説明

熱電モジュール及びその製造方法

【課題】本発明は、低電圧でも駆動可能な薄型の熱電モジュール及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基板110、下部電極120及び熱電半導体130を含み、下部電極120の露出した表面全体、熱電半導体130の露出した表面の一部及び基板110の露出した表面の一部に一体に形成された絶縁層140と、熱電半導体130の上面一部が露出するように、絶縁層140に設けられる接触ホール141と、この接触ホール141によって露出した少なくとも二つ以上の熱電半導体の表面及び絶縁層140の上面一部に設けられ、該少なくとも二つ以上の熱電半導体間を電気的に接続する上部電極150とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱電モジュール及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
化石エネルギー使用の急増に伴って、地球の温暖化による天候変化やエネルギ枯渇の問題が深刻になっている。
【0003】
最近、このような問題を解決するための対応策として、新再生エネルギ開発及び熱電素子開発プログラムが世界的に活発に進められている。
【0004】
ところで、殆どの装備や電子機器は、熱力学的にカルノーサイクル(Carnot cycle)の限界を克服することができず、投入されたエネルギの大部分が不必要に捨てられている。そのため、捨てられる熱エネルギを再び用いて新しい領域に応用することが好適な対策になるべきである。
【0005】
熱電現象とは、熱と電気との間の可逆的かつ直接的なエネルギ変換を意味し、材料内の電子及び正孔(ホール)の移動に伴って発生することである。外部から印加された電流によって形成された両端の温度差を用いて冷却分野に応用するペルチェ効果(Peltier effect)と、材料両端の温度差によって発生する起電力とを用いて、発電分野に応用するゼーベック効果(Seebeck effect)とに区分される。
【0006】
IT産業の発達に伴って、電子部品の小型化、高電力化、高集積化、スリム化などが可能になり、それに伴って発熱量が増加しており、該発生された熱は電子機器の誤作動を引き起こすか効率を落とすような重要な要因として作用している。このような問題を解決するために、熱電素子の冷却機能を活用しようとする試みが行われている。また、熱電素子の長所となる無騒音、早い冷却速度、局所冷却、親環境性などを考慮する時、今後の応用拡大が期待される。
【0007】
また、発電分野においても自動車、廃棄物焼却炉、鍛造工場、発電所、地熱、電子機器、体温などで捨てられる多くの廃熱を用いて、電気的に再生産しようとする労力が世界的に盛んに行われている実情である。特に、熱電発電は、体積発電であって他の発電との融合が可能で、今後の応用可能性の拡大がさらに期待される。
【0008】
また、電気エネルギを生産する過程で、汚染物質が放出されなく、親環境性にも応じ、これから熱電発電の速度は加速化されることと予想される。
【0009】
ただ、熱電冷却及び発電の商用化は、世界的に普遍化されていなく、その研究も国家出演研究機関や学界の小規模実験室規模で行われている実情である。
【0010】
しかし、最近、エネルギ関連資源原価の急騰による諸般問題及び環境汚染問題などを解決するため、熱電素子及びモジュールへの多い研究が行われており、その応用可能性、長所などを考慮して、未来の市場は大きいといえる。
【0011】
このような状況に応じて、本発明では、熱電素子の応用性極大化のために、熱電素子及びモジュールの効率を極大化させる、最適の設計を提案しようとする。
【0012】
一般的な熱電装置は、熱電素子、電極、基板(substrate)で構成されたモジュール部と、該モジュールにDC電源を供給する電源部とから構成される。図1は、一般的な熱電モジュールの構成を示す一部切欠斜視図である。
【0013】
図1に示すように、熱電素子(thermo-electric element)には一般にN型及びP型半導体が用いられ、複数対を成すN型及びP型半導体を平面に配設し、これらを金属電極を用いて直列接続することによって、熱電モジュールを構成する。
【0014】
同図のように、従来の一般的な熱電モジュールは、基本的に、熱電素子、金属電極、セラミック基板を含んで構成され、これを単一モジュールと称する。
【0015】
一方、従来の一般的な熱電モジュールは、熱電素子の厚さが比較的厚く、これによって吸熱部から放熱部への熱の移動経路が短くなるという限界がある。そのため、放熱性能や加熱性能を向上させるのに限界があった。したがって、薄型熱電モジュールへの要求が大きくなっている。
【0016】
特許文献1には、基板と電極との間にスクリーン印刷法によって形成された絶縁層を有する熱電モジュールが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2010−0116747号公報
【特許文献2】韓国公開特許第10−2004−0056369号公報
【特許文献3】韓国公開特許第10−2005−0027633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
特許文献1に記載の技術をはじめて従来の一般的な技術で、薄型の熱電モジュールを具現しようとする場合、熱電半導体の形成及び上下部電極間の結合が難しく、上下部電極間の距離が著しく細くなることによって、絶縁性を確保しにくいという問題があった。
【0019】
また、従来には、複数の熱電半導体を電気的に接続するに当って、電極をジグザグで配置したが、これによって熱電半導体の数が数個〜数十個になる場合にも、陰極端子及び陽極端子を一つずつ設けて電源を印加しなければならなかった。
【0020】
このような場合、各々の熱電半導体を駆動するに必要な駆動電圧をV1とし、熱電モジュールを構成する熱電半導体の数をNとすると、N×V1分の電源が該陰極端子と該陽極端子との間に印加されればこそ、熱電モジュールが駆動されるという限界があった。
【0021】
本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであって、薄型の熱電モジュール及びその製造方法を提供することに、その目的がある。
【0022】
また、本発明の他の目的は、低電圧でも駆動可能な熱電モジュール及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記目的を解決するために、本発明による熱電モジュールは、基板と、下部電極と、熱電半導体とを含み、前記下部電極の露出した表面全体、前記熱電半導体の露出した表面の一部及び前記基板の露出した表面の一部に一体に形成された絶縁層と、前記熱電半導体の上面一部が露出するように前記絶縁層に設けられる接触ホールと、前記接触ホールによって露出した少なくとも二つ以上の熱電半導体の表面及び前記絶縁層の上面一部に設けられて、該少なくとも二つ以上の熱電半導体間を電気的に接続する上部電極とを、さらに含む。
【0024】
前記熱電半導体は、1〜50μmの厚さで前記下部電極上に設けられる。
【0025】
また、前記熱電半導体の厚さは、水平断面積の0.1〜1倍の範囲で決まる。
【0026】
また、前記熱電半導体は、1〜50μmの厚さで前記下部電極上に設けられ、その厚さは、水平断面積の0.1〜1倍の範囲内で決まる。
【0027】
また、前記接触ホールによって露出した少なくとも一つの熱電半導体の表面に一面が接触される異方伝導性フィルムを、さらに含む。
【0028】
前記異方伝導性フィルムの他面に接触される電極パターンが設けられる軟性回路基板を、さらに含む。
【0029】
また、本発明による熱電モジュールにおいて、前記熱電半導体は、P型熱電半導体とN型熱電半導体とを含み、前記熱電半導体は、X軸方向にP型熱電半導体とN型熱電半導体とが交互に配設され、P型熱電半導体が最初に位置し、N型熱電半導体が最後に位置するように配列され、前記下部電極は、X軸方向に2個ずつの熱電半導体が電気的に直列接続されるように配列され、前記下部電極及び熱電半導体のX軸方向への配列から成る第1の配列単位がX軸と平行を成しY軸方向に繰り返して配置される。
【0030】
前記上部電極は、X軸方向に連続するように配列された二つの熱電半導体を電気的に直列接続する。
【0031】
また、前記上部電極は、前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体とを除いた残りの熱電半導体に対して、X軸方向に連続するように配列された二つの熱電半導体を電気的に直列接続する。
【0032】
また、前記熱議半導体で、前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体との上面に設けられた接触ホールを介して熱電半導体の表面に一面が接触される異方伝導性フィルムを、さらに含む。
【0033】
前記異方伝導性フィルムの他面に接触される電極パターンが設けられる軟性回路基板を、さらに含む。
【0034】
また、前記下部電極または上部電極の厚さは、1〜5μmで、前記絶縁層の上面は、前記熱電半導体の上面を基準にして垂直方向に10μm以下離間された位置に形成される。
【0035】
また、本発明による熱電モジュールの製造方法は、基板に下部電極を形成するステップと、前記下部電極上に熱電半導体を形成するステップと、前記基板、前記下部電極及び前記熱電半導体上に絶縁層を形成するステップと、前記熱電半導体の上面を露出させる接触ホールを形成するステップと、前記接触ホールによって露出した少なくとも二つ以上の熱電半導体の表面及び前記絶縁層の上面一部に接触され、二つ以上の熱電半導体を電気的に接続する上部電極を形成するステップとを含む。
【0036】
前記熱電半導体を形成するステップは、揮発性樹脂及び熱電半導体材料を含むペーストを前記下部電極上に印刷して、10〜50μmの厚さを有する熱電半導体を形成する。
【0037】
また、前記熱電半導体を形成するステップは、前記下部電極上に熱電半導体をスパッタリングまたはEビーム(E−Beam)方式で蒸着して1〜5μmの厚さを有する熱電半導体を形成する。
【0038】
また、前記熱電半導体は、1〜50μmの厚さで前記下部電極上に設けられ、その厚さは、水平断面積の0.1〜1倍の範囲内で決まる。
【0039】
また、前記基板、前記下部電極及び前記熱電半導体上に絶縁層を形成するステップは、前記基板、前記下部電極及び前記熱電半導体上に絶縁フィルムを真空接着する。
【0040】
また、前記基板、前記下部電極及び前記熱電半導体上に絶縁層を形成するステップは、前記基板、前記下部電極及び前記熱電半導体上に酸化膜(Oxide)を形成する。
【0041】
また、前記接触ホールを形成するステップは、前記絶縁層で熱電半導体の上面一部をエッチングする。
【0042】
また、前記接触ホールを形成するステップの後に、該接触ホールによって露出した少なくとも一つの熱電半導体の表面に異方伝導性フィルムの一面を接触させるステップを、さらに含む。
【0043】
また、前記接触ホールを形成するステップの後に、該接触ホールによって露出した少なくとも一つの熱電半導体の表面に異方伝導性フィルムの一面を接触させ、電極パターンが設けられる軟性回路基板を前記異方伝導性フィルムの他面に接触させるステップを、さらに含む。
【0044】
また、前記下部電極または前記上部電極の厚さは、1〜5μmになるようにし、前記絶縁層の上面は、前記熱電半導体の上面を基準にして垂直方向に10μm以下離間された位置に形成されるようにする。
【0045】
また、本発明による熱電モジュールの製造方法は、基板に下部電極を形成して、前記下部電極上にP型熱電半導体及びN型熱電半導体を形成するステップと、前記基板、前記下部電極、前記P型熱電半導体及び前記N型熱電半導体上に絶縁層を形成するステップと、前記P型熱電半導体及びN型熱電半導体の上面を露出させる接触ホールを形成するステップと、前記接触ホールによって露出したP型熱電半導体及びN型熱電半導体の表面並びに前記絶縁層の上面一部に接触されて前記P型熱電半導体及び前記N型熱電半導体を電気的に連結する上部電極を形成するステップとを含み、前記熱電半導体は、X軸方向にP型熱電半導体とN型熱電半導体とが交互に配設され、該P型熱電半導体が最初に位置し、該N型熱電半導体が最後に位置するように配列され、前記下部電極は、X軸方向に2個ずつの熱電半導体が電気的に直列接続されるように配列され、前記下部電極及び熱電半導体のX軸方向への配列から成る第1の配列単位がX軸と平行を成しY軸方向に繰り返して配置されるようにする。
【0046】
前記上部電極を形成するステップは、X軸方向に連続するように配列された二つの熱電半導体が電気的に直列接続されるように上部電極を形成する。
【0047】
また、前記上部電極を形成するステップは、前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体とを除いた残りの熱電半導体に対して、X軸方向に連続するように配列された二つの熱電半導体を電気的に直列接続する上部電極を形成する。
【0048】
また、前記接触ホールを形成するステップの後に、前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体との上面に設けられた接触ホールによって露出した熱電半導体の表面に、異方伝導性フィルムの一面を接触させるステップを、さらに含む。
【0049】
また、前記接触ホールを形成するステップの後に、前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体との上面に設けられた接触ホールによって露出した熱電半導体の表面に、異方伝導性フィルムの一面を接触させ、電極パターンが設けられる軟性回路基板を前記異方伝導性フィルムの他面に接触させるステップを、さらに含む。
【0050】
また、前記下部電極または前記上部電極の厚さは、1〜5μmになるようにし、前記絶縁層の上面は、前記熱電半導体の上面を基準にして垂直方向に10μm以下離間された位置に形成されるようにする。
【0051】
また、本発明による熱電モジュールの製造方法は、基板に下部電極を形成するステップと、該下部電極上に熱電半導体を形成するステップと、前記熱電半導体の上面内部に離形部を形成するステップと、前記基板、下部電極、熱電半導体及び離形部上に絶縁層を形成するステップと、前記離形部を取り除いて、前記熱電半導体の上面を露出させる接触ホールを形成するステップと、前記接触ホールによって露出した少なくとも二つ以上の熱電半導体の表面及び前記絶縁層の上面一部に接触され、二つ以上の熱電半導体を電気的に接続する上部電極を形成するステップとを含む。
【発明の効果】
【0052】
前記のように構成された本発明の熱電モジュールによれば、薄膜型で具現されるので、放熱効率が向上すると共に、チップと一緒に実装される場合、これを含む電気電子装置の小型化に有利であるという効果を奏する。
【0053】
また、本発明の熱電モジュールによれば、熱電半導体と電源端子との接続部がより効率的に具現され、該接続部の信頼性を向上することができる。
【0054】
また、一つの熱電モジュールの一側に各々同じ電圧が印加される並列形態の配列単位が具備されることによって、従来より低い電圧で多数の熱電半導体を駆動することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】従来の一般的な熱電モジュールの構造を概略的に示す摸式図である。
【図2】本発明の一実施形態による熱電モジュールを概略的に示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による熱電モジュールを概略的に示す垂直断面図である。
【図4】本発明の一実施形態による熱電モジュールの適用例を示す垂直断面図である。
【図5a】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図5b】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図5c】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図5d】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図5e】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図5f】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図5g】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図6a】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図6b】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図6c】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図6d】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図6e】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図6f】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【図6g】本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
以下、本発明の好適な実施の形態は図面を参考にして詳細に説明する。次に示される各実施の形態は当業者にとって本発明の思想が十分に伝達されることができるようにするために例として挙げられるものである。従って、本発明は以下に示している各実施の形態に限定されることなく他の形態で具体化されることができる。そして、図面において、装置の大きさ及び厚さなどは便宜上誇張して表現されることができる。明細書全体に渡って同一の参照符号は同一の構成要素を示している。
【0057】
本明細書で使われた用語は、実施形態を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は文句で特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で使われる「含む」とは、言及された構成要素、ステップ、動作及び/又は素子は、一つ以上の他の構成要素、ステップ、動作及び/又は素子の存在または追加を排除しないことに理解されたい。
【0058】
以下、添付図面を参照して、本発明の構成及び作用効果について説明する。
【0059】
図2は、本発明の一実施形態による熱電モジュールを概略的に示す斜視図で、図3は、本発明の一実施形態による熱電モジュールを概略的に示す垂直断面図である。
【0060】
図2及び図3に示すように、本発明の一実施形態による熱電モジュールは、基板110、下部電極120、熱電半導体130及び上部電極150を含む。
【0061】
前記基板110は、熱電モジュールを支持すると共に、放熱または吸熱の対象と接触して吸熱または放熱する作用を行うものであって、一般的な熱電モジュールで用いられるアルミナ(Al)などのセラミック材料からなる。
【0062】
下部電極120は、基板110上に多様な方式で形成され、熱電半導体130に電源を供給するか、または熱電半導体130が電気的に接続する働きを果たすもので、スクリーンプリント(Screen Printing)方式によって設けられる。
【0063】
本発明の一実施形態による熱電モジュールは、薄膜型状に具現される。このような本発明の特徴に応じるためには、下部電極120も薄膜に設けられることが望ましい。このため、スパッタリング(Supttering)またはEビーム(E-Beam)方式で蒸着されることが望ましい。
【0064】
また、望ましくは、下部電極120の厚さは、1〜5μmの範囲にある。
【0065】
熱電半導体130は、下部電極120上に形成され、電気エネルギによって熱を移すか、または上下部の温度差によって電気エネルギを発生させる。
【0066】
熱電半導体130は、P型熱電半導体131及びN型熱電半導体132を備え、薄膜型熱電モジュールを具現するために、望ましくは、1〜50μmの厚さで設けられる。
【0067】
熱電半導体130は、熱処理によって揮発される特性を有する樹脂と熱電半導体130の材料とを混合したペーストを、スクリーンプリント方法で、下部電極120上にコーティングして設けられる。
【0068】
また、スパッタリングまたはEビーム方式で5μm以下の厚さを有する熱電半導体130が、下部電極120上に設けられる。
【0069】
熱電半導体130の水平断面積に対する厚さ、すなわち厚さ/断面積は、0.1〜1の範囲にある。この範囲を超過する場合、熱伝導度が減少して冷却効率が減少し、該範囲未満の場合、上部電極150と下部電極120との間で直接に熱伝達が行われるので、冷却効率が減少する。
【0070】
絶縁層140は、基板110、下部電極120及び熱電半導体130上に設けられ、ショット現象を防止すると共に熱電半導体130などを保護する。
【0071】
また、絶縁層140は、熱電モジュールの薄膜化のために、30〜60μmの厚さの絶縁フィルムを真空接着方式で接着して設けられる。
【0072】
成形特性、機械的特性が優秀で、材料原価が比較的安価なエポキシモールディングコンパウンド(Epoxy Molding Compound)をコーティングする方式で、絶縁層140が設けられてもよい。
【0073】
また、絶縁層140は、プラズマエンハンスドCVD(Plasma Enhanced CVD)法を用いる酸化膜形成方法で設けられてもよい。この方法によって、厚さ5μmの絶縁層140を形成するのが熱電モジュールの薄膜化に有利である。
【0074】
一方、絶縁層140は、基板110、下部電極120及び熱電半導体130の露出した上面全体に一括して形成される。熱電半導体130の上面は、上部電極150によって電気的に接続されなければならないので、熱電半導体130の上面に設けられた絶縁層140には、接触ホール141が設けられるのが望ましい。
【0075】
この接触ホール141は、絶縁層140の一括形成後、エッチング方式で、露出が必要な領域の絶縁層140を取り除くことによって形成される。
【0076】
また、絶縁層140を形成する前に、接触ホール141が設けられる箇所に離形部142を形成し、絶縁層140が形成された後に、該離形部142を取り除いて接触ホール141を形成する。
【0077】
接触ホール141は、熱電半導体130の上面全体または一部に形成される。上部電極150と下部電極120との間のショット現象を防止するために、接触ホール141は、熱電半導体130の上面の中心部領域に形成されることが望ましい。
【0078】
上部電極150は、絶縁層140の表面及び接触ホール141に形成され、熱電半導体130を電気的に接続する。
【0079】
熱電モジュールの薄膜化のために、上部電極150の厚さは、1〜5μmの範囲を有するのが望ましい。また、上部電極150は、前述の下部電極120の具現方法と同様に、スクリーンプリント方式、スパッタリング、Eビームなどの蒸着方式を用いて設けられてもよい。
【0080】
また、熱電モジュールの両端に位置する熱電半導体130の接触ホール141には、異方伝導性フィルム160(Anisotropic Conductive Film:ACF)が付着される。従来は、半田付け方式などで電源線(図1中の60)と電極(図1中の20)との間を電気的に接続する方法が主に用いられたが、薄膜化及び電源線接続部の信頼性を考慮して、異方伝導性フィルム160を用いて電源を接続するのが望ましい。
【0081】
また、本発明の一実施形態による熱電モジュールは、熱電半導体130の上面に接触ホール141が設けられる。このような接触ホール141と電極パターン171とを直接接続する場合にも、異方伝導性フィルム160のフィーラによる伝導性確保が可能な異方伝導性フィルム160を適用するのが望ましい。
【0082】
すなわち、熱電半導体130の表面には、異方伝導性フィルム160の一面が付着され、異方伝導性フィルム160の他面には、電極パターン171が接触することによって、該電極パターン171を通じて供給される電源が熱電半導体130に伝達されるようにすることが望ましい。
【0083】
電極パターン171は、軟性印刷回路基板170(Flexible Printed Circuit Board:FPCB)に形成された状態で、異方伝導性フィルム160に接触される。
【0084】
前記熱電半導体130は、P型熱電半導体131とN型熱電半導体132とを含む。
【0085】
通常、熱電モジュールは、数個〜数百個の熱電半導体130の組合せで構成される。従来の一般的な熱電モジュールは、一つの熱電モジュールを成す熱電半導体を全て直列接続し、該直列接続された熱電半導体の中、一端及び他端に位置する熱電半導体と接続される電極にリード部などを備え、一つの+電源端子及び一つの−電源端子を各々接続することによって電源を供給する仕組みを採用していた。
【0086】
しかし、前記のような方式は、数多の熱電半導体を駆動するための電圧が+電源端子及び−電源端子を通じて印加されなければならないため、相対的に高電圧を印加して熱電半導体130の放熱または吸熱の機能が具現していた。
【0087】
このような問題を解決するために、本発明の一実施形態による熱電モジュールは、低電圧駆動が可能になるように、熱電半導体130、下部電極120及び上部電極150から成る第1の配列単位を並列で配置し、該第1の配列単位の各々に電圧が印加されるような熱電モジュールを提供する。
【0088】
図2及び図3を参照して、X軸方向にP型熱電半導体131とN型熱電半導体132と交互に配設され、P型熱電半導体131が最初に位置し、N型熱電半導体132が最後に位置するように配列される。下部電極120は、X軸方向に2個ずつの熱電半導体130が電気的に直列接続されるように配列され、下部電極120及び熱電半導体130のX軸方向への配列から成る第1の配列単位がX軸と平行を成しY軸方向に繰り返して配置される。
【0089】
上部電極150は、X軸方向に連続して配列された二つの熱電半導体130を電気的に直列接続する。第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体131と該第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体132とを除いた残りの熱電半導体130を電気的に直列接続する。
【0090】
また、第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体131と該第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体132との上面に設けられた接触ホール141を介して、熱電半導体130の表面には異方伝導性フィルム160が貼り付けられる。
【0091】
また、異方伝導性フィルム160の他面に接触される電極パターン171を結合することによって、各々の第1の配列単位を成す熱電半導体130だけ駆動する電圧を印加するようにして、従来より低電圧でも熱電モジュールを駆動するようになる。
【0092】
図4は、本発明の一実施形態による熱電モジュールの適用例を示す垂直断面図である。
【0093】
図4を参照して、本発明の一実施形態による熱電モジュールは、従来の一般的な熱電モジュールに比べて極めて薄い厚さで具現され、放熱効率が優れ、本発明の一実施形態による熱電モジュールを放熱手段として備えて電機電子装置を具現する場合、スリム化が可能になる。
【0094】
図5a〜図5gは各々、本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【0095】
以下、図5a〜図5gを参照して、本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法について詳記する。
【0096】
まず、図5aに示すように、基板110に下部電極120を形成する。
【0097】
熱電モジュールの薄膜化のために、下部電極120は望ましくは、スパッタリングまたはEビーム方式で1〜5μmの厚さで蒸着されて設けられる。
【0098】
続いて、図5bに示すように、下部電極120上に熱電半導体130を形成する。
【0099】
熱電半導体130は、熱処理によって揮発される特性を有する樹脂と熱電半導体130の材料とを混合したペーストを、スクリーンプリント方法で下部電極120上にコーティングして設けられる。
【0100】
また、スパッタリングまたはEビーム方式で5μm以下の厚さを有する熱電半導体130が、下部電極120上に設けられる。
【0101】
熱電半導体130の水平断面積に対する厚さ、すなわち厚さ/断面積は、0.1〜1の範囲にある。この範囲を超過する場合、熱伝導度が減少して冷却効率が減少し、この範囲未満の場合、上部電極150と下部電極120との間で直接的な熱伝達が行われ、冷却効率も減少する。
【0102】
続いて、図5cに示すように、基板110、下部電極120及び熱電半導体130上に絶縁層140を形成する。
【0103】
絶縁層140は、30〜60μmの厚さの絶縁フィルムを真空接着方式で接着して設けられる。
【0104】
また、プラズマエンハンスドCVD法を通じる酸化膜形成方法で、5μmの厚さの絶縁層140を設ける。
【0105】
続いて、図5dに示すように、熱電半導体130の上面を露出させる接触ホール141を形成する。
【0106】
この接触ホール141は、絶縁層140の一括形成後、エッチング方式で、露出が必要な領域の絶縁層140を取り除いて設けられる。
【0107】
続いて、図5eに示すように、上部電極150を形成する。
【0108】
熱電モジュールの薄膜化のために、上部電極150の厚さは1〜5μmの範囲を有するのが望ましい。この上部電極150は、前述の下部電極120の具現方法と同様に、スクリーンプリント方式、スパッタリング、Eビーム義蒸着方式を適用して設けられる。
【0109】
続いて、図5f及び図5gに示すように、接触ホール141によって露出した少なくとも一つの熱電半導体130の表面に、異方伝導性フィルム160の一面を接触させ、電極パターン171の設けられる軟性回路基板170を該異方伝導性フィルム160の他面に接触させる。
【0110】
前述のように、熱電半導体130及び上下部電極から成る第1の配列単位を並列で配置し、異方伝導性フィルム160の他面に接触される電極パターン171を設けて、第1の配列単位の各々に電圧が印加されるようにする。
【0111】
これによって、各々の第1の配列単位を成す熱電半導体130だけ駆動する電圧を印加するようにして、従来より低電圧でも熱電モジュールを駆動するようになる。
【0112】
図6a〜図6gは各々、本発明の一実施形態による熱電モジュールの製造方法を示す工程斜視図である。
【0113】
まず、熱電半導体130の上面に離形部142を形成し(図6c)、 絶縁層140を形成した後(図6d)、該離形部142を取り除いて、図6Eに示すように接触ホール141を設ける(図6e)。
【0114】
他の過程は、前述の図5a〜図5gでの説明と同様なので、重複する説明は略する。
【0115】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、前記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0116】
10 基板
20 下部電極
50 熱電半導体
60 電源線
110 基板
120 下部電極
130 熱電半導体
131 P型熱電半導体
132 N型熱電半導体
140 絶縁層
141 接触ホール
142 離形部
150 上部電極
160 異方伝導性フィルム
170 軟性印刷回路基板
171 電極パターン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板、下部電極及び熱電半導体を含み、
前記下部電極の露出した表面全体、前記熱電半導体の露出した表面の一部及び前記基板の露出した表面の一部に、一体に形成された絶縁層と、
前記熱電半導体の上面一部が露出するように、前記絶縁層に設けられる接触ホールと、
前記接触ホールによって露出した少なくとも二つ以上の熱電半導体の表面及び前記絶縁層の上面一部に設けられ、該少なくとも二つ以上の熱電半導体間を電気的に接続する上部電極と
を、さらに含む熱電モジュール。
【請求項2】
前記熱電半導体は、1〜50μmの厚さで前記下部電極上に設けられる請求項1に記載の熱電モジュール。
【請求項3】
前記熱電半導体の厚さは、水平断面積の0.1〜1倍の範囲で決まる請求項1に記載の熱電モジュール。
【請求項4】
前記熱電半導体は、1〜50μmの厚さで前記下部電極上に設けられ、その厚さは、水平断面積の0.1〜1倍の範囲内で決まる請求項1に記載の熱電モジュール。
【請求項5】
前記接触ホールによって露出した少なくとも一つの熱電半導体の表面に一面が接触される異方伝導性フィルムを、さらに含む請求項1に記載の熱電モジュール。
【請求項6】
前記異方伝導性フィルムの他面に接触される電極パターンが設けられる軟性回路基板を、さらに含む請求項5に記載の熱電モジュール。
【請求項7】
前記熱電半導体は、P型熱電半導体とN型熱電半導体とを含み、
前記熱電半導体は、X軸方向にP型熱電半導体とN型熱電半導体とが交互に配設され、P型熱電半導体が最初に位置し、N型熱電半導体が最後に位置するように配列され、
前記下部電極は、X軸方向に2個ずつの熱電半導体が電気的に直列接続されるように配列され、
前記下部電極及び前記熱電半導体のX軸方向への配列から成る第1の配列単位がX軸と平行を成しY軸方向に繰り返して配置される請求項1に記載の熱電モジュール。
【請求項8】
前記上部電極は、X軸方向に連続して配列された二つの熱電半導体間を電気的に直列接続する請求項7に記載の熱電モジュール。
【請求項9】
前記上部電極は、前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体とを除いた残りの熱電半導体に対して、X軸方向に連続して配列された二つの熱電半導体間を電気的に直列接続する請求項7に記載の熱電モジュール。
【請求項10】
前記熱電半導体において、前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体との上面に設けられた接触ホールを介して、該熱電半導体の表面に一面が接触される異方伝導性フィルムを、さらに含む請求項7に記載の熱電モジュール。
【請求項11】
前記異方伝導性フィルムの他面に接触される電極パターンが設けられる軟性回路基板を、さらに含む請求項10に記載の熱電モジュール。
【請求項12】
前記下部電極または前記上部電極の厚さは、1〜5μmで、
前記絶縁層の上面は、前記熱電半導体の上面を基準にして垂直方向に10μm以下離間した位置に形成される請求項1に記載の熱電モジュール。
【請求項13】
基板に下部電極を形成するステップと、
前記下部電極上に熱電半導体を形成するステップと、
前記基板、下部電極及び熱電半導体上に絶縁層を形成するステップと、
前記熱電半導体の上面を露出させる接触ホールを形成するステップと、
前記接触ホールによって露出した少なくとも二つ以上の熱電半導体の表面及び前記絶縁層の上面一部に接触され、該二つ以上の熱電半導体間を電気的に接続する上部電極を形成するステップと
を含む熱電モジュールの製造方法。
【請求項14】
前記熱電半導体を形成するステップは、
揮発性樹脂及び熱電半導体材料を含むペーストを前記下部電極上に印刷して、10〜50μmの厚さを有する熱電半導体を形成する請求項13に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項15】
前記熱電半導体を形成するステップは、
前記下部電極上に熱電半導体をスパッタリングまたはEビーム方式で蒸着して1〜5μmの厚さを有する熱電半導体を形成する請求項13に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項16】
前記熱電半導体は、1〜50μmの厚さで前記下部電極上に設けられ、その厚さは、水平断面積の0.1〜1倍の範囲で決まる請求項13に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項17】
前記基板、前記下部電極及び前記熱電半導体上に絶縁層を形成するステップは、
前記基板、前記下部電極及び前記熱電半導体上に絶縁フィルムを真空接着する請求項14に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項18】
前記基板、前記下部電極及び前記熱電半導体上に絶縁層を形成するステップは、
前記基板、前記下部電極及び前記熱電半導体上に酸化膜を形成する請求項15に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項19】
前記接触ホールを形成するステップは、
前記絶縁層で熱電半導体の上面一部をエッチングする請求項13に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項20】
前記接触ホールを形成するステップの後に、
前記接触ホールによって露出した少なくとも一つの熱電半導体の表面に異方伝導性フィルムの一面を接触させるステップを、さらに含む請求項13に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項21】
前記接触ホールを形成するステップの後に、
前記接触ホールによって露出した少なくとも一つの熱電半導体の表面に異方伝導性フィルムの一面を接触させ、電極パターンの設けられる軟性回路基板を前記異方伝導性フィルムの他面に接触させるステップを、さらに含む請求項13に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項22】
前記下部電極または前記上部電極の厚さは、1〜5μmで、
前記絶縁層の上面は、前記熱電半導体の上面を基準にして垂直方向に10μm以下離間した位置に形成される請求項13に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項23】
基板に下部電極を形成し、該下部電極上にP型熱電半導体及びN型熱電半導体を形成するステップと、
前記基板、前記下部電極、前記P型熱電半導体及び前記N型熱電半導体上に絶縁層を形成するステップと、
前記P型熱電半導体及び前記N型熱電半導体の上面を露出させる接触ホールを形成するステップと、
前記接触ホールによって露出したP型熱電半導体及びN型熱電半導体の表面並びに前記絶縁層の上面一部に接触され、前記P型熱電半導体と前記N型熱電半導体とを電気的に接続する上部電極を形成するステップとを含み、
前記熱電半導体は、X軸方向にP型熱電半導体とN型熱電半導体とが交互に配設され、P型熱電半導体が最初に位置し、N型熱電半導体が最後に位置するように配列され、
前記下部電極は、X軸方向に2個ずつの熱電半導体が電気的に直列接続されるように配列され、
前記下部電極及び前記熱電半導体のX軸方向への配列から成る第1の配列単位がX軸と平行を成しY軸方向に繰り返して配置される熱電モジュールの製造方法。
【請求項24】
前記上部電極を形成するステップは、
X軸方向に連続して配列された二つの熱電半導体間が電気的に直列接続されるように上部電極を形成する請求項23に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項25】
前記上部電極を形成するステップは、
前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体とを除いた残りの熱電半導体に対して、X軸方向に連続して配列された二つの熱電半導体間を電気的に直列接続するように上部電極を形成する請求項23に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項26】
前記接触ホールを形成するステップの後に、
前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体との上面に設けられた接触ホールによって露出した熱電半導体の表面に、異方伝導性フィルムの一面を接触させるステップを、さらに含む請求項23に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項27】
前記接触ホールを形成するステップの後に、
前記第1の配列単位の一端に位置するP型熱電半導体と前記第1の配列単位の他端に位置するN型熱電半導体との上面に設けられた接触ホールによって露出した熱電半導体の表面に、異方伝導性フィルムの一面を接触させ、電極パターンが設けられる軟性回路基板を前記異方伝導性フィルムの他面に接触させるステップを、さらに含む請求項23に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項28】
前記下部電極または前記上部電極の厚さは、1〜5μmで、
前記絶縁層の上面は、前記熱電半導体の上面を基準にして垂直方向に10μm以下離間した位置に形成される請求項23に記載の熱電モジュールの製造方法。
【請求項29】
基板に下部電極を形成するステップと、
前記下部電極上に熱電半導体を形成するステップと、
前記熱電半導体の上面内部に離形部を形成するステップと、
前記基板、前記下部電極、前記熱電半導体及び前記離形部上に絶縁層を形成するステップと、
前記離形部を取り除いて、前記熱電半導体の上面を露出させる接触ホールを形成するステップと、
前記接触ホールによって露出した少なくとも二つ以上の熱電半導体の表面及び前記絶縁層の上面一部に接触され、該二つ以上の熱電半導体間を電気的に接続する上部電極を形成するステップと
を含む熱電モジュールの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図5e】
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【図5f】
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【図5g】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図6e】
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【図6f】
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【図6g】
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