説明

無線通信装置のグループと同時に通信するための装置、システム及び方法

幾つかの実施例には、無線通信装置のグループと同時に通信するための装置、システム及び/又は方法がある。例えば、装置は、無線通信媒体を介して複数の無線通信装置の少なくとも1つのグループと通信する無線通信ユニットを有する。無線通信ユニットは、無線通信ユニットが2又はそれ以上の異なる無線通信伝送をグループの2又はそれ以上の通信装置へ夫々同時に送信する時間期間に、無線通信媒体をリザーブする。他の実施形態についても記載及び請求される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
空間分割多重アクセス(Spatial Division Multiple Access)(SDMA)通信方式は、無線通信装置と複数の他の無線通信装置との間の通信のために実施されてよい。無線通信装置は、アンテナの組み合わせにより略同時に異なる信号を送信することによって、ダウンリンクSDMA伝送を送信してよい。複合伝送信号は、複数の無線通信装置によって受信される異なる信号が同じ周波数で実質的に異なる方向において送信されることをもたらす。
【0002】
無線通信装置は、複数の他の無線通信装置からの異なる信号を含むアップリンクSDMA伝送を受信してよい。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【図1】幾つかの実施例に従うシステムの略ブロック図である。
【図2】幾つかの実施例に従う、無線通信装置と他の無線通信装置のグループとの間の送信のシーケンスの略図である。
【図3】幾つかの実施例に従う、無線通信装置と他の無線通信装置のグループとの間の送信の他のシーケンスの略図である。
【図4】幾つかの実施例に従う、無線通信装置のグループと同時に通信する方法の略フローチャートである。
【図5】幾つかの実施例に従う製品の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
例示の簡単さ及び明りょうさのために、図中に示される要素は必ずしも実寸通りではない。例えば、幾つかの要素の寸法は、提示の明りょうさのために、他の要素に対して誇張されることがある。さらに、参照符号は、対応する又は同じ要素を示すために図間で繰り返し用いられることがある。
【0005】
以下の詳細な記載では、多数の具体的な詳細が、幾つかの実施形態の完全な理解を提供するために説明されている。なお、当業者には当然に、幾つかの実施形態は、それらの具体的な詳細によらずに実施されてよい。他の場合において、従来の方法、プロシージャ、コンポーネント、ユニット及び/又は回路は、議論を不明りょうにしないように詳細には記載されていない。
【0006】
例えば、「処理する」(processing)、「計算する」(computing)、「計算する」(calculating)、「確立する」(establishing)、「分析する」(analyzing)、「確認する」(checking)等の語を用いる本願における議論は、コンピュータのレジスタ及び/又はメモリ内の、物理的な(例えば、電子的な)量として表されるデータを、コンピュータのレジスタ及び/又はメモリ、及び/又は演算及び/又は処理を実行する命令を記憶することができる他の情報記憶媒体内の、物理的な量として同様に表される他のデータへと処理及び/又は変換するコンピュータ、コンピュータプラットフォーム、コンピュータシステム、あるいは他の電子計算装置の演算及び/又は処理に言及してよい。
【0007】
本願で使用される語「複数」及び「多数」(plurality、a plurality)は、例えば、「多数」(multiple)又は「2又はそれ以上(2以上)」(two or more)を含む。例えば、「複数の事項」は2又はそれ以上の事項を含む。
【0008】
幾つかの実施形態は、様々な装置及びシステム、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、携帯型コンピュータ、携帯機器、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)装置、携帯型PDA装置、オンボード装置、オフボード装置、複合型装置、車両用装置、非車両用装置、モバイル又はポータブル装置、コンシューマ装置、非モバイル又は非ポータブル装置、無線通信局、無線通信装置、無線アクセスポイント(AP)、有線又は無線ルータ、有線又は無線モデム、ビデオ装置、オーディオ装置、オーディオ−ビデオ(A/V)装置、セットトップボックス(STB)、ブルーレイディスク(BD)プレーヤ、BDレコーダ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、高精細(HD)DVDプレーヤ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダ、パーソナルビデオレコーダ(PVR)、ブロードキャストHDレシーバ、ビデオソース、オーディオソース、ビデオシンク、オーディオシンク、ステレオチューナ、ブロードキャスト無線受信器、フラットパネルディスプレイ、パーソナルメディアプレーヤ(PMP)、デジタルビデオカメラ(DVC)、デジタルオーディオプレーヤ、スピーカ、オーディオ受信器、オーディオ増幅器、ゲーム機器、データソース、データシンク、デジタルスチルカメラ(DSC)、有線又は無線ネットワーク、無線エリアネットワーク、無線ビデオエリアネットワーク(WVAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、無線PAN(WPAN)、既存のIEEE802.11(IEEE802.11−1999:Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specification)、802.11a、802.11b、802.11g、802.11h、802.11j、802.11n、802.11タスクグループアド(task group ad)(TGad)、802.16、802.16d、802.16e、802.16f標準規格及び/又はその将来のバージョン及び/又は派生物に従って動作する装置及び/又はネットワーク、既存のワイヤレス・ギガビット・アライアンス(Wireless-Gigabit-Alliance)(WGA)及び/又はWirelessHD仕様及び/又はその将来のバージョン及び/又は派生物に従って動作する装置及び/又はネットワーク、上記のネットワークの一部であるユニット及び/又は装置、単一方向及び/又は双方向無線通信システム、セルラー無線電話通信システム、セルラー電話、無線電話、パーソナルコミュニケーションシステム(PCS)装置、無線通信装置を組み込むPDA装置、モバイル又はポータブル全地球測位システム(GPS)装置、GPS受信器若しくはトランシーバ又はチップを組み込む装置、RFID素子又はチップを組み込む装置、多入力多出力(MIMO)トランシーバ又は装置、単入力多出力(SIMO)トランシーバ又は装置、多入力単出力(MISO)トランシーバ又は装置、1以上の内部アンテナ及び/又は外部アンテナを有する装置、デジタルビデオブロードキャスト(DVB)装置又はシステム、マルチスタンダード無線装置又はシステム、有線又は無線携帯機器(例えば、BlackBerry、Palm Treo)、無線アプリケーションプロトコル(WAP)装置、等とともに、使用されてよい。
【0009】
幾つかの実施形態は、1以上のタイプの無線通信信号及び/又はシステム、例えば、無線周波数(RF)、赤外線(IR)、周波数分割多重化(FDM)、直交FDM(OFDM)、時分割多重化(TDM)、時分割多重アクセス(TDMA)、拡張TDMA(E−TDMA)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張GPRS、符号分割多重アクセス(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA)、CDMA2000、シングルキャリアCDMA、マルチキャリアCDMA、マルチキャリア変調(MDM)、離散マルチトーン(DMT)、ブルートゥース、全地球測位システム(GPS)、Wi−Fi、Wi−MAX、ZigBee、超広帯域(UWB)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、2G、2.5G、3G、3.5G、GSM(登録商標)用エンハンスドデータレート(EDGE)エボリューション、等とともに、使用されてよい。他の実施形態は、様々な他の装置、システム及び/又はネットワークにおいて使用されてよい。
【0010】
本願で使用される語「無線装置」(wireless device)は、例えば、無線通信可能な装置、無線通信可能な通信装置、無線通信可能な通信局、無線通信可能なポータブル又は非ポータブル装置、等を含む。幾つの実施例において、無線装置は、コンピュータと一体化される周辺機器、又はコンピュータに取り付けられる周辺機器を含んでも又は含まなくてもよい。幾つかの実施例において、語「無線装置」は任意に無線サービスを含んでよい。
【0011】
2以上の異なる無線通信装置への送信及び/又は2以上の無線通信装置からの受信を参照して本願で使用される語「略同時に」(substantially simultaneously)は、夫々の送信及び/又は受信の少なくとも一部が同時に起こる2以上の伝送の送信及び/又は受信に言及してよいが、異なる送信及び/又は受信が同時に開始及び/又は終了しなければならないことを示唆するわけではない。
【0012】
幾つかの実施例は、適切な有限範囲又は短距離の無線通信ネットワーク、例えば、無線エリアネットワーク、ピコネット(piconet)、WPAN、WVAN、等とともに、使用されてよい。他の実施形態は、あらゆる他の適切な無線通信ネットワークとともに使用されてよい。
【0013】
幾つかの実施例は、60GHzの周波数帯域にわたって通信する無線通信ネットワークとともに使用されてよい。なお、他の実施形態は、あらゆる他の適切な無線通信周波数バンド、例えば、極超短波(EHF)帯域(ミリメートル波(ミリ波)周波数帯域)(例えば、30GHzから300GHzの間の周波数帯域内の周波数帯域)、WLAN周波数帯域、WPAN周波数帯域、IEEE802.11、IEEE802.11TGad及び/又はWGA仕様に従う周波数帯域、等を用いて、実施されてよい。
【0014】
ここで、図1を参照する。図1は、幾つかの実施例に従うシステム100のブロック図を概略的に表す。
【0015】
図1において示されるように、幾つかの実施例において、システム100は、コンテンツデータ、情報及び/又は信号を無線通信媒体を介して、例えば、1又はそれ以上の適切な無線通信リンク(例えば、無線チャネル、IRチャネル、RFチャネル、無線フィデリティ(Wi−Fi)チャネル、等)を介してやり取りすることができる1又はそれ以上の無線通信装置、例えば、無線通信装置102、104、106、107及び/又は108を含む無線通信ネットワークを含んでよい。システム100の1又はそれ以上の要素は、任意に、あらゆる適切な有線通信リンクにわたる通信が可能であってよい。
【0016】
幾つかの実施例において、無線通信装置102、104、106、107及び/又は108は、例えば、PC、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、携帯型コンピュータ、携帯機器、PDA装置、携帯型PDA装置、オンボード装置、オフボード装置、複合型装置(例えば、携帯電話機能をPDA装置機能と組み合わせたもの)、コンシューマ装置、車両用装置、非車両用装置、モバイル又はポータブル装置、非モバイル又は非ポータブル装置、携帯電話、PCS装置、無線通信装置を組み込むPDA装置、モバイル又はポータブルGPS装置、DVB装置、比較的小さなコンピュータ装置、非デスクトップ型コンピュータ、CSLL(Carry Small Live Large)装置、ウルトラモバイル装置(UMD)、ウルトラモバイルPC(UMPC)、モバイルインターネット装置(MID)、オリガミ(Origami)装置又はコンピュータ装置、DCC(Dynamically Composable Computing)、コンテクスト・アウェア(context-aware)装置、ビデオ装置、オーディオ装置、A/V装置、STB、BDプレーヤ、BDレコーダ、DVDプレーヤ、HD DVDプレーヤ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダ、PVR、ブロードキャストHD受信器、ビデオソース、オーディオソース、ビデオシンク、オーディオシンク、ステレオチューナ、ブロードキャスト無線受信器、フラットパネルディスプレイ、PMP、DVC、デジタルオーディオプレーヤ、スピーカ、オーディオ受信器、ゲーム機器、オーディオ増幅器、データソース、データシンク、DSC、メディアプレーヤ、スマートフォン、テレビ受像機、音楽プレーヤ、等を含んでよい。
【0017】
幾つかの実施例において、無線通信装置102は、例えば後述されるように無線通信装置104、106、107及び/又は108、あるいは1又はそれ以上の無線通信装置との無線通信を実行するよう、無線通信ユニット112を有してよい。無線通信装置102は、例えば、プロセッサ114、入力ユニット116、出力ユニット118、メモリユニット120、及び記憶ユニット122のうち1又はそれ以上をさらに有してよい。無線通信装置102は、任意に、他の適切なハードウェアコンポーネント及び/又はソフトウェアコンポーネントを有してよい。実施例において、無線通信装置102のコンポーネントの幾つか又は全ては、共通の筐体又はパッケージングに入れられてよく、1又はそれ以上の有線又は無線リンクを用いて相互接続され又は任意に関連付けられてよい。他の実施形態では、無線通信装置102のコンポーネントは、複数の又は別々の装置の間で分配されてよい。
【0018】
プロセッサ114は、例えば、中央演算処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、1又はそれ以上のプロセッサコア、シングルコア・プロセッサ、デュアルコア・プロセッサ、多重コア・プロセッサ、マイクロプロセッサ、ホストプロセッサ、コントローラ、複数のプロセッサ又はコントローラ、チップ、マイクロチップ、1又はそれ以上の回路、回路構成、論理ユニット、集積回路(IC)、特定用途向けIC(ASIC)、あるいは、あらゆる他の適切な多目的の又は特定のプロセッサ又はコントローラを含む。プロセッサ114は、例えば、無線通信装置102のオペレーティングシステム(OS)の、及び/又は1以上の適切なアプリケーションの命令を実行する。
【0019】
入力ユニット116は、例えば、キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、トラックボール、スタイラス、マイクロフォン、又は他の適切なポインティング装置若しくは入力装置を含む。出力ユニット118は、例えば、モニタ、スクリーン、フラットパネルディスプレイ、陰極線管(CRT)ディスプレイユニット、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、プラズマディスプレイユニット、1以上のオーディオスピーカ又はイヤフォン、あるいは、他の適切な出力装置を含む。
【0020】
メモリユニット120は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出専用メモリ(ROM)、動的RAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、非揮発性メモリ、キャッシュメモリ、バッファ、ショートターム・メモリユニット、ロングターム・メモリユニット、又は他の適切なメモリユニットを含む。記憶ユニット122は、例えば、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)ドライブ、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、又は他の適切なリムーバブル若しくは非リムーバブル記憶ユニットを含む。メモリユニット120及び/又は記憶ユニット122は、例えば、無線通信装置102が持つデータを記憶してよい。
【0021】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、例えば、無線通信信号、RF信号、フレーム、ブロック、伝送ストリーム、パケット、メッセージ、データ項目及び/又はデータを送信及び/又は受信することができる1以上の無線送信器、受信器及び/又はトランシーバを含む。例えば、無線通信ユニット112は、無線ネットワークインターフェースカード(NIC)等の一部を有してよく、又はその一部であってよい。
【0022】
無線通信ユニット112は、1又はそれ以上のアンテナ124を有してよく、あるいは、アンテナ124と関連付けられてよい。アンテナ124は、例えば、内部及び/又は外部RFアンテナ、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、無指向性アンテナ、エンドフェッド(end fed)アンテナ、円偏波(circularly polarized)アンテナ、マイクロストリップアンテナ、ダイバーシティアンテナ、又は無線通信信号、ブロック、フレーム、伝送ストリーム、パケット、メッセージ及び/又はデータを送信及び/又は受信するのに適した他のタイプのアンテナを含んでよい。
【0023】
幾つかの実施例において、システム100の無線通信装置は、何らかの適切なアクセス方式、例えば、適切なコンテンションに基づくアクセス方式(例えば、ランダムアクセス方式)に従う無線通信媒体110を介して通信してよい。例えば、システム100は、無線ネットワーク、例えば、中央調整(central coordination)を必要とすることなしに1以上の他のネットワークとの共存を可能にするために、ランダムアクセス方式に従って動作することができる無線ネットワーク、例えば、無許可の周波数帯域を介して通信する無線ローカルエリアネットワーク(LAN)を含んでよい。コンテンションに基づく方式は、例えば、IEEE802.11標準規格及び/又はあらゆる他の適切な標準規格に従う何らかの適切なキャリアセンス多重アクセス(CSMA)方式、例えば、何らかの適切なコリジョン回避機構付きCSMA(CSMA/CA)を含んでよい。
【0024】
幾つかの実施例において、システム100の少なくとも1つの無線通信装置、例えば、無線通信装置102は、アクセスポイント(AP)、制御ポイント(CP)、基地局(BS)又はあらゆる適切なコーディネータ若しくはコントローラ(例えば、IEEE802.11及び/又はWGA仕様によって定義されるもの)の機能を実行してよい。
【0025】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、システム100の2以上の他の装置へ伝送を同時に送信すること及び/又はシステム100の2以上の他の装置から伝送を同時に受信することが可能であってよい。
【0026】
幾つかの実施形態において、無線通信ユニット112は、空間分割多重アクセス(SDMA)通信を実行することが可能であってよい。例えば、無線通信ユニット112は、アンテナ124を介して略同時に異なる信号を送信することによってダウンリンクSDMA伝送を送信してよく、それにより、複合伝送信号は、システム100の2以上の他の無線通信装置によって受信されるよう意図される異なった信号が同じ周波数で実質的に異なる方向において送信されることをもたらす。
【0027】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、システム100の2以上の他の装置からの異なった信号を含むアップリンクSDMA伝送を受信してよい。
【0028】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、例えば以下で詳細に記載されるように、システム100の複数の無線通信装置の少なくとも1つのグループ130と媒体110を介して通信してよい。
【0029】
幾つかの実施例において、グループ130は、複数の無線通信装置、例えば、無線通信装置104、106及び/又は107を有してよい。これらの無線通信装置は、無線通信ユニット112との同時のダウンリンク及び/又はアップリンク無線通信に適している。例えば、グループ130は、例えば後述されるように、無線通信ユニット112との、例えば装置102へのアップリンク方向及び/又は装置102からのダウンリンク方向における単一方向の、及び/又は双方向の通信に適した装置のSDMAグループを含んでよい。
【0030】
幾つかの実施例において、グループ130の無線通信装置は、何らかの適切な基準、例えば、1又はそれ以上のトラフィック仕様(TSPEC)要件(例えば、サービス品質(QoS)要求、帯域幅要求、トラフィックパターン要求、等)及び/又はあらゆる他の適切な要件及び/又はパラメータに従って、例えば無線通信ユニット112によって、グループにまとめられてよい。
【0031】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、アド・トラフィック・ストリーム(Add Traffic Stream)(ADDTS)リクエストフレームの一部として無線通信装置104、106及び/又は107に対応するTSPEC情報を受信することが可能であってよい。無線通信装置から受信されるADDRSフレームは、適切なTSPEC情報エレメント(Information Element)(IE)及び/又はフィールドを含んでよく、これらは、無線通信装置に対応するTSPEC情報を含んでよい。他の実施形態では、無線通信ユニット112は、あらゆる他の適切なフレーム及び/又は通信の一部として、及び/又はあらゆる他の適切なフォーマットにおいて、TSPEC情報を受信してよい。
【0032】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112によって受信される無線通信装置に対応するTSPEC情報は、無線通信装置と無線通信ユニット112との間のトラフィックフローを定義するトラフィックフロー情報を含んでよい。無線通信装置に対応するTSPEC情報は、例えば、トラフィックフローのトラフィックパターン、トラフィックフローのQoS、及び/又はトラフィックフローのあらゆる他の一連の要求、パラメータ、特性及び/又は期待値のうち1又はそれ以上を含んでよい。例えば、無線通信ユニット112は、無線通信装置104と無線通信ユニット112との間のトラフィックフローを定義するトラフィックフロー情報(例えば、トラフィックパターン及び/又はQoSを含む無線通信装置104からの第1のADDRSフレーム)、無線通信装置106と無線通信ユニット112との間のトラフィックフローを定義するトラフィックフロー情報(例えば、トラフィックパターン及び/又はQoSを含む無線通信装置106からの第2のADDRSフレーム)、及び/又は無線通信装置107と無線通信ユニット112との間のトラフィックフローを定義するトラフィックフロー情報(例えば、トラフィックパターン及び/又はQoSを含む無線通信装置107からの第3のADDRSフレーム)を受信してよい。
【0033】
幾つかの実施例において、無線通信装置から無線通信ユニット112によって受信されるTSPEC情報は、無線通信装置と無線通信ユニット112との間のトラフィックフローの方向性を含んでよい。トラフィックフローの方向性は、例えばトラフィックフローのトラフィックパターンに基づき、決定されてよい。例えば、トラフィックフローの方向性は、例えば無線通信装置から無線通信ユニット112へのアップリンク伝送を含むアップリンク・トラフィックフロー、例えば無線通信ユニット112から無線通信装置へのダウンリンク伝送を含むダウンリンク・トラフィックフロー、又は例えばアップリンク伝送及びダウンリンク伝送の両方を含む双方向トラフィックフローを含んでよい。
【0034】
幾つかの実施例において、トラフィックフローのQoSは、例えば、一定レベルの性能を保証するトラフィックフローの優先タイプを表すQoSパラメータを含んでよい。トラフィックフローの優先タイプは、例えば所定の優先タイプの組から、選択されてよい。一例において、トラフィックフローのQoSは、例えば802.11標準規格及び/又はあらゆる他の適切な標準規格によって定義されるような、4つの所定の優先タイプ(例えば、ビデオ優先タイプ、オーディオ(音声)優先タイプ、ベストエフォート(best effort)優先タイプ及びバックグラウンド優先タイプ)の組から選択されてよい。
【0035】
幾つかの実施例において、無線通信装置に対応するトラフィックフローは、例えばトラフィックフローが時間依存のトラフィックフロー(例えば、ビデオ及び/又は音声データを含む。)を含む場合には、アイソクロノス(isochronous)トラフィックフローとして、及び/又は、例えばトラフィックフローが時間に依存しない場合(例えば、トラフィックフローがビデオ又は音声データを含まない場合)には、非同期トラフィックフローとして、分類されてよい。
【0036】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、無線通信装置104、106及び/又は107に対応するトラフィックフローの分類及び/又は方向性に基づき、無線通信装置104、106及び/又は107を1又はそれ以上のグループ(例えば、グループ130を含む。)へ割り当ててよい。
【0037】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、無線通信装置104、106及び/又は107をアップリンク・アイソクロノスグループ、ダウンリンク・アイソクロノスグループ、双方向アイソクロノスグループ、及び/又は双方向非同期グループへ割り当ててよい。他の実施形態では、無線通信ユニット112は、無線通信装置104、106及び/又は107をその他の適切なグループへ割り当ててよい。
【0038】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、無線通信装置104、106及び107の中の無線通信装置を、例えば、その無線通信装置に対応するTSPEC情報がビデオ及び音声データのうち少なくとも1つを含むアップリンク・トラフィックパターンを表す場合には、アップリンク・アイソクロノスグループへ割り当ててよい。無線通信ユニット112は、無線通信装置を、その無線通信装置に対応するTSPEC情報がビデオ及び音声データのうち少なくとも1つを含むダウンリンク・トラフィックパターンを表す場合には、ダウンリンク・アイソクロノスグループへ割り当ててよい。無線通信ユニット112は、無線通信装置を、その無線通信装置に対応するTSPEC情報がビデオ及び音声データのうち少なくとも1つを含む双方向トラフィックパターンを表す場合には、双方向アイソクロノスグループへ割り当ててよい。且つ/あるいは、無線通信ユニット112は、無線通信装置を、その無線通信装置に対応するTSPEC情報が他のトラフィックパターンを表す場合には、双方向非同期グループへ割り当ててよい。
【0039】
幾つかの実施形態は、無線通信装置をその無線通信装置に対応するTSPEC情報に基づくグループへ割り当てることに関して本願では記載されているが、他の実施形態は、あらゆる他の適切な基準に基づくグループへ割り当てられる1又はそれ以上の無線通信装置を含んでよい。
【0040】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、無線通信装置104、106及び107をグループ130へ割り当て、無線通信装置104、106及び/又は107へグループ130を定義する及び/又はグループ130に関連する適切なグループ割当情報を提供してよい。
【0041】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、グループ130へ無線通信アドレス(「グループアドレス」又は「マルチキャストアドレス」とも呼ばれる。)を割り当ててよい。グループ130へ割り当てられるグループアドレスは、例えば、無線通信ユニット112によって制御及び/又は管理される基本サービスセット(Basic-Service-Set)(BSS)及び/又はシステム100内で一様に割り当てられうる適切なメディアアクセスコントロール(Media-Access-Control)(MAC)アドレスを含んでよい。
【0042】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、例えば、何らかの適切な伝送、フレーム及び/又はパケットを用いて、グループ130へ割り当てられるグループアドレスを無線通信装置104、106及び/又は107に知らせてよい。例えば、無線通信ユニット112は、1又はそれ以上のユニキャストフレーム(例えば、無線通信装置104へアドレッシングされる第1のグループ割り当てフレーム、無線通信装置106へアドレッシングされる第2のグループ割り当てフレーム、及び/又は無線通信装置107へアドレッシングされる第3のグループ割り当てフレーム)を無線通信装置104、106及び/又は107へ送信してよい。第1、第2及び第3のグループ割り当てフレームは、例えば、グループ130のグループアドレスを含んでよい。
【0043】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、無線通信装置104、106及び/又は107が無線通信ユニット112からの伝送に応答する順序を、例えば何らかの適切な基準に基づき、決定してよい。それにより、無線通信装置104、106及び107は、例えば後述されるように、重なり合わない時間期間の間に応答することができる。例えば、無線通信ユニット112は、無線通信装置106が、無線通信ユニット112からの伝送後の第1のオフセット時間に無線通信ユニット112からの伝送に応答し、無線通信装置104が、無線通信ユニット112からの伝送後の第1のオフセット時間よりも長い第2のオフセット時間に無線通信ユニット112からの伝送に応答し、及び/又は無線通信装置107が、無線通信ユニット112からの伝送後の第2のオフセット時間よりも長い第3のオフセット時間に無線通信ユニット112からの伝送に応答する、と決定してよい。第2及び第1のオフセット時間の間の差、及び/又は第3及び第2のオフセット時間の間の差は、例えば、無線通信装置104、106及び107が重なり合わない期間の間に応答することができるよう、無線通信装置104及び/又は106からの応答の存続期間に少なくとも等しくなりうる。
【0044】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、例えばグループ割り当てフレームにおいて、必要とされる順序のインジケーションを含んでよい。例えば、グループ割り当てフレームは、例えば適切な関連性識別子(Association Identifiers)(AIDs)及び/又は適切なMACアドレスの形で、必要とされる順序に従って無線通信装置104、106及び107を表す値を含んでよい。例えば、グループ割り当てフレームは、例えば、無線通信装置106が無線通信装置104からの応答よりも前に無線通信ユニット112に応答し、次いで、無線通信装置104が無線通信装置107からの応答よりも前に無線通信ユニット112に応答する場合に、無線通信装置106のMACアドレスを表す値と、その後に続く、無線通信装置104のMACアドレスを表す値と、その後に続く、無線通信装置107のMACアドレスを表す値とを含んでよい。
【0045】
幾つかの実施例において、無線通信装置104、106及び/又は107は夫々、必要とされる順序のインジケーションに基づき、無線通信ユニット112に応答すべき順序を決定してよい。
【0046】
幾つかの実施形態において、無線通信装置104、106及び/又は107は、例えば、無線通信装置104、106及び/又は107が応答の送信をスケジューリングすることを可能にして、無線通信ユニット112がそれらの応答を受信することができるようにするために、無線通信ユニット112からの伝送のデータレートと等しいデータレートで応答を送信してよい。
【0047】
他の実施形態において、無線通信装置104、106及び/又は107は、無線通信ユニット112との通信のための選択された所定のデータレートで応答を送信してよい。一例において、無線通信装置104、106及び/又は107は、システム100における通信のために実施されるデータレートの所定の組(例えば、802.11標準規格によって定義されるBSSBasicRateSet)から選択されるデータレートで応答を送信してよい。例えば、無線通信装置104、106及び/又は107は、無線通信ユニット112から受信される直前のフレームのレート以下であるBSSBasicRateSetの最大データレートで応答を送信してよい。
【0048】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、例えば、グループ130を定義する及び/又はグループ130に関連する情報を無線通信装置104、106及び/又は107に直接提供することなしに、無線通信装置104、106及び/又は107をグループ130へ割り当ててよい。この例に従って、無線通信ユニット112は、ダウンリンク伝送をグループ130の装置へ同時に送信してよい。一方、例えばグループ130の無線通信装置のうち1又はそれ以上がアップリンクSDMA伝送を無線通信ユニット112へ送信することを求められず及び/又は送信することができない場合に、1又はそれ以上の無線通信装置はグループ130内の他の装置への同時の伝送に気付かなくてよい。例えば、無線通信ユニット112は、ダウンリンクSDMA伝送を無線通信装置(例えば、装置107)へ送信してよく、一方、その無線通信装置は、例えば無線通信装置107がアップリンクSDMA伝送を無線通信ユニット112へ送信することを求められず及び/又は送信することができない場合に、ダウンリンク伝送がダウンリンクSDMA伝送であるという事実に気付かなくてよい。
【0049】
幾つかの実施例において、例えば後述されるように、無線通信ユニット112は、無線通信ユニット112が2又はそれ以上の異なる無線通信伝送をグループ130の2又はそれ以上の無線通信装置へ夫々同時に送信する時間期間に、無線通信媒体110をリザーブしてよい。
【0050】
ここで、図2を参照する。図2は、幾つかの実施例に従って、無線通信装置(例えば、無線通信装置102(図1)及び/又は無線通信ユニット112(図1))と他の無線通信装置のグループ(例えば、グループ130(図1))との間の送信のシーケンスを概略的に表す。
【0051】
図2において示されるように、時間線202は、無線通信装置(例えば、無線通信ユニット112(図1))による送信を含み、時間線204は、グループの第1の無線通信装置(例えば、無線通信装置104(図1))による送信を含み、時間線206は、グループの第2の無線通信装置(例えば、無線通信装置106(図1))による送信を含み、時間線208は、グループの第3の無線通信装置(例えば、無線通信装置107(図1))による送信を含む。
【0052】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、無線通信ユニット112(図1)が2又はそれ以上の異なる無線通信伝送214をグループ130の2又はそれ以上の無線通信装置へ夫々同時に送信する少なくとも時間期間215に、無線通信媒体110(図1)をリザーブしてよい。
【0053】
幾つかの実施例において、伝送214は、無線通信装置104、106及び/又は107によって夫々受信されるDATA1、DATA2及びDATA3によって表される3つの異なるデータパケット、例えば、3つのアグリゲート(aggregate)MACプロトコルデータユニット(AMPDU)を含むSDMA伝送の一部として送信されてよい。一例において、3つのデータパケットDATA1、DATA2及びDATA3は、異なった長さのデータパケットを含んでよい。この例に従って、リザーブされる存続期間215は、少なくとも、最も長いデータパケットの長さに対応してよい。
【0054】
幾つかの実施例において、リザーブされる時間期間215は、例えば以下で記載されるように、少なくとも、伝送214及び/又は伝送214に関連する何らかの1以上のアップリンク及び/又はダウンリンク伝送、例えば、伝送214の受信を確認及び/又は了解するための1以上のアップリンク及び/又はダウンリンク伝送の伝送存続期間を含んでよい。
【0055】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、少なくとも1つの送信要求(Request-To-Send)(RTS)パケット219をグループ130(図1)の1又はそれ以上の無線通信装置へ送信することによって、第1のリザベーションスキーム212に従って媒体110(図1)をリザーブしてよい。RTSパケット219は、リザーブされる時間期間215に対応する存続期間値を含んでよい。例えば、RTSパケット219の存続期間フィールドは、リザーブされる時間期間215に対応する値を含めるよう無線通信ユニット112(図1)によって設定されてよい。
【0056】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、グループ130(図1)の無線通信装置へアドレッシングされるRTSパケット219を送信してよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように無線通信装置104、106及び/又は107にグループアドレスを知らせた後に、グループ130へ割り当てられるグループアドレスを含むRTSパケット219を送信してよい。
【0057】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、例えば、RTSパケット219に応答して、グループ130(図1)の1又はそれ以上の無線通信装置から1又はそれ以上の送信許可(Clear-To-Send)(CTS)パケットを受信してよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、無線通信装置104(図1)からの第1のCTSパケット222と、無線通信装置106(図1)からの第2のCTSパケット224とを受信してよい。図2において示されるように、一例において、無線通信ユニット112(図1)は、グループ130(図1)の1又はそれ以上の無線通信装置から(例えば、無線通信装置107(図1)から)は、例えばコリジョン、干渉及び/又はその他の理由のために、CTSパケットを受信できない。
【0058】
図2において示されるように、幾つかの実施例において、CTSパケット222及び224は、略同時に無線通信装置104及び106(図1)によって送信されてよく、且つ/あるいは、CTSパケット222及び224は、例えば、無線通信装置104及び/又は106がアップリンクSDMA伝送をサポートする場合に、無線通信ユニット112(図1)によって略同時に受信されてよい。
【0059】
幾つかの実施例において、CTSパケット222及び224は、互いに同じであってよい。例えば、無線通信装置104及び106は両方とも、共通のスクランブルSEED、例えば、RTSパケット219のスクランブルSEEDを用いて、CTSパケット222及び224を夫々生成してよい。
【0060】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、CTSパケット222及び224を受信しデコードしてよい。グループ130(図1)に属していないシステム100(図1)の無線通信装置、例えば、無線通信装置108(図1)は、CTSパケット222及び/又は224を受信してよい。CTSパケット222及び224は互いに同じであるから、無線通信装置108は、例えばパケット222及び224がマルチパス効果により得られたと仮定して、CTSパケット222及び224をデコードしてよい。
【0061】
幾つかの実施例において、CTSパケット222及び/又は224を受信するシステム100(図1)の他の無線通信装置、例えば、グループ130(図1)の無線通信装置(例えば、無線通信装置107)及び/又はグループ130(図1)に含まれない無線通信装置(例えば、無線通信装置108(図1))は、リザーブされる時間期間215の間、無線通信媒体110(図1)を介した送信の実行を回避してよい。
【0062】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、伝送214をグループ130の2又はそれ以上の無線通信装置(2又はそれ以上のアドレッシングされた装置)へ同時に送信してよい。それらの2又はそれ以上のアドレッシングされた装置は、無線通信ユニット112(図1)が2又はそれ以上のCTSパケットを夫々受信したグループ130(図1)の2又はそれ以上の無線通信装置を含んでよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)がCTSパケット222及び224を受信する場合に、無線通信ユニット112(図1)は、例えば、CTSパケットが無線通信ユニット112(図1)によって受信されなかった無線通信装置107(図1)に向けられたデータパケットDATA3を含めることなく、無線通信装置104及び106に夫々向けられたデータパケットDATA1及びDATA2を含む伝送214を送信してよい。
【0063】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、リザーブされる時間期間215に対応する存続期間値を含むデータパケット218をグループ130の無線通信装置の少なくとも1つ、例えば、無線通信装置107(図1)へ送信することによって、第2のリザベーションスキーム210に従って媒体110(図1)をリザーブしてよい。例えば、データパケット218の存続期間フィールドは、リザーブされる時間期間215に対応する値を含めるよう無線通信ユニット112(図1)によって設定されてよい。無線通信装置107(図1)は、適切な確認応答(acknowledgement)(ACK)パケット220により応答してよい。結果として、データパケット218及び/又はACK220を受信するシステム100の他の無線通信装置、例えば、グループ130(図1)の無線通信装置(例えば、無線通信装置104及び/又は106)及び/又はグループ130に含まれない無線通信装置(例えば、無線通信装置108(図1))は、リザーブされる時間期間215の間、無線通信媒体110(図1)を介した送信の実行を回避してよい。
【0064】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、伝送214をグループ130(図1)の2又はそれ以上のアドレッシングされた無線通信装置へ同時に送信してよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、無線通信装置104、106及び107へのデータパケットDATA1、DATA2及びDATA3の夫々の同時の伝送を含む伝送214を送信してよい。
【0065】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、少なくとも1つのブロックACK要求(Block-Acknowledgement-Request)(BAR)216を2又はそれ以上のアドレッシングされた装置へ送信してよい。一実施形態において、無線通信ユニット112(図1)は、2又はそれ以上のアドレッシングされた装置へダウンリンクSDMA伝送の一部としてBAR216を同時に送信してよい。他の実施形態では、無線通信ユニット112(図1)は、2又はそれ以上のアドレッシングされた装置へ夫々2又はそれ以上の別々のユニキャスト伝送の一部としてBAR216を送信してよい。
【0066】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、2又はそれ以上のアドレッシングされた装置から2又はそれ以上の夫々のブロックACK(BA)を受信してよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、無線通信ユニット112(図1)へダウンリンクSDMA伝送の一部としてBAR216を送信してよく、それに応答して、無線通信ユニット112(図1)は、無線通信装置104(図1)からBA232を、無線通信装置106(図1)からBA234を、及び/又は無線通信装置107(図1)からBA236を受信してよい。
【0067】
図2において示されるように、無線通信装置104、106及び/又は107(図1)は、アップリンクSDMA伝送を実行することが可能であってよい。例えば、図2において示されるように、CTSパケット222及び224は、略同時に無線通信装置104及び106によって送信されてよく。CTSパケット222及び224は、略同時に無線通信ユニット112(図1)によって受信されてよく、BA232、BA234及びBA236は、略同時に夫々無線通信装置104、106及び107によって送信されてよく、且つ/あるいは、BA232及び234は、略同時に無線通信ユニット112(図1)によって受信されてよい。なお、他の実施形態では、無線通信装置104、106及び/又は107からのアップリンク伝送は、例えば後述されるように、順次実行されてよい。
【0068】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、例えば無線通信装置104、106及び/又は107がSDMAアップリンク伝送をサポートしない場合に、無線通信装置104、106及び/又は107(図1)が無線通信ユニット112(図1)からの伝送に応答する順序(応答順序)を決定してよい。無線通信ユニット112は、例えば、上記のグループ割り当てフレームを用いて、無線通信装置104、106及び/又は107に応答順序を知らせてよい。他の実施形態では、無線通信装置104、106及び/又は107(図1)が無線通信ユニット112(図1)からの伝送に応答する応答順序は、あらゆる他の適切な基準及び/又は考えに従って決定され且つ/あるいは無線通信装置104、106及び/又は107(図1)へ与えられてよい。
【0069】
幾つかの実施例において、例えば応答順序に従って、無線通信装置104及び/又は106(図1)は、夫々のCTSパケット222及び224を順次送信してよく、且つ/あるいは、無線通信装置104、106及び/又は107(図1)は、夫々のBAパケット232、234及び236を順次送信してよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、CTSパケット222及び224を夫々送信するために第1の応答期間を無線通信装置104(図1)へ及び第1の応答期間に続く第2に応答期間を無線通信装置106へ割り当ててよい。例えば、第2の応答期間の開始は、CTSパケット送信及びSIFS(short-inter-frame-space)期間の総合した存続期間及び/又はその他の時間期間だけ、第1の応答期間の開始に対して遅延されてよい。然るに、無線通信装置104(図1)は、第1の応答期間の間CTSパケット222を送信してよく、無線通信装置106(図1)は、第2の時間期間の間CTSパケット224を送信してよく、それにより、CTSパケット222及び224の送信は重ならない。同様に、無線通信装置106(図1)が無線通信装置104(図1)の後に応答し、無線通信装置107(図1)が無線通信装置106(図1)の後に応答することを応答順序が定義する場合に、無線通信装置106(図1)は、BA232の送信の開始後に、例えばBA送信及びSIFSの総合した存続期間に等しいBA遅延で、BA234の送信を開始してよく、且つ/あるいは、無線通信装置107(図1)は、BA234の送信の開始後のBA遅延でBA236の送信を開始してよい。然るに、無線通信装置104、106及び/又は107(図1)は、BA232、234及び236の送信が重ならないように、BA232、234及び/又は236を順次送信してよい。
【0070】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、伝送214の1又はそれ以上において、例えば、伝送214の夫々において、伝送214の最長伝送の存続期間のインジケーションを含めてよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、データパケットDATA1、DATA2及びDATA3の中で最も長いものの存続期間のインジケーションを、データパケットDATA1、DATA2及びDATA3の夫々に含めてよい。一例において、伝送214はAMPDUを含み、無線通信ユニット112(図1)は、AMPDUの夫々1つにおいて、例えばL−SIGフィールドにおいて、最長のAMPDUの存続期間のインジケーションを含めてよい。然るに、無線通信装置104、106及び107(図1)の夫々は、伝送214が終了する時を決定してよい。伝送214の終了時に、無線通信装置104、106及び/又は107(図1)は、例えばBAR216を受信する必要なしに、BA232、234及び/又は236を夫々送信してよい。無線通信装置104、106及び/又は107(図1)は、上述されたように、例えばアップリンクSDMAがサポートされる場合には、同時に、あるいは、例えばアップリンクSDMAがサポートされない場合には、順次的に、BA232、234及び/又は236を夫々送信してよい。
【0071】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、グループ130(図1)の一部の無線通信装置(例えば、選択された装置)にのみ向けられた拡張(Extended)RTS(ERTS)の形で、RTSパケット219を送信してよい。例えば、選択された装置へのトラフィックを無線通信ユニット112(図1)はバッファリングしている。また、ERTSパケットは、選択された装置の応答順序を示してよい。然るに、無線通信ユニット112(図1)は、例えば応答順序に従って、選択された装置からのみCTSパケットを受信し、目的とする装置へ伝送214を送信してよい。無線通信ユニット112(図1)は、選択された装置からのBA伝送のみをスケジューリングするよう、拡張BAR(EBAR)を送信してよい。
【0072】
再び図1を参照すると、幾つかの実施例において、無線通信ユニット112は、2又はそれ以上の装置104、106及び/又は107との少なくとも1つの同時の伝送の交換を含むビームフォーミング・トレーニングシーケンスを実行することによって、装置104、106及び/又は107との通信のためのビームフォーミング(BF)方式を決定してよい。ビームフォーミング・トレーニングシーケンスは、例えば後述されるように、暗黙的な(implicit)ビームフォーミングシーケンス及び/又は明示的な(explicit)ビームフォーミングシーケンスを含んでよい。
【0073】
また、図3を参照する。図3は、幾つの実施例に従って、無線通信装置(例えば、無線通信装置102(図1)及び/又は無線通信ユニット112(図1))と他の無線通信のグループ(例えば、グループ130)との間の送信の他のシーケンスを概略的に表す。
【0074】
図3において示されるように、時間線302は、無線通信装置(例えば、無線通信ユニット112(図1))による送信を含み、時間線304は、グループの第1の無線通信装置(例えば、無線通信装置104(図1))による送信を含み、時間線306は、グループの第2の無線通信装置(例えば、無線通信装置106(図1))による送信を含み、時間線308は、グループの第3の無線通信装置(例えば、無線通信装置107(図1))による送信を含む。
【0075】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、少なくとも1つのビームフォーミング・トレーニング開始フレーム310をグループ130の2又はそれ以上の無線通信装置へ送信してよい。無線通信ユニット112(図1)は、それらの2又はそれ以上の無線通信装置から2又はそれ以上のフィードバックフレームを受信してよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、無線通信装置104、106及び/又は107からフィードバックフレーム312、314及び/又は316を夫々受信してよい。
【0076】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、2又はそれ以上のフィードバックフレームに基づき2又はそれ以上のビームフォーミング方式を決定してよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、フィードバックフレーム312、314及び/又は316に基づき無線通信装置104、106及び/又は107(図1)と通信するために使用されるビームフォーミング方式を夫々決定するよう、あらゆる適切なビームフォーミング・トレーニング及び/又は検出方法を実施してよい。
【0077】
幾つかの実施例において、開始フレーム310並びにフィードバックフレーム312、314及び/又は316は、暗黙的なビームフォーミング・トレーニングシーケンスの一部として交換されてよい。例えば、開始フレーム310は、トレーニング要求(Training Request)(TQS)(サウンディング要求とも呼ばれる。)を含んでよく、且つ/あるいは、フィードバックフレーム312、314及び/又は316は、適切なチャネル・サウンディングフレームを含んでよい。一実施形態において、開始フレーム310は、あらゆる適切な管理、制御及び/又はデータフレームを含んでよく、該フレームは、開始フレーム310がTRQとして扱われるべきことを示す所定の値(例えば、1)に設定されたTRQビットを含んでよい。
【0078】
幾つかの実施例において、開始フレーム310並びにフィードバックフレーム312、314及び/又は316は、明示的なビームフォーミング・トレーニングシーケンスの一部として交換されてよい。例えば、開始フレーム310は、適切なチャネル・サウンディングフレームを含んでよく、且つ/あるいは、フィードバックフレーム312、314及び/又は316は、サウンディングフレームに応答してビームフォーミング・フィードバックフレームを含んでよい。
【0079】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたようにグループ130(図1)に割り当てられるグループアドレスを含む開始フレーム310を送信してよい。開始フレーム310は、例えば、フィードバックフレーム312、314及び/又は316が順次送信される順序を無線通信装置104、106及び/又は107(図1)に知らせるよう、例えば上述されたようにグループ130(図1)の無線通信装置へ割り当てられる応答順序を含む拡張フレーム(例えば、拡張TRQ(ETRQ))の形で、送信されてよい。無線通信装置104、106及び/又は107(図1)は、適切なサウンディングフレームを含むフィードバックフレーム312、314及び/又は316を送信することによって、開始フレーム310に応答してよい。
【0080】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、例えばユニキャスト伝送の一部として、無線通信装置104、106及び/又は107の夫々へ個々の開始フレーム310を送信してよい。
【0081】
幾つかの実施例において、無線通信ユニット112(図1)は、2又はそれ以上のビームフォーミング方式を夫々用いて、2又はそれ以上の異なる無線通信伝送318を2又はそれ以上の無線通信装置へ夫々送信してよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたようにSDMA伝送の一部として、伝送318を送信してよい。一例において、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、伝送318の後にBAR320を送信し、且つ/あるいは、BAR320に応答してBA322、324及び/又は326を受信してよい。
【0082】
図4を参照する。図4は、幾つかの実施例に従う、無線通信装置のグループと同時に通信する方法を概略的に表す。幾つかの実施形態において、図4の方法の1又はそれ以上の動作は、システム100(図1)、及び/又は装置102、104、106及び/又は107(図1)の1又はそれ以上によって実行されてよい。
【0083】
ブロック402で示されるように、方法は、無線通信ユニットによって、時間期間に無線通信媒体をリザーブするステップを含んでよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、無線通信媒体110(図1)をリザーブしてよい。
【0084】
ブロック406で示されるように、幾つかの実施形態において、無線通信媒体をリザーブするステップは、少なくとも1つのRTSパケットをグループの1又はそれ以上の無線通信装置へ送信するステップを含んでよく、RTSパケットは、リザーブされる時間期間に対応する存続期間値を含む。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、RSTパケット219(図2)を送信してよい。RTSパケットは、例えば上述されたように、無線通信装置のグループに割り当てられるグループアドレスを含んでよい。
【0085】
ブロック408で示されるように、方法は、RTSパケットに応答して、2又はそれ以上の無線通信装置から2又はそれ以上のCTSパケットを受信した後、伝送を2又はそれ以上の無線通信装置へ送信するステップを含んでよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、CTSパケット222及び224(図2)を受信した後、伝送214(図2)を送信してよい。2又はそれ以上のCTSパケットは、例えば上述されたように、同じであってよい。
【0086】
ブロック410で示されるように、幾つかの実施形態において、無線通信媒体をリザーブするステップは、データパケットをグループの少なくとも1つの無線通信装置へ送信するステップを含んでよく、データパケットは、リザーブされる時間期間に対応する存続期間値を含む。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、データパケット218(図2)を送信してよい。
【0087】
ブロック404で示されるように、方法は、リザーブされる時間期間の間、2又はそれ以上の異なる無線通信伝送を無線通信ユニットから複数の通信装置のグループの2又はそれ以上の無線通信装置へ略同時に送信するステップを含んでよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、リザーブされる時間期間の間、伝送214(図2)をグループ130(図1)の2又はそれ以上の無線通信装置へ送信してよい。
【0088】
ブロック412で示されるように、幾つかの実施形態において、方法は、グループの無線通信装置と通信するためのビームフォーミング方式を決定するステップを含んでよい。
【0089】
ブロック414で示されるように、方法は、少なくとも1つのビームフォーミング・トレーニング開始フレームを無線通信ユニットから無線通信装置のグループへ送信するステップを含んでよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、フレーム310(図3)を送信してよい。
【0090】
ブロック416で示されるように、方法は、無線通信ユニットで2又はそれ以上のフィードバックフレームを2又はそれ以上の無線通信装置から受信するステップを含んでよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、フレーム312、314及び/又は316を受信してよい。
【0091】
ブロック418で示されるように、方法は、2又はそれ以上のフィードバックフレームに基づき2又はそれ以上のビームフォーミング方式を決定するステップを含んでよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、フレーム312、314及び/又は316に基づき、無線通信装置104、106及び/又は107(図1)と通信するために夫々用いられるビームフォーミング方式を決定してよい。
【0092】
ブロック420で示されるように、方法は、2又はそれ以上のビームフォーミング方式を夫々用いて、2又はそれ以上の異なる無線通信伝送を2又はそれ以上の無線通信装置へ夫々送信するステップを含んでよい。例えば、無線通信ユニット112(図1)は、例えば上述されたように、無線通信装置104、106及び/又は107(図1)に対応するビームフォーミング方式を用いて伝送318(図3)を送信してよい。
【0093】
図5を参照する。図5は、幾つかの実施例に従う製品500を概略的に表す。製品500は、ロジック504を記憶する機械読取可能な媒体502を含んでよい。ロジック504は、例えば、無線通信ユニット112(図1)の機能の少なくとも一部を実行するために及び/又は図4の方法の1又はそれ以上の動作を実行するために、使用されてよい。
【0094】
幾つかの実施例において、製品500及び/又は機械読取可能な媒体502は、揮発性メモリ、非揮発性メモリ、リムーバブル又は非リムーバブルメモリ、消去可能又は消去不可能メモリ、書込可能又は書換可能メモリ、等を含め、データを記憶可能な1又はそれ以上のタイプのコンピュータ読取可能な記憶媒体を含んでよい。例えば、機械読取可能な媒体502は、RAM、DRAM、ダブルデータレートDRAM(DDR−DRAM)、SDRAM、静的RAM(SRAM)、ROM、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能プログラム可能ROM(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD−ROM)、コンパクトディスク・リコーダブル(CD−R)、コンパクトディスク・リライタブル(CD−RW)、フラッシュメモリ(例えば、NOR又はNADフラッシュメモリ)、コンテンツアドレス可能メモリ(CAM)、ポリマーメモリ、相変化メモリ、強誘電性メモリ、SONOS(silicon-oxide-nitride-oxide-silicon)メモリ、ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードドライブ、光ディスク、磁気ディスク、カード、磁気カード、光学カード、テープ、カセット、等を含んでよい。コンピュータ読取可能な記憶媒体は、通信リンク(例えば、モデム、ラジオ又はネットワーク接続)を通る搬送波又は他の伝播媒体において具現されるデータ信号によって運ばれるコンピュータプログラムを遠隔のコンピュータから要求先のコンピュータへダウンロード又は転送することに関連するあらゆる適切な媒体を含んでよい。
【0095】
幾つかの実施例において、ロジック504は、命令、データ及び/又はコードを含んでよい。これらは、機械によって実行される場合に、その機械に、本願記載される方法、処理及び/又は動作を実行させることができる。機械は、例えば、あらゆる適切な処理プラットフォーム、コンピュータプラットフォーム、コンピュータ装置、処理装置、コンピュータシステム、処理システム、コンピュータ、プロセッサ、等を含んでよく、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア等のあらゆる適切な組み合わせを用いて実施されてよい。
【0096】
幾つかの実施例において、ロジック504は、ソフトウェア、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、プログラム、サブルーチン、命令、命令セット、コンピュータコード、ワード、値、シンボル、等を含んでよく、あるいは、それらのとして実施されてよい。命令は、あらゆる適切なタイプのコード、例えば、ソースコード、コンパイル済みコード、解釈済みコード、実行可能コード、静的コード、動的コード、等を含んでよい。命令は、特定の機能を実行するようプロセッサに命じるために、所定のコンピュータ言語、様式又はシンタックスに従って実施されてよい。命令は、あらゆる適切な高度の、低度の、オブジェクト指向の、視覚的な、コンパイル済み及び/又は解釈済みのプログラミング言語、例えば、C、C++、Java(登録商標)、BASIC、Matlab、Pascal、Visual Basic、アセンブリ言語、機械コード、等を用いて実施されてよい。
【0097】
1又はそれ以上の実施形態を参照して本願で記載される機能、動作、コンポーネント及び/又は特徴は、1又はそれ以上の他の実施形態を参照して本願で記載される1又はそれ以上の他の機能、動作、コンポーネント及び/又は特徴と組み合わされてよく、又はそれらとともに用いられてよい。あるいは、その逆も同様である。
【0098】
本発明の特定の特徴について本願では図示及び記載されてきたが、多くの改良、置換、変更及び均等は当業者に想到可能である。従って、当然のことながら、添付の特許請求の範囲は、本発明の技術的範囲内にある全ての改良及び変更を網羅するよう意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信媒体を介して複数の無線通信装置の少なくとも1つのグループと通信する無線通信ユニットを有し、
前記無線通信ユニットは、該無線通信ユニットが2又はそれ以上の異なる無線通信伝送を前記グループの2又はそれ以上の通信装置へ夫々同時に送信する時間期間に、前記無線通信媒体をリザーブする、
装置。
【請求項2】
前記無線通信ユニットは、少なくとも1つのRTSパケットを前記グループの1又はそれ以上の無線通信装置へ送信することによって、前記無線通信媒体をリザーブし、
前記RTSパケットは、リザーブされる前記時間期間に対応する継続期間値を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記RTSパケットは、前記複数の無線通信装置の前記グループへ割り当てられるアドレスを含む、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記無線通信ユニットは、前記RTSパケットに応答して、前記2又はそれ以上の無線通信装置から2又はそれ以上のCTSパケットを受信した後に前記2又はそれ以上の無線通信装置へ前記伝送を送信する、
請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記無線通信ユニットは、2又はそれ以上のCTSパケットを同時に受信する、
請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記2又はそれ以上のCTSパケットは同一である、
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記無線通信ユニットは、データパケットを前記グループの少なくとも1つの無線通信装置へ送信することによって、前記無線通信媒体をリザーブし、
前記データパケットは、リザーブされる前記時間期間に対応する存続期間値を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記無線通信ユニットは、少なくとも1つのビームフォーミング・トレーニング開始フレームを前記複数の無線通信装置の前記グループへ送信し、
前記無線通信ユニットは、2又はそれ以上のフィードバックフレームを前記2又はそれ以上の無線通信装置から受信し、
前記無線通信ユニットは、前記2又はそれ以上のフィードバックフレームに基づき2又はそれ以上のビームフォーミング方式を決定し、
前記無線通信ユニットは、前記2又はそれ以上のビームフォーミング方式を夫々用いて、前記2又はそれ以上の異なる無線通信伝送を前記2又はそれ以上の無線通信装置へ夫々送信する、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記無線通信ユニットは、前記複数の無線通信装置の前記グループへ割り当てられるアドレスを含む前記開始フレームを送信する、
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記無線通信ユニットは、SDMA方式に従って前記2又はそれ以上の異なる無線通信伝送を送信する、
請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記無線通信媒体は、CSMA/CA方式に従って動作する、
請求項1に記載の装置。
【請求項12】
無線通信ユニットによって時間期間に無線通信媒体をリザーブするステップと、
リザーブされる前記時間期間の間、2又はそれ以上の無線通信伝送を前記無線通信装置から複数の無線通信装置のグループの2又はそれ以上の夫々の無線通信装置へ同時に送信するステップと
を有する方法。
【請求項13】
前記無線通信媒体をリザーブする前記ステップは、少なくとも1つのRTSパケットを前記グループの1又はそれ以上の無線通信装置へ送信することを含み、
前記RTSパケットは、リザーブされる前記時間期間に対応する存続期間値を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記RTSパケットは、前記複数の無線通信装置の前記グループへ割り当てられるアドレスを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記RTSパケットに応答して、前記2又はそれ以上の無線通信装置から2又はそれ以上のCTSパケットを受信した後に前記2又はそれ以上の無線通信装置へ前記伝送を送信するステップ
を有する請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記無線通信媒体をリザーブする前記ステップは、前記グループの少なくとも1つの無線通信装置へデータパケットを送信することを含み、
前記データパケットは、リザーブされる前記時間期間に対応する存続期間値を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項17】
少なくとも1つのビームフォーミング・トレーニング開始フレームを前記無線通信ユニットから前記複数の無線通信装置の前記グループへ送信するステップと、
前記無線通信ユニットで2又はそれ以上のフィードバックフレームを前記に又はそれ以上の無線通信装置から受信するステップと、
前記2又はそれ以上のフィードバックフレームに基づき2又はそれ以上のビームフォーミング方式を決定するステップと、
前記2又はそれ以上のビームフォーミング方式を夫々用いて、前記2又はそれ以上の異なる無線通信伝送を前記2又はそれ以上の無線通信装置へ夫々送信するステップと
を有する請求項12に記載の方法。
【請求項18】
無線通信媒体を介して複数の他の無線通信装置のグループと通信する無線通信装置を有し、
前記無線通信装置は、
1又はそれ以上のアンテナと、
時間期間に前記無線通信媒体をリザーブする無線通信ユニットと
を有し、
前記時間期間の間に、前記無線通信ユニットは、2又はそれ以上の異なる無線通信伝送を前記グループの2又はそれ以上の無線通信装置へ夫々同時に送信する、
無線通信システム。
【請求項19】
前記無線通信装置は、少なくとも1つのRTSパケットを前記グループの1又はそれ以上の無線通信装置へ送信することによって、前記無線通信媒体をリザーブし、
前記RTSパケットは、リザーブされる前記時間期間に対応する存続期間値を含む、
請求項18に記載の無線通信システム。
【請求項20】
前記無線通信装置は、データパケットを前記グループの少なくとも1つの無線通信装置へ送信することによって、前記無線通信媒体をリザーブし、
前記データパケットは、リザーブされる前記時間期間に対応する存続期間値を含む、
請求項18に記載の無線通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−511911(P2013−511911A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−540063(P2012−540063)
【出願日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2010/057288
【国際公開番号】WO2011/075271
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.ZIGBEE
3.EEPROM
4.Visual Basic
5.BlackBerry
【出願人】(593096712)インテル コーポレイション (931)
【Fターム(参考)】