説明

熱間等方圧加圧容器用装置及び方法

【課題】熱間等方圧加圧を用いてビレット(206、306)を形成するための改良方法及び容器(201、301)を提供すること。
【解決手段】。ビレット(206、306)に使用される粉体(305)の保存、及び得られるビレット(206、306)上で容器(201、301)のより効率的な使用を達成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱間等方圧加圧を用いてビレットを成形する改良方法及び容器に関し、より具体的には、所定形状及び位置を有する側部をビレットに設けるような処理において生じる高温及び高圧中の容器の変形を制御する機能を有する方法及び容器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばマイクロ鋳造又はアトマイズなど、所定の粒度に形成された金属粉体から金属ビレットその他の物体を製造する冶金技術が開発されている。通常、Ni、Cr、Co及びFeで高度に合金化されたこれらの粉体は、100%理論密度に近い稠密塊に圧密化される。得られるビレットは、均質な組成と稠密ミクロ組織を有し、向上した靭性、強度、耐破壊性及び熱膨張係数を有する部品を製造することができ。かかる向上した特性は、例えば、高温及び/又は高応力条件が存在するタービンの回転部品の製造に特に有益である。
【0003】
こうした金属粉体の稠密塊への圧密化は、通例、熱間等方圧加圧(HIP)と呼ばれるプロセスで高圧及び高温下で実施される。一般に、粉体を容器(「缶」とも呼ばれる)に入れ、密封してその内容物を真空下に置く。容器を高温に付し、化学反応を避けるためにアルゴンのような不活性ガスを用いて外側を加圧する。金属粉体の処理には、例えば480℃〜1315℃の高温及び51MPa〜310MPa又はそれ以上の圧力が用いられる。粉体を封入した容器を加圧すると、所定の流体媒体(例えば不活性ガス)であらゆる方面及び方向から粉体に圧力が加わる。
【0004】
HIP処理に必要な設備は一般に非常に高価であり、特殊な構造が必要とされる。極端な温度及び圧力のため、HIPプロセス中に粉体の体積が減少すると、容器は実質的に変形又は押し潰され、容器は圧粉体から生成したビレットの表面に結合した状態になる。得られるビレットの所望の形状に応じて、HIPプロセス後に、容器の表面の全部又は一部を機械加工によって切り取らなければならないことがある。さらに、所望の形状及びHIPプロセスで生じた変形の種類に応じて、ビレットの一部を切り取らなければならないこともある。ビレットの製造に使用される粉体は通常非常に高価であるので、ビレットの一部を除去するのは望ましくない。ビレットからの材料除去を最適にしながら、圧縮中の形状制御を可能にするプロセスが必要とされる。
【0005】
図1及び図2に、HIPプロセスに従来の容器を使用したときに直面する問題を例示する。図1は、HIPプロセスの極端な温度及び圧力に付される前の容器101の一部の概略図である。容器101は、加圧成形すべき粉体混合物105を収容し、HIPプロセスの際に加圧用の流体(アルゴンなど)の進入を防ぐためシールをもたらす。加圧前は、上面100と底面135の間の壁110は基本的に真っ直ぐで変形していない。HIPプロセス前は、上面100及び底面135も変形していない。
【0006】
図2は、HIPプロセスに付した後の容器101の同じ部分を示す。HIPプロセスの条件で、粉体が金属ビレット106へと変換されている。しかし、粉体から中実金属への密度の変化によって、体積にも劇的な変化が生じている。体積が減少すると、粉体105からビレット106への変化にともなって容器101も変形する。図2では、壁110が弓形に変形しているものを示すが、上面100及び底面135も変形を起こすことがある。その結果、ビレット106も同様の形状(砂時計形とも呼ばれる)を有する。
【0007】
残念なことに、ビレット106の所望の形状(又はビレット106から最終的に製造すべき部品の形状)によっては、得られるビレット106の形状では、その表面から貴重な材料を除去しなければならないことがあるので、図2に示す変形は望ましくないことがある。例えば、ビレット106の壁110に沿って円筒形の外面が必要とされる場合、所望の外面を得るために、線130に沿って容器101及びビレット106をカットつまり機械加工しなければならないことがある。容器101の破壊だけでなく、容器101の上面及び底面付近の部分115でかなりの量のビレット106が失われる。元の粉体が高価なので、この損失は望ましくない。さらに、粉体のコストほど重大ではないが、容器101の一部も機械加工プロセスのため失われる。用途によっては、最終的ワークピースに含めておくため、得られるビレットに容器101の材料が保持されているのが望ましいことがある。かかる場合、ビレットを賦形するために容器を除去するのは避けるべきである。
【0008】
従って、HIPプロセスに関連して粉体損失を低減又は排除することを可能にする改良方法及び装置が有用となる。例えば、実質的に平行、凸面、凹面側部などの所定の形状を有するビレットを提供する改良方法及び装置も有用となる。最後に、目的とうする加工物内に含めるためビレットに容器の全て又は所望の部分を保持することができる改良方法及び装置も有用となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第6718809号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、熱間等方圧加圧を用いてビレットを成形するための改良方法及び容器を提供し、より具体的には、このような処理で生じる高温及び高圧中に容器の変形を制御して、例えば、実質的に平行、凸状、及び/又は凹状の側部などの所定形状を有するビレットを提供するような機能を有する方法及び容器を提供する。本発明の追加の態様及び利点は、一部には以下の説明で記載され、又はその説明から明らかにすることができ、或いは、本発明の実施により認識することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
1つの例示的な実施形態において、粉体をビレットへと加圧成形するための容器が提供される。容器は、軸方向を画成し、容器上面、容器底面、及び外壁を含む。外壁は、容器上面と容器底面の間に位置してそれらをつないで粉体を受け入れるための内部を画成するようにする。外壁は、上部分及び下部分を有する。外壁の上部分及び下部分は、容器の内部から離れて傾斜し、軸方向から非ゼロの角度αを形成する。角度αは、加圧成形後に上部分及び下部分が所定位置に配置されてビレットの選択形状を形成するように選択される。
【0012】
本発明の別の例示的な態様において、熱間等方圧加圧中の材料の使用を最適化する方法が提供される。この例示的な方法は、圧縮用に粉体を受け入れるための容器を準備する段階を含む。容器は、軸方向を画成し、上面と、底面と、上面と底面ををつないで容器の内部を画成する外壁とを備える。外壁は上部分及び下部分を含む。外壁の上部分及び下部分は、容器の内部から離れて位置付けられ、軸方向から非ゼロの角度αを形成するようにする。この例示的な方法は、熱間等方圧加圧中に容器の上部分及び下部分が容器の軸方向に対し所定位置まで変形するように角度αの非ゼロ値を決定する段階を含む。
【0013】
本発明の別の例示的な実施形態は、粉体をビレットへと加圧成形するための容器を提供する。軸方向を画成し且つ中央部を有する。容器は、容器上面と、容器底面と、容器上面と容器底面の間に位置してそれらをつなぎ、粉体を受け入れるための内部を画成する外壁とを含む。外壁が上部分及び下部分を有し、該部分の各々が、軸方向に沿って且つ容器の中央部に向かって各部分の厚みが減少するようなテーパーを有する。
【0014】
本発明の更に別の例示的な実施形態において、熱間等方圧加圧中の材料の使用を最適化する方法が提供される。本方法は、圧縮用に粉体を受け入れるための容器を準備する段階を含む。容器は、軸方向を画成し、上面と、底面と、該上面と底面ををつないで中央部を有する容器の内部を画成する外壁とを含む。外壁が上部分及び下部分を含む。軸方向に沿って且つ容器の中央部に向かって部分の各々の厚みが減少するようにテーパーが部分の各々に沿って形成される。各テーパーは、外壁の内面と外面との間に角度αを画成する。本方法は、熱間等方圧加圧後に容器の上部分及び下部分が容器の軸方向に対し所定位置にまで変形するように角度αの非ゼロ値を決定する段階を含む。
【0015】
本発明のこれら及び他の特徴、態様、並びに利点は、以下の説明及び添付の請求項を参照するとより理解できるであろう。本明細書に組み込まれ且つその一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を例証しており、本明細書と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】HIPプロセスを受ける前の容器の1つの側部に沿った概略断面図。
【図2】HIPプロセスの圧力及び温度に付した後の図1の容器の1つの側部に沿った概略断面図。
【図3】片側だけが示されており、仮想線が加圧成形後の容器を示す、本発明による容器の例示的な実施形態の概略断面図。
【図4】片側だけが示されており、仮想線が加圧成形後の容器を示す、本発明による容器の例示的な実施形態の概略断面図。
【図5】片側だけが示されており、仮想線が加圧成形後の容器を示す、本発明による容器の例示的な実施形態の概略断面図。
【図6】片側だけが示された、本発明による容器の例示的な実施形態の概略断面図。
【図7】HIPプロセスに付した後の図6の容器の例示的な実施形態の概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付図を参照した本明細書において、当業者に対してなしたその最良の形態を含む本発明の完全かつ有効な開示を説明する。
【0018】
本明細書で記載される有利な改善点を提供するために、本発明は、熱間等方圧加圧を用いてビレットを成形する改良方法及び容器を提供し、このような処理で生じる高温及び高圧中の容器の変形を制御して、所定又は選択形状を有するビレットを提供するようにする。本発明の説明において、ここで本発明の実施形態を詳細に参照し、その1つ又はそれ以上の実施例が図面に示されている。各実施例は、本発明の限定ではなく、例証として提供される。実際に、当業者であれば、本発明の範囲又は技術的思想から逸脱することなく、種々の修正及び変形を本発明において実施できる点は理解されるであろう。例えば、1つの実施形態の一部として例示され又は説明される特徴は、別の実施形態と共に使用して更に別の実施形態を得ることができる。従って、本発明は、そのような修正及び変形を特許請求の範囲及びその均等物の技術的範囲内に属するものとして保護することを意図している。
【0019】
図3、4及び5は、本発明に従って構成された容器201の例示的な実施形態を示している。各図において、容器201の片側が断面で示されている。容器201は、HIPプロセスから圧縮中に生じる変形が、実質的に直線状の側部216を有するビレット206をもたらし、これにより円筒形状のビレット206に実質的に平行な側部216を提供するように構成されている。変形プロセス後の容器201の形状は、図3、4、及び5において仮想線で示されている。
【0020】
容器201は、容器上面200と容器底面235との間に延びて内部202を画成する外壁210を含む。容器201のバレル状形状は、軸方向Aを画成し、本明細書で説明されるように、本明細書において角度αを画成するのに使用される。内部202は、HIP処理中に実質的に平行な側部及び/又は実質的に円筒形の形状を有するビレット206に圧縮される粉体を受ける。
【0021】
この例示的な実施形態では、容器201の外壁210は、上部分215、下部分225、及び上部分215と下部分225の間に配置される中央部分220を含む、3つの部分に分割される。中央部分220は、軸方向Aに実質的に平行な害液210の一部によって定められる。図示していないが、中央部分220は、例えば、HIPプロセス中の変形の制御を助ける僅かに弓状の形状を含む。
【0022】
図3、4及び5に示すように、上部分215及び下部分225は各々、軸方向Aに対して非ゼロの角度αに位置決めされる。角度αの値は、加圧成形中に外壁210の変形が実質的に平行な側部216を有する容器206をもたらし、結果として平行な側部を備えたビレット106を提供するように選択される。より具体的には、容器201内の粉体の体積がHIPプロセス中に減少すると、壁210は、容器201の内部202に向かって内方に押されることになる。HIPプロセス前に上部分215及び下部分225が外向きに傾斜される適切な角度αを選択することによって、HIPプロセス中の変形により上部分215及び下部分225が容器201の内部に向けて移動し、その結果、HIPプロセス後に、角度αが約ゼロになるように実質的に平行な側部又は円筒形状をビレット206に与える。ここで必要に応じて、容器201をビレット206から機械加工又は切除することができる。或いは、容器201がビレット206の実質的に均一な形状を保持すると、目的とする加工物又は最終製品で使用するため容器201を所定位置に留置するのが望ましいとすることができる。
【0023】
容器201と共に使用するために種々の角度αを選択することができる。例示の目的で、図3では角度αを3度とし、図4では角度αを6度とし、図5では角度αを10度としている。何れかの特定の用途に使用される角度αの値は、例えば、予期される圧縮量、粉体の特性、容器201の幾何形状、並びに容器201の構築に使用される材料及び厚みに応じて決まることになる。各用途において、角度αの値は、HIP処理後に上部分215及び下部分225が所定位置にまで変形するように決定される。例えば、上部分215及び下部分225は、圧縮後に容器201の外壁210がほぼ平行であるように容器201の内部201から離れて位置付けることができる。このような場合、特定の実施形態において、角度αは通常、0と約10度の間の範囲にある。更に他の実施形態では、角度αは、約1度〜約10度の範囲にある。しかしながら、上部分215及び下部分225の他の所定位置は、同様に、得られるビレット206に所定の又は選択された形状を提供するように選択することができる。例証として、角度αは、変形後に上部分215及び下部分225が凹面、凸面、又は必要に応じて他の形状の外壁210を提供するように選択することができる。
【0024】
図6及び7は、本発明に従って構成された容器301の追加の例示的な実施形態を示す。各図において、容器301の片側が断面で示されている。図6は、HIP処理前の容器301を示し、図7は、HIP処理後の容器301を示している。図3〜5の実施形態と同様に、容器301は、HIPプロセスから圧縮中に生じる変形が、容器301の内面345に沿って実質的に直線状の側部216を有するビレット306をもたらし、これにより円筒形状のビレット306に実質的に平行な側部216を提供するように構成されている。
【0025】
容器301は、容器上面300と容器底面335との間に延びて粉体305用の内部202を画成する外壁310を含み、該粉体は、HIP処理中に実質的に平行な側部及び/又は実質的に円筒形の形状を有するビレット206に圧縮されることになる。この例示的な実施形態では、容器301の外壁310は、上部分315及び下部分325を含む2つの部分に分割される。
【0026】
図6に示すように、外壁310の各部分315及び325は、外面340及び内面345を含む。変形前に、外面340は、容器301が外面340に沿って実質的に円筒形状を有するように実質的に平坦で且つ容器301の軸方向Aに平行である。しかしながら、変形前に、内面345は、軸方向Aに対して非ゼロの角度αにある。各部分300及び335のテーパーは、上面300又は底面335の何れかから容器301の中央に向かう方向に厚みが減少するように構成される。
【0027】
図7に示すように、角度αの値は、加圧成形後に外壁310の変形によって、軸方向Aに実質的に平行な内面345を有する容器301をもたらすことになるように選択される。より具体的には、上部分315及び下部分325のテーパーに適切な角度αを選択することにより、HIPプロセス中の変形が、容器301の内部に向かって移動する部分315及び325をもたらし、HIPプロセス後にビレット306が実質的に平行な側部又は円筒形状、及び線330に沿って実質的に直線状の輪郭を有することになる。ここで必要に応じて、容器301は、ビレット306からの材料の損失が無いか又は最小限の損失で線330に沿ってビレット306の表面から機械加工又は除去することができる。図2の切断線130と比べると、材料をかなり節減することができる。
【0028】
容器301と共に使用するために種々の角度αを選択することができる。例示の目的で、図6では角度αを約3度としている。しかしながら、何れかの特定の用途に使用される角度αの値は、例えば、予期される圧縮量、粉体の特性、容器301の幾何形状、並びに容器301の構築に使用される材料及び厚みに応じて決まることになる。各用途において、角度αの値は、HIP処理後に上部分315及び下部分325が所定位置にまで変形するように決定される。特定の実施形態において、角度αは、0と約10度の間の範囲にある。更に他の実施形態では、角度αは、約1度〜約10度の範囲にある。加えて、上部分315及び下部分325の他の所定の位置は、同様に、得られるビレット306に所定の又は選択された形状を提供するように選択することができる。例証として、角度αは、変形後に上部分315及び下部分325が凹面、凸面、又は必要に応じて他の形状の外壁310を提供するように選択することができる。
【0029】
本発明を特定の例示的な実施形態及びその方法に関して詳細に説明してきたが、上述の説明を理解することにより、当業者にはこのような実施形態に対する代替形態、変形形態、及び均等な形態を容易に提示することができることは理解されるであろう。従って、本開示の範囲は、限定ではなく例証の目的のものであり、本発明の開示は、当業者には容易に理解されるように、本発明に対するこのような修正、変形、及び/又は追加を含むことを排除するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向(A)を画成し、粉体をビレットへと加圧成形するための容器(201)であって、該容器が、
容器上面(200)と、
容器底面(235)と、
容器上面(200)と容器底面(235)の間に位置してそれらをつなぐ外壁(210)であって、外壁(210)が、粉体を受け入れるための内部(202)を画成し、外壁(210)が上部分(215)及び下部分(225)を有し、該上部分(215)及び下部分(225)が、軸方向(A)から非ゼロの角度αを画成するよう容器(201)の内部(202)から離れて傾斜し、角度αが、加圧成形後に上部分(215)及び下部分(225)が所定位置に配置されてビレットの選択形状を形成するように選択される、外壁(210)と
を備える容器(201)
【請求項2】
角度αが1度〜10度の範囲にある、請求項1記載の粉体を加圧成形するための容器(201)。
【請求項3】
角度αが、加圧成形後にビレットが容器(201)の外壁(210)に沿って実質的に平行(216)、実質的に凸状、又は実質的に凹状の側部を有するように選択される、請求項1記載の粉体を加圧成形するための容器(201)。
【請求項4】
熱間等方圧加圧の際の材料の使用を最適化するための方法であって、
軸方向(A)を画成し、圧縮用に粉体を受け入れるための容器(201)を準備する段階であって、容器(201)が、上面(200)と、底面(235)と、上面(200)と底面(235)をつないで容器(201)の内部(202)を画成する外壁(210)とを備え、該外壁(210)が上部分(215)及び下部分(225)を含む、容器(210)を準備する段階と、
外壁(210)の上部分(215)及び下部分(225)を容器(201)の内部(202)から離れて位置付けて、軸方向(A)から非ゼロの角度αを形成するようにする段階と、
熱間等方圧加圧後に容器(201)の上部分(215)及び下部分(225)が容器(201)の軸方向(A)に対し所定位置にまで変形するように、角度αの非ゼロ値を決定する段階と
を含む方法。
【請求項5】
容器(201)を熱間等方圧加圧に受けさせる段階と、
上部分(215)及び下部分(225)が容器(201)の軸方向(A)に実質的に平行であるように容器(201)の外壁(210)を変形させる段階と
を含む、請求項4記載の熱間等方圧加圧の際の材料の使用を最適化するための方法。
【請求項6】
角度αが1度〜10度の範囲にある、請求項4記載の熱間等方圧加圧の際の材料の使用を最適化するための方法。
【請求項7】
軸方向(A)を画成し且つ中央部を有する、粉体をビレットへと加圧成形するための容器(301)であって、当該容器が、
容器上面(300)と、
容器底面(335)と、
容器上面(300)と容器底面(335)の間に位置してそれらをつなぐ外壁(310)であって、粉体を受け入れるための内部を画成する外壁(310)と
を備え、
外壁(310)が上部分(315)及び下部分(325)を有し、該部分の各々(315、325)が、軸方向(A)に沿って且つ容器の中央部に向かって厚みが減少するようなテーパーを有する、粉体をビレットへと加圧成形するための容器(301)。
【請求項8】
壁(310)が更に、部分(315、325)の各々に沿った内面(345)及び外面(340)を含み、内面(345)及び外面(340)が、外面(345、340)間に角度αを形成し、角度αが1度〜10度の範囲にある、請求項1記載の粉体をビレットへと加圧成形するための容器(301)。
【請求項9】
熱間等方圧加圧の際の材料の使用を最適化するための方法であって、
軸方向(A)を画成し、圧縮用に粉体を受け入れるための容器(301)を準備する段階であって、容器(301)が、上面(300)と、底面(335)と、上面(300)と底面(335)をつないで容器(301)の内部(302)を画成する外壁(310)とを備え、該外壁(310)が上部分(315)及び下部分(325)を含む、容器(310)を準備する段階と、
軸方向(A)に沿って且つ容器(301)の中央部に向かって部分の各々(315、325)の各々の厚みが減少するように部分の各々(315、325)の各々に沿ってテーパーを形成し、テーパーの各々が外壁(310)の内面(345)と外面(340)との間に角度αを画成するようにする段階と、
熱間等方圧加圧後に容器(301)の上部分(315)及び下部分(325)が容器(301)の軸方向(A)に対し所定位置にまで変形するように角度αの非ゼロ値を決定する段階と
を含む方法。
【請求項10】
容器(301)を熱間等方圧加圧に受けさせる段階と、
上部分(315)及び下部分(325)が容器(301)の軸方向(A)に実質的に平行であるように容器(301)の外壁(310)を変形させる段階と、
を含む、請求項9記載の熱間等方圧加圧の際の材料の使用を最適化するための方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−41983(P2011−41983A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−184515(P2010−184515)
【出願日】平成22年8月20日(2010.8.20)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】