照明装置
【課題】複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置10は、主照明21,23と、常夜灯24と、主照明21,23および常夜灯24に給電する点灯回路部15と、点灯回路部15を制御する制御部33とを備え、制御部33は、センサ制御モードにおける明るさセンサ調光モードと、リモコンモードにおけるリモコン調光モードとを有し、電源の遮断時間が所定時間に達しない場合、センサ制御モードとリモコンモードとで異なる動作を行う。
【解決手段】照明装置10は、主照明21,23と、常夜灯24と、主照明21,23および常夜灯24に給電する点灯回路部15と、点灯回路部15を制御する制御部33とを備え、制御部33は、センサ制御モードにおける明るさセンサ調光モードと、リモコンモードにおけるリモコン調光モードとを有し、電源の遮断時間が所定時間に達しない場合、センサ制御モードとリモコンモードとで異なる動作を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外光に応じて調光を行う自動調光機能を有する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、消灯モード下において電源スイッチに対してオフ状態からオン状態への切り替え操作が施されたときに保安球を一時的に発光させる照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−332084号公報(図1、請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、プルレス動作に失敗しても壁スイッチにて電源をオンさせる都度保安球が一時的に点灯するシーケンスとなっているため操作者が電源のオン状態を把握でき、混乱を回避できる。
特許文献1は、リモコンでの消灯状態から、電源の遮断時間が短すぎた場合、リモコンで消灯しているのか、あるいは、電源遮断時間が適切で消灯しているのかが分かり難いので、1つのモードに対して、いずれの状態であるかを判別する手段を設けた。
しかし、特許文献1は、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別することができない。
【0005】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明装置は、主照明と、常夜灯と、前記主照明および前記常夜灯に給電する点灯回路部と、前記点灯回路部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、明るさセンサと、リモコン信号受信部と、電源遮断検出回路とを備え、前記明るさセンサの出力に基づいて点灯制御を行うセンサ制御モードと、前記リモコン信号受信部により受信したリモコン信号によって点灯制御を行うリモコンモードとを有し、前記センサ制御モードにより前記主照明の調光制御を行う明るさセンサ調光モード、または前記リモコンモードにより前記主照明の調光制御を行うリモコン調光モードにおいて、前記電源遮断検出回路により検出された電源の遮断時間が所定時間の範囲の場合、前記主照明および前記常夜灯の点灯状態を順次切り替え、前記電源の遮断時間が前記所定時間に達しない場合、前記センサ制御モードと前記リモコンモードとで異なる動作を行う。
【0007】
本発明に係る照明装置は、主照明と、常夜灯と、前記主照明および前記常夜灯に給電する点灯回路部と、前記点灯回路部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、明るさセンサと、リモコン信号受信部と、電源遮断検出回路とを備えて、前記明るさセンサの出力に基づいて点灯制御を行うセンサ制御モードと、前記リモコン信号受信部により受信したリモコン信号によって点灯制御を行うリモコンモードとを有し、前記センサ制御モードにより前記主照明の消灯制御を行う明るさセンサ消灯モード、または前記リモコンモードによって前記主照明の消灯制御を行うリモコン消灯モードにおいて、前記電源遮断検出回路により検出された電源の遮断時間が所定時間の範囲の場合、前記主照明および前記常夜灯の点灯状態を順次切り替え、前記電源の遮断時間が前記所定時間に達しない場合、前記センサ制御モードと前記リモコンモードとで異なる動作を行う。
【0008】
本発明に係る照明装置は、前記異なる動作とは、一方のモードが前記常夜灯を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが前記常夜灯を点滅後に消灯させる組み合わせである。
【0009】
本発明に係る照明装置は、前記異なる動作とは、一方のモードが前記主照明を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが前記主照明を点滅後に消灯させる組み合わせである。
【0010】
本発明に係る照明装置は、前記異なる動作とは、一方のモードが前記主照明を点灯ないし点滅後に消灯させ、もう一方のモードが前記常夜灯を点灯ないし点滅後に消灯させる組み合わせである。
【0011】
本発明に係る照明装置は、前記異なる動作とは、明るさセンサモード状態であることを表示する表示手段を、一方のモードの時に点灯させ、もう一方のモードの時に消灯させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る照明装置によれば、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る第1実施形態の照明装置の側面図
【図2】本発明に係る第1実施形態の照明装置の底面図
【図3】本発明に係る第1実施形態の照明装置の点灯回路部のブロック構成図
【図4】本発明に係る第1実施形態の照明装置のフローチャート
【図5】本発明に係る第1実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図6】比較に用いた照明装置における電源の遮断時間が規定以上の場合のタイミングチャート
【図7】比較に用いた照明装置における電源の遮断時間が規定以下の場合のタイミングチャート
【図8】本発明に係る第2実施形態の照明装置のフローチャート
【図9】本発明に係る第2実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図10】比較に用いた照明装置における電源の遮断時間が規定以上の場合のタイミングチャート
【図11】比較に用いた照明装置における電源の遮断時間が規定以下の場合のタイミングチャート
【図12】本発明に係る第3実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図13】本発明に係る第4実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図14】本発明に係る第4実施形態の照明装置の変形例のタイミングチャート
【図15】本発明に係る第5実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図16】本発明に係る第5実施形態の照明装置の変形例のタイミングチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る複数の実施形態の照明装置について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明に係る第1実施形態の照明装置10は、住宅用シーリングタイプの照明器具11と、赤外線式のリモコン12とを備える。
図1に示すように、照明器具11は、角型の板形状に形成された筐体13と、筐体13に取り付けられるカバー14と、筐体13に取り付けられてカバー14により覆われる点灯回路部15とを備える。
また、照明器具11は、筐体13に取り付けられたLEDユニット16と、LEDユニット16を覆う樹脂製の拡散カバー17と、筐体13に取り付けられてカバー14の側部に配置されるセンサ部18とを備える。
そして、照明器具11は、筐体13の中央部に配置された器具固定部兼電源接続部19が、天井面1に設置された不図示の引掛シーリングに取り付けられる。
これにより、照明器具11は、器具固定部兼電源接続部19が引掛シーリングに機械的に固定されるとともに点灯回路部15が外部回路に電気的に接続される。
【0015】
図2に示すように、照明器具11は、筐体13の周囲を囲むようにLEDユニット16がロ字形状に配置されている。
LEDユニット16は、複数の第1種のLED素子20を有する一方のLEDユニット21、および複数の第2種のLED素子22を有する他方のLEDユニット23による2系統の発光ユニットを備える。
第1種のLED素子20と第2種のLED素子22とは、互い違いに配置される。
なお、LEDユニット16は、LED素子20およびLED素子22に代えて、有機ELや、蛍光灯や、白熱灯等を適用した発光ユニットとすることもできる。
【0016】
照明器具11は、筐体13の中央部に常夜灯24が配置されており、点灯回路部15に有する回路基板25に実装された受光素子26が常夜灯24から離れた位置に配置されている。
受光素子26は、拡散カバー17に形成された孔27を通じて赤外線リモコン信号を受信する。
センサ部18は、LED素子20およびLED素子22からの光が直接入射されないように、カバー14の側縁部に配置されている。
照明器具11は、例えば住宅の居室等において、床面、机上面等の被照射面の平均照度をほぼ一定に保ち、省エネルギーが可能なように、外光に応じて調光を行う自動調光機能を有する。
【0017】
リモコン12は、複数の操作ボタンのうちの一つの操作ボタン28が押下されることにより、赤外線LED29から赤外線リモコン信号が送信される。
赤外線リモコン信号は、照明器具11の受光素子26により受信されることにより、点灯回路部15により処理が行われて所定のリモコンモードが実行される。
ここで、リモコンモードとは、点灯、調光、常夜灯の点灯、調光レベルを上げる、調光レベルを下げる、消灯、センサ制御機能の開始、目標値の設定である。
なお、リモコン12が送信する信号(リモコン信号)としては、赤外線に代えて、微弱無線、特定小電力無線等を適用することができる。
【0018】
図3に示すように、点灯回路部15は、壁スイッチ30を通じて商用電源ACに接続されている。点灯回路部15は、整流回路31と、電源遮断検出回路32と、メモリ34およびマイコン35を有する制御部33と、電源部36とを備える。
マイコン35は、受光素子26およびセンサ部18に接続される。
【0019】
点灯回路部15は、電源部36に、入力フィルタ37と、整流回路38と、昇圧チョッパ39と、制御IC40と、降圧チョッパ41と、降圧チョッパ42とを備え、さらに降圧チョッパ43を備える。
降圧チョッパ41は、一方のLEDユニット21に接続され、降圧チョッパ42は、他方のLEDユニット23に接続され、降圧チョッパ43は、常夜灯24に接続される。
なお、降圧チョッパ41および降圧チョッパ42は、一方のLEDユニット21および他方のLEDユニット23に並列に接続されてもよい。
【0020】
点灯回路部15は、センサ部18は、内蔵されているフォトダイオード等の不図示の明るさセンサにより、入射される光量に応じた電流を点灯回路部15に出力する。
明るさセンサの電流は、出力端に接続される負荷抵抗によって電圧に変換され、センサ電圧値(明るさ検出信号)として制御部33のマイコン35のアナログ入力端子に入力される。
【0021】
点灯回路部15は、リモコンモードとセンサ制御モードのそれぞれのモードにおいて、LEDユニット16による主照明と常夜灯24の点灯制御を実行する。各モードにおける処理は、点灯回路部15のマイコン35においてプログラムを実行することにより行われる。リモコンモードにおいて、調光制御を行う調光モード(リモコン調光モード)、消灯制御を行う消灯モード(リモコン消灯モード)を含み、リモコン12からのリモコン信号によって点灯回路部15が点灯制御処理を行う。
【0022】
センサ制御モードは、調光制御を行う調光モード(明るさセンサ調光モード)、消灯制御を行う消灯モード(明るさセンサ消灯モード)を含み、センサ部18からの明るさ検出信号によって点灯回路部15が点灯制御処理を行う。センサ制御モードにおいて、点灯回路部15は、マイコン35の内部でアナログ−デジタル変換したセンサ電圧値を目標値と比較する。
そして、点灯回路部15は、センサ電圧値が目標値に略一致する方向に、一方のLEDユニット21および他方のLEDユニット23の出力を調整するように、調光信号(PWM信号)を電源部36の制御IC40に出力する。このセンサ制御モードにおける自動調光動作が明るさセンサ調光モードである。自動調光動作によって、被照射面の明るさが略一定となるように制御される。
【0023】
点灯回路部15は、センサ部18に入射される光量が多くなり、目標値に略一定になるように光源出力をフィードバック制御した結果、調光下限値に張り付いた状態が一定時間経過した場合、LEDユニット16を消灯させる。このセンサ制御モードにおける消灯制御動作が明るさセンサ消灯モードである。
【0024】
制御IC40は、LEDユニット21およびLEDユニット23に給電される電流が一定となるように、降圧チョッパ41および降圧チョッパ42の出力電圧を調整するフィードバック制御を行う。
制御IC40は、調光信号に応じてLEDユニット21およびLEDユニット23に給電される電流の目標値が変化することによって、降圧チョッパ41および降圧チョッパ42の出力調整を行う。
【0025】
壁スイッチ30が操作されると、商用電源ACの遮断を電源遮断検出回路32が検出する。この電源遮断検出回路32の電源遮断検出信号に基づいて、マイコン35は電源が遮断している時間を判定する。
【0026】
図4に示すように、点灯回路部15が駆動されると、マイコン35は、以下の制御動作を実行する。
電源遮断時間が規定時間以上であって、一方のLEDユニット21および他方のLEDユニット23である主照明が点灯中であると、主照明を消灯し、常夜灯24を点灯させる(S11→S12→S13)。
すなわち、図5に示す時点T1の以後の時点T2において、主照明を消灯し、常夜灯24を点灯させる。
【0027】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中ではなく、常夜灯24が点灯中であると、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S15→S16)。
すなわち、図5に示す時点T3の以後の時点T4において、主照明を点灯し、常夜灯24を消灯させる。
【0028】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中ではなく、常夜灯24が点灯中ではないと、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S15→S17)。
【0029】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中であると、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S16)。
【0030】
一方、電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中であると、この状態が維持される(S11→S18)。
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中であると、この状態が維持される(S11→S18→S19)。
【0031】
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中ではなく、リモコン12によるリモコンモードで消灯中であると、常夜灯24を一瞬点滅させて消灯させる(S11→S18→S19→S20→S21)。
すなわち、図5に示す時点T6の以後の時点T7において、常夜灯24を一瞬点滅させて消灯させる。
【0032】
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中ではなく、センサ制御モードで消灯中であると、常夜灯24を一瞬点灯させて消灯させる(S11→S18→S19→S20→S22→S23)。
すなわち、図5に示す時点T10の以後の時点T11において、常夜灯24を一瞬点灯させて消灯させる。
【0033】
これに対して、図6に示すように、比較に用いた本実施形態の機能を有しない照明装置において、電源の遮断時間が規定以上の場合、電源が遮断される以前と点灯状態が切り替わる。
すなわち、電源が遮断される時点T1の以後の時点T2と、時点T3以後の時点T4と、時点T6の以後の時点T7と、時点T10以後の時点T11と、時点T12の以後の時点T13と、時点T15の以後の時点T16とにおいて点灯状態が変更される。
【0034】
また、図7に示すように、比較に用いた本実施形態の機能を有しない照明装置において、電源の遮断時間が規定以上ではない場合、電源が遮断される以前の点灯状態のままである。
すなわち、電源が遮断される時点T1の以後の時点T2と、時点T3以後の時点T4と、時点T6の以後の時点T7と、時点T10以後の時点T11と、時点T12の以後の時点T13と、時点T15の以後の時点T16とにおいて点灯状態は変更されない。
【0035】
つまり、本実施形態の照明装置10は、電源の遮断時間が規定よりも短い場合、常夜灯24を一瞬点滅させたり、常夜灯24を一瞬点灯させたりすることにより、リモコンモードで消灯しているのか、センサ制御モードで消灯しているかを使用者に通知する。
従って、照明装置10は、複数のモードで照明が消灯状態になる場合に、どのモードで消灯状態になっているのかを容易に判別でき、メンテナンスを行い易くできる。
【0036】
以上、説明したように第1実施形態の照明装置10によれば、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる。
【0037】
また、第1実施形態の照明装置10によれば、一方のモードが常夜灯24を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが常夜灯24を点滅後に消灯させる組み合わせにおいて、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる。
【0038】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の照明装置について説明する。
なお、以下の各実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0039】
図8に示すように、本発明に係る第2実施形態の照明装置50は、以下の制御動作を実行する。つまり、第2実施形態は、第1実施形態における点灯回路部15のマイコン35の制御動作を一部変更した例である。
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中であると、主照明を消灯し、常夜灯24を点灯させる(S11→S12→S13)。
すなわち、図9に示す時点T1の以後の時点T2において、主照明を消灯し、常夜灯24を点灯させる。
【0040】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中ではなく、常夜灯24が点灯中であると、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S15→S16)。
すなわち、図9に示す時点T3の以後の時点T4において、主照明を点灯し、常夜灯24を消灯させる。
【0041】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中ではなく、常夜灯24が点灯中ではないと、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S15→S17)。
【0042】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中であると、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S16)。
【0043】
一方、電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中であると、この状態が維持される(S11→S18)。
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中であると、この状態が維持される(S11→S18→S19)。
【0044】
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中ではなく、リモコン12によるリモコンモードで調光中であると、常夜灯24を一瞬点灯させて消灯させる(S11→S18→S19→S30→S31)。
すなわち、図9に示す時点T15の以後の時点T16において、常夜灯24を一瞬点灯させて消灯させる。
【0045】
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中ではなく、センサ制御モードで調光中であると、常夜灯24を一瞬点滅させて消灯させる(S11→S18→S19→S30→S32→S33)。
すなわち、図9に示す時点T10の以後の時点T11において、常夜灯24を一瞬点滅させて消灯させる。
【0046】
これに対して、図10に示すように、比較に用いた本実施形態の機能を有しない照明装置において電源の遮断時間が規定以上の場合、電源が遮断される以前と点灯状態が切り替わる。
すなわち、電源が遮断される時点T1の以後の時点T2と、時点T3以後の時点T4と、時点T6の以後の時点T7と、時点T10以後の時点T11と、時点T12の以後の時点T13と、時点T15の以後の時点T16とにおいて点灯状態が変更される。
【0047】
また、図11に示すように、比較に用いた本実施形態の機能を有しない照明装置において電源の遮断時間が規定以上ではない場合、電源が遮断される以前の点灯状態のままである。
すなわち、電源が遮断される時点T1の以後の時点T2と、時点T3以後の時点T4と、時点T6の以後の時点T7と、時点T10以後の時点T11と、時点T12の以後の時点T13と、時点T15の以後の時点T16とにおいて点灯状態は変更されない。
【0048】
つまり、本実施形態の照明装置50は、電源の遮断時間が規定よりも短い場合、常夜灯24を一瞬点滅させたり、常夜灯24を一瞬点灯させたりすることにより、リモコンモードで調光しているのか、センサ制御モードで調光しているかを使用者に通知する。
従って、照明装置50は、複数のモードで照明が消灯状態になる場合に、どのモードで調光状態になっているのかを容易に判別でき、メンテナンスを行い易くできる。
【0049】
第2実施形態の照明装置50によれば、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる。
【0050】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の照明装置について説明する。
本発明に係る第3実施形態の照明装置60は、消灯や調光が、リモコンモードなのかセンサ制御モードなのかを使用者に通知する手段として、主照明を動作させる。つまり、第3実施形態は、第1実施形態における点灯回路部15のマイコン35の制御動作を一部変更した例である。
図12に示すように、リモコンモードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T6において検出された場合、時点T7において主照明を一瞬点滅させた後に消灯させる。
また、センサ制御モードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T10において検出された場合、時点T11において主照明を一瞬点灯させた後に消灯させる。
【0051】
第3実施形態の照明装置60によれば、常夜灯を設置できない場合に判別ができる。
【0052】
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態の照明装置について説明する。
本発明に係る第4実施形態の照明装置70は、消灯や調光が、リモコンモードなのかセンサ制御モードなのかを使用者に通知する手段として、主照明および常夜灯24を一瞬点灯させる。つまり、第4実施形態は、第1実施形態における点灯回路部15のマイコン35の制御動作を一部変更した例である。
図13に示すように、リモコンモードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T6において検出された場合、時点T7において常夜灯24を一瞬点灯させた後に消灯させる。
また、センサ制御モードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T10において検出された場合、時点T11において主照明を一瞬点灯させた後に消灯させる。
【0053】
図14に示すように、本発明に係る第4実施形態の照明装置70の変形例は、消灯や調光が、リモコンモードなのかセンサ制御モードなのかを使用者に通知する手段として、主照明および常夜灯24を一瞬点滅させる。
この場合、リモコンモードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T6において検出された場合、時点T7において主照明を一瞬点滅させた後に消灯させる。
また、センサ制御モードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T10において検出された場合、時点T11において常夜灯24を一瞬点滅させた後に消灯させる。
【0054】
第4実施形態の照明装置70によれば、一方のモードが主照明を点灯ないし点滅後に消灯させ、もう一方のモードが常夜灯24を点灯ないし点滅後に消灯させる組み合わせにおいて、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる。
【0055】
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第5実施形態の照明装置について説明する。
本発明に係る第5実施形態の照明装置80は、センサ制御モード状態であることを表示する表示手段81を、一方のモードの時に点灯させ、もう一方のモードの時に消灯させる。つまり、第5実施形態は、第1実施形態における点灯回路部15のマイコン35の制御動作を一部変更し、センサ制御モードを通知する表示手段81を設けた例である。
【0056】
図15に示すように、センサ制御モードでの調光中に、調光制御が開始される時点T7から調光制御が終了する時点T10までの間に表示手段81が駆動されてセンサ制御モードであることが表示される。
【0057】
図16に示すように、本発明に係る第5実施形態の照明装置80の変形例は、センサ制御モードでの調光中に、調光制御が開始される時点T7から調光制御が終了する時点T12までの間に表示手段81が駆動されてセンサ制御モードであることが表示される。
【0058】
第5実施形態の照明装置80によれば、モード判別を行う際に、表示手段81を確認するだけなので、明確に判別できる。
【0059】
なお、本発明の照明装置においてリモコン,筐体,カバー,LEDユニット等は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形や改良等が可能である。
【符号の説明】
【0060】
10,50,60,70,80 照明装置
15 点灯回路部
18 センサ部(明るさセンサ)
21,23 LEDユニット(主照明)
24 常夜灯
26 受光素子(リモコン信号受信部)
32 電源遮断検出回路
33 制御部
81 表示手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、外光に応じて調光を行う自動調光機能を有する照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、消灯モード下において電源スイッチに対してオフ状態からオン状態への切り替え操作が施されたときに保安球を一時的に発光させる照明装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−332084号公報(図1、請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、プルレス動作に失敗しても壁スイッチにて電源をオンさせる都度保安球が一時的に点灯するシーケンスとなっているため操作者が電源のオン状態を把握でき、混乱を回避できる。
特許文献1は、リモコンでの消灯状態から、電源の遮断時間が短すぎた場合、リモコンで消灯しているのか、あるいは、電源遮断時間が適切で消灯しているのかが分かり難いので、1つのモードに対して、いずれの状態であるかを判別する手段を設けた。
しかし、特許文献1は、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別することができない。
【0005】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明装置は、主照明と、常夜灯と、前記主照明および前記常夜灯に給電する点灯回路部と、前記点灯回路部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、明るさセンサと、リモコン信号受信部と、電源遮断検出回路とを備え、前記明るさセンサの出力に基づいて点灯制御を行うセンサ制御モードと、前記リモコン信号受信部により受信したリモコン信号によって点灯制御を行うリモコンモードとを有し、前記センサ制御モードにより前記主照明の調光制御を行う明るさセンサ調光モード、または前記リモコンモードにより前記主照明の調光制御を行うリモコン調光モードにおいて、前記電源遮断検出回路により検出された電源の遮断時間が所定時間の範囲の場合、前記主照明および前記常夜灯の点灯状態を順次切り替え、前記電源の遮断時間が前記所定時間に達しない場合、前記センサ制御モードと前記リモコンモードとで異なる動作を行う。
【0007】
本発明に係る照明装置は、主照明と、常夜灯と、前記主照明および前記常夜灯に給電する点灯回路部と、前記点灯回路部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、明るさセンサと、リモコン信号受信部と、電源遮断検出回路とを備えて、前記明るさセンサの出力に基づいて点灯制御を行うセンサ制御モードと、前記リモコン信号受信部により受信したリモコン信号によって点灯制御を行うリモコンモードとを有し、前記センサ制御モードにより前記主照明の消灯制御を行う明るさセンサ消灯モード、または前記リモコンモードによって前記主照明の消灯制御を行うリモコン消灯モードにおいて、前記電源遮断検出回路により検出された電源の遮断時間が所定時間の範囲の場合、前記主照明および前記常夜灯の点灯状態を順次切り替え、前記電源の遮断時間が前記所定時間に達しない場合、前記センサ制御モードと前記リモコンモードとで異なる動作を行う。
【0008】
本発明に係る照明装置は、前記異なる動作とは、一方のモードが前記常夜灯を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが前記常夜灯を点滅後に消灯させる組み合わせである。
【0009】
本発明に係る照明装置は、前記異なる動作とは、一方のモードが前記主照明を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが前記主照明を点滅後に消灯させる組み合わせである。
【0010】
本発明に係る照明装置は、前記異なる動作とは、一方のモードが前記主照明を点灯ないし点滅後に消灯させ、もう一方のモードが前記常夜灯を点灯ないし点滅後に消灯させる組み合わせである。
【0011】
本発明に係る照明装置は、前記異なる動作とは、明るさセンサモード状態であることを表示する表示手段を、一方のモードの時に点灯させ、もう一方のモードの時に消灯させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る照明装置によれば、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る第1実施形態の照明装置の側面図
【図2】本発明に係る第1実施形態の照明装置の底面図
【図3】本発明に係る第1実施形態の照明装置の点灯回路部のブロック構成図
【図4】本発明に係る第1実施形態の照明装置のフローチャート
【図5】本発明に係る第1実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図6】比較に用いた照明装置における電源の遮断時間が規定以上の場合のタイミングチャート
【図7】比較に用いた照明装置における電源の遮断時間が規定以下の場合のタイミングチャート
【図8】本発明に係る第2実施形態の照明装置のフローチャート
【図9】本発明に係る第2実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図10】比較に用いた照明装置における電源の遮断時間が規定以上の場合のタイミングチャート
【図11】比較に用いた照明装置における電源の遮断時間が規定以下の場合のタイミングチャート
【図12】本発明に係る第3実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図13】本発明に係る第4実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図14】本発明に係る第4実施形態の照明装置の変形例のタイミングチャート
【図15】本発明に係る第5実施形態の照明装置のタイミングチャート
【図16】本発明に係る第5実施形態の照明装置の変形例のタイミングチャート
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る複数の実施形態の照明装置について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明に係る第1実施形態の照明装置10は、住宅用シーリングタイプの照明器具11と、赤外線式のリモコン12とを備える。
図1に示すように、照明器具11は、角型の板形状に形成された筐体13と、筐体13に取り付けられるカバー14と、筐体13に取り付けられてカバー14により覆われる点灯回路部15とを備える。
また、照明器具11は、筐体13に取り付けられたLEDユニット16と、LEDユニット16を覆う樹脂製の拡散カバー17と、筐体13に取り付けられてカバー14の側部に配置されるセンサ部18とを備える。
そして、照明器具11は、筐体13の中央部に配置された器具固定部兼電源接続部19が、天井面1に設置された不図示の引掛シーリングに取り付けられる。
これにより、照明器具11は、器具固定部兼電源接続部19が引掛シーリングに機械的に固定されるとともに点灯回路部15が外部回路に電気的に接続される。
【0015】
図2に示すように、照明器具11は、筐体13の周囲を囲むようにLEDユニット16がロ字形状に配置されている。
LEDユニット16は、複数の第1種のLED素子20を有する一方のLEDユニット21、および複数の第2種のLED素子22を有する他方のLEDユニット23による2系統の発光ユニットを備える。
第1種のLED素子20と第2種のLED素子22とは、互い違いに配置される。
なお、LEDユニット16は、LED素子20およびLED素子22に代えて、有機ELや、蛍光灯や、白熱灯等を適用した発光ユニットとすることもできる。
【0016】
照明器具11は、筐体13の中央部に常夜灯24が配置されており、点灯回路部15に有する回路基板25に実装された受光素子26が常夜灯24から離れた位置に配置されている。
受光素子26は、拡散カバー17に形成された孔27を通じて赤外線リモコン信号を受信する。
センサ部18は、LED素子20およびLED素子22からの光が直接入射されないように、カバー14の側縁部に配置されている。
照明器具11は、例えば住宅の居室等において、床面、机上面等の被照射面の平均照度をほぼ一定に保ち、省エネルギーが可能なように、外光に応じて調光を行う自動調光機能を有する。
【0017】
リモコン12は、複数の操作ボタンのうちの一つの操作ボタン28が押下されることにより、赤外線LED29から赤外線リモコン信号が送信される。
赤外線リモコン信号は、照明器具11の受光素子26により受信されることにより、点灯回路部15により処理が行われて所定のリモコンモードが実行される。
ここで、リモコンモードとは、点灯、調光、常夜灯の点灯、調光レベルを上げる、調光レベルを下げる、消灯、センサ制御機能の開始、目標値の設定である。
なお、リモコン12が送信する信号(リモコン信号)としては、赤外線に代えて、微弱無線、特定小電力無線等を適用することができる。
【0018】
図3に示すように、点灯回路部15は、壁スイッチ30を通じて商用電源ACに接続されている。点灯回路部15は、整流回路31と、電源遮断検出回路32と、メモリ34およびマイコン35を有する制御部33と、電源部36とを備える。
マイコン35は、受光素子26およびセンサ部18に接続される。
【0019】
点灯回路部15は、電源部36に、入力フィルタ37と、整流回路38と、昇圧チョッパ39と、制御IC40と、降圧チョッパ41と、降圧チョッパ42とを備え、さらに降圧チョッパ43を備える。
降圧チョッパ41は、一方のLEDユニット21に接続され、降圧チョッパ42は、他方のLEDユニット23に接続され、降圧チョッパ43は、常夜灯24に接続される。
なお、降圧チョッパ41および降圧チョッパ42は、一方のLEDユニット21および他方のLEDユニット23に並列に接続されてもよい。
【0020】
点灯回路部15は、センサ部18は、内蔵されているフォトダイオード等の不図示の明るさセンサにより、入射される光量に応じた電流を点灯回路部15に出力する。
明るさセンサの電流は、出力端に接続される負荷抵抗によって電圧に変換され、センサ電圧値(明るさ検出信号)として制御部33のマイコン35のアナログ入力端子に入力される。
【0021】
点灯回路部15は、リモコンモードとセンサ制御モードのそれぞれのモードにおいて、LEDユニット16による主照明と常夜灯24の点灯制御を実行する。各モードにおける処理は、点灯回路部15のマイコン35においてプログラムを実行することにより行われる。リモコンモードにおいて、調光制御を行う調光モード(リモコン調光モード)、消灯制御を行う消灯モード(リモコン消灯モード)を含み、リモコン12からのリモコン信号によって点灯回路部15が点灯制御処理を行う。
【0022】
センサ制御モードは、調光制御を行う調光モード(明るさセンサ調光モード)、消灯制御を行う消灯モード(明るさセンサ消灯モード)を含み、センサ部18からの明るさ検出信号によって点灯回路部15が点灯制御処理を行う。センサ制御モードにおいて、点灯回路部15は、マイコン35の内部でアナログ−デジタル変換したセンサ電圧値を目標値と比較する。
そして、点灯回路部15は、センサ電圧値が目標値に略一致する方向に、一方のLEDユニット21および他方のLEDユニット23の出力を調整するように、調光信号(PWM信号)を電源部36の制御IC40に出力する。このセンサ制御モードにおける自動調光動作が明るさセンサ調光モードである。自動調光動作によって、被照射面の明るさが略一定となるように制御される。
【0023】
点灯回路部15は、センサ部18に入射される光量が多くなり、目標値に略一定になるように光源出力をフィードバック制御した結果、調光下限値に張り付いた状態が一定時間経過した場合、LEDユニット16を消灯させる。このセンサ制御モードにおける消灯制御動作が明るさセンサ消灯モードである。
【0024】
制御IC40は、LEDユニット21およびLEDユニット23に給電される電流が一定となるように、降圧チョッパ41および降圧チョッパ42の出力電圧を調整するフィードバック制御を行う。
制御IC40は、調光信号に応じてLEDユニット21およびLEDユニット23に給電される電流の目標値が変化することによって、降圧チョッパ41および降圧チョッパ42の出力調整を行う。
【0025】
壁スイッチ30が操作されると、商用電源ACの遮断を電源遮断検出回路32が検出する。この電源遮断検出回路32の電源遮断検出信号に基づいて、マイコン35は電源が遮断している時間を判定する。
【0026】
図4に示すように、点灯回路部15が駆動されると、マイコン35は、以下の制御動作を実行する。
電源遮断時間が規定時間以上であって、一方のLEDユニット21および他方のLEDユニット23である主照明が点灯中であると、主照明を消灯し、常夜灯24を点灯させる(S11→S12→S13)。
すなわち、図5に示す時点T1の以後の時点T2において、主照明を消灯し、常夜灯24を点灯させる。
【0027】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中ではなく、常夜灯24が点灯中であると、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S15→S16)。
すなわち、図5に示す時点T3の以後の時点T4において、主照明を点灯し、常夜灯24を消灯させる。
【0028】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中ではなく、常夜灯24が点灯中ではないと、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S15→S17)。
【0029】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中であると、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S16)。
【0030】
一方、電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中であると、この状態が維持される(S11→S18)。
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中であると、この状態が維持される(S11→S18→S19)。
【0031】
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中ではなく、リモコン12によるリモコンモードで消灯中であると、常夜灯24を一瞬点滅させて消灯させる(S11→S18→S19→S20→S21)。
すなわち、図5に示す時点T6の以後の時点T7において、常夜灯24を一瞬点滅させて消灯させる。
【0032】
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中ではなく、センサ制御モードで消灯中であると、常夜灯24を一瞬点灯させて消灯させる(S11→S18→S19→S20→S22→S23)。
すなわち、図5に示す時点T10の以後の時点T11において、常夜灯24を一瞬点灯させて消灯させる。
【0033】
これに対して、図6に示すように、比較に用いた本実施形態の機能を有しない照明装置において、電源の遮断時間が規定以上の場合、電源が遮断される以前と点灯状態が切り替わる。
すなわち、電源が遮断される時点T1の以後の時点T2と、時点T3以後の時点T4と、時点T6の以後の時点T7と、時点T10以後の時点T11と、時点T12の以後の時点T13と、時点T15の以後の時点T16とにおいて点灯状態が変更される。
【0034】
また、図7に示すように、比較に用いた本実施形態の機能を有しない照明装置において、電源の遮断時間が規定以上ではない場合、電源が遮断される以前の点灯状態のままである。
すなわち、電源が遮断される時点T1の以後の時点T2と、時点T3以後の時点T4と、時点T6の以後の時点T7と、時点T10以後の時点T11と、時点T12の以後の時点T13と、時点T15の以後の時点T16とにおいて点灯状態は変更されない。
【0035】
つまり、本実施形態の照明装置10は、電源の遮断時間が規定よりも短い場合、常夜灯24を一瞬点滅させたり、常夜灯24を一瞬点灯させたりすることにより、リモコンモードで消灯しているのか、センサ制御モードで消灯しているかを使用者に通知する。
従って、照明装置10は、複数のモードで照明が消灯状態になる場合に、どのモードで消灯状態になっているのかを容易に判別でき、メンテナンスを行い易くできる。
【0036】
以上、説明したように第1実施形態の照明装置10によれば、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる。
【0037】
また、第1実施形態の照明装置10によれば、一方のモードが常夜灯24を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが常夜灯24を点滅後に消灯させる組み合わせにおいて、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる。
【0038】
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の照明装置について説明する。
なお、以下の各実施形態において、前述した第1実施形態と重複する構成要素や機能的に同様な構成要素については、図中に同一符号あるいは相当符号を付することによって説明を簡略化あるいは省略する。
【0039】
図8に示すように、本発明に係る第2実施形態の照明装置50は、以下の制御動作を実行する。つまり、第2実施形態は、第1実施形態における点灯回路部15のマイコン35の制御動作を一部変更した例である。
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中であると、主照明を消灯し、常夜灯24を点灯させる(S11→S12→S13)。
すなわち、図9に示す時点T1の以後の時点T2において、主照明を消灯し、常夜灯24を点灯させる。
【0040】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中ではなく、常夜灯24が点灯中であると、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S15→S16)。
すなわち、図9に示す時点T3の以後の時点T4において、主照明を点灯し、常夜灯24を消灯させる。
【0041】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中ではなく、常夜灯24が点灯中ではないと、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S15→S17)。
【0042】
電源遮断時間が規定時間以上であって、主照明が点灯中ではなく、主照明が調光中であると、主照明を点灯させ、常夜灯24を消灯させる(S11→S12→S14→S16)。
【0043】
一方、電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中であると、この状態が維持される(S11→S18)。
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中であると、この状態が維持される(S11→S18→S19)。
【0044】
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中ではなく、リモコン12によるリモコンモードで調光中であると、常夜灯24を一瞬点灯させて消灯させる(S11→S18→S19→S30→S31)。
すなわち、図9に示す時点T15の以後の時点T16において、常夜灯24を一瞬点灯させて消灯させる。
【0045】
電源遮断時間が規定時間以上ではなく、主照明が点灯中ではなく、常夜灯24が点灯中ではなく、センサ制御モードで調光中であると、常夜灯24を一瞬点滅させて消灯させる(S11→S18→S19→S30→S32→S33)。
すなわち、図9に示す時点T10の以後の時点T11において、常夜灯24を一瞬点滅させて消灯させる。
【0046】
これに対して、図10に示すように、比較に用いた本実施形態の機能を有しない照明装置において電源の遮断時間が規定以上の場合、電源が遮断される以前と点灯状態が切り替わる。
すなわち、電源が遮断される時点T1の以後の時点T2と、時点T3以後の時点T4と、時点T6の以後の時点T7と、時点T10以後の時点T11と、時点T12の以後の時点T13と、時点T15の以後の時点T16とにおいて点灯状態が変更される。
【0047】
また、図11に示すように、比較に用いた本実施形態の機能を有しない照明装置において電源の遮断時間が規定以上ではない場合、電源が遮断される以前の点灯状態のままである。
すなわち、電源が遮断される時点T1の以後の時点T2と、時点T3以後の時点T4と、時点T6の以後の時点T7と、時点T10以後の時点T11と、時点T12の以後の時点T13と、時点T15の以後の時点T16とにおいて点灯状態は変更されない。
【0048】
つまり、本実施形態の照明装置50は、電源の遮断時間が規定よりも短い場合、常夜灯24を一瞬点滅させたり、常夜灯24を一瞬点灯させたりすることにより、リモコンモードで調光しているのか、センサ制御モードで調光しているかを使用者に通知する。
従って、照明装置50は、複数のモードで照明が消灯状態になる場合に、どのモードで調光状態になっているのかを容易に判別でき、メンテナンスを行い易くできる。
【0049】
第2実施形態の照明装置50によれば、複数の消灯モードや調光モードがある場合、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる。
【0050】
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の照明装置について説明する。
本発明に係る第3実施形態の照明装置60は、消灯や調光が、リモコンモードなのかセンサ制御モードなのかを使用者に通知する手段として、主照明を動作させる。つまり、第3実施形態は、第1実施形態における点灯回路部15のマイコン35の制御動作を一部変更した例である。
図12に示すように、リモコンモードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T6において検出された場合、時点T7において主照明を一瞬点滅させた後に消灯させる。
また、センサ制御モードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T10において検出された場合、時点T11において主照明を一瞬点灯させた後に消灯させる。
【0051】
第3実施形態の照明装置60によれば、常夜灯を設置できない場合に判別ができる。
【0052】
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態の照明装置について説明する。
本発明に係る第4実施形態の照明装置70は、消灯や調光が、リモコンモードなのかセンサ制御モードなのかを使用者に通知する手段として、主照明および常夜灯24を一瞬点灯させる。つまり、第4実施形態は、第1実施形態における点灯回路部15のマイコン35の制御動作を一部変更した例である。
図13に示すように、リモコンモードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T6において検出された場合、時点T7において常夜灯24を一瞬点灯させた後に消灯させる。
また、センサ制御モードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T10において検出された場合、時点T11において主照明を一瞬点灯させた後に消灯させる。
【0053】
図14に示すように、本発明に係る第4実施形態の照明装置70の変形例は、消灯や調光が、リモコンモードなのかセンサ制御モードなのかを使用者に通知する手段として、主照明および常夜灯24を一瞬点滅させる。
この場合、リモコンモードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T6において検出された場合、時点T7において主照明を一瞬点滅させた後に消灯させる。
また、センサ制御モードでの消灯中に、電源の遮断時間が規定以上ではないことが時点T10において検出された場合、時点T11において常夜灯24を一瞬点滅させた後に消灯させる。
【0054】
第4実施形態の照明装置70によれば、一方のモードが主照明を点灯ないし点滅後に消灯させ、もう一方のモードが常夜灯24を点灯ないし点滅後に消灯させる組み合わせにおいて、いずれのモードで消灯・調光しているかを判別できる。
【0055】
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第5実施形態の照明装置について説明する。
本発明に係る第5実施形態の照明装置80は、センサ制御モード状態であることを表示する表示手段81を、一方のモードの時に点灯させ、もう一方のモードの時に消灯させる。つまり、第5実施形態は、第1実施形態における点灯回路部15のマイコン35の制御動作を一部変更し、センサ制御モードを通知する表示手段81を設けた例である。
【0056】
図15に示すように、センサ制御モードでの調光中に、調光制御が開始される時点T7から調光制御が終了する時点T10までの間に表示手段81が駆動されてセンサ制御モードであることが表示される。
【0057】
図16に示すように、本発明に係る第5実施形態の照明装置80の変形例は、センサ制御モードでの調光中に、調光制御が開始される時点T7から調光制御が終了する時点T12までの間に表示手段81が駆動されてセンサ制御モードであることが表示される。
【0058】
第5実施形態の照明装置80によれば、モード判別を行う際に、表示手段81を確認するだけなので、明確に判別できる。
【0059】
なお、本発明の照明装置においてリモコン,筐体,カバー,LEDユニット等は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形や改良等が可能である。
【符号の説明】
【0060】
10,50,60,70,80 照明装置
15 点灯回路部
18 センサ部(明るさセンサ)
21,23 LEDユニット(主照明)
24 常夜灯
26 受光素子(リモコン信号受信部)
32 電源遮断検出回路
33 制御部
81 表示手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主照明と、
常夜灯と、
前記主照明および前記常夜灯に給電する点灯回路部と、
前記点灯回路部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
明るさセンサと、リモコン信号受信部と、電源遮断検出回路とを備え、
前記明るさセンサの出力に基づいて点灯制御を行うセンサ制御モードと、前記リモコン信号受信部により受信したリモコン信号によって点灯制御を行うリモコンモードとを有し、
前記センサ制御モードにより前記主照明の調光制御を行う明るさセンサ調光モード、または前記リモコンモードにより前記主照明の調光制御を行うリモコン調光モードにおいて、前記電源遮断検出回路により検出された電源の遮断時間が所定時間の範囲の場合、前記主照明および前記常夜灯の点灯状態を順次切り替え、
前記電源の遮断時間が前記所定時間に達しない場合、前記センサ制御モードと前記リモコンモードとで異なる動作を行う照明装置。
【請求項2】
主照明と、
常夜灯と、
前記主照明および前記常夜灯に給電する点灯回路部と、
前記点灯回路部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
明るさセンサと、リモコン信号受信部と、電源遮断検出回路とを備え、
前記明るさセンサの出力に基づいて点灯制御を行うセンサ制御モードと、前記リモコン信号受信部により受信したリモコン信号によって点灯制御を行うリモコンモードとを有し、
前記センサ制御モードにより前記主照明の消灯制御を行う明るさセンサ消灯モード、または前記リモコンモードによって前記主照明の消灯制御を行うリモコン消灯モードにおいて、前記電源遮断検出回路により検出された電源の遮断時間が所定時間の範囲の場合、前記主照明および前記常夜灯の点灯状態を順次切り替え、
前記電源の遮断時間が前記所定時間に達しない場合、前記センサ制御モードと前記リモコンモードとで異なる動作を行う照明装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記異なる動作とは、一方のモードが前記常夜灯を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが前記常夜灯を点滅後に消灯させる組み合わせである照明装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記異なる動作とは、一方のモードが前記主照明を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが前記主照明を点滅後に消灯させる組み合わせである照明装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記異なる動作とは、一方のモードが前記主照明を点灯ないし点滅後に消灯させ、もう一方のモードが前記常夜灯を点灯ないし点滅後に消灯させる組み合わせである照明装置。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記異なる動作とは、明るさセンサモード状態であることを表示する表示手段を、一方のモードの時に点灯させ、もう一方のモードの時に消灯させる照明装置。
【請求項1】
主照明と、
常夜灯と、
前記主照明および前記常夜灯に給電する点灯回路部と、
前記点灯回路部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
明るさセンサと、リモコン信号受信部と、電源遮断検出回路とを備え、
前記明るさセンサの出力に基づいて点灯制御を行うセンサ制御モードと、前記リモコン信号受信部により受信したリモコン信号によって点灯制御を行うリモコンモードとを有し、
前記センサ制御モードにより前記主照明の調光制御を行う明るさセンサ調光モード、または前記リモコンモードにより前記主照明の調光制御を行うリモコン調光モードにおいて、前記電源遮断検出回路により検出された電源の遮断時間が所定時間の範囲の場合、前記主照明および前記常夜灯の点灯状態を順次切り替え、
前記電源の遮断時間が前記所定時間に達しない場合、前記センサ制御モードと前記リモコンモードとで異なる動作を行う照明装置。
【請求項2】
主照明と、
常夜灯と、
前記主照明および前記常夜灯に給電する点灯回路部と、
前記点灯回路部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
明るさセンサと、リモコン信号受信部と、電源遮断検出回路とを備え、
前記明るさセンサの出力に基づいて点灯制御を行うセンサ制御モードと、前記リモコン信号受信部により受信したリモコン信号によって点灯制御を行うリモコンモードとを有し、
前記センサ制御モードにより前記主照明の消灯制御を行う明るさセンサ消灯モード、または前記リモコンモードによって前記主照明の消灯制御を行うリモコン消灯モードにおいて、前記電源遮断検出回路により検出された電源の遮断時間が所定時間の範囲の場合、前記主照明および前記常夜灯の点灯状態を順次切り替え、
前記電源の遮断時間が前記所定時間に達しない場合、前記センサ制御モードと前記リモコンモードとで異なる動作を行う照明装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記異なる動作とは、一方のモードが前記常夜灯を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが前記常夜灯を点滅後に消灯させる組み合わせである照明装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記異なる動作とは、一方のモードが前記主照明を点灯後に消灯させ、もう一方のモードが前記主照明を点滅後に消灯させる組み合わせである照明装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記異なる動作とは、一方のモードが前記主照明を点灯ないし点滅後に消灯させ、もう一方のモードが前記常夜灯を点灯ないし点滅後に消灯させる組み合わせである照明装置。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の照明装置において、
前記異なる動作とは、明るさセンサモード状態であることを表示する表示手段を、一方のモードの時に点灯させ、もう一方のモードの時に消灯させる照明装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−199009(P2012−199009A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−61034(P2011−61034)
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月18日(2011.3.18)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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