照明器具
【課題】自動的に清掃ができ、効率的に放熱できる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具10は、光源28と、光源28を点灯するための点灯回路24と、送風手段25と、送風手段25を制御する制御回路23とを含み、送風手段25により、少なくとも上面の略全域に渡って空気流を発生させるとともに、空気流の方向または風量の少なくともいずれかを変化させる。
【解決手段】照明器具10は、光源28と、光源28を点灯するための点灯回路24と、送風手段25と、送風手段25を制御する制御回路23とを含み、送風手段25により、少なくとも上面の略全域に渡って空気流を発生させるとともに、空気流の方向または風量の少なくともいずれかを変化させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井面に取り付けられるシーリングライト等に適用される照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、LEDが取り付けられたヒートシンクと、空間と流体連通状態のモータおよびファンとを備え、ファンが、ヒートシンク上に空間を通して空気を移動させる照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、空気流がほとんどないかまたは全くない用途に用いられる場合でも、効率的に放熱できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−158746号公報(図3、請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1は、以下の三つの課題を有する。
課題の一つ目は、ファンによってLEDの放熱が行われるが、天井面に取り付けられるような場合、長時間経過すると、天井面側に埃が溜まってしまうことである。
特に、LEDは白熱灯等と異なり、点灯時間が長いことから、一度設置されるとLEDが寿命になるまで設置され続け、上面に溜まる埃やごみ、あるいは虫の死骸等が美観を損ねる。
【0005】
課題の二つ目は、天井面に取り付けられると、ユーザーが容易に手を伸ばして上面側を拭いたり、掃除したりすることができず、特に、光源の面積が大きくなると、隙間に手を入れにくかったり、中心付近まで手が届きにくいことである。
課題の三つ目は、引掛シーリング等に取り付けられる場合、天井面側がほぼ水平になると、埃等が溜まり易く、美観を損ねることである。
【0006】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、自動的に清掃ができ、効率的に放熱できる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る照明器具は、天井面側に取り付けられる少なくとも1個の光源と、前記光源を点灯するための点灯回路と、送風手段と、前記送風手段を制御するための制御回路とを含み、前記送風手段により、少なくとも上面の略全域に渡って空気流を発生させるとともに、前記空気流の方向または風量を変化させる。
【0008】
本発明に係る照明器具は、前記送風手段は、定常的に発生させる前記空気流に比べ、所定期間において前記風量を大きくする。
【0009】
本発明に係る照明器具は、前記送風手段は、所定の第1方向の第1空気流と、前記第1空気流とは180度反対方向の第2方向の第2空気流とを発生し、前記第1空気流および前記第2空気流が、前記送風手段の風量と時間との積を略一定にする。
【0010】
本発明に係る照明器具は、前記送風手段は、少なくとも点灯後または消灯後の所定期間に動作する。
【0011】
本発明に係る照明器具は、前記天井面に設けられて器具本体を取り付けるための取付手段に対応する位置の近傍に通風孔を設けた。
【0012】
本発明に係る照明器具は、床面側にグローブを有し、前記送風手段の前記空気流は、少なくとも前記グローブの一部に沿って流れる。
【0013】
本発明に係る照明器具は、前記送風手段の前記風量が、前記点灯回路の出力に応じて変化する。
【0014】
本発明に係る照明器具は、前記光源が、LEDまたは有機ELであり、前記光源から発生する熱を放熱するための放熱手段を備え、前記送風手段からの前記空気流が、少なくとも前記放熱手段に当たる。
【0015】
本発明に係る照明器具は、上面が、前記空気流の方向に略平行状に凸凹に形成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る照明器具によれば、自動的に清掃ができ、効率的に放熱できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る第1実施形態の照明器具の斜め上方から視た分解斜視図
【図2】本発明に係る第1実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【図3】本発明に係る第1実施形態の照明器具の回路構成図
【図4】本発明に係る第1実施形態の照明器具の制御波形図
【図5】本発明に係る第2実施形態の照明器具の制御波形図
【図6】本発明に係る第3実施形態の照明器具の制御波形図
【図7】本発明に係る第4実施形態の照明器具の制御波形図
【図8】本発明に係る第5実施形態の照明器具の制御波形図
【図9】本発明に係る第6実施形態の照明器具の制御波形図
【図10】本発明に係る第7実施形態の照明器具の制御波形図
【図11】本発明に係る第8実施形態の照明器具の回路構成図
【図12】本発明に係る第9実施形態の照明器具の点灯回路の出力波形図
【図13】本発明に係る第9実施形態の照明器具の送風手段の出力波形図
【図14】本発明に係る第10実施形態の照明器具の斜め上方から視た分解斜視図
【図15】本発明に係る第11実施形態の照明器具の斜め上方から視た分解斜視図
【図16】本発明に係る第11実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【図17】本発明に係る第12実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【図18】本発明に係る第13実施形態の照明器具の斜め上方から視た分解斜視図
【図19】本発明に係る第13実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【図20】本発明に係る第14実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る複数の実施形態の照明器具について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の照明器具10は、器具本体11と、器具本体11の下面に取り付けられるLEDユニット12と、LEDユニット12の前面に取り付けられるグローブ13とを備える。
器具本体11は、天部に円環形の天板14を有し、側部に周板15を有する。器具本体11は、天板14の中央部に、送風手段収容部16を有して通風孔カバー17が取り付けられる。
【0019】
通風孔カバー17は、天板18と周板19とを有し、天板18に不図示の天井面に設置された同じく不図示の引掛シーリングに取付けるための取付アダプタ20が取り付けられる。
通風孔カバー17は、周板19に複数の第1通風孔21が円周方向に等間隔に形成される。
【0020】
器具本体11は、周板15に複数の第2通風孔22が円周方向に等間隔に形成される。
器具本体11は、天板14の下面に制御回路23と点灯回路24とが取り付けられる。
器具本体11は、送風手段収容部16内に、ファン26を有する送風手段25が収容されており、送風手段25が制御回路23に電気的に接続される。
送風手段25は、制御回路23により、ファン26が正転・逆転および風量調整される。
【0021】
LEDユニット12は、器具本体11に相似する円形に形成されるLED基板27と、LED基板27の下面に封止される複数のLED28とを有する。
LED基板27は、LED28に電気的に接続される不図示のプリント回路を有し、このプリント回路が点灯回路24に電気的に接続される。
LED28は、点灯回路24により、オン・オフ制御されるとともに、調光や調色を制御される。
【0022】
図2に示すように、照明器具10は、器具本体11の天板14の上面において、通風孔カバー17内に送風手段25が収容される。
そして、通風孔カバー17に有する第1通風孔21が天板14の面上に配置される。
また、器具本体11の周板15に有する第2通風孔22が、天板14の外縁部においてLED基板27の側部に配置される。
【0023】
図3に示すように、照明器具10は、商用交流電源ACに点灯回路24および制御回路23が並列に接続され、制御回路23に送風手段25が接続される。
照明器具10は、取付アダプタ20より供給される商用交流電源ACが、LED28の点灯回路24および送風手段25の制御回路23にそれぞれ与えられる。
【0024】
次に、照明器具10における送風手段25の機能について説明する。
図2に戻り、制御回路23により送風手段25のファン26が正転される。
すると、送風手段収容部16内の下部に連通する器具本体11の天板14の下面に負圧を生ずるために、通風孔カバー17の第1通風孔21から器具本体11の第2通風孔22に向けた所定の第1方向の第1空気流が発生する。
【0025】
これとは異なり、制御回路23により送風手段25のファン26が逆転されると、送風手段収容部16内の上部に連通する器具本体11の天板14の上面に負圧を生ずる。
そのため、器具本体11の第2通風孔22から通風孔カバー17の第1通風孔21に向けた所定の第2方向の第2空気流が発生する。
そして、第1空気流および第2空気流は、送風手段25の風量と時間との積を略一定にする。
【0026】
図4に示すように、縦軸に風量を、横軸に時間を表した場合、送風手段25は、縦軸の正領域において、空気流が、器具本体11の中心から放射状に外側へ向かう方向に設定される。
これに反して、送風手段25は、負領域において、空気流が、反対に外側から器具本体11の中心へ向かう方向に設定される。
従って、正領域においては、第2通風孔22が空気流の吸入口になり、第1通風孔21が空気流の排出口となる。
【0027】
ここで、送風手段25は、定常時に、比較的弱い風量のLレベルで空気流を発生させており、時点T1から時点T2までの任意の期間でのみ、強い風量のHレベルで空気流を発生させる。
このように制御することにより、定常のLレベルでは、埃等が溜まり難くなるのと同時に、天板14上に空気流を発生させるために、LED28から発生する熱を効率良く放熱できる。
【0028】
また、時点T1から時点T2までの期間に風量をHレベルに強くすることにより、Lレベルでも溜まってしまうような埃やごみを器具本体11の天板14上から吹き飛ばすことができる。
そのため、ユーザーが、器具本体11の天板14をわざわざ掃除する手間が省け、床面に落ちる埃やごみ等を掃除するだけで済む。
【0029】
なお、時点T1および時点T2の期間は、所望のタイミングで良いために、例えば、リモコン送信機に配置された特定のボタンが押されたときだけ、掃除モードとして動作するようにできる。
あるいは、一定の期間が経過した後に、自動的に風量を強くする等、色々なタイミングで動作できる。
【0030】
以上、説明した本発明に係る第1実施形態の照明器具10によれば、器具本体11の天板14上の全域に送風手段25の空気流が自動的に発生するために、埃等を溜まり難くできる。
従って、照明器具10によれば、自動的に清掃ができ、常に清浄にできる。
【0031】
また、照明器具10によれば、器具本体11の全面に渡って放熱を行えるために、点灯時の温度を低く維持することができ、LED28の寿命を延長できる。
そして、照明器具10によれば、空気流の方向や風量が変化することにより、特定の箇所に埃等を溜まり難くできる。
従って、照明器具10によれば、効率的に放熱できる。
【0032】
照明器具10によれば、送風手段25が、所定の期間において、風量を大きくすることにより、天井面側に溜まった埃等を吹き飛ばして床面に落とすことができる。
そのため、照明器具10によれば、ユーザーが天井面側に手を伸ばす等して、掃除をする手間がなくなる。また、埃等を吹き飛ばすことにより、ユーザーに埃やごみ等が落ちたことを認識させることができる。
【0033】
照明器具10によれば、第1方向に反対の第2方向に空気流を発生できるので、第1通気孔21及び第2通気孔22に埃等を溜まり難くできる。
また、照明器具10によれば、送風手段25が、第1方向と第2方向において、風量と時間の積を略一定にしたため、ある方向には、比較的少ない風量で長時間の空気流を発生させておき、反対方向には、比較的多い風量で短時間に空気流が発生することになる。
従って、照明器具10によれば、埃等を吹き飛ばす場合に有利である。
【0034】
さらに、照明器具10によれば、長時間の空気流を一定方向に継続させることにより、天井面側での放熱のための対流期間を確保できるために、効率良く、LED28を放熱できる。
また、照明器具10によれば、同じ風量や同じ時間でも良く、その場合には、制御が対称のために簡単になる。あるいは、商用交流電源ACの正負を利用することで、空気流の方向を容易に逆転できる。
さらに、照明器具10によれば、送風手段25として、振動板やポンプ等のファン以外のものも利用できる。
【0035】
照明器具10によれば、取付アダプタ20の近傍に送風手段25を配置したために、引掛シーリングから送風手段25までの配線を短くできる。
また、照明器具10によれば、器具本体11の中心から流れる空気流を構造上放射状にしやすくなり、器具本体11の上面の全域に空気流を発生させるのを容易にできる。
さらに、照明器具10によれば、引掛シーリングの近傍に第1通風孔21を設けたために、送風手段25は、必ずしも中心付近になくてもよく、取付け位置の設計自由度を向上できる。
【0036】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の照明器具について説明する。
なお、以下の各実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0037】
図5に示すように、本発明に係る第2実施形態の照明器具30の送風手段31における制御波形において、縦軸に風量を、横軸に時間を表した場合、時点T1から時点T2までの間の第1方向の第1空気流をH1レベルとする。
そして、送風手段31は、第2方向の第2空気量をH2レベルとしている。
このとき、空気流の逆転は、制御回路23により、印加する電圧の正負を逆転することで、容易に達成できる。
【0038】
送風手段31は、反対方向にも空気流を発生させることにより、第1通風孔21および第2通風孔22の付近の埃等を吹き飛ばすことができ、器具本体11の天板14のみならず、埃等が溜まることを抑制できる。
また、図5中の斜線で示した領域の面積を等しくすることにより、正方向と負方向の全体の風量を同じにすることができるために、送風手段25としてファン26を用いることなく、例えば振動板を利用したり、ポンプ構造のものを利用したりできる。
【0039】
照明器具30によれば、送風手段31により、反対方向にも空気流を発生させることにより、第1通風孔21および第2通風孔22の付近の埃等を吹き飛ばすことができ、器具本体11の天板14のみならず、埃等が溜まることを抑制できる。
【0040】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の照明器具について説明する。
図6に示すように、本発明に係る第3実施形態の照明器具40の送風手段41における制御波形において、一定期間毎に、正転および逆転を一定風量で繰り返す。
送風手段41は、所望期間のみ風量を大きくするような清掃用のモードを設けることなく、天板14上に埃が溜まり難く、LED28の放熱が可能であり、第1通風孔21および第2通風孔22に埃等が溜まり難い。
このとき、送風手段41は、繰り返しの逆転であるため、制御回路23も簡単なタイマ回路で実現できる。
【0041】
照明器具40によれば、送風手段41により、所望期間のみ風量を大きくするような清掃用のモードを設けることなく、天板14上に埃が溜まり難く、LED28の放熱が可能であり、第1通風孔21および第2通風孔22への埃等の溜まりを防止できる。
【0042】
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態の照明器具について説明する。
図7に示すように、本発明に係る第4実施形態の照明器具50の送風手段51における制御波形において、正転、逆転を一定風量ではなく、正弦波状にした。
送風手段51は、正弦波状であるため、例えば、商用交流電源ACに同期させることにより、より簡単に回路を構成できる。
【0043】
照明器具50によれば、送風手段51が、正弦波状の制御を行うために、商用交流電源ACに同期させることにより、より簡単に回路を構成できる。
【0044】
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第5実施形態の照明器具について説明する。
図8に示すように、本発明に係る第5実施形態の照明器具60の送風手段61における制御波形において、点灯回路24がHレベルのときにLED28がオンされ、点灯回路24が0レベルでLED28がオフされる。
【0045】
送風手段61は、時点T1〜時点T2の間でのみHレベルで動作し、点灯直後の所定の期間でのみ動作するモードである。
送風手段61は、点灯中の動作のために、埃が吹き飛ばされ、床面に落ちることをユーザーが認識しやすくなる。
送風手段61は、定常点灯中は、停止しているために、ファン26の動作音を気にすることなく、照明を利用できる。
【0046】
照明器具60によれば、点灯後の所定期間、送風手段61が動作するために、点灯中はファン26の音や、ファン26が発生するノイズが気にならない。
また、照明器具60によれば、点灯後に埃等を吹き飛ばすことで、埃等をユーザーが認知することができる。
【0047】
(第6実施形態)
次に、本発明に係る第6実施形態の照明器具について説明する。
図9に示すように、本発明に係る第6実施形態の照明器具70の送風手段71における制御波形において、時点T3〜時点T4の間でのみHレベルで動作する。
送風手段71は、消灯直後の所定期間のみ動作するモードである。
これは、点灯直後であると、埃が落ちてくることを認識するのをユーザーが不快に感じることがあるからである。
そのため、送風手段71は、ユーザーに気付かれないように天板14の埃等を落とすことができる。
【0048】
このとき、送風手段71は、点灯回路24と同期して動作する形態であれば、特に、ユーザーが掃除モードを意識することなく、照明器具70のオン・オフに応じて自動で掃除できる。
なお、本実施形態の消灯直後の所定期間のみの動作と、第5実施形態の点灯直後の所定期間のみの動作とは、別々に制御されてもよく、あるいは、両機能が併用されてもよい。
【0049】
照明器具70によれば、消灯後に埃等を吹き飛ばすことにより、ユーザーに気付かれないように天板14の埃等を落とすことができる。
【0050】
(第7実施形態)
次に、本発明に係る第7実施形態の照明器具について説明する。
図10に示すように、本発明に係る第7実施形態の照明器具80の送風手段81における制御波形において、期間Aで、数秒〜数分単位で正転・逆転を繰り返す。
送風手段81は、期間Bで、例えば数日〜数ヶ月の単位で逆転させる。
期間Aおよび期間Bは、併用が可能である。
送風手段81は、第1通風孔21および第2通風孔22のうち、任意の箇所のみ一瞬だけ風量を大きくしたり、数日、数ヶ月単位で正逆を切替えたり、あるいは、LED28の点灯、消灯ごとに正転、逆転を切替えたりできる。
【0051】
照明器具80によれば、制御の組み合わせを任意に設定できるために、制御の自由度が広がる。
【0052】
(第8実施形態)
次に、本発明に係る第8実施形態の照明器具について説明する。
図11に示すように、本発明に係る第8実施形態の照明器具90は、外部に設けられた調光器92に応じて、点灯回路24と送風手段91の制御回路23を同時に制御する。
調光器92は、照明器具90の外部に設けられて壁等に設置される。
なお、調光器92は、調光コントローラの形態でもよく、調光機能として、照明器具90に内包される形態でもよい。
【0053】
照明器具90によれば、調光器92により、点灯回路24と送風手段91の制御回路23を同時に制御できる。
【0054】
(第9実施形態)
次に、本発明に係る第9実施形態の照明器具について説明する。
図12に示すように、本発明に係る第9実施形態の照明器具100は、調光器92の出力(点灯回路24の出力)が、時点T1,時点T2,時点T3,時点T4の間に変動する。
図13に示すように、送風手段101は、調光器92の出力に応じて、時点T1,時点T2,時点T3,時点T4に同期して風量が調整される。
【0055】
このとき、調光器信号としては、DC、PWM、デジタル等色々な形態があり、それらの調光信号により点灯回路24の出力が制御される。
送風手段101は、LED28の出力が低いときに、比較的弱い風量で動作し、LED28の出力が多きいときに、比較的大きい風量で動作する。
そのため、LED28の放熱を効率的に行うことができ、余分な電力損失を抑制できる。
なお、調光器92の代わりに、例えば埃センサからの出力信号で、制御を調整すること等もできる。
【0056】
照明器具100によれば、送風手段101の風量を点灯回路24の出力に応じて変化させるために、例えば、負荷電力が小さくなる調光状態で、送風手段101の風量も抑制することになり、無駄な電力を使用せずに、効率的に放熱できる。
【0057】
(第10実施形態)
次に、本発明に係る第10実施形態の照明器具について説明する。
図14に示すように、本発明に係る第10実施形態の照明器具110は、ファンを有さないシロッコファン112を適用した送風手段111を備える。
【0058】
照明器具110によれば、送風手段111が、ファンを有さないシロッコファン112を適用したために、騒音を防止できる。
【0059】
(第11実施形態)
次に、本発明に係る第11実施形態の照明器具について説明する。
図15に示すように、本発明に係る第11実施形態の照明器具120は、円環形状のLED基板121と、同じく円環形状のグローブ122とを備える。
LED基板121は、中央部に、基板通気孔123を有し、この基板通気孔123に通気孔カバーの機能を有するフィルタ124が取り付けられる。
グローブ122は、中央部に、グローブ通気孔125を有する。
【0060】
図16に示すように、送風手段126が駆動されることにより、送風手段収容部16内の上部に連通する器具本体11の天板14の上面に負圧を生ずる。
そのため、LED基板121の基板通気孔123を通じてグローブ122のグローブ通気孔125からグローブ122の下面を通過して通風孔カバー17の第1通風孔21に空気流が発生する。
【0061】
このとき、空気流がグローブ122の下面に沿って流れることになり、照明器具120の放熱を、より効率的にできる。
また、中心部分にLED28が配置されないために、ファン26の高さ方向を稼ぐことができ、照明器具120を、より薄型化できる。
なお、フィルタ124は、着脱が可能であることが望ましい。フィルタ124は、室内の空気を清浄できる。
【0062】
照明器具120によれば、グローブ122のグローブ通気孔125に送風手段126からの空気流が流れるため、LED28の放熱を広い面積で行えて長寿命化できる。
また、照明器具120によれば、器具本体11の天板14の上面に限らず、グローブ122に付着した埃等も吹き飛ばすことができる。
そして、照明器具120によれば、空気の流路を大きく取れるために、放熱のための空気の入替を効率的にできる。
【0063】
(第12実施形態)
次に、本発明に係る第12実施形態の照明器具について説明する。
図17に示すように、本発明に係る第12実施形態の照明器具130は、送風手段131の周りにおいて、凸凹面133を有する器具本体132を備える。
照明器具130は、LED基板27の熱が器具本体132に伝わりやすいようにするための、LED基板27の外縁部に、熱導電性の高い複数の支持体134を配置し、上下方向からねじ135でねじ止めする。
【0064】
なお、光源として、LED28の他に、有機ELを選ぶことができる。
支持体134は、例えば、鉄板やアルミニウム等の金属系の材質である。
器具本体132の凸凹面133は、第1通風孔21から排出または吸入される空気流に対して略平行に配置されている。
そのため、埃やごみ等は凸凹面133における凹部に溜まりやすいために、第1通風孔21の数が少なくても、埃等を効率的に吹き飛ばすことができる。
【0065】
また、凸凹面133により、器具本体132の表面積が拡大されるために、支持体134でLED基板27上の熱を、より効率的に逃がすことができる。
なお、凸凹面133の形状は、図示した山型の形状に限らず、U字状でもよく、コ字状でもよい。
【0066】
照明器具130によれば、器具本体132が凸凹面133を有するために、埃やごみ等が凹部に集まりやすくなり、より効率的に送風手段131で吹き飛ばすことができる。
また、照明器具130によれば、LED28や有機ELのための放熱面積を増やすことになり、効率的に放熱でき、点灯回路24も放熱できる。
【0067】
(第13実施形態)
次に、本発明に係る第13実施形態の照明器具について説明する。
図18および図19に示すように、本発明に係る第13実施形態の照明器具140は、送風手段141の周りにおいて、LED28用の放熱手段である複数のヒートシンク142を配置し、ヒートシンク142に空気流が当たる。
【0068】
照明器具140は、器具本体143に、4か所のヒートシンク用開口部144を設けており、LED基板27に熱的に接続されて取り付けられたヒートシンク142が器具本体143の上方に露出する。
照明器具140は、送風手段141に加えて、ヒートシンク142を備えるために、LED28を直接的に放熱できる。
【0069】
特に、図19中に破線で示すように、ヒートシンク142の間の埃等も吹き飛ばすことができる。
照明器具140は、第1通風孔21を選択的に切替えることにより、掃除モードと放熱モードとの切替えもできる。
【0070】
照明器具140によれば、送風手段141の空気流がLED28や有機ELのヒートシンク142に直接当たるために、放熱効果を、より向上できる。
【0071】
(第14実施形態)
次に、本発明に係る第14実施形態の照明器具について説明する。
図20に示すように、本発明に係る第14実施形態の照明器具150は、複数の送風手段151を器具本体152上に備える。
【0072】
照明器具150は、送風手段151において、ファン26の数は増えるが、送風手段151のそれぞれが分担する領域が狭くなるため、風量が少なく済み、送風手段151のそれぞれを、より小型で薄型にできる。
また、照明器具150は、隣り合う送風手段151で正転、逆転を交互に行えば、空気流の向きが一義的に決まり、効率的に掃除、放熱の両方が達成できる。
【0073】
照明器具150によれば、複数の送風手段151を備えることにより、風量が少なく済み、より小型化でき、薄型化できる。
【0074】
なお、本発明の照明器具においてLEDユニット,LED,取付アダプタ,点灯回路等は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形や改良等が可能である。
【符号の説明】
【0075】
10,30,40,50,60,70,80,90,100,110,120,130,140,150 照明器具
20 取付アダプタ(取付手段)
21 第1通気孔
23 制御回路
24 点灯回路
25,31,41,51,61,71,81,91,101,111,126,131,141,151 送風手段
28 LED(光源)
122 グローブ
142 ヒートシンク(放熱手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井面に取り付けられるシーリングライト等に適用される照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、LEDが取り付けられたヒートシンクと、空間と流体連通状態のモータおよびファンとを備え、ファンが、ヒートシンク上に空間を通して空気を移動させる照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、空気流がほとんどないかまたは全くない用途に用いられる場合でも、効率的に放熱できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−158746号公報(図3、請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1は、以下の三つの課題を有する。
課題の一つ目は、ファンによってLEDの放熱が行われるが、天井面に取り付けられるような場合、長時間経過すると、天井面側に埃が溜まってしまうことである。
特に、LEDは白熱灯等と異なり、点灯時間が長いことから、一度設置されるとLEDが寿命になるまで設置され続け、上面に溜まる埃やごみ、あるいは虫の死骸等が美観を損ねる。
【0005】
課題の二つ目は、天井面に取り付けられると、ユーザーが容易に手を伸ばして上面側を拭いたり、掃除したりすることができず、特に、光源の面積が大きくなると、隙間に手を入れにくかったり、中心付近まで手が届きにくいことである。
課題の三つ目は、引掛シーリング等に取り付けられる場合、天井面側がほぼ水平になると、埃等が溜まり易く、美観を損ねることである。
【0006】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、自動的に清掃ができ、効率的に放熱できる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る照明器具は、天井面側に取り付けられる少なくとも1個の光源と、前記光源を点灯するための点灯回路と、送風手段と、前記送風手段を制御するための制御回路とを含み、前記送風手段により、少なくとも上面の略全域に渡って空気流を発生させるとともに、前記空気流の方向または風量を変化させる。
【0008】
本発明に係る照明器具は、前記送風手段は、定常的に発生させる前記空気流に比べ、所定期間において前記風量を大きくする。
【0009】
本発明に係る照明器具は、前記送風手段は、所定の第1方向の第1空気流と、前記第1空気流とは180度反対方向の第2方向の第2空気流とを発生し、前記第1空気流および前記第2空気流が、前記送風手段の風量と時間との積を略一定にする。
【0010】
本発明に係る照明器具は、前記送風手段は、少なくとも点灯後または消灯後の所定期間に動作する。
【0011】
本発明に係る照明器具は、前記天井面に設けられて器具本体を取り付けるための取付手段に対応する位置の近傍に通風孔を設けた。
【0012】
本発明に係る照明器具は、床面側にグローブを有し、前記送風手段の前記空気流は、少なくとも前記グローブの一部に沿って流れる。
【0013】
本発明に係る照明器具は、前記送風手段の前記風量が、前記点灯回路の出力に応じて変化する。
【0014】
本発明に係る照明器具は、前記光源が、LEDまたは有機ELであり、前記光源から発生する熱を放熱するための放熱手段を備え、前記送風手段からの前記空気流が、少なくとも前記放熱手段に当たる。
【0015】
本発明に係る照明器具は、上面が、前記空気流の方向に略平行状に凸凹に形成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る照明器具によれば、自動的に清掃ができ、効率的に放熱できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る第1実施形態の照明器具の斜め上方から視た分解斜視図
【図2】本発明に係る第1実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【図3】本発明に係る第1実施形態の照明器具の回路構成図
【図4】本発明に係る第1実施形態の照明器具の制御波形図
【図5】本発明に係る第2実施形態の照明器具の制御波形図
【図6】本発明に係る第3実施形態の照明器具の制御波形図
【図7】本発明に係る第4実施形態の照明器具の制御波形図
【図8】本発明に係る第5実施形態の照明器具の制御波形図
【図9】本発明に係る第6実施形態の照明器具の制御波形図
【図10】本発明に係る第7実施形態の照明器具の制御波形図
【図11】本発明に係る第8実施形態の照明器具の回路構成図
【図12】本発明に係る第9実施形態の照明器具の点灯回路の出力波形図
【図13】本発明に係る第9実施形態の照明器具の送風手段の出力波形図
【図14】本発明に係る第10実施形態の照明器具の斜め上方から視た分解斜視図
【図15】本発明に係る第11実施形態の照明器具の斜め上方から視た分解斜視図
【図16】本発明に係る第11実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【図17】本発明に係る第12実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【図18】本発明に係る第13実施形態の照明器具の斜め上方から視た分解斜視図
【図19】本発明に係る第13実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【図20】本発明に係る第14実施形態の照明器具の斜め上方から視た外観斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る複数の実施形態の照明器具について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明に係る第1実施形態の照明器具10は、器具本体11と、器具本体11の下面に取り付けられるLEDユニット12と、LEDユニット12の前面に取り付けられるグローブ13とを備える。
器具本体11は、天部に円環形の天板14を有し、側部に周板15を有する。器具本体11は、天板14の中央部に、送風手段収容部16を有して通風孔カバー17が取り付けられる。
【0019】
通風孔カバー17は、天板18と周板19とを有し、天板18に不図示の天井面に設置された同じく不図示の引掛シーリングに取付けるための取付アダプタ20が取り付けられる。
通風孔カバー17は、周板19に複数の第1通風孔21が円周方向に等間隔に形成される。
【0020】
器具本体11は、周板15に複数の第2通風孔22が円周方向に等間隔に形成される。
器具本体11は、天板14の下面に制御回路23と点灯回路24とが取り付けられる。
器具本体11は、送風手段収容部16内に、ファン26を有する送風手段25が収容されており、送風手段25が制御回路23に電気的に接続される。
送風手段25は、制御回路23により、ファン26が正転・逆転および風量調整される。
【0021】
LEDユニット12は、器具本体11に相似する円形に形成されるLED基板27と、LED基板27の下面に封止される複数のLED28とを有する。
LED基板27は、LED28に電気的に接続される不図示のプリント回路を有し、このプリント回路が点灯回路24に電気的に接続される。
LED28は、点灯回路24により、オン・オフ制御されるとともに、調光や調色を制御される。
【0022】
図2に示すように、照明器具10は、器具本体11の天板14の上面において、通風孔カバー17内に送風手段25が収容される。
そして、通風孔カバー17に有する第1通風孔21が天板14の面上に配置される。
また、器具本体11の周板15に有する第2通風孔22が、天板14の外縁部においてLED基板27の側部に配置される。
【0023】
図3に示すように、照明器具10は、商用交流電源ACに点灯回路24および制御回路23が並列に接続され、制御回路23に送風手段25が接続される。
照明器具10は、取付アダプタ20より供給される商用交流電源ACが、LED28の点灯回路24および送風手段25の制御回路23にそれぞれ与えられる。
【0024】
次に、照明器具10における送風手段25の機能について説明する。
図2に戻り、制御回路23により送風手段25のファン26が正転される。
すると、送風手段収容部16内の下部に連通する器具本体11の天板14の下面に負圧を生ずるために、通風孔カバー17の第1通風孔21から器具本体11の第2通風孔22に向けた所定の第1方向の第1空気流が発生する。
【0025】
これとは異なり、制御回路23により送風手段25のファン26が逆転されると、送風手段収容部16内の上部に連通する器具本体11の天板14の上面に負圧を生ずる。
そのため、器具本体11の第2通風孔22から通風孔カバー17の第1通風孔21に向けた所定の第2方向の第2空気流が発生する。
そして、第1空気流および第2空気流は、送風手段25の風量と時間との積を略一定にする。
【0026】
図4に示すように、縦軸に風量を、横軸に時間を表した場合、送風手段25は、縦軸の正領域において、空気流が、器具本体11の中心から放射状に外側へ向かう方向に設定される。
これに反して、送風手段25は、負領域において、空気流が、反対に外側から器具本体11の中心へ向かう方向に設定される。
従って、正領域においては、第2通風孔22が空気流の吸入口になり、第1通風孔21が空気流の排出口となる。
【0027】
ここで、送風手段25は、定常時に、比較的弱い風量のLレベルで空気流を発生させており、時点T1から時点T2までの任意の期間でのみ、強い風量のHレベルで空気流を発生させる。
このように制御することにより、定常のLレベルでは、埃等が溜まり難くなるのと同時に、天板14上に空気流を発生させるために、LED28から発生する熱を効率良く放熱できる。
【0028】
また、時点T1から時点T2までの期間に風量をHレベルに強くすることにより、Lレベルでも溜まってしまうような埃やごみを器具本体11の天板14上から吹き飛ばすことができる。
そのため、ユーザーが、器具本体11の天板14をわざわざ掃除する手間が省け、床面に落ちる埃やごみ等を掃除するだけで済む。
【0029】
なお、時点T1および時点T2の期間は、所望のタイミングで良いために、例えば、リモコン送信機に配置された特定のボタンが押されたときだけ、掃除モードとして動作するようにできる。
あるいは、一定の期間が経過した後に、自動的に風量を強くする等、色々なタイミングで動作できる。
【0030】
以上、説明した本発明に係る第1実施形態の照明器具10によれば、器具本体11の天板14上の全域に送風手段25の空気流が自動的に発生するために、埃等を溜まり難くできる。
従って、照明器具10によれば、自動的に清掃ができ、常に清浄にできる。
【0031】
また、照明器具10によれば、器具本体11の全面に渡って放熱を行えるために、点灯時の温度を低く維持することができ、LED28の寿命を延長できる。
そして、照明器具10によれば、空気流の方向や風量が変化することにより、特定の箇所に埃等を溜まり難くできる。
従って、照明器具10によれば、効率的に放熱できる。
【0032】
照明器具10によれば、送風手段25が、所定の期間において、風量を大きくすることにより、天井面側に溜まった埃等を吹き飛ばして床面に落とすことができる。
そのため、照明器具10によれば、ユーザーが天井面側に手を伸ばす等して、掃除をする手間がなくなる。また、埃等を吹き飛ばすことにより、ユーザーに埃やごみ等が落ちたことを認識させることができる。
【0033】
照明器具10によれば、第1方向に反対の第2方向に空気流を発生できるので、第1通気孔21及び第2通気孔22に埃等を溜まり難くできる。
また、照明器具10によれば、送風手段25が、第1方向と第2方向において、風量と時間の積を略一定にしたため、ある方向には、比較的少ない風量で長時間の空気流を発生させておき、反対方向には、比較的多い風量で短時間に空気流が発生することになる。
従って、照明器具10によれば、埃等を吹き飛ばす場合に有利である。
【0034】
さらに、照明器具10によれば、長時間の空気流を一定方向に継続させることにより、天井面側での放熱のための対流期間を確保できるために、効率良く、LED28を放熱できる。
また、照明器具10によれば、同じ風量や同じ時間でも良く、その場合には、制御が対称のために簡単になる。あるいは、商用交流電源ACの正負を利用することで、空気流の方向を容易に逆転できる。
さらに、照明器具10によれば、送風手段25として、振動板やポンプ等のファン以外のものも利用できる。
【0035】
照明器具10によれば、取付アダプタ20の近傍に送風手段25を配置したために、引掛シーリングから送風手段25までの配線を短くできる。
また、照明器具10によれば、器具本体11の中心から流れる空気流を構造上放射状にしやすくなり、器具本体11の上面の全域に空気流を発生させるのを容易にできる。
さらに、照明器具10によれば、引掛シーリングの近傍に第1通風孔21を設けたために、送風手段25は、必ずしも中心付近になくてもよく、取付け位置の設計自由度を向上できる。
【0036】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の照明器具について説明する。
なお、以下の各実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0037】
図5に示すように、本発明に係る第2実施形態の照明器具30の送風手段31における制御波形において、縦軸に風量を、横軸に時間を表した場合、時点T1から時点T2までの間の第1方向の第1空気流をH1レベルとする。
そして、送風手段31は、第2方向の第2空気量をH2レベルとしている。
このとき、空気流の逆転は、制御回路23により、印加する電圧の正負を逆転することで、容易に達成できる。
【0038】
送風手段31は、反対方向にも空気流を発生させることにより、第1通風孔21および第2通風孔22の付近の埃等を吹き飛ばすことができ、器具本体11の天板14のみならず、埃等が溜まることを抑制できる。
また、図5中の斜線で示した領域の面積を等しくすることにより、正方向と負方向の全体の風量を同じにすることができるために、送風手段25としてファン26を用いることなく、例えば振動板を利用したり、ポンプ構造のものを利用したりできる。
【0039】
照明器具30によれば、送風手段31により、反対方向にも空気流を発生させることにより、第1通風孔21および第2通風孔22の付近の埃等を吹き飛ばすことができ、器具本体11の天板14のみならず、埃等が溜まることを抑制できる。
【0040】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の照明器具について説明する。
図6に示すように、本発明に係る第3実施形態の照明器具40の送風手段41における制御波形において、一定期間毎に、正転および逆転を一定風量で繰り返す。
送風手段41は、所望期間のみ風量を大きくするような清掃用のモードを設けることなく、天板14上に埃が溜まり難く、LED28の放熱が可能であり、第1通風孔21および第2通風孔22に埃等が溜まり難い。
このとき、送風手段41は、繰り返しの逆転であるため、制御回路23も簡単なタイマ回路で実現できる。
【0041】
照明器具40によれば、送風手段41により、所望期間のみ風量を大きくするような清掃用のモードを設けることなく、天板14上に埃が溜まり難く、LED28の放熱が可能であり、第1通風孔21および第2通風孔22への埃等の溜まりを防止できる。
【0042】
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態の照明器具について説明する。
図7に示すように、本発明に係る第4実施形態の照明器具50の送風手段51における制御波形において、正転、逆転を一定風量ではなく、正弦波状にした。
送風手段51は、正弦波状であるため、例えば、商用交流電源ACに同期させることにより、より簡単に回路を構成できる。
【0043】
照明器具50によれば、送風手段51が、正弦波状の制御を行うために、商用交流電源ACに同期させることにより、より簡単に回路を構成できる。
【0044】
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第5実施形態の照明器具について説明する。
図8に示すように、本発明に係る第5実施形態の照明器具60の送風手段61における制御波形において、点灯回路24がHレベルのときにLED28がオンされ、点灯回路24が0レベルでLED28がオフされる。
【0045】
送風手段61は、時点T1〜時点T2の間でのみHレベルで動作し、点灯直後の所定の期間でのみ動作するモードである。
送風手段61は、点灯中の動作のために、埃が吹き飛ばされ、床面に落ちることをユーザーが認識しやすくなる。
送風手段61は、定常点灯中は、停止しているために、ファン26の動作音を気にすることなく、照明を利用できる。
【0046】
照明器具60によれば、点灯後の所定期間、送風手段61が動作するために、点灯中はファン26の音や、ファン26が発生するノイズが気にならない。
また、照明器具60によれば、点灯後に埃等を吹き飛ばすことで、埃等をユーザーが認知することができる。
【0047】
(第6実施形態)
次に、本発明に係る第6実施形態の照明器具について説明する。
図9に示すように、本発明に係る第6実施形態の照明器具70の送風手段71における制御波形において、時点T3〜時点T4の間でのみHレベルで動作する。
送風手段71は、消灯直後の所定期間のみ動作するモードである。
これは、点灯直後であると、埃が落ちてくることを認識するのをユーザーが不快に感じることがあるからである。
そのため、送風手段71は、ユーザーに気付かれないように天板14の埃等を落とすことができる。
【0048】
このとき、送風手段71は、点灯回路24と同期して動作する形態であれば、特に、ユーザーが掃除モードを意識することなく、照明器具70のオン・オフに応じて自動で掃除できる。
なお、本実施形態の消灯直後の所定期間のみの動作と、第5実施形態の点灯直後の所定期間のみの動作とは、別々に制御されてもよく、あるいは、両機能が併用されてもよい。
【0049】
照明器具70によれば、消灯後に埃等を吹き飛ばすことにより、ユーザーに気付かれないように天板14の埃等を落とすことができる。
【0050】
(第7実施形態)
次に、本発明に係る第7実施形態の照明器具について説明する。
図10に示すように、本発明に係る第7実施形態の照明器具80の送風手段81における制御波形において、期間Aで、数秒〜数分単位で正転・逆転を繰り返す。
送風手段81は、期間Bで、例えば数日〜数ヶ月の単位で逆転させる。
期間Aおよび期間Bは、併用が可能である。
送風手段81は、第1通風孔21および第2通風孔22のうち、任意の箇所のみ一瞬だけ風量を大きくしたり、数日、数ヶ月単位で正逆を切替えたり、あるいは、LED28の点灯、消灯ごとに正転、逆転を切替えたりできる。
【0051】
照明器具80によれば、制御の組み合わせを任意に設定できるために、制御の自由度が広がる。
【0052】
(第8実施形態)
次に、本発明に係る第8実施形態の照明器具について説明する。
図11に示すように、本発明に係る第8実施形態の照明器具90は、外部に設けられた調光器92に応じて、点灯回路24と送風手段91の制御回路23を同時に制御する。
調光器92は、照明器具90の外部に設けられて壁等に設置される。
なお、調光器92は、調光コントローラの形態でもよく、調光機能として、照明器具90に内包される形態でもよい。
【0053】
照明器具90によれば、調光器92により、点灯回路24と送風手段91の制御回路23を同時に制御できる。
【0054】
(第9実施形態)
次に、本発明に係る第9実施形態の照明器具について説明する。
図12に示すように、本発明に係る第9実施形態の照明器具100は、調光器92の出力(点灯回路24の出力)が、時点T1,時点T2,時点T3,時点T4の間に変動する。
図13に示すように、送風手段101は、調光器92の出力に応じて、時点T1,時点T2,時点T3,時点T4に同期して風量が調整される。
【0055】
このとき、調光器信号としては、DC、PWM、デジタル等色々な形態があり、それらの調光信号により点灯回路24の出力が制御される。
送風手段101は、LED28の出力が低いときに、比較的弱い風量で動作し、LED28の出力が多きいときに、比較的大きい風量で動作する。
そのため、LED28の放熱を効率的に行うことができ、余分な電力損失を抑制できる。
なお、調光器92の代わりに、例えば埃センサからの出力信号で、制御を調整すること等もできる。
【0056】
照明器具100によれば、送風手段101の風量を点灯回路24の出力に応じて変化させるために、例えば、負荷電力が小さくなる調光状態で、送風手段101の風量も抑制することになり、無駄な電力を使用せずに、効率的に放熱できる。
【0057】
(第10実施形態)
次に、本発明に係る第10実施形態の照明器具について説明する。
図14に示すように、本発明に係る第10実施形態の照明器具110は、ファンを有さないシロッコファン112を適用した送風手段111を備える。
【0058】
照明器具110によれば、送風手段111が、ファンを有さないシロッコファン112を適用したために、騒音を防止できる。
【0059】
(第11実施形態)
次に、本発明に係る第11実施形態の照明器具について説明する。
図15に示すように、本発明に係る第11実施形態の照明器具120は、円環形状のLED基板121と、同じく円環形状のグローブ122とを備える。
LED基板121は、中央部に、基板通気孔123を有し、この基板通気孔123に通気孔カバーの機能を有するフィルタ124が取り付けられる。
グローブ122は、中央部に、グローブ通気孔125を有する。
【0060】
図16に示すように、送風手段126が駆動されることにより、送風手段収容部16内の上部に連通する器具本体11の天板14の上面に負圧を生ずる。
そのため、LED基板121の基板通気孔123を通じてグローブ122のグローブ通気孔125からグローブ122の下面を通過して通風孔カバー17の第1通風孔21に空気流が発生する。
【0061】
このとき、空気流がグローブ122の下面に沿って流れることになり、照明器具120の放熱を、より効率的にできる。
また、中心部分にLED28が配置されないために、ファン26の高さ方向を稼ぐことができ、照明器具120を、より薄型化できる。
なお、フィルタ124は、着脱が可能であることが望ましい。フィルタ124は、室内の空気を清浄できる。
【0062】
照明器具120によれば、グローブ122のグローブ通気孔125に送風手段126からの空気流が流れるため、LED28の放熱を広い面積で行えて長寿命化できる。
また、照明器具120によれば、器具本体11の天板14の上面に限らず、グローブ122に付着した埃等も吹き飛ばすことができる。
そして、照明器具120によれば、空気の流路を大きく取れるために、放熱のための空気の入替を効率的にできる。
【0063】
(第12実施形態)
次に、本発明に係る第12実施形態の照明器具について説明する。
図17に示すように、本発明に係る第12実施形態の照明器具130は、送風手段131の周りにおいて、凸凹面133を有する器具本体132を備える。
照明器具130は、LED基板27の熱が器具本体132に伝わりやすいようにするための、LED基板27の外縁部に、熱導電性の高い複数の支持体134を配置し、上下方向からねじ135でねじ止めする。
【0064】
なお、光源として、LED28の他に、有機ELを選ぶことができる。
支持体134は、例えば、鉄板やアルミニウム等の金属系の材質である。
器具本体132の凸凹面133は、第1通風孔21から排出または吸入される空気流に対して略平行に配置されている。
そのため、埃やごみ等は凸凹面133における凹部に溜まりやすいために、第1通風孔21の数が少なくても、埃等を効率的に吹き飛ばすことができる。
【0065】
また、凸凹面133により、器具本体132の表面積が拡大されるために、支持体134でLED基板27上の熱を、より効率的に逃がすことができる。
なお、凸凹面133の形状は、図示した山型の形状に限らず、U字状でもよく、コ字状でもよい。
【0066】
照明器具130によれば、器具本体132が凸凹面133を有するために、埃やごみ等が凹部に集まりやすくなり、より効率的に送風手段131で吹き飛ばすことができる。
また、照明器具130によれば、LED28や有機ELのための放熱面積を増やすことになり、効率的に放熱でき、点灯回路24も放熱できる。
【0067】
(第13実施形態)
次に、本発明に係る第13実施形態の照明器具について説明する。
図18および図19に示すように、本発明に係る第13実施形態の照明器具140は、送風手段141の周りにおいて、LED28用の放熱手段である複数のヒートシンク142を配置し、ヒートシンク142に空気流が当たる。
【0068】
照明器具140は、器具本体143に、4か所のヒートシンク用開口部144を設けており、LED基板27に熱的に接続されて取り付けられたヒートシンク142が器具本体143の上方に露出する。
照明器具140は、送風手段141に加えて、ヒートシンク142を備えるために、LED28を直接的に放熱できる。
【0069】
特に、図19中に破線で示すように、ヒートシンク142の間の埃等も吹き飛ばすことができる。
照明器具140は、第1通風孔21を選択的に切替えることにより、掃除モードと放熱モードとの切替えもできる。
【0070】
照明器具140によれば、送風手段141の空気流がLED28や有機ELのヒートシンク142に直接当たるために、放熱効果を、より向上できる。
【0071】
(第14実施形態)
次に、本発明に係る第14実施形態の照明器具について説明する。
図20に示すように、本発明に係る第14実施形態の照明器具150は、複数の送風手段151を器具本体152上に備える。
【0072】
照明器具150は、送風手段151において、ファン26の数は増えるが、送風手段151のそれぞれが分担する領域が狭くなるため、風量が少なく済み、送風手段151のそれぞれを、より小型で薄型にできる。
また、照明器具150は、隣り合う送風手段151で正転、逆転を交互に行えば、空気流の向きが一義的に決まり、効率的に掃除、放熱の両方が達成できる。
【0073】
照明器具150によれば、複数の送風手段151を備えることにより、風量が少なく済み、より小型化でき、薄型化できる。
【0074】
なお、本発明の照明器具においてLEDユニット,LED,取付アダプタ,点灯回路等は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形や改良等が可能である。
【符号の説明】
【0075】
10,30,40,50,60,70,80,90,100,110,120,130,140,150 照明器具
20 取付アダプタ(取付手段)
21 第1通気孔
23 制御回路
24 点灯回路
25,31,41,51,61,71,81,91,101,111,126,131,141,151 送風手段
28 LED(光源)
122 グローブ
142 ヒートシンク(放熱手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井面側に取り付けられる少なくとも1個の光源と、
前記光源を点灯するための点灯回路と、
送風手段と、
前記送風手段を制御するための制御回路とを含み、
前記送風手段により、少なくとも上面の略全域に渡って空気流を発生させるとともに、前記空気流の方向または風量を変化させる照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の照明器具において、
前記送風手段は、定常的に発生させる前記空気流に比べ、所定期間において前記風量を大きくする照明器具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明器具において、
前記送風手段は、所定の第1方向の第1空気流と、前記第1空気流とは180度反対方向の第2方向の第2空気流とを発生し、前記第1空気流および前記第2空気流が、前記送風手段の風量と時間との積を略一定にする照明器具。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記送風手段は、少なくとも点灯後または消灯後の所定期間に動作する照明器具。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記天井面に設けられて器具本体を取り付けるための取付手段に対応する位置の近傍に通風孔を設けた照明器具。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
床面側にグローブを有し、
前記送風手段の前記空気流は、少なくとも前記グローブの一部に沿って流れる照明器具。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記送風手段の前記風量が、前記点灯回路の出力に応じて変化する照明器具。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記光源が、LEDまたは有機ELであり、
前記光源から発生する熱を放熱するための放熱手段を備え、
前記送風手段からの前記空気流が、少なくとも前記放熱手段に当たる照明器具。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
上面が、前記空気流の方向に略平行状に凸凹に形成される照明器具。
【請求項1】
天井面側に取り付けられる少なくとも1個の光源と、
前記光源を点灯するための点灯回路と、
送風手段と、
前記送風手段を制御するための制御回路とを含み、
前記送風手段により、少なくとも上面の略全域に渡って空気流を発生させるとともに、前記空気流の方向または風量を変化させる照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の照明器具において、
前記送風手段は、定常的に発生させる前記空気流に比べ、所定期間において前記風量を大きくする照明器具。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明器具において、
前記送風手段は、所定の第1方向の第1空気流と、前記第1空気流とは180度反対方向の第2方向の第2空気流とを発生し、前記第1空気流および前記第2空気流が、前記送風手段の風量と時間との積を略一定にする照明器具。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記送風手段は、少なくとも点灯後または消灯後の所定期間に動作する照明器具。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記天井面に設けられて器具本体を取り付けるための取付手段に対応する位置の近傍に通風孔を設けた照明器具。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
床面側にグローブを有し、
前記送風手段の前記空気流は、少なくとも前記グローブの一部に沿って流れる照明器具。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記送風手段の前記風量が、前記点灯回路の出力に応じて変化する照明器具。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
前記光源が、LEDまたは有機ELであり、
前記光源から発生する熱を放熱するための放熱手段を備え、
前記送風手段からの前記空気流が、少なくとも前記放熱手段に当たる照明器具。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1項に記載の照明器具において、
上面が、前記空気流の方向に略平行状に凸凹に形成される照明器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2013−4449(P2013−4449A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137156(P2011−137156)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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