説明

照明器具

【課題】従来の蛍光灯(FL管)の代替として冷陰極蛍光管を用いることができるようにする。また、低電圧の直流負荷とし、安全性に優れた照明器具を提供する。
【解決手段】ケース12の平面部16の下面側に2本の冷陰極蛍光管10を配設し、平面部16の上面であって、電源部2からの直流電源が供給される側にインバータ部11を配設する。インバータ部11の高圧側出力線30を1本冷陰極蛍光管10に平行に配線し、高圧側出力線30の先端をバランスコンデンサ31に接続する。バランスコンデンサ31は冷陰極蛍光管10と直列に接続するものであり、バランスコンデンサ31からリード線32にて両冷陰極蛍光管10の電極33に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に液晶テレビのバックライト用として使用されている冷陰極蛍光管を一般照明用として用いた照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
主にパソコンの液晶モニタやノートパソコン、液晶テレビのバックライト用として使用されている冷陰極蛍光管(CCFL:Cold Cathode Flourescent Lamp
) は、フィラメントの無い蛍光管であり、従来の蛍光管(FL管)に比べて長寿命(約4万時間)で、発光効率も高いため一般照明用としての用途でも期待される蛍光管である。
【0003】
しかし、一般照明用としては従来のFL管が普及しており、その代替として採用するにはFL管との互換性が要望されている。すなわち、もっとも普及しているFL40Wであれば、その外寸法(ランプ長、ランプ径)を同じくし、既設のソケット(G13口金)に取り付けることが可能で、しかも、日本工業規格(JIS)では、「ランプと装着品」の総重量が500gを越えてはならないと規定されている。なお、500gを越えるランプについては装着品を付けてはならないと規定されている。そこで、装着品を付けることも考慮して出来得る限りランプの総重量を500g以下にすることが要望されている。
【0004】
また、この冷陰極蛍光管を点灯させるためには、屋内電源配線のAC100V又はAC200Vを直流に整流し、更にインバータにて高周波に変換し、この高周波電圧を冷陰極蛍光管の両端の電極に印加しなければならない。この電源部およびインバータを従来のFL管用安定器に置き換える必要がある。
【0005】
従来の冷陰極蛍光管を用いた照明器具として、例えば、下記に示す非特許文献1がある。この非特許文献1において提供されている照明器具では、電源部およびインバータを実装した基板を内蔵させていることと、ランプケースをアルミニウム(金属)製にしているため、総重量は500g以上となっている。かかる場合上述したように装着品を付けることが不可能となる。
【0006】
また、下記に示している特許文献1では、電源部およびインバータを外付けにしているために、ランプ両端の電極には、2KV以上の高電圧高周波を負荷しなければならず、とても民生用として使用できない非常に危険な構造であった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】http//www.greentec-gtpi.com/product/index.html
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−185721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、同じ長さの冷陰極蛍光管(例えば、ランプ径4mm)でFL40W(ランプ径32.5mm)相当以上の明るさにするためには、冷陰極蛍光管を2本必要とする。冷陰極蛍光管を複数並列に安定して点灯させるには、冷陰極蛍光管2本のバランスを取らせるための工夫が必要であるが、この工夫を避けるために、上記非特許文献1では、冷陰極蛍光管を2本直列に配線(接続)していた。
かかる場合、冷陰極蛍光管の両端には2倍の2KV〜4KVの高電圧を印加しなければならず、当然にこの高電圧は回路部品および構造上の不安定要素と、少しの条件変化での性能変動を誘引するものである。
【0010】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った照明器具を提供するものである。
(1)従来の蛍光灯(FL管)の代替として冷陰極蛍光管を用いることができるようにすること。
(2)低電圧の直流負荷とし、安全性に優れた照明器具を提供すること。
(3)インバータ部の発振を安定させること。
(4)ケースを合成樹脂製としても、強度を保持すること。
(5)冷陰極蛍光管を2本並列に接続した場合に、冷陰極蛍光管の2本の発光バランスを安定させること。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そこで、本発明の請求項1に記載の照明器具では、交流電源を直流に変換して直流電源を出力する電源部2と、
前記電源部2からの直流電源を受ける口金部15と、この口金部15から供給された直流電源を高周波電圧に変換するインバータ部11と、このインバータ部11の出力側から導出される出力配線30と、この出力配線30が一端側に接続されるバランスコンデンサ31と、このバランスコンデンサ31の他端側に接続される複数の冷陰極蛍光管10と、前記インバータ部11、前記出力配線30、前記バランスコンデンサ31及び前記冷陰極蛍光管10を外包する透明カバー13とケース12で構成される照明装置本体1と
で構成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の照明器具では、請求項1に記載の照明器具において、
前記電源部2を外付けとし、前記インバータ部11を前記照明装置本体1に内蔵していることを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の照明器具では、請求項1に記載の照明器具において、
前記インバータ部11を前記電源部2からの直流入力側近傍に配置し、該インバータ部11から導出される1本のみの高圧側出力線30を前記冷陰極蛍光管10に平行に配置していることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の照明器具では、請求項1に記載の照明器具において、
前記バランスコンデンサ31を前記インバータ部11の直流入力側とは反対側の前記冷陰極蛍光管10の電極33近傍に配置していることを特徴としている。
【0015】
請求項5に記載の照明器具では、請求項1に記載の照明器具において、
前記ケース12を前記冷陰極蛍光管10の保持側を概ね平面とする筒状の合成樹脂製としていることを特徴としている。
【0016】
請求項6に記載の照明器具では、請求項1に記載の照明器具において、
前記冷陰極蛍光管10を2本用い、該冷陰極蛍光管10に対して前記バランスコンデンサ31を直列に接続し、該バランスコンデンサ31と冷陰極蛍光管10との直列回路を並列に接続した回路を、前記インバータ部11の出力端子53、54間に接続していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1に記載の照明器具によれば、交流電源に電源部2を接続し、この電源部2に照明装置本体1を接続することで、従来の蛍光灯(FL管)の代替として冷陰極蛍光管10を用いることができ、また、冷陰極蛍光管10は従来のFL管と比べて約4万時間と長寿命であり、発光効率も高く一般照明用として使用することができる。
【0018】
請求項2に記載の照明器具によれば、前記電源部2を外付けとし、前記インバータ部11を前記照明装置本体1に内蔵していることで、照明装置本体1の口金部15には、電源部2からの低電圧の直流負荷となり、安全性に優れた照明器具を提供することができる。
【0019】
請求項3に記載の照明器具によれば、前記インバータ部11を前記電源部2からの直流入力側近傍に配置し、該インバータ部11から導出される1本のみの高圧側出力線30を前記冷陰極蛍光管10に平行に配置しているので、冷陰極蛍光管10・インバータ部11間のインダクタンス成分、リアクタンス成分、抵抗成分(L・C・R)が安定して、ひいてはインバータ部11の発振を安定させることができる(=性能変動が抑制される)。
【0020】
請求項4に記載の照明器具によれば、前記バランスコンデンサ31を前記インバータ部11の直流入力側とは反対側の前記冷陰極蛍光管10の電極33近傍に配置しているので、インバータ部11の発振を安定させるべく高圧側出力線30を冷陰極蛍光管10に平行に配線するのにバランスコンデンサ31の好適な配置とすることができる。
【0021】
請求項5に記載の照明器具によれば、前記ケース12を前記冷陰極蛍光管10の保持側を概ね平面とする筒状の合成樹脂製としているので、ケース12を軽量化でき、しかもケース12の剛性を維持できて、強度を保持することができる。
【0022】
請求項6に記載の照明器具によれば、前記冷陰極蛍光管10を2本用い、該冷陰極蛍光管10に対して前記バランスコンデンサ31を直列に接続し、該バランスコンデンサ31と冷陰極蛍光管10との直列回路を並列に接続した回路を、前記インバータ部11の出力端子53、54間に接続しているので、冷陰極蛍光管10の2本の発光バランスを安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態における照明装置本体の破断断面図である。
【図2】本発明の実施の形態における照明装置本体の側面図である。
【図3】本発明の実施の形態における照明装置本体の断面図である。
【図4】(a)は本発明の実施の形態におけるケースの側面図、(b)はカバーの側面図である。
【図5】本発明の実施の形態における照明装置本体を下から見た図である。
【図6】本発明の実施の形態における電源部の回路図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるインバータ部の回路図である。
【図8】本発明の実施の形態における従来のFL管から照明装置本体に置き換える場合の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態における従来のFL管から照明装置本体に置き換える場合の説明図である。
【図10】本発明の実施の形態における従来のFL管から照明装置本体に置き換える場合で、2本の照明装置本体を並列に接続した場合の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。本発明の照明器具は、AC100V又はAC200Vを直流に整流し、外付け構成とした電源部と、この電源部から直流(例えば、DC80V)が供給されて冷陰極蛍光管を点灯させる照明装置本体とで構成されている。
【0025】
図1は上記照明装置本体1の破断断面図を示しており、この照明装置本体1は、例えばFL40Wの蛍光管と長さと直径とを同一にしたものであり、該蛍光管と代替可能としているものである。また、図2は照明装置本体1の側面図と、図3は照明装置本体1の断面図をそれぞれ示している。
【0026】
この照明装置本体1には、2本の冷陰極蛍光管10と、この冷陰極蛍光管10を駆動点灯させるためのインバータ部11を内蔵している。また、照明装置本体1の外殻は、合成樹脂製で断面を略半円状としたケース12と、このケース12の下面側に配設され、合成樹脂製で断面を略円弧状とした透明のカバー13と、上記ケース12及びカバー13の両端に嵌着される合成樹脂製の口金14とで構成されている。
上記口金14は、一面が閉塞された有底円筒状に形成されており、図1及び図2に示すように口金14の外側面には器具側のソケットと接続される一対の口金ピン15が突設されている。
【0027】
図4(a)はケース12の側面図を示し、図4(b)はカバー13の側面図を示している。ケース12は例えば押し出し成形により形成され、上部は円弧状に形成され、下部は平面状とした平面部16が形成されている。そして、ケース12の材料を合成樹脂製としているので、軽量化を図ることができるものの、強度不足となる。そこで、ケース12の下部を概ね平面とした平面部16を形成して、且つ筒状としていることで、ケース12の剛性を維持できて、強度を保持することができるようにしている。
また、ケース12の両側の下部付近には横方向(長手方向)の全長にわたって溝17が凹設されており、この溝17の下方に突部20が横方向の全長にわたって形成されている。
【0028】
合成樹脂製のカバー13の両側の上部には、ケース12の溝17にスライド自在に挿入される突片21がカバー13の横方向の全長にわたって内方に向けて一体に形成されていて、また、突片21の下方には凸部22がカバー13の横方向の全長にわたって内方に向けて一体に形成されている。
上記突片21と凸部22との間の空間部分を凹部23とし、カバー13の両側の突片21をケース12の両側の溝17に側方から挿入していくことで、図3に示すように、ケース12の突部20がカバー13の凹部23内に位置することになり、カバー13がケース12の下面側に装着されるようになっている。
【0029】
また、ケース12の平面部16の下面には平板状の反射板24が配設されると共に、冷陰極蛍光管10を保持するランプ保持具25が複数箇所に取り付けられている。図3に示すように、このランプ保持具25の下面には略C字状で弾性を有する保持片26が一体に垂設されており、この保持片26に冷陰極蛍光管10を保持することで、冷陰極蛍光管10がケース12の下面側に保持固定される。
【0030】
図1に示すように、ケース12の平面部16の上面の一方の端部側である電源部からの直流が入力される側にインバータ部11が配設されており、このインバータ部11の入力側のDC入力線27が一方の口金ピン15に接続されている。また、インバータ部11の出力側の1本の高圧側出力線30が該インバータ部11から導出されて、この1本の高圧側出力線30のみを冷陰極蛍光管10に平行となるように配置ないし配線して冷陰極蛍光管10の他方の端部側に配置したバランスコンデンサ31に接続している。
【0031】
このバランスコンデンサ31は、2本の冷陰極蛍光管10にそれぞれ直列に接続するように2つ配置されており、バランスコンデンサ31の一方側は共通接続され、この共通接続部に高圧側出力線30が接続される。そして、各バランスコンデンサ31の他方に接続したリード線32の先端が冷陰極蛍光管10の電極33にそれぞれ接続されるようになっている。
なお、冷陰極蛍光管10の高電圧が印加される側の電極33には、該電極33を覆う略L型で樹脂製の電極カバー34が装着してある。
【0032】
また、インバータ部11から導出されている低圧側出力線35は2本の冷陰極蛍光管10の電極36に共通に接続している。なお、回路構成は後述する。図5は照明装置本体1の下から見た図を示し、ランプ保持具25は図示省略している。
【0033】
図6は外付けとなる電源部2の回路を示している。なお、回路構成が本発明の要旨ではないので、回路の説明は簡単にする。AC200V〜AC242Vの範囲の電源が供給され、この交流電源をダイオードブリッジDB1にて全波整流され、その後平滑用コンデンサC1に平滑されて、直流電源がインバータ回路40に電源として供給される。
インバータ回路40は、MOSFETからなるスイッチング素子Q1と、このスイッチング素子Q1をPWM制御を行なう制御用IC41と、発振トランスT1と、多数の抵抗、コンデンサ、ダイオード等で構成されている。
【0034】
インバータ回路40の発振トランスT1の2次側には整流用ダイオードD1と平滑用コンデンサC2が接続されており、ダイオードD1にて整流され、コンデンサC2にて直流に平滑される。そして、出力端子42、43間には、例えば、DC80Vの直流電圧が出力されるようになっている。
【0035】
図7は照明装置本体1に内蔵されるインバータ部11の回路を示している。なお、このインバータ部11の回路構成も本発明の要旨ではないので、簡単に説明する。このインバータ部11は、一対の入力端子、すなわち、口金ピン15、15に入力される直流電圧を更に全波整流するダイオードブリッジDB2と、一対のスイッチング素子Q2、Q3と、発振トランスT2、T3と、各コンデンサ、抵抗及びダイオード等で構成されている。
【0036】
インバータ部11の出力端子53、54間には、発振周波数が約50kHZの高周波電圧が出力され、出力端子53から上述した高圧側出力線30がバランスコンデンサ31側に設けた接続用端子55に接続されている。そして、この接続用端子55からバランスコンデンサ31としての2つのコンデンサC10、C11に分岐して接続され、さらに、両コンデンサC10、C11は冷陰極蛍光管10、10の電極33、33にそれぞれ直列に接続される。また、冷陰極蛍光管10の他方の電極36、36が共通に接続されて、この共通接続部分に低圧側出力線35の一端が接続され、低圧側出力線35の他端がインバータ部11の出力端子54に接続されている。
【0037】
このように、本実施形態では、一方のバランスコンデンサ31(コンデンサC10)と一方の冷陰極蛍光管10との直列回路と、他方のバランスコンデンサ31(コンデンサC11)と他方の冷陰極蛍光管10との直列回路とが並列に接続された回路となり、この並列回路に高周波電圧が印加されて、両冷陰極蛍光管10、10を点灯駆動する。この実施形態では、明るさをFL40Wに対応させている。また、本実施形態における総重量は300g以下とすることができた。
また、交流電源に電源部2を接続し、この電源部2に照明装置本体1を接続することで、従来の蛍光灯(FL管)の代替として冷陰極蛍光管10を用いることができ、また、冷陰極蛍光管10は従来のFL管と比べて約4万時間と長寿命であり、発光効率も高く一般照明用として使用することができる。
【0038】
ここで、交流電源(AC100V又はAC200V)を直流に整流する電源部2を外付けとし、インバータ部11を内蔵した照明装置本体1の口金ピン15には直流電圧(実施形態では、例えば、DC80V)が印加されるものであり、そのため、照明装置本体1の口金ピン15には低電圧の直流負荷となり、安全性に優れた構成とすることができる。
【0039】
また、照明装置本体1内の配線では、インバータ部11は電源部2からのDC入力近傍に設置し、インバータ部11の出力線のうち、高圧側の電圧が出力される高圧側出力線30をDC入力と反対側に位置する冷陰極蛍光管10の電極33の方向に1本該冷陰極蛍光管10と平行に配線していることで、冷陰極蛍光管10・インバータ部11間のインダクタンス成分、リアクタンス成分、抵抗成分(L・C・R)が安定して、ひいてはインバータ部11の発振を安定させることができる(=性能変動が抑制される)。
【0040】
また、本実施形態では、2本の冷陰極蛍光管10を並列に用いる場合に、2つのバランスコンデンサ31(コンデンサC10、C11)を直列に接続していることで、冷陰極蛍光管10の2本の発光バランスを安定させることができる。
【0041】
図8(a)は、従来のグロー管により蛍光灯を点灯させる回路であり、交流電源と蛍光灯60の間に安定器61が設けられており、蛍光灯60の両端間には始動点灯用のグロー管62が接続されている。また、該グロー管62にはコンデンサ63が並列に接続されている。
本実施形態では、この蛍光灯60の代わりに冷陰極蛍光管10を光源とした照明装置本体1を用いるものであり、図8(b)に示すように、照明器具内の蛍光灯60、安定器61、グロー管62及びコンデンサ63とを取り外す。そして、交流電源に電源部2を接続し、この電源部2に照明装置本体1を接続する。なお、照明器具のソケットに照明装置本体1の口金ピン15を装着することで、照明装置本体1が電源部2に接続される。
【0042】
本実施形態の照明装置本体1は、2本の冷陰極蛍光管10を用いて、FL40Wに対応させた明るさを維持している。
【0043】
また、図9(a)はラピッド型蛍光灯であり、安定器64にて蛍光灯60が始動点灯されるものであり、この安定器64と蛍光灯60を取り外し、図9(b)に示すように、交流電源に電源部2を接続し、さらに照明器具のソケットに照明装置本体1を装着することで、電源部2から電源が照明装置本体1に供給される。これにより、照明装置本体1の冷陰極蛍光管10を点灯させることができる。なお、図9においてFL40Wに対応させたものである。
【0044】
図10は、照明装置本体1に内蔵した冷陰極蛍光管10の出力を20Wとして、2つの照明装置本体1を電源部2に並列に接続して、合計で40Wとし、FL40Wに対応させたものである。
【符号の説明】
【0045】
1 照明装置本体
2 電源部
10 冷陰極蛍光管
11 インバータ部
12 ケース
13 カバー
15 口金ピン(口金部)
16 平面部
27 DC入力線
30 高圧側出力線
31 バランスコンデンサ
33 電極
35 低圧側出力線
53、54 出力端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源を直流に変換して直流電源を出力する電源部(2)と、
前記電源部(2)からの直流電源を受ける口金部(15)と、この口金部(15)から供給された直流電源を高周波電圧に変換するインバータ部(11)と、このインバータ部(11)の出力側から導出される出力配線(30)と、この出力配線(30)が一端側に接続されるバランスコンデンサ(31)と、このバランスコンデンサ(31)の他端側に接続される複数の冷陰極蛍光管(10)と、前記インバータ部(11)、前記出力配線(30)、前記バランスコンデンサ(31)及び前記冷陰極蛍光管(10)を外包する透明カバー(13)とケース(12)で構成される照明装置本体(1)と
で構成されていることを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記電源部(2)を外付けとし、前記インバータ部(11)を前記照明装置本体(1)に内蔵していることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記インバータ部(11)を前記電源部(2)からの直流入力側近傍に配置し、該インバータ部(11)から導出される1本のみの高圧側出力線(30)を前記冷陰極蛍光管(10)に平行に配置していることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項4】
前記バランスコンデンサ(31)を前記インバータ部(11)の直流入力側とは反対側の前記冷陰極蛍光管(10)の電極(33)近傍に配置していることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項5】
前記ケース(12)を前記冷陰極蛍光管(10)の保持側を概ね平面とする筒状の合成樹脂製としていることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項6】
前記冷陰極蛍光管(10)を2本用い、該冷陰極蛍光管(10)に対して前記バランスコンデンサ(31)を直列に接続し、該バランスコンデンサ(31)と冷陰極蛍光管(10)との直列回路を並列に接続した回路を、前記インバータ部(11)の出力端子(53)(54)間に接続していることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−249040(P2011−249040A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118488(P2010−118488)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(504018138)株式会社エイコー (2)
【Fターム(参考)】