【課題】本発明の目的は、画像濃度が高く、熱現像装置の機内汚染、フイルム傷の発生、低湿下での搬送性、湿度変化に伴う濃度変動に優れる熱現像感光材料を提供することにある。
【解決手段】支持体上にハロゲン化銀、有機銀塩、還元剤およびバインダーを含有する感光性層を有し、かつ支持体の反対側の面にバックコート層を有する熱現像感光材料において、前記バックコート層中に平均粒径の異なる少なくとも２種のマット剤、および分子量が５５０以上１００００以下の潤滑剤を含有することを特徴とする熱現像感光材料。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
支持体上にハロゲン化銀、有機銀塩、還元剤およびバインダーを含有する感光性層を有し、かつ支持体の反対側の面にバックコート層を有する熱現像感光材料において、該バックコート層中に平均粒径の異なる少なくとも２種のマット剤、および分子量が５５０〜１０，０００の潤滑剤を含有することを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項２】
前記潤滑剤が多価アルコールの脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項１に記載の熱現像感光材料。
【請求項３】
前記バックコート層中のマット剤のうち平均粒径が最大であるマット剤をマット剤Ｂとし、マット剤Ｂ以外のいずれかのマット剤をマット剤Ａとし、かつ該マット剤Ａの平均粒径（μｍ）をＬａ、マット剤Ｂの平均粒径をＬｂとした時、Ｌｂ／Ｌａが１．２〜１０．０であることを特徴とする請求項１または２に記載の熱現像感光材料。
【請求項４】
前記マット剤Ａとマット剤Ｂの添加質量比が７０：３０〜９９．９：０．１であることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項５】
前記マット剤Ａの平均粒径Ｌａが３．０〜１２．０μｍ、マット剤Ｂの平均粒径Ｌｂが１０．０μｍ〜２０．０μｍであることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項６】
前記バックコート層側最表面の中心線平均粗さ（Ｒａ）が８０〜１５０ｎｍであることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項７】
前記感光性層の乾燥膜厚が９〜１６μｍであることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項８】
熱現像後の画像濃度の最大値が４．０〜５．０であることを特徴とする請求項１〜７のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。
【請求項９】
写真特性曲線の光学濃度１．２における平均階調（γ値）が２．０〜６．０であることを特徴とする請求項１〜８のいずれか１項に記載の熱現像感光材料。

【図１】

【図２】

【公開番号】特開２００８−２０９４６５（Ｐ２００８−２０９４６５Ａ）
【公開日】平成２０年９月１１日（２００８．９．１１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−４３５５４（Ｐ２００７−４３５５４）
【出願日】平成１９年２月２３日（２００７．２．２３）
【出願人】（３０３０００４２０）コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Ｆターム（参考）】