照明ユニットを備える自動車のためのリアエレメント
本発明は、自動車のためのリアエレメント(1)であって、ナンバープレートを照明するための照明ユニット(2)を備え、該照明ユニット(2)が、前記ナンバープレートの裏面を照明し、かつ透光性のボディ(3)及び照明手段(4)を備える形式のものに関する。前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディが側面(5)を介して当該リアエレメント(1)内に装入されているようにした。さらに、本発明は、前記リアエレメントを備える自動車に関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のためのリアエレメントであって、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、該照明ユニットが、前記ナンバープレートの裏面を照明する形式のものに関する。
【0002】
一般に、自動車のナンバープレートは、ナンバープレートの上又は下に取り付けられている2つ又は3つのランプによって照明される。しかし、ナンバープレートが一様に照明されないことは欠点である。さらに、外的にプレートの上又は下に取り付けられた照明手段は、車両のデザインを最適化する可能性を制限する。
【0003】
さらに、後方に取り付けられた光源によってナンバープレートを照明する照明装置が公知である。例えば、発光シート又は光導体が光源として使用可能である。ナンバープレートを照明するためのこの種の形態は、例えば刊行物WO2007/012306、EP‐A‐1262373及びEP‐A‐1477368に記載されている。
【0004】
刊行物WO2007/012306によれば、光導体がナンバープレートを前方から、すなわち車両とは反対側から、照明可能である。しかし、光導体の軽微な損傷が、光の不都合な出力結合に至ることは欠点である。これにより、プレートの可読性は明らかに低下する。掻き傷の形態を示すこの損傷は、例えば飛び石を原因とし、不可避である。
【0005】
刊行物EP‐A‐1262373には、後方に取り付けられたライトシートにより照明されるナンバープレートが記載されている。刊行物EP‐A‐1262373に記載のナンバープレートに類似のアセンブリは、刊行物EP‐A‐1477368に記載されている。この形態では、ナンバープレートを照明するために光導体が使用される。
【0006】
刊行物EP‐A‐1262373及びEP‐A‐1477368に記載のナンバープレートは、リアエレメント、例えばリアフラップ又はバンパ上に取り付けられ、一般的な固定装置が使用される。
【0007】
しかし、この場合、照明ユニットが付加的な作業工程でリアエレメントに取り付けられねばならないことは欠点である。さらに照明エレメントは、容易にリアエレメントから取外し可能である。この場合、照明ユニットが後付け可能であって、この後付けセットが現在高価であることを考慮しなければならない。
【0008】
さらに、構成可能性は、刊行物EP‐A‐1262373及びEP‐A‐1477368に示したナンバープレートの照明装置の使用時にも制限されている。
【0009】
さらに、刊行物EP‐A‐1262373及びEP‐A‐1477368に記載の照明装置は、製造及び組立に手間がかかる。さらに、照明手段の選択は著しく制限されており、EP‐A‐1262373に記載の発光シートは極めて高価である。EP‐A‐1477368は、やはり、光度が高く、著しく制限された空間のみの占有が許された極めて特殊な照明手段を必要とする。
【0010】
これらの背景技術に鑑みて、本発明の課題は、卓越した特性プロフィールを有する、自動車のためのリアエレメントを提供することである。特に、照明エレメントは、容易にリアエレメントから取外し可能でないことが望ましい。さらに、照明エレメントは、デザイナーに自動車を造形する多様な可能性を提供するために、リアエレメントの形態に可及的僅かに影響を及ぼすにすぎないことが望ましい。
【0011】
本発明の別の課題は、特に簡単にかつ短時間で製造可能な、照明ユニットを備える自動車のためのリアエレメントを提供することである。この場合、リアエレメントは特に安価に入手可能であることが望ましい。
【0012】
さらに、本発明の課題は、照明手段が自由に選択可能である前記形式のリアエレメントを提供することである。
【0013】
これらの課題、及び特に明示しない、しかし冒頭で議論した関係から問題なく導き出すことができる又は推論することができるその他の課題は、請求項1に記載のすべての特徴を有する照明ユニットを備える自動車のためのリアエレメント、すなわち、自動車のためのリアエレメントであって、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、該照明ユニットが、前記ナンバープレートの裏面を照明し、かつ透光性のボディ及び照明手段を備える形式のものにおいて、前記照明ユニットの前記透光性のボディが側面を介して当該リアエレメント内に装入されていることを特徴とする、自動車のためのリアエレメントによって解決される。本発明に係るリアエレメントの有利な形態は、請求項1を引用する従属請求項によって保護される。好ましくは、当該リアエレメントがプラスチックから製造されている。好ましくは、当該リアエレメントがリアフラップである。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、光が前記側面を介して入射される光導体である。好ましくは、前記光導体が、散乱粒子を含むプラスチックから製造されている。好ましくは、前記光導体を製造するプラスチックが、0.0001〜2質量%の散乱粒子を含む。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、光が裏面を介して入射される、拡散性に構成されたプラスチックのボディである。好ましくは、前記拡散性に構成されたプラスチックが、0.5質量%〜20質量%の散乱粒子を含む。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、摩擦力結合式に当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、機械的な固定エレメントにより当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、接着により当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、射出成形により当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、装填法又は置換法又は2成分射出成形法により当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、当該リアエレメントが、前記ナンバープレートを固定するためのフレームを備える。好ましくは、前記ナンバープレートを固定するためのフレームが、接着により当該リアエレメントに結合されている。好ましくは、前記ナンバープレートを固定するためのフレームが、射出成形により当該リアエレメントに形成される。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディの側面が、少なくとも部分的にシールと接触している。好ましくは、前記シールが射出成形により形成される。好ましくは、前記照明ユニットが、それぞれ異なる色を前記ナンバープレート上に発色する少なくとも2つの照明手段を備える。
【0014】
前述のように、本発明に係る自動車のためのリアエレメントは、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、該照明ユニットが、前記ナンバープレートの裏面を照明し、かつ透光性のボディ及び照明手段を備える形式のものにおいて、前記照明ユニットの前記透光性のボディが側面を介して該リアエレメント内に装入されていることを特徴とする。
【0015】
これにより、予想の範囲を超えて、前記卓越した特性を有する自動車のためのリアエレメントが提供される。驚くべきことに、本発明の構成により、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、この照明ユニットをリアエレメントから取り外すことができないリアエレメントを提供することができる。容易には予測できない特別な利点は、ナンバープレートを照明するための照明ユニットが、リアエレメントの形態にほとんど影響を及ぼさないことにある。これにより、デザイナーは、車両のリア部分を多様に構成することが可能である。
【0016】
さらに、本発明の構成により、特に簡単にかつ短時間で製造可能な、照明ユニットを備える自動車のためのリアエレメントが提供される。この場合、リアエレメントは特に安価に入手可能である。この関連で、特に、原材料が不足した時代、及び燃料消費の節減に寄与する軽量化の時代において、本発明の驚くべき有利な要素をなす材料節減が考慮されるべきである。
【0017】
さらに、ナンバープレートを照明するための照明手段は、自由に選択可能である。従来慣用の白熱電球も使用可能である。この特別な利点は、特に、照明ユニットの組付け深さが特別な制限を受けることがないことによって達成可能である。
【0018】
本発明は、特に、自動車のためのリアエレメントに関する。「リアエレメント(Heckelement)」という概念は、特に、デザインに寄与する自動車のリアの構成部分を意味する。リアエレメントには、特に、車両のリアフラップ(Heckklappe)及びバンパ、又は車両に取り付けられるリアスポイラが属する。これに応じて、この概念は、特に、例えば従来慣用のナンバープレートのホルダとして使用される一般的な固定エレメントと区別するために役立つ。
【0019】
このリアエレメントは、例えば金属、特に鋼、及び/又はプラスチックから製造可能である。リアエレメントを製造するための有利なプラスチックには、とりわけ、ポリオレフィン、特にポリエチレン、ポリプロピレン又はシクロオレフィンコポリマー;ポリアセタール、特にポリオキシメチレン;ポリアミド;ポリフェニレンオキシド;ポリフェニレンスルフィド;ポリフェニレンエーテル;ポリウレタン;ポリカーボネート;ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレート;ポリスチレン;ポリ(メタ)アクリレート、特にポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリルニトリル‐ブタジエン‐スチレン‐コポリマー又はアクリルニトリル‐スチレン‐アクリルエステル‐グラフトポリマーが属する。これらのプラスチックは、高い衝撃強さを有するように構成可能である。
【0020】
本発明に係るリアエレメントは、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、照明ユニットがナンバープレートの裏面を照明し、かつ透光性のボディを備える。照明ユニットの透光性のボディは、側面を介してリアエレメント内に装入されている。「側面」という概念は、本明細書では、透光性のボディを表面又は裏面に対して垂直に画成する面を指す。一般に、側面は、照明ユニットの透光性のボディの厚さ及び透光性のボディの表面又は裏面の周囲から生じる。例えばパネル状あるいはテーブル状の照明ユニットが使用される場合、側面のうちの2つは、パネルの厚さ×パネルの長さから得られ、側面のうちの2つは、パネルの厚さ×パネルの幅から得られる。厚さは、照明ユニットの最小の寸法である。表面の面積は、透光性のボディの、ナンバープレートを照明するために使用可能な面積から得られる。透光性のボディの裏面は、車両の内室に向かって方向付けられている面を指す。透光性のボディの周囲は、パネルの場合、例えばボディの長さ×2及びボディの幅×2の合計から得られる。
【0021】
前記形態から、本発明に係るリアエレメントが、例えば塗装されていてよい少なくとも1つの別の構成エレメントを有することが生じる。この構成エレメントには、切欠きが形成されており、この切欠き内に照明ユニットの透光性のボディが嵌合されている。背景技術におけるリアエレメントは、この種の切欠きを有しない。
【0022】
照明ユニットの透光性のボディは、例えば摩擦力結合(kraftschluessig:摩擦力による束縛)式、形状結合(formschluessig:形状による束縛、例えば機械的な固定エレメントによって)式又は素材結合(stoffschluessig:例えば接着又は射出成形によって)式にリアエレメント内に装入可能である。
【0023】
透光性のボディをリアエレメント内に装入するために使用可能な機械的な固定エレメントには、例えばスナップフック、ねじ及びスナップロックが属する。
【0024】
透光性のボディをリアエレメント内に装入するための有利な態様は、接着である。接着は、特に安価な接合方法であって、特に2つの構成部材を大量生産の枠内で結合するために適しており、さらに、その他の公知の接合方法に対して、当業者によく知られているために本明細書で議論をせずとも引用可能な数多の利点を伴う。
【0025】
特に、透光性のボディをリアエレメント内に、透光性のボディの側面、又はこの側面に設けられている段部と、リアエレメントの、透光性のボディを包囲する構成部分との間の単数又は複数の接着面によって接着することが有利であることが判っている。この場合、接着面は、例えば周囲を取り巻く閉じた接着線あるいは接着面として構成されていてもよいし、互いに分離された接着面から組み合わされていてもよい。接着点あるいは接着面の連続又は列による点状の接着も可能であり、これもやはり提案される。
【0026】
透光性のボディあるいはリアエレメントの接着面は、この場合、互いに突き合わされるか、又は互いにオーバーラップしていてよい。しかし、透光性のボディは、リアエレメントの対応する構成部分に構成されたガイドあるいはシール内に差し込まれるか、あるいは挿入されて、ガイドあるいはシールに、透光性のボディがこうして固定的にリアエレメントの対応する構成部分に結合されているように接着されてもよい。
【0027】
さらに、有利には、透光性のボディは、射出成形によってリアエレメント内に装入されてもよい。リアエレメントのその他の構成部分がやはりプラスチックから製造されている場合、多成分射出成形法の使用は、特に経済的であり、かつ有利である。例えば、まず、透光性のボディを包囲する構成部分を射出成形型内で成形、すなわちプレ射出成形し、次いで、透光性のボディを、得られた成形部品内に射出成形する。
【0028】
この場合、製造は例えば装填法(Einlegeverfahren)又は置換法(Umsetzverfahren)により実施可能である。この方法では、まず、透光性のボディを包囲する構成部分を射出成形し、離型する。次に、第2の、後続の別個の射出成形ステップにおいて、例えばこのプレ射出成形体を、切り欠かれたキャビティを備える別の工具内に装填あるいは置換し、透光性のボディを形成するプラスチックをこの工具内に射出し、プレ射出成形体内あるいはプレ射出成形体上に射出成形する。引き続いて達成可能な付着のために、射出成形により被着されるコンポーネントによる表面の融合及び境界層へのその侵入を容易にするために、プレ射出成形された成形部品が予熱されると特に有利である。この場合、プレ射出成形される成形部品の温度は、ISO3146に記載の方法C1bにより規定され得る融点の直下まで加熱され得る。
【0029】
しかし、プレ射出成形された成形部品は、部分的にのみ離型され、元の工具の一部(例えばゲートプレート(Angussplatte)、エジェクタ側(Ausstosserseite)又はインデックスプレート(Indexplatte)のみ)と共に、別のより大きなキャビティ内に移動されてもよい。
【0030】
別の可能性は、透光性のボディを形成するコンポーネントを、機械を途中で開放することなく、かつプレ射出成形体を移送することなく、同じ型内で射出成形することにある(2成分射出成形法)。透光性のボディを形成するコンポーネントのために予定される型中空室は、第1のコンポーネントの射出成形時、まず可動のインサート又はコアにより閉鎖され、第2のコンポーネントが射出成形される際に初めて開放される(スライダ技術)。この方法は、良好な付着を達成するためにも特に有利である。それというのも、短い冷却時間後に既に第2のコンポーネントの溶融物が、まだ高温のプレ射出成形体に合流するからである。
【0031】
透光性のボディとリアエレメントとの間の結合の安定性を改良するために、照明ユニットの側面は、段部を有していてもよい。それに応じて、例えば透光性のボディの裏面が、透光性のボディの表面よりも大きな面積をとることができる。段部は、例えば、透光性のボディをリアエレメントに螺設あるいは接着するために利用することができる。さらに、光は、透光性のボディに段部を介して入力結合可能である。これにより、照明手段は特に簡単に接近可能である。
【0032】
本発明の有利な形態では、照明ユニットの透光性のボディの側面と、リアエレメントとの間に、シールが設けられていてもよい。これにより、車両内室への水の浸入は確実に防止され得る。シールは、リアエレメントとの透光性のボディの固定の形態次第で、機械的に、又は射出成形によって固定的に複合体内に装入可能である。シールは、特に熱可塑性のエラストマーから得ることができる。熱可塑性のエラストマーは、有利には射出成形によって透光性のボディ又はリアエレメント上に被着され得る。熱可塑性のエラストマーには、特に純粋な又は変性されたポリオレフィン‐エラストマー(TPE‐O)、特にポリプロピレン‐エラストマー、例えばエチレン/プロピレン‐ターポリマー/プロピレン(PP‐EPDM)、架橋されたエチレン/プロピレン‐ターポリマー/プロピレン(PP‐X/EPDM)、ニトリル‐ブタジエン‐ゴム/ポリプロピレン(PP‐NBR);架橋されたポリオレフィン‐エラストマー(TPE‐V);ポリエーテルエステル又はポリエステルエステルをベースとしたエラストマー(TPE−E)、ポリエーテルウレタン‐エラストマー及び/又はポリエステルウレタン‐エラストマー(TPE‐U);ポリエーテルアミド‐エラストマー(TPE‐A)及び/又はスチレン‐エラストマー(TPE−S)、特にスチレン‐ブタジエン‐スチレン‐コポリマー(SBS)、スチレン‐エチレン‐ブチレン‐スチレン‐コポリマー(SEBS)、スチレン‐エチレン‐プロピレン‐スチレン‐コポリマー(SEPS)、スチレン‐イソプレン‐スチレン‐コポリマー(SIS)が属する。
【0033】
本発明において使用したい照明ユニットは、透光性のボディを有する。「透光性(transluzent)」という概念は、ナンバープレートを照明するために、光がボディを通過可能であることを意味する。有利な形態では、透光性の成形体が有利には20%〜92%、特に有利には80%〜92%の範囲の透過率を有するが、これに限定されるものではない。透過率は、DIN5036に基づいて規定可能である。
【0034】
適当な透光性のボディには、特に光導体並びに拡散性に構成されたプラスチックボディが属する。
【0035】
光導体は、少なくとも1つの光導入面及び少なくとも1つの光出射面を有する。光出射面という概念は、光を放射するのに適した光導体の面を意味する。光出射面には、特に、光導体の、車両とは反対側の、ナンバープレートを裏面から照らす表面が属する。光導入面は、光をボディに吸収することができるので、導光層は、導入された光を光出射面全体にわたって分配することができる。光の導入は、特に、光導体の側面を介して行われる。導光層は、有利には、少なくとも1mmの厚さ、特に有利には少なくとも2mmの厚さを有する。光の出力結合は、例えば光出射面の構造化によって、又は光導体に含有されている散乱粒子(Streupartikel)、例えば硫酸バリウム、二酸化チタン、又は例えば架橋されたスチレン粒子をベースとした有機の散乱パール(Streuperle)により達成可能である。その結果、光は光出射面全体にわたって出射する。特に有利な有機の散乱パールは、とりわけ、SekisuiよりTechpolymerR SBX‐8及びTechpolymerR SBX‐12の商品名で入手可能である。
【0036】
この場合、光導入面との光出射面の比は、少なくとも2、有利には少なくとも10、特に有利には少なくとも20であってよい。
【0037】
光は一般に、光伝播方向に対して略法線方向で出力結合される。出力結合される光の量は、プラスチックマトリックス内の散乱粒子の量あるいは表面を構造化する強さに依存している。この量が大きければ大きいほど、多くの光が出力結合される。このことから、の量が光出射面の大きさに依存していることが生じる。光導入面に対して垂直な光導体の広がりが大きければ大きいほど、導光層内の散乱粒子の量は少なく選択される。
【0038】
有利には、光導体は、透明なプラスチックから製造される。透明なプラスチックには、特に、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリブチレート、ポリスチレン、特にシンジオタクチックポリスチレン‐コポリマーが属する。特別な関心は、特に、有利には0.0001質量%〜2質量%、特に有利には0.0005質量%〜1質量%の散乱粒子を含むプラスチックである。
【0039】
適当な光導体は、商業的に、例えばRoehn GmbHよりPlexiglasR EndLightenの商品名で入手可能である。
【0040】
光導体は、有利には卓越した機械的かつ熱的な特性を有する。これらの特性は、特に、有利には少なくとも85℃のISO306(B50)の規定よるビカット軟化温度、20℃で有利には少なくとも2.0kJ/m2のISO180の規定によるノッチ衝撃値KSZ(アイゾット 180/1eA、1.8MPa)、及び有利には少なくとも1500MPaのISO527‐2の規定による弾性率を有する。光導体の透過率は、有利には80%〜92%、特に有利には85%〜92%の範囲にある。
【0041】
光導体の大きさは特別な制限を受けない。面積は、有利には、ナンバープレートの照明したい面積にほぼ相当する。それというのも、より小さな光導体は、ナンバープレートの照明の悪化に至りかねないからである。これに対して、より大きな光導体は、より高いコストを生じるだけで、付加的な利点には結び付かない。光導体の厚さは、しばしば、光導体を照明する特別な技術に依存している。特別な関心は、1mm〜2cm、特に有利には2mm〜1cmの範囲の厚さを有する特別な光導体にある。
【0042】
さらに、特別な関心は、拡散性に構成されたプラスチックボディにより形成される透光性のボディにある。このプラスチックボディは、やはり、有利には、例えば前述の透明なプラスチックにより形成される。特に有利には、拡散性に構成されたプラスチックボディは、少なくとも50質量%のPMMAを有する。この拡散性に構成されたプラスチックボディ内に、光は裏面を介して入射される。この場合、光源自体は、有利には、表面からは認識不能である。この特性は、散乱粒子により達成可能である。プラスチック内の散乱粒子の割合は、有利には0.5質量%〜20質量%、特に有利には1質量%〜12質量%の範囲にある。有利な散乱粒子については前述した。この関係で有利には有機の散乱粒子が使用される。
【0043】
拡散性に構成されたプラスチックボディは、有利には卓越した機械的かつ熱的な特性を有する。これらの特性は、特に、有利には少なくとも85℃のISO306(B50)の規定によるビカット軟化温度、23℃で有利には少なくとも15kJ/m2のISO179の規定によるシャルピー衝撃値、及び有利には少なくとも1700MPaのISO527‐2(1mm/min)の規定による引張率を有する。拡散性に構成されたプラスチックボディの透過率は、有利には75%〜92%、特に有利には80%〜90%の範囲にある。
【0044】
拡散性に構成されたプラスチックボディを製造するために適したプラスチックは、商業的に、例えばRoehm GmbHよりPlexiglasR df22 7N、df23 7N、df22 7H、df23 7H、df21 8N、df22 8N、df23 8N、df22 zk6BR及びdf23 zk6BRの商品名で入手可能である。
【0045】
透光性のボディの他、照明ユニットは、少なくとも1つの照明手段を有する。適当な照明手段には、例えば白熱電球、発光ダイオード又は発光シートが属する。有利には、照明手段の光度は、0.1〜100、特に有利には1〜30カンデラ/qm2である。
【0046】
特別な関心は、それぞれ異なる色をナンバープレート上に生じる少なくとも2つの照明手段を備える、本発明に係るリアエレメントの特別な形態にある。これにより、例えば後続の車両に危険を警告することができる。それゆえ、この形態では、白色又は黄色の光の他、有利には赤色又はオレンジ色の光を発光してもよい。
【0047】
さらに、照明ユニットは、別の構成部分、例えば透光性のボディ及び照明手段を車両の内室に対して閉鎖するハウジングを有していてもよい。
【0048】
ナンバープレートは、あらゆる公知の形式で、照明ユニットの透光性のボディ上に取付け可能である。例えば、リアエレメントは、ナンバープレートを固定するためのフレームを有していてもよい。このフレームは、例えば射出成形によりリアエレメント上に形成されてもよい。さらにフレームは、リアエレメント上に接着されてもよい。特に有利には、ナンバープレートが接着によりリアエレメントに結合され得る。
【0049】
本発明の別の対象は、本発明に係るリアエレメントを備える自動車である。特別な関心は、照明エレメント上に接着されたナンバープレートを備える特別な自動車にある。
【0050】
特別に適したナンバープレートは、接着層の他に、少なくとも1つの透光性の、再帰反射性の層を備える。この種の層は、裏面から入射した光を透過させる一方、表面に衝突した光を反射する。この特性を有するため、これらの層は、例えば散乱体、例えば銀メッキされたガラス半球、又は構造を有していてよい。これらの層を製造する材料の種類自体は問題ではない。例えば前述した透明なプラスチックが有利である。
【0051】
再帰反射性のシート、又は構造、例えばプリズム若しくはキューブコーナパターン(Wuerfeleckmuster)を有していてよい層は、とりわけUS4588258、US5122902、WO98/20375及びDE69904512に記載されている。散乱体を備えて構成されたシートは、刊行物US4005538に記載されている。
【0052】
これらの層は、特にシートの形態で、ScotchliteRの商品名で3Mより入手可能である。
【0053】
以下に、本発明について図1〜図6を参照しながら説明するが、これは本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】背景技術におけるリアエレメントの概略断面図である。
【図2】本発明に係るリアエレメントの概略断面図である。
【図3】照明ユニット及びナンバープレートを備えるリアエレメントの斜視分解立体図である。
【図4】リアエレメントとの透光性のボディの結合部の概略断面図である。
【図5】段部を備える透光性のボディの概略断面図である。
【図6】照明手段の位置を概略的に示す、透光性のボディを照明する2つの変化態様を示す図である。
【0055】
図1は、リアエレメント(1)、ここでは背景技術におけるリアフラップの概略断面図を示す。ナンバープレートの照明ユニット(2)は、リアフラップ上に取り付けられる。その結果、照明ユニット(2)は、リアフラップの一体の構成部分をなすものではなく、付設部分(Anbauteil)と見なされなければならない。
【0056】
これに対して、図2には、本発明に係るリアエレメント(1)、ここではリアフラップが示されている。透光性のボディ(3)及び照明手段(4)を備える照明ユニット(2)は、リアエレメント(1)の一体の構成部分を形成する。この場合、透光性のボディ(3)は、側面(5)を介してリアフラップ内に装入される。
【0057】
この構造を説明するために、図3は、照明ユニット(2)を備えるリアエレメント(1)、本実施の形態ではリアフラップの斜視分解立体図を示す。リアフラップ(1)は、本実施の形態では、透光性のボディ(3)が装入される構成部分を有する。この構成部分は、透光性のボディ(3)のためのフレームとも解される。裏側、すなわち車両の内室に向かって、照明ユニット(2)のハウジングが設けられることができ、ハウジング内に照明手段が装入される。リアフラップ(1)には、表側に、ナンバープレート(8)を固定するために、フレーム(6)が設けられることができる。
【0058】
図4には、透光性のボディ(3)をリアエレメント(1)内に装入するための種々異なる実施の形態が示されている。図4aによれば、透光性のボディは例えば摩擦力結合(kraftschluessig:摩擦力による束縛)式にリアエレメント内に装入可能である。さらに、図4bに示すように、透光性のボディ(3)を固定的にリアエレメント(1)内に結合するために、透光性のボディ(3)の接着が実施されてもよい。有利には、透光性のボディ(3)として、接着ために、例えば側面(5)に設けられた段部(9)を備えるものがある。本実施の形態では、接着箇所が、リアエレメントのフレーム状の構成部分の裏面と、段部(9)の表面との間に設けられている。この形態については、以下に、図5cの拡大図を参照しながら詳説する。図4cには、特に、透光性のボディ(3)がスナップフック(10)によってリアエレメント(1)内に装入されている実施の形態が示されている。
【0059】
図5a〜図5cは、段部(9)を備える透光性のボディ(3)の概略断面図を示す。透光性のボディ(3)の側面(5)には、それぞれ、シール(7)が設けられている。シール(7)は、本実施の形態では、熱可塑性のエラストマーの射出成形により被着されている。この場合、シールは、図5aに示すように、段部(9)の表面を完全に被覆可能である。さらに、シール(7)は、図5bに示すように、段部(9)の側面を被覆するだけでもよい。特に有利な実施の形態として、シール(7)が、段部(9)の側面を被覆しており、段部(9)の表面には、透光性のボディ(3)をリアエレメント(1)内に装入するために、接着剤(11)が被着されているものがある。
【0060】
図6には、透光性のボディを照明するための2つの変化態様が示されている。照明手段の位置は概略的に示されている。図6Aは、一例として、光が照明手段(4)により裏面から透光性のボディに入射される実施の形態を示す。図6Bに示した実施の形態では、光は透光性のボディ(3)の側面を介して入力結合される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のためのリアエレメントであって、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、該照明ユニットが、前記ナンバープレートの裏面を照明する形式のものに関する。
【0002】
一般に、自動車のナンバープレートは、ナンバープレートの上又は下に取り付けられている2つ又は3つのランプによって照明される。しかし、ナンバープレートが一様に照明されないことは欠点である。さらに、外的にプレートの上又は下に取り付けられた照明手段は、車両のデザインを最適化する可能性を制限する。
【0003】
さらに、後方に取り付けられた光源によってナンバープレートを照明する照明装置が公知である。例えば、発光シート又は光導体が光源として使用可能である。ナンバープレートを照明するためのこの種の形態は、例えば刊行物WO2007/012306、EP‐A‐1262373及びEP‐A‐1477368に記載されている。
【0004】
刊行物WO2007/012306によれば、光導体がナンバープレートを前方から、すなわち車両とは反対側から、照明可能である。しかし、光導体の軽微な損傷が、光の不都合な出力結合に至ることは欠点である。これにより、プレートの可読性は明らかに低下する。掻き傷の形態を示すこの損傷は、例えば飛び石を原因とし、不可避である。
【0005】
刊行物EP‐A‐1262373には、後方に取り付けられたライトシートにより照明されるナンバープレートが記載されている。刊行物EP‐A‐1262373に記載のナンバープレートに類似のアセンブリは、刊行物EP‐A‐1477368に記載されている。この形態では、ナンバープレートを照明するために光導体が使用される。
【0006】
刊行物EP‐A‐1262373及びEP‐A‐1477368に記載のナンバープレートは、リアエレメント、例えばリアフラップ又はバンパ上に取り付けられ、一般的な固定装置が使用される。
【0007】
しかし、この場合、照明ユニットが付加的な作業工程でリアエレメントに取り付けられねばならないことは欠点である。さらに照明エレメントは、容易にリアエレメントから取外し可能である。この場合、照明ユニットが後付け可能であって、この後付けセットが現在高価であることを考慮しなければならない。
【0008】
さらに、構成可能性は、刊行物EP‐A‐1262373及びEP‐A‐1477368に示したナンバープレートの照明装置の使用時にも制限されている。
【0009】
さらに、刊行物EP‐A‐1262373及びEP‐A‐1477368に記載の照明装置は、製造及び組立に手間がかかる。さらに、照明手段の選択は著しく制限されており、EP‐A‐1262373に記載の発光シートは極めて高価である。EP‐A‐1477368は、やはり、光度が高く、著しく制限された空間のみの占有が許された極めて特殊な照明手段を必要とする。
【0010】
これらの背景技術に鑑みて、本発明の課題は、卓越した特性プロフィールを有する、自動車のためのリアエレメントを提供することである。特に、照明エレメントは、容易にリアエレメントから取外し可能でないことが望ましい。さらに、照明エレメントは、デザイナーに自動車を造形する多様な可能性を提供するために、リアエレメントの形態に可及的僅かに影響を及ぼすにすぎないことが望ましい。
【0011】
本発明の別の課題は、特に簡単にかつ短時間で製造可能な、照明ユニットを備える自動車のためのリアエレメントを提供することである。この場合、リアエレメントは特に安価に入手可能であることが望ましい。
【0012】
さらに、本発明の課題は、照明手段が自由に選択可能である前記形式のリアエレメントを提供することである。
【0013】
これらの課題、及び特に明示しない、しかし冒頭で議論した関係から問題なく導き出すことができる又は推論することができるその他の課題は、請求項1に記載のすべての特徴を有する照明ユニットを備える自動車のためのリアエレメント、すなわち、自動車のためのリアエレメントであって、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、該照明ユニットが、前記ナンバープレートの裏面を照明し、かつ透光性のボディ及び照明手段を備える形式のものにおいて、前記照明ユニットの前記透光性のボディが側面を介して当該リアエレメント内に装入されていることを特徴とする、自動車のためのリアエレメントによって解決される。本発明に係るリアエレメントの有利な形態は、請求項1を引用する従属請求項によって保護される。好ましくは、当該リアエレメントがプラスチックから製造されている。好ましくは、当該リアエレメントがリアフラップである。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、光が前記側面を介して入射される光導体である。好ましくは、前記光導体が、散乱粒子を含むプラスチックから製造されている。好ましくは、前記光導体を製造するプラスチックが、0.0001〜2質量%の散乱粒子を含む。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、光が裏面を介して入射される、拡散性に構成されたプラスチックのボディである。好ましくは、前記拡散性に構成されたプラスチックが、0.5質量%〜20質量%の散乱粒子を含む。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、摩擦力結合式に当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、機械的な固定エレメントにより当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、接着により当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、射出成形により当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディが、装填法又は置換法又は2成分射出成形法により当該リアエレメント内に装入されている。好ましくは、当該リアエレメントが、前記ナンバープレートを固定するためのフレームを備える。好ましくは、前記ナンバープレートを固定するためのフレームが、接着により当該リアエレメントに結合されている。好ましくは、前記ナンバープレートを固定するためのフレームが、射出成形により当該リアエレメントに形成される。好ましくは、前記照明ユニットの前記透光性のボディの側面が、少なくとも部分的にシールと接触している。好ましくは、前記シールが射出成形により形成される。好ましくは、前記照明ユニットが、それぞれ異なる色を前記ナンバープレート上に発色する少なくとも2つの照明手段を備える。
【0014】
前述のように、本発明に係る自動車のためのリアエレメントは、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、該照明ユニットが、前記ナンバープレートの裏面を照明し、かつ透光性のボディ及び照明手段を備える形式のものにおいて、前記照明ユニットの前記透光性のボディが側面を介して該リアエレメント内に装入されていることを特徴とする。
【0015】
これにより、予想の範囲を超えて、前記卓越した特性を有する自動車のためのリアエレメントが提供される。驚くべきことに、本発明の構成により、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、この照明ユニットをリアエレメントから取り外すことができないリアエレメントを提供することができる。容易には予測できない特別な利点は、ナンバープレートを照明するための照明ユニットが、リアエレメントの形態にほとんど影響を及ぼさないことにある。これにより、デザイナーは、車両のリア部分を多様に構成することが可能である。
【0016】
さらに、本発明の構成により、特に簡単にかつ短時間で製造可能な、照明ユニットを備える自動車のためのリアエレメントが提供される。この場合、リアエレメントは特に安価に入手可能である。この関連で、特に、原材料が不足した時代、及び燃料消費の節減に寄与する軽量化の時代において、本発明の驚くべき有利な要素をなす材料節減が考慮されるべきである。
【0017】
さらに、ナンバープレートを照明するための照明手段は、自由に選択可能である。従来慣用の白熱電球も使用可能である。この特別な利点は、特に、照明ユニットの組付け深さが特別な制限を受けることがないことによって達成可能である。
【0018】
本発明は、特に、自動車のためのリアエレメントに関する。「リアエレメント(Heckelement)」という概念は、特に、デザインに寄与する自動車のリアの構成部分を意味する。リアエレメントには、特に、車両のリアフラップ(Heckklappe)及びバンパ、又は車両に取り付けられるリアスポイラが属する。これに応じて、この概念は、特に、例えば従来慣用のナンバープレートのホルダとして使用される一般的な固定エレメントと区別するために役立つ。
【0019】
このリアエレメントは、例えば金属、特に鋼、及び/又はプラスチックから製造可能である。リアエレメントを製造するための有利なプラスチックには、とりわけ、ポリオレフィン、特にポリエチレン、ポリプロピレン又はシクロオレフィンコポリマー;ポリアセタール、特にポリオキシメチレン;ポリアミド;ポリフェニレンオキシド;ポリフェニレンスルフィド;ポリフェニレンエーテル;ポリウレタン;ポリカーボネート;ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレート;ポリスチレン;ポリ(メタ)アクリレート、特にポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリルニトリル‐ブタジエン‐スチレン‐コポリマー又はアクリルニトリル‐スチレン‐アクリルエステル‐グラフトポリマーが属する。これらのプラスチックは、高い衝撃強さを有するように構成可能である。
【0020】
本発明に係るリアエレメントは、ナンバープレートを照明するための照明ユニットを備え、照明ユニットがナンバープレートの裏面を照明し、かつ透光性のボディを備える。照明ユニットの透光性のボディは、側面を介してリアエレメント内に装入されている。「側面」という概念は、本明細書では、透光性のボディを表面又は裏面に対して垂直に画成する面を指す。一般に、側面は、照明ユニットの透光性のボディの厚さ及び透光性のボディの表面又は裏面の周囲から生じる。例えばパネル状あるいはテーブル状の照明ユニットが使用される場合、側面のうちの2つは、パネルの厚さ×パネルの長さから得られ、側面のうちの2つは、パネルの厚さ×パネルの幅から得られる。厚さは、照明ユニットの最小の寸法である。表面の面積は、透光性のボディの、ナンバープレートを照明するために使用可能な面積から得られる。透光性のボディの裏面は、車両の内室に向かって方向付けられている面を指す。透光性のボディの周囲は、パネルの場合、例えばボディの長さ×2及びボディの幅×2の合計から得られる。
【0021】
前記形態から、本発明に係るリアエレメントが、例えば塗装されていてよい少なくとも1つの別の構成エレメントを有することが生じる。この構成エレメントには、切欠きが形成されており、この切欠き内に照明ユニットの透光性のボディが嵌合されている。背景技術におけるリアエレメントは、この種の切欠きを有しない。
【0022】
照明ユニットの透光性のボディは、例えば摩擦力結合(kraftschluessig:摩擦力による束縛)式、形状結合(formschluessig:形状による束縛、例えば機械的な固定エレメントによって)式又は素材結合(stoffschluessig:例えば接着又は射出成形によって)式にリアエレメント内に装入可能である。
【0023】
透光性のボディをリアエレメント内に装入するために使用可能な機械的な固定エレメントには、例えばスナップフック、ねじ及びスナップロックが属する。
【0024】
透光性のボディをリアエレメント内に装入するための有利な態様は、接着である。接着は、特に安価な接合方法であって、特に2つの構成部材を大量生産の枠内で結合するために適しており、さらに、その他の公知の接合方法に対して、当業者によく知られているために本明細書で議論をせずとも引用可能な数多の利点を伴う。
【0025】
特に、透光性のボディをリアエレメント内に、透光性のボディの側面、又はこの側面に設けられている段部と、リアエレメントの、透光性のボディを包囲する構成部分との間の単数又は複数の接着面によって接着することが有利であることが判っている。この場合、接着面は、例えば周囲を取り巻く閉じた接着線あるいは接着面として構成されていてもよいし、互いに分離された接着面から組み合わされていてもよい。接着点あるいは接着面の連続又は列による点状の接着も可能であり、これもやはり提案される。
【0026】
透光性のボディあるいはリアエレメントの接着面は、この場合、互いに突き合わされるか、又は互いにオーバーラップしていてよい。しかし、透光性のボディは、リアエレメントの対応する構成部分に構成されたガイドあるいはシール内に差し込まれるか、あるいは挿入されて、ガイドあるいはシールに、透光性のボディがこうして固定的にリアエレメントの対応する構成部分に結合されているように接着されてもよい。
【0027】
さらに、有利には、透光性のボディは、射出成形によってリアエレメント内に装入されてもよい。リアエレメントのその他の構成部分がやはりプラスチックから製造されている場合、多成分射出成形法の使用は、特に経済的であり、かつ有利である。例えば、まず、透光性のボディを包囲する構成部分を射出成形型内で成形、すなわちプレ射出成形し、次いで、透光性のボディを、得られた成形部品内に射出成形する。
【0028】
この場合、製造は例えば装填法(Einlegeverfahren)又は置換法(Umsetzverfahren)により実施可能である。この方法では、まず、透光性のボディを包囲する構成部分を射出成形し、離型する。次に、第2の、後続の別個の射出成形ステップにおいて、例えばこのプレ射出成形体を、切り欠かれたキャビティを備える別の工具内に装填あるいは置換し、透光性のボディを形成するプラスチックをこの工具内に射出し、プレ射出成形体内あるいはプレ射出成形体上に射出成形する。引き続いて達成可能な付着のために、射出成形により被着されるコンポーネントによる表面の融合及び境界層へのその侵入を容易にするために、プレ射出成形された成形部品が予熱されると特に有利である。この場合、プレ射出成形される成形部品の温度は、ISO3146に記載の方法C1bにより規定され得る融点の直下まで加熱され得る。
【0029】
しかし、プレ射出成形された成形部品は、部分的にのみ離型され、元の工具の一部(例えばゲートプレート(Angussplatte)、エジェクタ側(Ausstosserseite)又はインデックスプレート(Indexplatte)のみ)と共に、別のより大きなキャビティ内に移動されてもよい。
【0030】
別の可能性は、透光性のボディを形成するコンポーネントを、機械を途中で開放することなく、かつプレ射出成形体を移送することなく、同じ型内で射出成形することにある(2成分射出成形法)。透光性のボディを形成するコンポーネントのために予定される型中空室は、第1のコンポーネントの射出成形時、まず可動のインサート又はコアにより閉鎖され、第2のコンポーネントが射出成形される際に初めて開放される(スライダ技術)。この方法は、良好な付着を達成するためにも特に有利である。それというのも、短い冷却時間後に既に第2のコンポーネントの溶融物が、まだ高温のプレ射出成形体に合流するからである。
【0031】
透光性のボディとリアエレメントとの間の結合の安定性を改良するために、照明ユニットの側面は、段部を有していてもよい。それに応じて、例えば透光性のボディの裏面が、透光性のボディの表面よりも大きな面積をとることができる。段部は、例えば、透光性のボディをリアエレメントに螺設あるいは接着するために利用することができる。さらに、光は、透光性のボディに段部を介して入力結合可能である。これにより、照明手段は特に簡単に接近可能である。
【0032】
本発明の有利な形態では、照明ユニットの透光性のボディの側面と、リアエレメントとの間に、シールが設けられていてもよい。これにより、車両内室への水の浸入は確実に防止され得る。シールは、リアエレメントとの透光性のボディの固定の形態次第で、機械的に、又は射出成形によって固定的に複合体内に装入可能である。シールは、特に熱可塑性のエラストマーから得ることができる。熱可塑性のエラストマーは、有利には射出成形によって透光性のボディ又はリアエレメント上に被着され得る。熱可塑性のエラストマーには、特に純粋な又は変性されたポリオレフィン‐エラストマー(TPE‐O)、特にポリプロピレン‐エラストマー、例えばエチレン/プロピレン‐ターポリマー/プロピレン(PP‐EPDM)、架橋されたエチレン/プロピレン‐ターポリマー/プロピレン(PP‐X/EPDM)、ニトリル‐ブタジエン‐ゴム/ポリプロピレン(PP‐NBR);架橋されたポリオレフィン‐エラストマー(TPE‐V);ポリエーテルエステル又はポリエステルエステルをベースとしたエラストマー(TPE−E)、ポリエーテルウレタン‐エラストマー及び/又はポリエステルウレタン‐エラストマー(TPE‐U);ポリエーテルアミド‐エラストマー(TPE‐A)及び/又はスチレン‐エラストマー(TPE−S)、特にスチレン‐ブタジエン‐スチレン‐コポリマー(SBS)、スチレン‐エチレン‐ブチレン‐スチレン‐コポリマー(SEBS)、スチレン‐エチレン‐プロピレン‐スチレン‐コポリマー(SEPS)、スチレン‐イソプレン‐スチレン‐コポリマー(SIS)が属する。
【0033】
本発明において使用したい照明ユニットは、透光性のボディを有する。「透光性(transluzent)」という概念は、ナンバープレートを照明するために、光がボディを通過可能であることを意味する。有利な形態では、透光性の成形体が有利には20%〜92%、特に有利には80%〜92%の範囲の透過率を有するが、これに限定されるものではない。透過率は、DIN5036に基づいて規定可能である。
【0034】
適当な透光性のボディには、特に光導体並びに拡散性に構成されたプラスチックボディが属する。
【0035】
光導体は、少なくとも1つの光導入面及び少なくとも1つの光出射面を有する。光出射面という概念は、光を放射するのに適した光導体の面を意味する。光出射面には、特に、光導体の、車両とは反対側の、ナンバープレートを裏面から照らす表面が属する。光導入面は、光をボディに吸収することができるので、導光層は、導入された光を光出射面全体にわたって分配することができる。光の導入は、特に、光導体の側面を介して行われる。導光層は、有利には、少なくとも1mmの厚さ、特に有利には少なくとも2mmの厚さを有する。光の出力結合は、例えば光出射面の構造化によって、又は光導体に含有されている散乱粒子(Streupartikel)、例えば硫酸バリウム、二酸化チタン、又は例えば架橋されたスチレン粒子をベースとした有機の散乱パール(Streuperle)により達成可能である。その結果、光は光出射面全体にわたって出射する。特に有利な有機の散乱パールは、とりわけ、SekisuiよりTechpolymerR SBX‐8及びTechpolymerR SBX‐12の商品名で入手可能である。
【0036】
この場合、光導入面との光出射面の比は、少なくとも2、有利には少なくとも10、特に有利には少なくとも20であってよい。
【0037】
光は一般に、光伝播方向に対して略法線方向で出力結合される。出力結合される光の量は、プラスチックマトリックス内の散乱粒子の量あるいは表面を構造化する強さに依存している。この量が大きければ大きいほど、多くの光が出力結合される。このことから、の量が光出射面の大きさに依存していることが生じる。光導入面に対して垂直な光導体の広がりが大きければ大きいほど、導光層内の散乱粒子の量は少なく選択される。
【0038】
有利には、光導体は、透明なプラスチックから製造される。透明なプラスチックには、特に、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリブチレート、ポリスチレン、特にシンジオタクチックポリスチレン‐コポリマーが属する。特別な関心は、特に、有利には0.0001質量%〜2質量%、特に有利には0.0005質量%〜1質量%の散乱粒子を含むプラスチックである。
【0039】
適当な光導体は、商業的に、例えばRoehn GmbHよりPlexiglasR EndLightenの商品名で入手可能である。
【0040】
光導体は、有利には卓越した機械的かつ熱的な特性を有する。これらの特性は、特に、有利には少なくとも85℃のISO306(B50)の規定よるビカット軟化温度、20℃で有利には少なくとも2.0kJ/m2のISO180の規定によるノッチ衝撃値KSZ(アイゾット 180/1eA、1.8MPa)、及び有利には少なくとも1500MPaのISO527‐2の規定による弾性率を有する。光導体の透過率は、有利には80%〜92%、特に有利には85%〜92%の範囲にある。
【0041】
光導体の大きさは特別な制限を受けない。面積は、有利には、ナンバープレートの照明したい面積にほぼ相当する。それというのも、より小さな光導体は、ナンバープレートの照明の悪化に至りかねないからである。これに対して、より大きな光導体は、より高いコストを生じるだけで、付加的な利点には結び付かない。光導体の厚さは、しばしば、光導体を照明する特別な技術に依存している。特別な関心は、1mm〜2cm、特に有利には2mm〜1cmの範囲の厚さを有する特別な光導体にある。
【0042】
さらに、特別な関心は、拡散性に構成されたプラスチックボディにより形成される透光性のボディにある。このプラスチックボディは、やはり、有利には、例えば前述の透明なプラスチックにより形成される。特に有利には、拡散性に構成されたプラスチックボディは、少なくとも50質量%のPMMAを有する。この拡散性に構成されたプラスチックボディ内に、光は裏面を介して入射される。この場合、光源自体は、有利には、表面からは認識不能である。この特性は、散乱粒子により達成可能である。プラスチック内の散乱粒子の割合は、有利には0.5質量%〜20質量%、特に有利には1質量%〜12質量%の範囲にある。有利な散乱粒子については前述した。この関係で有利には有機の散乱粒子が使用される。
【0043】
拡散性に構成されたプラスチックボディは、有利には卓越した機械的かつ熱的な特性を有する。これらの特性は、特に、有利には少なくとも85℃のISO306(B50)の規定によるビカット軟化温度、23℃で有利には少なくとも15kJ/m2のISO179の規定によるシャルピー衝撃値、及び有利には少なくとも1700MPaのISO527‐2(1mm/min)の規定による引張率を有する。拡散性に構成されたプラスチックボディの透過率は、有利には75%〜92%、特に有利には80%〜90%の範囲にある。
【0044】
拡散性に構成されたプラスチックボディを製造するために適したプラスチックは、商業的に、例えばRoehm GmbHよりPlexiglasR df22 7N、df23 7N、df22 7H、df23 7H、df21 8N、df22 8N、df23 8N、df22 zk6BR及びdf23 zk6BRの商品名で入手可能である。
【0045】
透光性のボディの他、照明ユニットは、少なくとも1つの照明手段を有する。適当な照明手段には、例えば白熱電球、発光ダイオード又は発光シートが属する。有利には、照明手段の光度は、0.1〜100、特に有利には1〜30カンデラ/qm2である。
【0046】
特別な関心は、それぞれ異なる色をナンバープレート上に生じる少なくとも2つの照明手段を備える、本発明に係るリアエレメントの特別な形態にある。これにより、例えば後続の車両に危険を警告することができる。それゆえ、この形態では、白色又は黄色の光の他、有利には赤色又はオレンジ色の光を発光してもよい。
【0047】
さらに、照明ユニットは、別の構成部分、例えば透光性のボディ及び照明手段を車両の内室に対して閉鎖するハウジングを有していてもよい。
【0048】
ナンバープレートは、あらゆる公知の形式で、照明ユニットの透光性のボディ上に取付け可能である。例えば、リアエレメントは、ナンバープレートを固定するためのフレームを有していてもよい。このフレームは、例えば射出成形によりリアエレメント上に形成されてもよい。さらにフレームは、リアエレメント上に接着されてもよい。特に有利には、ナンバープレートが接着によりリアエレメントに結合され得る。
【0049】
本発明の別の対象は、本発明に係るリアエレメントを備える自動車である。特別な関心は、照明エレメント上に接着されたナンバープレートを備える特別な自動車にある。
【0050】
特別に適したナンバープレートは、接着層の他に、少なくとも1つの透光性の、再帰反射性の層を備える。この種の層は、裏面から入射した光を透過させる一方、表面に衝突した光を反射する。この特性を有するため、これらの層は、例えば散乱体、例えば銀メッキされたガラス半球、又は構造を有していてよい。これらの層を製造する材料の種類自体は問題ではない。例えば前述した透明なプラスチックが有利である。
【0051】
再帰反射性のシート、又は構造、例えばプリズム若しくはキューブコーナパターン(Wuerfeleckmuster)を有していてよい層は、とりわけUS4588258、US5122902、WO98/20375及びDE69904512に記載されている。散乱体を備えて構成されたシートは、刊行物US4005538に記載されている。
【0052】
これらの層は、特にシートの形態で、ScotchliteRの商品名で3Mより入手可能である。
【0053】
以下に、本発明について図1〜図6を参照しながら説明するが、これは本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】背景技術におけるリアエレメントの概略断面図である。
【図2】本発明に係るリアエレメントの概略断面図である。
【図3】照明ユニット及びナンバープレートを備えるリアエレメントの斜視分解立体図である。
【図4】リアエレメントとの透光性のボディの結合部の概略断面図である。
【図5】段部を備える透光性のボディの概略断面図である。
【図6】照明手段の位置を概略的に示す、透光性のボディを照明する2つの変化態様を示す図である。
【0055】
図1は、リアエレメント(1)、ここでは背景技術におけるリアフラップの概略断面図を示す。ナンバープレートの照明ユニット(2)は、リアフラップ上に取り付けられる。その結果、照明ユニット(2)は、リアフラップの一体の構成部分をなすものではなく、付設部分(Anbauteil)と見なされなければならない。
【0056】
これに対して、図2には、本発明に係るリアエレメント(1)、ここではリアフラップが示されている。透光性のボディ(3)及び照明手段(4)を備える照明ユニット(2)は、リアエレメント(1)の一体の構成部分を形成する。この場合、透光性のボディ(3)は、側面(5)を介してリアフラップ内に装入される。
【0057】
この構造を説明するために、図3は、照明ユニット(2)を備えるリアエレメント(1)、本実施の形態ではリアフラップの斜視分解立体図を示す。リアフラップ(1)は、本実施の形態では、透光性のボディ(3)が装入される構成部分を有する。この構成部分は、透光性のボディ(3)のためのフレームとも解される。裏側、すなわち車両の内室に向かって、照明ユニット(2)のハウジングが設けられることができ、ハウジング内に照明手段が装入される。リアフラップ(1)には、表側に、ナンバープレート(8)を固定するために、フレーム(6)が設けられることができる。
【0058】
図4には、透光性のボディ(3)をリアエレメント(1)内に装入するための種々異なる実施の形態が示されている。図4aによれば、透光性のボディは例えば摩擦力結合(kraftschluessig:摩擦力による束縛)式にリアエレメント内に装入可能である。さらに、図4bに示すように、透光性のボディ(3)を固定的にリアエレメント(1)内に結合するために、透光性のボディ(3)の接着が実施されてもよい。有利には、透光性のボディ(3)として、接着ために、例えば側面(5)に設けられた段部(9)を備えるものがある。本実施の形態では、接着箇所が、リアエレメントのフレーム状の構成部分の裏面と、段部(9)の表面との間に設けられている。この形態については、以下に、図5cの拡大図を参照しながら詳説する。図4cには、特に、透光性のボディ(3)がスナップフック(10)によってリアエレメント(1)内に装入されている実施の形態が示されている。
【0059】
図5a〜図5cは、段部(9)を備える透光性のボディ(3)の概略断面図を示す。透光性のボディ(3)の側面(5)には、それぞれ、シール(7)が設けられている。シール(7)は、本実施の形態では、熱可塑性のエラストマーの射出成形により被着されている。この場合、シールは、図5aに示すように、段部(9)の表面を完全に被覆可能である。さらに、シール(7)は、図5bに示すように、段部(9)の側面を被覆するだけでもよい。特に有利な実施の形態として、シール(7)が、段部(9)の側面を被覆しており、段部(9)の表面には、透光性のボディ(3)をリアエレメント(1)内に装入するために、接着剤(11)が被着されているものがある。
【0060】
図6には、透光性のボディを照明するための2つの変化態様が示されている。照明手段の位置は概略的に示されている。図6Aは、一例として、光が照明手段(4)により裏面から透光性のボディに入射される実施の形態を示す。図6Bに示した実施の形態では、光は透光性のボディ(3)の側面を介して入力結合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のためのリアエレメント(1)であって、ナンバープレートを照明するための照明ユニット(2)を備え、該照明ユニット(2)が、前記ナンバープレートの裏面を照明し、かつ透光性のボディ(3)及び照明手段(4)を備える
形式のものにおいて、
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディが側面(5)を介して当該リアエレメント(1)内に装入されている
ことを特徴とする、自動車のためのリアエレメント。
【請求項2】
当該リアエレメント(1)がプラスチックから製造されている、請求項1記載のリアエレメント。
【請求項3】
当該リアエレメント(1)がリアフラップである、請求項1又は2記載のリアエレメント。
【請求項4】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、光が前記側面を介して入射される光導体である、請求項1から3までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項5】
前記光導体が、散乱粒子を含むプラスチックから製造されている、請求項4記載のリアエレメント。
【請求項6】
前記光導体を製造するプラスチックが、0.0001〜2質量%の散乱粒子を含む、請求項5記載のリアエレメント。
【請求項7】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、光が裏面を介して入射される、拡散性に構成されたプラスチックのボディである、請求項1から3までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項8】
前記拡散性に構成されたプラスチックが、0.5質量%〜20質量%の散乱粒子を含む、請求項7記載のリアエレメント。
【請求項9】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、摩擦力結合式に当該リアエレメント内に装入されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項10】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、機械的な固定エレメントにより当該リアエレメント内に装入されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項11】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、接着により当該リアエレメント内に装入されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項12】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、射出成形により当該リアエレメント内に装入されている、請求項1から11までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項13】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、装填法又は置換法又は2成分射出成形法により当該リアエレメント内に装入されている、請求項12記載のリアエレメント。
【請求項14】
当該リアエレメント(1)が、前記ナンバープレートを固定するためのフレーム(6)を備える、請求項1から13までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項15】
前記ナンバープレートを固定するためのフレーム(6)が、接着により当該リアエレメント(1)に結合されている、請求項14記載のリアエレメント。
【請求項16】
前記ナンバープレートを固定するためのフレーム(6)が、射出成形により当該リアエレメント(1)に形成される、請求項14記載のリアエレメント。
【請求項17】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)の側面(5)が、少なくとも部分的にシール(7)と接触している、請求項1から16までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項18】
前記シール(7)が射出成形により形成される、請求項17記載のリアエレメント。
【請求項19】
前記照明ユニット(2)が、それぞれ異なる色を前記ナンバープレート上に発色する少なくとも2つの照明手段(4)を備える、請求項1から18までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項20】
請求項1から19までのいずれか1項記載のリアエレメントを備える自動車。
【請求項21】
当該自動車が、前記照明エレメント上に接着されたナンバープレート(8)を備える、請求項20記載の自動車。
【請求項22】
当該自動車が、透光性の、再帰反射性の層を備えるナンバープレート(8)を備える、請求項20又は21記載の自動車。
【請求項1】
自動車のためのリアエレメント(1)であって、ナンバープレートを照明するための照明ユニット(2)を備え、該照明ユニット(2)が、前記ナンバープレートの裏面を照明し、かつ透光性のボディ(3)及び照明手段(4)を備える
形式のものにおいて、
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディが側面(5)を介して当該リアエレメント(1)内に装入されている
ことを特徴とする、自動車のためのリアエレメント。
【請求項2】
当該リアエレメント(1)がプラスチックから製造されている、請求項1記載のリアエレメント。
【請求項3】
当該リアエレメント(1)がリアフラップである、請求項1又は2記載のリアエレメント。
【請求項4】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、光が前記側面を介して入射される光導体である、請求項1から3までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項5】
前記光導体が、散乱粒子を含むプラスチックから製造されている、請求項4記載のリアエレメント。
【請求項6】
前記光導体を製造するプラスチックが、0.0001〜2質量%の散乱粒子を含む、請求項5記載のリアエレメント。
【請求項7】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、光が裏面を介して入射される、拡散性に構成されたプラスチックのボディである、請求項1から3までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項8】
前記拡散性に構成されたプラスチックが、0.5質量%〜20質量%の散乱粒子を含む、請求項7記載のリアエレメント。
【請求項9】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、摩擦力結合式に当該リアエレメント内に装入されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項10】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、機械的な固定エレメントにより当該リアエレメント内に装入されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項11】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、接着により当該リアエレメント内に装入されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項12】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、射出成形により当該リアエレメント内に装入されている、請求項1から11までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項13】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)が、装填法又は置換法又は2成分射出成形法により当該リアエレメント内に装入されている、請求項12記載のリアエレメント。
【請求項14】
当該リアエレメント(1)が、前記ナンバープレートを固定するためのフレーム(6)を備える、請求項1から13までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項15】
前記ナンバープレートを固定するためのフレーム(6)が、接着により当該リアエレメント(1)に結合されている、請求項14記載のリアエレメント。
【請求項16】
前記ナンバープレートを固定するためのフレーム(6)が、射出成形により当該リアエレメント(1)に形成される、請求項14記載のリアエレメント。
【請求項17】
前記照明ユニット(2)の前記透光性のボディ(3)の側面(5)が、少なくとも部分的にシール(7)と接触している、請求項1から16までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項18】
前記シール(7)が射出成形により形成される、請求項17記載のリアエレメント。
【請求項19】
前記照明ユニット(2)が、それぞれ異なる色を前記ナンバープレート上に発色する少なくとも2つの照明手段(4)を備える、請求項1から18までのいずれか1項記載のリアエレメント。
【請求項20】
請求項1から19までのいずれか1項記載のリアエレメントを備える自動車。
【請求項21】
当該自動車が、前記照明エレメント上に接着されたナンバープレート(8)を備える、請求項20記載の自動車。
【請求項22】
当該自動車が、透光性の、再帰反射性の層を備えるナンバープレート(8)を備える、請求項20又は21記載の自動車。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4a)】
【図4b)】
【図4c)】
【図5a)】
【図5b)】
【図5c)】
【図6A)】
【図6B)】
【図2】
【図3】
【図4a)】
【図4b)】
【図4c)】
【図5a)】
【図5b)】
【図5c)】
【図6A)】
【図6B)】
【公表番号】特表2010−534158(P2010−534158A)
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−517332(P2010−517332)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【国際出願番号】PCT/EP2008/055736
【国際公開番号】WO2009/013036
【国際公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(390009128)エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (293)
【氏名又は名称原語表記】Evonik Roehm GmbH
【住所又は居所原語表記】Kirschenallee,D−64293 Darmstadt,Germany
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【国際出願番号】PCT/EP2008/055736
【国際公開番号】WO2009/013036
【国際公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(390009128)エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (293)
【氏名又は名称原語表記】Evonik Roehm GmbH
【住所又は居所原語表記】Kirschenallee,D−64293 Darmstadt,Germany
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]