボル変調器1315はデータシンボルとパイロットシンボルを受信処理し、シンボルストリームを提供する。シンボル変調器1315はデータとパイロットシンボルを多重化し、送信部(TMTR)1320にそれらを供給する。送信シンボルはそれぞれ、データシンボル、パイロットシンボルあるいは零点の信号値かもしれない。パイロットシンボルは、各シンボル期間中で連続的に送られてもよい。パイロットシンボルは、周波数分割多重(FDM)、直交周波数分割多重(OFDM)、時分割多重(TDM)、周波数分割多重(FDM)あるいは符号分割多重(CDM)になりえる。
【0059】
TMTR1320は、シンボルストリームを受信して1つ以上のアナログ信号に変換し、さらに無線チャネル上の伝送に最適なダウンリンク信号を生成するべく、アナログ信号を処理(例えば、増幅、フィルタリング、周波数アップコンバート)する。その後、ダウンリンク信号は、端末へアンテナ1325を介して送信される。端末1330において、アンテナ1335はダウンリンク信号を受け取り、受信部(RCVR)1340に受信信号を供給する。受信部1340は、受信信号を処理(例えば、フィルタリング、増幅、及び周波数ダウンコンバート)し、またサンプルを得るべく処理が施された信号をデジタル化する。シンボル復調器1345は、受信パイロットシンボルを復調しチャネル推定用のプロセッサ1350へ提供する。シンボル復調器1345は、さらに、プロセッサ1350からのダウンリンクのための周波数レスポンス推定値を受信し、データシンボル推定値(それらは送信されたデータシンボルの推定値である)を得るために、受信データシンボルの復調処理を実行し、RXデータプロセッサ1355にデータシンボル推定値を供給する。RXデータプロセッサ1355は、送信されたトラフィックデータを回復するために、データシンボル推定値を復調(例えばシンボルデマッピング)し、デインターリーブし、デコードする。シンボル復調器1345およびRXデータプロセッサ1355による処理は、アクセスポイント1305で、シンボル変調器1315およびTXデータプロセッサ1310による処理と同様である。
【0060】
アップリンクにおいては、TXデータプロセッサ1360がトラフィックデータを処理し、データシンボルを提供する。シンボル変調器1365は、パイロットシンボル及びデータシンボルを受信して多重化し、変調を行ない、シンボルストリームを提供する。その後、送信部1370は、アップリンク信号を生成するためにシンボルストリームを受信処理する。それはアクセスポイント1305へアンテナ1335によって送信される。
【0061】
アクセスポイント1305において、端末1330からのアップリンク信号はアンテナ1325によって受信され、サンプルを得るために受信部1375によって処理される。その後、シンボル復調器1380はサンプルを処理し、アップリンクに受信パイロットシンボルおよびデータシンボル推定値を供給する。RXデータプロセッサ1385は、端末1330によって送信されたトラフィックデータを回復するためにデータシンボル推定値を処理する。プロセッサ1390は、アップリンク上で送信する各アクティブ端末のチャネル推定を行なう。パイロットサブキャリアセットが組み合わせられてもよい場合、多数の端末は、パイロットサブキャリアのそれぞれの割り当てられたセット上のアップリンク上でパイロットを同時に送信してもよい。
【0062】
プロセッサ1390および1350は、それぞれアクセスポイント1305および端末1330において直接の処理(例えば、コントロール、調整、管理するなど)を実行する。それぞれのプロセッサ1390および1350は、プログラム・コードおよびデータを格納する記憶素子(示されない)に関係しているかもしれない。プロセッサ1390および1350は、さらにアップリンクとダウンリンクのための頻度とインパルス応答推定値を引き出すためにそれぞれ計算を行なうことができる。
【0063】
多重アクセスシステム(例えばFDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)については、多数の端末は、アップリンク上で同時に送信することができる。そのようなシステムについては、パイロットサブキャリアは様々な端末の中で共有されてもよい。チャネル推定技術は、所要の帯域全体(帯域端を除く)の中の個々の端末のスパンのパイロットサブキャリアの場合にも適用されてもよい。そのようなパイロットサブキャリア構造は各端末用に周波数ダイバーシティを得るのに望ましいだろう。ここに記述された技術は、様々な手段によって導入されてもよい。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェアあるいはそれの組み合わせの中で導入されてもよい。ハードウェアの導入に対し、チャネル推定に使用されたプロセッサは、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサー(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ(マイクロプロセッサ)、ここに記述された機能を実行する他の電子ユニット、あるいはそれらの組み合わせで導入されてもよい。ソフトウェアにおいて、導入は、ここに記述された機能を実行するモジュール(例えば手順、機能など)を介して行われる場合がある。ソフトウェア・コードは記憶素子に格納され、プロセッサ1390および1350によって実行されてもよい。
【0064】
ソフトウェア導入について、ここに記述された技術は、ここに記述された機能を実行するモジュール(例えば手順、機能など)を介して導入されてもよい。ソフトウェア・コードは記憶素子に格納され、プロセッサによって実行されてもよい。記憶素子はプロセッサ内に導入され、その場合には、技術中で知られているようにそれを、通信で様々な手段によってプロセッサあるいはプロセッサ外部につなぐかもしれない。
【0065】
上述されたものは、1つ以上の実施形態の例を含んでいる。それは、前述の実施形態について記述する目的のためのコンポーネントか方法論のすべて考えられる組み合わせおよび多くのさらなる組み合わせについてもちろん記述することができる。また、様々な実施形態の置換は可能である。従って、記述された実施形態は、アペンドされた請求項の精神および範囲以内にあるような変更、改良および変化をすべて包含するように意図される。用語が「includes」という程度まで、更に、詳細な説明または請求項のいずれかの中で使用される。そのような用語は、請求項で遷移性のワードとして使用されたときに解釈される「comprising」としての用語「comprising」として包括的に使用されるように意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送オポーチュニティ(opportunities)に関連したタイムピリオド(time periods)の数に対する伝送をスケジュールするマルチポールフレームを受信することと、
前記マルチポールフレームに従って第1の方向における特定の伝送オポーチュニティに関連しスケジュールされたタイムピリオドのうち特定のタイムピリオドの間にデータを通信することと、
前記第1の方向における特定の伝送オポーチュニティに関連した特定のスケジュールタイムピリオドの間に、データを送信すべく受信機を有効にする逆方向グラントを送信することと、
前記特定の伝送オポーチュニティに関連した特定のスケジュールタイムピリオドの間に第2の方向と通信されるデータを受信することとを備える無線通信の方法。
【請求項2】
前記第1の方向は局へである請求項1の方法。
【請求項3】
前記第1の方向は局からである請求項1の方法。
【請求項4】
前記第1の方向は前記第2の方向と反対である請求項1の方法。
【請求項5】
さらに、逆方向グラントを送信するか否かを判断することを備える請求項1の方法。
【請求項6】
さらに、前記特定の伝送オポーチュニティに関連した前記特定のスケジュールタイムピリオドにおいて残りの時間の合計を決定することを備える請求項5の方法。
【請求項7】
さらに、関連した伝送が終了した前記マルチポールフレーム中の送信機であることを示す局であるかを決定することを備える請求項5の方法。
【請求項8】
前記特定の伝送オポーチュニティに関連した前記特定のスケジュールタイムピリオドの残りのタイムピリオドの少なくとも一部の間に、受信された逆方向グラントを用いるか否かを判断することを備える請求項1の方法。
【請求項9】
さらに、前記特定のスケジュールタイムピリオドにおいて残りの時間の合計、及びチャネルアクセスを得る第2の方向において送信されたデータの合計の少なくとも1つを判断することを備える請求項8の方法。
【請求項10】
さらに、タイムピリオドの数のそれぞれに対し、該当する伝送オポーチュニティに関連し、送信局の識別、受信局の識別、開始時間、継続期間の少なくとも1つを含む情報を示すフレームである前記マルチポールフレームを生成することを備える請求項1の方法。
【請求項11】
前記マルチポールフレームは、SCHEDフレームである請求項1の方法。
【請求項12】
無線通信システムにおいて逆方向グラントの利用を促進する装置であって、
チャネルにアクセスすることに関係した少なくとも1つの伝送オポーチュニティに関連した情報を格納するメモリと、
前記メモリに接続され、前記装置から送信された情報に基づき、前記情報に従い前記装置に割り当てられた伝送オポーチュニティの間に逆方向グラントを送信するプロセッサとを備える装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、さらに、データを受信及び送信の少なくとも1つを行う装置における時間を決定すべくチャネルアクセス識別子を利用する請求項12の装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、さらに、前記装置を少なくとも1つの他の装置に同期させるべく前記チャネルアクセス識別子を利用する請求項13の装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、さらに、受信機及び送信機の少なくとも1つに識別されない装置において、スリープモードで作動すべくチャネルアクセス識別子を利用する請求項13の装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、受信した逆方向グラントを利用し、現時点の伝送オポーチュニティにおける受信データから現時点の伝送オポーチュニティにおける送信データへ前記装置を変更することを備える請求項13の装置。
【請求項17】
前記プロセッサは、さらに、現時点の伝送オポーチュニティにおける残りの時間の合計、及び前記装置により送信されるデータの合計の少なくとも1以上に基づいて、前記逆方向グラントを利用するか否か、前記受信データから送信データへ前記装置を変更するか否かを決定することを備える請求項16の装置。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記装置が割り当てられた継続時間の終了に先立ち、前記伝送オポーチュニティの間に送信を完了する時、前記逆方向グラントを提供することをさらに備える請求項12の装置。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記伝送オポーチュニティにおける残りの時間の合計の少なくとも一部分に基づいて逆方向グラントを送信するか否かを決定することをさらに備える請求項18の装置。
【請求項20】
スケジュールに従い第1の方向における特定の伝送オポーチュニティの間に通信されるデータを受信する手段と、
前記第1の方向における前記特定の伝送オポーチュニティの間に逆方向グラントを受信する手段と、
前記受信した逆方向グラントを用いることにより前記特定の伝送オポーチュニティの間に第2の方向へデータを送信する手段とを備える無線通信装置。
【請求項21】
前記装置が通信チャネルを介してデータを受信及び送信の少なくとも1つをスケジュールする時間を識別する手段をさらに備える請求項20の装置。
【請求項22】
前記装置を異種の装置に同期させる手段をさらに備える請求項21の装置。
【請求項23】
前記装置が通信チャネルを介して通信していないとき、伝送オポーチュニティの間、電力消費を減らすスリープモードを用いるよう装置を動作可能にする手段をさらに備える請求項21の装置。
【請求項24】
前記特定の伝送オポーチュニティの残りの少なくとも一部の間に、受信した逆方向グラントを用いるか否かを決定する手段をさらに備える請求項20の装置。
【請求項25】
コンピュータが、
チャネルアクセスに対するスケジュールに従って第1の方向における伝送オポーチュニティの間にデータを通信し、
逆方向グラントを送信するか否かを判断し、
前記伝送オポーチュニティの間に前記第1の方向における受信機に対し逆方向グラントを送信し、
前記伝送オポーチュニティの間に第2の方向における前記逆方向グラントの受信機からデータを受信することができる指示を格納するコンピュータ読取可能媒体。
【請求項26】
異種の装置へのチャネルアクセスを割り当てる伝送オポーチュニティの間にスリープモードを用いる指示をさらに格納する請求項25のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項27】
複数のタイムピリオドのそれぞれに対し該当する伝送オポーチュニティに関連する送信機、受信機、開始時間、継続期間の少なくとも1つに関連されるデータを備えるフレームを含むマルチポールフレームを生成することにより、多くの伝送オポーチュニティをスケジュールする指示をさらに備える請求項25のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項28】
トークン(token)が渡されるオーダー(order)を生成することにより、多くの伝送オポーチュニティをスケジュールする指示をさらに備える請求項25のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項29】
前記スケジュールにより送信機として示される関連した局を識別する指示をさらに備える請求項25のコンピュータ読取可能媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−66205(P2013−66205A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−246531(P2012−246531)
【出願日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【分割の表示】特願2011−141912(P2011−141912)の分割
【原出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】