説明

熱現像感光材料

【課題】 本発明の課題は、好ましい画像色調を有し、高い鮮鋭度の画像を与える熱現像感光材料を提供することである。
【解決手段】 支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも有機銀塩、感光性ハロゲン化銀、および還元剤を含む画像形成層、および少なくとも一層の非感光性層を有する熱現像感光材料であって、少なくとも2つの染料を含有し、該2種の染料が下記の関係にあることを特徴とする。
1)該2つの染料が、画像露光に用いられる光の極大波長の±20nm以内に分光吸収極大(これを分光吸収極大aと記する。)を有する。
2))該2つの染料が、それぞれ可視域に別の分光吸収極大(これを分光吸収極大bと記する。)を有する。
3)該2つの染料のそれぞれにおける分光吸収極大の比率(a/b)が、互いに異なる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の少なくとも一方の面上に、少なくとも有機銀塩、感光性ハロゲン化銀、および還元剤を含む画像形成層、および少なくとも一層の非感光性層を有する熱現像感光材料であって、少なくとも2つの染料を含有し、該2種の染料が下記の関係にあることを特徴とする熱現像感光材料:
1)該2つの染料が、画像露光に用いられる光の極大波長の±20nm以内に分光吸収極大(これを分光吸収極大aと記する。)を有する;
2))該2つの染料が、それぞれ可視域に別の分光吸収極大(これを分光吸収極大bと記する。)を有する;
3)該2つの染料のそれぞれにおける分光吸収極大の比率(a/b)が、互いに異なる。
【請求項2】
前記2つの染料のうち一方の染料のa/b値が1.5以上であり、他方の染料の吸収極大の比率が1.5未満である請求項1に記載の熱現像感光材料。
【請求項3】
前記2つの染料のうち一方の染料のa/b値が1.5以上であり、他方の染料の吸収極大の比率が1.0以上、1.5未満である請求項1に記載の熱現像感光材料。
【請求項4】
前記画像露光に用いられる光の極大波長が、650nm以上の範囲にあり、前記染料の別の極大吸収波長が580nm〜650nmの範囲に有ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項5】
前記a/b値が1.5未満である染料が下記一般式(PC−1)で表される化合物であり、前記a/b値が1.5以上である染料が下記一般式(PC−2)で表される化合物であることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化1】

(式中、Pcはフタロシアニン骨格を表し、SO3H基およびSO2NHR基はフタロシアニン骨格のβ−位に置換する置換基である。Rはアルキル基、アリール基またはヘテロ環基を表し、それらは各々置換基を有していても良い。nは0から4、mは1から4の数を表す。Mは水素原子、金属原子またはその酸化物、水酸化物もしくはハロゲン化物である。);
【化2】

(式中、Mは金属原子を表す。R1、R4、R5、R8、R9、R12、R13、およびR16はそれぞれ独立して水素原子、置換基であり、R1、R4、R5、R8、R9、R12、R13、およびR16の少なくとも一つが電子求引性基である。R2、R3、R6、R7、R10、R11、R14、およびR15はそれぞれ独立して水素原子または置換基を表す。)。
【請求項6】
前記2つの染料を前記非感光性層に含有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項7】
前記非感光性層が前記支持体の前記画像形成層を有する面と同一面側の層であることを特徴とする請求項6に記載の熱現像感光材料。
【請求項8】
前記非感光性層が前記画像形成層の前記支持体とは反対側に設けられた層であることを特徴とする請求項7に記載の熱現像感光材料。
【請求項9】
前記非感光性層が前記支持体の前記画像形成層を有する面と反対面側の層であることを特徴とする請求項6に記載の熱現像感光材料。
【請求項10】
前記一般式(PC−2)で表される金属フタロシアニン化合物のR1、R4、R5、R8、R9、R12、R13、およびR16の少なくとも一つが一般式(II)で表される基であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化3】

(式中、L1は**−SO2−*、**−SO3−*、**−SO2NRN−*、**−SO−*、**−CO−*、**−CONRN−*、**−COO−*、**−COCO−*、**−COCO2−*、又は**−COCONRN−*を表す。**はこの位置でフタロシアニン骨格と結合し、*はこの位置でR17と結合することを示す。RNは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルホニル基、又はスルファモイル基を表す。R17は水素原子、アルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。)。
【請求項11】
前記一般式(PC−2)で表される金属フタロシアニン化合物のR1、R4、R5、R8、R9、R12、R13、およびR16のうち4つ以上が一般式(II)で表される基であることを特徴とする請求項10に記載の熱現像感光材料。
【請求項12】
前記2つの染料がともに水溶性であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。

【公開番号】特開2007−65355(P2007−65355A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−252024(P2005−252024)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(000005201)富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】