説明

照明装置、照明装置の制御方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】探索対象物の位置をユーザに分かり易く提示する。
【解決手段】複数の発光体からなる発光部と、上記発光部の発光を制御する発光制御手段と、複数の測定器から探索対象物までの各距離情報を取得する距離情報取得手段と、自装置から探索対象物までの相対位置を特定する相対位置特定手段とを備える照明装置であり、上記発光制御手段は、上記発光部の発光の態様が、上記探索対象物の相対位置を示すように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、近距離無線通信方式を用いた照明装置に関する。また、そのような照明装置を備えた照明システム、及びそのような照明装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル機器用の近距離無線通信の一方式として、Bluetooth(登録商標)規格が盛んに用いられている。Bluetooth(登録商標)は、主に数メートルから数十メートル程度に離れた情報機器間において、電波を用いて情報のやり取りを行うために使用される。より具体的には、Bluetooth(登録商標)は、免許申請及び使用登録の不要な2.4GHz帯の電波(ISMバンド)を使用して、パソコン(主にノートパソコン)等のマウスまたはキーボードを始め、携帯電話、PHS、スマートフォン、またはPDAでの文字情報及び音声情報といった比較的低速度のデジタル情報の無線通信を行う用途に採用されている。
【0003】
Bluetooth(登録商標)は、2.4GHzの周波数帯を79の周波数チャネルに分け、利用する周波数をランダムに変える周波数ホッピングを行いながら、半径10〜100メートル程度に離れたBluetooth(登録商標)搭載機器との間にて、最大24Mbpsの速度により無線通信を行う。現在では、指向性の小ささがその利便性の1つと認識され、多様な分野において実装されている。
【0004】
特許文献1には、Bluetooth(登録商標)を用いた、行方不明のワイヤレスリモコンを探索する技術が開示されている。同文献に記載の技術によれば、探索の結果、探索対象のワイヤレスリモコンから所在を示す警報音または警報光が出力される。
【0005】
また、非特許文献1には、Bluetooth(登録商標)を用いた、屋内における測位方法が開示されている。
【0006】
更に、非特許文献2には、Bluetooth(登録商標)を用いた、屋外における位置情報提供システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−135869号明細書(公開日:2002年5月10日)
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】「Bluetooth(登録商標)を用いたINDOOR測位」、第10回高度測位社会基盤研究フォーラム発表資料、電気通信大学、中嶋信生著、平成16年3月26日発表
【非特許文献2】「Bluetooth(登録商標)による位置情報提供システムの開発とその評価」、シャープ技報87号、シャープ株式会社、山中康正、橋浦正樹、上村進、佐藤誠治共著、2003年12月、第27頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記特許文献1の技術を用いた場合、例えば、探索対象物が引き出しの中に隠蔽されている場合には、探索対象物の探索が困難になるという問題がある。また、非特許文献1の技術では、特定した探索対象物の位置を探索者にどのように通知すればよいのか不明である。また、非特許文献2では、探索対象物の位置を緯度及び経度によって表示するとされているが、このような方法では、探索対象物を探索するユーザの利便性を十分に図るこことは困難である。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、探索対象物の位置をユーザに分かり易く提示する照明装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明に係る照明装置は、複数の発光体が配列されてなる発光部と、上記発光部による発光の態様を制御する発光制御手段と、複数の測定器の各々から探索対象物までの各距離を表す距離情報を取得する距離情報取得手段と、上記距離情報に基づいて、自装置を起点とした探索対象物の相対位置を特定する相対位置特定手段と、を備え、上記発光制御手段は、上記発光部による発光の態様が、上記相対位置特定手段によって特定された上記探索対象物の相対位置を示すものとなるように制御する、ことを特徴としている。
【0012】
上記のように構成された照明装置によれば、上記照明装置を起点とした上記探索対象物の相対位置を、つまり上記照明装置を起点とした上記探索対象物に対する方向及び上記探索対象物までの相対距離を、上記発光部を発光させることによりユーザに提示することができる。このように、上記照明装置によれば、探索対象物の位置をユーザに分かり易く提示することができる。
【0013】
また、ユーザは探索対象物を探索する際は、上記発光部が発光している発光領域を確認するだけで、探索対象物を容易に探し当てることができる。
【0014】
上記照明装置においては、上記発光制御手段は、上記発光部を、上記照明装置を起点とした上記探索対象物の方向に沿って発光させる、ことが好ましい。
【0015】
上記の構成によれば、上記発光制御手段は、上記発光部を、上記照明装置を起点とした上記探索対象物の方向に沿って発光させるため、ユーザは容易に探索対象物を探索することができる。
【0016】
上記の照明装置において、上記発光制御手段は、上記発光部の発光領域の長手方向の長さを、上記照明装置から上記探索対象物までの距離と正の相関を有するように制御する、ことが好ましい。
【0017】
上記の構成によれば、上記発光制御手段は、上記発光部の発光領域の長手方向の長さを、上記照明装置から上記探索対象物までの距離と正の相関を有するように制御するため、ユーザは、上記発光領域の上記長手方向の長さの違いにより、上記照明装置から上記探索対象物までの相対的な距離の長さを識別することができる。
【0018】
したがって、上記の構成によれば、ユーザは一層容易に探索対象物を探索することができる。
【0019】
上記の照明装置において、上記発光制御手段は、上記発光部の発光領域の短手方向の長さを、上記照明装置から上記探索対象物までの距離と負の相関を有するように制御する、ことが好ましい。
【0020】
上記の構成によれば、上記発光制御手段は、上記発光部の発光領域の短手方向の長さを、上記照明装置から上記探索対象物までの距離と負の相関を有するように制御するため、上記発光領域の短手方向の長さの違いにより、上記照明装置から上記探索対象物までの相対的な距離の長さを識別することができる。
【0021】
したがって、上記の構成によれば、ユーザは一層容易に探索対象物を探索することができる。
【0022】
上記の照明装置において、上記発光制御手段は、上記照明装置から上記探索対象物までの距離に応じて、上記発光部の発光領域の色味を変化させる、ことが好ましい。
【0023】
上記の構成によれば、上記発光制御手段は、上記照明装置から上記探索対象物までの距離に応じて、上記発光部の発光領域の色味を変化させるため、上記発光領域の色味の違いにより、上記照明装置から上記探索対象物までの相対的な距離の長さを識別することができる。
【0024】
したがって、上記の構成によれば、ユーザは一層容易に探索対象物を探索することができる。
【0025】
また、本発明に係る照明システムは、自装置から探索対象物までの距離を表す距離情報を出力する複数の測定器と、請求項1〜5の何れか1項に記載の照明装置と、を備えている、ことを特徴としている。
【0026】
上記のように構成された照明システムによれば、上記照明装置と同様の効果を奏する。
【0027】
上記照明システムにおいて、上記複数の測定器の数は、少なくとも3である、ことが好ましい。
【0028】
上記の構成によれば、上記測定器が少なくとも3つあるので、探索対象物の位置を確実に特定することができる。
【0029】
また、本発明に係る照明装置の制御方法は、複数の発光体が配列されてなる発光部を備えた照明装置の制御方法であって、上記発光部による発光の態様を制御する発光制御工程と、複数の測定器の各々から探索対象物までの各距離を表す距離情報を取得する距離情報取得工程と、上記距離情報に基づいて、上記照明装置を起点とした探索対象物の相対位置を特定する相対位置特定工程と、を含み、上記発光制御工程は、上記発光部による発光の態様が、上記相対位置特定工程にて特定された上記探索対象物の相対位置を示すものとなるように制御するものである、ことを特徴としている。
【0030】
上記のように構成された探索対象物探索方法によれば、上記照明装置と同様の効果を奏する。
【0031】
上記照明装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム、及び、そのようなプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0032】
以上のように、本発明に係る照明装置は、複数の発光体が配列されてなる発光部と、上記発光部による発光の態様を制御する発光制御手段と、複数の測定器の各々から探索対象物までの各距離を表す距離情報を取得する距離情報取得手段と、上記距離情報に基づいて、自装置を起点とした探索対象物の相対位置を特定する相対位置特定手段と、を備え、上記発光制御手段は、上記発光部による発光の態様が、上記相対位置特定手段によって特定された上記探索対象物の相対位置を示すものとなるように制御する、ことを特徴としている。
【0033】
上記のように構成された照明装置によれば、探索対象物の位置をユーザに分かり易く提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係るLED照明装置のブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る照明システムのブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る測定器が家庭用コンセントに差し込まれる様子を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る探索対象物の概略的なブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る探索対象物探索処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係る照明システムが配置された部屋の平面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るLED照明装置による発光の態様の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るLED照明装置による発光の態様の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るLED照明装置による発光の態様の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るLED照明装置による発光の態様の一例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るLED照明装置による発光の態様の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の一実施形態に係る照明装置、照明システム、及び照明装置の制御方法について、図1〜図6を参照しつつ以下に説明する。本実施形態に係る照明装置は、発光体として発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)を用いるものであるため、以下では、本実施形態に係る照明装置をLED照明装置とも称する。ただし、本実施形態における発光体は発光ダイオードに限定されるものではなく、白熱球や蛍光灯等を用いてもよい。
【0036】
(LED照明装置100)
図1は、本実施形態におけるLED照明装置100の構成を示すブロック図である。LED照明装置100は、スイッチによる切替えにより通常の点灯モード及び探索モードの何れかの発光モードで発光する照明装置である。
【0037】
図1に示すように、LED照明装置100は、スイッチ1、CPU(制御部)2、送受信部3、アンテナ4、発光部14、クロック発生部18、モード切替部19、DC電源部20、常夜灯LEDドライバ21、暖色用LEDドライバ22、寒色用LEDドライバ23、及び発光部14を備えており、AC電源10から電源が供給される。
【0038】
(スイッチ1)
スイッチ1は、LED照明装置100の発光モードを、通常の点灯モード及び後述する探索対象物17を探索する探索モードの何れかに切替えるためのスイッチである。また、スイッチ1は、探索モードにおいて、探索対象候補が複数存在する場合に、これら複数の探索対象候補から実際に探索を行う探索対象物17を指定するために用いられる。
【0039】
スイッチ1を単一の押しボタンスイッチによって構成する場合、スイッチ1は、例えば、所定の時間以上押下された場合に発光モード切替信号を後述するモード切替部19に供給する構成とし、当該所定の時間以下押下された場合には、探索対象物指定用信号をモード切替部19に供給する構成とすることができる。
【0040】
(モード切替部19)
モード切替部19は、スイッチ1から発光モード切替信号が供給された場合に、発光モードを、通常点灯モード及び探索モードの一方から他方へと切替えるようCPU2に要求する。また、モード切替部19は、探索対象物指定用信号がスイッチ1から供給された回数を示す回数指定信号をCPU2に供給する。
【0041】
例えば、スイッチ1の上記所定の時間以下の押下が逐次的にN回行われた場合には、モード切替部19は、上記所定の時間以下の押下が逐次的にN回行われたことを示す回数指定信号をCPU2に供給する。
【0042】
(AC電源10)
AC電源10は、LED照明装置100に供給される外部電源である。家庭用コンセントを経由して供給されるものであってもよいし、バッテリーであってもよい。
【0043】
(DC電源部20)
DC電源部20は、AC電源10に接続されており、AC電源10から供給される電力を、LED照明装置100で用いることができるように交流から直流に変換する。DC電源部20は、LED照明装置100に対して、この直流に変換された電力を供給する。
【0044】
(送受信部3)
送受信部(距離情報取得手段)3は、アンテナ4を介して複数の測定器16と様々な信号のやり取りを行うための構成である。例えば、送受信部3は、複数の測定器16の各々に対して、探索対象物17の機器アドレスを示す機器アドレス信号を送信する。また、送受信部3は、複数の測定器16の各々から応答信号を受信する。
【0045】
後述するように、CPU2は、機器アドレス信号を送信した時刻及び応答信号を受信した時刻を解析することによって、LED照明装置100と各測定器16との間の信号の遅延時間及び各測定器16と探索対象物17との間の信号の遅延時間を特定することができる。また、CPU2は、各測定器16と探索対象物17との間の信号の遅延時間に基づいて、各測定器16と探索対象物17との距離を算出することができる。
【0046】
このように、各測定器16と探索対象物17との間の信号の遅延時間は、各測定器16と探索対象物17の距離を示す距離情報の一類型として捉えることができるものであり、送受信部3は、一般に、このような距離情報を取得する距離情報取得手段としての機能を有している。
【0047】
(クロック発生部18)
クロック発生部18は、所定の周波数のクロックパルスを生成しCPU2に供給する。クロック発生部18によって生成されるクロックパルスは、主として、LED照明装置100と各測定器16との間の信号の送受信における遅延時間を特定するために用いられる。
【0048】
(CPU2)
CPU(制御部)2は、LED照明装置100の備える各部の動作を制御するための構成である。
【0049】
CPU2は、少なくとも以下の機能を有している。
【0050】
<モード切替機能>
CPU2は、モード切替部19の要求に基づき、発光モードを、通常の点灯モード及び探索モードの一方から他方へと切替える機能を有している。より具体的には、CPU2は、モード切替部19が、探索モードへの切替を要求した場合、発光部14が探索モードの発光態様となるよう、後述する各種LEDドライバ(21、22、23)を制御する。一方で、CPU2は、モード切替部19が、通常発光モードへの切替を要求した場合、発光部14が通常発光モードの発光態様となるよう、後述する各種LEDドライバ(21、22、23)を制御する。
【0051】
<探索対象物選択機能>
CPU2は、モード切替部19から供給される回数指定信号に基づき、予め登録されている複数の探索対象候補から、実際に探索を行う探索対象物17を選択する機能を有している。例えば、図示しないメモリに、各探索対象候補とスイッチ1の押下回数とが対応付けられた対応情報を予め格納しておき、CPU2は、当該対応情報を参照し上記回数指定情報に基づき探索対象物17を選択する構成とすることができる。また、CPU2は、選択した探索対象候補の機器アドレスを示す機器アドレス信号を送信するよう送受信部3を制御する。
【0052】
<相対位置算出機能>
CPU2は、各測定器16に対して機器アドレス信号を送信した時刻、各測定器16からの応答信号、及び当該応答信号を受信した時刻を解析することによって、LED照明装置100と各測定器16との間の信号の遅延時間、及び各測定器16と探索対象物17との間の信号の遅延時間を特定する機能を有する。また、CPU2は、各測定器16と探索対象物17との間の信号の遅延時間に基づいて、各測定器と探索対象物17との距離を算出する。また、CPU2は、LED照明装置100と各測定器16との間の信号の遅延時間に基づいて、LED照明装置100と各測定器16との距離を算出する。
【0053】
CPU2は、算出した上記の各距離に基づいて、LED照明装置100を起点とする探索対象物17の相対位置RLを算出する。また、CPU2は、算出した当該相対位置RLに基づき、LED照明装置100から探索対象物17までの距離、及びLED照明装置100を起点とする探索対象物17の方向を特定し、特定した距離及び方向を示す距離方向信号DDSを各種LEDドライバ(21、22,23)に供給する。
【0054】
なお、各測定器16と探索対象物17との間の近距離無線通信方式としてBluetooth(登録商標)を用いた場合、各測定器16と探索対象物17と間の信号の遅延時間は、例えば、以下の工程によって算出される。
(1)測定器16にてクロックパルス1の周波数を逓倍し、探索対象物17に対して1MHz間隔にて79波を送信する。
(2)(1)にて送信された送信波を受信すると共に、探索対象物17にてクロックパルス2の周波数を逓倍することによって、測定器16から受信したクロックパルス1と同じ周波数を生成し、受信波の複素応答を求める。
(3)フーリエ変換により応答信号を生成し、その遅延時間からクロックパルス1とクロックパルス2との時間差を補正する(距離に起因する遅延は残存する)。
(4)補正したクロックパルス2を用い、(1)及び(2)を逆方向にて行う。
(5)フーリエ変換した応答信号の遅延時間の半分が片道の遅延時間となる。
【0055】
(発光部14)
発光部14には、1または複数の常夜灯LED、複数の暖色系LED、複数の寒色系LEDが配列されている。常夜灯LED、暖色系LED、及び寒色系LEDは、それぞれ、常夜灯LEDドライバ21、暖色用LEDドライバ22、または、寒色用LEDドライバ23により駆動される。
【0056】
(常夜灯LEDドライバ21)
常夜灯LEDドライバ21は、発光部14の備える常夜灯LEDを駆動するためのドライバである。常夜灯LEDドライバ21は、探索モードにおいて、CPU2から供給される距離方向信号DDSの示す距離及び方向に応じて、常夜灯LEDの発光態様を制御する。
【0057】
(暖色用LEDドライバ22)
暖色用LEDドライバ22は、発光部14の備える暖色系LEDを駆動するためのドライバである。暖色用LEDドライバ22は、探索モードにおいて、CPU2から供給される距離方向信号DDSの示す距離及び方向に応じて、暖色系LEDの発光態様を制御する。
【0058】
(寒色用LEDドライバ23)
寒色用LEDドライバ23は、発光部14の備える寒色系LEDを駆動するためのドライバである。寒色用LEDドライバ23は、探索モードにおいて、CPU2から供給される距離方向信号DDSの示す距離及び方向に応じて、寒色系LEDの発光態様を制御する。
【0059】
各種LEDドライバ(21、22、23)によって制御されるLEDの発光態様については後述するためここでは説明を省略する。
【0060】
(照明システム200)
図2は、LED照明装置100を含む照明システム200の構成を示すブロック図である。
【0061】
図2示すように、照明システム200は、LED照明装置100に加えて、複数の測定器16a、16b、及び16cを備えている。
【0062】
(測定器16)
測定器16aは、図2に示すように、アンテナ6a、パルス発振器7a、位相比較部8a、及び送受信部9aを備えており、AC電源5aから電力が供給される。図2に示す測定器16a、16b、及び16cは、全て同一の構成であるが、本実施形態はこれに限定されるものではない。
【0063】
なお、以下では、測定器16a、16b、及び16cを測定器16と表記することもある。また、AC電源5a、5b、及び5cをAC電源5と表記することもある。また、アンテナ6a、6b、及び6cをアンテナ6と表記することもある。また、パルス発振器7a、7b、及び7cをパルス発振器7と表記することもある。また、位相比較部8a、8b、及び8cを位相比較部8と表記することもある。また、送受信部9a、9b、9cを送受信部9と表記することもある。
【0064】
(AC電源5)
AC電源5は、測定器16に供給される外部電源である。AC電源5としては、例えば家庭用コンセントから供給される電源を用いればよい。
【0065】
また、図3に示すように、測定器16をコンセントに差し込むことによって、測定器16自身が保持される構成としてもよい。
【0066】
(パルス発振器7及び位相比較部8)
パルス発振器7は、所定の周波数のクロックパルスを生成し位相比較部8に供給する。位相比較部8は、位相比較部8はパルス発振器7から供給されるクロックパルスの周波数を逓倍することによりパルス信号を生成し、送受信部9に供給する。
【0067】
(送受信部9)
送受信部9は、アンテナ6を介して、LED照明装置100及び探索対象物17の各々と様々な信号のやり取りとするための構成である。例えば、送受信部9は、アンテナ6を介して、LED照明装置100から送信される探索対象物17の機器アドレス信号を受信する。また、送受信部9は、アンテナ6を介してLED照明装置100に応答信号を返信する。
【0068】
近距離無線通信方式としてBluetooth(登録商標)を用いる場合、送受信部9は、位相比較部8によって生成されたパルス信号を、探索対象物17に対し、アンテナ6を介して1MHz間隔にて79波を送信する。
【0069】
(探索対象物17)
図4は、本実施形態に係る照明システム200による探索の対象である探索対象物17の構成の概略を示すブロック図である。図4に示すように、探索対象物17は、アンテナ11、送受信部12、及びCPU13を備えている。
【0070】
(送受信部12)
送受信部12は、アンテナ11を介して、測定器16の各々と様々な信号のやり取りとするための構成である。例えば、送受信部12は、アンテナ11を介して、測定器16から送信されるパルス信号を受信する。また、送受信部12は、アンテナ11を介して、測定器16に対し、パルス信号を返信する。
【0071】
(CPU13)
CPU13は、探索対象物17の備える各部の動作を制御する。
【0072】
近距離無線通信としてBluetooth(登録商標)を用いる場合、CPU13は、図示しないパルス発振器により生成されたクロックパルスの周波数を逓倍することによって、測定器16から受信したパルス信号と同じ周波数を生成し、受信波を求める応答処理を行う。また、応答処理を行った応答信号を送受信部12及びアンテナ11を介して測定器16の各々に返信する。
【0073】
(探索対象物17の種類)
探索対象物17の一例としては、近距離無線通信方式による無線通信が可能なリモコン、3Dメガネ、携帯電話等が挙げられる。また、近距離無線通信方式による送受信手段を備える小銭入れ、メガネケース等も探索対象物17の一例として挙げられる。
【0074】
(照明システム200による探索対象物17の探索処理の流れ)
図5は、近距離無線通信方式としてBluetooth(登録商標)を用いる場合の、照明システム200による探索対象物17の探索処理の流れを示すフローチャートである。図5においては、測定器16の個数が3個である場合のフローチャートが示されている。
【0075】
(ステップS1)
ユーザがLED照明装置100の備えるスイッチ1を1または複数回押下する。ここで、ユーザは、探索したい探索対象物17が指定されるようスイッチ1を1または複数回押下する。例えば、探索したい探索対象物17が、LED照明装置100のリモコンであり、当該リモコンを予め3番目に登録していたのであれば、スイッチ1を3回押せばよい。
【0076】
(ステップS2)
続いて、LED照明装置100のCPU2が、ステップS1にてスイッチ1の押下された回数を判別する。
【0077】
(ステップS3)
続いて、LED照明装置100のCPU2は、スイッチ1の押下された回数に応じて、探索対象とすべき探索対象物17を決定する。
【0078】
(ステップS4)
続いて、LED照明装置100のCPU2は、探索対象とすべき探索対象物17の機器アドレスを、図示しないメモリから読み出し、機器アドレス信号としてLED照明装置100の送受信部3に供給する。送受信部3はアンテナ4を介して、各測定器16に対して機器アドレス信号を送信する。
【0079】
(ステップS5)
照明システム200の備える各送信器16について、以下のステップS6からステップS11までの各ステップを、近距離無線通信方式によって定まる所定の回数だけ繰り返す。例えば、近距離無線通信方式としてBluetooth(登録商標)を用いる場合、79の周波数帯域を用いるので、各周波数帯域について1回ずつ合計79回繰り返すことになる。また、図5において、送信器16a、16b、16cについての各工程にはそれぞれ添え字「a」、「b」、「c」を付している。
【0080】
(ステップS6)
ステップS6では、ステップS4にて送信された探索対象物17の機器アドレスを、各測定器16(16a、16b、16c)が機器アドレス信号として受信する。
【0081】
(ステップS7)
ステップS7では、各測定器16はパルス発振器7を用いてクロックパルスを生成し、位相比較部8にて1MHz毎に当該パルスを発振させる。
【0082】
(ステップS8)
各測定器16は、ステップS7にて発振させたパルスを、探索対象物17に送信する。
【0083】
(ステップS9)
探索対象物17は、ステップS7にて発信されたパルスを受信する。
【0084】
(ステップS10)
ステップS10では、ステップS9にて受信されたパルスが、送受信部12を通してCPU13に送られ、CPU13にて応答処理が行われる。当該応答処理は、測定器16から受信したパルス信号と同じ周波数のパルス信号を生成し、当該受信したパルス信号の複素応答を求めるものである。
【0085】
(ステップS11)
ステップS11では、ステップS10にて応答処理された応答信号が、送受信部12を通してアンテナ11より探索対象物17から各測定器16へ返信され、アンテナ6にて各測定器16が受信する。
【0086】
(ステップS12)
ステップS12は、上記ステップS6からステップS11までの各ステップの一連のループの終端である。
【0087】
(ステップS13)
ステップS13では、ステップS11にてアンテナ6により受信されたパルスが、送受信部9を通り位相比較部8に供給される。位相比較部8において、ステップS11にて受信された応答信号(パルス)の位相とステップS8にて送信されたパルスの位相とが比較され、パルスの位相差が算出される。つまり、ステップS8にて送信されたパルスがどれだけ時間遅延してステップS11にて受信されたのかが算出される。ここで、ステップS5にて開始されステップS12にて終了となる一連のループの数だけパルスの位相差(時間遅延量)は存在するため、各測定器16の位相比較部8は位相差の平均を算出する。この算出された平均位相差(平均時間遅延量)を含んだ応答信号が送受信部9を通してアンテナ6からLED照明装置100へ返信され、LED照明装置100のアンテナ4にて受信される。
【0088】
(ステップS14)
ステップS14では、ステップS11にてLED照明装置100のアンテナ4にて受信された応答信号が、送受信部3を経由してCPU2に供給される。CPU2は、ステップS4にてLED照明装置100から送信された機器アドレス信号が各測定器16に到達するまでに要した時間と、ステップS13にて各測定器16から送信された平均時間遅延量を含んだ応答信号がLED照明装置100に到達するまでに要した時間と、ステップS13にて受信された応答信号の有する平均時間遅延量とを用いることにより、LED照明装置100を起点とする探索対象物17の相対位置を算出する。
【0089】
より具体的には、CPU2は、測定器16aから供給される平均時間遅延量に基づいて、測定器16aと探索対象物17との距離Laを算出し、測定器16bから供給される平均時間遅延量に基づいて、測定器16bと探索対象物17との距離Lbを算出し、測定器16cから供給される平均時間遅延量に基づいて、測定器16cと探索対象物17との距離Lcを算出する。CPU2は、これらの距離La、Lb、Lcに基づいて、図6に示すように、探索対象物17の位置(図6においてハッチングで示す位置)を特定すると共に、LED照明装置100を起点とする探索対象物17の相対位置を特定する。
【0090】
(ステップS15)
ステップS15では、ステップS14にて特定されたLED照明装置100からの探索対象物17に対する方向及び距離に基づいて、CPU2がLED表示用データを作成し、各種LEDドライバ21、22、23に供給する。
【0091】
(ステップS16)
ステップS16では、ステップS15にて作成されたLED表示用データに基づいて、各種LEDドライバ21、22、23が、発光部14の備えるLEDの発光の態様を制御する。
【0092】
(発光部14による発光の態様)
以下では、図7〜図11を参照して、発光部14による発光の態様について説明する。なお、以下では、LED証明装置100を、シーリングライトに適用した場合を例に挙げて説明を行う。
【0093】
図7(a)〜(b)は、発光部14の形状が矩形状であり、縦横に沿って複数のLEDが配置されている場合の発光態様の例を示している。また、図7(a)〜(b)は、探索対象物17が、図面向かって右側方向に位置している場合の例である。
【0094】
図7(a)〜(b)に示すように、CPU2は、LED照明100から探索対象物17までの方向に沿って、LEDを発光させる。これにより、ユーザは、LED照明装置100を起点とする探索対象物17の方向を認識することができる。
【0095】
さらに、CPU2は、発光領域の長手方向の長さを、LED照明装置100から探索対象物17までの距離と正の相関を有するように制御する。図7(a)は、LED照明装置100から探索対象物17までの距離が比較的大きい場合の発光態様を示しており、図7(b)は、LED照明装置100から探索対象物17までの距離が比較的小さい場合の発光態様を示している。
【0096】
なお、CPU2は、発光領域の長手方向の長さを、LED照明装置100から探索対象物17までの距離と負の相関を有するように制御してもよい。
【0097】
このように、発光領域の長手方向の長さが、LED照明装置100から探索対象物17までの距離と相関を有するように制御することによって、ユーザは、LED照明装置100から探索対象物17までの距離を認識することができる。
【0098】
図8(a)〜(b)は、発光部14の形状がドーナツ状である場合の発光態様の例を示している。また、図8(a)〜(b)は、探索対象物17が、図面向かって右下側方向に位置している場合の例である。
【0099】
図8(a)〜(b)に示すように、CPU2は、LED照明装置100から探索対象物17までの方向に沿って、LEDを発光させる。これにより、ユーザは、LED照明装置100を起点とする探索対象物17の方向を認識することができる。
【0100】
さらに、CPU2は、発光領域の短手方向の長さを、LED照明装置100から探索対象物17までの距離と負の相関を有するように制御する。図8(a)は、LED照明装置100から探索対象物17までの距離が比較的大きい場合の発光態様を示しており、図8(b)は、LED照明装置100から探索対象物17までの距離が比較的小さい場合の発光態様を示している。
【0101】
なお、CPU2は、発光領域の短手方向の長さを、LED照明装置100から探索対象物17までの距離と正の相関を有するように制御してもよい。
【0102】
このように、発光領域の短手方向の長さが、LED照明装置100から探索対象物17までの距離と相関を有するように制御することによって、ユーザは、LED照明装置100から探索対象物17までの距離を認識することができる。
【0103】
また、LED照明装置100から探索対象物17までの距離をユーザに認識せしめる発光態様は、上記の例に限られるものではない。
【0104】
図9(a)〜(b)は、発光部14の形状が矩形状である場合の、発光部14による発光態様の他の例を示している。図9(a)〜(b)は、探索対象物17が、図面向かって右側方向に位置している場合の例である。図9(a)〜(b)に示すように、CPU2は、LED照明装置100から探索対象物17までの距離に応じて、LEDの色味を変化させる構成としてもよい。例えば、LED照明装置100から探索対象物17までの距離が比較的大きい場合、LEDの色味が暖色系となるよう制御し、LED照明装置100から探索対象物17までの距離が比較的小さい場合、LEDの色味が寒色系となるよう制御する構成としてもよい。また、その逆に、LED照明装置100から探索対象物17までの距離が比較的大きい場合、LEDの色味が寒色系となるよう制御し、LED照明装置100から探索対象物17までの距離が比較的小さい場合、LEDの色味が暖色系となるよう制御する構成としてもよい。
【0105】
このように、LEDの色味を、LED照明装置100から探索対象物17までの距離と相関を有するように制御することによって、ユーザは、LED照明装置100から探索対象物17までの距離を認識することができる。
【0106】
図10(a)〜(b)は、発光部14の形状がドーナツ状である場合の、発光部14による発光態様の他の例を示している。図10(a)〜(b)は、探索対象物17が、図面向かって右下側方向に位置している場合の例である。図9(a)〜(b)に示した例と同様に、LEDの色味を、LED照明装置100から探索対象物17までの距離と相関を有するように制御することによって、ユーザは、LED照明装置100から探索対象物17までの距離を認識することができる。
【0107】
図11は、発光部14の形状が円形である場合の、発光部14による発光態様の他の例を示している。図11は、探索対象物17が、図面向かって右下側方向に位置している場合の例である。図11に示すように、CPU2は、LED照明装置100から探索対象物17までの方向に沿って、LEDを発光させると共に、LED照明装置100から探索対象物17までの距離を数字によって表示する構成としてもよい。図11は、LED照明装置100から探索対象物17までの距離が3mである場合の発光態様を示している。
【0108】
(付記事項)
以上の説明では、LED照明装置100を、シーリングライトに適用した場合を例に挙げたが、本実施形態はこれに限定されるものではない。
【0109】
例えば、発光部14を形成する複数の発光素子が少なくとも2次元的なアレイ状に配置されているような照明装置であればよく、具体的には、このような構成を伴うスタンドライト、フロアライト、又はペンダントライト等の照明装置であってもよい。
【0110】
(付記事項2)
上述したLED照明装置100の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0111】
後者の場合、上記装置は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである上記各装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体を、上記装置に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0112】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0113】
また、上記各装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0114】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明は、近距離無線通信方式を用いた照明装置に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0116】
1 スイッチ
2 CPU(制御部、発光制御手段、相対位置特定手段)
3 送受信部(距離情報取得手段)
9a、9b、9c、12 送受信部
4、6a、6b、6c、11 アンテナ
5a、5b、5c、10 AC電源
7a、7b、7c パルス発振器
8a、8b、8c 位相比較部
13 CPU
14 発光部
16a、16b、16c 測定器
17 探索対象物
18 クロック発生部
19 モード切替部
20 DC電源部
21 常夜灯LEDドライバ
22 暖色用LEDドライバ
23 寒色用LEDドライバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光体が配列されてなる発光部と、
上記発光部による発光の態様を制御する発光制御手段と、
複数の測定器の各々から探索対象物までの各距離を表す距離情報を取得する距離情報取得手段と、
上記距離情報に基づいて、自装置を起点とした探索対象物の相対位置を特定する相対位置特定手段と、を備え、
上記発光制御手段は、上記発光部による発光の態様が、上記相対位置特定手段によって特定された上記探索対象物の相対位置を示すものとなるように制御する、
ことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
上記発光制御手段は、上記発光部を、上記照明装置を起点とした上記探索対象物の方向に沿って発光させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
上記発光制御手段は、上記発光部の発光領域の長手方向の長さを、上記照明装置から上記探索対象物までの距離と正の相関を有するように制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
上記発光制御手段は、上記発光部の発光領域の短手方向の長さを、上記照明装置から上記探索対象物までの距離と負の相関を有するように制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
【請求項5】
上記発光制御手段は、上記照明装置から上記探索対象物までの距離に応じて、上記発光部の発光領域の色味を変化させる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項6】
自装置から探索対象物までの距離を表す距離情報を出力する複数の測定器と、
請求項1〜5の何れか1項に記載の照明装置と、
を備えている、
ことを特徴とする照明システム。
【請求項7】
上記複数の測定器の数は、少なくとも3である、
ことを特徴とする請求項6に記載の照明システム。
【請求項8】
複数の発光体が配列されてなる発光部を備えた照明装置の制御方法であって、
上記発光部による発光の態様を制御する発光制御工程と、
複数の測定器の各々から探索対象物までの各距離を表す距離情報を取得する距離情報取得工程と、
上記距離情報に基づいて、上記照明装置を起点とした探索対象物の相対位置を特定する相対位置特定工程と、を含み、
上記発光制御工程は、上記発光部による発光の態様が、上記相対位置特定工程にて特定された上記探索対象物の相対位置を示すものとなるように制御するものである、
ことを特徴とする照明装置の制御方法。
【請求項9】
請求項1〜5の何れか1項に記載の照明装置が備えている各手段としてコンピュータを動作させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−106157(P2013−106157A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−248002(P2011−248002)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】