説明

無線通信システム内の端末装置のページングのための方法および装置

【課題】端末装置に関する高速のページング応答および低消費電力の両方を実現するために無線(例えば、OFDMA)通信システム内の端末装置をページングするための方法及び端末装置を提供する。
【解決手段】端末装置は、基地局からページングインジケータを受信する。ページングインジケータが、端末装置が潜在的にページングされていることを示す場合、端末装置は、ページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを受信する。端末装置は、少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが、例えば、各ページングメッセージ内に含まれる識別情報に基づいて端末装置用であるかどうかを決定する。ページングメッセージが、端末装置がページングされたことを示す場合、端末装置は、ページングメッセージに対する肯定応答を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して通信に関し、より具体的には無線通信システム内の端末装置をページングするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システム内の端末装置(例えば、セルラーシステム内の携帯電話)は、任意の所与の時間にアクティブ状態およびスリープ状態などのいくつかの状態のうちの1つで動作することができる。アクティブ状態において、端末装置は、例えば、音声呼またはデータ呼に関して1つまたは複数の基地局とデータを活発に交換することができる。スリープ状態において、端末装置は、バッテリ電源を保存するために多くの時間で電源を切られることがあり、端末装置に送信されるページングメッセージのためのページングチャネルを定期的に監視することができる。これらのページングメッセージは、端末装置に着呼の存在を警告するまたは他の情報を提供することができる。
【0003】
端末装置は、持ち運びすること、および内部バッテリによって電源供給されることがある。この場合には、バッテリの再充電間のスタンバイ時間および呼がなされるときの通話時間の両方を延ばすためにスリープ状態にある間、消費電力を低減することが望ましい。低消費電力は、時間上はるかに離間されている指定されたページング間隔内でページングメッセージを送信することによって実現されることあり、次いでそれは端末装置が大部分の時間にわたって電源を切ることを可能にする。しかし、まれなレートでページングメッセージを送信すると端末装置をページングするのに長い応答時間をもたらしうる。例えば、着呼が1つのページング間隔直後に受信される場合、このとき、システムが端末装置をページングすることができる前に、システムは、はるかに離れていることがある次のページング間隔まで待たないといけない。この長いページング応答は、プッシュツートーク、インスタントメッセージングなどの高速の応答時間を必要とするいくつかのアプリケーションにとって望ましくないまたは許容できないことがある。
【0004】
したがって、ここでは、端末装置に関する高速のページング応答および低消費電力の両方を実現することができるページング技術の技術分野が必要である。
【発明の概要】
【0005】
高速のページング応答および低消費電力の両方を実現するための無線通信システム内の端末装置をページングするための技術について本明細書に記載されている。1つの態様ではページングは、ページングインジケータ、ページングメッセージおよびページング肯定応答を使用する多段階のページング処理を用いて実現される。ページングインジケータは、端末装置がページングされることがあるかどうか、したがって、次のページング間隔内でページングメッセージを受信すべきであるかどうかを示す。ページングメッセージは、ページングされている端末装置を識別し、そして基本情報、例えば、ページングされた端末装置を識別するために使用される識別情報およびページングされた端末装置によって実行されるべき動作を示す情報を搬送することができる。ページング肯定応答は、ページングメッセージの受信に肯定応答し、該当する場合にはシステムのアクセスを開始する働きをする。ページングインジケータ、ページングメッセージおよびページング肯定応答は、下記で説明されるように効率的に送信されることがある。
【0006】
1つの実施形態において、端末装置は、無線通信システム、例えば、OFDMAシステム内の基地局からページングインジケータを受信する。ページングインジケータが、端末装置が潜在的にページングされていることを示す場合、このとき、端末装置は、ページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを受信する。端末装置は、少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが、例えば、各ページングメッセージの中に含まれる識別情報に基づいて端末装置用であるかどうかを決定する。端末装置がページングされたことを示すページングメッセージが端末装置用である場合、このとき、端末装置はページングメッセージに対する肯定応答を送信する。肯定応答は、ページングされた端末装置だけによって使用されるために留保される非競合のチャネルリソースを用いて送信されることがある。基地局は、肯定応答に基づいて端末装置のタイミングを推定することができ、端末装置にタイミング調整を送信することができる。端末装置は、タイミング調整に基づいてそのタイミングを調整することができ、システムに迅速にアクセスすることがある。端末装置は、例えば、端末装置がシステムのアクティブ状態に移動した後にトラヒックチャネルおよび/または制御チャネルを介してさらなるページング情報を受信することができる。
【0007】
本発明の様々な態様および実施形態が下記でさらに詳細に説明される。
【0008】
本発明の実施形態の態様は、同様の参照文字がそれに対応して識別する図面と共に用いられるときに下記に記載された詳細な説明からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、無線通信システムを示す。
【図2】図2は、例示の信号構造を示す。
【図3】図3は、端末装置に関する例示の状態図を示す。
【図4】図4は、端末装置に関するページング動作を示す。
【図5】図5は、ダウンリンクブロードキャストフラッシュページングチャネル(DL.BCH.FPG)およびダウンリンクページングチャネル(DL.PCH)に関する伝送方式を示す。
【図6】図6は、ページングメッセージを受信するための処理を示す。
【図7】図7は、ページング肯定応答に関する例示の波形を示す。
【図8A】図8Aは、ダウンリンク上のページングインジケータおよびページングメッセージならびにアップリンク上のページング肯定応答の伝送を示す。
【図8B】図8Bは、ダウンリンク上のページングインジケータおよびページングメッセージならびにアップリンク上のページング肯定応答の伝送を示す。
【図9】ページングインジケータを受信するための処理を示す。
【図10】ページングインジケータを受信するための装置を示す。
【図11】ページングインジケータおよびページングメッセージを受信するための処理を示す。
【図12】ページングインジケータおよびページングメッセージを受信するための装置を示す。
【図13】基地局および端末装置のブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
語「例示」は、「例、事例、または説明として働くこと」を意味するために本明細書で使用される。「例示」として本明細書で説明される任意の実施形態または設計は、必ずしも他の実施形態または設計より好ましいまたは有利として解釈されるべきではない。
【0011】
図1は、複数の基地局110および複数の端末装置120を有する無線通信システム100を示す。基地局は、端末装置と通信する局である。基地局は、ノードB、アクセスポイント、および/またはある他のネットワークエンティティと呼ばれることもでき、そして、ノードB、アクセスポイント、および/またはある他のネットワークエンティティの機能の一部またはすべてを含むことができる。各基地局110は、特定の地理的領域102に対する通信範囲を提供する。用語「セル」は、用語が使用される文脈に応じて基地局および/またはその受信範囲領域と意味することができる。システム容量を向上するために、基地局の受信範囲領域は、複数のより小さい領域、例えば、3つのより小さい領域104a、104bおよび104cに分割されることがある。それぞれのより小さい領域は、基底トランシーバサブシステム(BTS)と呼ばれることもできる各基地局セクタ(BSS)によって受け持たれることがある。用語「セクタ」は、用語が使用される文脈に応じてBSSおよび/またはその受信範囲領域と意味することができる。セクタ化されたセルにおいて、そのセルのすべてのセクタに関するBSSは、一般的にセルに関する基地局内に共に配置される。本明細書で説明されるページング技術は、セクタ化されたセルを有するシステムならびに非セクタ化されたセルを有するシステムのために使用されることがある。下記の説明では、用語「基地局」は、セルを受け持つ局ならびにセクタを受け持つ局を総称的に意味する。
【0012】
集中型アーキテクチャにおいて、システムコントローラ130は、基地局110に結合し、これらの基地局に関する協調および制御を提供する。システムコントローラ130は、単一のネットワークエンティティまたはネットワークエンティティの集合体であることがある。システムコントローラ130は、基地局コントローラ(BSC)、移動交換局(MSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、および/またはある他のネットワークエンティティと呼ばれることもでき、基地局コントローラ(BSC)、移動交換局(MSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、および/またはある他のネットワークエンティティの機能の一部またはすべてを含むことができる。分散型アーキテクチャにおいて、基地局は、必要に応じて互いに通信することができる。
【0013】
端末装置120は、システム中に分散されることがあり、そして、各端末装置は、固定型または移動型であってよい。端末装置は、無線端末装置(WT)、アクセス端末装置(AT)、移動局(MS)、ユーザ装置(UE)、加入者局および/またはある他のエンティティと呼ばれることもでき、無線端末装置(WT)、アクセス端末装置(AT)、移動局(MS)、ユーザ装置(UE)、加入者局および/またはある他のエンティティの機能の一部またはすべてを含むことができる。端末装置は、無線装置、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム、ハンドヘルド装置などであってよい。端末装置は、ダウンリンクおよびアップリンク上での伝送を介して1つまたは複数の基地局と通信することができる。ダウンリンク(または順方向リンク)は、基地局から端末装置への通信リンクを意味し、アップリンク(または逆方向リンク)は、端末装置から基地局への通信リンクを意味する。
【0014】
本明細書で説明されるページング技術は、様々な無線通信システムのために使用されることがある。これらの技術は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、Flash−OFDM(登録商標)、およびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)などの様々な無線技術および多元接続方式のために使用されることもある。OFDMAおよびSC−FDMAは、周波数帯域(例えば、システム帯域幅)をサブキャリア、サブバンド、ビンなどとも呼ばれる複数の直交トーンに分割する。各トーンは、データと共に変調されることがある。概して、変調シンボルは、OFDMAを用いて周波数領域内で送信され、SC−FDMAを用いて時間領域内で送信される。その技術は、多元接続方式の組合せ、例えば、OFDMAとCDMAを使用する無線通信システムのために使用されることもある。
【0015】
明確にするために、ページング技術は、例示のOFDMAシステムに関して、下記で具体的に説明される。概して、OFDMAシステムは、任意の数(K)の総トーンおよび任意の数の使用可能なトーンを有する任意のトーン構造を使用することができる。OFDMシンボルは、(1)伝送のために使用されるトーン上に変調シンボルをマッピングすること、(2)伝送のために使用されないトーン上にゼロシンボル(ゼロの信号値を有する)をマッピングすること、(3)K個の時間領域サンプルを有するFFT主要部を得るために変調シンボルおよびゼロシンボルにK点の逆高速フーリエ変換(IFFT)を実行すること、ならびに(4)図2に示されるように、K+C個のサンプルを有するOFDMシンボルを形成するためにFFT主要部の開始点にFFT主要部の最後のC個のサンプルをコピーすることによって生成されることがある。C個のコピーされたサンプルは、サイクリックプレフィックスまたはガードインターバルと呼ばれ、そして、周波数選択性フェージングによって引き起こされる符号間干渉(ISI)と取り組むために使用される。
【0016】
1つの特定の実施形態において、OFDMAシステムは、K=128の総トーンおよび113個の使用可能なトーンを有するトーン構造を使用する。1つの実施形態では、C=16であり、各OFDMシンボルは144個のサンプル周期内で送信される144個のサンプルを有する。OFDMシンボル周期(または単にシンボル周期)は、1つのOFDMシンボルの継続期間であり、144個のサンプル周期に等しい。
【0017】
本明細書で説明されるページング技術は、ダウンリンクおよびアップリンクに関する様々な信号構造と共に使用されることがある。信号構造は、データおよびシグナリングがダウンリンクおよびアップリンクのそれぞれの上で送信される方法を示す。明確にするために、ダウンリンクおよびアップリンクに関する例示の信号構造は、下記で説明される。
【0018】
図2は、信号構造200の1つの実施形態を示す。伝送に関する時系列は、スーパーウルトラスロットに分割される。各スーパーウルトラスロットは、所定の継続時間(例えば、約13.1秒)を有し、インデックス0〜7を有する8つのウルトラスロットを含む。各ウルトラスロットは、インデックス0〜17を有する18個のビーコンスロットを含み、各ビーコンスロットは、インデックス0〜7を有する8個のスーパースロットを含む。
【0019】
ダウンリンクにおいて、各スーパースロットは、インデックス0〜7を有する8つのスロットが続くヘッダ(H)を含む。スーパースロットのヘッダは2つのシンボル周期に及び、各スロットは14個のシンボル周期に及び、各スーパースロットは114個のシンボル周期に及ぶ。基地局は、各スロットの各シンボル周期内でトラヒックデータ、シグナリング、および/またはパイロットを送信することができる。アップリンクにおいて、各スーパースロットは、インデックス0〜14を有する15個のドウェルが続くアップリンクアクセスチャネル(UL.ACH)を含む。ULACHは、9つのシンボル周期に及び、各ドウェルは7つのシンボル周期に及び、各スーパースロットは114個のシンボル周期に及ぶ。1つまたは複数の端末装置は、各ドウェルの各シンボル周期内でトラヒックデータ、シグナリング、および/またはパイロットを送信することができる。
【0020】
図2は、ダウンリンクおよびアップリンクに関する特定の信号構造を示す。様々な他の信号構造が使用されることもでき、これは本発明の範囲内である。明確にするために、ページング技術は、図2に示される信号構造に関して下記で説明される。
【0021】
端末装置は、任意の所与の時間で複数の状態のうちの1つで動作することができる。状態は、メディアアクセス制御(MAC)状態、動作モードなどと意味することもできる。
【0022】
図3は、端末装置に関する状態図300の1つの実施形態を示す。この実施形態では、サポートされる状態は、オン状態、ホールド状態、スリープ状態、およびアクセス状態を含む。オン状態およびホールド状態は、アクティブ状態のサブ状態として見なされることがある。オン状態において、端末装置は、ダウンリンク上でデータを受信することおよび/またはアップリンク上でデータを送信することができる。ホールド状態において、端末装置は、ダウンリンク上でデータを受信することができるが、アップリンク上でデータを送信することができない。1つの実施形態では、ホールド状態にある間に、端末装置の特定のパラメータ(例えば、タイミングおよび送信電力)は、端末装置がオン状態に迅速に遷移することができるように制御される。スリープ状態において、端末装置は、バッテリ電源を保存するために多くの時間で電源を切られる。スリープ状態にある間に、端末装置は、例えば、着呼またはある他の理由のためにシステムによってページングされることがある。端末装置は、システムにアクセスするために、例えば、通信を開始するためにまたはページングに応答するためにスリープ状態からアクセス状態に遷移することができる。アクセス状態において、端末装置は、システムにアクセスしようとするためにアクセス手順を実行することができる。概して、状態図は、任意の数の状態を有することができ、その状態は、様々な方法で定義されることがある。
【0023】
1つの態様において、OFDMAシステム内の端末装置のページングは、ページングを受信すべき端末装置によって高速のページング応答および低消費電力の両方を実現することができる多段階のページング処理を用いて実現される。1つの実施形態において、多段階のページング処理は、下記の構成要素を使用する。
【0024】
・ページングインジケータ:端末装置がページングされることがあるかどうか、したがって、次のページング間隔内でページングメッセージを受信すべきであるかどうかを示す・ページングメッセージ:ページングされている特定の端末装置を識別し、基本情報、例えば、識別情報およびページング形式を搬送する
・ページング肯定応答:ページングメッセージの受信に肯定応答し、該当する場合には、システムのアクセスを開始するように務める
・シングナリング/トラヒック:該当する場合には、さらなるページング情報を伝達するために使用される
概して、多段階のページング処理は、端末装置のページングを容易にするために任意の数の構成要素および任意の組合せの構成要素を使用することができる。さらに、各構成要素は、上述の機能と異なる機能を受け持つことができる。明確にするために、ページング技術は、上記で与えられた構成要素に関して説明される。また、明確にするために、下記の説明の多くは、1つの端末装置の観点からのページング向けである。
【0025】
図4は、スリープ状態にある端末装置に関するページング動作400の1つの実施形態を示す。端末装置は、ダウンリンクブロードキャストフラッシュページングチャネル(DL.BCH.FPG)上で基地局によって送信されたページングインジケータを受信する。ページングインジケータは、端末装置がページングされることがあるかどうかを端末装置が迅速に決定することができるような方法で送信される。ページングインジケータが、端末装置がページングされないことを示す場合、このとき、端末装置は、ページングインジケータを受信した後にスリープに戻ることができる。そうでない場合、端末装置は、ダウンリンクページングチャネル(DL.PCH)上で少なくとも1つのページングメッセージを受信する。1つの実施形態において、各ページングメッセージは、基本情報、例えば、識別情報およびページングメッセージ形式/種類などを搬送する。端末装置は、ページングメッセージのいずれも端末装置用でない場合にスリープに戻ることができる。しかし、ページングメッセージが端末装置用である場合、このとき、端末装置は、アップリンクアクセスチャネルのページング肯定応答セグメント(UL.ACH.PA)上でページング肯定応答を送信する。ページング肯定応答は、ページングメッセージの受信に肯定応答するように、ならびに端末装置がスリープ状態にあるのでシステムのアクセスを開始するように務める。その後、端末装置は、該当する場合には、さらなるページング情報を得るためにおよび/またはページングメッセージによって示される動作を行うために基地局とシングナリングを交換することができる。
【0026】
ページングインジケータ、ページングメッセージ、およびページング肯定応答は、様々な方法で送信されることがある。明確にするために、ページングインジケータ、ページングメッセージ、およびページング肯定応答に関する特定の形式および伝送方式は、上述の例示のOFDMAシステムおよび図2に示される信号構造に関して下記で説明される。
【0027】
概して、ページングインジケータは、任意の種類の情報に対して任意の数のビットを備えることができる。1つの実施形態において、ページングインジケータは、N個のインジケータビットおよびL個の拡張ビットを備え、ここで、概して、N≧1およびL≧0である。N個のインジケータビットは、端末装置のN個のグループ用であり、1つのインジケータビットは、端末装置の各グループ用である。インジケータビットは、マスクビットまたはある他の専門用語と意味することもできる。端末装置のグループは、主の監視グループまたはある他の専門用語と意味することもできる。各インジケータビットは、関連する主の監視グループ内の任意の端末装置が次のページング間隔内でページングされているかどうかを示す。L個の拡張ビットは、さらなる情報を伝達するために使用されることがある。1つの実施形態において、N個のインジケータビットは、N個のページングチャネルセグメントにさらに関連付けられ、1個のページングチャネルセグメントは、各インジケータビット用である。この実施形態において、インジケータビットと、主の監視グループと、ページングチャネルセグメントとの間に1対1のマッピングがある。各ページングチャネルセグメントは、関連する主の監視グループまたは場合によっては他の主の監視グループ内の端末装置用のページングメッセージを搬送することができる。
【0028】
図5は、1つのビーコンスロット内のDL.BCH.FPGおよびDL.PCHに関する伝送方式500の1つの実施形態を示す。この実施形態において、N=8であり、8個のインジケータビット0〜7をそれぞれ8個の主の監視グループ0から7用に送信される。DL.BCH.FPGは、DL.BCH.FPG Seg[0]およびDL.BCH.FPG Seg[1]として示されている2個のセグメント内で送信される。各DL.BCH.FPGセグメントは、4個のインジケータビットを4個の主の監視グループ用に搬送する。DL.PCHは、DL.PCH Seg[0]からDL.PCH Seg[7]として示される8個のセグメント内で送信される。各DL.PCHセグメントは、端末装置用のページングメッセージを搬送することができる。2個のDL.BCH.FPGセグメントおよび8個のDL.PCHセグメントは、図5に示される順序で送信されることがある。図5において、各セグメントの継続期間は、一定の縮尺で描かれていない。
【0029】
1つの実施形態において、DL.PCH Seg[0]、DL.PCH Seg[1]〜DL.PCH Seg[7]は、それぞれ所与のビーコンスロットのスーパースロット0、1〜7内に配置される。さらに、DL.BCH.FPG Seg[0]は、DL.PCH Seg[3]と同一のスーパースロット内に配置され、DL.BCH.FPG Seg[1]は、DL.PCH Seg[7]と同一のスーパースロット内に配置される。
【0030】
表1は、2つのDL.BCH.FPGセグメントの形式の1つの実施形態を示す。この実施形態において、各DL.BCH.FPGセグメントは、4個のインジケータビットおよび1個の拡張ビットを搬送する。DL.BCH.FPG Seg[0]は、主の監視グループ3、4、5および6用のインジケータビットを搬送する。DL.BCH.FPG Seg[1]は、主の監視グループ0、1、2および7用のインジケータビットを搬送する。各DL.BCH.FPGセグメントの4個のインジケータビットは、マスク[0]からマスク[3]とも呼ばれる。
【表1】

【0031】
図5に示されるように、各DL.BCH.FPGセグメントは、4個の関連するDL.PCHセグメントを有するとともに、第kの関連するDL.PCHセグメントが次のDL.BCH.FPGセグメントにk個のスーパースロットを送信される、k=0、1、2、3。DL.BCH.FPG Seg[0]において、DL.PCH Seg[3]からDL.PCH Seg[6]は、それぞれ第0から第3の関連するDL.PCHセグメントであり、そして、DL.BCH.FPG Seg[0]の次の0から3個のスーパースロットを送信される。DL.BCH.FPG Seg[1]において、DL.PCH Seg[7]およびDL.PCH Seg[0]からDL.PCH Seg[2]は、それぞれ第0から第3の関連するDL.PCHセグメントであり、DL.BCH.FPG Seg[1]の次の0から3個のスーパースロットを送信される。図5に示される実施形態において、DL.BCH.FPG Seg[0]およびその4個の関連するDL.PCHセグメントは、同一のビーコンスロット内で送信されるが、DL.BCH.FPG Seg[1]およびその4個の関連するDL.PCHセグメントは、2つの連続したビーコンスロット内で送信される。
【0032】
1つの実施形態において、端末装置は、ページングサイクル(wtPagingCycle)およびページング位相(wtPagingPhase)を割り当てられる。ページングサイクルは、端末装置がDL.BCH.FPGを何回受信するかを決定し、1から144個のビーコンスロットの値域を定める。wtPagingCycleは、144の倍数であることが好ましい。ページング位相は、端末装置の「関連する」DL.BCH.FPGセグメントおよびDL.PCHセグメントを決定し、0から1151の値域を定める。関連するDL.PCHセグメントは、端末装置がシステムからページングメッセージを受信することができるDL.PCHセグメントであり、下記のように決定されることがある。まず、下記のように、j=0〜(144/wtPagingCycle−1)において、3つの数X1、X2およびX3が計算される。
【数1】

【0033】
ここで、modは、モジューロ演算を示す。
【0034】
端末装置の関連するDL.PCHセグメントは、インデックスX3を有するウルトラスロット、インデックスX2を有するビーコンスロット、およびインデックスX1を有するスーパースロット内で送信されるDL.PCHセグメントである。端末装置は、任意の所与のビーコンスロット内に多くても1つの関連するDL.PCHセグメントおよびあらゆるwtPagingCycleビーコンスロット内に1個の関連するDL.PCHセグメントを有する。式セット(1)は、端末装置の関連するDL.PCHセグメントを決定するための例示の方式を示す。関連するDL.PCHセグメントは、他の方法で決定されるおよび/または例えば、端末装置の識別子、疑似乱数などの他の入力に基づくこともできる。
【0035】
ページングサイクルおよびページング位相は、端末装置がページングメッセージを受信することができる関連するDL.PCHセグメントを決定する。端末装置の関連するDL.BCH.FPGセグメントは、関連するDL.PCHセグメントが関連付けられるDL.BCH.FPGセグメントである。端末装置用のページングインジケータは、関連するDL.BCH.FPGセグメント内で送信される。複数の端末装置は、所与のビーコンスロット内で同一の関連するDL.PCHセグメントを共用することができる。同一の関連するDL.PCHセグメントを有する端末装置のセットは、そのDL.PCHセグメントの主の監視グループと呼ばれる。
【0036】
1つの実施形態において、各DL.PCHセグメントは、1つの端末装置用の多くても1つのページングメッセージを搬送する。主の監視グループ内の複数の端末装置がページングされることがある。この場合、その主の監視グループに関するDL.BCH.FPGセグメントの拡張ビットは「1」に設定されることがあり、これらの複数の端末装置用のページングメッセージは、そのグループに関するDL.PCHセグメントならびに端末装置がページングされない他のグループに関するDL.PCHセグメント内で送信されることがある。したがって、DL.BCH.FPGセグメント内の拡張ビットは、ページングされている端末装置用のページングメッセージがそれらの関連するDL.PCHセグメントだけで送信されたか、それとも他の関連するDL.PCHセグメントでも送信されたかを示す。拡張ビットは、必要なときにはいつでも主の監視グループの間のDL.PCHセグメントの共用をサポートし、DL.PCHのために割り当てられた無線リソースのよりよい使用を可能にする。拡張ビットは、同一グループ内の複数の端末装置がページングされるべきであるシナリオ内でページング潜時を低減することもできる。
【0037】
図5は、端末装置をページングするためのDL.BCH.FPGおよびDL.PCHの使用の2つの例も示す。ビーコンスロット0において、DL.BCH.FPG Seg[1]は、「0」に設定されるマスク[0]、「1」に設定されるマスク[1]、「0」に設定されるマスク[2]、「1」に設定されるマスク[3]、「0」に設定される拡張ビットを備えている。このDL.BCH.FPGセグメントは、第1の関連するDL.PCHセグメントの主の監視グループ内の1つの端末装置がページングされていること、第3の関連するDL.PCHセグメントの主の監視グループ内の1つの端末装置もページングされていることを示す。これらの2つのグループのそれぞれの中の端末装置は、次いで、それらの関連するDL.PCHセグメントを受信するであろう。第0および第2の関連するDL.PCHセグメントの主の監視グループ内の端末装置は、それらの関連するDL.PCHセグメントを受信することなくスリープに戻ることができる。
【0038】
ビーコンスロット1において、DL.BCH.FPG Seg[0]は、「1」に設定されるマスク[0]、「0」に設定されるマスク[1]、「0」に設定されるマスク[2]、「0」に設定されるマスク[3]、「1」に設定される拡張ビットを備えている。このDL.BCH.FPGセグメントは、第0の関連するDL.PCHセグメントの主の監視グループ内の複数の端末装置がページングされていることを示す。これらの端末装置用のページングメッセージは、4個の関連するDL.PCHセグメントのうちのいずれか1つ内で送信されることがある。このグループ内の端末装置は、次いで、4個の関連するDL.PCHセグメントのすべてを受信することができる。他の3個の主の監視グループ内の端末装置は、それらの関連するDL.PCHセグメントを受信することなくスリープに戻ることができる。
【0039】
図6は、図5および表1で上述されたDL.BCH.FPGおよびDL.PCHに関するページングインジケータおよびページングメッセージを受信するために端末装置によって実行される処理600の1つの実施形態を示す。端末装置は、スリープ状態にある間に、処理600を実行することができる。
【0040】
スリープ状態に遷移すると、端末装置は、例えば、式セット(1)に関して上述されたように、次の関連するDL.PCHセグメントおよび次の関連するDL.BCH.FPGセグメントを決定する(ブロック612)。端末装置は、次いで、次の関連するDL.BCH.FPGセグメントの前に終了するタイマを設定し、スリープに入る(ブロック614)。端末装置は、タイマが終了するとき、次の関連するDL.BCH.FPGセグメントの前に目覚める(ブロック616)。
【0041】
端末装置は、関連するDL.BCH.FPGセグメントを受信し、関連するDL.PCHセグメントに関するインジケータビットをチェックする(ブロック618)。このインジケータビットは、関連するDL.PCHセグメントがこのDL.BCH.FPGセグメントの第kの関連するDL.PCHセグメントである場合に、関連するDL.BCH.FPGセグメントのマスク[k]である。端末装置は、次いで、インジケータビットが「1」に設定されているかどうかを決定する(ブロック620)。インジケータビットが「0」に設定されており、答えがブロック620に関して「いいえ」である場合、このとき、この端末装置が属する主の監視グループ内の端末装置は、ページングされていない。端末装置は、次いで、ブロック612に戻り、次の関連するDL.BCH.FPGセグメントまでスリープする。そうでない場合、インジケータビットが「1」に設定されており、主の監視グループ内の少なくとも1つの端末装置がページングされている場合、このとき、端末装置は、関連するDL.BCH.FPGセグメントの拡張ビットをチェックする(ブロック622)。
【0042】
端末装置は、次いで、拡張ビットが「1」に設定されているかどうかを決定する(ブロック624)。インジケータビットが「1」に設定されており、拡張ビットが「0」に設定されている場合、このとき、主の監視グループ内の多くても1つの端末装置がページングされている。端末装置は、次いで、関連するDL.PCHセグメントだけを受信し、このDL.PCHセグメント内で送信されたページングメッセージを得ることができる(ブロック626)。そうでない場合、拡張ビットが「1」に設定されている場合、このとき、主の監視グループ内の複数の端末装置がページングされており、複数のページングメッセージが様々なDL.PCHセグメント内でこれらの端末装置用に送信されている。端末装置は、次いで、各関連付けられたDL.PCHセグメントを受信し、そのDL.PCHセグメント内で送信されたページングメッセージを得る(ブロック628)。端末装置は、端末装置用のページングメッセージを得るとDL.PCHセグメントを受信するのを停止することができる。
【0043】
端末装置は、ブロック626または628で得られた任意のページングメッセージが端末装置用であるかどうかを決定する(ブロック630)。ページングメッセージが端末装置用でない場合、このとき、端末装置は、ブロック612に戻り、そして、次の関連するDL.BCH.FPGセグメントまでスリープする。そうでない場合、端末装置がページングメッセージを受信する場合、このとき、端末装置は、対応するUL.ACH.PAセグメント上でページング肯定応答を送信する(ブロック632)。端末装置は、次いで、ページングメッセージによって示される動作、例えば、システムにアクセスする、スリープに戻るなどを実行する、(ブロック634)。
【0044】
表2は、ページングメッセージの形式の1つの実施形態を示す。この実施形態において、ページングメッセージは、ページングIDおよびページング形式に関する2つのフィールド/パラメータを含む。ページングIDフィールドは、ページングされている端末装置を識別する識別情報、すなわち、ページングメッセージの所期の受信者を搬送する。ページング形式フィールドは、ページングされた端末装置によって実行されるべき動作を伝達する。
【表2】

【0045】
1つの実施形態において、ページングID値は、下記のように決定されることがある。
【数2】

【0046】
ここで、Formatは、ページング形式フィールドの値であり、
UserIdは、ページングされている端末装置のwtSleepIDであり、
PGIDは、ページングIDフィールドの値であり、そして、
【数3】

【0047】
は、排他的OR(XOR)演算を示す。
【0048】
wtSleepIDは、端末装置をページングするために使用される識別子である。様々な端末装置は、様々なwtSleepIDを割り当られ、そして、そのゆえ、個別にページングされることがある。式セット(2)において、ページング形式値は、Inputを生成するために4回繰り返される。端末装置のwtSleepIDは、次いで、PGIDを生成するためにInputとXORされる。繰返しおよびXOR演算は、ページング形式にコーディング保護を提供する。1つの実施形態において、UserIdは、端末装置が接続されるときにシステムによって動的に割り当てられることがあり、そして、1つの接続から他の接続に変わることができる。他の実施形態において、UserIdは、静的であり、1つの接続から他の接続に変わらない。
【0049】
式セット(2)は、ページングIDフィールドの値を決定するための例示の方式を示す。ページングID値は、他の方法で決定されることもできる。例えば、ページングIDは、単に、ページングされている端末装置のwtSleepIDと等しく設定されることがある。概して、ページングIDフィールドは、ページングメッセージがその端末装置用であるかどうかを端末装置が決定することができる十分な情報を含む。この情報は、wtSleepID、ページングID、またはある他の種類のIDであってよい。
【0050】
表2は、ページングメッセージに関する特定の形式を示す。このページングメッセージ形式は、識別情報および命令に関する2つのフィールドを含む。概して、ページングメッセージは、任意の数のフィールドおよび任意の種類のフィールドを含むことができる。例えば、ページングメッセージは、ページングされている端末装置の識別子だけを含むことがある。他の例として、ページングメッセージは、ページングに関する理由、例えば、着呼、着信メッセージ、イベントに関する警告などを示すフィールドを含むことができる。ユーザは、次いで、ページングメッセージによって提供される理由に基づいてページングに応答するまたはページングを無視することを選ぶことができる。
【0051】
DL.BCH.FPG、DL.PCHおよびUL.ACH.PAは、様々な伝送方式、符号化方式および変調方式などを使用する様々な方法で送信されることがある。DL.BCH.FPG、DL.PCHおよびUL.ACH.PAの送信の特定の実施形態は、下記で説明される。
【0052】
DL.BCH.FPGは、端末装置がページングインジケータを迅速に受信し、そして、次いで、省電力を最大限にするためにできるだけ高速にスリープに戻ることができるような方法で送信されることがある。DL.BCH.FPGがセル内のすべての端末装置に送信されるので、堅牢な符号化および変調方式は、最悪の場合のチャネル条件を有する不利な端末装置さえページングインジケータを確実に受信することができるようにページングインジケータに関して使用されることがある。明確にするために、DL.BCH.FPGの送信の特定の実施形態は、下記で説明される。
【0053】
1つの実施形態において、ページングインジケータは、端末装置が非コヒーレント検波を使用してページングインジケータを迅速に効率的に受信するようにさせる非コヒーレント変調方式を使用して基地局によって処理される。非コヒーレント検波は、データまたはシグナリングが送信された通信チャネルのチャネル推定を使用することなく受信したデータまたはシグナリングの検出を意味する。非コヒーレント検波は、端末装置が典型的にある期間を必要とするチャネル推定を得る必要がなくページングインジケータを搬送するOFDMシンボルを単に受信し処理することができるので、ページングインジケータを受信するのに必要とされる期間を大幅に低減することができる。端末装置は、さらなるOFDMシンボル、例えば、ページングインジケータを実際に搬送するOFDMシンボルに先立つOFDMシンボルを受信する必要がない。
【0054】
様々な非コヒーレント変調方式は、ページングインジケータのために使用されることがある。明確にするために、特定の非コヒーレント変調方式は、表1に示されるページングインジケータの実施形態に関して下記で説明される。この非コヒーレント変調方式において、DL.BCH.FPGセグメントの5つのビットは、下記のように行ベクトル内で示されることがある。
【数4】

【0055】
ここで、u0からu3は、マスク[0]からマスク[3]に対応し、そして、u4は、DL.BCH.FPGセグメントの拡張ビットに対応する。
【0056】
7×3の行列21は、下記のようにベクトル内の5つのビットに基づいて定義されることがある。
【数5】

【0057】
3×8の生成行列3,8は、下記のように定義されることがある。
【数6】

【0058】
次いで、ページングインジケータに関するコードビットは、下記のように生成されることがある。
【数7】

【0059】
ここで、7,8は7つの行内に7つの8ビット符号語を含む7×8の行列である。7,8内の各符号語は、行列21の1つの行および行列3,8のすべての8つの列に基づいて生成される。56ビットの符号語は、次いで、56ビット符号語の8つの最上位ビット(MSB)が7,8の第1の行からもたらされ、次の8つのMSBが7,8の第2の行からもたらされるなどが行なわれて、行列7,8内の7つの8ビット符号語を連結することによって形成される。56ビット符号語内の56個のコードビットは、BPSKを使用して56個の変調シンボルにマッピングされる。
【0060】
1つの実施形態において、DL.BCH.FPGセグメントのページングインジケータに関する56個の変調シンボルは、1つのOFDMシンボル内の56個のトーン上で送信される。OFDMシンボルは、上述のように生成されることがある。56個のトーンの様々な組は、周波数ダイバーシティを実現するために様々なスーパースロット内のDL.BCH.FPGのために使用されることがある。所与のスーパースロット内のDL.BCH.FPGのために使用する特定の組のトーンは、マッピング方式に基づいて決定されることがある。1つの実施形態において、DL.BCH.FPG Seg[0]に関するOFDMシンボルは、スーパースロット3に関するヘッダのシンボル周期0内で送信され、そして、DL.BCH.FPG Seg[1]に関するOFDMシンボルは、スーパースロット7に関するヘッダのシンボル周期0内で送信される。
【0061】
端末装置は、関連するDL.BCH.FPGセグメントの前に目覚め、受話器および他の回路をウォームアップし、ページングインジケータを搬送するOFDMシンボルに関する受信した信号をディジタル化することができる。端末装置は、次いで、周波数領域シンボルを得るためにOFDMシンボルのサンプルに高速フーリエ変換(FFT)を実行することができ、そして、検出されたページングインジケータを得るために周波数領域シンボルに非コヒーレント検波を実行することができる。非コヒーレント検波において、端末装置は、ページングインジケータを搬送するOFDMシンボル内の周波数領域シンボルだけを使用し、そして、いかなる以前のOFDMシンボルを使用する必要がない。受信した周波数領域シンボルから、端末装置は、送信された符号語に対応する56個の変調シンボルを取り込む。端末装置は、例えば、3,8行列に対して最大公算アルゴリズムを使用して第1の8つの変調シンボルから、式(4)のu0、u2、u4である21の第1の行内の3ビットを復号することができる。端末装置は、残りの変調シンボルを使用して21の残りの行のそれぞれの中のビットを復号することができる。
【0062】
存続期間が約0.1ミリ秒(ms)でありうる1つのOFDMシンボル内のDL.BCH.FPGセグメントの伝送は、端末装置が対象となるデータを迅速に捕捉するようにさせる。ページングインジケータに関する非コヒーレント変調の使用は、端末装置がチャネル推定を得る必要がなく対象となるデータを迅速に処理するようにさせる。それゆえ、端末装置は、DL.BCH.FPGセグメントを迅速に効率的に受信し、端末装置がスリープに戻るあるいは1つまたは複数の関連するDL.PCHセグメントを受信するように処理することができるかどうかを判断することができる。
【0063】
DL.PCHは、端末装置がページングメッセージを確実に受信することができるような様々な方法で送信されることがある。ページングメッセージは、ブロック符号、畳込み符号、誤り検出符号、ある種の他の符号、またはその組合せを含むことができる様々な符号化方式を使用して符号化されることがある。ページングメッセージは、様々な方法でトーンおよびシンボル周期にマッピングされることもできる。明確にするために、DL.PCHの送信の特定の実施形態は、下記で説明される。
【0064】
1つの実施形態において、表2に示される20ビットのページングメッセージは、112個のコードビットを生成するためにブロック符号の1種である低密度パリティ検査(LDPC)符号を用いて符号化される。LDPC符号は、当技術分野で知られる方法で選択されることがある。LDPC符号は、所定の入力ビット数(例えば、32ビット)を受け入れることができ、所定の出力ビット数(例えば、176ビット)を生成することができる。この場合、ページングメッセージの20ビットは、必要な入力ビット数を得るために十分な数のゼロを用いて埋められることがあり、そして、十分な出力ビット数(例えば、64個の最下位ビット)が所望のコードビット数を得るためにパンクチャードまたは削除されることがある。
【0065】
ページングメッセージに関する112個のコードビットは、QPSKを使用して56個の変調シンボルにマッピングされる。1つの実施形態において、56個の変調シンボルは、1つの半スロットの7つのシンボル周期内の8つのトーン上で送信される。各ビーコンスロットは、インデックス0から127を有する128個の半スロットを含む。各DL.PCHセグメントは、そのDL.PCHセグメントが送信されるスーパースロット内の1つの半スロット内で送信されることがある。1つの実施形態において、DL.PCH Seg[s]は、半スロット16×s+13内で送信される、ここで、sは、DL.PCセグメントのインデックスであり、s=0〜7である。したがって、各DL.PCHセグメントは、既知の半スロット内の指定された組のトーン上で送信される。ページングメッセージは、時間および周波数ダイバーシティを実現するために半スロットを介して送信される。
【0066】
UL.ACH.PAは、基地局が該当する場合には、ページング肯定応答を送信する端末装置のタイミングを推定するために、ページング肯定応答を確実に検出することができるような様々な方法で送信されることがある。1つの実施形態において、各DL.PCHセグメントは、特定の端末装置用の多くても1つのページングメッセージを搬送し、対応するUL.ACH.PAセグメントを有する。この実施形態において、ページングされた端末装置だけは、対応するUL.ACH.PAセグメント上でページング肯定応答を送信するであろう。したがって、UL.ACH.PAセグメントに関する競合はない。具体的には、システムにアクセスすることを望む新しい端末装置は、ランダムアクセスのためにUL.ACH.PAセグメントを使用することを許されない。有利なことに、ページングされた端末装置は、小さい(最小の)遅延を伴ってシステムにアクセスすることができる。さらに、ページングメッセージから肯定応答までの遅延は、決定論的であり、そして基地局は、ページングメッセージが首尾よく配信されているかどうかを把握することができる。肯定応答が受信されない場合、このとき、基地局は、ページングメッセージを再送信すべきかどうかを決定することができる。したがって、ページングに関する再伝送潜時は、小さい。
【0067】
比較すると、従来技術のシステムにおいて、ページングメッセージに関連した専用の肯定応答は、ない。ページングメッセージが送信された後に、基地局は、通常、タイマを設定し、そして、ページングされた端末装置がシステムにアクセスするのを待つ。アクセスがランダムアクセスであるので、タイマは、通常大きい。タイマが終了すると、基地局は、ページングメッセージを再送信することができる。タイマが大きいので、再伝送潜時は、著しい可能性がある。
【0068】
対照的に、本明細書で説明されるページング技術の場合、基地局がページングメッセージを送信した後に、基地局は、肯定応答のための対応するUL.ACH.PAセグメントを受信する。基地局が肯定応答を受信しない場合、基地局は、ページングメッセージが消失されたと考えることができ、そして、次のページング周期内でページングメッセージを再送信することができる。
【0069】
基地局は、対応するUL.ACH.PAセグメント上で送信する端末装置の識別情報を先験的に知っている。したがって、ページング肯定応答は、送信する端末装置に特定している任意の情報を搬送する必要がなく、そして、例えば、タイミング推定などの他の機能をサポートするように設計されることがある。明確にするために、UL.ACH.PAの送信の特定の実施形態は、下記で説明される。
【0070】
1つの実施形態において、ページング肯定応答は、4つのシンボル周期内の8つのトーン上の2つの波形を用いて送信される。第1の波形は、第1の2つのシンボル周期内の第1の組の8つのトーンのために生成される。第2の波形は、最後の2つのシンボル周期内の第2の組の8つのトーンのために生成される。様々な組のトーンは、周波数ダイバーシティを実現するために2つの波形用に使用されることがある。例えば、OFDMAシステム内の113個の使用可能なトーンの中で、第1の組はトーン48から55までを含むことができ、第2の組はトーン104から111までを含むことができる。
【0071】
図7は、ページング肯定応答に関する2つの波形の1つの実施形態を示す。各波形は、拡張OFDMシンボルが続く主のOFDMシンボルから構成される。主のOFDMシンボルは、(1)波形のために使用される8つのトーン上に8つの変調シンボル(例えば、(1,1)のQPSKシンボル)をマッピングすること、(2)残りのトーン上にゼロシンボルをマッピングすること、(3)128個の時間領域サンプルを有するFFT主要部を得るために変調シンボルおよびゼロシンボルに128点のIFFTを実行すること、および(4)FFT主要部の開始点にFFT主要部の最後の16個のサンプルをコピーすることによってサイクリックプレフィックス(CP)を付加することによって生成されることがある。拡張OFDMシンボルは、(1)主のOFDMシンボルのFFT主要部をコピーすること、および(2)FFT主要部の最後にFFT主要部の第1の16個のサンプルをコピーすることによってサイクリックポストフィックス(CF)を付加することによって生成されることがある。第1および第2の波形は、様々な組のトーンがこれらの波形のために使用される場合に、様々なFFT主要部を有する。1つの実施形態において、ページング肯定応答に関する第1の波形は、シンボル周期0および1内のアップリンク上で送信され、第2の波形は、ページングメッセージが受信されたダウンリンクスーパースロットの後のアップリンクスーパースロット内のUL.ACHのシンボル周期2および3内で送信される。UL.ACHのシンボル周期4、5、6および7は未使用のままである。
【0072】
図7に示される波形は、システムとタイミング同期されない端末装置に対応するように設計される。具体的には、端末装置がまだタイミング同期されないので、端末装置とシステムとの間で往復遅延のあいまい性がある。未使用のシンボル周期4から7は、往復遅延のあいまい性を緩和するためのガード時間として機能する。さらに、主のOFDMシンボルおよび拡張OFDMシンボルは、2つのOFDMシンボル周期にわたる位相の連続性を維持し、したがって基地局での受話器の信号処理を簡略化する。
【0073】
図7は、ページング肯定応答に関する特定の波形を示す。これらの波形は、基地局がタイミング、チャネル利得、および/または波形を送信する端末装置の他の特性を推定することを可能にする。基地局は、端末装置のタイミングを調整するためにタイミング制御メッセージを送信することができる。基地局は、端末装置の送信電力を調整するために電力制御メッセージを送信することもできる。タイミング制御メッセージおよび/または電力制御メッセージは、端末装置がシステムのアクティブ状態に入ることを許されていることを示すためにアクセス許可メッセージとして送信されることがある。端末装置がアクティブ状態にあった後に、端末装置は、例えば、トラヒックチャネルおよび/または制御チャネルを用いてさらなるページング情報を受信することができる。
【0074】
他の波形は、ページング肯定応答のために使用されることもある。他の実施形態において、4つのOFDMシンボルから構成される単一の波形は、4つのシンボル周期内で送信される。概して、任意の数の波形は、任意の数の組のトーンのために生成されることがあり、任意の数のシンボル周期内で送信されることがある。
【0075】
図8Aは、上述の実施形態によるDL.BCH.FPGおよびDL.PCHの伝送を示す。図8Aでは、水平軸が時間またはシンボル周期を表し、垂直軸が周波数またはトーンを表す。DL.BCH.FPGは、各ビーコンスロットのスーパースロット3および7内で送信される。DL.BCH.FPG Seg[0]は、スーパースロット3のシンボル周期0内の113個の使用可能なトーン中から取り込まれる56個のトーン上で送信される。DL.BCH.FPG Seg[1]は、スーパースロット7のシンボル周期0内の56個のトーン上で送信される。DL.PCHは、各ビーコンスロットの8つのスーパースロットのすべての中で送信される。DL.PCH Seg[s]は、s=0〜7に対して、スーパースロットsの第13の半スロット内の7つのシンボル周期からなる8つのトーンのブロック上で送信される。この時間対周波数ブロックは、複数の長方形(図8Aに図示されず)に分割されることがある。
【0076】
図8Bは、上述の実施形態に関する1つのスーパースロット内のDL.BCH.FPG、DL.PCHおよびUL.ACH.PAの伝送を示す。DL.BCH.FPGセグメントは、スーパースロットの開始点で、1つのシンボルからなる56個のトーンのブロック内で送信される。DL.PCHセグメントは、スロット6の第2の半スロット内の7つのシンボルからなる8つのトーンのブロック内で送信される。UL.ACH.PAセグメントは、次のアップリンクのスーパースロットの第1の4つのシンボル周期内の2つのブロック内、それぞれの8トーンが2つのシンボルから成る、で送信される。
【0077】
DL.BCH.FPG、DL.PCHおよびUL.ACH.PAの特定の実施形態は、上述に記載されている。これらのチャネルは、他の方法で送信されることもある。例えば、DL.PCHが続く1つのインジケータビットは、4つのDL.PCHセグメントが続く4つのインジケータビットの代わりに送信されることがある。DL.BCH.FPGおよびDL.PCHは、それぞれ表1および表2に示される形式以外の他のフレーム形式を使用することができる。例えば、DL.BCH.FPGは、主の監視グループに関するインジケータビットだけを搬送することができる。各ページングメッセージは、関連する主の監視グループ内の端末装置が、これらの端末装置用のページングメッセージのために、所定の数(例えば、3)の後続のDL.PCHセグメントをチェックすべきかどうかを示すための拡張ビットを含むことができる。ページングメッセージは、限定された情報(例えば、表2に示されるように)を含むことができるまたは、異なる情報および/またはさらなる情報(例えば、ページングに関する理由)を含むことができる。ページング肯定応答は、ある情報、例えば、端末装置がページングに応答するまたはスリープに戻る予定であるかどうかを示す単一のビットを含むことができる。
【0078】
DL.BCH.FPG、DL.PCHおよびUL.ACH.PAは、他の方法で符号化され変調されることもある。例えば、各DL.BCH.FPGセグメントのビットは、上述のように結合するのではなく独立して符号化され送信されることがある。他の例として、非コヒーレント変調は、端末装置がこのチャネルを迅速に処理することを可能にするDL.PCHのために使用されることもできる。
【0079】
DL.BCH.FPG、DL.PCHおよびUL.ACH.PAは、他のトーンおよび/またはシンボル周期上で送信されることもある。例えば、DL.BCH.FPGセグメントは、時間ダイバーシティを実現するために離間されていてよい複数のシンボル周期内で送信されることがある。DL.PCHセグメントは、端末装置がページングメッセージをより迅速に受信し、場合によってはより早くスリープに戻ることを可能にするそれらの関連するDL.BCH.FPGセグメントにより接近して送信されることがある。UL.ACH.PAは、図7に示される波形以外の他の波形を用いて送信されることがある。
【0080】
概して、DL.BCH.FPG、DL.PCHおよびUL.ACH.PAは、様々な形式、符号化方式および変調方式、波形、周期性、トーン、シンボル周期などを使用して送信されることがある。各チャネルは、所望の機能および目標を実現するための方法で送信されることがある。
【0081】
DL.BCH.FPG、DL.PCHおよびUL.ACH.PAは、これらの端末装置に対して省電力を最大限にすると同時に端末装置を迅速に効率的にページングするために共に使用されることがある。ページングは、これらのチャネルのサブセットを使用して実行されることもある。例えば、DL.BCH.FPGおよびDL.PCHは、ある種の他の機構を介して、例えば、ランダムアクセスによりシステムにアクセスすることによって、ページングに肯定応答することができる端末装置をページングするために使用されることができ、その場合には、留保されたUL.ACH.PAセグメントは使用されない。DL.PCHおよびUL.ACH.PAは、DL.BCH.FPGなしに使用されることもできる。この場合、端末装置は、DL.BCH.FPGをチェックすることなくそれらの関連するDL.PCHセグメントを受信することができる。
【0082】
本明細書で説明されるページング技術は、他の目的のために使用されることもできる。例えば、マルチキャストおよび/またはブロードキャストインジケータビットは、ページングインジケータと同様の方法で非コヒーレント変調を使用して送信されることがある。これらのマルチキャストおよび/またはブロードキャストインジケータビットは、マルチキャストおよび/またはブロードキャスト情報が次の間隔内で送信されているかどうかを示すことができる。
【0083】
本明細書で説明されるページング技術は、様々な利点を提供することができる。上述のDL.BCH.FPGおよびDL.PCHは、端末装置がページングに関して監視するための信号処理要求を低減することができる。DL.BCH.FPGは、ページングインジケータの1つのOFDMシンボルを搬送することができ、迅速に受信されることがある。ページングインジケータは、端末装置がDL.PCHを処理すべきであるまたはスリープに戻ることができるかどうかを示す。ページングは、典型的には、まれに送信されるので、端末装置は、通常、ページングインジケータだけを受信する。ページングメッセージ内の小さいページングインジケータおよび限定された情報を送信は、DL.BCH.FPGおよびDL.PCHがより少ない無線リソースを使用して送信することを可能にする。DL.BCH.FPGおよびDL.PCHの効率的な動作は、これらのチャネルが全利用可能な無線リソースの小さい割合を使用すると同時に高速なページング応答を実現するために、より煩雑に(例えば、100ミリ秒未満のビーコンスロットごとに)送信することを可能にする。ページング肯定応答は、基地局が、ページングメッセージが首尾よく配信されているかどうかを、固定の無視できる潜時を用いて決定することを可能にする。これは、ページングの信頼性を向上する助けとなる。
【0084】
図9は、ページングインジケータを受信するための処理900の1つの実施形態を示す。端末装置は、非コヒーレント変調を使用して基地局によって送信されたページングインジケータを受信する(ブロック912)。端末装置は、例えば、ページングインジケータが受信される通信チャネルのチャネル推定を得ることなく受信したページングインジケータに非コヒーレント検波を実行する(ブロック914)。端末装置は、ページングインジケータを搬送するOFDMシンボルを受信し、周波数領域シンボルを得るために受信したOFDMシンボルにFFTを実行し、そして検出されたページングインジケータを得るために周波数領域シンボルに非コヒーレント検波を実行することができる。概して、非コヒーレント検波は、基地局によって実行される非コヒーレント変調と相補的である方法で実行される。端末装置は、検出されたページングインジケータに基づいてページングメッセージを受信すべきかどうかを決定する(ブロック916)。端末装置は、検出されたページングインジケータがページングメッセージを受信することを示す場合に、ページングメッセージに対して同期検波を実行することができる。
【0085】
図10は、ページングインジケータを受信するための装置1000の1つの実施形態を示す。装置1000は、非コヒーレント変調を使用して基地局によって送信されたページングインジケータを受信するための手段(ブロック1012)、受信したページングインジケータに非コヒーレント検波を実行するための手段(ブロック1014)、および検出されたページングインジケータに基づいてページングメッセージを受信すべきかどうかを決定するための手段(ブロック1016)を含む。
【0086】
図11は、ページングインジケータおよびページングメッセージを受信するための処理1100の1つの実施形態を示す。端末装置は、基地局からページングインジケータを搬送する少なくとも1つのOFDMシンボルを受信する(ブロック1112)。端末装置は、ページングインジケータを検出するために少なくとも1つのOFDMシンボルを処理する(ブロック1114)。端末装置は、ページングインジケータが、端末装置が潜在的にページングされていることを示す場合に、ページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを受信する(ブロック1116)。端末装置は、少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが、例えば、各ページングメッセージ内に含まれる識別情報に基づいて端末装置用であるかどうかを判定する(ブロック1118)。ページングメッセージが端末装置用である場合、このとき、端末装置は、ページングメッセージに対する肯定応答を送信する(ブロック1120)。
【0087】
ページングインジケータは、端末装置の1つまたは複数のグループに対して1つまたは複数のインジケータビット、各端末装置のグループに対して1つのインジケータビットを備えることができる。各インジケータビットは、端末装置の関連するグループ内の少なくとも1つの端末装置がページングされているかどうかを示すことができる。ページングインジケータは、端末装置の少なくとも1つのグループ内の複数の端末装置がページングされているかどうかを示す拡張ビットを備えることもできる。ページングインジケータは、ページングチャネルの複数のセグメントに関連付けられることがある複数のインジケータビット、各インジケータビットに対して1つのページングチャネルセグメントを備えることができる。複数のグループの端末装置用のページングメッセージは、ページングチャネルの複数のセグメント内で送信されることがある。各ページングチャネルセグメントは、例えば、ページングされている1つの端末装置用の多くても1つのページングメッセージを搬送することができる。
【0088】
端末装置は、端末装置に適用できるインジケータビット(端末装置のグループ内の少なくとも1つの端末装置がページングされていることを示す)が設定されているかどうか、拡張ビット(少なくとも1つのグループ内の複数の端末装置がページングをもたらしていることを示す)が設定されているかどうかを決定することができる。インジケータビットだけが設定されている場合、このとき、端末装置は、このインジケータビットに関連したページングチャネルセグメントからページングメッセージだけを受信することができる。インジケータビットおよび拡張ビットの両方が設定されている場合、このとき、端末装置は、複数の(例えば、すべての)ページングチャネルセグメントからページングメッセージを受信することができる。
【0089】
各ページングメッセージは、ページングされている端末装置に関する識別情報、ページングされた端末装置によって実行されるべき動作を示すページング形式などを伝達することができる。端末装置がページングされている場合、このとき、端末装置は、ページング形式によって示される動作を実行することができる。例えば、端末装置は、ページングメッセージに関するさらなる情報を得るためにシステムにアクセスし、そして基地局とシングナリングを交換することができる。
【0090】
ページングインジケータは、目覚めている時間を低減するために単一のOFDMシンボル内で送信されることがあり、高速のページング応答を実現するために短い周期性(例えば、100ミリ秒未満)を用いて送信されることがある。各ページングメッセージは、ページングチャネルに関する各時間対周波数ブロック上で送信されることがある。各ページングメッセージに対する肯定応答は、肯定応答を送信するために留保され、不正確なタイミングを有する端末装置によって使用されるのに適した無線リソース(例えば、トーンおよびシンボル周期)内で送信されることがある。肯定応答は、肯定応答を送信する端末装置に特定した情報を搬送しないことがある。端末装置は、少なくとも1つの波形を送信することができ、各波形は、肯定応答を伝達するために共通の主要部を有する複数のOFDMシンボルを備える。端末装置は、肯定応答に基づいて基地局によって決定されるタイミング調整を受信することができ、タイミング調整に基づいてそのタイミングを調整することができる。
【0091】
図12は、ページングインジケータおよびページングメッセージを受信するための装置1200の1つの実施形態を示す。装置1200は、基地局からページングインジケータを搬送する少なくとも1つのOFDMシンボルを受信するための手段(ブロック1212)、ページングインジケータを検出するために少なくとも1つのOFDMシンボルを処理するための手段(ブロック1214)、ページングインジケータが、端末装置が潜在的にページングされていることを示す場合にページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを受信するための手段(ブロック1216)、少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが端末装置用であるかどうかを決定するための手段(ブロック1218)およびページングメッセージが端末装置用である場合にページングメッセージに対する肯定応答を送信するための手段(ブロック1220)を含む。
【0092】
図13は、図1での基地局110および端末装置120の1つの実施形態のブロック図を示す。基地局110では、送信(TX)データおよびシグナリングプロセッサ1310は、受け持たれる端末装置用のトラヒックデータおよびシグナリング(例えば、DL.BCH.FPGに関するページングインジケータ、DL.PCHに関するページングメッセージ、タイミング調整など)を受信する。プロセッサ1310は、トラヒックデータ、シグナリング、およびパイロットを処理し(例えば、フォーマット化し、符号化し、インタリーブし、シンボルマッピングし)、そして出力シンボルを供給する。OFDM変調器1312は、出力シンボルにOFDM変調を実行し、OFDMシンボルを生成する。送信機(TMTR)1314は、アンテナ1316を介して送信されるダウンリンク信号を生成するためにOFDMシンボルを調整する(例えば、アナログに変換し、フィルタリングし、増幅し、アップコンバートする)。
【0093】
端末装置120では、アンテナ1352は、基地局110および他の基地局からダウンリンク信号を受信し、受信した信号を受話器(RCVR)1354に供給する。受話器1354は、受信した信号を調整しディジタル化し、サンプルを供給する。OFDM復調器(Demod)1356は、サンプルにOFDM復調を実行し、使用可能なトーンに関する周波数領域シンボルを供給する。受信(RX)データおよびシグナリングプロセッサ1358は、周波数領域シンボルを処理し(例えば、シンボルディマッピングし、ディインターリーブし、復号し)、そして端末装置120に関する復号されたデータおよびシグナリングを供給する。プロセッサ1358は、ページングインジケータの非コヒーレント検波、同期検波およびページングメッセージの復号などを実行することができる。プロセッサ1358および/またはコントローラ/プロセッサ1370は、図9の処理900を実行することができる。
【0094】
コントローラ/プロセッサ1370は、プロセッサ1358からページングメッセージを受信し、何らかのページングメッセージが端末装置120用であるかどうかを決定し、ページング肯定応答を生成する。TXデータおよびシグナリングプロセッサ1360は、基地局110に送信されるべきトラヒックデータ、シグナリング(例えば、ページング肯定応答)、およびパイロットに関する出力シンボルを生成する。OFDM変調器1362は、出力シンボルにOFDM変調を実行し、OFDMシンボルを生成する。送信機1364は、OFDMシンボルを調整し、アンテナ1352を介して送信されるアップリンク信号を生成する。
【0095】
基地局110では、端末装置120および他の端末装置からのアップリンク信号は、アンテナ1316によって受信され、受話器1320によって調整されディジタル化され、OFDM復調器1322によって復調され、そして端末装置120および他の端末装置によって送信されたトラヒックデータおよびシグナリングを再生するためにRXデータおよびシグナリングプロセッサ1324によって処理される。コントローラ/プロセッサ1330は、端末装置120からページング肯定応答を受信し、端末装置に対するタイミング調整を決定することができる。
【0096】
コントローラ/プロセッサ1330および1370は、それぞれの基地局110および端末装置120で様々な処理ユニットの動作を指示する。コントローラ/プロセッサ1370は、図11の処理1100および/またはページングに関する他の処理を実行することができる。メモリ1332および1372は、それぞれの基地局110および端末装置120に関するプログラムコードおよびデータを記憶する。
【0097】
本明細書で説明されるページング技術は、様々な手段によって実現されることがある。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはその組合せで実現されることがある。ハードウェアの実装形態の場合、ページングのために使用される端末装置または基地局における処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、ディジタル信号処理ユニット(DSPD)、プログラマブル論理装置(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子装置、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子装置、またはその組合せ内で実現されることがある。
【0098】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実装形態の場合、ページング技術は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)を用いて実現されることがある。ファームウェアコードおよび/またはソフトウェアコードは、メモリ(例えば、図13のメモリ1332または1372)内に記憶されることがあり、プロセッサ(例えば、プロセッサ1330または1370)によって実行されることがある。メモリは、プロセッサ内またはプロセッサの外部で実現されることがある。
【0099】
開示された実施形態の以前の説明は、当業者が本発明を作成するまたは使用することができるために提供される。これらの実施形態に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、そして本明細書で定義された包括的な原理は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されることがある。したがって、本発明は、本明細書で示された実施形態に限定されるものではなく、本明細書で開示された原理および新しい特徴に従う全幅の範囲を許与されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ページングインジケータを搬送する少なくとも1つのOFDMシンボルを受信し、前記ページングインジケータを検出するために前記少なくとも1つのOFDMシンボルを処理し、そして前記ページングインジケータが、前記端末装置が潜在的にページングされていることを示す場合にページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを受信するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備える端末装置。
【請求項2】
前記ページングインジケータは、端末装置の少なくとも1つのグループに対して少なくとも1つのインジケータビット、端末装置の各グループに対して1つのインジケータビットを備え、そして各インジケータビットは、前記端末装置の関連するグループ内の少なくとも1つの端末装置がページングされているかどうかを示す請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記ページングインジケータは、端末装置の複数のグループに対して複数のインジケータビット、端末装置の各グループに対して1つのインジケータビットを備え、各インジケータビットは、前記端末装置の関連するグループ内の少なくとも1つの端末装置がページングされているかどうかを示す請求項1に記載の端末装置。
【請求項4】
前記複数のインジケータビットは、前記ページングチャネルの複数のセグメントにさらに関連付けられ、各インジケータビットに対して1つのセグメント、そして前記複数のグループの端末装置用のページングメッセージは、前記ページングチャネルの前記複数のセグメント内で送信される請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記ページングチャネルの各セグメントは、ページングされている1つの端末装置用の多くても1つのページングメッセージを搬送する請求項4に記載の端末装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記端末装置に適用できるインジケータビットが設定されているかどうかを決定し、そして前記インジケータビットが設定されている場合に前記インジケータビットに関連した前記ページングチャネルのセグメントからページングメッセージを受信するように構成されている請求項4に記載の端末装置。
【請求項7】
前記ページングインジケータは、端末装置の少なくとも1つのグループ内の複数の端末装置がページングされているかどうかを示す拡張ビットをさらに備える請求項4に記載の端末装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記端末装置に適用できるインジケータビットが設定されているかどうかを決定し、前記拡張ビットが設定されているかどうかを決定し、そして前記インジケータビットおよび前記拡張ビットが設定されている場合に前記ページングチャネルの前記複数のセグメントからページングメッセージを受信するように構成されている請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのページングメッセージのそれぞれは、ページングされている端末装置に関する識別情報を備える請求項1に記載の端末装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのページングメッセージのそれぞれは、ページングされている端末装置によって実行されるべき動作を示すページング形式を備える請求項1に記載の端末装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが前記端末装置用であるかどうかを決定し、そしてページングメッセージが前記端末装置用である場合に前記ページングメッセージの前記ページング形式によって示される前記動作を実行するように構成されている請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが前記端末装置用であるかどうかを決定し、そしてページングメッセージが前記端末装置用である場合に前記ページングメッセージに対する肯定応答を送信するように構成されている請求項1に記載の端末装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ページングインジケータを搬送する単一のOFDMシンボルを受信するように構成されている請求項1に記載の端末装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ページングチャネルに関する各時間対周波数ブロックから前記少なくとも1つのページングメッセージのそれぞれを受信するように構成されている請求項1に記載の端末装置。
【請求項15】
前記ページングインジケータは、100ミリ秒未満の周期性で送信される請求項1に記載の端末装置。
【請求項16】
ページングインジケータを搬送する少なくとも1つのOFDMシンボルを端末装置で受信することと、
前記ページングインジケータを検出するために前記少なくとも1つのOFDMシンボルを処理することと、
前記ページングインジケータが、前記端末装置が潜在的にページングされていることを示す場合にページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを受信することと、
を備える方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのページングメッセージを前記受信することは、
前記端末装置に適用できるインジケータビットが設定されているかどうかを決定することと、
前記インジケータビットが設定されている場合に前記インジケータビットに関連した前記ページングチャネルのセグメントからページングメッセージを受信することと、
を備える請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つのページングメッセージを前記受信することは、
前記端末装置に適用できるインジケータビットが設定されているかどうかを決定することと、
拡張ビットが設定されているかどうかを決定することと、
前記インジケータビットおよび前記拡張ビットが設定されている場合に前記ページングチャネルの複数のセグメントからページングメッセージを受信することと、
を備える請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが前記端末装置用であるかどうかを決定することと、
ページングメッセージが前記端末装置用である場合に前記ページングメッセージに対する肯定応答を送信することと、
をさらに備える請求項16に記載の方法。
【請求項20】
ページングインジケータを搬送する少なくとも1つのOFDMシンボルを端末装置で受信するための手段と、
前記ページングインジケータを検出するために前記少なくとも1つのOFDMシンボルを処理するための手段と、
前記ページングインジケータが、前記端末装置が潜在的にページングされていることを示す場合にページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを受信するための手段と、
を備える装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのページングメッセージを受信するための前記手段は、
前記端末装置に適用できるインジケータビットが設定されているかどうかを決定するための手段と、
前記インジケータビットが設定されている場合に前記インジケータビットに関連した前記ページングチャネルのセグメントからページングメッセージを受信するための手段と、 を備える請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのページングメッセージを受信するための前記手段は、
前記端末装置に適用できるインジケータビットが設定されているかどうかを決定するための手段と、
拡張ビットが設定されているかどうかを決定するための手段と、
前記インジケータビットおよび前記拡張ビットが設定されている場合に前記ページングチャネルの複数のセグメントからページングメッセージを受信するための手段と、
を備える請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが前記端末装置用であるかどうかを決定するための手段と、
ページングメッセージが前記端末装置用である場合に前記ページングメッセージに対する肯定応答を送信するための手段と、
をさらに備える請求項20に記載の装置。
【請求項24】
その上に記憶された命令を含むコンピュータ可読媒体であって、
ページングインジケータを搬送する少なくとも1つのOFDMシンボルの受信を指示するための第1の命令セットと、
前記ページングインジケータを検出するために前記少なくとも1つのOFDMシンボルの処理を指示するための第2の命令セットと、
前記ページングインジケータが、前記端末装置が潜在的にページングされていることを示す場合にページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを受信することを指示するための第3の命令セットと、
を備えるコンピュータ可読媒体。
【請求項25】
ページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを受信し、前記少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが端末装置用であるかどうかを決定し、ページングメッセージが前記端末装置用である場合に前記ページングメッセージに対する肯定応答を送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備える端末装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記肯定応答を送信するために留保された無線リソース内で前記ページングメッセージに対する前記肯定応答を送信するように構成されている請求項25に記載の端末装置。
【請求項27】
前記無線リソースは、少なくとも1つの指定されたシンボル周期内に少なくとも1つの指定されたトーンを備え、不正確なタイミングを有する端末装置によって使用されるのに適している請求項26に記載の端末装置。
【請求項28】
前記肯定応答は、前記端末装置に特定した情報を搬送しない請求項25に記載の端末装置。
【請求項29】
前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの波形を生成し、各波形は共通の主要部を有する複数のOFDMシンボルを備え、前記肯定応答に関する前記少なくとも1つの波形を送信するように構成されている請求項25に記載の端末装置。
【請求項30】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ページングメッセージに対して送信された前記肯定応答に基づいて基地局によって決定されたタイミング調整を受信し、前記タイミング調整に基づいて前記端末装置のタイミングを調整するように構成されている請求項25に記載の端末装置。
【請求項31】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ページングメッセージに関するさらなる情報を得るために基地局と通信するように構成されている請求項25に記載の端末装置。
【請求項32】
前記少なくとも1つのプロセッサは、ページングインジケータを受信し、前記ページングインジケータが、前記端末装置が潜在的にページングされていることを示す場合に前記少なくとも1つのページングメッセージを受信するように構成されている請求項25に記載の端末装置。
【請求項33】
前記少なくとも1つのプロセッサは、スリープ状態にある間に前記ページングチャネルから前記少なくとも1つのページングメッセージを受信し、前記端末装置用の前記ページングメッセージがさらなる通信を示さない場合に前記スリープ状態のままであるように構成されている請求項25に記載の端末装置。
【請求項34】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記端末装置用の前記ページングメッセージがさらなる通信を示す場合にアクティブ状態に移動するように構成されている請求項33に記載の端末装置。
【請求項35】
ページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを端末装置で受信することと、
前記少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが前記端末装置用であるかどうかを決定することと、
ページングメッセージが前記端末装置用である場合に前記ページングメッセージに対する肯定応答を送信することと、
を備える方法。
【請求項36】
前記肯定応答を前記送信することは、
少なくとも1つの波形を生成することと、各波形は共通の主要部を有する複数のOFDMシンボルを備え、
前記肯定応答に関する前記少なくとも1つの波形を送信することと、
を備える請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ページングメッセージに対して送信された前記肯定応答に基づいて基地局によって決定されたタイミング調整を受信することと、
前記タイミング調整に基づいて前記端末装置のタイミングを調整することと、
をさらに備える請求項35に記載の方法。
【請求項38】
ページングチャネルから少なくとも1つのページングメッセージを端末装置で受信するための手段と、
前記少なくとも1つのページングメッセージのうちのいずれか1つが前記端末装置用であるかどうかを決定するための手段と、
ページングメッセージが前記端末装置用である場合に前記ページングメッセージに対する肯定応答を送信するための手段と、
を備える装置。
【請求項39】
前記肯定応答を送信するための前記手段は、
少なくとも1つの波形を生成するための手段と、各波形は、共通の主要部を有する複数のOFDMシンボルを備え、
前記肯定応答に関する前記少なくとも1つの波形を送信するための手段と、
を備える請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記ページングメッセージに対して送信された前記肯定応答に基づいて基地局によって決定されたタイミング調整を受信するための手段と、
前記タイミング調整に基づいて前記端末装置のタイミングを調整するための手段と、 をさらに備える請求項38に記載の装置。
【請求項41】
非コヒーレント変調を使用して送信されたページングインジケータを受信し、受信したページングインジケータに非コヒーレント検波を実行し、検出されたページングインジケータに基づいてページングメッセージを受信すべきかどうかを決定するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備える装置。
【請求項42】
前記少なくとも1つのプロセッサは、通信チャネルを介して前記ページングインジケータを受信し、少なくとも1つの以前のシンボルから前記通信チャネルに関するチャネル推定を得ることなく前記受信したページングインジケータに非コヒーレント検波を実行するように構成されている請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ページングインジケータを搬送するOFDMシンボルを受信し、周波数領域シンボルを得るために前記受信したOFDMシンボルにFFTを実行し、前記少なくとも1つの検出されたページングインジケータを得るために前記周波数領域シンボルに非コヒーレント検波を実行するように構成されている請求項41に記載の装置。
【請求項44】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記検出されたページングインジケータが前記ページングメッセージを受信することを示す場合に前記ページングメッセージに対して同期検波を実行するように構成されている請求項41に記載の装置。
【請求項45】
非コヒーレント変調を使用して送信されたページングインジケータを受信することと、 前記受信したページングインジケータに非コヒーレント検波を実行することと、
検出されたページングインジケータに基づいてページングメッセージを受信すべきかどうかを決定することと、
を備える方法。
【請求項46】
前記ページングインジケータを前記受信することは、前記ページングインジケータを搬送するOFDMシンボルを受信することを備え、非コヒーレント検波を前記実行することは、周波数領域シンボルを得るために前記受信したOFDMシンボルにFFTを実行することと、前記検出されたページングインジケータを得るために前記周波数領域シンボルに非コヒーレント検波を実行することとを備える請求項45に記載の方法。
【請求項47】
非コヒーレント変調を使用して送信されたページングインジケータを受信するための手段と、
前記受信したページングインジケータに非コヒーレント検波を実行するための手段と、 検出されたページングインジケータに基づいてページングメッセージを受信すべきかどうかを決定するための手段と、
を備える装置。
【請求項48】
前記ページングインジケータを受信するための前記手段は、前記ページングインジケータを搬送するOFDMシンボルを受信するための手段を備え、非コヒーレント検波を実行するための前記手段は、周波数領域シンボルを得るために前記受信したOFDMシンボルにFFTを実行するための手段と、前記検出されたページングインジケータを得るために前記周波数領域シンボルに非コヒーレント検波を実行するための手段とを備える請求項47に記載の装置。
【請求項49】
端末装置が潜在的にページングされているかどうかを示すページングインジケータを搬送する少なくとも1つのOFDMシンボルを送信し、ページングされている端末装置にページングチャネル上でページングメッセージを送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備える装置。
【請求項50】
前記少なくとも1つのプロセッサは、ページングされている前記端末装置から肯定応答を受信するように構成されている請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記少なくとも1つのプロセッサは、肯定応答が受信されないページングメッセージを再送信するように構成されている請求項50に記載の装置。
【請求項52】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記端末装置から受信された肯定応答に基づいてページングされている少なくとも1つの端末装置のそれぞれのタイミングを推定し、前記少なくとも1つの端末装置のそれぞれにタイミング調整を送信するように構成されている請求項50に記載の装置。
【請求項53】
前記少なくとも1つのプロセッサは、変調シンボルを得るために前記ページングインジケータに非コヒーレント変調を実行し、前記変調シンボルに関する前記少なくとも1つのOFDMシンボルを生成するように構成されている請求項49に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−257289(P2012−257289A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−167483(P2012−167483)
【出願日】平成24年7月27日(2012.7.27)
【分割の表示】特願2009−520924(P2009−520924)の分割
【原出願日】平成19年7月13日(2007.7.13)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】