説明

照明器具及び照明システム

【課題】赤外線信号の伝達経路を容易に構築可能で且つ天井面の有効活用を可能とすることができる照明器具及びそれを備えた照明システムを提供すること。
【解決手段】照明器具をダクトレールに支持されるものとし、且つ、各照明器具に対して2組の受光部420,430及び発光部425,435を設けた。受光部420,430及び発光部425,435は、ダクトレールと平行で且つ互いに逆方向(逆方位)となる2つの方向における赤外線信号の伝達を可能とするように、配置した。かかる照明器具を用いれば、既存のものと異なる形態の照明システムを柔軟に構築することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポットライトのような複数の照明器具を連動制御させる照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の照明器具をダクトレール(ライティングダクト又はライティングレール)に取り付け、それらを制御する照明システムの概要については、例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】
また、ダクトレールなどを介さずに天井面に照明器具を直接取り付ける照明システムとしては、例えば、特許文献2に開示されたものがある。特許文献2に開示された照明システムにおいては、親機から発せられた赤外線信号が直列に並べられた照明器具に順次伝達されていくことにより、複数の照明器具の制御が行われる。これにより、特許文献2の照明システムでは、照明器具間の配線レス化が実現されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−93065号公報
【特許文献2】特開2005−63859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
赤外線信号の直線性を考慮すると、特許文献1の照明システムでは親機から近い位置にある子機が親機から遠い位置にある子機への信号伝達経路を遮断してしまうため、特許文献1の照明システムにおける赤外線信号の利用は事実上困難である。従って、特許文献1の照明システムでは、特許文献2のような配線レス化は容易には為し得ない。
【0006】
一方、特許文献2の照明システムでは、赤外線信号を用いた信号伝達を実現することができるものの、信号伝達経路を確保するためには、各照明器具の天井面上における位置決めを正確に行わなければならない。また、特許文献2によれば、天井面への取り付け後に微調整を行うための機構を各照明器具に組み込む必要がある。
【0007】
更に、特許文献1記載の照明システムの場合も特許文献2記載の照明システムの場合も、親機を必要とすることから、天井面の有効活用ができないという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、赤外線信号の伝達経路を容易に構築可能で且つ天井面の有効活用を可能とすることができる照明器具及びそれを備えた照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、第1の照明器具として、所定方向に沿って延びるダクトレールに支持され得るコントロールボックスと、該コントロールボックスに支持され且つ該コントロールボックスにより制御される灯体とを備える照明器具であって、
前記コントロールボックスは、第1受光部及び第1発光部と、第2受光部及び第2発光部と、制御部と、それらを収容する筐体とを備えており、
前記第1受光部及び前記第1発光部は、前記所定方向と平行に延びる第1線を想定した場合に当該第1線上に位置しており、
前記第2受光部及び前記第2発光部は、前記第1線と平行に延びる第2線を想定した場合に当該第2線上に位置しており、
前記第1受光部から前記第1発光部に向かう方向に沿って前記コントロールボックスを見た場合に前記第1受光部と前記第2発光部とが並び、且つ、前記第2受光部から前記第2発光部に向かう方向に沿って前記コントロールボックスを見た場合に前記第1発光部と前記第2受光部とが並ぶように、前記筐体は前記第1受光部及び前記第2受光部並びに前記第1発光部及び前記第2発光部を保持しており、
前記制御部は、前記第1受光部又は前記第2受光部にて受信した赤外線信号に基づいて前記灯体を制御すると共に、必要に応じて前記第1発光部又は前記第2発光部から赤外線信号を出力させるものである
照明器具が得られる。
【0010】
また、本発明によれば、第2の照明器具として、第1の照明器具であって、
前記灯体の向きを検知する検知手段を更に備えており、
前記制御部は、前記検知手段の検知結果に従い、前記灯体を制御する
照明器具が得られる。
【0011】
本発明によれば、第1の照明システムとして、
所定方向に沿って延びるダクトレールと、該ダクトレールに取り付けられた複数の照明器具とを備える照明システムであって、
前記照明器具の夫々は、前記ダクトレールに支持されたコントロールボックスと、該コントロールボックスに支持され且つ該コントロールボックスにより制御される灯体とを備えており、
前記コントロールボックスは、第1受光部及び第1発光部と、第2受光部及び第2発光部と、制御部と、それらを収容する筐体とを備えており、
前記第1受光部及び前記第1発光部は、前記所定方向と平行に延びる第1線を想定した場合に当該第1線上に位置しており、
前記第2受光部及び前記第2発光部は、前記第1線と平行に延びる第2線を想定した場合に当該第2線上に位置しており、
前記第1受光部から前記第1発光部に向かう方向に沿って前記コントロールボックスを見た場合に前記第1受光部と前記第2発光部とが並び、且つ、前記第2受光部から前記第2発光部に向かう方向に沿って前記コントロールボックスを見た場合に前記第1発光部と前記第2受光部とが並ぶように、前記筐体は前記第1受光部及び前記第2受光部並びに前記第1発光部及び前記第2発光部を保持しており、
前記制御部は、前記第1受光部又は前記第2受光部にて受信した赤外線信号に基づいて前記灯体を制御すると共に、必要に応じて前記第1発光部又は前記第2発光部から赤外線信号を出力させるものである
照明システムが得られる。
【0012】
本発明によれば、第2の照明システムとして、第1の照明システムであって、
赤外線信号を出力可能なリモートコントローラを更に備えており、
前記複数の照明器具のうちのいずれか一つの前記第1受光部又は前記第2受光部に向けて前記リモートコントローラから前記赤外線信号が出力されると、隣接する前記照明器具に対して順々に赤外線信号が伝達され、それによって各照明器具における前記灯体の制御が行われる
照明システムが得られる。
【0013】
本発明によれば、第3の照明システムとして、第1又は第2の照明システムであって、
前記ダクトレールとは異なる付加的なダクトレールと、
該付加的なダクトレールに取り付けられた複数の付加的な照明器具と、
前記ダクトレールに取り付けられた前記照明器具を伝達されてきた信号を前記付加的な照明器具に伝達する中継装置と
を更に備えている、照明システムが得られる。
【0014】
本発明によれば、第4の照明システムとして、第1乃至第3のいずれかの照明システムであって、
前記照明器具は、前記灯体の向きを検知する検知手段を更に備えており、
前記制御部は、前記検知手段の検知結果に従い、前記灯体を制御する
照明システムが得られる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、照明器具をダクトレールに支持されるものとしたことから、特許文献2の照明システムにおいて必要とされていたような照明器具の位置決めを特に行うことなく、赤外線信号の伝達経路を適切に構築することができる。
【0016】
また、本発明によれば、各照明器具に対して2組の受光部及び発光部を設け、ダクトレールと平行で且つ互いに逆方向(逆方位)となる2つの方向における赤外線信号の伝達を可能とするように、上記2組の受光部及び発光部を配置することとしたため、既存のものと異なる形態の照明システムを柔軟に構築することができる。
【0017】
例えば、上述したような照明器具を複数個ダクトレールに取り付けて照明システムを構築することとすると、ダクトレールに取り付けられた照明器具の一つに制御信号を入力することにより、他のすべての照明器具に制御信号を伝達することができることから、特許文献1や特許文献2記載の技術のように親機を配置するスペースを確保する必要がなく、天井面のような照明器具の取り付けスペースの有効活用を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施の形態による照明システムを概略的に示す図である。
【図2】図1の照明器具の外観を示す斜視図である。
【図3】図1の照明器具の外観を示す他の斜視図である。
【図4】図1の照明器具の構成を概略的に示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による照明システムを概略的に示す図である。
【図6】図5の照明器具の構成を概略的に示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による照明システムを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態による照明システムについて、図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1に示されるように、本発明の第1の実施の形態による照明システム100は、X方向に延びるダクトレール200と、ダクトレール200に取り付けられた複数の照明器具300と、照明器具300を制御するための赤外線信号を出力し得るリモートコントローラ600とを備えている。
【0021】
図1乃至図3に示されるように、各照明器具300は、ダクトレール200に支持されるコントロールボックス400と、コントロールボックス400に支持され且つそのコントロールボックス400により制御される灯体500とを備えている。本実施の形態による灯体500は、発光源として複数のLEDを備えるものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、他種の発光源を有するものであっても良い。
【0022】
図2乃至図4に示されるように、コントロールボックス400は、筐体410と、第1受光部420及び第1発光部425と、第2受光部430及び第2発光部435と、赤外線送受信基板(IR基板)440,445と、制御部450と、電源基板460とを備えている。以下、説明の便宜上、図4における左側を前方、図4における右側を後方とする。即ち、図2は、本実施の形態による照明器具300を正面(前面)、右側面及び上面(平面)から見た斜視図であり、図3は、照明器具300を背面、左側面及び上面から見た斜視図である。
【0023】
図2及び図3に示されているように、筐体410は、X方向に長手を有する略直方体形状と略円筒形状とを略直方体形状の後端において組み合わせてなるような形状を有しており、その上端には、筐体410をダクトレール200に取り付けるための第1支持部412及び第2支持部416が形成されている。第1支持部412は、筐体410の前端に設けられており、前端面をZ方向に沿ってスライド可能なスライダ413と、スライダ413のスライドによりダクトレール200内に挿入される被挿入部414と、スライダ413のスライドに連動してY方向に移動可能なフック415とを備えている。この第1支持部412は、スライダ413を上方向へスライドさせると、被挿入部414がダクトレール200内に挿入し且つフック415がダクトレール200に係止し、それによって、筐体410の前端をダクトレール200に支持させることができる。一方、第2支持部416は、回動可能に取り付けられたレバー417と、レバー417の回転に応じて回転する略長方形形状の回転板418とを備えている。回転板418の短辺の長さは、ダクトレール200へ挿入可能となるように選択されており、且つ、回転板418の長辺の長さは、ダクトレール200内に保持され得るように(即ち、ダクトレール200から抜けないように)選択されている。かかる第2支持部416は、レバー417を筐体410の側部に位置させた状態で回転板418をダクトレール200内に挿入し、その後、レバー417を筐体410の後部まで移動させることにより、回転板418を回転させ、それによって、回転板418をダクトレール200に係止させ、筐体410の後部をダクトレール200に支持させることができる。
【0024】
本実施の形態による筐体410には、IR基板440,445と、制御部450と、電源基板460が収容されており、また、第1受光部420及び第1発光部425と、第2受光部430及び第2発光部435が外部から視認し得る状態で保持されている。ここで、IR基板440は、第1受光部420及び第2発光部435に接続され、制御部450の制御の下、筐体410の前面側において赤外線信号の送受信を行う。同様に、IR基板445は、第1発光部425及び第2受光部430に接続され、制御部450の制御の下、筐体410の後面側において赤外線信号の送受信を行う。制御部450は、灯体500に接続されており、IR基板440及び445を通じて、即ち、第1受光部420及び第1発光部425並びに第2受光部430及び第2発光部435を通じて行われる赤外線信号の送受信に基づいて、灯体500の点灯、消灯、調光の制御を行う。なお、本実施の形態による制御部450には、電源プラグ(図示せず)等に接続された電源基板460を介して、電源が供給されており、IR基板440,445や灯体500などは制御部450を介して電源を供給される。
【0025】
詳しくは、第1受光部420及び第1発光部425は、X方向と平行に延びる第1線を想定した場合に当該第1線上に位置しており、第2受光部430及び第2発光部435は、第1線と平行に延びる第2線を想定した場合に当該第2線上に位置している。かかる配置関係により、照明器具300をダクトレール200に取り付けると、複数の照明器具300の第1受光部420及び第1発光部425がすべて第1線上に位置し、同様に、第2受光部430及び第2発光部435がすべて第2線上に位置することとなる。即ち、本実施の形態によれば、赤外線信号の伝達経路が自動的に調整される。
【0026】
更に、本実施の形態においては、第1受光部420と第2発光部435は、筐体410の前面側から見えるように筐体410に保持されており、第2受光部430と第1発光部425は、筐体410の後面側から見えるように筐体410に保持されている。即ち、第1受光部420から第1発光部425に向かう方向に沿って(即ち、前方から)コントロールボックス400を見た場合に第1受光部420と第2発光部435とが並んでいる一方、第2受光部430から第2発光部435に向かう方向に沿って(即ち、後方から)コントロールボックス400を見た場合に第1発光部425と第2受光部430とが並んでいる。
【0027】
このように、本実施の形態においては、第1受光部420及び第1発光部425による赤外線信号伝達の方向と、第2受光部430及び第2発光部435による赤外線信号伝達の方向とが逆方向となっている。即ち、一つの照明器具300から見ると、2方向へ赤外線信号を伝達することができるようになっている。これにより、複数の照明器具300のうちのいずれか一つの第1受光部420又は第2受光部430に向けてリモートコントローラ600から赤外線信号が出力されると、隣接する照明器具300に対して順々に赤外線信号が伝達され、それによって各照明器具300における灯体500の制御が行われる。即ち、本発明によれば、複数の照明器具300がダクトレール200に取り付けられている際に、必ずしも端の照明器具300から制御信号を入力する必要がない。従って、天井面などの面積の有効活用することができる。
【0028】
加えて、赤外線信号の伝達経路が2方向であることから、一方を制御用赤外線信号の伝達経路として用い、他方の経路を制御用赤外線信号の受光確認用として用いることもできる。
【0029】
(第2の実施の形態)
図5及び図6に示されるように、本発明の第2の実施の形態による照明システム100aは、上述した第1の実施の形態による照明システム100の変形例である。従って、以下においては両者の異なる部分のみについて説明し、第1の実施の形態による照明システムと同一構成を有する構成要素については、図5及び図6において、図1乃至図4で用いた参照符号と同一の参照符号を付し、説明を省略することとする。
【0030】
本実施の形態による照明システム100aにおける照明器具300a1,300a2のコントロールボックス400aには、灯体500の向きを検知する検知手段が設けられている。
【0031】
本実施の形態による検知手段は、具体的には、図6に示されるように、制御部450aに設けられた2本の制御ピン452及び454と、灯体500の向きに応じて制御ピン452及び454間を短絡する導体部456とを備えている。本実施の形態による制御部450aは、この制御ピン452及び454間が導体部456によって短絡されているか又は開放されているかを検出することにより、灯体500が前方及び後方のいずれに向けられているかを検出し、それに応じて、例えば、図5に示されるように、灯体500が前方に向けられている照明器具300a1のみを点灯させ、灯体500が後方に向けられている照明器具300a2については消灯させるといった制御を行うことができる。
【0032】
(第3の実施の形態)
図7に示される本発明の第3の実施の形態による照明システム100bは、上述した第1実施の形態による照明システム100の変形例である。従って、以下においては両者の異なる部分のみについて説明し、第1の実施の形態による照明システムと同一構成を有する構成要素については、図7において、図1等で用いた参照符号と同一の参照符号を付し、説明を省略することとする。
【0033】
本実施の形態による照明システム100bは、第1の実施の形態による照明システム100に加えて、付加的なダクトレール200bと、付加的なダクトレール200bに取り付けられた複数の付加的な照明器具300bと、中継装置700とを更に備えている。本実施の形態による付加的な照明器具300bは、上述した照明器具300と同一の構造を備えるものである。付加的なダクトレール200bは、ダクトレール200と平行となるように設けられているが、本発明はこれに制限されるものではなく、例えば、ダクトレール200の延びる方向と付加的なダクトレール200bの延びる方向とが所定の角度をなすようにして、配置されていても良い。
【0034】
中継装置700は、ダクトレール200に取り付けられた照明器具300を伝搬されてきた赤外線信号を付加的な照明器具300bに伝達するためのものである。かかる中継装置700を備えると、一つの照明器具300又は400bに制御信号を入力することにより、複数のダクトレール200,200bに取り付けられた多数の照明器具300,300bを一括して制御することが可能となる。
【符号の説明】
【0035】
100,100a,100b 照明システム
200 ダクトレール
200b 付加的なダクトレール
300,300a1,300a2 照明器具
300b 付加的な照明器具
400,400a コントロールボックス
410 筐体
412 第1支持部
413 スライダ
414 被挿入部
415 フック
416 第2支持部
417 レバー
418 回転板
420 第1受光部
425 第1発光部
430 第2受光部
435 第2発光部
440,445 赤外線送受信基板(IR基板)
450 制御部
452,454 制御ピン
456 導体部
460 電源基板
500 灯体
600 リモートコントローラ
700 中継装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定方向に沿って延びるダクトレールに支持され得るコントロールボックスと、該コントロールボックスに支持され且つ該コントロールボックスにより制御される灯体とを備える照明器具であって、
前記コントロールボックスは、第1受光部及び第1発光部と、第2受光部及び第2発光部と、制御部と、それらを収容する筐体とを備えており、
前記第1受光部及び前記第1発光部は、前記所定方向と平行に延びる第1線を想定した場合に当該第1線上に位置しており、
前記第2受光部及び前記第2発光部は、前記第1線と平行に延びる第2線を想定した場合に当該第2線上に位置しており、
前記第1受光部から前記第1発光部に向かう方向に沿って前記コントロールボックスを見た場合に前記第1受光部と前記第2発光部とが並び、且つ、前記第2受光部から前記第2発光部に向かう方向に沿って前記コントロールボックスを見た場合に前記第1発光部と前記第2受光部とが並ぶように、前記筐体は前記第1受光部及び前記第2受光部並びに前記第1発光部及び前記第2発光部を保持しており、
前記制御部は、前記第1受光部又は前記第2受光部にて受信した赤外線信号に基づいて前記灯体を制御すると共に、必要に応じて前記第1発光部又は前記第2発光部から赤外線信号を出力させるものである
照明器具。
【請求項2】
請求項1記載の照明器具であって、
前記灯体の向きを検知する検知手段を更に備えており、
前記制御部は、前記検知手段の検知結果に従い、前記灯体を制御する
照明器具。
【請求項3】
所定方向に沿って延びるダクトレールと、該ダクトレールに取り付けられた複数の照明器具とを備える照明システムであって、
前記照明器具の夫々は、前記ダクトレールに支持されたコントロールボックスと、該コントロールボックスに支持され且つ該コントロールボックスにより制御される灯体とを備えており、
前記コントロールボックスは、第1受光部及び第1発光部と、第2受光部及び第2発光部と、制御部と、それらを収容する筐体とを備えており、
前記第1受光部及び前記第1発光部は、前記所定方向と平行に延びる第1線を想定した場合に当該第1線上に位置しており、
前記第2受光部及び前記第2発光部は、前記第1線と平行に延びる第2線を想定した場合に当該第2線上に位置しており、
前記第1受光部から前記第1発光部に向かう方向に沿って前記コントロールボックスを見た場合に前記第1受光部と前記第2発光部とが並び、且つ、前記第2受光部から前記第2発光部に向かう方向に沿って前記コントロールボックスを見た場合に前記第1発光部と前記第2受光部とが並ぶように、前記筐体は前記第1受光部及び前記第2受光部並びに前記第1発光部及び前記第2発光部を保持しており、
前記制御部は、前記第1受光部又は前記第2受光部にて受信した赤外線信号に基づいて前記灯体を制御すると共に、必要に応じて前記第1発光部又は前記第2発光部から赤外線信号を出力させるものである
照明システム。
【請求項4】
請求項1記載の照明システムであって、
赤外線信号を出力可能なリモートコントローラを更に備えており、
前記複数の照明器具のうちのいずれか一つの前記第1受光部又は前記第2受光部に向けて前記リモートコントローラから前記赤外線信号が出力されると、隣接する前記照明器具に対して順々に赤外線信号が伝達され、それによって各照明器具における前記灯体の制御が行われる
照明システム。
【請求項5】
請求項3又は請求項4記載の照明システムであって、
前記ダクトレールとは異なる付加的なダクトレールと、
該付加的なダクトレールに取り付けられた複数の付加的な照明器具と、
前記ダクトレールに取り付けられた前記照明器具を伝達されてきた信号を前記付加的な照明器具に伝達する中継装置と
を更に備えている、照明システム。
【請求項6】
請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の照明システムであって、
前記照明器具は、前記灯体の向きを検知する検知手段を更に備えており、
前記制御部は、前記検知手段の検知結果に従い、前記灯体を制御する
照明システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−251030(P2010−251030A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−97522(P2009−97522)
【出願日】平成21年4月13日(2009.4.13)
【出願人】(000152228)株式会社内田洋行 (105)
【Fターム(参考)】