説明

無線通信システムの電力制御シミュレーション方法および装置ならびに電力制御シミュレーションプログラムおよびその記録媒体

【課題】DMA方式の無線通信システムにおいて、基地局の送信電力制御を確実かつ短時間でシミュレートできる電力制御シミュレーション方法を提供する。
【解決手段】無線基地局から所定の初期電力で送信した場合の各移動端末の通信品質Qを求める第1手順と、各移動端末の通信品質Qと目標品質Qtとの差分に基づいて、各移動端末の通信品質Qが所定の収束領域内に収束しているか否かを判定する第2手順と、通信品質が所定の収束領域内に収束していない移動端末への送信電力を、前記通信品質と目標品質との差分に所定の緩和係数αを乗じた補正量で補正する第3手順と、補正後の送信電力を無線基地局から送信した場合の各移動端末の通信品質を求める第4手順と、所定の収束条件が満足されるまで前記第2ないし第4手順を繰り返す第5手順とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムの電力制御シミュレーションに係り、特に、CDMA方式の無線通信システムに好適な電力制御シミュレーション方法および装置ならびに電力制御シミュレーションプログラムおよびその記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
CDMA(Code Division Multiple Access)方式の無線通信システムでは、複数の通信が同一の周波数を共有するために、基地局からの送信電力が過剰であると電力の漏れ込みにより干渉量が増えてしまう。また、基地局の送信電力には限りがあるために、送信電力が過剰であると基地局の通信エリア(セル)内に収容可能なユーザ数が減少してしまう。したがって、CDMA方式の無線通信システムでは、一定の通信品質を満足するユーザをセル内に可能な限り多く収容するために、基地局から各ユーザ向けへの送信電力が常に適正に制御される。
【0003】
また、このような送信電力制御の導入に際して、基地局のセル内に収容できるユーザ数を予測する容量設計においては、特許文献1に開示されているような伝送シミュレータによる評価が効率的である。
【特許文献1】特開2002-237777号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
CDMA方式の無線通信システムにおいて、同一セル内に複数のユーザ(移動端末)が存在する状況下で各移動端末への送信電力制御を基地局側で行う場合、ある一の移動端末の通信品質が基準レベルに達するように電力の増量制御を行うと、この電力増量分が他のユーザでは干渉量の増量となるので、当該他のユーザの通信品質を劣化させてしまう。なお、各ユーザにおける干渉量は同一セル内の他のユーザへ送信された電力の漏れ込みのみならず、他の基地局のセルからの電力の漏れ込みにも影響される。
【0005】
このように、送信電力制御のシミュレーションでは、全ての移動端末の通信品質が基準レベルを満たすように、品質レベルが基準値に満たない移動端末に関しては電力の増量制御が行われ、品質レベルが基準値を超える移動端末に関しては電力の減量制御が行われる。このとき、品質レベルが基準値に満たない一部の移動端末に関して電力の増量制御が行われると、他の移動端末の品質レベルが干渉分により大きく変動し、その結果、全ての移動端末が所望の通信品質へ収束できず、シミュレーションが発散してしまうことが考えられる。
【0006】
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、CDMA方式の無線通信システムにおいて、基地局の送信電力制御を確実かつ短時間でシミュレートできる電力制御シミュレーション方法および装置ならびに電力制御シミュレーションプログラムおよびその記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、本発明は、無線基地局から各移動端末への送信電力を、前記各移動端末の通信品質に基づいて制御する電力制御のシミュレーション方法において、以下のような手段を講じた点に特徴がある。
(1)初期電力における各移動端末の通信品質を求める第1手順と、各移動端末の通信品質と目標品質との差分に基づいて、前記各移動端末の通信品質が所定の収束領域内に収束しているか否かを判定する第2手順と、通信品質が所定の収束領域内に収束していない移動端末への送信電力を、前記通信品質と目標品質との差分に所定の緩和係数を乗じた補正量で補正する第3手順と、前記補正後の送信電力における各移動端末の通信品質を求める第4手順と、所定の収束条件が満足されるまで前記第2ないし第4手順を繰り返す第5手順とを含むことを特徴とする。
(2)前記補正量は、通信品質が収束領域の上限値を超えている場合には、前記通信品質と目標品質との差分よりも大きくなることを特徴とする。
(3)複数の無線基地局を想定し、前記第1手順では、各無線基地局から所定の初期電力で送信した場合の各移動端末の通信品質を求め、前記第4手順では、前記補正後の送信電力を各無線基地局から送信した場合の各移動端末の通信品質を求めることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、以下のような効果が達成される。
(1)目標品質[Qt]と通信品質[Qi]との差分[ΔQi]に緩和計数[α]が乗じられて電力補正量[αΔQi]が求められるので、電力補正量[αΔQi]を従来よりも抑制できる。この結果、移動端末間の与干渉量が減少するので、シミュレーションを確実かつ短時間で終了できるようになる。
(2)通信品質[Qi]が目標品質[Qt]を上回っており、送信電力が過剰な場合には、送信電力の補正量(削減量)が増量されるので、他の移動端末に対する与干渉量が減少してシミュレーションを短時間で確実に収束させられるようになる。
(3)複数の無線基地局を想定するようにしたので、各移動端末における干渉量を、同一セル内の他の移動端末に送信された電力の漏れ込みのみならず、他の基地局のセルからの電力の漏れ込みに基づいて考慮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る無線通信システムにおける電力制御シミュレーションの第1実施形態の手順を示したフローチャートであり、図2は、各移動端末の通信品質Q[dB]が所定の収束範囲ΔQref[dB]内に収束していく様子を模式的に表現した図である。ここでは、無線通信方式としてCDMAが採用されている場合を例にして説明する。
【0010】
ステップS1では、シミュレーションに必要な初期値として、基地局数、各基地局のセル内に収容されるユーザ数、および伝搬ロス等のパラメータが入力される。ステップS2では、通信品質の目標値(目標品質)Qt[dB]および収束範囲ΔQref、ならびに後に詳述する緩和係数αが設定される。本実施形態では、通信品質Qとして正規の信号成分Ebと雑音成分N0との比(Eb/N0)が採用され、緩和係数αは0<α≦1の範囲で適宜に設定される。収束範囲ΔQrefは、前記目標品質Qtを中心に、その上下数%の範囲に設定される。
【0011】
ステップS3では、シミュレーションの試行回数を代表する変数iに初期値「1」がセットされる。ステップS4では、各基地局の送信電力を所定の初期電力と仮定した場合の各移動端末の通信品質Qiが計算される。この初期電力は、前記ステップS1で入力されたユーザ数に基づいて基地局ごとに計算される。
【0012】
ステップS5では、全ての移動端末に関して今回の通信品質Qiの計算結果が前記収束範囲ΔQref内に収まっているか否かが判定される。通信品質Qiが前記収束範囲ΔQref内に収まっていない移動端末が一つでもあればステップS6へ進む。ステップS6では、試行回数iが所定の上限回数i_maxに達しているか否かが判定され、達していなければステップS7へ進む。
【0013】
ステップS7では、通信品質Qiが前記収束範囲ΔQref内に収まっていない全ての移動端末に関して、次式(1)にしたがって、目標品質Qtと通信品質Qiとの差分ΔQiに緩和計数αを乗じて送信電力の補正量[αΔQi]が求められ、さらに今回(i回目)のシミュレーションにおける送信電力Pi[dB]が加算されて、次回のシミュレーションにおける送信電力Pi+1[dB]が求められる。

Pi+1=α(Qt−Qi)+Pi=αΔQi+Pi (1)
【0014】
ステップS8では、送信電力Pi+1の計算結果が送信電力の上限値Pmaxと比較され、Pi+1>Pmaxであれば、ステップS9において送信電力Pi+1が上限値Pmaxに制限される。同様に、ステップS10では、送信電力Pi+1の計算結果が送信電力の下限値Pminと比較され、Pi+1<Pminであれば、ステップS11において送信電力Pi+1が下限値Pmimに制限される。
【0015】
ステップS12では、全ての移動端末向けの次回のシミュレーションにおける送信電力に基づいて各基地局の送信電力が再計算される。ステップS13では、前記再計算結果の送信電力が各移動端末向けに各基地局から送信されたと仮定して、全ての移動端末に関して通信品質Qiが計算される。ステップS14では、試行回数iがインクリメントされる。その後、当該処理はステップS5へ戻り、ステップS5またはS6の判断が肯定となるまで上記したステップS5ないしS14の各処理が繰り返される。
【0016】
本実施形態によれば、目標品質Qtと通信品質Qiとの差分ΔQiに緩和計数α(0<α≦1)が乗じられて電力補正量αΔQiが求められるので、電力補正量αΔQiを従来よりも抑制できる。この結果、移動端末間の与干渉量が減少するので、シミュレーションを確実かつ短時間で終了できるようになる。
【0017】
ところで、上記した第1実施形態では、緩和係数αによって送信電力の補正量が抑制されるので、通信品質Qiが収束範囲ΔQrefを下回っている場合には確実かつ短時間での収束が期待できる。その反面、CDMAの電力制御シミュレーションでは、図3に一例を示したように、通信品質Qiが収束範囲ΔQrefを上回っている、すなわち送信電力が過剰側にシフトしていると、他の移動端末に対する与干渉量が増えてシミュレーションが収束しにくくなる。したがって、このような場合にも電力補正書を同様に抑制してしまうと、送信電力の過剰な状態が続くために収束しづらくなる場合がある。
【0018】
すなわち、CDMAの電力制御シミュレーションにおける送信電力の補正量は、単に目標品質Qtと通信品質Qiとの差分の絶対値が小さくなるように決定すれば良いといったものではなく、通信品質Qiが収束範囲ΔQrefよりも小さい側から目標品質Qtへ向かって収束するように決定することが望ましい。そこで、次に説明する本発明の第2実施形態では、目標品質Qtと通信品質Qiとの大小関係に応じて緩和量を異ならせることで、常に最適な電力補正量が求められるようにしている。
【0019】
図4は、本発明に係る無線通信システムにおける電力制御シミュレーションの手順を示した第2実施形態のフローチャートであり、図5は、各移動端末の通信品質Qが所定の収束範囲ΔQref内に収束していく様子を模式的に表現した図である。
【0020】
ステップS1では、シミュレーションに必要な初期値として、基地局数、各基地局のセル内に収容されるユーザ数および伝搬ロス等のパラメータが入力される。ステップS2では、通信の目標品質Qt、収束範囲ΔQrefおよび緩和係数αが設定される。ステップS3では、シミュレーションの試行回数を代表する変数iに初期値「1」がセットされる。ステップS4では、各基地局の送信電力を所定の初期電力と仮定した場合の各移動端末の通信品質Qiが計算される。
【0021】
ステップS5では、全ての移動端末に関して今回の通信品質Qiが前記収束範囲ΔQref内に収まっているか否かが判定される。通信品質Qiが前記収束範囲ΔQref内に収まっていない移動端末が一つでもあればステップS6へ進む。ステップS6では、試行回数iが所定回数i_maxに達しているか否かが判定され、達していなければステップS7aへ進む。ステップS7aでは、通信品質Qiと目標品質Qtとの大小関係が求められ、Qi>Qtであれば、電力補正量(ここでは、削減量)を拡大すべくステップS7bへ進み、次式(2)にしたがって次回のシミュレーションにおける送信電力Pi+1が求められる。

Pi+1=(2−α)(Qt−Qi)+Pi=(2−α)ΔQi+Pi (2)
【0022】
これに対して、Qi>Qt以外であれば、第1実施形態と同様に電力補正量(ここでは、増加量)を縮小すべくステップS7cへ進み、前記(1)式に基づいて次回のシミュレーションにおける送信電力Pi+1が求められる。ステップS12以降では、前記第1実施形態と同様の手順が実行される。
【0023】
本実施形態によれば、通信品質Qiが目標品質Qtを上回っており、送信電力が過剰な場合には、送信電力の補正量(削減量)が増量されるので、他の移動端末に対する与干渉量が減少してシミュレーションを短時間で確実に収束させられるようになる。
【0024】
図6は、本発明に係る電力制御シミュレーション装置として機能できるコンピュータ50の主要部の構成を示した機能ブロック図であり、オペレーティングシステム(OS)を含む基本プログラムや各種の基本データが記憶されたROM52と、各種のプログラムやデータが記憶されるハードディスクドライブ装置(HDD)57と、CR-ROMやDVD等の記憶メディア61からプログラムやデータを読み出すメディアドライブ装置56と、プログラムを実行するCPU51と、このCPU51にワークエリアを提供するRAM53と、入出力インターフェース(I/F)55を介して接続されたディスプレイ58、キーボード59およびマウス等のポインティングデバイス60と、外部装置と通信するパラレル/シリアルI/F54とを主要な構成としている。
【0025】
本実施形態では、前記図1,4に関して説明した電力制御シミュレーションの各手順を順次に実行するプログラムが記憶メディア61に記憶され、メディアドライブ装置56で読み取られてHDD57にインストールされ、その後、CPU51により実行される。前記ユーザ数、基地局数、伝送ロス、目標品質Qt、収束範囲ΔQref、緩和係数α等のパラメータは、入出力I/F55からオペレータにより入力されて、あるいはHDD57から読み出されて処理される。
【0026】
このような構成において、オペレータがキーボード59およびポインティングデバイス60を操作して電力制御シミュレーションプログラムを起動すると、CPU51において当該プログラムが実行され、上記した通信品質Qの計算、送信電力の計算等の各処理が順次に実行される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る電力制御シミュレーションの第1実施形態のフローチャートである。
【図2】第1実施形態において、各移動端末の通信品質Qが所定の収束範囲ΔQref内に収束していく様子を模式的に表現した図である。
【図3】第1実施形態の特徴を説明するための図である。
【図4】本発明に係る電力制御シミュレーションの第2実施形態のフローチャートである。
【図5】第2実施形態において、各移動端末の通信品質Qが所定の収束範囲ΔQref内に収束していく様子を模式的に表現した図である。
【図6】本発明に係る電力制御シミュレーション装置として機能できるコンピュータの主要部の構成を示した機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0028】
Qt…目標品質
ΔQref…収束範囲
α…緩和係数
Q,Qi…通信品質
i…試行回数
P…送信電力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線基地局から各移動端末への送信電力を、前記各移動端末の通信品質に基づいて制御する電力制御のシミュレーション方法において、
無線基地局から所定の初期電力で送信した場合の各移動端末の通信品質を求める第1手順と、
各移動端末の通信品質と目標品質との差分に基づいて、前記各移動端末の通信品質が所定の収束領域内に収束しているか否かを判定する第2手順と、
通信品質が所定の収束領域内に収束していない移動端末への送信電力を、前記通信品質と目標品質との差分に所定の緩和係数を乗じた補正量で補正する第3手順と、
前記補正後の送信電力を無線基地局から送信した場合の各移動端末の通信品質を求める第4手順と、
所定の収束条件が満足されるまで前記第2ないし第4手順を繰り返す第5手順とを含むことを特徴とする無線通信システムの電力制御シミュレーション方法。
【請求項2】
前記補正量は、通信品質が収束領域の上限値を超えている場合には、前記通信品質と目標品質との差分よりも大きくなることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システムの電力制御シミュレーション方法。
【請求項3】
複数の無線基地局を想定し、
前記第1手順では、各無線基地局から所定の初期電力で送信した場合の各移動端末の通信品質を求め、
前記第4手順では、前記補正後の送信電力を各無線基地局から送信した場合の各移動端末の通信品質を求めることを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システムの電力制御シミュレーション方法。
【請求項4】
無線基地局から各移動端末への送信電力を、前記各移動端末の通信品質に基づいて制御する電力制御のシミュレーション装置において、
無線基地局から所定の初期電力で送信した場合の各移動端末の通信品質を求める第1の手段と、
各移動端末の通信品質と目標品質との差分に基づいて、前記各移動端末の通信品質が所定の収束領域内に収束しているか否かを判定する第2の手段と、
通信品質が所定の収束領域内に収束していない移動端末への送信電力を、前記通信品質と目標品質との差分に所定の緩和係数を乗じた補正量で補正する第3の手段と、
前記補正後の送信電力を無線基地局から送信した場合の各移動端末の通信品質を求める第4の手段とを含み、
前記第3の手段は、所定の収束条件が満足されるまで送信電力を補正することを特徴とする無線通信システムの電力制御シミュレーション装置。
【請求項5】
前記補正量は、通信品質が収束領域の上限値を超えている場合には、前記通信品質と目標品質との差分よりも大きくなることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システムの電力制御シミュレーション装置。
【請求項6】
複数の無線基地局を想定し、
前記第1の手段は、各無線基地局から所定の初期電力で送信した場合の各移動端末の通信品質を求め、
前記第4の手段は、前記補正後の送信電力を各無線基地局から送信した場合の各移動端末の通信品質を求めることを特徴とする請求項4または5に記載の無線通信システムの電力制御シミュレーション装置。
【請求項7】
無線基地局から各移動端末への送信電力を、前記各移動端末の通信品質に基づいて制御する電力制御のシミュレーションプログラムにおいて、
無線基地局から所定の初期電力で送信した場合の各移動端末の通信品質を求める第1手順と、
各移動端末の通信品質と目標品質との差分に基づいて、前記各移動端末の通信品質が所定の収束領域内に収束しているか否かを判定する第2手順と、
通信品質が所定の収束領域内に収束していない移動端末への送信電力を、前記通信品質と目標品質との差分に所定の緩和係数を乗じた補正量で補正する第3手順と、
前記補正後の送信電力を無線基地局から送信した場合の各移動端末の通信品質を求める第4手順と、
所定の収束条件が満足されるまで前記第2ないし第4手順を繰り返す第5手順とを、
コンピュータに実行させるための無線通信システムの電力制御シミュレーションプログラム。
【請求項8】
前記補正量は、通信品質が収束領域の上限値を超えている場合には、前記通信品質と目標品質との差分よりも大きくなることを特徴とする請求項7に記載の無線通信システムの電力制御シミュレーションプログラム。
【請求項9】
複数の無線基地局を想定し、
前記第1手順では、各無線基地局から所定の初期電力で送信した場合の各移動端末の通信品質を求め、
前記第4手順では、前記補正後の送信電力を各無線基地局から送信した場合の各移動端末の通信品質を求めることを特徴とする請求項7または8に記載の無線通信システムの電力制御シミュレーションプログラム。
【請求項10】
前記請求項7ないし9のいずれかに記載の電力制御シミュレーションプログラムがコンピュータによる読み取り自在に記録された無線通信システムの電力制御シミュレーションプログラムの記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−295058(P2007−295058A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−117469(P2006−117469)
【出願日】平成18年4月21日(2006.4.21)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】