説明

熱アシスト磁気記録ヘッド及び磁気記録装置

【課題】余分な光学素子を必要とせず、簡単な構成で薄型化を達成できる熱アシスト磁気記録ヘッド及び磁気記録装置を得る。
【解決手段】磁気書込み素子30によって磁気ディスク1上に磁気ビットを記録する際、光の照射によって磁気ビットを加熱する熱アシスト磁気記録ヘッド。面発光レーザ23を内蔵した反射集光素子20とスライダとして機能する透光性平板25とを備えている。面発光レーザ23から射出されたレーザ光は素子20のミラー面20aで反射かつ集光され、平板25の底面に形成したプラズモンプローブ26を照射する。プラズモンプローブ26から近接場光が微小領域に滲み出し、磁気ディスク1の記録ビットを加熱する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱アシスト磁気記録ヘッド、特に、磁気記録媒体に情報を記録する際に記録箇所を光照射によって加熱するようにした熱アシスト磁気記録ヘッド及び該記録ヘッドを備えた磁気記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報記録媒体として高密度記録が可能な磁気記録媒体が種々研究、開発されている。この種の磁気記録方式では記録密度が高くなると、磁気ビットが温度の影響を受けることが顕著になる。それゆえ、高い保持力を有する記録媒体が必要となるが、そのような媒体を使用すると、記録時に必要な磁界も大きくなる。記録ヘッドによって発生する磁界は飽和磁束密度によって上限が決まるが、この上限値は材料による限界値に近づいており、今後飛躍的な増大は望めないのが現状である。
【0003】
そこで、記録時に記録媒体を局所的に加熱して磁気軟化を生ぜしめ、保持力が小さくなった状態で記録し、その後に自然冷却することで、記録した磁気ビットの磁化の安定性を保障する熱アシスト磁気記録方式が提案されている。
【0004】
熱アシスト磁気記録方式において、記録媒体の加熱は瞬時に行うことが望ましく、また、加熱する機構と記録媒体とが接触することは許されない。そのような加熱には一般的に光の吸収による方式が用いられる。しかし、超高密度での磁気記録の場合、必要なスポット径は20nm程度であり、伝搬光を用いた通常の光学系では回折限界により光をそのような微小スポットに集光することはできない。
【0005】
そこで、非伝搬光である近接場光を用いて加熱する方式が特許文献1にて提案されている。この方式では、適当な波長のレーザ光を光学系によって集光し、数十nmの大きさの金属(プラズモンプローブ)に照射して近接場光(局在プラズモン)を発生させ、該近接場光を記録ビットの加熱手段として用いる。
【0006】
ところで、磁気記録方式では、狭いスペースに記録媒体を設けており、記録ヘッドが挿入される隙間は1mm以下である。しかしながら、特許文献1に記載された、熱で支援された光/磁気データ記憶装置のように、記録ヘッドの上方に光源や光学系を配置して光を照射することは実際上困難である。そこで、磁気記録方式では、非常に薄い導光手段及び集光手段が求められている。
【0007】
非特許文献1には、微小開口を備えたレーザを用いて近接場光を発生させ記録ビットを加熱させる方式が開示されている。しかし、この方式では、プラズモンプローブに対してレーザを密着させて配置する必要があり、固定方法や配線が複雑で困難である。また、磁気記録ヘッドと近接場光発生手段とは近くに配置する必要があるが、レーザと記録ヘッドの物理的干渉に配慮する必要があり、発光点と照射点の距離を離すことができるという光照射の特徴が生かせない。
【0008】
また、特許文献2には、反射ミラーによって集光して近接場光を発生させる例、特許文献3には、ビームスプリッタと楕円ミラーを用いて近接場光を発生させる例がそれぞれ開示されている。しかし、これらの構成では、光源からヘッド内部へ光を導くために、コリメータレンズや楕円ミラーなどの光学素子が別途必要となり、光学系として厚みが必要で、熱アシスト磁気記録方式に採用することは困難である。
【非特許文献1】シャープ技報第91号、第26〜30頁
【特許文献1】特開2005−116155号公報
【特許文献2】特開2000−149317号公報
【特許文献3】特開2000−353336号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明の目的は、余分な光学素子を必要とせず、簡単な構成で薄型化を達成できる熱アシスト磁気記録ヘッド及び磁気記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上の目的を達成するため、第1の発明は、熱アシスト磁気記録方式に用いられる記録ヘッドにおいて、磁気記録媒体の表面から遠ざかる向きに光を射出する光源手段と、前記光源手段から射出された光を反射かつ集光する第1の光学素子と、前記第1の光学素子によって集光された光から近接場光を発生する第2の光学素子とを備えたことを特徴とする。
【0011】
第2の発明は、熱アシスト磁気記録方式に用いられる記録ヘッドにおいて、磁気記録媒体の表面から遠ざかる向きに光を射出する光源手段と、前記光源手段から射出された光を反射かつ集光する第1の光学素子と、前記第1の光学素子によって集光された光を導く第2の光学素子と、前記第2の光学素子によって導かれた光から近接場光を発生する第3の光学素子とを備えたことを特徴とする。第2の光学素子としては導波路を用いることができる。
【0012】
第1及び第2の発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッドにおいては、光源手段から射出された光を反射かつ集光する第1の光学素子を設け、さらに、近接場光を発生する第2又は第3の光学素子を設けることで、大型の他の光学素子を必要とすることなく微小な記録ビットを加熱することができる。しかも、薄型であり、狭いスペースに配置する必要のある熱アシスト磁気記録ヘッドに最適である。
【0013】
第1及び第2の発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッドにあっては、光源手段として、端面発光レーザ又は面発光レーザを好適に用いることができる。さらに、光源手段は、光源と、該光源からの光を導くための導光体とで構成され、前記導光体の端部には導いた光を磁気記録媒体の表面から遠ざかる向きに反射する反射面が形成されていてもよい。
【0014】
また、光学素子は光源手段から射出される光を反射かつ集光するための反射面を備えており、この反射面は回転楕円面又は回転放物面にて構成することができる。回転楕円面や回転放物面であれば、結像倍率を容易に調整することができる。また、光学素子は光源手段から射出される光を反射かつ集光するための回折格子又は屈折率分布型レンズを備えていてもよい。
【0015】
第3の発明は、前記熱アシスト磁気記録ヘッドと、該記録ヘッドと前記磁気記録媒体とを相対的に移動させるための駆動機構と、を備えたことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッド及び磁気記録装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。なお、図2〜図4は断面図であるが、煩雑さを避けるためにハッチングを省略している。
【0017】
(熱アシスト磁気記録装置の概略構成、図1参照)
まず、図1に、本発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッド15を備えた磁気記録装置10の概略構成を示す。この磁気記録装置10は、矢印A方向に回転駆動される記録媒体である磁気ディスク1に対して、サスペンション13を支軸11を支点として矢印B方向(トラッキング方向)に回動可能に設け、サスペンション13にトラッキング用アクチュエータ12を取り付けたものである。サスペンション13の先端部には熱アシスト磁気記録ヘッド15が搭載されている。
【0018】
前記磁気ディスク1は、磁気的情報が記録される記録層を備えた周知のものであり、好ましくは記録層の上に誘電体や半導体からなる光反射防止膜が形成されたものである。
【0019】
(第1実施例、図2参照)
図2を参照して、本発明の第1実施例である熱アシスト磁気記録ヘッド15Aについて説明する。この熱アシスト磁気記録ヘッド15Aは、前記サスペンション13(図1参照)の先端部に、光を反射して集光するための反射集光素子20と、光源としての面発光レーザ23と、スライダとして機能する透光性平板25と、磁気書込み素子30とを搭載したものである。
【0020】
磁気書込み素子30は、書込みポール31とヨーク32を一体化し、コイル33を備えた周知の構成からなり、コイル33への通電により書込みポール31に発生した磁力を該ポール31の先端から磁気ディスク1に作用させ、磁気ビットを磁化させる。
【0021】
面発光レーザ23は、反射集光素子20の底部であって透光性平板25上に取り付けられ、レーザ光を磁気ディスク1の表面から遠ざかる向きに、より具体的には略垂直方向に図面の上向きに射出する。反射集光素子20は、例えば樹脂材から成形したもので、近接場光を発生させる手段を備えた固浸ミラー(Solid Immersion Mirror)として機能する。この素子20の表面に形成したミラー面20aは回転楕円面又は回転放物面として構成されている。なお、光源としては、面発光レーザ23以外に端面発光レーザを用いてもよい。また、回転楕円面及び回転放物面の詳細については後述する。
【0022】
透光性平板25は、例えば石英を加工して形成したもので、前記反射集光素子20の底面に接着されており、底面にはAuなどの金属薄膜からなる微小構造(プラズモンプローブ)26が形成されている。
【0023】
面発光レーザ23から射出されたレーザ光は、ミラー面20aで反射され、かつ、集光されて透光性平板25のプラズモンプローブ26を照射する。これにて、プラズモンプローブ26から近接場光が微小領域に滲み出し、磁気ディスク1の磁気ビットを加熱する。加熱された磁気ビットは磁気軟化を生じ、直ちに前記書込みポール31により所定の方向に磁化される。
【0024】
以上説明した熱アシスト磁気記録ヘッド15Aにおいては、面発光レーザ23から射出されたレーザ光を素子20のミラー面20aで反射集光して平板25のプラズモンプローブ26から近接場光として滲みださせるようにしたため、光源からヘッド内部へ光を導くために、コリメータレンズやミラーといった別途光学部材を必要とすることなく、磁気記録ヘッドの薄型化に寄与し、狭いスペースに配置することができる。
【0025】
(第2実施例、図3参照)
本発明の第2実施例である熱アシスト磁気記録ヘッド15Bは、図3に示すように、光ファイバ24の先端部を反射集光素子20内に導入し、該光ファイバ24の後端に図示しない面発光レーザ又は端面発光レーザを設けたものである。光ファイバ24の先端面24aは45°にカットされ、アルミニウムなどの反射膜がコートされている。なお、磁気書込み素子30は前記第1実施例と同様の構成を有している。
【0026】
レーザ光は光ファイバ24によって先端部へと導かれ、先端面24aで図面の上方に反射される。このように、線状の導光体の端部に反射面を形成したものを光源手段として用いることで、前記第1実施例のように光源そのものを配置したのと実質的に等価になる。こうして光ファイバ24から発せられた光は、ミラー面20aで反射かつ集光されて透光性平板25のプラズモンプローブ26を照射する。これにて、前記第1実施例と同様に、プラズモンプローブ26から近接場光が微小領域に滲み出し、磁気ディスク1の磁気ビットを加熱する。
【0027】
(第3実施例、図4参照)
本発明の第3実施例である熱アシスト磁気記録ヘッド15Cは、図4に示すように、反射集光素子21の上面部分にフレネルレンズ(回折格子)21aを形成したもので、他の構成は前記第1実施例と同様である。
【0028】
反射集光素子21に内蔵した面発光レーザ23から図面の上方に射出されたレーザ光は、フレネルレンズ21aで反射され、かつ、集光されて透光性平板25のプラズモンプローブ26を照射する。これにて、前記第1及び第2実施例と同様に、プラズモンプローブ26から近接場光が微小領域に滲み出し、磁気ディスク1の磁気ビットを加熱する。
【0029】
(第4実施例、図5参照)
本発明の第4実施例である熱アシスト磁気記録ヘッド15Dは、図5に示すように、反射集光素子21の上面部分に屈折率分布型レンズ21bを形成したもので、他の構成は前記第1実施例と同様である。
【0030】
反射集光素子21に内蔵した面発光レーザ23から図面の上方に射出されたレーザ光は、屈折率分布型レンズ21bで反射され、かつ、集光されて透光性平板25のプラズモンプローブ26を照射する。これにて、前記第1〜第3実施例と同様に、プラズモンプローブ26から近接場光が微小領域に滲み出し、磁気ディスク1の磁気ビットを加熱する。
【0031】
(第5実施例、図6参照)
本発明の第5実施例である熱アシスト磁気記録ヘッド15Eは、図6に示すように、基本的には前記第1実施例と同様の構成を備えている。異なるのは、反射集光素子20の集光点がスライダとして機能する平板25’の上面になるようにミラー面20aを設計し、平板25’に導波路27を設け、該導波路27の下面に近接場光を発生する微小構造(プラズモンローブ)26を形成した点にある。
【0032】
本第5実施例において、平板25’は、必ずしも透光性を有している必要はなく、石英、シリコン、セラミック(AlTiCやジルコニアなど)を用いることができる。導波路27は、石英、シリコンなどでフォトリソ加工などで形成される。微小構造26はAuなどの金属薄膜からなる。
【0033】
本第5実施例では導波路27を用いている。その利点は、導波路27を用いない形態では、光が集光するために平板25が透明である必要があり、材料として石英などの透明基板が必要となる。導光に導波路27を用いた場合、透明部分は数十μmの範囲でよく、その他の部分はAlTiCなどのセラミックを用いることができる。セラミックは石英などと比較してヤング率が大きく、ヘッドの浮上時に平板25’に反りが生じにくい。従って、平板25’の厚みを薄くすることが可能であり、全体としてヘッドの厚みを一層薄くすることが可能となる。
【0034】
なお、本第5実施例では、反射集光素子20に代えて、前記第3実施例で示したフレネルレンズ21aを備えた反射集光素子21、または、前記第4実施例で示した屈折率分布型レンズ21bを備えた反射集光素子21を用いてもよい。さらに、光源として、前記第2実施例で示した光ファイバ24を用いてもよい。
【0035】
(回転楕円面による結像倍率の調整、図7〜図9参照)
ところで、面発光レーザや端面発光レーザあるいは光ファイバなどを光源と見たとき、その光ビームの径はそれぞれ異なり、光学系(ミラー面20a)の結像倍率を調整する必要がある。
【0036】
そこで、まず、ミラー面20aを回転楕円面とした場合の結像倍率の調整について説明する。図7〜図9に示すように、回転楕円面には焦点a,bが存在し、一方の焦点aに光源を置くと他方の焦点bが集光位置となる。逆も同様である。
【0037】
例えば、長軸寸法が2、短軸寸法が1.732051の楕円を長軸周りに回転させた形状のミラーを使った場合を想定する。短軸方向の結像倍率は常に1倍となり(図7(B)、図8(B)参照)、長軸方向の結像倍率は主光線(光束の中心)方向を長軸(二つの焦点a,bを結ぶ方向)から60°とした場合は1倍である(図7(A)参照)。そして、主光線の方向を長軸から90°とした場合は0.717倍、60.9827°とした場合には1.395倍となる(図8(A)参照)。
【0038】
また、短軸方向の倍率変更は、光源位置を長軸に対して垂直な方向にずらせることで可能である。回転楕円面の主光線が到達した位置の曲率半径の10%程度であれば光線の発散角2θ=90°の場合には高次の非球面を使わなくても十分な性能を確保できる。回転楕円面の曲率半径が0.866025の場合、光源を焦点からミラー面20aとは反対方向に0.0866離した位置に置くと、短軸方向に1.21倍、焦点からミラー面20aの方向に0.0866近づけた位置に置くと、短軸方向に0.826倍となる(図9(A),(B)参照)。ミラー面20aに非球面を採用した場合には、短軸方向にさらに倍率を変化させることが可能で、長軸方向と同程度の倍率調整が可能になる。
【0039】
(回転放物面による結像倍率の調整、図10及び図11参照)
次に、ミラー面20aを回転放物面とした場合の結像倍率の調整について説明する。この場合は二つのミラー面を使用することになる。
【0040】
第1例は、図10に示すように、光源P1から−0.5の位置に面頂点が存在し、近軸曲率半径が+0.3の放物線を光源P1と面頂点を結ぶ直線周りに回転させた第1の回転放物面ミラー20bと、第1の回転放物面ミラー20bの面頂点から回転軸に沿って1.3の箇所に面頂点が存在し、近軸曲率半径が−0.6の放物線を頂点を通り放物線に対して垂直な直線周りに回転させた第2の回転放物面ミラー20cとで構成されている。
【0041】
第1の回転放物面ミラー20bに対する光源P1からの放射角度は回転軸から+73.7398°の方向で開口数NAは0.5の光束である。像点P2は回転対称軸上に発生し、等倍に結像する。回転軸に対して67.38014°の角度で主光線が結像する。
【0042】
第2例は、図11に示すように、光源P1から−0.3の位置に面頂点が存在し、近軸曲率半径が+0.6の放物線を光源P1と面頂点を結ぶ直線周りに回転させた第1の回転放物面ミラー20bと、第1の回転放物面ミラー20bの面頂点から回転軸に沿って1.5、回転軸から光束放射側の垂直方向に0.15の箇所に面頂点が存在し、近軸曲率半径が−0.15の放物線を頂点を通り放物線に対して垂直な直線周りに回転させた第2の回転放物面ミラー20cとで構成されている。
【0043】
第1の回転放物面ミラー20bに対する光源P1からの放射角度は回転軸から+67.38014°の方向で開口数NAは0.5の光束である。像点P2は回転対称軸上に発生し、1/1.6等倍に結像する。回転軸に対して−61.92751°の角度で主光線が結像する。
【0044】
以上の如く、2枚のミラーを用いるとミラー面を光束の放射方向及び結像方向に合わせて自由に設計することが可能である。なお、実際上、透光性平板25の底面(スライダ面)は回転対称軸に沿った位置に必ずしも設置する必要はない。
【0045】
(他の実施例)
なお、本発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッド及び磁気記録装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
【0046】
特に、図1に示した熱アシスト磁気記録装置の基本的な構成は任意であり、磁気書込み素子の構成も任意である。磁気記録媒体から情報を読み取るための読取り素子を設けてもよい。また、光源として端面発光レーザを用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッドを備えた記録装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】本発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの第1実施例を示し、(A)は平面図、(B)は断面図である。
【図3】本発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの第2実施例を示す断面図である。
【図4】本発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの第3実施例を示す断面図である。
【図5】本発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの第4実施例を示す断面図である。
【図6】本発明に係る熱アシスト磁気記録ヘッドの第5実施例を示す断面図である。
【図7】回転楕円面の第1例を示す説明図である。
【図8】回転楕円面の第2例を示す説明図である。
【図9】回転楕円面の第3例を示す説明図である。
【図10】回転放物面の第1例を示す説明図である。
【図11】回転放物面の第2例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0048】
1…磁気ディスク
10…磁気記録装置
15,15A〜15E…熱アシスト磁気記録ヘッド
20,21…反射集光素子
20a…ミラー面
21a…フレネルレンズ(回折格子)
21b…屈折率分布型レンズ
23…面発光レーザ
24…光ファイバ
25,25’…平板(スライダ)
26…プラズモンプローブ
27…導波路
30…磁気書込み素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱アシスト磁気記録方式に用いられる記録ヘッドにおいて、
磁気記録媒体の表面から遠ざかる向きに光を射出する光源手段と、
前記光源手段から射出された光を反射かつ集光する第1の光学素子と、
前記第1の光学素子によって集光された光から近接場光を発生する第2の光学素子と、
を備えたことを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
【請求項2】
熱アシスト磁気記録方式に用いられる記録ヘッドにおいて、
磁気記録媒体の表面から遠ざかる向きに光を射出する光源手段と、
前記光源手段から射出された光を反射かつ集光する第1の光学素子と、
前記第1の光学素子によって集光された光を導く第2の光学素子と、
前記第2の光学素子によって導かれた光から近接場光を発生する第3の光学素子と、
を備えたことを特徴とする熱アシスト磁気記録ヘッド。
【請求項3】
前記第2の光学素子は導波路であることを特徴とする請求項2に記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
【請求項4】
前記第1の光学素子が配置されたスライダをさらに備え、
前記第2の光学素子は前記スライダの前記第1の光学素子が配置された面から反対側の面まで光を導くこと、
を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
【請求項5】
前記光源手段は端面発光レーザ又は面発光レーザであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
【請求項6】
前記光源手段は、光源と、該光源からの光を導くための導光体とで構成され、前記導光体の端部には導いた光を磁気記録媒体の表面から遠ざかる向きに反射する反射面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
【請求項7】
前記光学素子は前記光源手段から射出される光を反射かつ集光するための反射面を備えており、前記光学素子の反射面は回転楕円面又は回転放物面からなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
【請求項8】
前記光学素子は前記光源手段から射出される光を反射かつ集光するための回折格子を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
【請求項9】
前記光学素子は前記光源手段から射出される光を反射かつ集光するための屈折率分布型レンズを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッド。
【請求項10】
請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の熱アシスト磁気記録ヘッドと、該記録ヘッドと前記磁気記録媒体とを相対的に移動させるための駆動機構と、を備えたことを特徴とする磁気記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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