説明

無線通信端末及び無線通信方法

【課題】通信中に無線エリア圏外に移動した場合であっても、事前に識別情報や鍵情報を登録する操作を要することなく、端末間の通信を継続することができる無線通信端末及び無線通信方法を提供する。
【解決手段】無線通信端末101は、外部端末110の端末識別子を記憶する端末識別子記憶部12と、通信リンクの切断を検出するリンク切断検出部13と、無線ネットワークを検索するネットワーク検索部15と、発見されたネットワークのネットワーク識別子が、記憶された外部端末110の識別子と一致する場合に前記無線ネットワークに接続する無線制御部14とを有する。この構成により、利用者の操作を要することなく自動的に端末間の接続を確立し、通信を継続することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信端末と複数の無線通信端末間での無線通信方法に関し、特に無線ネットワーク圏外へ移動した場合であっても、無線通信端末間の通信を継続することができる無線通信端末及び無線通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信機能を有する携帯端末が普及し、例えば無線LAN(Local Area Network)やブルートゥース(Bluetooth(登録商標))などの通信方式によってパーソナルコンピュータや携帯電話、PDA(Personal Data Assistant:個人情報端末)、携帯ゲーム機などを相互に接続し、各種データ通信を行えるようになった。
【0003】
ブルートゥース通信方式では、対応端末同士でペアリングと呼ばれる手順を行うことにより端末同士の接続を確立する。ペアリングを行うためには事前にパスキーとよばれる暗証番号を把握しておき、ペアリングの際に、端末の利用者が一方の端末にパスキーを入力する必要がある。なお、ブルートゥース通信方式はアドホック通信の一つである。
【0004】
無線LAN通信方式では、アクセスポイントと呼ばれる無線LAN基地局装置との通信リンクを確立することによって、同一アクセスポイントに帰属している通信相手先無線LAN端末と通信を行うインフラストラクチャモード(基地局通信)と、通信相手先無線LAN端末と直接通信リンクを確立することにより通信を行うアドホックモード(端末間通信)がある。
【0005】
無線LAN端末において、これら通信モードを切り換えて通信相手先無線LAN端末との通信を継続するためには、無線LAN端末の利用者による再接続のための手順や設定が必要となる。例えば、特許文献1に開示された無線LAN端末は、ビーコン受信手段がアクセスポイントからのビーコンを受信し、タイミング検出手段がビーコン受信のタイミングを検出し、モード切換手段が、ビーコン受信間隔が所定の時間経過した場合に、通信モードを切り換えるため、通信相手先からビーコン信号が到達しなくなった場合に他の通信モードに自動的に切り換えることができる。
【0006】
また、この無線LAN端末は、予め登録されているアクセスポイントの識別情報を含むビーコン信号が受信された場合に、インフラストラクチャモードに切り換えるので、通信モード切換後に確実にアクセスポイントに接続可能とされるとともに、不要な切換動作を防止することができるという利点があった。
【0007】
【特許文献1】特開2005―333378号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の無線LAN端末は、アドホックモードに切り換えた後に所望の無線LAN端末に接続するためには、予め識別情報や、認証及び暗号化のための鍵情報を登録しておく必要があり不便であった。特に、事前に情報を知りえない無線LAN端末とアドホックモードで接続しようとする場合には、その都度登録操作を行う必要があり、利用者にとっての利便性を低下させていた。
【0009】
また、予め識別情報を登録していない場合であっても、認証及び暗号化の設定が施されていない無線LAN端末であれば接続することが可能であるが、その場合、通信の暗号化や、接続相手先端末を認証することができず、安全な通信を行うことができなかった。
【0010】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、事前に識別情報や鍵情報を登録する操作を要することなく、安全にアドホックモードでの通信が可能な無線通信端末及び無線通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の無線通信端末は、無線基地局と通信を行う基地局通信と他の無線通信端末と直接通信を行う端末間通信を行う無線通信端末において、前記基地局通信を介して接続された外部通信端末の端末識別子を記憶する端末識別子記憶手段と、前記基地局通信の切断を検出する基地局通信切断検出手段と、前記端末間通信を行う他の無線通信端末を検索するネットワーク検索手段と、前記ネットワーク検索手段で発見された前記他の無線通信端末の無線識別子と前記記憶された外部通信端末の端末識別子とを照合する識別子照合手段と、前記識別子照合手段の照合結果が一致する場合に、前記ネットワーク検索手段で発見された前記他の無線通信端末に接続する無線制御手段と、を備えた。
【0012】
上記構成によれば、基地局通信ネットワークを介した通信中に接続相手端末の識別子を記憶しておき、通信リンクが切断した場合に近隣無線ネットワークを検索し、直前の接続相手の構築する端末間通信ネットワークにするため、利用者の操作を要することなく自動的に端末間の接続を確立し、通信を継続することができる。
【0013】
また、上記構成において、前記無線制御手段は、前記ネットワーク検索手段で発見された前記他の無線通信端末の無線識別子が前記記憶された外部通信端末の端末識別子と一致しない場合に、当該無線通信端末の端末識別子を無線識別子とする端末間通信を構築する。
【0014】
上記構成によれば、基地局通信ネットワークを介して通信を行う複数の無線通信端末のうち、最初に無線ネットワークの検索を行った無線通信端末は、記憶した外部通信端末の識別子に適合する端末間通信ネットワークを発見できず、端末間通信ネットワークを構築し、後に無線ネットワークの検索を行う無線通信端末は、先に構築された端末間通信ネットワークに接続することになるため、複数の端末が、ほぼ同時に基地局通信ネットワークの圏外に移動した場合であっても、利用者の操作を要することなく自動的に端末間の接続を確立し、通信を継続することができる。
【0015】
また、上記構成において、前記無線制御手段は、前記他の無線通信端末からの端末間通信の接続要求を受信したときに、前記識別子照合手段は前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とを照合し、前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とが一致しない場合に、前記接続要求を拒否する。
【0016】
上記構成によれば、端末間通信ネットワークへの接続要求を受け付けたときに、基地局通信モードを介した通信において識別子を記憶していない無線通信端末からの接続要求が拒否され、既知の無線通信端末のみが接続を許可されるため、事前に認証や暗号化の設定を要することなく、安全な通信を行うことができる。
【0017】
また、上記構成において、前記外部通信端末からの機能要求に対して応答を送信するサーバ機能の動作状態を制御するサーバ制御手段を備え、前記無線制御手段は、前記基地局通信切断検出手段が基地局通信の切断を検出したときに、前記サーバ機能が有効である場合には当該無線通信端末の端末識別子を無線識別子とする端末間通信を構築し、前記サーバ機能が無効である場合には端末間通信を検索する。
【0018】
上記構成によれば、基地局通信ネットワーク介した複数の無線通信端末間での通信において、1つの端末がサーバとして機能し、他の端末がクライアントとして機能し、これら複数の端末が基地局通信ネットワークの圏外へ移動した場合に、直ちに端末間通信ネットワークを構築する端末が一意に決定されるため、端末間通信ネットワークでの再接続をより迅速に行うことができる。
【0019】
また、上記構成において、前記サーバ制御手段は、前記他の無線通信端末からの機能要求を受信したときに、前記記憶された前記外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とを照合し、前記外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子が一致しない場合に、前記機能要求を拒否する。
【0020】
上記構成によれば、サーバ機能に対する機能要求に対して、許可するか否かを判断するため、未知の無線通信端末に対して、端末間通信ネットワークへの参加は許可し、サーバ機能への要求のみを拒否することが可能となる。すなわち、より柔軟なアクセス制御を行うことが可能となる。
【0021】
本発明の無線通信方法は、無線基地局と通信を行う基地局通信と他の無線通信端末と直接通信を行う端末間通信を行う無線通信端末の無線通信方法において、前記基地局通信を介して接続された外部通信端末の端末識別子を記憶する工程と、前記基地局通信の切断を検出する工程と、前記端末間通信を行う他の無線通信端末を検索する工程と、前記他の無線通信端末を検索する工程で発見された前記他の無線通信端末の無線識別子と前記記憶された外部通信端末の端末識別子とを照合する工程と、前記照合する工程での照合結果が識別子一致する場合に、前記発見された他の無線通信端末に接続する工程と、を備えた。
【0022】
上記方法によれば、基地局通信ネットワークを介した通信中に接続相手端末の識別子を記憶しておき、通信リンクが切断した場合に近隣無線ネットワークを検索し、直前の接続相手の構築する端末間通信ネットワークにするため、利用者の操作を要することなく自動的に端末間の接続を確立し、通信を継続することができる。
【0023】
また、上記方法において、前記発見された前記他の無線通信端末の無線識別子が前記記憶された外部通信端末の端末識別子と一致しない場合に、当該無線通信端末の端末識別子を無線識別子とする端末間通信を構築する工程を備えた。
【0024】
上記方法によれば、基地局通信ネットワークを介して通信を行う複数の無線通信端末のうち、最初に無線ネットワークの検索を行った無線通信端末は、記憶した外部通信端末の識別子に適合する端末間通信ネットワークを発見できず、端末間通信ネットワークを構築し、後に無線ネットワークの検索を行う無線通信端末は、先に構築された端末間通信ネットワークに接続することになるため、複数の端末が、ほぼ同時に基地局通信ネットワークの圏外に移動した場合であっても、利用者の操作を要することなく自動的に端末間の接続を確立し、通信を継続することができる。
【0025】
また、上記方法において、前記他の無線通信端末からの端末間通信の接続要求を受け付ける工程と、前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とを照合する工程と、前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とが一致しない場合に、前記接続要求を拒否する工程と、を備えた。
【0026】
上記方法によれば、端末間通信ネットワークへの接続要求を受け付けたときに、基地局通信ネットワークを介した通信において識別子を記憶していない無線通信端末からの接続要求が拒否され、既知の無線通信端末のみが接続を許可されるため、事前に認証や暗号化の設定を要することなく、安全な通信を行うことができる。
【0027】
また、上記方法において、前記外部通信端末からの機能要求に対して応答を送信するサーバ機能の動作状態を制御する工程と、前記サーバ機能の動作状態を確認する工程と、
前記サーバ機能が有効である場合には当該無線通信端末の端末識別子を無線識別子とする端末間通信を構築する工程と、前記サーバ機能が無効である場合には端末間通信を検索する工程と、を備えた。
【0028】
上記方法によれば、基地局通信ネットワーク介した複数の無線通信端末間での通信において、1つの端末がサーバとして機能し、他の端末がクライアントとして機能し、これら複数の端末が基地局通信ネットワークの圏外へ移動した場合に、直ちに端末間通信ネットワークを構築する端末が一意に決定されるため、端末間通信ネットワークでの再接続をより迅速に行うことができる。
【0029】
また、上記方法において、前記他の無線通信端末からの機能要求を受信する工程と、前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とを照合する工程と、前記外部通信端末の端末識別子が前記他の無線通信端末の端末識別子が一致しない場合に、前記機能要求を拒否する工程と、を備えた。
【0030】
上記方法によれば、サーバ機能に対する機能要求に対して、許可するか否かを判断するため、未知の無線通信端末に対して、端末間通信ネットワークへの参加は許可し、サーバ機能への要求のみを拒否することが可能となる。すなわち、より柔軟なアクセス制御を行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、通信中に無線エリア圏外に移動した場合であっても事前に識別情報や鍵情報を登録する操作を要することなく、アドホックモード(端末間通信)での再接続を行い、迅速かつ安全に通信を継続することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施の形態に係る無線通信端末が無線通信システムにおいてインフラストラクチャモード(基地局通信)で接続される構成の一例を示す図である。同図において、本実施の形態の無線通信端末101及び102は無線通信システム100に含まれる。また、無線通信システム100には無線アクセスポイント103も含まれる。なお、この図では説明の便宜上2つの無線通信端末を示しているが、3つ以上の無線通信端末から構成される場合もある。
【0034】
無線通信端末101及び102は、携帯電話やPDAなど電話機能や無線通信機能などの各種機能を備えている。無線アクセスポイント103は、例えばIEEE802.11にて規定される無線LANを構築するためのアクセスポイントであり、無線通信端末101の利用者の自宅等に設置されたり、公衆の場に設置されたりする。無線エリア104は、無線アクセスポイント103によって管理され構築される無線通信可能な範囲である。なお、無線エリア104は「無線ネットワーク」の一例である。無線アクセスポイントによって構築されるネットワークは「インフラストラクチャネットワーク」と呼ばれる。無線アクセスポイント103は定期的にビーコン信号を送信する。無線通信端末101及び102は、無線アクセスポイント103から送信されたビーコン信号を受信することで無線エリア104の圏内に位置することを把握する。
【0035】
通信リンク105及び106は、無線通信端末101及び102と無線アクセスポイント103との間で確立された論理的な通信路である。無線アクセスポイント103との通信リンク確立した無線通信端末101は、同じく無線アクセスポイント103と通信リンクを確立する無線通信端末102との間で通信が可能となる。無線通信端末101及び102は、無線エリア104の圏外に移動すると、無線アクセスポイント103からのビーコン信号を受信できなくなったことを検知し、無線アクセスポイント103との通信リンクを切断する。この検知に基づいてアドホックモード(端末間通信)での接続を試みる。
【0036】
図2は、無線通信端末101及び102が無線通信システム100においてアドホックモードで接続される構成の一例を示す図である。同図において、無線エリア107は、無線通信端末101及び102によって構築される無線通信可能な範囲である。なお、無線エリア107は「無線ネットワーク」の一例である。無線通信端末同士が直接接続されることによって構築されるネットワークは「アドホックネットワーク」と呼ばれる。アドホックネットワークを構築する無線通信端末101及び102は定期的にビーコン信号を送信し、近隣の無線装置に対し無線エリアの存在を検知させる。通信リンク108は無線通信端末101及び102の間で確立された論理的な通信路である。通信リンク108を確立した無線通信端末101及び102は相互に通信が可能となる。
【0037】
(無線通信端末の構成)
図3は、本実施の形態の無線通信端末101の概略構成を示すブロック図である。同図において、無線通信端末101は、通信部11、端末識別子記憶部12、リンク切断検出部13、無線制御部14、ネットワーク検索部15、識別子照合部16及びサーバ制御手部17を備えている。
【0038】
通信部11は、例えば無線LANデバイスであり、無線制御部14からの指示により、無線アクセスポイント103や、無線通信端末102を含む外部端末110との接続を確立する。また、ネットワーク検索部15からの指示により、近隣の無線ネットワークの検索を行い、検索結果を出力する。また、外部端末110からのデータフレームを受信し、データフレームの送信元の端末識別子を端末識別子記憶部12に入力する。また、無線アクセスポイント103や外部端末110との通信リンクが切断された場合にリンク検出部13に通知する。また、外部端末110から受信した要求データをサーバ制御部17に入力する。
【0039】
端末識別子記憶部12は、通信部11から入力された外部端末110の端末識別子を記憶する。また、識別子照合部16及びサーバ制御部17からの問い合わせに対し、記憶している端末識別子情報を出力する。リンク切断検出部13は、通信部11におけるリンク状態を監視し、通信リンクが切断されたことを検出すると、無線制御部14に通知する。
【0040】
無線制御部14は、ネットワーク検索部15に無線ネットワークの検索を指示し、検索結果を得て、その検索結果を識別子照合部16に入力し、発見した無線ネットワークの無線識別子と端末識別子記憶部12に記憶された端末識別子とを照合させる。また、識別子照合部16の照合結果から、記憶された端末識別子と一致する無線識別子の無線ネットワークが見つかった場合は通信部11を指示し、発見した無線ネットワークに接続させる。また、前記の照合結果から、記憶された端末識別子と一致する無線識別子の無線ネットワークが見つからない場合は通信部11に自端末(無線通信端末101)の端末識別子をアドホックモードにおける無線識別子として設定し、アドホックネットワークの構築を指示する。また、通信部11に外部端末110からの接続要求があった場合、接続要求元の端末識別子を取得し、識別子照合部16に入力し、接続要求元の端末識別子と端末識別子記憶部12に記憶された端末識別子とを照合させる。この照合の結果、一致しない場合には通信部11に外部端末110からの接続を拒否するように指示を入力する。
【0041】
ネットワーク検索部15は、リンク切断検出部13によって通信部11と無線アクセスポイント103とのリンクが切断されたときに無線ネットワークの検索を行い、発見した無線ネットワークの無線識別子を含む検索結果を無線制御部14に入力する。無線ネットワークの検索は、通信部11にプローブ要求を送信させ、プローブ応答及びビーコン信号を、通信部11を介して受信することにより行う。識別子照合部16は、ネットワーク検索部15によって発見される無線ネットワークの無線識別子と端末識別子記憶部12に記憶される端末識別子との照合を行い、照合した結果を無線制御部14に入力する。
【0042】
サーバ制御部17は、サーバ機能の動作状態を有効又は無効に切り替えるように制御を行う。また、無線制御部14からの問い合わせ指示に応じてサーバ機能が有効であるか無効であるかを示す情報を出力する。また、通信部11からサーバ機能への要求を受信すると、要求元端末の端末識別子が端末識別子記憶部12に記憶されているかどうかを識別子照合部16に照合させ、記憶されている場合には受信した要求に対する応答を、通信部11を介して送信する。また、照合の結果、要求元端末の端末識別子が端末識別子記憶部12に記憶されていない場合は受信した要求を拒否する。
【0043】
(アドホックモードでの再接続方法)
次に、無線通信端末101の動作の一例を説明するとともに、合わせて無線通信端末101におけるアドホックモードでの再接続方法について詳述する。図4は、無線通信端末101及び102のアドホックモードでの再接続動作手順の一例を示すフローチャートである。ここで、無線通信端末101は、無線通信端末102と無線アクセスポイント103を介してインフラストラクチャモードで接続され、相互通信を行える状態である。ここで行われる通信データとしては、電話のための音声パケット、対戦ゲームのための制御コマンド、マルチメディアデータの転送など、様々に考えられるが、通信データの種別は特に限定しない。
【0044】
通信部11は、無線通信端末102からの何等かのデータフレームを受信した場合(ステップS101)、受信したデータフレームのヘッダに含まれる送信元のMAC(Media Access Control)アドレスを無線通信端末102の端末識別情報として、端末識別子記憶部12に記憶させる(ステップS102)。なお、このデータ受信は、無線通信端末101から送信する要求に対する無線通信端末102からの応答であってもよいし、無線通信端末102からの要求であってもよい。また、無線通信端末102からの2回目以降のデータフレームの受信であれば、端末識別子記憶部12に無線通信端末102のMACアドレスが既に登録されているため再度登録する必要はない。
【0045】
リンク切断検出部13は、通信部11における通信リンクが確立されている間は常に状態を監視している(ステップS103のNoでステップS101に戻るループ)。無線通信端末101が無線アクセスポイント103の無線エリア104の圏外に移動し、通信リンクが切断された場合(ステップS103の判定でYesの場合)、リンク切断検出部13は無線制御部14にリンク切断を通知し、無線制御部14は、ネットワーク検索部15に無線ネットワークの検索を指示する(ステップS104)。ネットワーク検索部15は通信部11にプローブ要求の送信を指示し、通信部11からの応答が入力されることによって検索結果を得る。
【0046】
通信部11は、ネットワーク検索部15からのプローブ要求の送信を指示されると、プローブ要求を送信する。このとき、近隣に無線通信端末が存在しない場合はプローブ応答が受信されない。また、アドホックモードの無線通信端末102が存在する場合は通信部11が送信したプローブ要求を無線通信端末102が受信し、無線通信端末102はプローブ応答を送信する。プローブ応答は無線通信端末101の通信部11によって受信される。このプローブ応答には、無線ネットワークの無線識別子としてBSSID(Basic Service Set Identifier)が含まれている。
【0047】
ネットワーク検索部15が検索結果を無線制御部14に入力すると、無線制御部14は、識別子照合部16に対し、検索された無線ネットワークのBSSIDが端末識別子記憶部12に記憶されているMACアドレスのいずれかと一致するか否かの判断を要求する(ステップS105)。識別子照合部16によって一致するMACアドレスがあると判断された場合(ステップS105でYesの場合)、無線制御部14は、一致するMACアドレスをアドホックモードにおけるBSSIDとして設定し(ステップS106)、アドホックモードへの切り替えを通信部11に指示する(ステップS107)。
【0048】
一方、識別子照合部16によって一致するMACアドレスがないと判断された場合(ステップS105でNoの場合)、無線制御部14は、自端末(無線通信端末101)のMACアドレスをアドホックモードにおけるBSSIDとして設定し(ステップS108)、アドホックモードへの切り替えを通信部11に指示する(ステップS107)。アドホックモードに切り替わった場合、BSSIDを含むビーコン信号を周期的に送信しつつ、外部端末110(無線通信端末102)から送信されるビーコン信号を受信する。このとき、自端末のBSSIDと同一のBSSIDを含むビーコン信号を受信すると、外部端末110との間でアドホックモードでの接続が確立される。なお、アドホックモードへ切り替わった状態において、一定時間プローブ要求が受信されない場合は、接続対象の無線通信端末が存在しないと判断し、接続待ち状態を解除するのが好ましい。
【0049】
以上の動作手順により、無線通信端末101が圏外に移動し、続けて無線通信端末102が圏外に移動した場合は、無線通信端末101は接続先ネットワークを発見しないため自端末(無線通信端末101)のMACアドレスをBSSIDとしたアドホックモードに切り替わる。続けて無線通信端末102が、無線通信端末101の構築するアドホックネットワークを発見し、無線通信端末101のMACアドレスをBSSIDとしたアドホックモードに切り替わるため、無線通信端末101との通信リンクを確立することができる。すなわち、無線エリアの圏外に移動した場合であっても、自動的に無線通信端末101及び102の間で接続を確立することができる。また、無線通信端末102が圏外に移動した後に無線通信端末101が圏外に移動した場合であっても、同様の手順により、無線通信端末102のMACアドレスをBSSIDとするアドホックネットワークに、無線通信端末101が接続することができる。
【0050】
(サーバ機能を有する場合の再接続方法)
次に、図5及び図6を参照して、無線通信端末101がサーバ機能を有する場合のアドホックモードでの再接続動作の一例について説明する。サーバ機能を有する無線通信端末の一例としては、UPnP(Universal Plug and Play)メディアサーバが知られている。UPnPメディアサーバは、各種マルチメディアコンテンツを格納し、クライアントに提供する機能を有する。より具体的には、UPnPメディアサーバは、ネットワークを介してクライアントからブラウズ要求を受信し、格納するコンテンツの一覧情報を応答としてクライアントに送信する。また、UPnPメディアサーバは、クライアントからのメディアデータ取得要求を受信し、格納するマルチメディアコンテンツを応答として送信する。
【0051】
以降、本実施の形態に係る無線通信端末101は、UPnPメディアサーバ機能及びUPnPメディアサーバに接続可能なクライアント機能を有し、UPnPメディアサーバ機能は利用者が任意に有効又は無効に切り替え可能であるとする。なお、UPnPメディアサーバ機能とクライアント機能は、同時動作可能であってもよいし、排他的に動作してもよい。
【0052】
図5は、UPnPサーバ機能及びクライアント機能を有する無線通信端末101のアドホックモードでの再接続動作手順の一例を示すフローチャートである。同図において、無線通信端末101は、無線通信端末102と無線アクセスポイント103を介してインフラストラクチャモードで接続され、相互通信を行える状態である。ここで、前述したブラウズ要求とその応答や、コンテンツデータの送受が行われる(ステップS201)。
【0053】
ここで、図5におけるデータ送受(ステップS201)動作の詳細例について図6を参照して説明する。同図において、通信部11は、送信すべきデータがあるかを判断し、データがある場合(ステップS301でYesの場合)、無線通信端末102に対しデータを送信する(ステップS302)。送信すべきデータとしては、クライアント機能が送信指示する各種要求やサーバ機能が送信指示する各種応答などがある。
【0054】
一方、通信部11にデータ送信指示がない場合(ステップS301でNoの場合)、続けて受信データの有無を確認する(ステップS303)。受信データとしては、無線通信端末102を含む外部端末110から受信した各種要求データや無線通信端末101が送信した要求に対する応答データなどがある。通信部11において受信データがない場合(ステップS303でNoの場合)、データ送受フローは一旦終了する。
【0055】
通信部11において受信データがある場合(ステップS303でYesの場合)、外部端末110から受信した要求データであるかを確認し(ステップS304)、外部端末110からの要求データで無い場合(ステップS304でNoの場合)、データ送受フローは一旦終了する。なお、図示は省略しているが、ここで受信されたデータが、クライアント機能が送信した要求データに対する応答であれば、クライアント機能によって処理される。
【0056】
一方、受信したデータが外部端末110からの要求データである場合(ステップS304でYesの場合)、通信部11は受信したデータをサーバ制御部17に入力し、サーバ制御部17は、要求データの送信元のMACアドレスが、端末識別子記憶部12に記憶されたMACアドレスと一致するか否かの照合を、識別子照合部16に要求する(ステップS305)。要求データ送信元のMACアドレスが登録済みである場合(ステップS305でYesの場合)、サーバ制御部17は、要求データに対する応答データの送信を通信部11に指示し、通信部11は応答データを外部端末110に送信し(ステップS309)、データ送受フローは一旦終了する。
【0057】
一方、要求データ送信元のMACアドレスが未登録である場合(ステップS305でNoの場合)、サーバ制御部17は要求を受け入れるか否かを確認する(ステップS306)。この確認手順は様々に実施可能であるが、例えば、表示デバイス(図示なし)に確認を促すメッセージを表示し、無線通信端末101の利用者が、操作入力デバイス(図示なし)に入力した結果によって拒否又は許可を判断することができる。サーバ制御部17が、要求を拒否する場合(ステップS307でNoの場合)、応答データを送信は行わずデータ送受フローは一旦終了する。
【0058】
一方、サーバ制御部17が要求を許可する場合(ステップS307でYesの場合)、サーバ制御部17は、端末識別子記憶部12に、要求を許可する外部端末110のMACアドレスを登録し(ステップS308)、要求データに対する応答データの送信を通信部11に指示する。通信部11は、応答データを外部端末110に送信し(ステップS309)、データ送受フローは一旦終了する。
【0059】
図5に戻って、リンク切断検出部13は、通信部11における通信リンクが確立されている間は、常に状態を監視している(ステップS202でNoの場合)。なお、ここでリンク断が検出されない場合は、再度、図6を参照して説明した送受フローが実施される。
【0060】
無線通信端末101が無線アクセスポイント103の無線エリア104の圏外に移動し、通信リンクが切断された場合(ステップS202でYesの場合)、リンク切断検出部13は、無線制御部14にリンク切断を通知する。無線制御部14は、リンク切断が通知されると、サーバ制御部17にサーバの動作状態を問い合わせ、サーバが有効に設定されている場合(ステップS203でYesの場合)、自端末(無線通信端末101)のMACアドレスを、アドホックモードで参加するネットワークのBSSIDとして設定し(ステップS204)、通信部11にアドホックモードへの切り替えを指示する。
【0061】
一方、サーバ制御部17にサーバの動作状態を問い合わせた結果、サーバが無効に設定されている場合(ステップS203でNoの場合)、無線制御部14は、接続先のUPnPメディアサーバのMACアドレスを端末識別子Bから取り出し、接続先のMACアドレスを、アドホックモードで参加するネットワークのBSSIDとして設定し(ステップS205)、通信部11にアドホックモードへの切り替えを指示する。
【0062】
アドホックモードへの切り替えを指示された通信部11は、アドホックモードへ切り換える(ステップS206)。このとき、近隣に同じBSSIDを設定したアドホックモードの外部端末110が存在する場合は、外部端末110との間で接続が確立され、通信が可能な状態となる。より詳細には、アドホックモードの通信部11は、定期的にビーコン信号を送信すると同時に、外部端末110から送信されるビーコン信号を監視する動作を取る。このビーコン信号には、ネットワークを識別するためのBSSID情報が含まれる。すなわち、通信部11が送信するビーコン信号には、前述で設定したBSSID情報が含まれる。
【0063】
そして、外部端末110からのビーコン信号を受信した場合、そのビーコン信号のBSSIDを確認し、通信部11に設定されたBSSIDと一致する場合は、そのビーコン信号の送信元である外部端末110に対し、プローブ要求を送信する。これにより、無線通信端末101と外部端末110との間で接続が確立された状態となる。外部端末110との間で接続を確立した無線通信端末101は、外部端末110との間でデータの送受を行う(ステップS207)。なお、データ送受の動作手順は、図6を参照して説明した動作手順と同様である。
【0064】
以上の動作手順により、サーバ機能が有効である無線通信端末101とサーバ機能が無効である無線通信端末102が、インフラストラクチャネットワーク104の圏外に移動した場合、無線通信端末101は、無線通信端末101のMACアドレスをBSSIDとするアドホックモードに切り替わり、無線通信端末102も、無線通信端末101のMACアドレスをBSSIDとするアドホックモードに切り替わる。これにより、無線通信端末101と無線通信端末102の間で、より迅速にアドホックモードでの接続を確立することができ、通信を継続することができる。
【0065】
また、インフラストラクチャモードでの通信時に、無線通信端末101が接続を許可していない(MACアドレスを登録していない)外部端末110がアドホックネットワークに参加した場合であっても、無線通信端末101は、外部端末110からの要求を拒否するため、認証手順が不要でかつ安全な通信を行うことができる。
【0066】
なお、本実施の形態では、サーバとして動作する無線通信端末と、クライアントとして動作する無線通信端末の2つの端末についての動作を説明したが、クライアント機能を有する端末が複数であっても、これらはサーバとして動作する無線通信端末のMACアドレスをBSSIDとするアドホックネットワークに参加することになるため、2つの端末の場合と同様に、アドホックモードでの通信を継続することができる。
【0067】
また、アドホックモードへ切り替わった状態において、一定時間プローブ要求が受信されない場合は、接続対象の無線端末が存在しないと判断し、接続待ち状態を解除するのが好ましい。さらに、無線デバイスの電源をOFFすることにより、無駄な消費電力を低減させる効果が得られる。
【0068】
また、本実施の形態では、サーバ機能はUPnPメディアサーバとした例で説明したが、サーバ機能はこれに限定されず、複数の通信端末の間で従属関係が明らかになるものであればよく、ファイルサーバとクライアント、電話呼の着信側と発信側、ネットワーク対戦ゲームにおけるゲーム開始を招待する側と招待を受ける側などであってもよい。
【0069】
また、本実施の形態では、登録されたMACアドレスとネットワーク検索結果として得られたBSSIDの照合手順において、一致するか否かで判断する例で説明したが、MACアドレスからハッシュ関数など任意の演算によって算出される識別子とBSSIDが一致するか否かで判断してよい。これにより、BSSIDからMACアドレスを推定することが困難となり、意図しない外部端末のアドホックネットワークへの参加や、無線端末の成りすましを防ぐ効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、通信中に無線エリア圏外に移動した場合であっても、事前に識別情報や鍵情報を登録する操作を要することなく、アドホックモードでの再接続を行い、迅速、かつ安全に通信を継続することができるという効果を有し、携帯電話端末やパーソナルコンピュータ、PDA、携帯ゲーム機など無線通信機能を有する携帯端末等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の一実施の形態に係る無線通信端末を用いた無線通信システムの構成の一例を示す図
【図2】本発明の上記実施の形態に係る無線通信端末を用いた無線通信システムの構成の一例を示す図
【図3】本発明の上記実施の形態に係る無線通信端末の概略構成を示すブロック図
【図4】本発明の上記実施の形態に係る無線通信端末の無線再接続手順を説明するためのフローチャート
【図5】本発明の上記実施の形態に係るサーバ機能を有する無線通信端末の無線再接続手順を説明するためのフローチャート
【図6】本発明の上記実施の形態に係るサーバ機能を有する無線通信端末の無線再接続手順のうちのデータ送受手順を説明するためのフローチャート
【符号の説明】
【0072】
11 通信部
12 端末識別子記憶部
13 リンク切断検出部
14 無線制御部
15 ネットワーク検索部
16 識別子照合部
17 サーバ制御部
100 無線通信システム
101、102 無線通信端末
103 無線アクセスポイント
104、107 無線エリア
105、106、108 通信リンク
110 外部端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線基地局と通信を行う基地局通信と他の無線通信端末と直接通信を行う端末間通信を行う無線通信端末において、
前記基地局通信を介して接続された外部通信端末の端末識別子を記憶する端末識別子記憶手段と、
前記基地局通信の切断を検出する基地局通信切断検出手段と、
前記端末間通信を行う他の無線通信端末を検索するネットワーク検索手段と、
前記ネットワーク検索手段で発見された前記他の無線通信端末の無線識別子と前記記憶された外部通信端末の端末識別子とを照合する識別子照合手段と、
前記識別子照合手段の照合結果が一致する場合に、前記ネットワーク検索手段で発見された前記他の無線通信端末に接続する無線制御手段と、
を備えた無線通信端末。
【請求項2】
前記無線制御手段は、前記ネットワーク検索手段で発見された前記他の無線通信端末の無線識別子が前記記憶された外部通信端末の端末識別子と一致しない場合に、当該無線通信端末の端末識別子を無線識別子とする端末間通信を構築する請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項3】
前記無線制御手段は、前記他の無線通信端末からの端末間通信の接続要求を受信したときに、前記識別子照合手段は前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とを照合し、前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とが一致しない場合に、前記接続要求を拒否する請求項2に記載の無線通信端末。
【請求項4】
前記外部通信端末からの機能要求に対して応答を送信するサーバ機能の動作状態を制御するサーバ制御手段を備え、
前記無線制御手段は、前記基地局通信切断検出手段が基地局通信の切断を検出したときに、前記サーバ機能が有効である場合には当該無線通信端末の端末識別子を無線識別子とする端末間通信を構築し、前記サーバ機能が無効である場合には端末間通信を検索する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の無線通信端末。
【請求項5】
前記サーバ制御手段は、前記他の無線通信端末からの機能要求を受信したときに、前記記憶された前記外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とを照合し、前記外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子が一致しない場合に、前記機能要求を拒否する請求項4に記載の無線通信端末。
【請求項6】
無線基地局と通信を行う基地局通信と他の無線通信端末と直接通信を行う端末間通信を行う無線通信端末の無線通信方法において、
前記基地局通信を介して接続された外部通信端末の端末識別子を記憶する工程と、
前記基地局通信の切断を検出する工程と、
前記端末間通信を行う他の無線通信端末を検索する工程と、
前記他の無線通信端末を検索する工程で発見された前記他の無線通信端末の無線識別子と前記記憶された外部通信端末の端末識別子とを照合する工程と、
前記照合する工程での照合結果が識別子一致する場合に、前記発見された他の無線通信端末に接続する工程と、
を備えた無線通信方法。
【請求項7】
前記発見された前記他の無線通信端末の無線識別子が前記記憶された外部通信端末の端末識別子と一致しない場合に、当該無線通信端末の端末識別子を無線識別子とする端末間通信を構築する工程を備えた請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記他の無線通信端末からの端末間通信の接続要求を受け付ける工程と、
前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とを照合する工程と、
前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とが一致しない場合に、前記接続要求を拒否する工程と、
を備えた請求項7に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記外部通信端末からの機能要求に対して応答を送信するサーバ機能の動作状態を制御する工程と、
前記サーバ機能の動作状態を確認する工程と、
前記サーバ機能が有効である場合には当該無線通信端末の端末識別子を無線識別子とする端末間通信を構築する工程と、
前記サーバ機能が無効である場合には端末間通信を検索する工程と、
を備えた請求項6乃至請求項8に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記他の無線通信端末からの機能要求を受信する工程と、
前記記憶された外部通信端末の端末識別子と前記他の無線通信端末の端末識別子とを照合する工程と、
前記外部通信端末の端末識別子が前記他の無線通信端末の端末識別子が一致しない場合に、前記機能要求を拒否する工程と、
を備えた請求項9に記載の無線通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−171409(P2009−171409A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−9171(P2008−9171)
【出願日】平成20年1月18日(2008.1.18)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】