説明

無線通信システムのための逆方向リンク電源制御及び逆方向リンクリソース割り当て

【課題】無線ネットワーク環境内のアクセス端末に電力スペクトル密度を割り当てることを提供する。
【解決手段】逆方向リンク送信リソースの割り当てを含む割り当て情報が判定され、割り当てられた逆方向リンク送信リソースのために電源制御命令が作成される。割り当て情報と電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージは、フォーマットされ、アクセス端末に通信される。割り当てメッセージは、端末による逆方向リンク送信にアクセスポイントによって割り当てられた送信電力スペクトル密度を示す逆方向リンク電源制御フィールドを備える。

【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本出願は、2006年10月13日に出願され、「CONTROL CHANNEL FOR WIRELESS COMMUNICATION(無線通信のための制御チャネル)」と題された、米国仮特許出願第60/829,388号の利益を主張する。本出願の全体は、参照によって本明細書に組込まれる。
【技術分野】
【0002】
以下の記載は、一般に無線通信システムに関し、特に無線通信システムにおいて割り当てメッセージ送信することに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、音声、データなどといった種々のタイプの通信を供給するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅及び送信出力)を共有することによって多元接続端末との通信をサポートすることができる多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、及び直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。典型的には、無線通信システムは、幾つかの基地局を備えるが、各基地局は順方向リンク(あるいはダウンリンク)を使用して移動局と通信し、各移動局(あるいはアクセス端末)は逆方向リンク(あるいはアップリンク)を使用して基地局と通信する。
【0004】
無線多元接続通信システムは、順方向リンク及び逆方向リンク上で複数の端末と同時に通信することができる。複数の端末は、逆方向リンク上でデータを同時に送信してもよく、及び/又は、順方向リンク上でデータを同時に受信してもよい。これは、各リンク上の送信を、時間、周波数及び/又はコードドメインにおいて互いに直交するように多重化することによって、しばしば達成される。
【発明の概要】
【0005】
下記は、開示される実施形態の幾つかの面の基本的な理解を提供するために、簡略化された概要を提示する。この概要は広範囲な概観ではなく、そのような実施形態の範囲を描写することも、重要な要素若しくは重大な要素を識別することを意図されるものでもない。その目的は、後に提示される、より詳細な記載の前置きとして、開示された実施形態の幾つかの概念を簡略化された形式で提示することにある。
【0006】
1つ又は複数の実施形態及びその対応する開示によれば、種々の面は、無線ネットワーク環境内の電力スペクトル密度及び/又は割り当て電力に関して記載される。
【0007】
一面によれば、割り当てメッセージを送信する方法がある。該方法は少なくとも1つの端末のための割り当て情報を生成することを含む。割り当て情報は、逆方向リンク送信リソースの割り当てを含むことができる。該方法はまた、割り当てられた逆方向リンク送信リソースについて少なくとも1つの端末の電源制御命令を生成し、割り当て情報と電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージを生成することを含む。割り当てメッセージは、少なくとも1つの端末へ送信することができる。
【0008】
関連する面では、メモリとプロセッサとを備える無線通信装置がある。メモリは、プロセッサによって生成された命令に関連する情報を格納することができる。プロセッサは、少なくとも1つの端末に逆方向リンク送信リソースを割り当てる割り当て情報と、割り当てられた逆方向リンク送信リソースのための電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージを生成し、少なくとも1つの端末への割り当てメッセージの送信を指示するための命令を実行することができる。
【0009】
別の面は、割り当てメッセージを送信する無線通信装置に関する。該装置は、少なくとも1つの端末のための割り当て情報を生成し、逆方向リンク送信リソースを割り当てる手段と、割り当てられた逆方向リンク送信リソースの少なくとも1つの端末の電源制御命令を生成する手段とを備えることができる。装置にはまた、割り当て情報と電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージを生成する手段と、少なくとも1つの端末へ割り当てメッセージを送信する手段とが含まれることができる。
【0010】
更なる面は、少なくとも1つの端末のための割り当て情報を判定し、割り当てられた逆方向リンク送信リソースの少なくとも1つの端末の電源制御命令を作成するための格納された機械実行可能な命令を有する、機械読み取り可能な媒体に関する。割り当て情報は、逆方向リンク送信リソースの割り当てを含むことができる。機械実行可能な命令はまた、割り当て情報と電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージをフォーマットし、少なくとも1つの端末へ割り当てメッセージを送信するためのものである。
【0011】
無線通信システムにおいて動作可能な装置は関連する一面である。該装置は、少なくとも1つの端末のための割り当て情報を判定するように構成されたプロセッサを備え、割り当て情報は、逆方向リンク送信リソースの割り当てを含む。プロセッサはまた、割り当てられた逆方向リンク送信リソースについて少なくとも1つの端末の電源制御命令を作成し、割り当て情報と電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージをフォーマットするように構成することができる。割り当てメッセージは、少なくとも1つの端末へ通信することができる。
【0012】
前述の目的及び関連する目的の達成のために、1つ又は複数の実施形態は、下記に充分に記載され、特に特許請求の範囲で指摘される特徴を備える。以下の記載及び添付の図面は、一定の例証となる面を詳細に述べ、また、実施形態の原理が使用され得る種々の方法のうちのほんの数例を示す。他の利点及び新規な特徴は、以下の詳細な説明が図面と共に考慮されれば明白になるだろうし、また、開示された実施形態は、そのような面及びそれらの均等物を全て含むことを意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、制御チャネルを供給するための種々の実施形態に係る多元接続無線通信システムを示す。
【図2】図2は、無線通信環境においてチャネルリソースを割り当てるシステム例を示す。
【図3】図3は、種々の面に係る順方向リンク制御チャネルを示す。
【図4】図4は、例示の順方向リンク・シグナリングブロックの構造を示す。
【図5】図5は、順方向リンクの共有シグナリングチャネルの一面を表形式で示す。
【図6】図6は、割り当てメッセージを送信する方法を示す。
【図7】図7は、多元接続マルチキャリア通信システムにおける、アクセスポイント及び2つのユーザ端末の実施形態のブロック図を示す。
【図8】図8は、開示された面の1つ又は複数を利用することができるアクセスポイントを示す。
【図9】図9は、割り当てメッセージを送信するためのシステム例を示す。
【詳細な説明】
【0014】
ここで図面を参照しつつ種々の実施形態が記載される。下記の記載では、説明の目的のため、1つ又は複数の面についての完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細が述べられる。しかしながら、そのような実施形態が、これらの特定の詳細無しに実行され得ることは明白であり得る。他の場合には、周知の構造及び装置は、これらの実施形態を記載することを容易にするために、ブロック図の形式で示される。
【0015】
本願で用いられるように、「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのいずれであっても、コンピュータ関連のエンティティを指すことを意図される。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行されている処理、プロセッサ、オブジェクト、実行可能な、実行中のスレッド、プログラム、及び/又は、コンピュータであり得るが、これらに限定されない。実例として、コンピューティングデバイス上で実行されるアプリケーションと当該コンピューティングデバイスとの両方が、コンポーネントになり得る。1つ又は複数のコンポーネントは、実行中のスレッド及び/又は処理内に存在することができ、また、コンポーネントは1台のコンピュータにローカル化されてもよいし、及び/又は、2台以上のコンピュータ間で分散されてもよい。また、これらのコンポーネントは、格納された種々のデータ構造を有する様々なコンピュータ読み取り可能な媒体から実行することができる。コンポーネントは、例えば1つ又は複数のデータパケット(例えば、信号経由で他のシステムを備えたインターネットといったネットワークを介して、分散システム、及び/又は、ローカルシステムにおいて別のコンポーネントとやり取りする1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に従ってローカルな処理及び/又は遠隔処理を経由して通信してもよい。
【0016】
更に、種々の実施形態は、無線端末に関して本明細書に記載される。無線端末は、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル装置、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント、ユーザ装置、あるいはユーザ機器(UE)と称することもできる。無線端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレス・ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド装置、コンピューティングデバイス、あるいは無線モデムに接続された他の処理装置であってもよい。更に、種々の実施形態は、本明細書において基地局に関して記載される。基地局は無線端末と通信するために利用されてもよく、また、アクセスポイント、ノードB、若しくは何らかの他の用語で称されてもよい。
【0017】
様々な面又は特徴は、多くの装置、コンポーネント、モジュールなどを含み得るシステムの観点から提示されるだろう。様々なシステムは、付加的な装置、コンポーネント、モジュールを含み得ること、及び/又は、図に関連して議論される、装置、コンポーネント、モジュールの全てを含むとは限らないことが理解され、また認識されるべきである。これらのアプローチの組合せも使用されてもよい。
【0018】
図1は、制御チャネルを供給するための種々の実施形態に係る多元接続無線通信システム100を示す。更に詳細には、多元接続無線通信システム100は、複数のセル、例えば、セル102、104、及び106を備える。「セル」という用語は、当該用語が使用される文脈に応じて、アクセスポイント及び/又はそのカバレッジ領域を指すことができる。図1の実施形態では、各セル102、104、及び106は、複数のセクタを含むアクセスポイント108、110、112を備えることができる。「セクタ」という用語は、当該用語が使用される文脈に応じて、アクセスポイント及び/又はそのカバレッジ領域を指すことができる。複数のセクタは、各々がセルの一部におけるアクセス端末との通信を担うアンテナのグループによって形成される。セル102では、アンテナ・グループ114、116、及び118は、それぞれ異なるセクタに対応する。セル104では、アンテナ・グループ120、122、及び124は、それぞれ異なるセクタに対応する。セル106では、アンテナ・グループ126、128及び130は、それぞれ異なるセクタに対応する。
【0019】
セクタ化されたセルの場合、当該セルの全てセクタのアクセスポイントは、概してセルの基地局内と同じ場所に配置される。本明細書に記載されるシグナリング送信技法は、セクタ化されていないセルを有するシステムだけでなく、セクタ化されたセルを備えるシステムにも使用することができる。簡単にするために、以下の記載において、「基地局」という用語は、セルにサービスする局だけでなく、セクタにサービスする局についても総称的に使用される。基地局は端末と通信する局である。基地局はまた、アクセスポイント、ノードB、及び/又は、何らかの他のネットワークエンティティと称されてもよく、また、それらの機能性の一部又は全部を含んでいてもよい。
【0020】
各セルは幾つかのアクセス端末を備えるが、これらは各アクセスポイントの1つ又は複数のセクタと通信している。端末120は、典型的にシステムの全体にわたって分散され、各端末は固定されることも、移動可能とすることもできる。端末はまた、移動局、ユーザ機器、及び/又は、何らかの他の装置と称されてもよく、これらの機能性のうちの一部又は全てを含んでもよい。端末は、ワイヤレス装置、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデムカードなどとすることもできる。端末は、任意の所与の瞬間に、0個、1個、あるいは複数個の基地局と順方向リンク及び逆方向リンク上で通信することができる。例えば、アクセス端末132、134、136、及び138は基地局108と通信をしており、アクセス端末140、142、及び144はアクセスポイント110と通信をしており、また、アクセス端末146、148、及び150はアクセスポイント112と通信をしている。
【0021】
例えば、セル104に示されるように、各アクセス端末140、142、及び144は、同じセルのアクセス端末とは互いに異なる、そのそれぞれのセルの異なる部分に設置される。更に、各アクセス端末140、142、及び144は、それが通信している対応するアンテナ・グループからは異なる距離にあり得る。これらの要因の両方が、またセルの環境上の条件及び他の条件にも起因して、各アクセス端末とそれが通信しているその対応するアンテナ・グループとの間に異なるチャネル条件を存在させる状況を供給する。
【0022】
コントローラ152は、セル102、104、及び106の各々に結合され、それぞれの基地局に調整及び制御を供給する。コントローラ152は、単独のネットワークエンティティあるいはネットワークエンティティの集まりとすることができる。分散型アーキテクチャの場合、基地局は必要に応じて互いに通信することができる。コントローラ152は、多元接続無線通信システム100のセルと通信しているアクセス端末へ情報を供給し、またアクセス端末からの情報を供給する回線交換音声ネットワーク、他のパケットベースのネットワーク、あるいは、インターネットといった複数のネットワークへの1つ又は複数の接続を含むことができる。コントローラ152は、アクセス端末からの送信及びアクセス端末への送信をスケジュールするスケジューラを含むか、スケジューラと結合される。幾つかの実施形態において、スケジューラは、各個別のセル、セルの各セクタ、あるいはこれらの組み合わせに存在することができる。
【0023】
図1は、物理的なセクタ(例えば、異なるセクタに対して異なるアンテナ・グループ有する)を描写しているが、他のアプローチを利用することができることが注目されるべきである。例えば、物理的なセクタの代わりに、あるいは、物理的なセクタと組み合わせて、各々が周波数空間のセルの異なる領域をカバーする、複数の固定された「ビーム(beams)」を利用することを利用することができる。
【0024】
スケーラブル帯域幅(scalable bandwidth)のサポートと共に、全二重周波数分割複信(FDD)及び半二重周波数分割複信(FDD)並びに時分割複信(TDD)の動作モードをサポートする、無線通信システム設計の1つ又は複数の面が、本明細書に記載される。しかしながら、これが事例(the case)である必要はなく、先のモードに加えて、あるいは先のモードに代えて、他のモードをサポートすることもできる。システムは、MIMO(multiple input multiple output)及び空間分割多元接続(SDMA)サポートのようなアンテナ技法と共に直交周波数分割多元接続(OFDMA)順方向リンク(FL)を使用する。しかしながら、そのようなアンテナ技法はサポートされなくてもよい。
【0025】
幾つかの面において、逆方向リンクは、準直交(例えば、それはOFDMAに基づいた直交送信、及び複数の受信アンテナを用いた非直交送信を使用する)とすることができる。更に、幾つかの面において、干渉管理はカバレッジ及び端のユーザのパフォーマンスを改善する、部分周波数繰り返し(fractional frequency reuse)(FFR)によって達成することができる。更に、1つ又は複数の面において、FFRは帯域幅利用を最適化する動的なFFRとすることができる。ある面において、逆方向リンクは、CDMA、OFDMA、TDMA、あるいはこれらの組み合わせを使用して、種々の制御チャネルの統計的多重化でセグメントを制御する。ある面において、システムは、速い要求及び低減されたオーバヘッドを備えた速いアクセスを使用する。幾つかの面によれば、逆方向リンクは、サブバンド・スケジューリング及び電力制御のために広帯域の参照信号(broadband reference signal)を使用する。効率的なハンドオフ・サポートも、1つ又は複数の面において、供給することができる。
【0026】
幾つかの面において、複数のアンテナ技法は、順方向リンクプレコーディング及びSDMA、低速のフィードバックを備えたMISO/MIMO(multiple input single output/multiple input multiple output)閉ループ・プレコーディングを含むことができる。ある面において、層ごとのレート適応を用いる階層化MIMO(layered MIMO)あるいはマルチコードワード(multi-codeword)(MCW)も利用することができる一方、ランク適応及び閉ループレートを用いるシングルコードワード(single codeword)(SCW)MIMOスキームもサポートすることができる。
【0027】
図2は、無線通信環境でチャネルリソースを割り当てるシステム例200を示す。システム200は、受信機204と無線通信する送信機202を備える。例えば、送信機202は基地局とすることができ、また、受信機204は通信装置とすることができる。システム200は、1つ又は複数の送信機202と、1つ又は複数の受信機204とを備え得ることが理解されるべきである。しかしながら、簡単にするために、1つの受信機のみと1つの送信機のみが示されている。
【0028】
送信機202は、各受信機204にチャネル(例えば、リソース)を明示的に割り当て、且つ、1つ又は複数の受信機204へ割り当てメッセージ(assignment message)を通信するように構成することができる。送信機202は、少なくとも1つの受信機204のための割り当て情報を作るように構成することができる割り当て生成器206を備えることができる。割り当てジェネレータ206は、逆方向リンク送信リソースを割り当てるように更に構成することができる。
【0029】
送信機202にはまた、割り当てられた逆方向リンク送信リソース用の1つ又は複数の受信機204の電源制御命令を生成するように構成することができる命令作成器208を含むことができる。命令はnビットの数を生成することを含むことができるが、ここでnは整数である。幾つかの面によれば、nは5に等しい。命令作成器208は、割り当て情報に含まれているパケットフォーマットに基づいて、電源制御命令を生成することができる。
【0030】
メッセージ生産器210は、割り当て情報と電源制御命令との双方あるいはいずれかを含むことができる割り当てメッセージを生成するように構成することができる。割り当てメッセージは、端末による逆方向リンク送信に対してアクセスポイントによって割り当てられる送信電力スペクトル密度(power spectral density)(PSD)を示す逆方向リンク電源制御(Reverse Link Power Control)(RLPC)フィールド508を含むことができる。ある面において、RLPCは、割り当てられたパケットフォーマットに関連付けられたnビットの数に量子化されてもよいが、ここでnは整数である。幾つかの面によれば、RLPCフィールドは、少なくとも1つの端末がその現在の電力スペクトル密度値を保持するべきであることを示す特別な値を含む。あるいは、RLPCフィールドは、少なくとも1つの端末が、対応する送信電力スペクトル密度値を、通知されたIoTレベル(interference-over-thermal level)に基づいて推測するために、目標の希望波電力対干渉波電力比(target carrier to interference ratio)を含む。
【0031】
この割り当てメッセージは、1つ又は複数の受信機204から通信を受信及び/又は送信するように構成されるコミュニケータ212によって受信機204へ送信される。シグナリング・メッセージに関する更なる情報は、図4及び図5を参照しつつ、下記に更に詳細に議論されるだろう。
【0032】
システム200は、1つ又は複数の受信機204のための電力制御命令と割り当て情報との双方又はいずれかを含む割り当てメッセージの生成に関する命令を実行するために送信機202(及び/又は、メモリ216)に動作可能に接続されたプロセッサ214を備えることができる。電源制御命令は、割り当てられた逆方向リンク送信リソースを対象とし得る。プロセッサ214はまた、1つ又は複数の受信機204への割り当てメッセージの送信に関する命令を実行することができる。
【0033】
幾つかの面によれば、プロセッサ214は、1つ又は複数の受信機204のための割り当て情報の生成、及び/又は逆方向リンク送信リソースの割り当てに関する命令を実行することができる。プロセッサ214はまた、割り当てられた逆方向リンク送信リソース用の1つ又は複数の受信機204の電源制御命令の生成に関する命令を実行することができる。
【0034】
プロセッサ214は、送信機202によって受信される情報を分析すること、及び/又は、生成すること専用のプロセッサとすることができる。プロセッサ214はまた、システム200の1つ又は複数のコンポーネントを制御するプロセッサとすることができ、及び/又は、送信機202によって受信された情報の分析及び生成の双方を行い、システム200の1つ又は複数のコンポーネントを制御するプロセッサとすることができる。
【0035】
メモリ216は、プロセッサ214によって実行される命令と関係する情報、及び無線通信ネットワークにおいて情報を送信することに関係する他の適切な情報を格納することができる。メモリ216は更に、システム200が、本明細書に記載されるように無線ネットワークで情報を送信するための格納されたプロトコル及び/又はアルゴリズムを使用できるように、送信機202と受信機204との間の通信を制御するために措置を講ずるための情報を格納することができる。
【0036】
本明細書に記載されるデータストア(例えば、メモリ)コンポーネントは、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリのいずれであってもよく、あるいは、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を備えることができることが認識されるべきである。制限ではなく例として、不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的にプログラム可能なROM(EPROM)、電気的消去可能なROM(EEPROM)、又はフラッシュメモリを備えることができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)を備えることができるが、これは外部のキャッシュメモリとしての機能を果たす。制限ではなく例として、RAMは、シンクロナスRAM(DRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、及びダイレクトRambusRAM(DRRAM(登録商標))といった多くの形式で利用可能である。開示された実施形態のメモリ216は、これら及び他の適切なタイプのメモリに限定されることなく、これら及び他の適切なタイプのメモリを備えることを意図される。
【0037】
ここで図3を参照すると、種々の面に係る順方向リンク制御チャネル300が示されている。図解され且つ記載される順方向リンク制御チャネル300は、例示であって、他のチャネルを使用することができ、チャネルのうちの幾つかは省略することができ、あるいは、それらの組み合わせを利用することができることが理解されるべきである。例示の順方向リンク制御チャネル300は、UHDR(Ultra High Data rate)−One FDDのために利用することができる。
【0038】
媒体アクセス制御(MAC)プロトコル302は、図の上部に示され、物理的な(PHY)チャネル304は図の下部に示される。MACプロトコル302は、制御チャネル(CC)MAC306、順方向トラヒックチャネル(FTC)MAC308、及び共有信号(SS)MAC310を備えることができる。
【0039】
PHYチャネル304は、第1の順方向リンク・プライマリ・ブロードキャスト・チャネル(F−pBCH0)、第2の順方向リンク・プライマリ・ブロードキャスト・チャネルF−pBCH1 314、及び順方向リンク他セクタ干渉インジケータ・チャネル(F−OSICH)316を備えることができる。F−pBCH0 312は、配置特定のパラメータ(deployment specific parameters)を伝えるブロードキャストチャネルである。F−pBCH1 314は、セクタ特定のパラメータを伝えるブロードキャストチャネルである。F−OSICH 316は、セクタ間干渉の表示を伝えるブロードキャストチャネルである。
【0040】
PHYチャネル304には、順方向リンク捕捉チャネル(F−ACQCH)318、順方向リンク共通パイロットチャネル(F−CPICH)320及び順方向リンク専用パイロットチャネル(F−DPICH)322も含まれることができる。他のPHYチャネル304は、順方向リンク制御シグナリングを伝える共有制御チャネル(F−SCCH)324を備えることができる。4位相偏移変調(QPSK)、8PSK(位相同期)、16QAM(直交振幅変調)、64QAM、及び/又は、他の変調フォーマットをサポートすることができるデータ(トラヒック)チャネル(F−DCH)326も含まれており、従って、広範囲のスペクトル効率を可能にすることができる。
【0041】
順方向リンク制御チャネルは、順方向リンク及び逆方向リンクリのソースの割り当て及び管理のために利用される。幾つかの面において、順方向リンク制御チャネルは、それぞれのパケットフォーマットを特定し、アイドル状態のユーザにアクセスを許可し、逆方向リンク送信を承認し、逆方向リンク電源制御コマンドを送信し、他セクタ干渉表示を送信し、又はこれらの組合せのために利用することができる。順方向リンク制御チャネルは、順方向リンク共有制御チャネル(F−SCCH)と呼ばれる単一の物理層チャネルに結合されることができるが、該結合はまた、論理的なリソースであってもよく、あるいは別個のチャネルであってもよい。
【0042】
「ブロック」と称される、順方向リンクシグナリング・メッセージの選択は、図4に示されるが、これは例示の順方向リンク・シグナリングブロックの構造を備える。用語ブロックは、如何なる特定の送信あるいはチャネル化構造(channelization structure)にも限定されない。表400の列は、異なるフィールドを示す一方で、行は異なるシグナリング・ブロックに対応する。表中の全てのセルは、所与のフィールドの多様性を示す。xビットのブロックタイプフィールドは、なおxは整数であるが、端末がブロックのタイプを識別すること、従って、次のフィールドを解釈することを可能にする。全てのブロックの情報ビットのセットは、信頼できる検出を容易にすることを支援するために16ビットの巡回冗長検査(CRC)によって拡張される。
【0043】
非永続型の(non-persistent)順方向リンク割り当てブロック(FLAB)402と呼ばれるメッセージは、目標端末のMAC ID 404を含んでいるが、これはブロードキャストMAC ID 404であり得る。チャネルID(Chan ID)406は、(例えば、使用中のチャネルツリーによって)割り当てられたホップポート(hop-ports)を示す。FLABメッセージ402はまた、使用するパケットフォーマット(PF)408、この割り当てによって占められるPHYフレームの数、及び拡張された送信期間を当該割り当て(各H−ARQ送信は複数のPHYフレームにまたがる)に使用するべきか否かの表示(拡張TX 410によって表示されている)を含む。PF408は、変調、符号化及び専用のパイロットフォーマットを指定することができる。パケット失敗(packet failure)に起因して明示的に割り当てが取り消されるか失われるまで続く他の割り当てとは異なり、この割り当ては所定の数のフレームの間存続し、ブロードキャストメッセージ又はマルチキャストメッセージを送信するために主として使用される。
【0044】
アクセス許可メッセージ412は、端末によるアクセスの試みを承認し、最初の逆方向リンクチャネル割り当て及びPF408と共に新規のMAC ID 404を割り当て、基地局又はアクセスノードの逆方向リンクタイミングと端末がその逆方向リンク送信を合わせるための6ビットのタイミング調整を供給するために利用される。アクセス許可412に対応する変調シンボルのシーケンスは、端末によって送信された先行するアクセスプローブ(access probe)のインデックスに従ってスクランブルされる。これは、端末が、送信したプローブシーケンスに対応するアクセス許可ブロックにのみ応答することを可能にする。
【0045】
順方向リンク割り当てブロック(FLAB)402は、アクティブな端末(MAC ID)への順方向リンクリソース割り当てを、PF408によって示されたスペクトルの効率及びChanID406によって示されて割り当てられたリソースで合図する(signals)。このメッセージ中のフィールドは補足の割り当てフラグである。補足の割り当てフラグが設定される場合、それは新規のパケットから始まる効果を現わすインクリメンタルな割り当てを示す。補足の割り当てフラグが設定されない場合、新規の割り当ては既存の割り当てに取って代わる。逆方向リンク割り当てブロック(RLAB)414は、順方向リンク割り当てブロック(FLAB)に類似する逆方向リンクリソース割り当てを合図する。
【0046】
如何なる割り当てメッセージも、割り当てメッセージで示されたChan IDに対応するリソースを現在使用している端末から、自動的にリソースの割り当てを取り消す(deassigns)ことが注意されるべきである。従って、割り当てメッセージは、それらが割り当てによって指定されたリソースの任意の現在の所有者と同様に、割り当ての意図された受信側も目標とするので、多くの場合マルチキャストである。
【0047】
マルチコードワード(MCW)FLAB416及び418は、MIMOマルチコードワードモードの端末に使用することができる順方向リンク割り当てブロックである。他の割り当てメッセージとは異なり、MCW FLAB416及び418は、(多くても)4つのMIMO層(コードワード)に対応する4つのパケットフォーマットを示す。表400に示されるように、この割り当てメッセージは2つの部分へ分割される。使用中の層の数が4未満である場合、残りのPFフィールドは0に設定される。単独のコードワード(SCW)MIMO FLAB420は、それがMIMO送信のランクも示すこと以外は、FLABに類似している。
【0048】
図5は、F−SCCHの別の面を表形式500で示す。一面によれば、FLAB502あるいはRLAB506は、利用されるH−ARQスケジュール(timeline)を示す1ビットのフィールド「H−ARQ」506を備え得る。利用されたH−ARQ506は2つ以上の可能なスケジュールのうちの1つであり得る。例えば、8つのインターレースの送信時間間隔に対して6つのインターレースの代案が利用されてもよい。
【0049】
上記に記載された面では、RLAB504のための逆方向リンク電源制御(RLPC)フィールド508が含まれている。RLCPフィールド508は、端末による逆方向リンク送信にアクセスポイントによって割り当てられる送信PSDを示す。ある面において、これは、割り当てられたパケットフォーマットに関連付けられたnビットの数に量子化されてもよいが、ここでnは整数である。
【0050】
更に、一面では、適応性のあるリソース・シェアリングに従ったパケットデータ制御割り当て(PDCAM)メッセージ510は、SCCHの一部として利用されてもよい。PDCAM510は、未使用のF−SCCHリソースのビットマスクと2ビットのサブビットマップインデックスを含むことができる。ある面において、未使用のF−SCCHセグメントのビットマップは、各サブマップがF−SCCHセグメント内に適合するように、複数のサブビットマップを備えることができる。
【0051】
更に、重ね合わせられた順方向リンクSIMO及びMIMO割り当ては、FLABに含まれてもよい。例えば、これらの割り当ては、他の端末に永続して割り当てられたリソースを利用することができる。更に、他の端末に永続して割り当てられたリソースは、ビットマップキープアライブ(bitmap keep-alive)送信の提案と一致するキープアライブビットマップに示されるように、使用されてない場合に利用される。
【0052】
幾つかの面によれば、重ね合わされた(superposed)割り当ては、他の端末に永続的に割り当てられたリソースを含む非永続的な順方向リンク割り当てになり得る。ある面において、端末は、一定のノードが他の端末に永続的に割り当てられるリソース(例えば、ノード(Chan ID))の集まりを割り当てられる。更なる面において、所与のフレームにおいて未使用の全てのF−DCHリソース(Chan ID)は、重ね合わされた割り当てのデータで変調される。ある面において、これは、現在のフレームにおいて使用されていないが他の端末に永続的に割り当てられたリソースだけでなく、他の端末に割り当てられていないリソースも備えることができる。しかしながら、オプションのうちの幾つかだけが利用されてもよい。
【0053】
ある面において、重ね合わされた割り当てを備える端末は、キープアライブビットマップを復調して、その割り当ての内のどのリソースが使用可能であるのかを判定する。重ね合わされた割り当てで受信されたメッセージを認めるために(ACK)、端末は、最も低いChan IDを備えた「利用可能な」ノードに関連付けられたセグメント又はACKチャネルで肯定応答を送信することができる。MCWに重ね合わされた割り当ての場合、N個の層のための肯定応答は、最も低いN個のChan IDに関連付けられたセグメント又はACKチャネルで送信されてもよい。
【0054】
ある面において、アクセス端末は、補足のフラグ=「0」を備えたNULL PFを備えたxLAMを受信する場合、Chan IDによって定義される新規のリソースを備えたリソース再割り当てを示すものとしてxLAMを解釈することができる。これは、例えば、次のH−ARQ送信に適用する再割り当てであり得る。
【0055】
ある面において、アクセス端末は、補足のフラグ=「1」を備えたNULL PFを備えたxLAMを受信する場合、H−ARQ送信の付加的な最大数のための現在の割り当ての拡張を示すものとしてxLAMを解釈し得る。これは、例えば、有効なChan IDは新規のリソースを示し、無効なChan IDは古いリソースを維持すると解釈することができる。
【0056】
更に又はあるいは、アクセス端末は、無効のChan ID及び補足のフラグ=「0」を備えたxLAMを受信し、端末が有効な割り当てを有する場合、xLAMを割り当ての取り消しを示すものとして解釈することができる。更に、一面によれば、アクセス端末は、無効のChan ID及び補足のフラグ=「1」を受信し、端末が有効な割り当てを有する場合、現在の割り当ての停止(suspension)を示すものとしてxLAMを解釈することができる。
【0057】
更なる面によれば、アクセス端末は、無効なChanID及び補足のフラグ=「1」を備えたxLAMを受信し、端末が停止された割り当てを有する場合、停止された割り当ての再開を示すものとしてxLAMを解釈し得る。これは、例えば、有効なChanIDは新規のリソースを示し、無効なChanIDは古いリソースを維持すると解釈されることができる。
【0058】
上記に議論されたメッセージの1つ又は複数のメッセージは、単独のメッセージへ結合されることもできるし、あるいは、2つ以上のメッセージに広げられることもできることが注目されるべきである。
【0059】
F−SCCHは、FDM、あるいは各PHYフレームに存在する他のチャネル化されたチャネルであってもよい。F−SCCH帯域幅は、所定のサイズの多数のセグメントへ再分割される。セグメント化情報は、オーバヘッドチャネルで合図される。第1のセグメントはシグナリング・メッセージを伝え、また、充分に使用されない場合はゼロパッドされ(zero-padded)てもよい。各メッセージの変調シンボルは、最大のダイバーシティを確実にするためにF−SCCH割り当て全体にわたってインタリーブされることができる。
【0060】
図6は、割り当てメッセージを送信する方法600を示す。説明を簡単にするために、方法は一連のブロックとして示され且つ記載されるが、請求される主題はブロックの数又は順序によって限定されず、幾つかのブロックは本明細書に記載され且つ描写されるものとは異なる順序で、及び/又は、他のブロックと同時に生じ得ることが理解され且つ認識されるべきである。更に、記載された方法を実施するために、図示されたブロックの全てが必要とされないことがあり得る。ブロックに関連付けられた機能性は、ソフトウェア、ハードウェア、これらの組み合わせ、又は任意の他の適切な手段(例えば、装置、システム、処理、コンポーネント)によって実施されてもよいことが認識されるべきである。また、以下に開示され、また本明細書全体に渡って開示される方法は、そのような方法論を種々の装置に移転し、輸送することを容易にするために製造品に格納されることができることが更に認識されるべきである。当業者は、方法論が、例えば状態図におけるように、一連の相互関係がある状態あるいは事象として代わりに表わされ得ることを理解し且つ認識するだろう。
【0061】
方法600は、割り当て情報が1つ又は複数の端末用に生成される、602で開始する。割り当て情報は逆方向リンク送信リソースを割り当てることを含むことができる。電源制御命令は604で作成される。電源制御命令は、1つ又は複数の端末用であり、また、割り当てられた逆方向リンク送信リソース用である。電源制御命令を作成することは、nビットの数を生成することを含むことができる。幾つかの面によれば、電源制御命令を作成することは、割り当て情報に含まれるパケットフォーマットに基づく。
【0062】
606で、割り当てメッセージが生成される。割り当てメッセージは、割り当て情報と電源制御命令との両方を含むことができる。割り当てメッセージは、端末による逆方向リンク送信にアクセスポイントによって割り当てられる送信電力スペクトル密度(PSD)を示す逆方向リンク電源制御(RLPC)フィールド508を備えることができる。幾つかの面によれば、端末は、アクセスポイントによって通知された(advertised)(目標の)IoT(interference-over-thermal)レベルを受信することができ、また、IoTを、SN比(SNR)又は目標の希望波電力対干渉波電力(C/I)比の観点から定義されるPSDに変換することができる。ある面において、RLPCは、割り当てられたパケットフォーマットに関連付けられたnビットの数に量子化され得るが、ここでnは整数である。608で、割り当てメッセージは1つ又は複数の端末へ送信される。割り当てメッセージを送信することは、1つ又は複数の受信機に、電力及び/又は電力スペクトル密度を割り当てる。
【0063】
幾つかの面によれば、RLPCフィールドは、端末がその現在のRLPC値を保持するべきであることを端末に示す特別な値を含むことができる。この特別な値は、隣接したアクセスポイントから受信された速い干渉制御コマンドに直接基づいて、端末がその送信PSDレベルを調節する状況で利用することができる。この状況において、サービング・アクセスポイントは、速い干渉管理に起因して、端末における現在のPSD設定に気づいていないことがあり得る。従って、サービング・アクセスポイントは、設定を無効にする代わりに、端末にその現在の設定を保持するように指示することを決定し得る。
【0064】
図7は、多元接続マルチキャリア通信システム700における、アクセスポイント710xと2つのユーザ端末720x及び720yとの実施形態のブロック図を示す。アクセスポイント710xでは、送信(TX)データプロセッサ714は、データソース712からトラヒックデータ(例えば、情報ビット)を受信し、シグナリング及び他の情報をコントローラ720及びスケジューラ730から受信する。例えば、コントローラ720は、アクティブな端末の送信電力を調製するために使用される電源制御(PC)コマンドを供給することができ、スケジューラ730は、端末に搬送波の割り当てを供給することができる。これらの種々のタイプのデータは、異なるトランスポートチャネル上で送信されてもよい。TXデータプロセッサ714は、受信されたデータを、マルチキャリア変調(例えば、OFDM)を使用して符号化し且つ変調して、変調されたデータ(例えば、OFDMシンボル)を供給する。送信機ユニット(TMTR)716は、変調されたデータを処理して、アンテナ718から送信されるダウンリンク変調信号を生成する。
【0065】
各ユーザ端末720x及び720yでは、送信され且つ変調された信号が、アンテナ752によって受信され、受信機ユニット(RCVR)754に供給される。受信機ユニット754は、受信された信号を処理し且つデジタル化して、サンプルを供給する。受信される(RX)データプロセッサ756は、サンプルを復調し且つ復号して、復号されたデータを供給するが、これは回復された(recovered)トラヒックデータ、メッセージ、シグナリングなどを含むことができる。トラヒックデータは、データシンク758へ供給されることができ、端末のために送信されたPCコマンド及び搬送波割り当ては、コントローラ760に供給される。
【0066】
コントローラ760は、受信された割り当てで示され、端末に割り当てられたリソースを使用して、アップリンクでのデータ送信を指示する。コントローラ760は更に、送信する実際のデータは無いが、コントローラ760は割り当てられたリソースを維持することを望む場合に、抹消署名パケット(erasure signature packets)を投入する(injects)。
【0067】
コントローラ720は、端末に割り当てられたリソースを使用して、ダウンリンクでのデータ送信を指示する。コントローラ720は更に、送信する実際のデータは無いが、コントローラ760は割り当てられたリソースを維持することを望む場合、抹消署名パケットを投入する。
【0068】
各アクティブな端末720については、TXデータプロセッサ774はデータソース772からトラヒックデータを受信し、シグナリング及び他の情報をコントローラ760から受信する。例えば、コントローラ760は、チャネル品質情報、要求される送信電力、最大の送信電力、あるいは、端末についての最大の送信電力と要求される送信電力との間の差異を示す情報を供給することができる。種々のタイプのデータは、割り当てられた搬送波を使用し、TXデータプロセッサ774によって符号化され且つ変調され、送信機ユニット776によって更に処理されて、アンテナ752から送信されるアップリンク変調信号を生成する。
【0069】
アクセスポイント710xでは、ユーザ端末からの送信され且つ変調された信号は、アンテナ718によって受信され、受信機ユニット732によって処理され、RXデータプロセッサ734によって復調され且つ復号化される。受信機ユニット732は、各端末の受信された信号品質(例えば、受信されたSN比(SNR))を推定し、この情報をコントローラ720へ供給する。コントローラ720は、端末用の受信された信号品質が許容できる範囲内に維持されるように各端末のPCコマンドを得ることができる。RXデータプロセッサ734は、各端末用に回復されたフィードバック情報(例えば、要求された送信電力)をコントローラ720及びスケジューラ730に供給する。
【0070】
スケジューラ730は、リソースを維持するためにコントローラ720へ表示を供給することができる。この表示は、より多くのデータが送信されることが予定されている場合に供給される。アクセス端末720xについては、コントローラ760は、リソースが維持されることが要求されるかどうかを判定することができる。一定の面において、コントローラ720は、スケジューラ730の機能性を供給する命令を実行することができる。
【0071】
更に、コントローラ720は、本明細書で議論される機能の一部又は全部を、アクセスポイントに関して個別に又は任意の組合せで実行することができる。また、コントローラ760は、本明細書で議論される機能の一部又は全部を、アクセス端末に関して個別に又は任意の組合せで実行することができる。
【0072】
図8は、メインユニット(MU)850及び無線ユニット(RU)875を備えることができるアクセスポイント800を示す。MU850は、アクセスポイントのデジタル・ベースバンド・コンポーネントを備える。例えば、MU850は、ベースバンド・コンポーネント805及びデジタル中間周波数(IF)処理ユニット810を備えることができる。デジタルIF処理ユニット810は、フィルタリング、チャネル化、変調などといった機能を行なうことによって中間周波数における無線チャネルデータをデジタル処理する。RU875は、アクセスポイントのアナログ無線部を備えている。本明細書で用いられるように、無線ユニットは、移動通信交換局(mobile switching center)又は対応するデバイスへの直接的な又は間接的な接続を有する、他のタイプのトランシーバ局又はアクセスポイントのアナログ無線部である。無線ユニットは、典型的には、通信システムの特定のセクタにサービスする。例えば、RU875は、モバイル加入者ユニットから無線通信を受信するために1つ又は複数のアンテナ835a及び835tに接続された1つ又は複数の受信機830を備えることができる。ある面において、1つ又は複数の電力増幅器882及び882tは、1つ又は複数のアンテナ835a及び835tに結合される。
【0073】
受信機830には、アナログ・デジタル(A/D)コンバータ825が接続される。A/Dコンバータ825は、受信機830によって受信されたアナログ無線通信を、デジタルIF処理ユニット810を介してベースバンド・コンポーネント805へのデジタル入力へ変換する。RU875はまた、アクセス端末に無線通信を送信するために同じか異なるアンテナ835に接続された1つ又は複数の送信機820を備えることができる。デジタル・アナログ(D/A)コンバータ815には送信機820が接続される。D/Aコンバータ815は、ベースバンド・コンポーネント805から受信されたデジタル通信を、デジタルIF処理ユニット810を介してモバイル加入者ユニットへの送信のためのアナログ出力へ変換する。
【0074】
幾つかの実施形態によれば、マルチプレクサ884は、複数のチャネルの信号を多重化し、音声信号及びデータ信号を含む様々な信号を多重化する。中央処理装置880は、音声又はデータ信号の処理を含む種々の処理を制御するための無線ユニット及びメインユニット850に結合される。
【0075】
図9を参照すると、割り当てメッセージを送信するシステム例900が示されている。例えば、システム900は、基地局内に少なくとも部分的に存在し得る。システム900は機能ブロックを備えるものとして表わされているが、これらはプロセッサ、ソフトウェア、あるいはその組合せ(例えば、ファームウェア)によって実施される機能を表わす機能ブロックであり得ることが認識されるべきである。
【0076】
システム900は、別々にあるいは協働して作動することができる電子部品の論理的なグループ(logical grouping)902を備える。例えば、論理的なグループ902は、少なくとも1つの端末用の割り当て情報904を生成し、逆方向リンク送信リソースを割り当てる電子部品を備え得る。更に、論理的なグループ902は、割り当てられた逆方向リンク送信リソース用の少なくとも1つの端末の電源制御命令906を生成する電子部品を備えることができる。割り当てメッセージ908を生成する電子部品も備えられている。割り当てメッセージは、割り当て情報と電源制御命令との両方を含むことができる。少なくとも1つの端末へ割り当てメッセージ910を送信する電子部品も備えられている。
【0077】
また、システム900は、電子部品904、906、908及び910又は他のコンポーネントに関連付けられた機能を実行するための命令を保持するメモリ912を備えることができる。メモリ912の外部にあるものとして示されているが、電子部品904、906、908及び910又は他のコンポーネントのうちの1つ又は複数は、メモリ912の内部に存在してもよいことが理解されるべきである。
【0078】
開示された処理のステップの特定の順序又は階層は、例示のアプローチの例であることが理解される。設計の嗜好に基づいて、本開示の範囲内にとどまりつつ、処理のステップの特定の順序又は階層が並べ替えられてもよいことが理解される。添付の方法クレームは、種々のステップの要素を見本の順序で提示しており、提示された特定の順序又は階層に限定されることは意図されていない。
【0079】
当業者は、情報及び信号が様々な異なる技術及び技法のうちの任意のものを用いて表され得ることを理解するだろう。例えば、上記の記載の全体にわたって言及され得る、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光学場若しくは光学粒子、又はこれらの任意の組み合わせによって表わされてもよい。
【0080】
当業者は更に、本明細書に開示された実施形態に関連して記載された、種々の例証となる論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムのステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両者の組み合わせで実施され得ることを認識するだろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明白に例証するために、種々の例証となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップは、一般にそれらの機能性の観点から上記に記載されている。そのような機能性がハードウェアとして実施されるかソフトウェアとして実施されるかは、システム全体に課される設計上の制約及び特定の適用例に依存する。熟練した職人は、記載された機能性を特定の適用ごとに様々な方法で実施し得るが、そのような実施上の決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすものとして解釈されるべきではない。
【0081】
本明細書に開示された実施形態に関して記載された、種々の例証となる論理的なブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又は、本明細書に記載される機能を行なうように設計された、これらの任意の組み合わせで実施されてもよいし、行なわれてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代案では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械であってもよい。プロセッサはまた、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成といった、コンピューティングデバイスの組み合わせとして実施されてもよい。
【0082】
本明細書に開示された実施形態に関連して記載されたアルゴリズム又は方法のステップは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、又はこの2つの組合せで具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、あるいは、当技術分野で公知の任意の他の形式の記憶媒体に存在してもよい。例示の記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出すことができ、且つ、プロセッサが記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代案では、記憶媒体はプロセッサと一体であってもよい。プロセッサと記憶媒体は、ASICに存在してもよい。ASICはユーザ端末に存在してもよい。代案では、プロセッサと記憶媒体は、ユーザ端末内の別個のコンポーネントとして存在してもよい。
【0083】
開示された実施形態の先行する記載は、如何なる当業者も本開示を作成又は使用することを可能にすべく提供されている。これらの実施形態への種々の変更は、当業者には容易に明白になるだろうし、また、本明細書に定義された一般的な原理は、本開示の範囲又は精神から逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。従って、本開示は、本明細書に示された実施形態に限定されることは意図されないが、本明細書に開示された新規な特徴及び原理と一致する最も広い範囲に合致すべきものである。
【0084】
先に議論されたように、本明細書に記載される1つ又は複数の面、各特徴又は概念は、本明細書に記載される任意の他の特徴又は概念なしに無線通信において使用されてもよい。本明細書に記載される特徴及び概念は、種々の手段によって実施することができる。例えば、これらの技法はハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせで実施することができる。ハードウェアで実施する場合、これらの技法のための処理ユニット(例えば、図7のコントローラ720及び760、TX及びRXプロセッサ714及び734など)は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラム可能な論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載される機能を行なうように設計された他の電子ユニット、又はこれらの組み合わせ内で実施されてもよい。
【0085】
ソフトウェアで実施する場合、本明細書に記載された技法は、本明細書に記載された機能を行なうモジュール(例えば、プロシージャ、関数など)で実施されてもよい。ソフトウェアコードは、1つ又は複数のプロセッサによって読み出され且つ実行されることができるリムーバブルメディアなどのメモリユニットに格納されてもよい。メモリユニットは、プロセッサの内部に実装されてもよいし、あるいはプロセッサの外部に実装されてもよいが、この場合、それは当技術分野で公知のように種々の手段を介してプロセッサに通信可能に結合されることができる。
【0086】
更に、本明細書に記載された種々の面又は特徴は、方法、装置、又は、標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技法を用いて製造品として実施されてもよい。本明細書で用いられる「製造品」という用語は、任意のコンピュータ読み取り可能な装置、搬送波(carrier)、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包含するように意図される。例えば、コンピュータ読取り可能な媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気片等)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)等)、スマートカード、及びフラッシュメモリ装置(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブ等)を含むことができるが、これらに限定されない。また、本明細書に記載される種々の記憶媒体は、1つ又は複数の装置及び/又は情報を格納するための他の機械読み取り可能な媒体を表わすことができる。「機械読み取り可能な媒体」という用語は、命令及び/又はデータを格納し、含み、及び/又は伝えることができる、無線チャネル及び種々の他の媒体を含むことができるが、これらに限定されることはない。
【0087】
上記に記載されたものは、1つ又は複数の実施形態の例を含んでいる。勿論、前述の実施形態について記載する目的のために考えられる全てのコンポーネント又は方法論を記載することは不可能ではないが、当業者は、様々な実施形態の多くの更なる組合せ及び置換が可能であることを認識し得る。従って、記載された実施形態は、添付の特許請求の範囲内におさまる、そのような変更、変形及びバリエーションを全て包含するように意図される。「備える(includes)」という用語が、詳細な説明又は請求項のいずれかで使用される限り、そのような用語は、「含む(comprising)」が請求項において移行語として使用される場合に解釈されるように、「含む」という用語と類似した方法で包括的であるように意図される。更に、詳細な説明又は請求項のいずれかで使用される「又は(or)」という用語は、「非排他的な又は(non-exclusive or)」という意味である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
割り当てメッセージを送信する方法であって、
少なくとも1つの端末のために割り当て情報を生成し、前記割り当て情報は、逆方向リンク送信リソースの割り当てを含み、
前記割り当てられた逆方向リンク送信リソースについて前記少なくとも1つの端末の電源制御命令を生成し、
前記割り当て情報と前記電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージを生成し、
前記少なくとも1つの端末へ前記割り当てメッセージを送信する
ことを含む、方法。
【請求項2】
前記電源制御命令を生成することは、nビットの数を生成することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記電源制御命令を生成することは、前記割り当て情報に含まれるパケットフォーマットに基づいて前記電源制御命令を生成することを含む、請求項1の方法。
【請求項4】
前記割り当てメッセージを送信することは、前記少なくとも1つの端末に、電力、電力スペクトル密度、又はこれらの組み合わせを割り当てる、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記電源制御命令は、逆方向リンク電源制御チャネル(RLPC)フィールドに含まれる、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記RLPCフィールドは、前記少なくとも1つの端末が、その現在の電力スペクトル密度値を保持するべきであることを示す特別な値を含む、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記RLPCフィールドは、前記少なくとも1つの端末が、対応する送信電力スペクトル密度値を、通知されたIoT(interference-over-thermal)レベルに基づいて推測するために、目標の搬送波電力対干渉波電力比を含む、請求項5記載の方法。
【請求項8】
少なくとも1つの端末に逆方向リンク送信リソースを割り当てる割り当て情報と前記割り当てられた逆方向リンク送信リソースのための電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージを生成するための命令を実行し、また、前記少なくとも1つの端末への前記割り当てメッセージの送信を指示するプロセッサと、
前記プロセッサによって生成された命令と関係する情報を格納するメモリと
を備える、無線通信装置。
【請求項9】
前記電源制御命令を生成することは、nビットの数を生成することを含む、請求項8記載の無線通信装置。
【請求項10】
前記電源制御命令を生成することは、前記割り当て情報に含まれたパケットフォーマットに基づいて前記電源制御命令を生成することを含む、請求項9記載の無線通信装置。
【請求項11】
前記割り当てメッセージを前記送信することは、前記少なくとも1つの端末に、電力、電力スペクトル密度、又はこれらの組み合わせを割り当てる、請求項8記載の無線通信装置。
【請求項12】
前記電源制御命令は、逆方向リンク電源制御チャネルフィールドに含まれる、請求項8記載の無線通信装置。
【請求項13】
前記逆方向リンク電源制御フィールドは、前記少なくとも1つの端末が、その現在の電力スペクトル密度値を保持するべきであることを示す特別な値を含む、請求項12記載の無線通信装置。
【請求項14】
前記逆方向リンク電源制御フィールドは、前記少なくとも1つの端末が、対応する送信電力スペクトル密度値を、通知されたIoT(interference-over-thermal)レベルに基づいて推測するために、目標の搬送波電力対干渉波電力比を含む、請求項12記載の無線通信装置。
【請求項15】
割り当てメッセージを送信する無線通信装置であって、
少なくとも1つの端末のために割り当て情報を生成し、逆方向リンク送信リソースを割り当てる手段と、
前記割り当てられた逆方向リンク送信リソースについて前記少なくとも1つの端末の電源制御命令を生成する手段と、
前記割り当て情報と前記電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージを生成する手段と、
前記少なくとも1つの端末へ前記割り当てメッセージを送信する手段と
を備える、無線通信装置。
【請求項16】
前記電源制御命令を生成することは、nビットの数を生成することを含む、請求項11記載の無線通信装置。
【請求項17】
前記電源制御命令を生成することは、前記割り当て情報に含まれたパケットフォーマットに基づいて前記電源制御命令を生成することを含む、請求項15記載の無線通信装置。
【請求項18】
前記割り当てメッセージを前記送信することは、前記少なくとも1つの端末に、電力、電力スペクトル密度、又はこれらの組み合わせを割り当てる、請求項15記載の無線通信装置。
【請求項19】
前記電源制御命令は、逆方向リンク電源制御チャネルフィールドに含まれる、請求項15記載の無線通信装置。
【請求項20】
前記逆方向リンク電源制御フィールドは、前記少なくとも1つの端末が、その現在の電力スペクトル密度値を保持するべきであることを示す特別な値を含む、請求項19記載の無線通信装置。
【請求項21】
前記逆方向リンク電源制御フィールドは、前記少なくとも1つの端末が、対応する送信電力スペクトル密度値を、通知されたIoT(interference-over-thermal)レベルに基づいて推測するために、目標の搬送波電力対干渉波電力比を含む、請求項19記載の無線通信装置。
【請求項22】
少なくとも1つの端末のために割り当て情報を判定し、前記割り当て情報は、逆方向リンク送信リソースの割り当てを含み、
前記割り当てられた逆方向リンク送信リソースについて前記少なくとも1つの端末の電源制御命令を作成し、
前記割り当て情報と前記電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージをフォーマットし、
前記少なくとも1つの端末へ前記割り当てメッセージを送信する
ための格納された機械実行可能な命令を有する、機械読み取り可能な媒体。
【請求項23】
無線通信システムにおいて動作可能な装置であって、前記装置は、
少なくとも1つの端末のために割り当て情報を判定し、前記割り当て情報は、逆方向リンク送信リソースの割り当てを含み、
前記割り当てられた逆方向リンク送信リソースについて前記少なくとも1つの端末の電源制御命令を作成し、
前記割り当て情報と前記電源制御命令との両方を含む割り当てメッセージをフォーマットし、
前記少なくとも1つの端末へ前記割り当てメッセージを送信する
ように構成されたプロセッサ
を備える、装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−231501(P2012−231501A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−138840(P2012−138840)
【出願日】平成24年6月20日(2012.6.20)
【分割の表示】特願2009−532602(P2009−532602)の分割
【原出願日】平成19年10月12日(2007.10.12)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】