説明

熱パッケージングシステム

本発明は、アイテムを熱的にパッケージするための装置、方法、及びシステムであり、アルコールで実質的に満たされた少なくとも1つの容器(100)を有し、前記アルコールが相変化を経るものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージングシステムに関するものである。より詳しくは、本発明は、温度制御された環境でパッケージされなければならない製品のための熱パッケージングシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
アイテムを冷たく維持しておく冷媒の使用は、熱に敏感なあるいは熱で損傷しうる製品の輸送と、製品の長期保管との両方にとって、広く普及している。冷蔵庫及び冷蔵輸送システムは、大規模製品の保管及び輸送のために使用可能であるが、短距離配送システムや航空輸送や食品、飲料の家庭用及びレクリエーション用冷却などのような、小規模製品のためには利用可能となっていない。
【0003】
製品を冷たい温度に維持するためのアイス、ドライアイス、あるいはブルーアイスが、長い間広く使用されている。例えば、一般市民は、キャンプ、旅行、あるいはピクニックなどの際に、食料品及び飲料を冷たく維持するためのアイスがパックされた断熱容器を幅広く使用している。アイスはまた、商業的には、販売されるかあるいは冷蔵庫内に配置されるまでの輸送及び保管のため、食料品、花、植物などをパックするのに使用されている。アイスはまた、医学的分野において、あらゆる種類の怪我から外傷、はれ、及び痛みを減少させるため、また、血液、組織、臓器、医薬などを輸送及び保存するために使用されている。冷却材料としてのアイス、ドライアイス、あるいはブルーアイスの使用は、防腐剤として機能し、かつ、有害な微生物の成長を妨げる。
【0004】
冷却材料としてのアイスの使用の主な欠点は、それが溶解するともはや効果的なパッケージング材料でなくなることである。溶解したアイスは、それが保護している製品と密接に接触することになるため、製品を汚染しがちな微生物によって容易に汚染される。アイテムはまた、湿ることによって損傷を受けうる。溶解したアイスはまた、製品が容器内で移動したり動き回ったりすることを許容し、該容器が、容器の壁に対する衝撃によって損傷するおそれがある。さらに、容器自体も防水となっていなければならず、さもなければ、水及び製品が容器から落ちてしまうであろう。
【0005】
ドライアイスも、いくつかの不具合を有している。それが時間とともにCOに変化し、したがってガスが放散されなければならず、そして、製品がその容器内で移動に抗してパックされなくなるか、あるいは冷たく維持されなくなる。水及びドライアイスの両方とも、一度だけ使用されうるものであり、熱保管の費用を増大させる。
【0006】
ブルーアイスはまた、バッグあるいはブロックの内容物を再凍結させることによって繰り返し使用されうる。しかしながら、ブルーアイスは、固体ブロックに凍結されたときには硬いレンガであり、そして、材料がバッグ内で溶解するのにつれて柔らかくかつ柔軟になる。
【0007】
アイス、ドライアイス及びブルーアイスは、アイテムあるいは製品を冷たく維持するために使用されるが、ユーザーは、容器あるいは製品の温度に関する制御を有していない。現在では、冷蔵庫あるいは冷蔵搬送システムを使用しない限り、製品の温度を維持する方法は存在しない。さらに、アイス、ドライアイス、及びブルーアイスは、使用されたときにパッケージ内で動き回り、パッケージング内の温度変化を生じさせうる。したがって、製品のいくつかの部分が冷たく、他の部分が暖かいこともある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、冷蔵庫あるいは冷蔵搬送システムを使用せず、経済的なコストで、ユーザーが長期間にわたって容器内において一定の周知の温度を維持できるようにする装置及び方法の必要性が存在する。さらに、パッケージング内の温度変化をほとんど生じさせずに、ユーザーが容器内において一定の周知の温度を維持できるようにする再利用可能な装置の必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、アイテムを熱的にパッケージする装置、方法、及びシステムであって、アルコールで実質的に満たされた少なくとも1つの容器を有しており、前記アルコールが相変化を経るものである。
【0010】
この明細書に組み込まれて一部分を構成する添付図面は、本発明の1つ以上の実施例を示しており、詳細な説明とともに本発明の原理及び実現例を説明するのに役立っている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施例を、熱パッケージングシステムに関してここで説明する。当業者は、本発明の以下の詳細な説明が単なる例示であっていかなる形であれ限定的なものを意図していないことを理解するであろう。本発明の他の実施例は、それら自体をこの開示の利益を有するそのような当業者に対して直ちに提案するであろう。添付図面に示されているように、本発明の実現例に対して詳細に参照がなされるであろう。類似あるいは同一の部分を参照するために、同一の参照符号が図面及び以下の詳細な説明を通じて使用されている。
【0012】
明瞭さのために、ここに説明される実現例のありきたりの特徴のすべてが、図示されかつ説明されているわけではない。もちろん、そのような実際の実現例の開発では、多数の実現例における特定の決定が、用途及びビジネスに関連した制約に対する迎合性などの開発者の特定目的を達成するためになされなければならないことが理解され、これらの特定目的は、ある実現例から他の実現例まで、またある開発者から他の開発者まで変化するであろう。さらに、そのような開発労力は、複雑であって時間がかかるものであるが、それにもかかわらず、この開示の利益を有する当業者のためのエンジニアリングの日常的な仕事であることが理解されるであろう。
【0013】
本発明は、容器内の温度変化をほとんど生じさせずに、ユーザーが長期間にわたって容器内における一定の周知の温度を維持できるようにする装置、方法、及びシステムである。本発明は、様々な相変化材料の、特にアルコールの相変化特性を利用するものである。アルコールの異なる混合、薄め、及びブレンドが使用されてもよい。本発明の実施例では、使用されるアルコールが90%〜100%の純度を有している。しかしながら、当業者は、異なる純度を有する直鎖あるいは分枝アルコールが本発明で使用されうることを理解するであろう。相変化は、固体から液体へ変化するとき(あるいはその逆)、材料の温度変化なしでエネルギーが吸収あるいは放出されるという材料特性である。本発明で使用される相変化材料は、異なる温度で固体から液体へ(及びその逆)変化しうる。一例として、血小板及び生物学的組織は、高温では化学的に不安定であって、20°C〜24°Cの間に維持されなければならない。1−ドデカノール、直鎖アルコールは、約20°C〜24°Cで相変化を有し、これは、容器内で血小板あるいは組織を維持するのに理想的な温度である。本発明は、搬送中に製品の温度を所定の範囲内に制限することにより、そのような製品の温度を制御するために使用されうる。直鎖あるいは分枝アルコールの使用は、それが相変化を経るのにしたがい相対的に一定の温度を許容する。これは、長期間にわたって予め選択された狭い範囲の温度の維持を許容する軽量なパッケージングを可能にする。
【0014】
本発明で使用される相変化材料は、直鎖アルコールあるいは分枝アルコールのようなアルコールとされうる。限定されるように意図されていない単なる一例として、本発明で使用されうる直鎖アルコールの一例は、1−ドデカノールと1−デカノールとである。本発明の実施例において、アルコールは、約6〜20の炭素原子を有していてもよい。
【0015】
1−ドデカノールはまた、ドデシルアルコール、ラウリルアルコール、デュオデシルアルコール、及びラウリックアルコールとして知られている。1−ドデカノールは、以下の化学式を有する飽和脂肪アルコールである。
CHCHCHCHCHCHCHCHCHCHCHCHOH
【0016】
1−ドデカノールは、無色の固体及び液体であり、水に対する不溶物である。約20°C〜24°Cでのその相変化特性は、ユーザーが約20°C〜24°Cの周知の温度で製品の温度を維持することができるようにする。1−ドデカノールは、低い毒性を有し、危険ではなく、相対的に安価である。
【0017】
1−ドデカノールは現在、n−ドデシル硫酸塩の製造のための化学中間生成物として、また、n−ドデシルエトキシレートの製造に主に使用されている。それはまた、合成洗剤、潤滑油添加剤、医薬、食品の香料として、化粧品、ゴム、織物、ローション、クリーム、及び香料に使用されている。一例として、1−ドデカノールは、建築産業のためのフィラー及び断熱材料において、清掃目的のための発泡剤及び界面活性剤の部分において、また、金属精製及び処理において見られる。それはまた、アイスクリーム、キャンディ、焼き菓子、チューインガム、及びシロップにおいて見られる。しかしながら、これまで、1−ドデカノールは、温度に敏感な製品をパッケージするための相変化パッケージング材料としては使用されていなかった、あるいは知られていなかった。
【0018】
1−デカノールはまた、カプリックアルコール、ローヤルタック、デカノール、n−デカノール、デシルアルコール、カプリニックアルコール、及びn−デシルアルコールとして知られている。1−デカノールは、以下の化学式を有する飽和脂肪アルコールである。
CHCHCHCHCHCHCHCHCHCHOH
【0019】
1−デカノールは、約2°C〜8°Cで相変化を有し、これは、ユーザーが約2°C〜8°Cの周知の温度で製品の温度を維持できるようにする。したがって、1−デカノールは、2°C〜8°Cの間で製品を保護するために用いられ、この温度は、多くの医薬製品にとって必要な温度である。
【0020】
1−ドデカノールと同様に、1−デカノールは現在、いくつかの例を挙げると、家庭用洗濯洗剤、シャンプー、化粧品、工業プロセス、潤滑油添加剤、殺菌及び防カビ製品、また生地柔軟剤に使用されている。
【0021】
図1A、1B、及び1Cは、相変化材料がパッケージされうる様々な容器を示している。相変化材料は、様々な容器あるいはパックに実質的に含まれていてもよく、これらの容器あるいはパックは、バッグ、成形容器(四角い容器がここに示されている)100、ジェルブランケット102、ボトル103、スポンジ及び他の多孔性材料、再循環システム、単層及び多層プラスチック組立体、あるいは他の類似する容器などである。相変化材料は、容器の開口部を通して容器内に配置されうる。容器は、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、あるいは他の類似の材料のような様々な材料からなっていてもよい。当業者は、相変化材料に対して化学的に適合しかつ安定している任意の材料が使用されうることを理解するであろう。
【0022】
容器及び相変化材料は、再利用可能であってもよく、したがって、低コストのパッケージングの解決法を許容する。さらに、熱パッケージングシステムは、重量及び容積が小さく、かつ、相変化材料及び製品を収容するために使用される外側容器内の等しい温度分布を許容する。
【0023】
容器の解放可能ロック手段は、製品をパッケージング内の温度変化から保護しうるものであり、また、輸送中の衝撃及び振動からの損傷に対して製品を保護しうる。図2、2a、3、及び3aは、本発明の実施例による熱パックを互いに解放可能にロックする一例の上面図を示している。図2及び2aは、2つの容器を並んだ構造で互いに解放可能にロックする一例を示している。容器200及び202は、容器200及び202の両側面にコネクタ204a、204b、206a、206bを有していてもよい。コネクタ204a及び206aは、解放可能ロック208を使用して接続されていてもよく、それによって、コネクタ204a及び206aが、解放可能ロック208における溝内にスライド可能に嵌まり込むようにしてもよい。解放可能ロック208は、コネクタ204a及び206aがスライドして出てしまうことを阻止するための底部(図示せず)を有していてもよい。解放可能ロック手段は、容器が互いにスライドする、位置を変える、あるいはシフトするのを阻止することによって、製品を温度変化から熱的に保護するように機能する。これはさらに、輸送のための製品の検証をより確実なものとする能力に寄与する。
【0024】
図3及び3aは、2つの容器をコーナーで互いに解放可能にロックするための一例を示している。容器300及び302は、容器300及び302の両側面にコネクタ304a、304b、306a、306bを有していてもよい。図2aと同様に、解放可能ロック308は、コネクタ304a及び306aを接続するために用いられてもよく、それによって、コネクタ304a及び306aが、解放可能ロック308における溝内にスライド可能に嵌まり込むようにしてもよい。解放可能ロック308は、コネクタ304a及び306aがスライドして出てしまうことを阻止するための底部(図示せず)を有していてもよい。解放可能ロック308は、容器300及び302が互いに対してある角度に位置決めされることを許容するV字形状である。
【0025】
当業者は、容器を互いに解放可能にロックしてそれらが容易に分解することを阻止するための他の方法、例えばベルクロ(登録商標)、スナップ、及び他の類似した解放可能ロック手段を使用する方法が存在していることを理解するであろう。さらに、解放可能ロックは、任意の方向に容器の可能な移動を阻止するように、容器の任意の表面に位置決めされていてもよい。例えば、解放可能ロックは、容器が互いにスタックされるように容器の前面及び後面に位置決めされていてもよい。さらにまた、図2及び3は、容器における2つの解放可能ロックを示している。しかしながら、それは、必要に応じて1つあるいは3つなどの多くの解放可能ロックが容器に配置されていてもよいため、限定することを意図したものではない。
【0026】
図4に示されるように、本発明は、相変化材料を使用するシステムを提供する。熱的に保護されるべきアイテム404は、第1の容器400内にパッケージされる。限定されるように意図されていない一例として、アイテム404は、血小板バッグとされうる。第1の容器400は、プラスチックバッグなどであってもよい。吸収パッド402は、湿り度あるいは衝撃からの追加の保護部を提供するため、アイテム404の下に配置されうる。第1の容器400は、シールされていてもよいし、シールされていなくてもよい。
【0027】
第2の容器406は、第1の容器400を収容するために用いられうる。熱パック408a、408b、408c、408dは、第2の容器406内において第1の容器400の上下に位置決めされうる。熱パックは、約20°C〜24°Cの一定温度でアイテム404を維持するため、1−ドデカノールで実質的に満たされうる。熱パックはレンガ形状容器として示されているが、当業者は、他の形状を使用してもよいことを理解するであろう。さらに、上述したように、熱パックは、アイテム404を容器内の温度変化から保護するために上述の方法で互いに接続されていてもよく、製品を損傷から保護しうる。第2の容器蓋414は、第2の容器406をシールするために使用されうる。
【0028】
第2の容器406内に一旦位置決めされると、第2の容器406は、それから第3の容器410内に位置決めされる。第3の容器410は、容器410の内周のまわりのパッド材料あるいは断熱材料412からなっていてもよい。しかしながら、パッド材料あるいは断熱材料412に加えて、あるいはこれの代わりに、熱パックが使用されうることは言うまでもない。断熱輸送材料は、発泡ポリスチレン、ウレタン、真空パネル、あるいは他の類似する断熱材料のような材料からなっていてもよい。第3の容器410はまた、第3の容器410をシールするための第3の容器蓋416a、416b、416c、416dを有していてもよい。
【0029】
第1、第2、及び第3の容器と、熱パックとは、そのすべてが再利用可能であってもよく、したがって本発明の効率を高めてコストを下げる。
【0030】
図5は、本発明の実施例による方法のブロック図である。ステップ500において、吸収パッドが、湿り度あるいは衝撃からの追加の保護部を提供するために第1の容器内に配置されうる。ステップ502において、アイテムが吸収パッドの上で第1の容器内に位置決めされうる。しかしながら、吸収パッドを使用する必要はないし、また、第1の容器がシールされていてもよいし、シールされていなくてもよい。
【0031】
ステップ504において、少なくとも1つの熱パックがアルコールで満たされうる。ステップ506において、熱パックがそれから第1の容器の上下に位置決めされうる。ステップ508において、第1の容器がそれから第2の容器内に封入され、ステップ510において、第2の容器が、アイテムの温度を約20°C〜24°Cに維持するためにシールされうる。ステップ512において、第2の容器がそれから第3の容器内に封入されうる。第3の容器は、容器の内周にパッド材料あるいは断熱材料を含んでいてもよい。しかしながら、パッド材料あるいは断熱材料に加えて、あるいはこれの代わりに、熱パックが使用されうることは言うまでもない。ステップ514において、第3の容器がそれからシールされうる。
【0032】
この発明の実施例及び用途が示されかつ説明されたが、この開示の利益を有する当業者にとっては、上述したものよりも多くの修正例がこの発明の概念から逸脱することなく可能であることは明らかであろう。本発明は、したがって、添付の請求の範囲の思想以外で限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1A】相変化材料がパッケージされうる一例を示す図である。
【図1B】相変化材料がパッケージされうる一例を示す図である。
【図1C】相変化材料がパッケージされうる一例を示す図である。
【図2】本発明の実施例による、複数の熱パックを互いに解放可能にロックする一例の上面図である。
【図2a】本発明の実施例による、複数の熱パックを互いに解放可能にロックする一例の上面図である。
【図3】本発明の実施例による、複数の熱パックをコーナーで互いに解放可能にロックする一例の上面図である。
【図3a】本発明の実施例による、複数の熱パックをコーナーで互いに解放可能にロックする一例の上面図である。
【図4】本発明の実施例によるシステムを示す図である。
【図5】本発明の実施例による方法のブロック図である。
【符号の説明】
【0034】
100 成形容器
102 ジェルブランケット
103 ボトル
200、202 容器
204a、204b、206a、206b コネクタ
208 解放可能ロック
300、302 容器
304a、304b、306a、306b コネクタ
308 解放可能ロック
400 第1の容器
402 吸収パッド
404 アイテム
406 第2の容器
408a、408b、408c、408d 熱パック
410 第3の容器
412 断熱材料
414 第2の容器蓋
416a、416b、416c、416d 第3の容器蓋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アイテムを熱的にパッケージする装置において、
アルコールで実質的に満たされた少なくとも1つの容器を備え、
前記アルコールが相変化を経ることを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、
前記アルコールが、直鎖アルコールあるいは分枝アルコールであることを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置において、
前記アルコールが、約90%〜100%の純度を有していることを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置において、
前記容器が再利用可能であることを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置において、
前記少なくとも1つの容器のそれぞれを解放可能にロックするための手段をさらに備えていることを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置において、
前記アルコールが1−ドデカノールであることを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項6に記載の装置において、
前記1−ドデカノールが、約20°C〜24°Cで相変化を有することを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置において、
前記アルコールが1−デカノールであることを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項8に記載の装置において、
前記1−デカノールが、約2°C〜8°Cで相変化を有することを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置において、
前記アルコールが、約6〜20の炭素原子を含んでいることを特徴とする装置。
【請求項11】
アイテムを熱的にパッケージするための方法において、
容器をアルコールで実質的に満たすステップと、
前記容器を凍結させるステップと、を備え、
前記アルコールが相変化を経ることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法において、
前記アルコールが、直鎖アルコールあるいは分枝アルコールであることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法において、
前記アルコールが、約90%〜100%の純度を有していることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項8に記載の方法において、
前記容器が再利用可能であることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項8に記載の方法において、
前記アルコールが1−ドデカノールであることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法において、
前記1−ドデカノールが、約20°C〜24°Cで相変化を有することを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項11に記載の方法において、
前記アルコールが1−デカノールであることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法において、
前記1−デカノールが、約2°C〜8°Cで相変化を有することを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項11に記載の方法において、
前記アルコールが、約6〜20の炭素原子を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項20】
少なくとも1つのアイテムを熱的にパッケージするための方法において、
前記少なくとも1つのアイテムを第1の容器内に位置決めするステップと、
少なくとも1つの熱パックを前記第1の容器の上下に配置するステップと、
前記第1の容器を第2の容器内に封入するステップと、
前記第2の容器をシールするステップと、を備えていることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法において、
前記第2の容器を第3の容器内に封入するステップと、
前記第3の容器をシールするステップと、をさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項20に記載の方法において、
前記位置決めするステップが、前記第1の容器をシールするステップをさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項20に記載の方法において、
前記位置決めするステップが、
前記少なくとも1つの熱パックをアルコールで実質的に満たすステップと、
前記少なくとも1つの熱パックを凍結させるステップと、をさらに備え、
前記アルコールが相変化を経ることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法において、
前記アルコールは、直鎖アルコールあるいは分枝アルコールであることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項23に記載の方法において、
前記アルコールが、約90%〜100%の純度を有していることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項23に記載の方法において、
前記アルコールが1−ドデカノールであることを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法において、
前記1−ドデカノールが、約20°C〜24°Cで相変化を有していることを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項23に記載の方法において、
前記アルコールが1−デカノールであることを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法において、
前記1−デカノールが、約2°C〜8°Cで相変化を有することを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項23に記載の方法において、
前記アルコールが、約6〜20の炭素原子を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項21に記載の方法において、
前記第1、第2、及び第3の容器と前記熱パックとが再利用可能であることを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項21に記載の方法において、
前記第3の容器が、該第3の容器の内周を取り囲む断熱材料をさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項21に記載の方法において、
前記第3の容器が、該第3の容器の内周を取り囲む少なくとも1つの熱パックをさらに備えていることを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項20に記載の方法において、
前記位置決めするステップは、前記第1の容器と前記少なくとも1つのアイテムとの間に少なくとも1つの吸収パッドを配置するステップを備えていることを特徴とする方法。
【請求項35】
請求項20に記載の方法において、
前記配置するステップは、前記少なくとも1つの熱パックのそれぞれを嵌め合わせるステップを備えていることを特徴とする方法。
【請求項36】
少なくとも1つのアイテムを熱的にパッケージするシステムにおいて、
前記少なくとも1つのアイテムを含む第1の容器と、
前記第1の容器を含む第2の容器であって、該第2の容器をシールするための第1の蓋を有する第2の容器と、
前記第2の容器内で前記第1の容器の上下に位置決めされる少なくとも1つの熱パックと、を備え、
前記熱パックがアルコールで実質的に満たされ、前記アルコールが相変化を経ることを特徴とするシステム。
【請求項37】
請求項36に記載のシステムにおいて、
前記第2の容器を含む第3の容器であって、該第3の容器をシールするための第2の蓋を有する第3の容器をさらに備えていることを特徴とするシステム。
【請求項38】
請求項36に記載のシステムにおいて、
前記少なくとも1つの熱パックのそれぞれを解放可能に嵌め合わせるための手段をさらに備えていることを特徴とするシステム。
【請求項39】
請求項36に記載のシステムにおいて、
前記第1の容器が、該第1の容器をシールするための頂部蓋をさらに備えていることを特徴とするシステム。
【請求項40】
請求項36に記載のシステムにおいて、
前記第1の容器と前記少なくとも1つのアイテムとの間に位置決めされた吸収パッドをさらに備えていることを特徴とするシステム。
【請求項41】
請求項37に記載のシステムにおいて、
前記第3の容器が、該第3の容器の内周に断熱材料をさらに備えていることを特徴とするシステム。
【請求項42】
請求項37に記載のシステムにおいて、
前記第1、第2、及び第3の容器と前記熱パックとが再利用可能であることを特徴とするシステム。
【請求項43】
請求項36に記載のシステムにおいて、
前記アルコールが、直鎖アルコールあるいは分枝アルコールであることを特徴とするシステム。
【請求項44】
請求項36に記載のシステムにおいて、
前記アルコールが、約90%〜100%の純度を有していることを特徴とするシステム。
【請求項45】
請求項43に記載のシステムにおいて、
前記アルコールが1−ドデカノールであることを特徴とするシステム。
【請求項46】
請求項45に記載のシステムにおいて、
前記1−ドデカノールが、約20°C〜24°Cで相変化を有することを特徴とするシステム。
【請求項47】
請求項43に記載のシステムにおいて、
前記アルコールが1−デカノールであることを特徴とするシステム。
【請求項48】
請求項39に記載のシステムにおいて、
前記1−デカノールが、約2°C〜8°Cで相変化を有することを特徴とするシステム。
【請求項49】
請求項43に記載のシステムにおいて、
前記アルコールが、約6〜20の炭素原子を含んでいることを特徴とするシステム。
【請求項50】
熱容器において、
後面に対向する前面と、
第2の側面に対向する第1の側面であって、該第1及び第2の側面が少なくとも1つの嵌め合い部材を有するように構成された第1の側面と、
底面に対向する頂面と、備え、
前記前面、後面、第1の側面、第2の側面、頂面、及び底面が、該熱容器内にキャビティを形成することを特徴とする熱容器。
【請求項51】
請求項50に記載の装置において、
前記頂面が、開口部をさらに備えていることを特徴とする装置。
【請求項52】
請求項50に記載の装置において、
前記キャビティが、アルコールで実質的に満たされることを特徴とする装置。
【請求項53】
請求項52に記載の装置において、
前記アルコールが、直鎖アルコールあるいは分枝アルコールであり、
前記アルコールが相変化を経ることを特徴とする装置。
【請求項54】
請求項52に記載の装置において、
前記アルコールが、約90%〜100%の純度を有していることを特徴とする装置。
【請求項55】
請求項52に記載の装置において、
前記アルコールが1−ドデカノールであることを特徴とする装置。
【請求項56】
請求項55に記載の装置において、
前記1−ドデカノールが、約20°C〜24°Cで相変化を有することを特徴とする装置。
【請求項57】
請求項52に記載の装置において、
前記アルコールが1−デカノールであることを特徴とする装置。
【請求項58】
請求項57に記載の装置において、
前記1−デカノールが、約2°C〜8°Cで相変化を有することを特徴とする装置。
【請求項59】
請求項52に記載の装置において、
前記アルコールが、約6〜20の炭素原子を含んでいることを特徴とする装置。
【請求項60】
請求項50に記載の装置において、
前記嵌め合い部材が、該熱容器を第2の熱容器に結合する少なくとも1つのコネクタをさらに備えていることを特徴とする装置。
【請求項61】
請求項50に記載の装置において、
前記頂面及び前記底面が、少なくとも1つの嵌め合い部材をさらに備えていることを特徴とする装置。
【請求項62】
請求項61に記載の装置において、
前記嵌め合い部材が、該熱容器を第3の熱容器に結合するための少なくとも1つのコネクタをさらに備えていることを特徴とする装置。
【請求項63】
請求項50に記載の装置において、
前記前面が、少なくとも1つの嵌め合い部材をさらに備えていることを特徴とする装置。
【請求項64】
請求項50に記載の装置において、
前記後面が、少なくとも1つの嵌め合い部材をさらに備えていることを特徴とする装置。
【請求項65】
請求項63に記載の装置において、
前記嵌め合い部材が、該熱容器を第4の熱容器に結合するための少なくとも1つのコネクタをさらに備えていることを特徴とする装置。
【請求項66】
請求項64に記載の装置において、
前記嵌め合い部材が、該熱容器を第5の熱容器に結合するための少なくとも1つのコネクタをさらに備えていることを特徴とする装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図2a】
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【図3】
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【図3a】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−501925(P2007−501925A)
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522722(P2006−522722)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【国際出願番号】PCT/US2004/025314
【国際公開番号】WO2005/016635
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(506043631)ティーシーピー・リライアブル・インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】