照明装置、照明器具キット及び照明システム
【課題】所望の形状の面発光体に形成することを可能とすることにより、装飾的効果の大な照明装置を提供する。
【解決手段】有機EL層を有し、可撓性な面発光体および該面発光体を電源に接続するとともに支持する端子を有する照明装置。
【解決手段】有機EL層を有し、可撓性な面発光体および該面発光体を電源に接続するとともに支持する端子を有する照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は室内照明や対象物の照明に用いられる照明装置、照明器具キット及び照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置は、居住空間としての室内を照明するもの、ショールーム等の室内を照明するもの、展示物、建造物等の対象物を照明するもののように広く用いられている。
【0003】
特に、装飾的用途に用いられる照明装置では様々な工夫があり、面光源或いは点の集合体で面を作った光源は、装飾的な効果が大きいことから、点ではなく面光源或いは線光源に関して多くの発明が創案されている。
【0004】
例えば、特許文献1〜3がある。
【0005】
特許文献1:ソケットに可撓性の電線を複数接続し、電線の先端に発光素子を接続することにより、発光素子の位置を自由に変えうるようにしている。
【0006】
特許文献2:可撓性の基板に複数の発光ダイオード素子を取り付けて線状光源とし、長さを自由に選択できるようにした照明装置。
【0007】
特許文献3:可撓性の基板上に複数の発光ダイオードを2次元配置した照明装置。
【特許文献1】特開平6−104486号公報
【特許文献2】特開2005−222903号公報
【特許文献3】特開2003−92010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2、3のように、面発光する照明装置が提案されてはいるが、面発光体が発光ダイオード等の点光源の集合体で構成されているために、コストの面や発光体の形状に関して制約があり、装飾的な用途におけるニーズを満足させることができなかった。
【0009】
このような形状に関連した制約には主として次のようなものがある。
a.点の集合体が面発光しているために、均一な発光面が得られない。
拡散板を用いて発光面を作るという方法もあるが、発光体が厚みを持つようになるなど問題がある。
b.任意の形状にすることができない。
c.可撓性基板を用いて、発光面の形状を変えることはできるが、点光源を支持する基板にはある程度の剛性や強度が必要であるために変形に限度があり、前記bに加えて基板を曲げる時の限界からも、形状を自由に変えることができない。
d.発光素子の集合体はかなりの質量を持つために、光源の空間的な配置に限界がある。
【0010】
例えば、室内に光源を張りめぐらす場合に制約を受ける。
【0011】
本発明は前記に例示したような問題を含む従来の面発光体を用いた照明装置を改良し、形状や配置を自由に選択することができて、低コストの照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的は、下記の発明により達成される。
1.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体及び該面発光体を直流電源に接続する端子を有し、前記端子が前記面発光体を発光状態で支持するとともに、前記面発光体は変形により3次元発光体を形成することを特徴とする照明装置。
2.
前記面発光体は、前記端子により吊り下げられ、重力の作用で変形し前記3次元発光体を形成することを特徴とする前記1に記載の照明装置。
3.
前記面発光体は、有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する面発光体シートから裁断されたものであることを特徴とする前記1又は前記2に記載の照明装置。
4.
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の両側面に接触する電極層を有するとともに、前記面発光体シートは裁断を避ける領域を識別させる表示を有し、前記領域に電極層の一部が露出していることを特徴とする前記3に記載の照明装置。
5.
前記面発光体は、有機エレクトロルミネッセンス発光層を有し、ミシン目が付けられた面発光体シートから裁断されたものであることを特徴とする前記1又は前記2に記載の照明装置。
6.
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の両側面に接触する電極層を有するとともに、前記ミシン目を含む領域の少なくとも一部に前記電極層の一部を露出させたことを特徴とする前記5に記載の照明装置。
7.
前記面発光体は、加熱により変形して前記3次元発光体を形成することを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の照明装置。
8.
前記面発光体のシートが複数枚結合されて前記3次元発光体を構成することを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載の照明装置。
9.
前記3次元発光体は筒状であることを特徴とする前記1〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
10.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体及び該面発光体を直流電源に接続する端子を有する発光部、並びに、前記端子に接続される電源端子及び交流を直流の定電流に変換する電源回路を有する電源装置を備えたことを特徴とする照明装置。
11.
前記電源装置は、発光状態において、前記発光部を支持することを特徴とする前記10に記載の照明装置。
12.
複数の前記電源端子を有し、複数の前記発光部を支持することができることを特徴とする前記10又は前記11に記載の照明装置。
13.
前記複数の電源端子は、互いに異なる電力を供給する複数の前記電源端子を有することを特徴とする前記12に記載の照明装置。
14.
可視光通信手段を有することを特徴とする前記10〜13のいずれか1項に記載の照明装置。
15.
リモートコントローラからの信号を受信する受信手段を有することを特徴とする前記10〜14のいずれか1項に記載の照明装置。
16.
前記発光部を移動させる移動手段を有することを特徴とする前記10〜15のいずれか1項に記載の照明装置。
17.
前記発光部の発光エネルギーを調整する調光手段を有することを特徴とする前記10〜16のいずれか1項に記載の照明装置。
18.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体のシートの複数枚及び該シートを収納するケースを有することを特徴とする照明器具キット。
19.
異なる形状の前記シートを複数枚有することを特徴とする前記18に記載の照明器具キット。
20.
前記面発光体を電源装置に接続する端子を有することを特徴とする前記18又は前記19に記載の照明器具キット。
21.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体の複数枚シート、前記面発光体に電流を供給する電源回路を有する電源装置、並びに、前記複数枚シート及び前記電源装置を収納するケースを有することを特徴とする照明器具キット。
22.
前記面発光体を前記電源装置に接続する端子を有することを特徴とする前記21に記載の照明器具キット。
23.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体のロール、前記面発光体を電源装置に接続する端子、並びに、前記ロール及び前記端子を収納する収納ケースを有することを特徴とする照明器具キット。
24.
前記面発光体のロールは、電源に接続可能な形態で裁断可能であることを特徴とする前記23に記載の照明器具キット。
25.
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の一方の面に接触する第1電極層、該第1電極層を覆う第1表面層、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の他方補面に接触する第2電極層及び該第2電極層を覆う第2表面層を有するとともに、前記端子は、前記第1表面層を貫通し前記第1電極能に接触する第1端子及び前記第2表面層と貫通し前記第2電極層に接触する第2端子を備えたことを特徴とする前記20又は前記22に記載の照明器具キット。
26.
前記1〜17のいずれか1項に記載の照明装置及び該照明装置を制御する制御部を有することを特徴とする照明システム。
27.
前記制御部は、前記照明装置の点灯/消灯、前記照明装置の移動、前記照明装置の発光強度及び前記照明装置の発光色の少なくとも一つを制御することを特徴とする前記26に記載の照明システム。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る照明装置は、有機エレクトロルミネッセンス(以下有機ELと言う)層を発光層として可撓性の支持体上に形成した面発光体を有するので、平面状態での形状及び屈曲して3次元発光体を形成した時の形状を自由に選択することが可能であり、設置場所や、使用目的に応じて自由に形状を変えことが可能な低コストの照明装置が実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の実施の形態において用いられる面発光体10の基本的な層構成を示す。11は、可撓性の支持層であり樹脂からなる。
【0015】
支持層11上に電極層12(第1電極層)が形成され、電極層12上に有機EL発光層13が形成され、有機EL発光層13上に電極層14(第2電極層)が形成される。15は保護層である。
【0016】
有機EL層としては、有機発光材料を含有する有機発光層の他に、正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロック層、正孔ブロック層、電子輸送層及び電子注入層を有するものをもちいることができる。
【0017】
面発発光体10は片面発光タイプ又は両面発光タイプである。
【0018】
片面発光タイプでは、支持層11及び電極層12が透明に形成されるか、又は、電極層14及び保護層15のいずれか一つが不透明に形成される。
【0019】
両面発光タイプでは、支持層11、電極層12、14及び保護層15が透明に形成される。
【0020】
有機EL発光層13は電極層12、14間に電圧が印加され、電流が流れたときに発光する。
【0021】
電極層12、14間に印加される電圧は数V〜十数Vであり、低電圧、低電流、且つ、高電力効率で有機EL発光層13が発光する。
【0022】
なお、印加電圧、電流を変えることにより発光色を変えることができる。
【0023】
この色変化は、淡青色/白色/淡赤色のような変化であり、室内照明の場合に冷色から暖色に変える等のために、この変化を利用することができる。
【0024】
図2は本発明の実施の形態1に係る照明装置を示す。
【0025】
照明装置1は面発光体10及び端子30を有する。
【0026】
面発光体10は図2(a)に示すように、渦巻き状に収納された帯状のものである。
【0027】
面発光体10の一端は、端子30に結合されている。
【0028】
端子30は面発光体10と後に説明する電源装置とを機械的・電気的に結合するものである。端子30は図示しないが、図1における電極層12、14と接続している。
【0029】
図2(a)は面発光体10の収納状態を示し、帯状の面発光体10は、端子30を中心に渦巻き状に収納されている。
【0030】
図2(b)は面発光体10の発光状態を示す。
【0031】
図2(b)に示す照明装置1は、電源装置50(後に説明する)に端子30を介して吊り下げられ、可撓性の面発光体10が重力の作用で変形することにより、3次元発光体を形成している状態を示す。
【0032】
このように、重力の作用で変形し3次元発光体を構成するので、面発光体10は、図示のように、竜巻を反転した形状の照明装置1が形成される。
【0033】
なお、有機EL発光層は面発光体であるので、面発光体10の形状は自由に選択することが可能であり、照明装置1の設置場所や使用目的に応じた形状とすることができる。
【0034】
図3は電源装置50を示し、図3(a)は電源装置50の機械的構成を、図3(b)は電気的構成を示す。
【0035】
電源装置50は照明装置1の端子30に結合するソケットであり、照明装置1の端子330に接続される複数の電源端子51A〜51Dを有する。
【0036】
複数の電源端子51A〜51Dの各々には、1個の照明装置1が結合されるので、電源装置50には複数の照明装置1を吊り下げることができる。
【0037】
52は電源装置50を天井等の壁に結合する結合部材であり、電源装置50は電源端子51A〜51Dが形成された面を下した状態で天井壁に取り付けられる。
【0038】
電源装置50は、100Vの商用電流を直流数V〜十数Vの電流に変換する電源回路53,54を有する。電源回路53、54は定電流を出力する回路であり、温度等の環境変化に対して変化しない一定した電圧・電流を出力する。
【0039】
電源回路としては、異なる電力を出力する電源回路53、54を設けることが可能である。このように異なる電力を出力する電源回路に照明装置1を接続することにより、照明装置1を異なる色で発光させることが可能となる。
【0040】
また、大きさや発光面積によって消費電力が異なる照明装置にも対応することが可能となる。
【0041】
電源回路53、54の出力端子は、図2(b)の電源端子51A〜51Dである。
【0042】
図4は本発明の実施の形態2に係る照明装置を示す。
【0043】
形状の異なる面発光体10A、10Bが電源装置50に吊り下げられて照明装置1が構成された例を図4に示す。
【0044】
図示のように、複数の面発光体10A、10Bを組み合わせることにより複雑な形状の照明装置1が形成される。
【0045】
前記に説明したように、面発光体10Aと面発光体10Bとを異なる電源回路に接続することにより、これらを異なる色に発光させることもできる。
【0046】
図5は本発明の実施の形態3に係る照明装置を示す。
【0047】
複数本の面発光体10が放射状に天井に張り渡され、放射状の照明装置が形成される。
【0048】
図6は本発明の実施の形態4を構成する面発光体を示す。
【0049】
面発光体の素材である面発光体シート100は、ミシン目mにより区画された複数の面発光体101〜10nを有する。
【0050】
ミシン目mに沿って、切り離すことにより、面発光体101〜10nを作成することができる。
【0051】
図6(b)に示すように、面発光体10nはミシン目mで示す輪郭を有するが、外周部10nbと中央の発光部10naとからなる。
【0052】
外周部10nbでは、図1における電極層12、14が露出している。
【0053】
図6(c)に示すように、挟持片31、32を有する接続具が用意される。
【0054】
バネ(図示せず)により付勢された挟持片31、32により、導電性端子33、34に電極層12、14を接触させることにより、面発光体10nが電源装置に接続される。
【0055】
また、図6(d)は、電極層を露出することなく、面発光体10nを電源装置に接続することを可能にした例を示す。
【0056】
接続具は、バネ(図示せず)により付勢された挟持片31,32及び挟持片31、32の先端に形成された針状の導電性端子33(第1端子)、34(第2端子)を有する。
【0057】
端子33、34は前記バネの力で、それぞれ支持層11(第2表面層)及び保護層15(第1表面層)を貫通するとともに、それぞれ電極層12(第2電極)、14(第1電極)に先端が到達し、接触して止まる程度の長さを有する。
【0058】
接続具を面発光体10nに固定するのみの組み立て作業によって、端子33が電極層14に接触し、端子34が電極層12に接触して面発光体10nが電源装置に接続される。
【0059】
図7は本発明の実施の形態5を構成する面発光体を示す。
【0060】
熱可塑性支持体を有する面発光体10を熱風Hに曝すことにより、熱可塑性支持体が変形し、図7(b)に示すように複雑な形状に変形した3次元形状の面発光体10が作成される。
【0061】
図8は本発明の実施の形態6を構成する面発光体を示す、面発光体の素材である面発光体シート100を、はさみ等を用いて裁断することにより、任意形状の面発光体101〜10nが作成される。
【0062】
実施の形態6においても、図6に示す実施の形態4と同様に、電極を露出させるか又は針状端子を用いて面発光体10nを電源装置に接続することができる。
【0063】
図8(b)は電極を露出させた例を示す。
【0064】
面発光体シート100に、電極露出部10xが1個以上設けられる。
【0065】
裁断により面発光体を作成するには、電極露出部10xを含む領域を切り取ることにより、面発光体が作成され、作成された面発光体は電極露出部10xに接続具の端子を接触させることにより電源装置に接続される。
【0066】
図9は本発明の実施の形態7に係る照明装置を示す。
【0067】
4枚の面発光体10A〜10Dにより、4角筒状の照明装置1が形成される。
【0068】
図10は本発明の実施の形態8に係る照明装置を示す。
【0069】
実施の形態8は、面発光体10を折り曲げることにより、断面が☆(星)形の筒体に形成した例である。
【0070】
図11は本発明の実施の形態9に係る照明装置を示す。
【0071】
実施の形態9に係る照明装置は、面発光体の素材である面発光体のロール100Rから切断により形成されたものであり、所望の長さの面発光体10が作成される。
【0072】
点線Lは裁断部を示し、裁断部Lにおいて電極を露出させることにより、裁断された面発光体を電源に接続することができる。
【0073】
図12は本発明の実施の形態10に係る照明システムの概念図である。
【0074】
照明装置1はリフト装置61に取り付けられ、矢印Yのように上下に移動可能である。
【0075】
照明装置1は、また、矢印Rのように回転可能であり、更に、矢印Xで示すように、振り子様に往復動することが可能である。
【0076】
モータ62は照明装置1の、矢印Yで示す上下移動、矢印Rで示す回転、及び矢印Xで示す振り子移動を行う。
【0077】
リフト装置61の基部には制御部63が設けられる。
【0078】
制御部63は図2に示す電源装置50及び各種の制御を行う制御手段63Aを有する。
【0079】
64はリモートコントローラであり、オペレータの操作で赤外線通信等により、センサ65を介して照明装置1を点灯/消灯の指示とともに、矢印R、X、Y方向の移動を指示する。
【0080】
リモートコントローラ64による指示としては、発光強度の指示、発光色の指示、R方向の回転及びその速度の指示、Xで示す振り子運動及びその周期の指示等がある。
【0081】
したがって、リモートコントローラ64を用いて、照明装置1のオン/オフ、照明位置の調整、明るさの調整、照明色の調整等の指示を行うことができる。
【0082】
また、照明装置1の回転速度や振り子運動の周期を調整するなど、照明空間の雰囲気を自由に作ることができる。
【0083】
制御部63には、また、通信手段を設けることができる。
【0084】
図12に示す照明システムには、音声装置を設けることも可能であり、制御部63内の通信手段により音楽の聴取、選曲等が可能となる。通信手段には、可視光線通信手段を用いることができる。
【0085】
図13は本発明の実施の形態に係る照明器具キットを示す。
【0086】
照明器具キット70は、収納ケースである化粧ケース71、面発光体10A、10B、10C及び電源装置50で構成される。
【0087】
面発光体10A、10Bは渦巻き状であり、面発光体10Aは図2に示すように吊り下げることによって、3次元発光体となるものである。10Bは展開することにより、望む長さとすることができるものである。10Cは4角形のシートからなり、面発光体10Cから裁断により任意の形状のものを作成することができる。
【0088】
ユーザは面発光体10A、10B、10Cから望む形状の照明装置を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の実施の形態において用いられる面発光体の基本的な層構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る照明装置を示す図である。
【図3】電源装置を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る照明装置を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る照明装置を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態4を構成する面発光体を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態5を構成する面発光体を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態6を構成する面発光体を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態7に係る照明装置を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態8に係る照明装置を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態9に係る照明装置を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態10に係る照明システムの概念図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る照明器具キットを示す図である。
【符号の説明】
【0090】
1 照明装置
10、10A、10B、10C、10n 面発光体
11 支持層
12、14 電極層
13 有機EL層
30、33、34 端子
50 電源装置
【技術分野】
【0001】
本発明は室内照明や対象物の照明に用いられる照明装置、照明器具キット及び照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置は、居住空間としての室内を照明するもの、ショールーム等の室内を照明するもの、展示物、建造物等の対象物を照明するもののように広く用いられている。
【0003】
特に、装飾的用途に用いられる照明装置では様々な工夫があり、面光源或いは点の集合体で面を作った光源は、装飾的な効果が大きいことから、点ではなく面光源或いは線光源に関して多くの発明が創案されている。
【0004】
例えば、特許文献1〜3がある。
【0005】
特許文献1:ソケットに可撓性の電線を複数接続し、電線の先端に発光素子を接続することにより、発光素子の位置を自由に変えうるようにしている。
【0006】
特許文献2:可撓性の基板に複数の発光ダイオード素子を取り付けて線状光源とし、長さを自由に選択できるようにした照明装置。
【0007】
特許文献3:可撓性の基板上に複数の発光ダイオードを2次元配置した照明装置。
【特許文献1】特開平6−104486号公報
【特許文献2】特開2005−222903号公報
【特許文献3】特開2003−92010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2、3のように、面発光する照明装置が提案されてはいるが、面発光体が発光ダイオード等の点光源の集合体で構成されているために、コストの面や発光体の形状に関して制約があり、装飾的な用途におけるニーズを満足させることができなかった。
【0009】
このような形状に関連した制約には主として次のようなものがある。
a.点の集合体が面発光しているために、均一な発光面が得られない。
拡散板を用いて発光面を作るという方法もあるが、発光体が厚みを持つようになるなど問題がある。
b.任意の形状にすることができない。
c.可撓性基板を用いて、発光面の形状を変えることはできるが、点光源を支持する基板にはある程度の剛性や強度が必要であるために変形に限度があり、前記bに加えて基板を曲げる時の限界からも、形状を自由に変えることができない。
d.発光素子の集合体はかなりの質量を持つために、光源の空間的な配置に限界がある。
【0010】
例えば、室内に光源を張りめぐらす場合に制約を受ける。
【0011】
本発明は前記に例示したような問題を含む従来の面発光体を用いた照明装置を改良し、形状や配置を自由に選択することができて、低コストの照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的は、下記の発明により達成される。
1.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体及び該面発光体を直流電源に接続する端子を有し、前記端子が前記面発光体を発光状態で支持するとともに、前記面発光体は変形により3次元発光体を形成することを特徴とする照明装置。
2.
前記面発光体は、前記端子により吊り下げられ、重力の作用で変形し前記3次元発光体を形成することを特徴とする前記1に記載の照明装置。
3.
前記面発光体は、有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する面発光体シートから裁断されたものであることを特徴とする前記1又は前記2に記載の照明装置。
4.
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の両側面に接触する電極層を有するとともに、前記面発光体シートは裁断を避ける領域を識別させる表示を有し、前記領域に電極層の一部が露出していることを特徴とする前記3に記載の照明装置。
5.
前記面発光体は、有機エレクトロルミネッセンス発光層を有し、ミシン目が付けられた面発光体シートから裁断されたものであることを特徴とする前記1又は前記2に記載の照明装置。
6.
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の両側面に接触する電極層を有するとともに、前記ミシン目を含む領域の少なくとも一部に前記電極層の一部を露出させたことを特徴とする前記5に記載の照明装置。
7.
前記面発光体は、加熱により変形して前記3次元発光体を形成することを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の照明装置。
8.
前記面発光体のシートが複数枚結合されて前記3次元発光体を構成することを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載の照明装置。
9.
前記3次元発光体は筒状であることを特徴とする前記1〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
10.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体及び該面発光体を直流電源に接続する端子を有する発光部、並びに、前記端子に接続される電源端子及び交流を直流の定電流に変換する電源回路を有する電源装置を備えたことを特徴とする照明装置。
11.
前記電源装置は、発光状態において、前記発光部を支持することを特徴とする前記10に記載の照明装置。
12.
複数の前記電源端子を有し、複数の前記発光部を支持することができることを特徴とする前記10又は前記11に記載の照明装置。
13.
前記複数の電源端子は、互いに異なる電力を供給する複数の前記電源端子を有することを特徴とする前記12に記載の照明装置。
14.
可視光通信手段を有することを特徴とする前記10〜13のいずれか1項に記載の照明装置。
15.
リモートコントローラからの信号を受信する受信手段を有することを特徴とする前記10〜14のいずれか1項に記載の照明装置。
16.
前記発光部を移動させる移動手段を有することを特徴とする前記10〜15のいずれか1項に記載の照明装置。
17.
前記発光部の発光エネルギーを調整する調光手段を有することを特徴とする前記10〜16のいずれか1項に記載の照明装置。
18.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体のシートの複数枚及び該シートを収納するケースを有することを特徴とする照明器具キット。
19.
異なる形状の前記シートを複数枚有することを特徴とする前記18に記載の照明器具キット。
20.
前記面発光体を電源装置に接続する端子を有することを特徴とする前記18又は前記19に記載の照明器具キット。
21.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体の複数枚シート、前記面発光体に電流を供給する電源回路を有する電源装置、並びに、前記複数枚シート及び前記電源装置を収納するケースを有することを特徴とする照明器具キット。
22.
前記面発光体を前記電源装置に接続する端子を有することを特徴とする前記21に記載の照明器具キット。
23.
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体のロール、前記面発光体を電源装置に接続する端子、並びに、前記ロール及び前記端子を収納する収納ケースを有することを特徴とする照明器具キット。
24.
前記面発光体のロールは、電源に接続可能な形態で裁断可能であることを特徴とする前記23に記載の照明器具キット。
25.
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の一方の面に接触する第1電極層、該第1電極層を覆う第1表面層、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の他方補面に接触する第2電極層及び該第2電極層を覆う第2表面層を有するとともに、前記端子は、前記第1表面層を貫通し前記第1電極能に接触する第1端子及び前記第2表面層と貫通し前記第2電極層に接触する第2端子を備えたことを特徴とする前記20又は前記22に記載の照明器具キット。
26.
前記1〜17のいずれか1項に記載の照明装置及び該照明装置を制御する制御部を有することを特徴とする照明システム。
27.
前記制御部は、前記照明装置の点灯/消灯、前記照明装置の移動、前記照明装置の発光強度及び前記照明装置の発光色の少なくとも一つを制御することを特徴とする前記26に記載の照明システム。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る照明装置は、有機エレクトロルミネッセンス(以下有機ELと言う)層を発光層として可撓性の支持体上に形成した面発光体を有するので、平面状態での形状及び屈曲して3次元発光体を形成した時の形状を自由に選択することが可能であり、設置場所や、使用目的に応じて自由に形状を変えことが可能な低コストの照明装置が実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の実施の形態において用いられる面発光体10の基本的な層構成を示す。11は、可撓性の支持層であり樹脂からなる。
【0015】
支持層11上に電極層12(第1電極層)が形成され、電極層12上に有機EL発光層13が形成され、有機EL発光層13上に電極層14(第2電極層)が形成される。15は保護層である。
【0016】
有機EL層としては、有機発光材料を含有する有機発光層の他に、正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロック層、正孔ブロック層、電子輸送層及び電子注入層を有するものをもちいることができる。
【0017】
面発発光体10は片面発光タイプ又は両面発光タイプである。
【0018】
片面発光タイプでは、支持層11及び電極層12が透明に形成されるか、又は、電極層14及び保護層15のいずれか一つが不透明に形成される。
【0019】
両面発光タイプでは、支持層11、電極層12、14及び保護層15が透明に形成される。
【0020】
有機EL発光層13は電極層12、14間に電圧が印加され、電流が流れたときに発光する。
【0021】
電極層12、14間に印加される電圧は数V〜十数Vであり、低電圧、低電流、且つ、高電力効率で有機EL発光層13が発光する。
【0022】
なお、印加電圧、電流を変えることにより発光色を変えることができる。
【0023】
この色変化は、淡青色/白色/淡赤色のような変化であり、室内照明の場合に冷色から暖色に変える等のために、この変化を利用することができる。
【0024】
図2は本発明の実施の形態1に係る照明装置を示す。
【0025】
照明装置1は面発光体10及び端子30を有する。
【0026】
面発光体10は図2(a)に示すように、渦巻き状に収納された帯状のものである。
【0027】
面発光体10の一端は、端子30に結合されている。
【0028】
端子30は面発光体10と後に説明する電源装置とを機械的・電気的に結合するものである。端子30は図示しないが、図1における電極層12、14と接続している。
【0029】
図2(a)は面発光体10の収納状態を示し、帯状の面発光体10は、端子30を中心に渦巻き状に収納されている。
【0030】
図2(b)は面発光体10の発光状態を示す。
【0031】
図2(b)に示す照明装置1は、電源装置50(後に説明する)に端子30を介して吊り下げられ、可撓性の面発光体10が重力の作用で変形することにより、3次元発光体を形成している状態を示す。
【0032】
このように、重力の作用で変形し3次元発光体を構成するので、面発光体10は、図示のように、竜巻を反転した形状の照明装置1が形成される。
【0033】
なお、有機EL発光層は面発光体であるので、面発光体10の形状は自由に選択することが可能であり、照明装置1の設置場所や使用目的に応じた形状とすることができる。
【0034】
図3は電源装置50を示し、図3(a)は電源装置50の機械的構成を、図3(b)は電気的構成を示す。
【0035】
電源装置50は照明装置1の端子30に結合するソケットであり、照明装置1の端子330に接続される複数の電源端子51A〜51Dを有する。
【0036】
複数の電源端子51A〜51Dの各々には、1個の照明装置1が結合されるので、電源装置50には複数の照明装置1を吊り下げることができる。
【0037】
52は電源装置50を天井等の壁に結合する結合部材であり、電源装置50は電源端子51A〜51Dが形成された面を下した状態で天井壁に取り付けられる。
【0038】
電源装置50は、100Vの商用電流を直流数V〜十数Vの電流に変換する電源回路53,54を有する。電源回路53、54は定電流を出力する回路であり、温度等の環境変化に対して変化しない一定した電圧・電流を出力する。
【0039】
電源回路としては、異なる電力を出力する電源回路53、54を設けることが可能である。このように異なる電力を出力する電源回路に照明装置1を接続することにより、照明装置1を異なる色で発光させることが可能となる。
【0040】
また、大きさや発光面積によって消費電力が異なる照明装置にも対応することが可能となる。
【0041】
電源回路53、54の出力端子は、図2(b)の電源端子51A〜51Dである。
【0042】
図4は本発明の実施の形態2に係る照明装置を示す。
【0043】
形状の異なる面発光体10A、10Bが電源装置50に吊り下げられて照明装置1が構成された例を図4に示す。
【0044】
図示のように、複数の面発光体10A、10Bを組み合わせることにより複雑な形状の照明装置1が形成される。
【0045】
前記に説明したように、面発光体10Aと面発光体10Bとを異なる電源回路に接続することにより、これらを異なる色に発光させることもできる。
【0046】
図5は本発明の実施の形態3に係る照明装置を示す。
【0047】
複数本の面発光体10が放射状に天井に張り渡され、放射状の照明装置が形成される。
【0048】
図6は本発明の実施の形態4を構成する面発光体を示す。
【0049】
面発光体の素材である面発光体シート100は、ミシン目mにより区画された複数の面発光体101〜10nを有する。
【0050】
ミシン目mに沿って、切り離すことにより、面発光体101〜10nを作成することができる。
【0051】
図6(b)に示すように、面発光体10nはミシン目mで示す輪郭を有するが、外周部10nbと中央の発光部10naとからなる。
【0052】
外周部10nbでは、図1における電極層12、14が露出している。
【0053】
図6(c)に示すように、挟持片31、32を有する接続具が用意される。
【0054】
バネ(図示せず)により付勢された挟持片31、32により、導電性端子33、34に電極層12、14を接触させることにより、面発光体10nが電源装置に接続される。
【0055】
また、図6(d)は、電極層を露出することなく、面発光体10nを電源装置に接続することを可能にした例を示す。
【0056】
接続具は、バネ(図示せず)により付勢された挟持片31,32及び挟持片31、32の先端に形成された針状の導電性端子33(第1端子)、34(第2端子)を有する。
【0057】
端子33、34は前記バネの力で、それぞれ支持層11(第2表面層)及び保護層15(第1表面層)を貫通するとともに、それぞれ電極層12(第2電極)、14(第1電極)に先端が到達し、接触して止まる程度の長さを有する。
【0058】
接続具を面発光体10nに固定するのみの組み立て作業によって、端子33が電極層14に接触し、端子34が電極層12に接触して面発光体10nが電源装置に接続される。
【0059】
図7は本発明の実施の形態5を構成する面発光体を示す。
【0060】
熱可塑性支持体を有する面発光体10を熱風Hに曝すことにより、熱可塑性支持体が変形し、図7(b)に示すように複雑な形状に変形した3次元形状の面発光体10が作成される。
【0061】
図8は本発明の実施の形態6を構成する面発光体を示す、面発光体の素材である面発光体シート100を、はさみ等を用いて裁断することにより、任意形状の面発光体101〜10nが作成される。
【0062】
実施の形態6においても、図6に示す実施の形態4と同様に、電極を露出させるか又は針状端子を用いて面発光体10nを電源装置に接続することができる。
【0063】
図8(b)は電極を露出させた例を示す。
【0064】
面発光体シート100に、電極露出部10xが1個以上設けられる。
【0065】
裁断により面発光体を作成するには、電極露出部10xを含む領域を切り取ることにより、面発光体が作成され、作成された面発光体は電極露出部10xに接続具の端子を接触させることにより電源装置に接続される。
【0066】
図9は本発明の実施の形態7に係る照明装置を示す。
【0067】
4枚の面発光体10A〜10Dにより、4角筒状の照明装置1が形成される。
【0068】
図10は本発明の実施の形態8に係る照明装置を示す。
【0069】
実施の形態8は、面発光体10を折り曲げることにより、断面が☆(星)形の筒体に形成した例である。
【0070】
図11は本発明の実施の形態9に係る照明装置を示す。
【0071】
実施の形態9に係る照明装置は、面発光体の素材である面発光体のロール100Rから切断により形成されたものであり、所望の長さの面発光体10が作成される。
【0072】
点線Lは裁断部を示し、裁断部Lにおいて電極を露出させることにより、裁断された面発光体を電源に接続することができる。
【0073】
図12は本発明の実施の形態10に係る照明システムの概念図である。
【0074】
照明装置1はリフト装置61に取り付けられ、矢印Yのように上下に移動可能である。
【0075】
照明装置1は、また、矢印Rのように回転可能であり、更に、矢印Xで示すように、振り子様に往復動することが可能である。
【0076】
モータ62は照明装置1の、矢印Yで示す上下移動、矢印Rで示す回転、及び矢印Xで示す振り子移動を行う。
【0077】
リフト装置61の基部には制御部63が設けられる。
【0078】
制御部63は図2に示す電源装置50及び各種の制御を行う制御手段63Aを有する。
【0079】
64はリモートコントローラであり、オペレータの操作で赤外線通信等により、センサ65を介して照明装置1を点灯/消灯の指示とともに、矢印R、X、Y方向の移動を指示する。
【0080】
リモートコントローラ64による指示としては、発光強度の指示、発光色の指示、R方向の回転及びその速度の指示、Xで示す振り子運動及びその周期の指示等がある。
【0081】
したがって、リモートコントローラ64を用いて、照明装置1のオン/オフ、照明位置の調整、明るさの調整、照明色の調整等の指示を行うことができる。
【0082】
また、照明装置1の回転速度や振り子運動の周期を調整するなど、照明空間の雰囲気を自由に作ることができる。
【0083】
制御部63には、また、通信手段を設けることができる。
【0084】
図12に示す照明システムには、音声装置を設けることも可能であり、制御部63内の通信手段により音楽の聴取、選曲等が可能となる。通信手段には、可視光線通信手段を用いることができる。
【0085】
図13は本発明の実施の形態に係る照明器具キットを示す。
【0086】
照明器具キット70は、収納ケースである化粧ケース71、面発光体10A、10B、10C及び電源装置50で構成される。
【0087】
面発光体10A、10Bは渦巻き状であり、面発光体10Aは図2に示すように吊り下げることによって、3次元発光体となるものである。10Bは展開することにより、望む長さとすることができるものである。10Cは4角形のシートからなり、面発光体10Cから裁断により任意の形状のものを作成することができる。
【0088】
ユーザは面発光体10A、10B、10Cから望む形状の照明装置を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の実施の形態において用いられる面発光体の基本的な層構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る照明装置を示す図である。
【図3】電源装置を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る照明装置を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る照明装置を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態4を構成する面発光体を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態5を構成する面発光体を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態6を構成する面発光体を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態7に係る照明装置を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態8に係る照明装置を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態9に係る照明装置を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態10に係る照明システムの概念図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る照明器具キットを示す図である。
【符号の説明】
【0090】
1 照明装置
10、10A、10B、10C、10n 面発光体
11 支持層
12、14 電極層
13 有機EL層
30、33、34 端子
50 電源装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体及び該面発光体を直流電源に接続する端子を有し、前記端子が前記面発光体を発光状態で支持するとともに、前記面発光体は変形により3次元発光体を形成することを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記面発光体は、前記端子により吊り下げられ、重力の作用で変形し前記3次元発光体を形成することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記面発光体は、有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する面発光体シートから裁断されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の両側面に接触する電極層を有するとともに、前記面発光体シートは裁断を避ける領域を識別させる表示を有し、前記領域に電極層の一部が露出していることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記面発光体は、有機エレクトロルミネッセンス発光層を有し、ミシン目が付けられた面発光体シートから裁断されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
【請求項6】
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の両側面に接触する電極層を有するとともに、前記ミシン目を含む領域の少なくとも一部に前記電極層の一部を露出させたことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記面発光体は、加熱により変形して前記3次元発光体を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記面発光体のシートが複数枚結合されて前記3次元発光体を構成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記3次元発光体は筒状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項10】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体及び該面発光体を直流電源に接続する端子を有する発光部、並びに、前記端子に接続される電源端子及び交流を直流の定電流に変換する電源回路を有する電源装置を備えたことを特徴とする照明装置。
【請求項11】
前記電源装置は、発光状態において、前記発光部を支持することを特徴とする請求項10に記載の照明装置。
【請求項12】
複数の前記電源端子を有し、複数の前記発光部を支持することができることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の照明装置。
【請求項13】
前記複数の電源端子は、互いに異なる電力を供給する複数の前記電源端子を有することを特徴とする請求項12に記載の照明装置。
【請求項14】
可視光通信手段を有することを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項15】
リモートコントローラからの信号を受信する受信手段を有することを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項16】
前記発光部を移動させる移動手段を有することを特徴とする請求項10〜15のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項17】
前記発光部の発光エネルギーを調整する調光手段を有することを特徴とする請求項10〜16のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項18】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体のシートの複数枚及び該シートを収納するケースを有することを特徴とする照明器具キット。
【請求項19】
異なる形状の前記シートを複数枚有することを特徴とする請求項18に記載の照明器具キット。
【請求項20】
前記面発光体を電源装置に接続する端子を有することを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の照明器具キット。
【請求項21】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体の複数枚シート、前記面発光体に電流を供給する電源回路を有する電源装置、並びに、前記複数枚シート及び前記電源装置を収納するケースを有することを特徴とする照明器具キット。
【請求項22】
前記面発光体を前記電源装置に接続する端子を有することを特徴とする請求項21に記載の照明器具キット。
【請求項23】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体のロール、前記面発光体を電源装置に接続する端子、並びに、前記ロール及び前記端子を収納する収納ケースを有することを特徴とする照明器具キット。
【請求項24】
前記面発光体のロールは、電源に接続可能な形態で裁断可能であることを特徴とする請求項23に記載の照明器具キット。
【請求項25】
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の一方の面に接触する第1電極層、該第1電極層を覆う第1表面層、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の他方補面に接触する第2電極層及び該第2電極層を覆う第2表面層を有するとともに、前記端子は、前記第1表面層を貫通し前記第1電極能に接触する第1端子及び前記第2表面層と貫通し前記第2電極層に接触する第2端子を備えたことを特徴とする請求項20又は請求項22に記載の照明器具キット。
【請求項26】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の照明装置及び該照明装置を制御する制御部を有することを特徴とする照明システム。
【請求項27】
前記制御部は、前記照明装置の点灯/消灯、前記照明装置の移動、前記照明装置の発光強度及び前記照明装置の発光色の少なくとも一つを制御することを特徴とする請求項26に記載の照明システム。
【請求項1】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体及び該面発光体を直流電源に接続する端子を有し、前記端子が前記面発光体を発光状態で支持するとともに、前記面発光体は変形により3次元発光体を形成することを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記面発光体は、前記端子により吊り下げられ、重力の作用で変形し前記3次元発光体を形成することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記面発光体は、有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する面発光体シートから裁断されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の両側面に接触する電極層を有するとともに、前記面発光体シートは裁断を避ける領域を識別させる表示を有し、前記領域に電極層の一部が露出していることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記面発光体は、有機エレクトロルミネッセンス発光層を有し、ミシン目が付けられた面発光体シートから裁断されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
【請求項6】
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の両側面に接触する電極層を有するとともに、前記ミシン目を含む領域の少なくとも一部に前記電極層の一部を露出させたことを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記面発光体は、加熱により変形して前記3次元発光体を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記面発光体のシートが複数枚結合されて前記3次元発光体を構成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記3次元発光体は筒状であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項10】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体及び該面発光体を直流電源に接続する端子を有する発光部、並びに、前記端子に接続される電源端子及び交流を直流の定電流に変換する電源回路を有する電源装置を備えたことを特徴とする照明装置。
【請求項11】
前記電源装置は、発光状態において、前記発光部を支持することを特徴とする請求項10に記載の照明装置。
【請求項12】
複数の前記電源端子を有し、複数の前記発光部を支持することができることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の照明装置。
【請求項13】
前記複数の電源端子は、互いに異なる電力を供給する複数の前記電源端子を有することを特徴とする請求項12に記載の照明装置。
【請求項14】
可視光通信手段を有することを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項15】
リモートコントローラからの信号を受信する受信手段を有することを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項16】
前記発光部を移動させる移動手段を有することを特徴とする請求項10〜15のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項17】
前記発光部の発光エネルギーを調整する調光手段を有することを特徴とする請求項10〜16のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項18】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体のシートの複数枚及び該シートを収納するケースを有することを特徴とする照明器具キット。
【請求項19】
異なる形状の前記シートを複数枚有することを特徴とする請求項18に記載の照明器具キット。
【請求項20】
前記面発光体を電源装置に接続する端子を有することを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の照明器具キット。
【請求項21】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体の複数枚シート、前記面発光体に電流を供給する電源回路を有する電源装置、並びに、前記複数枚シート及び前記電源装置を収納するケースを有することを特徴とする照明器具キット。
【請求項22】
前記面発光体を前記電源装置に接続する端子を有することを特徴とする請求項21に記載の照明器具キット。
【請求項23】
有機エレクトロルミネッセンス発光層を有する可撓性の面発光体のロール、前記面発光体を電源装置に接続する端子、並びに、前記ロール及び前記端子を収納する収納ケースを有することを特徴とする照明器具キット。
【請求項24】
前記面発光体のロールは、電源に接続可能な形態で裁断可能であることを特徴とする請求項23に記載の照明器具キット。
【請求項25】
前記面発光体は、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の一方の面に接触する第1電極層、該第1電極層を覆う第1表面層、前記有機エレクトロルミネッセンス発光層の他方補面に接触する第2電極層及び該第2電極層を覆う第2表面層を有するとともに、前記端子は、前記第1表面層を貫通し前記第1電極能に接触する第1端子及び前記第2表面層と貫通し前記第2電極層に接触する第2端子を備えたことを特徴とする請求項20又は請求項22に記載の照明器具キット。
【請求項26】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の照明装置及び該照明装置を制御する制御部を有することを特徴とする照明システム。
【請求項27】
前記制御部は、前記照明装置の点灯/消灯、前記照明装置の移動、前記照明装置の発光強度及び前記照明装置の発光色の少なくとも一つを制御することを特徴とする請求項26に記載の照明システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−140987(P2009−140987A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−313190(P2007−313190)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【出願人】(000001270)コニカミノルタホールディングス株式会社 (4,463)
【Fターム(参考)】
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