説明

照明装置

【課題】照明装置の照射方向から照明装置を見た時に光源1の光軸1'に近接する部分が光って見えるようにしつつ、導光レンズ2の反射面2eの反射率を向上させる。
【解決手段】光源1からの光L1a,L1b,L1c,L1dが、導光レンズ2の入射面2aを介して入射し、放物系反射面2bによって内面反射されて光源1の光軸1'から遠ざかる向きに進み、反射面2cによって内面反射され、反射面2dによって内面反射されて光源1の光軸1'に近づく向きに進むように構成された照明装置10において、導光レンズ2の中実部2-2と中空部2-1との境界面によって反射面2e1,2e2,2e3,2e4を形成し、反射面2dからの光L1a,L1b,L1c,L1dが反射面2e1,2e2,2e3,2e4によって内面反射されて光源1の光軸1'に概略平行な向きに進み、出射面2fを介して照明装置の照射方向に照射される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子光源から放射された光が、導光レンズの入射面を介して導光レンズ内に入射し、導光レンズの放物系第1反射面によって内面反射されて発光素子光源の光軸から遠ざかる向きに進み、導光レンズの第2反射面によって内面反射され、導光レンズの第3反射面によって内面反射されて発光素子光源の光軸に近づく向きに進むように構成された照明装置に関する。
【0002】
特に、本発明は、照明装置の照射方向から照明装置を見た時に照明装置のうち発光素子光源の光軸に近接する部分が光って見えるようにすると共に、導光レンズの第3反射面からの光を反射する反射面の反射率を向上させることができる照明装置に関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、発光素子光源から放射された光が、導光レンズの入射面を介して導光レンズ内に入射し、次いで、導光レンズの放物系第1反射面によって内面反射されて発光素子光源の光軸から遠ざかる向きに進み、次いで、導光レンズの第2反射面によって内面反射され、次いで、導光レンズの第3反射面によって内面反射されて発光素子光源の光軸に近づく向きに進むように構成された照明装置が知られている。この種の照明装置の例としては、例えば特開2008−34124号公報の図2に記載されたものがある。
【0004】
特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置では、発光素子光源としてLED光源が用いられている。更に、導光レンズが、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などのような透光性材料によって形成されている。
【0005】
また、特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置では、導光レンズの第3反射面によって内面反射されて発光素子光源の光軸に近づく向きに進む光を素通しさせる出射面が導光レンズに形成されている。
【0006】
詳細には、特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置では、導光レンズの出射面から出射した光を反射して照明装置の照射方向に進む光にするための反射面を有するリフレクタが、導光レンズとは別個に設けられている。
【0007】
更に、特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置では、導光レンズの第1反射面を隔てて発光素子光源の反対側であって発光素子光源の光軸に近接する位置にリフレクタの反射面の一部が配置されている。
【0008】
そのため、特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置では、照明装置の照射方向から照明装置を見た時に、照明装置のうち、発光素子光源の光軸に近接する部分が光って見えるようにすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−34124号公報の図2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置では、発光素子光源から放射された光が、導光レンズの第1反射面、第2反射面および第3反射面において内面反射されるものの、リフレクタの反射面においては外面反射される。
【0011】
つまり、特開2008−34124号公報に記載された照明装置では、発光素子光源から放射された光が、導光レンズの第1反射面、第2反射面および第3反射面において非常に高い反射率で内面全反射されるものの、リフレクタの反射面においては外面反射される。
【0012】
そのため、特開2008−34124号公報に記載された照明装置では、例えばリフレクタの反射面の表面の汚れなどにより、リフレクタの反射面の反射率が、導光レンズの第1反射面、第2反射面および第3反射面の反射率に比べて低くなってしまうおそれがある。
【0013】
前記問題点に鑑み、本発明は、導光レンズの第3反射面からの光を反射する反射面の反射率を向上させることができる照明装置を提供することを目的とする。
【0014】
詳細には、本発明は、照明装置の照射方向から照明装置を見た時に照明装置のうち発光素子光源の光軸に近接する部分が光って見えるようにすると共に、導光レンズの第3反射面からの光を反射する反射面の反射率を向上させることができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、第1発光素子光源(1)から放射された光(L1a,L1b,L1c,L1d)が、導光レンズ(2)の第1入射面(2a)を介して導光レンズ(2)内に入射し、導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)によって内面反射されて第1発光素子光源(1)の光軸(1’)から遠ざかる向きに進み、導光レンズ(2)の第2反射面(2c)によって内面反射され、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)によって内面反射されて第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に近づく向きに進むように構成された照明装置(10)において、導光レンズ(2)の内部に中空部(2−1)を形成し、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって導光レンズ(2)の第1反射面(2b)を形成し、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)を形成し、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)が、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)によって内面反射されて第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に概略平行な向きに進み、導光レンズ(2)の出射面(2f)を介して照明装置の照射方向に照射され、導光レンズ(2)の第1反射面(2b)を隔てて第1発光素子光源(1)の反対側であって第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に近接する位置に導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)のうちの少なくとも一部(2e1)を配置したことを特徴とする照明装置(10)が提供される。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)と第2反射面(2c)との間に、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって平面状の第1透過面(2g)を形成し、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)を複数に分割して形成し、複数に分割して形成された導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)の間に、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって平面状の第2透過面(2h1,2h2,2h3)を形成し、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)を第1発光素子光源(1)から離間させて配置し、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)から放射された光(L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3)が、導光レンズ(2)の第2入射面(2i1,2i2,2i3,2i4)を介して導光レンズ(2)内に入射し、導光レンズ(2)の第1透過面(2g)を透過せしめられ、導光レンズ(2)の第2透過面(2h1,2h2,2h3)を透過せしめられ、導光レンズ(2)の出射面(2f)を介して照明装置の照射方向に照射されることを特徴とする請求項1に記載の照明装置(10)が提供される。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)からの反射光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に直交する向きに進み、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの反射光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に直交する向きに進み、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)からの反射光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に平行な向きに進み、第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に直交する平面によって導光レンズ(2)の出射面(2f)を構成し、第1発光素子光源(1)の点灯時に第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)が消灯され、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)の点灯時に第1発光素子光源(1)が消灯されることを特徴とする請求項2に記載の照明装置(10)が提供される。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載の照明装置(10)では、第1発光素子光源(1)から放射された光(L1a,L1b,L1c,L1d)が、導光レンズ(2)の第1入射面(2a)を介して導光レンズ(2)内に入射し、次いで、導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)によって内面反射されて第1発光素子光源(1)の光軸(1’)から遠ざかる向きに進み、次いで、導光レンズ(2)の第2反射面(2c)によって内面反射され、次いで、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)によって内面反射されて第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に近づく向きに進む。
【0019】
詳細には、請求項1に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の内部に中空部(2−1)が形成されている。更に、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって導光レンズ(2)の第1反射面(2b)が形成されている。また、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)が形成されている。
【0020】
更に詳細には、請求項1に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)が、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)によって内面反射されて第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に概略平行な向きに進み、導光レンズ(2)の出射面(2f)を介して照明装置の照射方向に照射される。
【0021】
換言すれば、請求項1に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)を反射して照明装置の照射方向に進む光(L1a,L1b,L1c,L1d)にするための反射面として、特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置のようにリフレクタの反射面が設けられているのではなく、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって形成される導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)が設けられている。
【0022】
つまり、請求項1に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)が、特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置のようにリフレクタの反射面によって外面反射されるのではなく、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)によって内面反射される。
【0023】
そのため、請求項1に記載の照明装置(10)によれば、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)がリフレクタの反射面によって外面反射される特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置よりも、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)を反射する反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)の反射率を向上させることができる。
【0024】
更に、請求項1に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の第1反射面(2b)を隔てて第1発光素子光源(1)の反対側であって第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に近接する位置に導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)のうちの少なくとも一部(2e1)が配置されている。
【0025】
また、請求項1に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に概略平行な向きに進み、導光レンズ(2)の出射面(2f)を介して照明装置の照射方向に照射される。
【0026】
そのため、請求項1に記載の照明装置(10)によれば、照明装置の照射方向から照明装置(10)を見た時に、照明装置(10)のうち、第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に近接する部分(2e1)が光って見えるようにすることができる。
【0027】
すなわち、請求項1に記載の照明装置(10)によれば、照明装置の照射方向から照明装置(10)を見た時に照明装置(10)のうち第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に近接する部分(2e1)が光って見えるようにすると共に、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)を反射する反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)の反射率を向上させることができる。
【0028】
請求項2に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)と第2反射面(2c)との間に、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって平面状の第1透過面(2g)が形成されている。また、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)が複数に分割して形成されている。
【0029】
更に、請求項2に記載の照明装置(10)では、複数に分割して形成された導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)の間に、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって平面状の第2透過面(2h1,2h2,2h3)が形成されている。また、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)が第1発光素子光源(1)から離間して配置されている。
【0030】
詳細には、請求項2に記載の照明装置(10)では、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)から放射された光(L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3)が、導光レンズ(2)の第2入射面(2i1,2i2,2i3,2i4)を介して導光レンズ(2)内に入射し、次いで、導光レンズ(2)の第1透過面(2g)を透過せしめられ、次いで、導光レンズ(2)の第2透過面(2h1,2h2,2h3)を透過せしめられ、次いで、導光レンズ(2)の出射面(2f)を介して照明装置の照射方向に照射される。
【0031】
つまり、請求項2に記載の照明装置(10)では、照明装置の照射方向から照明装置(10)を見た時に、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)から放射され、導光レンズ(2)の出射面(2f)から出射した光(L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3)によって、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)が光って見える。
【0032】
一方、請求項2に記載の照明装置(10)では、第1発光素子光源(1)から放射された光(L1a,L1b,L1c,L1d)が、導光レンズ(2)の第1入射面(2a)を介して導光レンズ(2)内に入射し、次いで、導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)によって内面反射され、次いで、導光レンズ(2)の第2反射面(2c)によって内面反射され、次いで、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)によって内面反射され、次いで、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)によって内面反射され、次いで、導光レンズ(2)の出射面(2f)を介して照明装置の照射方向に照射される。
【0033】
つまり、請求項2に記載の照明装置(10)では、照明装置の照射方向から照明装置(10)を見た時に、第1発光素子光源(1)から放射され、導光レンズ(2)の出射面(2f)から出射した光(L1a,L1b,L1c,L1d)によって、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)が光って見える。
【0034】
そのため、請求項2に記載の照明装置(10)によれば、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)が設けられていない場合よりも、照明装置(10)の観察者に照明装置(10)の奥行き感を感じさせることができる。すなわち、請求項2に記載の照明装置(10)によれば、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)が設けられていない場合よりも、照明装置(10)を立体的に見せることができる。
【0035】
請求項3に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)からの反射光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に直交する向きに進むように、導光レンズ(2)の第1入射面(2a)および放物系第1反射面(2b)が形成されている。
【0036】
また、請求項3に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの反射光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に直交する向きに進むように、導光レンズ(2)の第2反射面(2c)および第3反射面(2d)が形成されている。
【0037】
更に、請求項3に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)からの反射光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に平行な向きに進むように、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)が形成されている。
【0038】
また、請求項3に記載の照明装置(10)では、第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に直交する平面によって導光レンズ(2)の出射面(2f)が構成されている。更に、第1発光素子光源(1)の点灯時に第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)が消灯される。
【0039】
その結果、請求項3に記載の照明装置(10)では、第1発光素子光源(1)の点灯時に、導光レンズ(2)の出射面(2f)から出射した第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に平行な光(L1a,L1b,L1c,L1d)によって配光パターンが形成される。つまり、請求項3に記載の照明装置(10)では、第1発光素子光源(1)の点灯時に、導光レンズ(2)の出射面(2f)の大きさと等しいか、あるいは、導光レンズ(2)の出射面(2f)の大きさよりも小さい配光パターンが形成される。
【0040】
また、請求項3に記載の照明装置(10)では、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)の点灯時に第1発光素子光源(1)が消灯される。その結果、請求項3に記載の照明装置(10)では、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)の点灯時に、第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)からの放射光(L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3)によって、導光レンズ(2)の出射面(2f)の大きさよりも大きい配光パターンが形成される。
【0041】
そのため、請求項3に記載の照明装置(10)によれば、第1発光素子光源(1)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)によって小さい配光パターンを形成することができると共に、第2発光素子光源からの光(L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3)によって大きい配光パターンとを形成することができる。
【0042】
詳細には、請求項3に記載の照明装置(10)では、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)が複数に分割して形成されている。そのため、請求項3に記載の照明装置(10)によれば、第1発光素子光源(1)の点灯時に、導光レンズ(2)の複数に分割して形成された第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)によって、複数の筋状のパターンからなる配光パターンを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】第1の実施形態の照明装置10の平面図である。
【図2】第1の実施形態の照明装置10の鉛直断面図である。
【図3】図2(A)に示す鉛直断面内における発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dの光路を示した図である。
【図4】発光素子光源1の点灯時に照明装置の照射方向から照明装置10を見た場合に光って見える部分を説明するための図である。
【図5】発光素子光源3a,3b,3c,3dから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3の光路を示した図である。
【図6】第2の実施形態の照明装置10の平面図である。
【図7】第2の実施形態の照明装置10の鉛直断面図である。
【図8】発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dの光路を示した図である。
【図9】発光素子光源1の点灯時に照明装置の照射方向から照明装置10を見た場合に光って見える部分を説明するための図である。
【図10】発光素子光源3a,3b,3c,3dから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3の光路を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明の照明装置の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態の照明装置10の平面図である。図2は第1の実施形態の照明装置10の鉛直断面図である。詳細には、図2(A)は図1のA−A線に沿った鉛直断面図、図2(B)は図1のB−B線に沿った鉛直断面図、図2(C)は図1のC−C線に沿った鉛直断面図である。図3は図2(A)に示す鉛直断面内における発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dの光路を示した図である。図4は発光素子光源1の点灯時に照明装置の照射方向から照明装置10を見た場合に光って見える部分を説明するための図である。
【0045】
図5は発光素子光源3a,3b,3c,3dから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3の光路を示した図である。詳細には、図5(A)は図2(B)に示す鉛直断面内における発光素子光源3a,3bから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3の光路を示した図である。図5(B)は図2(C)に示す鉛直断面内における発光素子光源3c,3dから放射された光L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3の光路を示した図である。
【0046】
第1の実施形態の照明装置10では、図1および図2に示すように、例えばLEDなどのような発光素子光源1,3a,3b,3c,3dが基板4上に搭載されている。更に、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などのような透光性材料によって形成された導光レンズ2が、例えば接着などによって基板4に接合されている。
【0047】
詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、中実部2−2の下側部分2−2aと上側部分2−2bとを例えば接着などによって接合することにより、導光レンズ2の中実部2−2が形成されている。更に、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aと上側部分2−2bとの間に中空部2−1が配置されている。
【0048】
更に、第1の実施形態の照明装置10では、図2(A)に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aの下面のうち、発光素子光源1に対向する位置に、例えば概略半球状の入射面2aが形成されている。詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示すように、発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の入射面2aを素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2aが形成されている。
【0049】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図2(B)に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aの下面のうち、発光素子光源3aに対向する位置に例えば概略半球状の入射面2i1が形成され、発光素子光源3bに対向する位置に例えば概略半球状の入射面2i2が形成されている。詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図5(A)に示すように、発光素子光源3aから放射された光L3a1,L3a2,L3a3が導光レンズ2の入射面2i1を素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2i1が形成されている。更に、発光素子光源3bから放射された光L3b1,L3b2,L3b3が導光レンズ2の入射面2i2を素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2i2が形成されている。
【0050】
更に、第1の実施形態の照明装置10では、図2(C)に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aの下面のうち、発光素子光源3cに対向する位置に例えば概略半球状の入射面2i3が形成され、発光素子光源3dに対向する位置に例えば概略半球状の入射面2i4が形成されている。詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図5(B)に示すように、発光素子光源3cから放射された光L3c1,L3c2,L3c3が導光レンズ2の入射面2i3を素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2i3が形成されている。更に、発光素子光源3dから放射された光L3d1,L3d2,L3d3が導光レンズ2の入射面2i4を素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2i4が形成されている。
【0051】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aと中空部2−1との境界面によって反射面2bが形成されている。詳細には、導光レンズ2の反射面2bが、放物線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる放物柱面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示すように、発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の反射面2bによって反射されると水平光L1a,L1b,L1c,L1dになるように、発光素子光源1が導光レンズ2の放物柱状反射面2bの焦線上に配置されている。
【0052】
更に、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aと中空部2−1との境界面によって透過面2gが形成されている。詳細には、導光レンズ2の透過面2gが、例えば水平線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる水平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図5に示すように、発光素子光源3a,3b,3c,3dから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3が導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられるように、導光レンズ2の透過面2gが、少なくとも発光素子光源3a,3b,3c,3dのほぼ真上付近に配置されている。
【0053】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aの外側表面によって反射面2cが形成されている。詳細には、導光レンズ2の反射面2cが、直線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示す鉛直断面内において、導光レンズ2の反射面2bからの光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の反射面2cによって反射されると鉛直方向(図3の上向き)に進む光L1a,L1b,L1c,L1dになるように、導光レンズ2の反射面2cが形成されている。
【0054】
更に、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bの外側表面によって反射面2dが形成されている。詳細には、導光レンズ2の反射面2dが、直線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示すように、導光レンズ2の反射面2cからの光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の反射面2dによって反射されると水平光L1a,L1b,L1c,L1dになるように、導光レンズ2の反射面2dが形成されている。
【0055】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって反射面2e1が形成されている。詳細には、導光レンズ2の反射面2e1が、直線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示す鉛直断面内において、導光レンズ2の反射面2dからの光L1aが導光レンズ2の反射面2e1によって反射されると鉛直方向(図3の上向き)に進む光(発光素子光源1の光軸1’に平行な光)L1aになるように、導光レンズ2の反射面2e1が形成されている。
【0056】
更に、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって反射面2e2が形成されている。詳細には、導光レンズ2の反射面2e2が、直線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示す鉛直断面内において、導光レンズ2の反射面2dからの光L1bが導光レンズ2の反射面2e2によって反射されると鉛直方向(図3の上向き)に進む光(発光素子光源1の光軸1’に平行な光)L1bになるように、導光レンズ2の反射面2e2が形成されている。
【0057】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって、反射面2e1と反射面2e2との間に透過面2h1が形成されている。詳細には、導光レンズ2の透過面2h1が、水平線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる水平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図5に示すように、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられた光L3a1,L3b1,L3c1,L3d1が導光レンズ2の透過面2h1を透過せしめられるように、導光レンズ2の透過面2h1が、導光レンズ2の透過面2gからの光L3a1,L3b1,L3c1,L3d1の光路上に配置されている。
【0058】
更に、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって反射面2e3が形成されている。詳細には、導光レンズ2の反射面2e3が、直線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示す鉛直断面内において、導光レンズ2の反射面2dからの光L1cが導光レンズ2の反射面2e3によって反射されると鉛直方向(図3の上向き)に進む光(発光素子光源1の光軸1’に平行な光)L1cになるように、導光レンズ2の反射面2e3が形成されている。
【0059】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって、反射面2e2と反射面2e3との間に透過面2h2が形成されている。詳細には、導光レンズ2の透過面2h2が、水平線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる水平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図5に示すように、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられた光L3a2,L3b2,L3c2,L3d2が導光レンズ2の透過面2h2を透過せしめられるように、導光レンズ2の透過面2h2が、導光レンズ2の透過面2gからの光L3a2,L3b2,L3c2,L3d2の光路上に配置されている。
【0060】
更に、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって反射面2e4が形成されている。詳細には、導光レンズ2の反射面2e4が、直線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示す鉛直断面内において、導光レンズ2の反射面2dからの光L1dが導光レンズ2の反射面2e4によって反射されると鉛直方向(図3の上向き)に進む光(発光素子光源1の光軸1’に平行な光)L1dになるように、導光レンズ2の反射面2e4が形成されている。
【0061】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって、反射面2e3と反射面2e4との間に透過面2h3が形成されている。詳細には、導光レンズ2の透過面2h3が、水平線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる水平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図5に示すように、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられた光L3a3,L3b3,L3c3,L3d3が導光レンズ2の透過面2h3を透過せしめられるように、導光レンズ2の透過面2h3が、導光レンズ2の透過面2gからの光L3a3,L3b3,L3c3,L3d3の光路上に配置されている。
【0062】
更に、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bの外側表面によって出射面2fが形成されている。詳細には、導光レンズ2の出射面2fが、水平線を図2の手前−奥側方向(図1の上下方向)にスイープさせる(引き伸ばしする)ことにより得られる水平面によって形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示す鉛直断面内において、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4(図2参照)からの光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の出射面2fを透過せしめられるように、導光レンズ2の出射面2fが、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4からの光L1a,L1b,L1c,L1dの光路上に配置されている。また、図5に示すように、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3からの光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3が導光レンズ2の出射面2fを透過せしめられるように、導光レンズ2の出射面2fが、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3からの光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3の光路上に配置されている。
【0063】
そのため、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示す鉛直断面内において、発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dが、導光レンズ2の入射面2aを介して導光レンズ2内に入射し、次いで、導光レンズ2の放物系反射面2bによって内面反射されて発光素子光源1の光軸1’から遠ざかる向きに進み、次いで、導光レンズ2の反射面2cによって内面反射され、次いで、導光レンズ2の反射面2dによって内面反射されて発光素子光源1の光軸1’に近づく向きに進み、次いで、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4によって内面反射されて発光素子光源1の光軸1’に概略平行な向きに進み、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図3の上側)に照射される。
【0064】
換言すれば、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示すように、導光レンズ2の反射面2dからの光L1a,L1b,L1c,L1dを反射して照明装置の照射方向(図3の上側)に進む光L1a,L1b,L1c,L1dにするための反射面として、導光レンズ2の中実部2−2と中空部2−1との境界面によって形成される導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4(図2参照)が設けられている。
【0065】
つまり、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示すように、導光レンズ2の反射面2dからの光L1a,L1b,L1c,L1dが、特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置のようにリフレクタの反射面によって外面反射されるのではなく、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4(図2参照)によって内面反射される。
【0066】
その結果、第1の実施形態の照明装置10によれば、導光レンズ2の反射面2dからの光L1a,L1b,L1c,L1dがリフレクタの反射面によって外面反射される特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置よりも、導光レンズ2の反射面2dからの光L1a,L1b,L1c,L1dを反射する反射面2e1,2e2,2e3,2e4(図2参照)の反射率を向上させることができる。
【0067】
更に、第1の実施形態の照明装置10では、図2(A)に示すように、導光レンズ2の反射面2bを隔てて発光素子光源1の反対側(図2(A)の上側)であって発光素子光源1の光軸1’に近接する位置に導光レンズ2の反射面2e1が配置されている。
【0068】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示す鉛直断面内において、導光レンズ2の反射面2e1からの光L1aが発光素子光源1の光軸1’に概略平行な向きに進み、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図3の上側)に照射される。
【0069】
そのため、第1の実施形態の照明装置10によれば、図4に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、照明装置10のうち、導光レンズ2の反射面2b(図2参照)の真上に位置する部分(導光レンズ2の反射面2e1)が光って見えるようにすることができる。
【0070】
詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図4に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、照明装置10のうち、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4が光って見えるようにすることができる。
【0071】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図2に示すように、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4が互いに離間して配置されている。更に、互いに離間して配置された導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4の間に、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3が形成されている。また、発光素子光源3a,3b,3c,3dが発光素子光源1から離間して配置されている。
【0072】
詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図5(A)に示すように、発光素子光源3a,3bから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3が、導光レンズ2の入射面2i1,2i2を介して導光レンズ2内に入射し、次いで、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられ、次いで、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3を透過せしめられ、次いで、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図5(A)の上側)に照射される。
【0073】
また、第1の実施形態の照明装置10では、図5(B)に示すように、発光素子光源3c,3dから放射された光L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3が、導光レンズ2の入射面2i3,2i4を介して導光レンズ2内に入射し、次いで、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられ、次いで、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3を透過せしめられ、次いで、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図5(B)の上側)に照射される。
【0074】
つまり、第1の実施形態の照明装置10では、図1に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、発光素子光源3a,3b,3c,3dから放射され、導光レンズ2の出射面2fから出射した光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3(図5参照)によって、発光素子光源3a,3b,3c,3dが光って見える。
【0075】
一方、第1の実施形態の照明装置10では、図3に示すように、発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dが、導光レンズ2の入射面2aを介して導光レンズ2内に入射し、次いで、導光レンズ2の放物系反射面2bによって内面反射され、次いで、導光レンズ2の反射面2cによって内面反射され、次いで、導光レンズ2の反射面2dによって内面反射され、次いで、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4によって内面反射され、次いで、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図3の上側)に照射される。
【0076】
つまり、第1の実施形態の照明装置10では、図4に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、発光素子光源1(図2参照)から放射され、導光レンズ2の出射面2fから出射した光L1a,L1b,L1c,L1d(図3参照)によって、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4が光って見える。
【0077】
そのため、第1の実施形態の照明装置10によれば、照明装置10の観察者に照明装置10の奥行き感を感じさせることができる。すなわち、第1の実施形態の照明装置10によれば、照明装置10を立体的に見せることができる。
【0078】
以下、本発明の照明装置の第2の実施形態について説明する。図6は第2の実施形態の照明装置10の平面図である。図7は第2の実施形態の照明装置10の鉛直断面図である。詳細には、図7(A)は図6のD−D線に沿った鉛直断面図、図7(B)は図6のE−E線に沿った鉛直断面図である。図8は発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dの光路を示した図である。詳細には、図8(A)は図7(A)に示す鉛直断面内における発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dの光路を示した図、図8(B)は図7(B)に示す鉛直断面内における発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dの光路を示した図である。図9は発光素子光源1の点灯時に照明装置の照射方向から照明装置10を見た場合に光って見える部分を説明するための図である。
【0079】
図10は発光素子光源3a,3b,3c,3dから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3の光路を示した図である。詳細には、図10(A)は図7(A)に示す鉛直断面内における発光素子光源3a,3bから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3の光路を示した図である。図10(B)は図7(B)に示す鉛直断面内における発光素子光源3c,3dから放射された光L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3の光路を示した図である。
【0080】
第2の実施形態の照明装置10では、図6および図7に示すように、例えばLEDなどのような発光素子光源1,3a,3b,3c,3dが基板4上に搭載されている。更に、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などのような透光性材料によって形成された導光レンズ2が、例えば接着などによって基板4に接合されている。
【0081】
詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、中実部2−2の下側部分2−2aと上側部分2−2bとを例えば接着などによって接合することにより、導光レンズ2の中実部2−2が形成されている。更に、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aと上側部分2−2bとの間に中空部2−1が配置されている。
【0082】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aの下面のうち、発光素子光源1に対向する位置に、例えば概略半球状の入射面2aが形成されている。詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の入射面2aを素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2aが形成されている。
【0083】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図7(A)に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aの下面のうち、発光素子光源3aに対向する位置に例えば概略半球状の入射面2i1が形成され、発光素子光源3bに対向する位置に例えば概略半球状の入射面2i2が形成されている。詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図10(A)に示すように、発光素子光源3aから放射された光L3a1,L3a2,L3a3が導光レンズ2の入射面2i1を素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2i1が形成されている。更に、発光素子光源3bから放射された光L3b1,L3b2,L3b3が導光レンズ2の入射面2i2を素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2i2が形成されている。
【0084】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図7(B)に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aの下面のうち、発光素子光源3cに対向する位置に例えば概略半球状の入射面2i3が形成され、発光素子光源3dに対向する位置に例えば概略半球状の入射面2i4が形成されている。詳細には、第1の実施形態の照明装置10では、図10(B)に示すように、発光素子光源3cから放射された光L3c1,L3c2,L3c3が導光レンズ2の入射面2i3を素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2i3が形成されている。更に、発光素子光源3dから放射された光L3d1,L3d2,L3d3が導光レンズ2の入射面2i4を素通しせしめられるように、導光レンズ2の入射面2i4が形成されている。
【0085】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aと中空部2−1との境界面によって反射面2bが形成されている。詳細には、図7に示す放物線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる回転放物面によって、導光レンズ2の反射面2bが形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の反射面2bによって反射されると水平光(発光素子光源1の光軸1’に垂直な光)L1a,L1b,L1c,L1dになるように、発光素子光源1が導光レンズ2の回転放物反射面2bの焦点上に配置されている。
【0086】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aと中空部2−1との境界面によって透過面2gが形成されている。詳細には、例えば図7に示す水平線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる水平面によって、導光レンズ2の透過面2gが形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図10に示すように、発光素子光源3a,3b,3c,3dから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3が導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられるように、導光レンズ2の透過面2gが、少なくとも発光素子光源3a,3b,3c,3dのほぼ真上付近に配置されている。
【0087】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の下側部分2−2aの外側表面によって反射面2cが形成されている。詳細には、図7に示す直線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる曲面によって、導光レンズ2の反射面2cが形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2bからの光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の反射面2cによって反射されると鉛直方向(図8の上向き)に進む光(発光素子光源1の光軸1’に平行な光)L1a,L1b,L1c,L1dになるように、導光レンズ2の反射面2cが形成されている。
【0088】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bの外側表面によって反射面2dが形成されている。詳細には、図7に示す直線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる曲面によって、導光レンズ2の反射面2dが形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2cからの光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の反射面2dによって反射されると水平光(発光素子光源1の光軸1’に垂直な光)L1a,L1b,L1c,L1dになるように、導光レンズ2の反射面2dが形成されている。
【0089】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって反射面2e1が形成されている。詳細には、図7に示す直線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる曲面によって、導光レンズ2の反射面2e1が形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2dからの光L1aが導光レンズ2の反射面2e1によって反射されると鉛直方向(図8の上向き)に進む光(発光素子光源1の光軸1’に平行な光)L1aになるように、導光レンズ2の反射面2e1が形成されている。
【0090】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって反射面2e2が形成されている。詳細には、図7に示す直線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる曲面によって、導光レンズ2の反射面2e2が形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2dからの光L1bが導光レンズ2の反射面2e2によって反射されると鉛直方向(図8の上向き)に進む光(発光素子光源1の光軸1’に平行な光)L1bになるように、導光レンズ2の反射面2e2が形成されている。
【0091】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって、反射面2e1と反射面2e2との間に透過面2h1が形成されている。詳細には、図7に示す水平線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる水平面によって、導光レンズ2の透過面2h1が形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図10に示すように、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられた光L3a1,L3b1,L3c1,L3d1が導光レンズ2の透過面2h1を透過せしめられるように、導光レンズ2の透過面2h1が、導光レンズ2の透過面2gからの光L3a1,L3b1,L3c1,L3d1の光路上に配置されている。
【0092】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって反射面2e3が形成されている。詳細には、図7に示す直線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる曲面によって、導光レンズ2の反射面2e3が形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2dからの光L1cが導光レンズ2の反射面2e3によって反射されると鉛直方向(図8の上向き)に進む光(発光素子光源1の光軸1’に平行な光)L1cになるように、導光レンズ2の反射面2e3が形成されている。
【0093】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって、反射面2e2と反射面2e3との間に透過面2h2が形成されている。詳細には、図7に示す水平線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる水平面によって、導光レンズ2の透過面2h2が、形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図10に示すように、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられた光L3a2,L3b2,L3c2,L3d2が導光レンズ2の透過面2h2を透過せしめられるように、導光レンズ2の透過面2h2が、導光レンズ2の透過面2gからの光L3a2,L3b2,L3c2,L3d2の光路上に配置されている。
【0094】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって反射面2e4が形成されている。詳細には、図7に示す直線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる曲面によって、導光レンズ2の反射面2e4が形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2dからの光L1dが導光レンズ2の反射面2e4によって反射されると鉛直方向(図8の上向き)に進む光(発光素子光源1の光軸1’に平行な光)L1dになるように、導光レンズ2の反射面2e4が形成されている。
【0095】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bと中空部2−1との境界面によって、反射面2e3と反射面2e4との間に透過面2h3が形成されている。詳細には、図7に示す水平線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる水平面によって、導光レンズ2の透過面2h3が形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図10に示すように、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられた光L3a3,L3b3,L3c3,L3d3が導光レンズ2の透過面2h3を透過せしめられるように、導光レンズ2の透過面2h3が、導光レンズ2の透過面2gからの光L3a3,L3b3,L3c3,L3d3の光路上に配置されている。
【0096】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の中実部2−2の上側部分2−2bの外側表面によって出射面2fが形成されている。詳細には、図7に示す水平線を、発光素子光源1の光軸1’を中心に回転させることにより得られる水平面によって、導光レンズ2の出射面2fが形成されている。更に詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4(図7参照)からの光L1a,L1b,L1c,L1dが導光レンズ2の出射面2fを透過せしめられるように、導光レンズ2の出射面2fが、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4からの光L1a,L1b,L1c,L1dの光路上に配置されている。また、図10に示すように、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3からの光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3が導光レンズ2の出射面2fを透過せしめられるように、導光レンズ2の出射面2fが、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3からの光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3の光路上に配置されている。
【0097】
そのため、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dが、導光レンズ2の入射面2aを介して導光レンズ2内に入射し、次いで、導光レンズ2の放物系反射面2bによって内面反射されて発光素子光源1の光軸1’から遠ざかる向きに進み、次いで、導光レンズ2の反射面2cによって内面反射され、次いで、導光レンズ2の反射面2dによって内面反射されて発光素子光源1の光軸1’に近づく向きに進み、次いで、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4によって内面反射されて発光素子光源1の光軸1’に概略平行な向きに進み、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図8の上側)に照射される。
【0098】
換言すれば、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2dからの光L1a,L1b,L1c,L1dを反射して照明装置の照射方向(図8の上側)に進む光L1a,L1b,L1c,L1dにするための反射面として、導光レンズ2の中実部2−2と中空部2−1との境界面によって形成される導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4(図7参照)が設けられている。
【0099】
つまり、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2dからの光L1a,L1b,L1c,L1dが、特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置のようにリフレクタの反射面によって外面反射されるのではなく、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4(図7参照)によって内面反射される。
【0100】
その結果、第2の実施形態の照明装置10によれば、導光レンズ2の反射面2dからの光L1a,L1b,L1c,L1dがリフレクタの反射面によって外面反射される特開2008−34124号公報の図2に記載された照明装置よりも、導光レンズ2の反射面2dからの光L1a,L1b,L1c,L1dを反射する反射面2e1,2e2,2e3,2e4(図7参照)の反射率を向上させることができる。
【0101】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の反射面2bを隔てて発光素子光源1の反対側(図7の上側)であって発光素子光源1の光軸1’に近接する位置に導光レンズ2の反射面2e1が配置されている。
【0102】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2e1からの光L1aが発光素子光源1の光軸1’に平行に進み、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図8の上側)に照射される。
【0103】
そのため、第2の実施形態の照明装置10によれば、図9に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、照明装置10のうち、導光レンズ2の反射面2b(図7参照)の真上に位置する部分(導光レンズ2の反射面2e1)が光って見えるようにすることができる。
【0104】
詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図9に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、照明装置10のうち、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4が光って見えるようにすることができる。
【0105】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図7に示すように、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4が互いに離間して配置されている。更に、互いに離間して配置された導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4の間に、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3が形成されている。また、発光素子光源3a,3b,3c,3dが発光素子光源1から離間して配置されている。
【0106】
詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図10(A)に示すように、発光素子光源3a,3bから放射された光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3が、導光レンズ2の入射面2i1,2i2を介して導光レンズ2内に入射し、次いで、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられ、次いで、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3を透過せしめられ、次いで、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図10(A)の上側)に照射される。
【0107】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図10(B)に示すように、発光素子光源3c,3dから放射された光L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3が、導光レンズ2の入射面2i3,2i4を介して導光レンズ2内に入射し、次いで、導光レンズ2の透過面2gを透過せしめられ、次いで、導光レンズ2の透過面2h1,2h2,2h3を透過せしめられ、次いで、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図10(B)の上側)に照射される。
【0108】
つまり、第2の実施形態の照明装置10では、図6に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、発光素子光源3a,3b,3c,3dから放射され、導光レンズ2の出射面2fから出射した光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3(図10参照)によって、発光素子光源3a,3b,3c,3dが光って見える。
【0109】
一方、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、発光素子光源1から放射された光L1a,L1b,L1c,L1dが、導光レンズ2の入射面2aを介して導光レンズ2内に入射し、次いで、導光レンズ2の放物系反射面2bによって内面反射され、次いで、導光レンズ2の反射面2cによって内面反射され、次いで、導光レンズ2の反射面2dによって内面反射され、次いで、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4によって内面反射され、次いで、導光レンズ2の出射面2fを介して照明装置の照射方向(図8の上側)に照射される。
【0110】
つまり、第2の実施形態の照明装置10では、図9に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、発光素子光源1(図7参照)から放射され、導光レンズ2の出射面2fから出射した光L1a,L1b,L1c,L1d(図8参照)によって、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4が光って見える。
【0111】
そのため、第2の実施形態の照明装置10によれば、発光素子光源3a,3b,3c,3dが設けられていない場合よりも、照明装置10の観察者に照明装置10の奥行き感を感じさせることができる。すなわち、第2の実施形態の照明装置10によれば、発光素子光源3a,3b,3c,3dが設けられていない場合よりも、照明装置10を立体的に見せることができる。
【0112】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の放物系反射面2bからのすべての反射光L1a,L1b,L1c,L1dが発光素子光源1の光軸1’に直交する向きに進むように、導光レンズ2の入射面2aおよび放物系反射面2bが形成されている。
【0113】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2dからのすべての反射光L1a,L1b,L1c,L1dが発光素子光源1の光軸1’に直交する向きに進むように、導光レンズ2の反射面2cおよび反射面2dが形成されている。
【0114】
更に、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4からのすべての反射光L1a,L1b,L1c,L1dが発光素子光源1の光軸1’に平行な向きに進むように、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4が形成されている。
【0115】
また、第2の実施形態の照明装置10では、図8に示すように、発光素子光源1の光軸1’に直交する平面によって導光レンズ2の出射面2fが構成されている。更に、第2の実施形態の照明装置10の第1モードでは、発光素子光源1が点灯されると共に、発光素子光源3a,3b,3c,3dが消灯される。
【0116】
その結果、第2の実施形態の照明装置10の第1モードでは、図8に示すように、導光レンズ2の出射面2fから出射した発光素子光源1の光軸1’に平行な光L1a,L1b,L1c,L1dのみによって配光パターンが形成される。つまり、第2の実施形態の照明装置10の第1モードでは、図8および図9に示すように、導光レンズ2の出射面2fの大きさと等しい配光パターンが形成される。
【0117】
また、第2の実施形態の照明装置10の第2モードでは、発光素子光源3a,3b,3c,3dが点灯されると共に、発光素子光源1が消灯される。その結果、第2の実施形態の照明装置10の第2モードでは、図10に示すように、発光素子光源3a,3b,3c,3dからの放射光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3によって、導光レンズ2の出射面2fの大きさよりも大きい配光パターンが形成される。
【0118】
そのため、第2の実施形態の照明装置10によれば、発光素子光源1からの光L1a,L1b,L1c,L1dによって小さい配光パターンを形成することができると共に、発光素子光源からの光L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3によって大きい配光パターンとを形成することができる。
【0119】
詳細には、第2の実施形態の照明装置10では、図7および図9に示すように、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4が径方向に複数に分割して形成されている。そのため、第2の実施形態の照明装置10によれば、図8および図9に示すように、第2の実施形態の照明装置の第1モードにおいて、導光レンズ2の複数に分割して形成された反射面2e1,2e2,2e3,2e4からの光L1a,L1b,L1c,L1dによって、複数の筋状のパターンからなる配光パターンを形成することができる。
【0120】
詳細には、第2の実施形態の照明装置10の第1モードでは、図9に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、照明装置10のうち、導光レンズ2の反射面2e1,2e2,2e3,2e4が、光って見え、面光源として機能する。また、第2の実施形態の照明装置10の第2モードでは、図1に示すように、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、照明装置10のうち、発光素子光源3a,3b,3c,3dが、光って見え、点光源として機能する。
【0121】
更に、第2の実施形態の照明装置10の第3モードでは、発光素子光源1が点灯されると共に、発光素子光源3a,3b,3c,3dが点灯される。その結果、第2の実施形態の照明装置10の第3モードでは、照明装置の照射方向から照明装置10を見た時に、照明装置10が立体的に見える。
【0122】
第1および第2の実施形態の照明装置10では、例えば金属蒸着などのような金属層を利用した反射処理が、導光レンズ2に施されない。そのため、第1および第2の実施形態の照明装置10によれば、例えば金属蒸着などのような金属層を利用した反射処理が導光レンズ2に施される場合よりも、製造工程数を低減することができる。
【0123】
第3の実施形態では、上述した第1および第2の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0124】
本発明の照明装置は、例えば遊技機器用照明、一般照明、イルミネーション用照明、車両用灯具などに適用可能である。
【符号の説明】
【0125】
1,3a,3b,3c,3d 発光素子光源
2 導光レンズ
2−1 中空部
2−2 中実部
2−2a 下側部分
2−2b 上側部分
2a,2i1,2i2,2i3,2i4 入射面
2b,2c,2d 反射面
2e1,2e2,2e3,2e4 反射面
2f 出射面
2g,2h1,2h2,2h3 透過面
4 基板
10 照明装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1発光素子光源(1)から放射された光(L1a,L1b,L1c,L1d)が、導光レンズ(2)の第1入射面(2a)を介して導光レンズ(2)内に入射し、導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)によって内面反射されて第1発光素子光源(1)の光軸(1’)から遠ざかる向きに進み、導光レンズ(2)の第2反射面(2c)によって内面反射され、導光レンズ(2)の第3反射面(2d)によって内面反射されて第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に近づく向きに進むように構成された照明装置(10)において、
導光レンズ(2)の内部に中空部(2−1)を形成し、
導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって導光レンズ(2)の第1反射面(2b)を形成し、
導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)を形成し、
導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの光(L1a,L1b,L1c,L1d)が、導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)によって内面反射されて第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に概略平行な向きに進み、導光レンズ(2)の出射面(2f)を介して照明装置の照射方向に照射され、
導光レンズ(2)の第1反射面(2b)を隔てて第1発光素子光源(1)の反対側であって第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に近接する位置に導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)のうちの少なくとも一部(2e1)を配置したことを特徴とする照明装置(10)。
【請求項2】
導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)と第2反射面(2c)との間に、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって平面状の第1透過面(2g)を形成し、
導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)を複数に分割して形成し、
複数に分割して形成された導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)の間に、導光レンズ(2)の中実部(2−2)と中空部(2−1)との境界面によって平面状の第2透過面(2h1,2h2,2h3)を形成し、
第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)を第1発光素子光源(1)から離間させて配置し、
第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)から放射された光(L3a1,L3a2,L3a3,L3b1,L3b2,L3b3,L3c1,L3c2,L3c3,L3d1,L3d2,L3d3)が、導光レンズ(2)の第2入射面(2i1,2i2,2i3,2i4)を介して導光レンズ(2)内に入射し、導光レンズ(2)の第1透過面(2g)を透過せしめられ、導光レンズ(2)の第2透過面(2h1,2h2,2h3)を透過せしめられ、導光レンズ(2)の出射面(2f)を介して照明装置の照射方向に照射されることを特徴とする請求項1に記載の照明装置(10)。
【請求項3】
導光レンズ(2)の放物系第1反射面(2b)からの反射光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に直交する向きに進み、
導光レンズ(2)の第3反射面(2d)からの反射光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に直交する向きに進み、
導光レンズ(2)の第4反射面(2e1,2e2,2e3,2e4)からの反射光(L1a,L1b,L1c,L1d)が第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に平行な向きに進み、
第1発光素子光源(1)の光軸(1’)に直交する平面によって導光レンズ(2)の出射面(2f)を構成し、
第1発光素子光源(1)の点灯時に第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)が消灯され、
第2発光素子光源(3a,3b,3c,3d)の点灯時に第1発光素子光源(1)が消灯されることを特徴とする請求項2に記載の照明装置(10)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2010−212039(P2010−212039A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−55960(P2009−55960)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】